JPH10101991A - 塗料用樹脂溶液の製造方法 - Google Patents

塗料用樹脂溶液の製造方法

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JPH10101991A
JPH10101991A JP27540096A JP27540096A JPH10101991A JP H10101991 A JPH10101991 A JP H10101991A JP 27540096 A JP27540096 A JP 27540096A JP 27540096 A JP27540096 A JP 27540096A JP H10101991 A JPH10101991 A JP H10101991A
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acrylate
meth
hydroxyalkyl
monomer
weight
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JP27540096A
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Hiroshi Inukai
宏 犬飼
Etsuzo Marumoto
悦造 丸本
Akihito Iida
晃人 飯田
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Toagosei Co Ltd
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Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光沢、耐候性および耐汚染性に優れる塗料用樹
脂溶液の製造方法を提供する。 【解決手段】炭素数が2〜4個のアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよび(メタ)ア
クリル酸ヒドロキシアルキルエステルを必須成分とする
単量体混合物を、特定の組成からなる含フッ素共重合体
の有機溶剤溶液中でラジカル重合させることを特徴とす
る塗料用樹脂溶液の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性に優れる含
フッ素共重合体の塗料用樹脂溶液の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】耐候性および耐薬品性等に優れる塗料用
樹脂として含フッ素共重合体が知られているが、含フッ
素共重合体単独では塗料の光沢が今一歩であり、その点
を改良するために該共重合体にアクリル樹脂をブレンド
することが行われている。例えば、特開昭55−254
17号公報においては、フルオロオレフィンおよびシク
ロヘキシルビニルエーテルからなる含フッ素共重合体に
アクリル樹脂をブレンドすることが提案されている。ま
た、特開昭59−197471号公報および特開昭61
−12760号公報においても、フルオロオレフィンお
よびシクロヘキシルビニルエーテル類が共重合された含
フッ素共重合体と、特定の構造を有するアクリル樹脂か
らなる塗料用樹脂組成物が開示されている。上記公報記
載の発明における含フッ素共重合体は、フルオロオレフ
ィンおよびビニルエーテルを主成分とするものである
が、この含フッ素共重合体とは構成の異なるフルオロオ
レフィンおよびカルボン酸ビニルエステルを主成分とす
る含フッ素共重合体(以下、「ビニルエステル系含フッ
素共重合体」という。)についても同様に検討されてい
る。
【0003】このビニルエステル系含フッ素共重合体
は、一般的に、フルオロオレフィンおよびビニルエーテ
ルを主成分とする前記含フッ素共重合体よりも顔料分散
性が良いが、アクリル樹脂とブレンドした場合には、目
視では相溶していても、白色顔料を配合した塗膜の光沢
が期待したほど良くならず、耐候性試験をおこなうと光
沢の低下がおきてしまうという問題があった。本発明者
らは、特開平7−247324号公報においてビニルエ
ステル系含フッ素共重合体の有機溶媒中で、炭素数が6
〜9個のアルキル基を有するメタクリル酸エステルの単
量体混合物をラジカル重合させる塗料用樹脂の製造方法
を提案したが、さらに検討を重ねた結果、かかる塗料用
樹脂は柔軟性に優れるものの、耐汚染性については改善
の余地があることがわかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、顔料分散性
の良いビニルエステル系含フッ素共重合体を主体とし、
光沢、耐候性および耐汚染性に優れる塗料用樹脂溶液の
製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意検討した結果、特定のアルキル基を
有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよび(メ
タ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルを必須成分
とする単量体の混合物をビニルエステル系含フッ素共重
