JPH03121107A - 含フッ素共重合体およびフッ素樹脂塗料 - Google Patents

含フッ素共重合体およびフッ素樹脂塗料

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JPH03121107A
JPH03121107A JP22910190A JP22910190A JPH03121107A JP H03121107 A JPH03121107 A JP H03121107A JP 22910190 A JP22910190 A JP 22910190A JP 22910190 A JP22910190 A JP 22910190A JP H03121107 A JPH03121107 A JP H03121107A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明は、新規含フツ素共重合体とこれを主成分とする
常温硬化型フッ素樹脂塗料に関する。
〔従来の技術〕
従来から炭素数がIO程度のカルボン酸ビニルエステル
とフルオロオレフィンを主成分とする重合体を含有する
高温焼付を要しないフッ素樹脂塗料は、本技術分野で知
られている(米国特許筒3゜449、305号明細書お
よび特開昭59−102962号公報参照)。上記従来
のフッ素樹脂塗料は、基材を保護し、これの耐候性の向
上を図ることを主目的として使用されている。しかし、
これらは硬化部位を持たなかったり、あってもヒドロキ
シエチルメタクリレート等が用いられたりしているため
共重合性が悪かったりで、いずれにしても硬化性が不十
分であるため、これら塗料を塗布して得られる塗膜は、
耐溶剤性が不十分であったり光沢が不足して被塗布物の
見栄えが良くなかったりする。また塗布直後は光沢が良
くても、その耐候性が十分でないためすぐに光沢が低下
してしまい、長期間被塗布物の美観を保持することがで
きない。
〔発明の目的〕
本発明者らは、長期間高光沢を保持する塗膜を与えるこ
とができ、硬化性にすぐれた常温硬化型フッ素樹脂塗料
について鋭意検討したところ、バーハロオレフィン、特
定構造を有するカルボン酸ビニルエステルおよび水酸基
含有ビニルエーテルからなる(とくに後二者の採用によ
る)含フツ素共重合体がこれの材料に適していることを
見出し本発明に到達した。
本発明の目的は、新規含フツ素共重合体とこれを主成分
とする常温硬化型フッ素樹脂塗料を提供することである
〔発明の構成〕
本発明は、 バーハロオレフィン       (i)に基づく単位
35〜65モル%、式: %式% (式中、Ro、RoおよびRoは同一または相異なって
炭素数1〜10のアルキル基を示す。)で表わされる構
造単位5〜50モル%および式:(式中、R4は炭素数
2〜5のアルキレン基を示す。) で表わされる構造単位1〜30モル%から構成される含
フツ素共重合体ならびにこの含フツ素共重合体を主成分
とするフッ素樹脂塗料である。そして、Ni)および(
iii)の存在が目的達成のため特に重要である。
本発明の共重合体の数平均分子量(ゲルパーミェーショ
ン法による)は、通常io、ooo〜100.000で
ある。
上記共重合体中の構造単位(i)の含有量が上記範囲よ
り多いと該共重合体の溶媒溶解性やこれを含有する塗料
組成物から得られる塗膜の光沢性が十分でなく、少ない
と該塗膜の耐候性が良くない。
構造単位(i)の好ましい範囲は、40〜60モル%で
ある。
上記共重合体中の構造単位(ii)の含有量が上記範囲
より多いと該塗膜の耐候性が、少ないと光沢性(初期光
沢度および光沢保持率)が十分なものではない。構造単
位(ii)の好ましい範囲は、10〜45モル%である
上記共重合体中の構造単位(fit)の含有量が上記範
囲より多いと該共重合体が架橋しやすくなって該共重合
体を含む塗料組成物の保存安定性が悪くなり、少ないと
塗料組成物の硬化性、ひいては塗膜の耐溶剤性が低下し
てしまう。構造単位(iii)の好ましい範囲は5〜2
5モル%である。
上記重合体は、 バーハロオレフィン      (i′)式:   C
H,=CH 1 (式中、Ro、RoおよびRoは前記と同じ。)で表わ
される単量体および式: %式% (式中、R4は前記と同じ。) で表わされる単量体を共重合して得ることができる。
バーハロオレフィン(i′)としては、代表的なものに
CTFEが挙げられ、テトラフルオロエチレン等の他の
バーハロオレフィンを通常25重量%以下混合しても良
い。
