JPH03125478A - 有機半導体を用いた電子素子の製造方法 - Google Patents

有機半導体を用いた電子素子の製造方法

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JPH03125478A
JPH03125478A JP1262962A JP26296289A JPH03125478A JP H03125478 A JPH03125478 A JP H03125478A JP 1262962 A JP1262962 A JP 1262962A JP 26296289 A JP26296289 A JP 26296289A JP H03125478 A JPH03125478 A JP H03125478A
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JP
Japan
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substrate
organic semiconductor
tcnq
gold
lower electrode
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JP1262962A
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English (en)
Inventor
Seiichi Wakamatsu
若松 誠一
Chiaki Sato
千秋 佐藤
Kaoru Tadokoro
田所 かおる
Toyoo Nishiyama
西山 東洋雄
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、有機半導体を用いた電子素子の製造方法に関
する。
[従来の技術と課題] 周知の如く、(SN)ヨの超伝導性の発見、ポリアセチ
レンのドーピングによる高導電性の発見などに端を発し
て、最近の有機半導体の研究には目を見張るものがある
米国特許N o 、4371883号(P otenb
er at al、)は、有機半導体を用いた電子素子
、つまり電荷移動錯体薄膜による電流制御型のスイッチ
ング素子(第3図)を開示している。図中の1は、スイ
ッチング素子である。この素子は、基板2上に、下部電
極3、電荷移動錯体層(有機半導体層)4及び上部電極
5を順次積層した構造となっている。
ここで、前記電荷移動錯体層4は、多結晶体のCu−T
CNQからなる。なお、図中の6,7は、夫々下部電極
3.上部電極5に接合部8を介して接続したリード線で
ある。つまり、上記構造のスイッチング素子は、電荷移
動錯体層4に一対の電極3,5を設けた2端子構造の素
子である。
第4図は、上記スイッチング素子を組み入れた回路であ
る。この素子1には、電源11.電流計12゜電圧計1
3.及びロード抵抗14が接続されている。
こうした構成の回路を用いた、前記スイッチング素子1
の電流−電圧(1−V)特性は第5図に示す通りである
。同図において、電荷移動錯体層4ははじめ電気伝導率
が低い状態にある。しかし、印加する電圧がしきい値V
2.(ボルト)を越えると、電荷移動錯体層4は電気伝
導率が高い状態に変化し、I−V特性はロードライン(
L)に沿ってA点からB点にスイッチングし、その後電
圧を下げても電気伝導率の高い状態を保つ。従って、ス
イッチング素子1は、メモリースイッチング素子として
の特性を有する。
上記スイッチングの機構については、電荷移動錯体層4
のスタック軸方向に電場が作用することにより、印加電
圧に応じた量の中性のTCNQOが作られる。従って、
下記式(1)に示す平衡状態が成立して混合原子鎖状態
が生じ、その結果電気伝導の高い状態になると考えられ
ている。一方、このメモリー特性については、イオンあ
るいは分子の変位等を考慮する必要があると考えられて
いるが、まだ不明な点も多いのが実情である。
[Cu ”  (TCNQ−)]  、、;ゴCu 0
  +[Cu+(TCNQ−) ] n−8+(TCN
Qo)  °゛−(Qところで、上記有機半導体は、無
機半導体にない新規な電気特性を有するので、電子素子
としての可能性は非常に大きい。こうした有機半導体を
用いた電子素子の集積化のためには、基板上に有機半導
体を選択的に形成させる技術が必要である。
しかし、従来の無機半導体による電子素子の集積化技術
を有機半導体に応用しようとしても問題となる場合があ
る、例えば、無機半導体集積回路の形成に用いられるフ
ォトレジストは、多くの有機物と化学反応をし有機物の
性質を変化させてしまうため使用が難しい。また、フォ
トレジストが使用可能であっても、その後フォトレジス
トで覆われていない部分の有機半導体部分を何等かの溶
剤でエツチング除去させようとした場合、フォトレジス
トは溶解せずに、有機半導体だけを選択的にじよきよさ
せるような溶剤を見出だすのはこんな場合が多い。更に
、フォトレジストを除去するための剥離液も有機半導体
に大きな影響を与えると考えられる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、有機物の形
