JPH06100834A - 含フッ素樹脂塗料組成物 - Google Patents

含フッ素樹脂塗料組成物

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JPH06100834A
JPH06100834A JP27240592A JP27240592A JPH06100834A JP H06100834 A JPH06100834 A JP H06100834A JP 27240592 A JP27240592 A JP 27240592A JP 27240592 A JP27240592 A JP 27240592A JP H06100834 A JPH06100834 A JP H06100834A
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JP
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mol
fluorine
monomer
coating composition
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JP27240592A
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Inventor
Akihito Iida
晃人 飯田
Tatsuo Nishio
竜生 西尾
Etsuzo Marumoto
悦造 丸本
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高光沢でかつ耐候性に優れる含フッ素樹脂塗料
組成物の提供。 【構成】下記成分(1)〜(4)を含有する主剤および
下記成分(5)を含有する副剤からなる含フッ素樹脂塗
料組成物。 成分(1):フルオロオレフィン単量体、水酸基含有単
量体および水酸基を有しないビニルエーテル単量体を必
須構成々分とする含フッ素共重合体 成分(2):フルオロオレフィン単量体、水酸基含有単
量体およびカルボン酸ビニルエステル単量体を必須構成
々分とする含フッ素共重合体 成分(3):顔料 成分(4):有機溶剤 成分(5):水酸基と反応性の官能基を有する架橋剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光沢が高く、かつ耐候
性に優れる含フッ素樹脂塗料組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術およびその問題点】耐候性、耐薬品性に優れ
る塗料として含フッ素樹脂塗料が知られている(特開昭
57−34107、特開平3−231906)。しか
し、含フッ素樹脂塗料に顔料を含有させると、光沢がア
クリル樹脂塗料と比較して低下するという欠点があっ
た。この点を改良する方法として、含フッ素樹脂とアク
リル樹脂のブレンドが行われている。例えば、特開昭5
5−25417号公報においては、フルオロオレフィン
とシクロヘキシルビニルエーテルからなる含フッ素共重
合体にアクリル系樹脂を混合することにより高光沢塗膜
が得られることが報告されている。また、特開昭59−
197471号公報および特開昭61−12760号公
報では、フルオロオレフィンとビニルエーテルを共重合
して得られる含フッ素共重合体と、アクリル系共重合体
からなる塗料用樹脂組成物により高光沢塗膜が得られる
ことが開示されている。
【0003】上記に記載した発明においては、光沢を上
げるための手段としてバインダーとして含フッ素共重合
体とアクリル系樹脂のブレンド物を用いている。しか
し、アクリル樹脂は含フッ素樹脂に比べて耐候性は悪
く、含フッ素樹脂塗料の長所である耐候性が損なわれる
といった問題点がある。すなわち、相溶性の良いアクリ
ル樹脂をフッ素樹脂にブレンドすれば、そのブレンド量
に応じて塗膜の光沢値は上昇するが、耐候性は低下する
ため、長期に渡りその光沢を維持できない。このよう
に、アクリル樹脂と含フッ素樹脂をブレンドする方法で
は、高光沢であり且つ耐候性に優れたフッ素樹脂得るこ
とは困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、含フッ素樹脂に由来する優れた耐侯性を損
なうことなく、且つ顔料を含有させても、高光沢である
塗膜を形成することができる含フッ素樹脂塗料組成物を
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、特開昭57−34
