JPH03128087A - 刺繍ミシンのデータ処理装置 - Google Patents

刺繍ミシンのデータ処理装置

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JPH03128087A
JPH03128087A JP26654989A JP26654989A JPH03128087A JP H03128087 A JPH03128087 A JP H03128087A JP 26654989 A JP26654989 A JP 26654989A JP 26654989 A JP26654989 A JP 26654989A JP H03128087 A JPH03128087 A JP H03128087A
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closed
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point
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JP26654989A
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English (en)
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Atsuya Hayakawa
敦也 早川
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は刺繍ミシンのデータ処理装置に関するものであ
り、特に、閉領域を縫目で埋めるのに必要な針位置関連
データの作成の自動化に関するものである。
発明の背景 本出願人は先に、針位置関連データの自動作成が可能な
刺繍ξシンのデータ処理装置を開発し、特願平1−13
6562号として出願中である。
これは、長平方向決定手段と針位置関連データ作成手段
を含むものである。長手方向決定手段は、刺繍5シンの
縫目で埋められるべき閉領域の外形線を表す閉領域デー
タに基づいて、閉領域の長手方向(閉領域を一直線で近
似させた場合のその直線の方向)を決定するものである
。ここにおいて「閉領域データ」は例えば、閉領域が多
角形である場合、すなわち、閉領域が現実に多角形であ
るか、または、現実には多角形ではないが多角形で近似
させられる場合には、多角形の複数の頂点の各々の座標
を表すデータを含み、外形線がスプライン関数等の関数
で近似させられる場合には、関数を表すデータを含むこ
ととなる。
一方、針位置関連データ作成手段は、長手方向決定手段
により決定された長手方向に直角な複数の直線と閉領域
の外形線との交点を求め、それら交点の各々の座標を表
すデータに基づいて好位置関連データを作成するもので
ある。この針位置関連データ作成手段は普通、閉領域を
縫目で埋めるのに現実に必要な針位置データを作成する
針位置データ作成手段とされる。しかし、閉領域を、上
記複数の直線のうち互に隣接した2つの直線と外形線と
により規定される複数のブロックに分割し、それらブロ
ックの各々の外形線を表すブロック規定データを作成す
るブロック規定データ作成手段とされることもある。た
だし、この場合には、ブロック規定データに基づいて、
ブロックを縫目で埋めるのに現実に必要な針位置データ
を作成する第2の針位置データ作成手段が針位置関連デ
ータ作成手段とは別に必要となる。つまり、上記の「針
位置関連データ」は針位置データそのものを意味する場
合も、針位置データ作成のために作成されるブロック規
定データを意味する場合もあるのである。なお、針位置
関連データ作成手段の一態様である針位置データ作成手
段は、交点データに基づいて直ちに針位置データを作成
するものであっても、中間的にブロック規定データを作
成し、そのブロック規定データに基づいて針位置データ
を作成するものであってもよい。
発明が解決しようとする課題 上記開発装置は、閉領域の長手方向と閉領域が縫目で埋
められていく方向である刺繍進行方向とがほぼ一致する
ことを前提として、閉領域の長平方向に基づいて、閉領
域の形状如何を問わず一律に刺繍進行方向ひいては針位
置関連データを決定するものである。したがって、閉領
域が第13図に示す例のように、楕円状または帯状を威
す場合には、刺繍進行方向が閉領域の形状に合った方向
に決定される。
しかし、閉領域が常にそのような単純な形状を成すとは
限らず、第11図、第14図、第16図および第18図