成予定部を除く部分に対応する下部電極表面に化学反応
しない金属を予め形成しておくことにより、有機物の選
択的な形成を容易にし、またフォトレジストによるリソ
フラフィ法に比べて製造工程を簡略し、更には素子特性
のバラツキの少ない有機半導体を用いた電子素子の製造
方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、一対の下部電極、上部電極間にCu−T
CNQ電化移動錯体(有機半導体層)を配置した複数個
の2端子素子からなるマトリクス型電子素子を作製しそ
の電気特性について検討した。この一連の実験において
、基板上の物質と化学反応の結果束じる有機半導体を基
板上に形成する方法について検討し、その結果、下記発
明を見出だすに至った。即ち、 本発明は、基板と、この基板上に形成された下部電極と
、この下部電極上に形成された有機半導体層と、この有
機半導体層上に形成された上部電極とを具備し、上記有
機半導体層は液相または気相中において前記下部電極と
の化学反応により下上記下部電極表面に、予め化学反応
しない金属を形成することを特徴とする有機半導体を用
いた電子素子の製造方法である。
本発明に基板としては、例えば熱膨張係数が下部電極と
同程度の結晶化ガラス板、あるいはポリイミド板、ポリ
エチレン板等の樹脂基板が挙げられる。
本発明に係る下部電極としては、銅、銀、セシウムなど
が挙げられる。前記下部電極は、真空蒸着法、スパッタ
リング法、あるいは電着法などにより形成できる。一般
に、電子素子の特性は、下部電極の種類により異なった
ものとなる。
本発明に係る上部電極としては、アルミニウム、クロム
、金、マグネシウム、インジウムなどが挙げられる。こ
の場合、電子素子の特性は、上部電極の種類により異な
ったものとなる。
本発明に係る有機半導体層は、溶液中における基板上の
下部電極との酸化還元反応等の化学反応により形成でき
、また気相成長法を用いても同様に形成できる。
[作用] 本発明においては、溶液中の酸化還元反応や気相成長法
等の方法を用いて、基板上の下部電極との化学反応によ
り有機半導体を形成する際に、予め下部電極表面に、化
学反応が起こらないような金属膜を形成しておく事によ
り、この部分への有機半導体結晶の成長を防止すること
ができる。
[実施例コ 以下、本発明の一実施例について第1図及び第2図を参
照して説明する。ここで、第1図は本実施例に係る電子
素子の平面図、第2図は第1図のX−X線に沿う拡大断
面図である。
図中の21は、電子素子である。この電子素子は、熱膨
張係数が銅と同程度の結晶化ガラスを基板22として用
いている。この基板22の上には、例えば銅からなる下
部電極23が形成されている。この下部電極23のうち
、下部電極取出し部23aには金がオーバーコートしで
ある。また、前記下部電極23の長手方向に沿うエツジ
部の一部には絶縁被覆層24が形成されている。前記下
部電極23上の下部電極取出し部23aを除いた部分に
は、有機例えばCu−TCQNからなる有機半導体層2
5が形成されている。前記有機半導体層25上には、上
部電極26が前記下部電極23の長手方向と直交するよ
うに形成されている。前記下部電極取出し部23aには
リド線27が、上部電極26にはリード線28が各々接
合ぶ29を介して接続されている。
次に、こうした構造の電子素子の製造方法について説明
する。
■まず、前記基板(結晶化ガラス基板)22上に、蒸着
マスクを介して銅を例えば約1μmの厚みに真空蒸着し
、所定の形状の下部電極23を形成した。
次に、前記下部電極取出し部23aにマスク蒸着法によ
り金を蒸着した。つづいて、下部電極23の長手方向に
沿うエツジ部の一部に絶縁被覆層24を形成した。
■次に、前記基板22を3%の濃度のHF溶液に浸漬し
、基板上の下部電極23表面の酸化層を除去した。つづ
いて、前記基板22を、昇華精製したTCNQ粉末と蒸
留精製したアセトニトリルとからなる飽和溶液に数分程
度浸漬した。この結果、金とTCNQとは錯体を形成し
ないので、金を蒸着した以外の部分の銅とTCNQの間
で酸化還元反応が起こり基板表面にCu−TCNQ電荷
移動錯体の柱状の結晶(有機半導体層25)が成長した
一方、金を蒸着した部分には、Cu−TCNQ電荷移動
錯体の結晶は析出しなかった。ひきつづき、TCNQと
アセトニトリルの飽和溶液から基板を取出し、アセトニ
トリル溶液にて洗浄し、不要なTCNQを取り除いた。
この後、真空乾燥した。
■次に、有機半導体層25が成長した基板22上に所定
の蒸着マスクを用いてアルミニウムを例えば1μmの厚
みに真空蒸着し、前記下部電極23に交差する上部電極
26を形成し、電子素子を製造した。
こうした電子素子の製造方法によれば、有機半導体層2
5を形成する部分を除く下部電極23表面に、予め化学
反応しない金属即ち金を形成するため、下部電極23表
面の酸化層を除去した後前記基板22を昇華精製したT
CNQ粉末と蒸留精製したアセトニトリルとからなる飽
和溶液に数分程度浸漬することにより、金を蒸着した以
外の部分のにのみ銅とTCNQの間で酸化還元反応が起
こり基板表面にCu−TCNQ電荷移動錯体の柱状の結
晶(有機半導体層25)を選択的に成長させる事ができ