合体の有機溶剤溶液中でラジカル重合させることによ
り、光沢に優れ、耐候性および耐汚染性が良好な塗料用
樹脂溶液が得られることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0006】すなわち、本発明は、炭素数が2〜4個の
アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルおよび(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステ
ルを必須成分とする単量体の混合物を、下記含フッ素共
重合体の有機溶剤溶液中でラジカル重合することを特徴
とする塗料用樹脂溶液の製造方法である。 含フッ素共重合体:全単量体単位の合計量を基準にして
(a)クロロトリフルオロエチレン単量体単位が30〜
65モル%、(b)炭素数が3個以上の脂肪族または芳
香族カルボン酸ビニルエステル単量体単位が10〜50
モル%、(c)クロトン酸ヒドロキシアルキルまたはア
クリル酸ヒドロキシアルキル単量体単位が2〜25モル
%および(d)その他のビニル単量体単位が0〜20モ
ル%である共重合体。以下、本発明について更に詳しく
説明する。尚、本明細書においては、メタクリル酸アル
キルエステルまたは/およびアクリル酸アルキルエステ
ルを(メタ)アクリル酸アルキルエステルという。ま
た、メタクリル酸ヒドロキシアルキルエステルまたは/
およびアクリル酸ヒドロキシアルキルエステルを(メ
タ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルという。
【0007】
【発明の実施の形態】含フッ素共重合体を構成する
(b)炭素数が3個以上の脂肪族または芳香族カルボン
酸ビニルエステル単量体としては、プロピオン酸ビニ
ル、酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニ
ル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、ピバリン
酸ビニル、バーサチック酸ビニル、シクロヘキサンカル
ボン酸ビニル、安息香酸ビニルおよびパラターシャリブ
チル安息香酸ビニルなどが例示され、これらの1種類ま
たは2種類以上を併用することができる。炭素数が2個
以下のビニルエステル単量体を使用して得られる含フッ
素共重合体は耐候性が劣る恐れがある。
【0008】含フッ素共重合体を構成する(c)クロト
ン酸ヒドロキシアルキルまたはアクリル酸ヒドロキシア
ルキルとしてはクロトン酸ヒドロキシエチル、クロトン
酸ヒドロキシブチル、クロトン酸ヒドロキシプロピル、
クロトン酸ヒドロキシヘキシル、アクリル酸ヒドロキシ
エチル、アクリル酸ヒドロブチルおよびアクリル酸のカ
プロラクタム付加体などが例示され、これらの1種類ま
たは2種類以上を併用することができる。
【0009】また、(d)その他のビニル単量体として
は、エチレン、プロピレンおよびイソブチレンなどのα
−オレフィン;塩化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビ
ニルおよびフッ化ビニリデンなどの部分ハロゲン化オレ
フィン;メチルメタクリレートおよびメチルアクリレー
トなどの(メタ)アクリル酸エステル;酢酸アリルおよ
び酪酸アリルなどのアリル化合物;クロトン酸エチルお
よびクロトン酸プロピルなどのクロトン酸エステル類な
らびにクロトン酸、(メタ)アクリル酸およびビニル酢
酸などのカルボン酸含有モノマーなどが例示される
【0010】含フッ素共重合体における上記単量体は、
全単量体単位の合計量を基準にして(a):30〜65
モル%、(b):10〜50モル%、(c):2〜25
モル%および(d):0〜20モル%であり、好ましく
は(a):40〜55モル%、(b):20〜40モル
%、(c):5〜20モル%および(d):0〜20モ
ル%の割合である。上記(a)が65モル%を超えると
有機溶剤に対する溶解性が低下する恐れがあり、30モ
ル%未満であると耐候性が劣る恐れがある。(b)が5
0モル%を超えると耐候性が不足する恐れがあり、10
モル%未満であると塗料として使用する場合に基材との
密着性が低下する恐れがある。(c)が2モル%未満で
あると、塗料として用いる場合に併用する後記硬化剤と
の反応性が不足し、塗膜の硬度や耐薬品性に劣る恐れが
あり、25モル%を越えると塗膜の加工性が低下する恐
れがある。また、(d)が20モル%を越えると耐候性
が劣る恐れがある。
【0011】本発明における含フッ素共重合体の構成は
前記の通りであり、その平均分子量はゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー法によるポリスチレン換算の数
平均分子量で3,000〜50,000であることが好
ましい。
【0012】前記含フッ素共重合体を溶解する有機溶剤
としては、沸点が60℃以上のものが好ましく、具体的
には、テトラヒドロフランおよびジオキサン等の環状エ
ーテル類;ベンゼン、トルエンおよびキシレン等の芳香
族炭化水素化合物;酢酸エチルおよび酢酸ブチル等のエ