107号公報及び特開平3−231906号公報に記載
の、耐侯性に優れた含フッ素樹脂塗料の成分として知ら
れている2種の含フッ素樹脂は、互いに相溶性に富み、
これらのブレンド物を樹脂分とする着色塗料は、それら
の含フッ素樹脂単独を樹脂分として用いた時と比較し
て、高光沢の塗膜を与えることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0006】即ち、本発明は、下記成分(1)〜(4)
を含有する主剤及び下記成分(5)を含有する副剤から
なる含フッ素樹脂塗料組成物である。 成分(1):全単量体単位の合計量を基準として、以下
の割合の単量体単位a)〜d)を有する含フッ素共重合
体 a)フルオロオレフィン単量体単位: 30〜55モル
% b)水酸基含有単量体単位 : 5〜30モル
% c)水酸基を有しないビニルエーテル単量体単位: 2
5〜50モル% d)その他の単量体単位 : 0〜20モル
% 成分(2):全単量体単位の合計量を基準として、以下
の割合の単量体単位イ)〜ニ)を有する含フッ素共重合
体 イ)フルオロオレフィン単量体単位 : 30
〜55モル% ロ)水酸基含有単量体単位 : 5
〜30モル% ハ)カルボン酸ビニルエステル単量体単位 : 25
〜50モル% ニ)その他の単量体単位 : 0
〜30モル% 成分(3):顔料 成分(4):有機溶剤 成分(5):水酸基と反応性の官能基を有する架橋剤
【0007】以下、本発明についてさらに詳しく説明す
る。まず成分(1)の含フッ素共重合体について説明す
る。成分(1)の含フッ素共重合体を構成する必須の単
量体単位は、フルオロオレフィン単量体単位、水酸基含
有単量体単位及び水酸基を有しないビニルエーテル単量
体単位である。本発明において好適に用いることができ
るフルオロオレフィン単量体(以下1−aと略称する)
としては、モノフルオロエチレン、1,1−ジフルオロ
エチレン、トリフルオロエチレン、クロロトリフルオロ
エチレン、テトレフルオロエチレン及びヘキサフルオロ
プロピレン等が挙げられ、より好ましくはクロロトリフ
ルオロエチレン、テトラフルオロエチレンであり、クロ
ロトリフルオロエチレンは最も好ましい。
【0008】水酸基含有単量体単位(以下1−bと略称
する)としては、ヒドロキシアルキルビニルエーテル類
が挙げられ、4−ヒドロキシブチルビニルエーテルがよ
り好ましい。水酸基を有しないビニルエーテル(以下1
−cと略称する)としては、エチルビニルエーテル、ブ
チルビニルエーテル及びシクロヘキシルビニルエーテル
等のアルキルビニルエーテル、C1〜C18パーフルオロ
アルキルビニルエーテル類が挙げられる。その他の単量
体(以下1−dと略称する)としては、エチレン、プロ
ピレン等のα−オレフィン;ビニルエステル類、スチレ
ン、塩化ビニル、塩化ビニリデン、(メタ)アクリル酸
メチル等が挙げられ、成分(1)の含フッ素共重合体に
おける1−d単位の割合は、0〜30モル%である。
【0009】上記(1−a)単量体単位が、55モル%
を越えると共重合体の有機溶剤に対する溶解性が低下
し、30モル%未満であると耐候性が低下し易くなる。
(1−b)単量体単位が5モル%未満であると硬化剤と
の反応性が不足するため、塗膜強度が得られず、30モ
ル%を越えると共重合体の耐候性が低下する。(1−
c)単量体単位が50モル%を越えると耐候性が低下し
易く、また25モル%未満では基材密着性が低下し易く
なり、また成分(2)の含フッ素共重合体との相溶性が
低下して、塗膜の光沢が低下する。本発明において好ま
しい成分(1)は、(1−a)、(1−b)および(1
−c)の3種の単量体からなり、それらが以下の割合で
含まれる含フッ素共重合体である。 (1−a):30〜55モル% (1−b):5〜30モル% (1−c):25〜50モル% 成分(1)の含フッ素共重合体としては、市販品を用い
ることもでき、具体例としては、例えばルミフロン(商
品名、旭硝子株式会社製)が挙げられる。
【0010】次に、成分(2)の含フッ素共重合体につ
いて説明する。成分(2)の含フッ素共重合体における
必須の単量体単位は、フルオロオレフィン単量体単位、
ビニルエステル単量体単位及び水酸基含有単量体単位で
あり、該共重合体におけるフルオロオレフィン単量体
(以下2ーイと略称する)は、基本的に前記1−aと同
一の単量体で良い。水酸基含有単量体(以下2ーロと略