にそれぞれ示す例のように、複雑な形状を威す場合があ
る。この場合には、閉領域の長手方向と、閉領域の中心
線の方向(閉領域を一つの曲線または折れ線で近似させ
た場合の曲線または折れ線の各位置における方向)、す
なわち刺繍進行方向として望ましい方向との間にずれが
あり、閉領域の形状に合った刺繍進行方向ひいては針位
置関連データを求めることができない。そのため、この
ような場合には、オペレータの操作に応じて閉領域を複
数の分割閉領域に、それら分割閉領域の各々の長手方向
とそれの中心線の方向とがほぼ一致する状態となるまで
分割することが行われており、この分割を自゛動化した
いという要望がある。
本発明はその要望を満たすことを課題として為されたも
のである。
課題を解決するための手段 そして、本発明の要旨は、刺繍ミシンのデータ処理装置
を、第1図に示すように、(a)閉領域の外形線を表す
閉領域データに基づいて、その外形線上の複数の点のう
ち可及的に離れた2点を選ぶとともに、選んだ2点の各
々と外形線上の各点とを結ぶ複数の線分全部が閉領域に
内包されるか否かを判定する内包判定手段と、(b)閉
領域を複数の分割閉領域に、内包判定手段により、それ
ら分割閉領域の各々に対応する前記複数の線分全部が各
分割閉領域に内包されると判定される状態となるまで分
割し、それら分割閉領域の外形線を表す分割閉領域デー
タを作成する閉領域分割手段と、(C)その分割閉領域
データに基づいて、分割閉領域を縫目で埋めるのに必要
な針位置関連データを作成する針位置関連データ作成手
段とを含むものとすることにある。
ここにおいて「外形線上の複数の点」は、閉領域が多角
形である場合には、その多角形の複数の頂点と、外形線
が関数で近似させられる場合にはその関数により規定さ
れる点とすることができる。
また、「複数の点のうち可及的に離れた2点」は、外形
線上の複数の点のうち最も離れた2点、またはそれら2
点はど離れてはいないがそれら2点間の距離に十分近い
距離離れた2点を意味する。
作用 本発明装置においては、閉領域が複数の分割閉領域に、
それら分割閉領域の複数の点のうち可及的に離れた2点
の各々と外形線上の各点とを結ぶ線分全部が各分割閉領
域に内包される状態となるまで分割される。閉領域が、
長手方向と中心線方向とがほぼ一致する複数の分割閉領
域に分割されるのである。
発明の効果 このように、本発明に従えば、閉領域が、長平方向と中
心線方向とがほぼ一致する複数の分割閉領域に自動的に
分割されて、閉領域の形状に合った針位置関連データが
作成される。その結果、比較的複雑な形状の閉領域につ
いても、オペレータの操作に応じて閉領域を分割するこ
とが不要となり、針位置関連データ作成の一層の自動化
が可能となるという効果が得られる。
なお、閉領域を本発明に従って、長手方向と中心線方向
とがほぼ一致する複数の分割閉領域に分割することは、
前述のように、各分割閉領域の長手方向に基づいてその
分割閉領域に対応する針位置関連データを作成する場合
に限らず、その他の手法で針位置関連データを作成する
場合にも有効である。
実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
第2図において10はミシンテーブルであり、このミシ
ンテーブル10上にはベツド12およびミシン機枠工4
が設けられている。ξシン機枠14は、ベツド12から
立ち上がった脚柱部16と、その脚柱部16の上端から
片持ち状にかつベツド12にほぼ平行に延びる上方アー
ム18とから戒る。このξシン機枠14には、針棒22
が針棒台(図示省略)により上下方向に移動可能に取り
付けられ、その下端部に縫針24が固定されている。
針棒22は針棒抱き等を介してξシンモータ26(第3
図参照)に接続されており、ミシンモータ26の駆動に
よって針棒22および縫針24が上下往復運動させられ
る。また、ベツド12の上面には開口が形成されている
。この開口は針板30によって塞がれており、針板30
には針孔38が形成されている。
さらに、ごシンテーブル10.ベツド12上には、刺繍
枠42がミシンの左右方向である′X軸方向と、前後方
向であるY軸方向とに移動可能に取り付けられている。
刺繍枠42は円環状の外枠44と、外枠44の内側に嵌
められる内枠46とを有し、それら枠44.46により
加工布を保持する。外枠44にはX軸方向においてよシ
ン機枠16から離れる向きに延び出すスライド部48が
形成され、ミシンテーブル10上にY軸方向に設けられ
た一対のガイドバイブ50に摺動可能に嵌合されている
。これらガイドバイブ50の両端部は連結部材52.5