ステル類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ンおよびシクロヘキサノン等のケトン類が挙げられる。
沸点が60℃未満の有機溶剤を使用すると、塗料にした
場合、乾燥が早すぎるために造膜性に劣る。含フッ素共
重合体と有機溶剤の比率は、25/70〜75/25
(重量比)が好ましい。
【0013】本発明において、上記含フッ素共重合体の
有機溶剤溶液中でラジカル重合させる単量体(以下「ラ
ジカル性重合単量体」という。)は、前記の通り炭素数
が2〜4個のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルおよび(メタ)アクリル酸ヒドロキシア
ルキルエステルを必須成分とする混合物である。
【0014】前記炭素数が2〜4個のアルキル基を有す
る(メタ)アクリル酸アルキルエステルの具体例として
は、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、
n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレー
ト、ターシャリブチルメタクリレート、エチルアクリレ
ート、プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレー
ト、イソブチルアクリレートおよびターシャリブチルア
クリレートなとが挙げられ、これらの1種類または2種
類以上を併用することができる。
【0015】前記(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキ
ルエステルの具体例としては、ヒドロキシエチルメタク
リレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロ
キシブチルメタクリレート、ヒドロキシヘキシルメタク
リレート、メタクリル酸のカプロラクタム付加体、ヒド
ロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリ
レート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシヘ
キシルアクリレートおよびアクリル酸のカプロラクタム
付加体等が挙げられ、これらの1種類または2種類以上
を併用することができる。
【0016】また、ラジカル性重合単量体は必要に応じ
て炭素数が2〜4個のアルキル基を有する(メタ)アク
リル酸アルキルエステルおよび(メタ)アクリル酸ヒド
ロキシアルキルエステル以外の単量体(以下、「その他
の単量体」という。)を含んでもよく、その他の単量体
としては、メチルメタクリレート、ヘキシルメタクリレ
ート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメ
タクリレート、ステアリルメタクリレート、シクロヘキ
シルメタクリレート、イソボルニルメタクリレート、メ
チルアクリレート、ヘキシルアクリレート、2−エチル
ヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステア
リルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、イソ
ボルニルアクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、グ
リシジルメタクリレート、スチレン、アクリロニトリ
ル、アクリルアミドおよびメタクリルアミド等が例示さ
れる。
【0017】上記ラジカル重合性単量体の好ましい割合
は、全ラジカル重合性単量体を基準として、炭素数が2
〜4個のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル:10〜95重量%、ヒドロキシ(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル:5〜20重量%およびその
他の単量体:0〜85重量%であることが好ましく、さ
らに好ましくは炭素数が2〜4個のアルキル基を有する
(メタ)アクリル酸アルキルエステル:30〜90重量
%、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル:
7〜15%およびその他の単量体:1〜50重量%であ
る。炭素数が2〜4個のアルキル基を有する(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルが95重量%を超えたり10
重量%未満であると、得られる塗料用樹脂の光沢が劣る
恐れがある。また、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアル
キルエステルが5重量%未満であると塗料として用いる
場合に併用する後記硬化剤との反応性が不足するため、
塗膜の硬度や耐薬品性に劣る恐れがあり、一方、20重
量%を超えると塗膜の加工性が低下する恐れがある。ま
た、その他の単量体が85重量%を越えると塗膜の耐候
性が劣る恐れがある。
【0018】本発明における含フッ素共重合体とラジカ
ル重合性単量体の割合は、それらの合計量を基準として