式(if’)と(iii’ )で表わされる単量体も上
記式に包含されるものの混合物であって良い。上記式(
ii’)の単量体としては具体的にはピバリン酸ビニル
、バーサチック酸ビニル等が挙げられ、入手の容易さか
らバーサチック酸ビニルが使用される。
上記(■′)の単量体は、硬化性という点で前記構造の
ヒドロキシアルキルビニルエーテルに特定される。硬化
性の改善は塗膜の耐溶剤性に寄与する。
具体的には2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、3−
ヒドロキシプロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシブ
チルビニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエ
ーテル等が挙げられる。・入手の容易さから、通常4−
ヒドロキシブチルビニルエーテルが使用される。
重合方法は、従来公知のビニル単量体を重合することが
できる方法であれば特に制限されないが、重合後塗料と
してただちに使用することができる溶液重合法が好まし
い。
溶液重合法での溶媒は、メチルエチルケトン等のケトン
類、酢酸エチル、酢酸ブチル等のカルボン酸エステル類
等である。重合開始剤は、アゾビスイソブチルニトリル
等のアゾ系化合物、イソブチリルパーオキシド、ジ−イ
ソ−プロピルパーオキシ−ジ−カーボネート等の過酸化
物等である。
重合温度は、通常0〜150℃、好ましくは5〜95℃
、重合圧力は、通常1〜50kg/cnfGである。重
合は、通常生成する共重合体の濃度が30〜60重量%
になるまで行う。
上記調製した共重合体は、そのままラッカー型塗料とし
て使用することができるが、共重合体に含有されるヒド
ロキシル基と反応することができる基を二以上有する化
合物(硬化剤)を添加して使用することができる。硬化
剤としては、例えばヘキサメチレン−ジ−イソシアネー
ト三量体、トリレン−ジ−イソシアネート等のイソシア
ネート類、ヘキサメチレン−ジ−カルボニルクロライド
等の酸ハロゲン化物等が挙げられる。硬化剤は、通常共
重合体のヒドロキシル基1当量に対し0.5〜2.0当
量使用する。硬化剤を使用する際、硬化促進剤として、
ジブチルチンラウレート等を用いることができる。硬化
促進剤は、通常硬化剤100重量部あたり0.001〜
0.1重量部使用する。
本発明の含フツ素共重合体を含有する塗料組成物には、
粘度調節等の目的で、上記以外の溶媒例えばテトラヒド
ロフラン等のエーテル化合物、N−ジメチルホルムアミ
ド等のアミド化合物、トルエン、キシレン等の芳香族化
合物等を加えることができる。また、通常塗料に使用さ
れる顔料、粘度調節剤、レベリング剤、ゲル化防止剤、
皮ぼり防止剤、紫外線吸収剤等を添加することもできる
上記架橋剤は、通常本発明の材料から調製した塗料を基
材に塗布する直前に混合する。
本発明の含フツ素共重合体を含有する塗料組成物は、前
記公知のフッ素樹脂塗料を使用するのと同じ方法で金属
、木材、コンクリート、ガラス、プラスチック等に適用
することができる。
〔実施例〕
実施例1 撹拌機を備えた100100Oのオートクレーブに酢酸
ブチル270 g 、酢酸エチルlong、バーサチッ
ク酸ビニル(シェル石油化学株式会社製のベオバーIO
1以下、VAという)  227gおよび4−ヒドロキ
シブチルビニルエーテル(以下、)(BVEという)3
4gを仕込み、窒素ガスで空間部を置換した後、クロロ
トリフルオロエチレン(以下、CTFEという)  1
68gを加え、オートクレーブを65℃に加熱した。つ
いで、酢酸ブチルと酢酸エチルの重量で1/1の混合溶
媒35m1にアゾビスイソブチロニトリル3.3gを溶
解した溶液を添加し重合を開始した。16時間該温度を
保ちながら撹拌した。重合前のオートクレーブの圧力は
、4.4kg/cTIIG、該時間経過後のそれは1.
7g/cn(Gであった。750gの共重合体の透明な
ワニスを得た。
上記ワニスの一部をとり共重合体の数平均分子量の測定
、元素分析、核磁気共鳴分析(’Hおよび°°F)、ガ
ラス転移温度の測定および熱分解温度の測定を行った。
結果を下に示す。
数平均分子量(ゲルパーミェーション法、ポリスチレン
標準)  :31,000゜ 元素分析:炭素55.0重量%、塩素989重量%およ
びフッ素16重量%。
核磁気共鳴分析:H2δ; 0.7〜2.0ppm (
側鎖のメチル基およびメチン基の水素)、2.0〜3.