4によって連結されている。連結部材52は送りねじ5
6.X軸送りモータ58によってX軸方向に移動させら
れるようになっている。ガイドバイブ50の一端は連結
部材52を介して送りねじ56および回転伝達軸6oに
よって支持され、他端は連結部材54と、その連結部材
54にそれと一体的に移動可能かつ自由回転可能に保持
されている図示しないボールとを順に介して逅シンテー
ブル10の上面によって支持されている。スライド部4
8.連結部材52.54には一対の無端のワイヤ62が
係合させられており、ワイヤ62が回転伝達軸60.Y
軸通すモータ64によって移動させられることによりス
ライド部48がY軸方向に移動させられる。刺繍枠42
は、連結部材52のX軸方向の移動とスライド部48の
Y軸方向の移動とによって水平面内の任意の位置に移動
させられるのであり、この移動と縫針24の上下動とに
よって加工布に刺繍が施される。
本ξシンは、制御装置70によって制御される。
制御装置70は、第3図に示すように、CPU72、R
OM74.RAM76およびバス78等を含むコンピュ
ータを主体とするものである。バス78には入力インタ
フェース80が接続され、入カインタフェース80には
キーボード82.外部記憶装置84が接続されている。
外部記憶装置84には縫目で埋められる複数の閉領域の
外形線を表す閉領域データが予め記憶されている。この
閉領域データは、多角形である閉領域の外形線を規定す
る複数の頂点の各々の座標(ミシンに想定されているX
Y座標)を表すデータを含んでいる。
なお、本ミシンにおいて刺繍は、各閉領域において相対
向する2本の部分外形線(後に詳述する)を交互につな
いで縫目を形成することにより行われ、刺繍進行方向と
は閉領域が縫目で埋められていく方向である。
バス78にはまた出力インタフェース100が接続され
、出力インタフェース100にはモータ駆動回路104
,106および108を介して主シンモータ26.X軸
送りモータ58およびY軸通りモータ64が接続されて
いる。また、RAM76には第4図に示すように、閉領
域データが記憶される閉領域データ領域2分割閉領域デ
ータが記憶される分割閉領域データ領域、最小点データ
と最大点データとが記憶される最小、最大点データ領域
1分割前スタックとして使用される分割前スタック領域
2分側稜スタックとして使用される分割後スタック領域
、頂点スタックとして使用される頂点スタック領域1分
割閉領域スタックとして使用される分割閉領域スタック
領域、針位置データが記憶される針位置データ領域等が
ワーキング領域と共に設けられている。さらに、ROM
74には第5図にフローチャートで表す針位置データ作
成用ルーチンが記憶されている。ROM74にはまた、
その針位置データ作成用ルーチンに関連するルーチンと
して第6図および第7図にフローチャートでそれぞれ表
すルーチンも記憶されている。以下、針位置データの作
成について説明する。
電源投入後、オペレータからキーボード82を介して針
位置データ作成指令が出されれば、まず、第5図のステ
ップ31(以下、単にSlで表す。
他のステップについても同じ)において、外部記憶装置
84から閉領域データが読み出されてそれがRAM76
の閉領域データ領域に記憶される。
そして、S2において、第6図のルーチンが実行される
まず、S21において、閉領域データ領域に記憶されて
いる複数の閉領域の各々を指定する指定データ全部が分
割前スタックに入れられる。S22において、その分割
前スタックに指定データが全く入れられていないか否か
、すなわち分割前スタックが空であるか否かが判定され
る。現在分割前スタックは空ではないから、323にお
いて、第8図の左に示す例のように、分割前スタックに
最後に入れられた指定データ(以下、最新の指定データ
という)がその゛分割前スタックから取り出されて、そ
れにより指定される閉領域が今回の閉領域に決定される
。その後、S24において、第7図のルーチンが実行さ
れる。
まず、341において、今回の閉領域の複数の頂点の、
X座標の最小値および最大値と、Y座標の最小値および
最大値とがそれぞれ求められるとともに、最小X座標を
有する最小X座標点(図においてPohで表す)、最大
X座標を有する最大X座標点(図においてP X+sj
xで表す)、最小Y座標を有する最小Y座標点(図にお
いてP Vw+inで表す)および最大Y座標を有する
最大Y座標点(図においてP、□8で表す)がそれぞれ
求められる。
その後、S42において、最小X座標点と最大X座標点
との距離と、最小Y座標点と最大Y座標点との距離とが