、かつ金を蒸着した部分にはCu−TCNQ電荷移動錯
体の結晶は析出しなかった。また、上記電子素子のI−
V特性を第4図の回路により測定したところ、スイッチ
ング特性及びメモリー特性をもつ事が確認できた。
なお、上記実施例では、電子素子が単一の素子から構成
去れる場合について述べたが、これに限定されず、同一
の基板上に複数個の素子を形成するとともことも勿論可
能である。下部電極を格子状に配置しておき、上記実施
例と同様、下部電極上に有機半導体層を形成し、その後
下部電極と直0 交する上部電極を格子状に配置することにより、下部電
極と上部電極の交点部分を単位素子とするマルチ素子が
得られる。このマルチ素子において、各素子間の電気的
な干渉による影響を防ぐ為、基板上に形成される複数個
の素子を構成している有機半導体層を電気的に分離する
必要がある場合、有機半導体層を分離させたい部分の(
下部電極と上部電極の交差部分のみを残して)下部電極
表面上に金を予めコーティングしておく事で容易に可能
である。
上記実施例では、基板としてガラス板を用いた場合につ
いて述べたが、これに限らず、例えばポリイミド板、ポ
リエチレン板等の樹脂基板を用いてもよい。
上記実施例では、下部電極及び有機半導体層を析出させ
ないための金属部のパターン化に蒸着マスクを用いた場
合について述べたが、これに限定されない。つまり、形
状の微細化が必要な場合には、蒸着マスクを用いずに蒸
着し、その後−船釣なフォトリソフラフィの技術により
パターン化す1す ることもできる。また、金属膜の形成法として、電解メ
ツキ法、無電解メツキ法やスパッタリング法等を用いて
もよい。
上記実施例では下部電極の材料として銅を用いたが、こ
れに限らず、銀、セシウム、ニッケルなどを用いてもよ
い。但し、この場合、電子素子のの電気特性は、下部電
極の種類により異なったものとなる。
上記実施例では、有機半導体を析出させない為に下部電
極表面上に形成する金属として金を用いたが、これに限
らず、白金、タングステン、チタン、クロム、アルミニ
ウムなどを用いてもよい。
上記実施例では、有機半導体としてTCNQ金属錯体を
用いた場合について述べたが、これに限らず、有機半導
体として液相または気相中において、基板上に予め形成
した物質との化学反応の結果、基板上に有機物を形成す
る場合に広く適用できる。この場合、有機半導体を析出
させない為の金属としては、液相または気相中において
化学反応を起こさないもであればよい。
2 [発明の効果] 以上詳述した如く本発明によれば、有機物の形成予定部
を除く部分に対応する下部電極表面に化学反応しない金
属を予め形成しておくことにより、有機物の選択的な形
成を容易にし、またフォトレジストによるリソフラフィ
法に比べて製造工程を簡略し、更には素子特性のバラツ
キの少ない有機半導体を用いた電子素子の製造方法を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る電子素子の平面図、第
2図は第1図のX−X線に沿う拡大断面図、第3図は従
来の電子素子の断面図、第4図は同電子素子の回路図、
第5図は同電子素子の電流−電圧特性図である。 21・・・電子素子、22・・・基板、23・・・下部
電極、23a・・下部電極取出し部、24・・・絶縁被
覆層、25・・・有機半導体層、26・・・上部電極、
27.28・・・リード線、29・・・接合部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 基板と、この基板上に形成された下部電極と、この下部
    電極上に形成された有機半導体層と、この有機半導体層
    上に形成された上部電極とを具備し、上記有機半導体層
    は液相または気相中において前記下部電極との化学反応
    により下部電極上に形成される電子素子の製造方法にお
    いて、上記有機半導体層形成予定部を除く部分に対応す
    る上記下部電極表面に、予め化学反応しない金属を形成
    することを特徴とする有機半導体を用いた電子素子の製
    造方法。
JP1262962A 1989-10-11 1989-10-11 有機半導体を用いた電子素子の製造方法 Pending JPH03125478A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016054316A (ja) * 2001-12-05 2016-04-14 株式会社半導体エネルギー研究所 有機太陽電池

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016054316A (ja) * 2001-12-05 2016-04-14 株式会社半導体エネルギー研究所 有機太陽電池
US11217764B2 (en) 2001-12-05 2022-01-04 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Organic semiconductor element

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