 Oppm(主鎖のメチル基の水素)および5.0〜6
.4ppr@(主鎖のメチン基の水素)、ならびに”°
F、δ;37〜48ppm (主鎖のフッ素)。
ガラス転移温度(示差走査熱量計で窒素気流中20℃/
分で加熱)=17℃ 熱分解温度(示差熱、熱重量測定装置で空気中lO℃/
分で加熱):201’C なお、上記の元素分析より、本実施例で調製した共重合
体は、CT F E44モル%、VA47モル%および
HBVE9モル%からなるものであることがわかった。
上記得られたワニス100gにルチル型酸化チタン40
gとキシレン20gを加え、ペイントシェーカーで1時
間混合した。得られた混合物にヘキサメチレンジイソシ
アネート三量体(日本ポリウレタン株式会社製、コロネ
ートEH)5.2gとジブチルチンラウレート2mgを
混合し、さらにキシレン45gを添加して粘度を300
センチボイズにした。
得られた混合物をアルミニウム板(日本テストパネル社
製、BT−712処理)に刷毛で塗布し25℃で7日間
乾燥、硬化させた。平均の厚みが35μmの塗膜が得ら
れた。
上記塗膜を有するアルミニウム板を試料にして次の試験
を行った。結果を後記の表に示す。
暑玉且皇X霊: J I S K 5400記載の方法
で行った。
叉沢望■x監:上記調製直後の試料のJIS  Z87
41の60”−60’鏡面光沢度と該試料をサンシャイ
ンウェザ−メーター(スガ試験機株式会社製、降雨サイ
クル18分/120分、湿度60%、ブラックパネル温
度63℃)で4000時間暴露処理した後のものの光沢
度を測定した。表には初期光沢度と光沢保持率(処理後
光沢度x 100.’初期光沢度)を示す。
光沢保持率の高いものほど、耐候性が良い。
実施例2,3 実施例1の単量体にかえ、実施例2でははじめオートク
レーブにCTFE340g1VA177gおよびHB 
V E32.4 gを使用し、実施例3ではCTFE1
85g、VA171gおよびHBVE67gをはじめに
仕込んで使用した他は実施例1と同様の手順で共重合体
を調製した。実施例2では738g、実施例3では78
3gの透明なワニスを得た。
実施例2と3の共重合体のガラス転移温度はそれぞれ3
3℃と25℃、熱分解温度はそれぞれ223℃と218
℃であった。
実施例2の共重合体の元素分析値は、炭素47.9重量
%、塩素14.2重量%およびフッ素22.2重量%で
実施例3の共重合体のそれは、炭素50.3重量%、塩
素12.4重量%およびフッ素19.4重量%であった
これらの値より、実施例2の共重合体は、CTFE56
モル%、VA33−E/L/%およびHBVEII−E
/L/%、実施例3の共重合体は、CTFE49モル%
、VA32モル%およびHBVE19モル%からなるも
のであることがわかった。
上記得られた各ワニス100gにルチル型酸化チタン4
0gとキシレン20gを加え、ペイントシェーカーで1
時間混合した。実施例2の混合物にはへキサメチレンジ
イソシアネート三量体6.6gとジブチルチンラウレー
ト3mg、実施例3の混合物にはへキサメチレンジイソ
シアネート三量体11.5 gとジブチルチンラウレー
ト1mgを混合し、さらにキシレン50gを添加して粘
度を300センチボイズにした。
得られた混合物を実施例1と同種のアルミニウム板に刷
毛で塗布し25℃で7日間乾燥、硬化させた。
上記塗膜を有するアルミニウム板を試料にして測定した
実施例1と同じ試験の結果を後記の表に示す。
比較例1 実施例1と同じオートクレーブに重量で1/1のトルエ
ン/メチルイソブチルケトンの混合物300gを入れ、
空間部を窒素で置換した後、CTFE90gを加え、温
度が60℃になるまで加熱し、VA 154g、メチル
メタクリレート(以下、MMAという)  135g、
β−ヒドロキシエチルメタクリレート20gおよびアゾ
ビスバレロニトリル6.7gの混合物を高圧定流量マイ
クロポンプで4.5時間かけて仕込んだ。その後、30
時間撹拌しながら該温度に保った。614gの白濁した
ワニスを得た。
上記得られた各ワニスloogにルチル型酸化チタン4