称する)としては、4−ヒドロキシブチルビニルエーテ
ル等のヒドロキシアルキルビニルエーテル、2−ヒドロ
キシエチルクロトン酸、4−ヒドロキシブチルクロトン
酸等の水酸基含有クロトン酸エステル類、エチレングリ
コールモノアリルエーテル等の水酸基含有アリル化合物
等が挙げられるが、成分(1)とのブレンドにより高光
沢が得られる点で水酸基含有クロトン酸エステル類が特
に好ましい。
【0011】カルボン酸ビニルエステル単量体単位(以
下2ーハと略称する)としては、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、カプロン酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カ
プリル酸ビニル、シクロヘキサンカルボン酸ビニル、安
息香酸ビニル、p−ターシャリーブチル安息香酸ビニル
及びバーサチック酸ビニル等が挙げられるが、成分
(1)とのブレンドにより高光沢が得られる点でバーサ
チック酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプロン酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニルがより好ましい。ビニルエステ
ル類は単独、もしくは数種の組合せで用いることができ
る。その他の単量体(以下2ーニと略称する)として
は、クロトン酸、エチルビニルエーテル、ブチルビニル
エーテル等のビニルエーテル類が挙げられる。
【0012】上記単量体単位(2−イ)が55モル%を
越えると、共重合体の有機溶剤に対する溶解性が低下
し、30モル%未満であると耐候性が低下し易くなる。
単量体単位(2−ロ)が5モル%未満であると硬化剤と
の反応性が不足するため、塗膜強度が得られず、30モ
ル%を越えると耐候性が低下する。単量体単位(2−
ハ)が50モル%を越えると耐候性が低下し易く、また
25モル%未満では基材密着性が低下し易くなり、また
成分(1)の含フッ素樹脂との相溶性が低下しやすくな
るため、塗膜の光沢が低下する。単量体単位(2ーニ)
は必須成分ではないが、硬化塗膜の硬度、強度が要求さ
れる場合には、通常30モル%まで導入できる。それ以
上では高光沢塗膜が得られなくなる。クロトン酸を使用
する場合には、0〜5モル%が好ましい。好ましい成分
(2)は、上記(2−イ)、(2−ロ)および(2−
ハ)の3種の単量体からなり、それらが以下の割合で含
まれる含フッ素共重合体である。 (1−イ):30〜55モル% (1−ロ):5〜30モル% (1−ハ):25〜50モル%
【0013】本発明における成分(3)の顔料として
は、通常の塗料に用いられる顔料のいずれも使用でき、
好ましい具体例としては、酸化チタン、べんがら、黄色
酸化鉄等の無機顔料;フタロシアニンブルー、キナクリ
ドンレッド及びイソインドリノンカーボンブラック等の
有機顔料が挙げられる。
【0014】本発明の含フッ素樹脂塗料組成物は、溶液
型の塗料組成物であり、溶剤として成分(4)を含有す
る。用いられる有機溶剤としては、沸点が60℃以上の
ものが好ましく、具体的にはトルエン、キシレン、ソル
ベッソ等の芳香族炭化水素化合物;酢酸エチル、酢酸ブ
チル等のエステル類;メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;n−ブ
タノール、i−プロパノール等のアルコール類;メチル
セロソルブ、n−ブチルセロソルブ等のセロソルブ系が
挙げられる。
【0015】本発明の塗料組成物は、前記のとおり、上
記成分(1)〜(4)を含有する主剤及び水酸基と反応
性の官能基を有する架橋剤すなわち成分(5)を含有す
る副剤からなり、これらの主剤および副剤は使用時に混
合される。本発明における成分(5)としては、ヘキサ
メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
トおよびそれらの2量体、3量体、並びにブロックイソ
シアネート等のポリイソシアネート;メチル化メラミ
ン、ブチル化メラミン、尿素樹脂、ベンゾグアナミン等
のアミノブラスト等が挙げられる。成分(5)と成分
(1)および成分(2)の使用割合は、成分(1)およ
び成分(2)中の水酸基の量に対して、成分(5)中の
前記水酸基と反応性の官能基の量が等量前後となるよう
にするのが良い。これらの架橋剤と共に、ジブチル錫ジ
ラウレート、p−トルエンスルホン酸等の硬化促進剤を
併用してもよい。