含フッ素共重合体が95〜20重量%であることが好ま
しく、さらに好ましくは80〜50重量%である。含フ
ッ素共重合体の割合が95重量%を越えると光沢が劣る
恐れがあり、20%未満であると塗料用樹脂の耐候性が
低下する恐れがある。
【0019】上記ラジカル重合性単量体は常法に従いラ
ジカル重合させることができ、使用する重合開始剤とし
ては、アゾビスイソブチロニトリルおよびアゾビスイソ
バレロニトリルなどのアゾ系開始剤、ベンゾイルパーオ
キシド、ラウロイルパーオキシドおよびメチルエチルケ
トンパーオキシドなどのパーオキシド系開始剤が挙げら
れる。重合開始剤の使用量は、ラジカル重合性単量体1
00重量部を基準として0.1〜2重量部であることが
好ましい。また、必要によりラウリルメルカプタンなど
の連鎖移動剤を加えても良い。重合温度は50℃以上
で、使用する有機溶剤の沸点以下が望ましい。
【0020】本発明における製造方法により得られた樹
脂は、硬化剤と併用して用いることが好適であり、硬化
剤としては、多価イソシアネート化合物およびアミノプ
ラスト化合物などが使用できる。多価イソシアネート化
合物としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネートおよびその二量体もしくは三量
体ならびにブロックイソシアネートなどが例示でき、イ
ソシアネート化合物中のNCO/共重合体中のOHの比
率が0.5〜2当量となる使用量が好適である。アミノ
プラスト化合物としては、メチル化メラミンおよびブチ
ル化メラミンなどのメラミン、尿素樹脂ならびにベンゾ
グアナミンなどが例示される。また、上記硬化剤と共
に、ジブチル錫ジラウレートおよびp-トルエンスルホン
酸などの硬化促進剤を加えても良い。
【0021】さらに、必要に応じて酸化チタン、酸化
鉄、フタロシアニンブルー、ベンジジンイエローおよび
キナクリドン等の顔料、ステンレス粉、アルミニウム粉
およびブロンズ粉等の金属粉、分散剤、紫外線吸収剤、
表面調整剤ならびに増粘剤等の添加剤を加えてもよい。
また、前記樹脂をベースにした塗料は、鋼板、ステンレ
ス、アルミ、コンクリート、モルタル、プラスチックお
よび木材等の基材に、スプレー、はけ、ロールおよびバ
ーコーター等により塗装できる。以下、実施例を挙げ
て、本発明を具体的に説明する。
【0022】
【実施例】
実施例1 クロロトリフルオロエチレン(以下、「CTFE」とい
う。)、ピバリン酸ビニル(以下、「VPv」とい
う。)、カプロン酸ビニル(以下、「VCp」とい
う。)、プロピオン酸ビニル(以下、「VPr」とい
う。)およびクロトン酸ヒドロキシエチル(以下、「H
ECR」という。)からなり、それらの比率が以下の割
合であって、数平均分子量が15,000の含フッ素共
重合体をキシレンに溶解させ、固形分60重量%の溶液
を得た。 CTFE/VPv/VCp/VPr/HECR=45/
5/25/13/12(モル比) 次いで、上記溶液100重量部当たり、イソブチルメタ
クリレート20重量部、メチルメタクリレート2.5重
量部、ヒドロキシエチルメタクリレート3重量部、メタ
クリル酸1.5重量部、アゾビスイソブチロニトリル
0.2重量部および酢酸ブチル18重量部を仕込み、窒
素置換した後70℃で10時間重合した。得られた溶液
は透明であり、該溶液を大量のメタノールに沈殿させ、
真空乾燥により、水酸基価50(mgKOH/g樹脂)
の塗料用樹脂84重量部(以下単に部という)を得た。
該樹脂を固形分60%になるようにキシレン/酢酸ブチ
ル=80/20(重量比)に溶解すると、無色透明な溶
液が得られた。
【0023】実施例2 ラジカル重合性単量体を以下の単量体に変更した以外、
実施例1と同様に操作した。エチルメタクリレート10
部、n−ブチルアクリレート6部、ヒドロキシエチルメ
タクリレート3部およびメタクリル酸1部使用した。水
酸基価51(mgKOH/g樹脂)の塗料用樹脂78部
を得た。該樹脂を固形分60%になるようにキシレンに
溶解させ、無色透明な溶液を得た。
【0024】実施例3 ラジカル重合性単量体を以下の単量体に変更した以外、
実施例1と同様に操作した。n−ブチルメタクリレート
30部、エチルメタクリレート17部、シクロヘキシル
メタクリレート6部およびヒドロキシエチルメタクリレ
ート7部使用した。水酸基価49(mgKOH/g樹
脂)の塗料用樹脂106部を得た。該樹脂を固形分60
%になるようにキシレン/メチルイソブチルケトン=5
0/50(重量比)に溶解させ、無色透明な溶液を得
た。
【0025】実施例4 含フッ素共重合体として、CTFE/VPr/バーサチ
ック酸ビニル/HECR/ヒドロキシエチルアクリレー
トからなり、それらの割合が49/25/13/6/7
(モル比)であり、数平均分子量が10000である重
合体を使用する以外、実施例1と同様に操作した。水酸
基価55(mgKOH/g樹脂)の塗料用樹脂80部を
得た。該樹脂を固形分60%になるようにキシレン/酢
酸ブチル=30/70(重量比)に溶解させ、無色透明
な溶液を得た。
【0026】比較例1 イソブチルメタクリレート75部、メチルメタクリレー
ト9部、ヒドロキシエチルメタクリレート11部および