それぞれ求められ、S43において、それら距離のいず
れが大きいかが判定される。前者が大きい場合には、S
44において、最小X座標点が最小点(図においてPM
INで表す)の候補、最大X座標点が最大点(図におい
てP MAXで表す)の候補に決定され、一方、後者が
大きい場合には、S45において、最小Y座標点が最小
点の候補、最大Y座標点が最大点の候補に決定される。
例えば、第9図に示す閉領域Mは、最小X座標点と最大
X座標点との距離が最小Y座標点と最大Y座標点の距離
より大きい場合の例であるから、この場合には、最小X
座標点が候補最小点、最大X座標点が候補最大点に決定
される。
いずれの場合にもその後、346において、候補最小点
と候補最大点とを結ぶ直線が候補基準線に決定されると
ともに、第9図に示すように、その候補基準線に直角か
つ候補最小点を通る下限線(図においてLLOで表す)
と、候補基準線に直角かつ候補最大点を通る上限線(図
においてLIIPで表す)とが求められる。続いて、3
47において、今回の閉領域の複数の頂点の中に、それ
ら上限線と下限線とで挟まれる領域の外に存在する頂点
があるか否かが判定される。そうでなければ、候補最小
点と候補最大点とがそれぞれ真の最小点と真の最大点と
に決定された後、S49において、それら最小点と最大
点とをそれぞれ表す最小点データと最大点データとが閉
領域に対応付けられて最小、最大点データ領域に記憶さ
れる。それに対して、領域外に存在する頂点がある場合
には、S48において、その領域外に存在する頂点と候
補最小点と候補最大点とのうち最も離れた2点がそれぞ
れ真の最小点および最大点として求められた後、349
へ移行する。以上のようにして求められた最小点と最大
点とを通る真の基準線の方向が今回の閉領域の長手方向
なのである。
例えば、第9図においては、上限線から右に外れた頂点
a(以下、単にPaで表す。他の頂点についても同じ)
が存在しており、第10図に示すように、そのPaと候
補最小点との距離の方が候補最大点と候補最小点との距
離より長いから、Paが真の最大点、候補最小点が真の
最小点、Paと真の最小点とを結ぶ直線が真の基準線と
される。
その後、351において、今回の閉領域の最小点データ
と最大点データとが最小、最大点データ領域から読み出
され、それら読み出されたデータに基づいて最小点と最
大点とを通る直線の方向が閉領域の長平方向に決定され
て、閉領域の長平方向とXY座標のX軸方向とが一敗す
るように閉領域が回転させられるべく閉領域データが変
換される。S51においてはまた、閉領域の外形線を最
小点と最大点とで2つの部分外形線に分割した場合のそ
れら部分外形線の各々について、それら各部分外形線上
の複数の頂点(最小点と最大点とを除く)のうちY座標
が最小である頂点が求められ、2つの部分外形線のうち
各部分外形線のY座標が最小の頂点のそのY座標が大き
い方が上側外形線、小さい方が下側外形線に決定される
続いて、S52において、頂点の指定データが頂点スタ
ックに入れられる。そのスタックから最新の指定データ
を順に取り出し続ければ、上側外形線上の各頂点(最小
点より2つだけ前方の頂点から、最大点までの複数の頂
点の各々)の指定データが最小点側から最大点側に向か
って順次取り出された後、下側外形線上の各頂点(最小
点より2つだけ前方の頂点から、最大点までの複数の頂
点の各々)の指定データが最小点側から最大点側に向か
って順次取り出されるように入れられるのである。その
後、S53において、頂点スタックが空であるか否かが
判定される。現在そうではないから、S53の判定結果
がNoとなり、S54において、そのスタックから最新
の指定データが取り出されて、それにより指定される頂
点が今回の頂点とされる。
その後、S55において今回の頂点と最小点を結ぶ線分
が求められ、S56においてその線分が今回の閉領域に
内包されるか否かが判定される。
具体的には、今回の頂点が上側外形線に属する場合には
、今回の頂点より一つだけ後方の頂点(以下、直後頂点
という)がその今回の頂点と最小点とを通る直線の下方
に存在するか否かが判定され、一方、今回の頂点が下側
外形線に属する場合には、直後頂点がその直線の上方に
存在するか否かが判定される。存在すれば内包されない
と判定され、存在しなければ内包されると判定される。
内包されると判定されればS53に戻って、次の頂点に
ついての内包判定が行われる。
これに対して、内包されないと判定されれば、357に
おいて、直後頂点が分割基点に決定されるとともに、2