0gとキシレン20gを加え、ペイントシェーカーで1
時間混合した。得られた混合物にヘキサメチレンジイソ
シアネート三量体4gとジブチルチンラウレート5mg
を混合し、さらにキシレン30gを添加して粘度を30
0センチボイズにした。
得られた混合物を実施例1と同種のアルミニウム板に刷
毛で塗布し25℃で7日間乾燥、硬化させた。
上記塗膜を有するアルミニウム板を試料にして測定した
実施例1と同じ試験の結果を後記の表に示す。
比較例2 実施例1と同じオートクレーブに重量で1/1のトルエ
ン/メチルイソブチルケトンの混合物250 gを入れ
、空間部を窒素で置換した後、CTFE135gを加え
、温度が60℃になるまで加熱し、VA 100g、M
MA85g、アリルグリシジルエーテル17gおよびア
ゾビスバレロニトリル6.7gの混合物を高圧定流量マ
イクロポンプで4.5時間かけて仕込んだ。その後、2
6時間撹拌しながら該温度に保った。462gのワニス
を得た。
上記得られたワニス100gにルチル型酸化チタン40
gとキシレン20gを加え、ペイントシェーカーで1時
間混合した。得られた混合物にトリメリット酸とε−カ
プロラクトンのモル比で1/6のポリカルボン酸3gを
混合した。得られた混合物を実施例1と同種のアルミニ
ウム板に刷毛で塗布し、170℃で20分間加熱した。
上記塗膜を有するアルミニウム板を試料にして実施例1
と同じ試験を行った。結果を後記の表に示す。
比較例3 酢酸ブチル、酢酸エチル、CTFE、VAおよびHBV
Eの使用量をそれぞれ220g、80g、54g、32
0gおよび26gにかえた他は実施例1と同じ手順で1
6時間重合を行い、682gの透明なワニスを得た。共
重合体の元素分析の結果は、炭素65.7%、塩素3.
8%およびフッ素5.8%で、共重合体ハc T F 
E18(−/L、%、vA72モル%およびHBVEI
Oモル%からなるものであった。
上記得られたワニス100gにルチル型酸化チタン40
gとキシレン20gを加え、ペイントシェーカーで1時
間撹拌した。この混合物にヘキサメチレンジイソシアネ
ート三量体5.3gとジブチルチンラウレート2mgを
混合し、さらにキシレンloogを添加して粘度を30
0センチポイズにした。
得られた混合物を実施例1と同種のアルミニウム板に刷
毛で塗布し、25℃で7日間乾燥、硬化させた。このア
ルミニウム板を試料にして測定した実施例1と同じ試験
の結果を後記の表に示す。
表 〔発明の効果〕 本発明のフッ素樹脂塗料から得られる塗膜は、従来知ら
れているクロロトリフルオロエチレン、バーサチック酸
ビニル、メチルメタクリレート等より構成される共重合
体を主成分にする塗料から得られる塗膜に比べ、塗布直
後の光沢がよく、しかも長期間この光沢を保持すること
ができる。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、バーハロオレフィン、(i) に基づく単位35〜65モル%、式: ▲数式、化学式、表等があります▼(ii) (式中、R^1、R^2およびR^3は同一または相異
    なって炭素数1〜10のアルキル基を示す。)で表わさ
    れる構造単位5〜50モル%および式:▲数式、化学式
    、表等があります▼(iii) (式中、R^4は炭素数2〜5のアルキレン基を示す。 ) で表わされる構造単位1〜30モル%から構成される含
    フッ素共重合体。 2、バーハロオレフイン(i) に基づく単位35〜65モル%、式: ▲数式、化学式、表等があります▼(ii) (式中、R^1、R^2およびR^3は同一または相異
    なって炭素数1〜10のアルキル基を示す。)で表わさ
    れる構造単位5〜50モル%および式:▲数式、化学式
    、表等があります▼(iii) (式中、R^4は炭素数2〜5のアルキレン基を示す。 ) で表わされる構造単位1〜30モル%から構成される含
    フッ素共重合体を主成分とするフッ素樹脂塗料。
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