メタクリル酸5部からなる単量体を、酢酸ブチル66部
中で70℃で10時間重合した。得られた溶液を大量の
メタノールに沈殿させ、真空乾燥により、水酸基価48
(mgKOH/g樹脂)の塗料用樹脂98部を得た。該
樹脂を固形分60%になるようにキシレン/酢酸ブチル
=80/20(重量比)に溶解させ、次いで実施例1の
含フッ素共重合体のキシレン溶液と混合し、含フッ素共
重合体/アクリル樹脂ブレンド溶液を得た。
【0027】比較例2 実施例1で使用した単量体を2−エチルヘキシルメタク
リレート5部、ヒドロキシエチルメタクリレート1部に
変更した以外、実施例1と同様にして水酸基価52の塗
料用樹脂溶液を得た。
【0028】比較例3 実施例1の含フッ素共重合体を固形分60%になるよう
にキシレンに溶解させ、水酸基価49の塗料用樹脂溶液
を得た。
【0029】試験例1〜4および比較試験例1〜3 実施例1〜4および比較例1〜3で製造したそれぞれの
塗料用樹脂溶液100部にシンナーとしてキシレンとM
IBKの重量比1/1からなる溶液を45部、タイペー
クCR−97〔石原産業(株)製酸化チタン〕36.8
部およびガラスビーズ150部を加えペイントコンディ
ショナーで分散した。濾布でガラスビーズを除いた後、
硬化剤としてコロネートHX〔日本ポリウレタン(株)
製イソシアネート〕を水酸基価/NCO価=1.0にな
るように10.6部、硬化促進剤としてジブチル錫ジラ
ウレートの0.1重量%キシレン溶液を4.0部加え、
塗料化した。この塗料を、厚さ0.6mmのクロメート処
理アルミニウム板上に乾燥後の膜厚が40μになるよう
に塗布し、常温で一週間乾燥した。
【0030】得られた塗膜を以下の方法で試験した。 1)60度光沢 JIS−K5400に準じて測定し
た。 2)鉛筆硬度 JIS−K5400に準じて測定し
た。 3)碁盤目剥離 1cm2 四角に100個の切込みを入
れ、セロハンテープで剥離したときの残率を示した。 4)T折曲げ試験 同じ板を間にはさみ、バイスで折曲
げ、折曲げ部の亀裂のない枚数(T)で示した。 5)耐候性 QUV(Qパネル社製蛍光紫外線耐候性試験機)を用い
て、連続照射し、各8時間のうち、4時間塗面裏側から
イオン交換水をスプレーした。4000時間試験後の6
0度光沢保持率(%)を示した。 6)耐汚染性試験 名古屋市港区船見町の道路に面した建築物の屋上で塗装
板を2ヶ月屋外暴露した後、十分水洗し、乾燥後に塗膜
の明度差(−ΔL)を測定した。塗膜が汚れている程、
−ΔLは大きな数字を示す。以上の1)〜6)の試験結
果を後記表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、耐候性に優れ、かつ光
沢保持率および耐汚染性にも優れる塗膜を形成する塗料
用樹脂溶液が容易に得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭素数が2〜4個のアルキル基を有する
    (メタ)アクリル酸アルキルエステルおよび(メタ)ア
    クリル酸ヒドロキシアルキルエステルを必須成分とする
    単量体混合物を、下記含フッ素共重合体の有機溶剤溶液
    中でラジカル重合させることを特徴とする塗料用樹脂溶
    液の製造方法。 含フッ素共重合体:全単量体単位の合計量を基準にして
    (a)クロロトリフルオロエチレン単量体単位が30〜
    65モル%、(b)炭素数が3個以上の脂肪族または芳
    香族カルボン酸ビニルエステル単量体単位が10〜50
    モル%、(c)クロトン酸ヒドロキシアルキルまたはア
    クリル酸ヒドロキシアルキル単量体単位が2〜25モル
    %および(d)その他のビニル単量体単位が0〜20モ
    ル%である共重合体。
  2. 【請求項2】単量体混合物の組成が、全単量体の合計量
    を基準にして、炭素数が2〜4個のアルキル基を有する
    (メタ)アクリル酸アルキルエステルが10〜95重量
    %、(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルが
    5〜20重量%およびその他の単量体が0〜85重量%
    である請求項1記載の塗料用樹脂溶液の製造方法。
  3. 【請求項3】含フッ素共重合体(A)と単量体混合物
    (B)の割合が、重量比で(A)/(B)=95/5〜
    20/80である請求項1または請求項2記載の塗料用
    樹脂溶液の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014062273A (ja) * 2012-03-27 2014-04-10 Mitsubishi Chemicals Corp コーティング塗料用樹脂組成物

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JP2014062273A (ja) * 2012-03-27 2014-04-10 Mitsubishi Chemicals Corp コーティング塗料用樹脂組成物

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