つの部分外形線上の複数の頂点(ただし、分割基点と、
分割基点と同じ部分外形線上の頂点のうちその分割基点
と隣接する頂点とを除く)に属し、かつ、分割基点と共
同して、閉領域に内包される線分を規定する複数の頂点
のうち分割基点に最も近い頂点(以下、分割基点に可及
的に近い頂点という)が、その分割基点と共同して分割
線を規定する規定点に決定される。その後、35Bにお
いて、その分割線で閉領域が2つの分割閉領域に分割さ
れ、それら分割閉領域の外形線をそれぞれ表す2つの分
割閉領域データが作成される。分割閉領域データは前記
閉領域の回転の影響が除去されるように変換されて分割
閉領域データ領域に記憶される。例えば、第11図にお
いては、線分PMINF’(1は内包されるが、線分P
 )TINPrは内包されないから、pqが分割基点、
Puが規定点とされ、その結果、閉領域Aが線分pqP
uで分割閉領域A、とA2とに分割される。以上で本ル
ーチンの一回の実行が終了する。
以上の説明は最小点と各頂点とを結ぶ複数の線分の少な
くとも一つが閉領域に内包されない場合を説明したが、
それら線分全部が閉領域に内包されてS53の判定結果
がYESとなる場合には、S59において、頂点スタッ
クがクリアされた後、頂点の指定データが再び頂点スタ
ックに入れられる。ただし、今回は前記の場合とは異な
り、頂点スタックから最新の指定データを順に取り出し
続ける場合には、上側外形線上の各頂点(最小点から、
最大点より2つだけ後方の頂点までの複数の頂点の各々
)の指定データが最大点側から最小点側に向かって順次
取り出された後、下側外形線上の各頂点(最小点から、
最大点より2つだけ後方の頂点までの複数の頂点の各々
)の指定データが最大点側から最小点側に向かって順次
取り出されるようにされる。
その後、S60において、頂点スタックが空であるか否
かが判定される。現在そうではないから、S60の判定
結果がNOとなり、361において、そのスタックから
最新の指定データが取り出されて、それにより指定され
る頂点が今回の頂点とされる。
続いて、S62において、今回の頂点と最大点を結ぶ線
分が求められ、363においてその線分が今回の閉領域
に内包されるか否かが判定される。
具体的には、今回の頂点が上側外形線に属する場合には
、今回の頂点より一つだけ前方の頂点(以下、直前頂点
という)がその今回の頂点と最大点とを通る直線の下方
に存在するか否かが判定され、一方、今回の頂点が下側
外形線に属する場合には、直前頂点がその直線の上方に
存在するか否かが判定される。存在すれば内包されない
と判定され、存在しなければ内包されると判定される。
内包されると判定されればS60に戻って、次の頂点に
ついての内包判定が行われる。
これに対して、内包されないと判定されれば、364に
おいて、直前頂点が分割基点に決定されるとともに、S
57の場合と同様に、分割基点に可及的に近い頂点がそ
の分割基点と共同して分割線を規定する規定点に決定さ
れる。その後、358において、その分割線で閉領域が
2つの分割閉領域に分割される。
また、最小点と各頂点とを結ぶ複数の線分も最大点と各
頂点とを結ぶ複数の線分もすべて閉領域に内包される場
合には、353の判定結果もS60の判定結果もYES
となり、閉領域が分割されることなく本ルーチンの一回
の実行が終了する。
その実行が終了すれば、第6図の325において、32
4の実行により閉領域が分割されたか否かが判定される
。第7図の358の実行時には分割フラグが1に設定さ
れるようになっているから、そのフラグが1に設定され
ていれば分割されたと判定されて、S26において、第
8図に示す例のように、2つの分割閉領域の各々に対応
する指定データが分割前スタックに入れられ、一方、分
割されなかったと判定されれば、327において、第1
2図に示す例のように、今回の閉領域に対応する指定デ
ータが分割後スタックに入れられる。
322〜S27の実行は、分割前スタックが空になるま
で繰り返される。
なお、閉領域データ領域に記憶されている閉領域が第7
図のルーチンの初回の実行により2つの分割閉領域に分
割され、その後、それら分割閉領域の各々が本ルーチン
の2回目の実行により2つに分割されるとり→ように、
同じ閉領域に対して本ルーチンの実行が何回も繰り返さ
れることにより閉領域に複数回の分割が施されることが
ある。
したがって、上記説明において「閉領域」は、本ルーチ
ンの各回の実行前の閉領域を意味し、一方、「分割閉領
域」は実行後の閉領域を意味する。
分割前スタックが空になって第6図のルーチンの一回の
実行が終了すれば、第5図の33において、分割閉領域
全部の指定データが分割閉領域スタックに入れられた後
、S4においてそのスタックが空であるか否かが判定さ
れる。現在はそうではないから、S5においてそのスタ
ックから最新の指定データが取り出されて、それにより
指定される分割閉領域が今回の分割閉領域とされる。
その後、S6において、分割閉領域に対応する最小点デ
ータと最大点データとが最小、最大点データ領域から読
み出され、それらデータに基づいて分割閉領域の長手方
向が決定されるとともに、その長手方向が刺繍進行方向
に決定される。続いて、S7において、分割閉領域に対
応する針位置関連データとしての針位置データが作成さ
れる。
具体的には、まず、分割閉領域に対応する分割閉領域デ
ータが、その分割閉領域の刺繍進行方向とXY座標面上
におけるX軸方向とが一致するように回転変換され、そ
の後、第13図に示す例のように、Y軸方向に平行であ
り、かつ、一定ピツチαで並ぶ複数の直線が分割閉領域
の最小点から最大点に向かって想定され、それら直線と
分割閉領域の2つの部分外形線との交点が求められ、そ
れら交点と最小点および最大点とにおいて2つの部分外
形線を交互に結ぶ縫目を形成する針位置データが作成さ
れる。作成された針位置データは上記回転変換の影響が
除去されるように変換されて針位置データ領域に記憶さ
れる。
以上の刺繍進行方向の決定および針位置データの作成が
複数の分割閉領域全部について行われた結果、分割閉領
域スタックが空になって34の判定結果がYESとなれ
ば、S8において、針位置データ領域に記憶されている
針位置データ全部が外部記憶装置84に一括して転送さ
れる。以上で針位置データ作成用ルーチンの一回の実行
が終了する。
その後、オペレータからキーボード82を介して刺繍開
始指令が出されれば、針位置データが外部記憶装置84
からRAM76の針位置データ領域に転送され、その針
位置データに基づいてξシンが制御・されることにより
、加工布に所定の刺繍が施されることになる。
以上の説明から明らかなように、本実施例においては、
コンピュータの、第7図の551〜’S 56および3
59〜S63を実行する部分が内包判定手段を構成し、
コンピュータの、第7図のS57、S58および364
を実行する部分が閉領域分割手段を構成し、コンピュー
タの、第5図の33〜S8を実行する部分が針位置関連
データ作成手段を構成している。
なお、前記実施例においては、分割基点と共同して分割
線を規定する規定点に、分割閉領域の2゛つの部分外形
線上の複数の頂点のうち、その分割基点に可及的に近い
頂点が選ばれるようになっていた。そのため、例えば、
第14図に示す閉領域Bにおいては、分割基点がpp、
規定点がPtとされ、第15図に示すように、閉領域B
が線分PpPtで2つの分割閉領域B+ と82とに分
割される。また、第16図に示す閉領域Cにおいては、
分割基点がpq、規定点がPtとされ、第17図に示す
ように、閉領域Cが線分PqPtで2つの分割閉領域C
1と02とに分割される。いずれの場合も矢印で示すよ
うに閉領域の形状に合った刺繍進行方向が決定される。
しかし、閉領域の形状に合わない刺繍進行方向が決定さ
れることがある。例えば、第18図に示す閉領域りにお
いては、まず、分割基点がpp、規定点がPrとされ、
第19図に示すように、閉領域りが線分PpPrで分割
閉領域D+ とD2とに分割され、その後、分割閉領域
D2において、分割基点がpp、規定点がptとされ、
第20図に示すように、分割閉領域D2が線分PPPL
で分割閉領域DillとD2□とに分割される。そのた
め、閉領域りのうち分割閉領域り、に当たる部分に、閉
領域りの形状に合わない刺繍進行方向が設定されること
になる。
そして、この問題は例えば規定点の検索領域を変更可能
とすることによって解決することができる。前記実施例
においては、分割基点の属する部分外形線に加えて、そ
れとは異なる部分外形線上の複数の頂点も規定点の検索
領域に定められていて、その検索領域に存在する複数の
頂点のうち分割基点に最も近い頂点が規定点として検索
されるようになっていた。そこで、前記実施例を例えば
、予め定められている検索領域から規定点を決定した後
、その決定結果をCRT等の表示手段に表示し、その表
示結果に基づくオペレータの操作に従って、今回の規定
点が適当であるか否かを判定し、不適当であると判定し
た場合には、検索領域を例えば、分割基点の属する部分
外形線上の複数の頂点に変更したり、その部分外形線と
は異なる部分外形線上の複数の頂点に変更したりするこ
とが考えられる。例えば、検索領域を後者のように変更
すれば、閉領域りにおいて、第21図に示すように、分
割基点がpp、規定点がPLとされ、第22図に示すよ
うに、閉領域りが線分PpPtで2つの分割閉領域り、
とD2とに分割されることとなって、閉領域りの形状に
合わない刺繍進行方向が生じることがなくなる。このよ
うに、検索領域を分割対象の閉領域の形状によって変更
可能とすれば、閉領域分割を良好に行うことができる。
また、前記実施例においては、分割閉領域が求められれ
ば直ちに針位置データが作成されるようになっていたが
、分割閉領域を複数のブロックに分割し、それらブロッ
クの各々について針位置データを作成するようにしても
よい。分割閉領域の複数のブロックへの分割は例えば、
第23図に示すように、分割閉領域の長平方向を求めて
その長手方向とX軸方向とが一致するように分割閉領域
をXY座標面上で回転させた後、Y軸方向に平行であり
、かつ、2つの部分外形線上の複数の頂点の各々を通る
複数の直線を求め、第24図に示すように、それら直線
のうち互に隣接した2つの直線と2つの部分外形線とに
よって規定される図形をブロックに決定することができ
る。なお、この場合には、その後、ブロックの外形線を
表すブロック規定データが作成され、そのブロック規定
データに基づいて針位置データが作成される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明した
が、これらの他にも特許請求の範囲を逸脱することなく
当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した態様
で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を概念的に示すブロック図である
。第2図は本発明の一実施例であるデータ処理装置を刺
繍藁シンと共に示す斜視図である。 第3図は上記刺繍ミシンを制御する制御装置の構成を示
すブロック図である。第4図は上記制御装置の主体を威
すコンピュータのRAMの構成を概念的に示す図である
。第5図は上記コンピュータのROMに記憶されている
針位置データ作成用ルーチンを示すフローチャートであ
る。第6図および第7図はそれぞれ、上記針位置データ
作成用ルーチンに関連するルーチンを示すフローチャー
トである。第8図および第12図はそれぞれ、上記RA
Mに設けられている分割前スタックと分割後スタックを
説明するための図である。第9図〜第11図はそれぞれ
、針位置データ作成の様子を説明するための図である。 第13図は上記実施例において、閉領域の最終の分割結
果に対して針位置関連データとしての針位置データが作
成される様子を説明するための図である。第14図〜第
20図はそれぞれ、上記実施例において閉領域が分割さ
れる様子を説明するための図である。第21図および第
22図はそれぞれ、別の実施例において閉領域が分割さ
れる様子を説明するための図である。第23図および第
24図はそれぞれ、さらに別の実施例において、閉領域
の最終の分割結果に対して針位置関連データとしてのブ
ロック規定データが作成される様子を説明するための図
である。 24:縫針      42:刺繍枠 70:制御装置 A、B、C,D、M:閉領域 A1.Az、B+ 、B2.C8,Cz、Dr 。 D2 :分割閉領域 Pa。 Pp。 q Pr。 Ps。 Pt。 Pu。 Pv。 Pw:頂点

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 刺繍ミシンの縫目で埋められるべき閉領域の外形線を表
    す閉領域データに基づいて、その外形線上の複数の点の
    うち可及的に離れた2点を選ぶとともに、選んだ2点の
    各々と前記外形線上の各点とを結ぶ複数の線分全部が前
    記閉領域に内包されるか否かを判定する内包判定手段と
    、 前記閉領域を複数の分割閉領域に、前記内包判定手段に
    より、それら分割閉領域の各々に対応する前記複数の線
    分全部が各分割閉領域に内包されると判定される状態と
    なるまで分割し、それら分割閉領域の外形線を表す分割
    閉領域データを作成する閉領域分割手段と、その分割閉
    領域データに基づいて、前記分割閉領域を前記縫目で埋
    めるのに必要な針位置関連データを作成する針位置関連
    データ作成手段とを含むことを特徴とする刺繍ミシンの
    データ処理装置。
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