【0016】成分(1)及び成分(2)の含フッ素共重
合体は、任意の割合で混合することができるが、成分
(1)及び成分(2)のそれぞれ単独を用いたエナメル
塗膜と比較して高光沢な塗膜を得るためには、成分
(1)及び成分(2)の合計量を基準として、成分
(1)及び成分(2)の一方が10重量%以上含まれる
ことが好ましい。すなわち、成分(1)と成分(2)の
好ましい混合割合は、90〜10重量%対10〜90重
量%である。
【0017】成分(1)と成分(2)の混合物(以下含
フッ素共重合体混合物という)の好ましいTgは、0〜
80℃であり、さらに好ましくは20〜60℃である。
含フッ素共重合体混合物のフッ素原子含量としては、1
5〜35重量%が好ましく、さらに好ましくは20〜3
5重量%である。含フッ素共重合体混合物の水酸基価と
しては、15〜150(mg−KOH/g・レジン)が
好ましく、さらに好ましくは30〜150(mg−KO
H/g・レジン)である。なお、成分(1)及び成分
(2)の含フッ素共重合体の分子量は、それぞれポリス
チレン換算の数平均分子量で1000〜100000の
範囲内であることが好ましい。
【0018】成分(1)及び成分(2)の含フッ素共重
合体と顔料を混合する方法としては、特に制限はない
が、好ましくは、例えば以下の2通りの方法がある。な
お、分散時には必要であれば顔料分散剤を添加してもよ
い。 A:成分(1)及び成分(2)を予め所定の割合で混合
し、それに所定の割合の顔料を分散させる方法。 B:含フッ素重合体である成分(1)〔あるいは成分
(2)〕の単独と顔料を用い、顔料分散液を作成した
後、所定の樹脂比となるように、成分(2)〔あるいは
成分(1)〕を加える方法。上記方法Bを用いる場合
は、樹脂に対する顔料の割合がAの方法の場合より高く
なるので、より顔料分散性の高い含フッ素重合体である
成分(2)を先に使用することが好ましい。
【0019】本発明の塗料組成物中の樹脂分および顔料
は、作業性の点から20〜70重量%が好ましく、顔料
自体の好ましい配合割合は、主剤の100重量部当た
り、無機系顔料の場合35〜50重量部であり、有機系
顔料の場合5〜15重量部である。また、本発明の含フ
ッ素樹脂塗料組成物には、必要に応じてレベリング剤、
色別れ防止剤、酸化防止剤等の添加剤を加えてもよい。
本発明の塗料組成物は、スプレー塗装、ロールコーター
及びはけ塗り等の塗装方法によって塗装でき、金属、プ
ラスチック、木材、紙、コンクリート及びセラミック等
に対して塗装することができ、常温硬化または加熱硬化
によって硬化塗膜が形成される。
【0020】
【実施例】以下に、実施例および比較例を挙げて、本発
明を更に具体的に説明する。
【実施例1】クロロトリフルオロエチレン/ピバリン酸
ビニル/カプロン酸ビニル/バーサチック酸ビニル/ク
ロトン酸2−ヒドロキシエチルからなり、それらの比率
が47/4/25/13/11(モル%)である含フッ
素共重合体(1)(Mn=11000,水酸基価(以下
OHVという)=44、Tg=23℃)のキシレン溶液
(固形分60重量%)および表1に記載の成分を用い、
ペイントコンディショナー(RED DEVIL社製)
で3時間分散し、顔料濃度(PWC)が70(単位は重
量%:以下単位は省略する)の白色分散液を調製した。
【0021】
【表1】
【0022】濾布にてガラスビーズを濾過した後、第2
の含フッ素共重合体としてクロロトリフルオロエチレン
/エチルビニルエーテル/シクロヘキシルビニルエーテ
ル/4−ヒドロキシブチルビニルエーテルからなり、そ
れらの比率が50/25/15/10モル%である含フ
ッ素共重合体(2)(Mn=20000、OHV=5
3、固形分60重量%)を用い、表2の配合で顔料濃度
(PWC)が35の含フッ素樹脂塗料組成物を調製し
た。なお、下記表2に記したコロネートHX〔日本ポリ
ウレタン工業(株)製〕はポリイソシアネート系の硬化
剤であり、硬化剤はNCO/OHが等量となるように配
合した(以下の実施例及び比較例において、硬化剤の割
合は全て同一)。
【0023】
【表2】
【0024】
【実施例2】成分(1)として含フッ素共重合体(1)
に代えて、クロロトリフルオロエチレン/プロピオン酸
ビニル/バーサチック酸ビニル/クロトン酸2−ヒドロ
キシエチルから構成され、それぞれの比率が49/23
/18/10(モル%)である含フッ素共重合体(3)
(Mn=13000,OHV=53、Tg=28℃)の
キシレン溶液(固形分60重量%)を用いた以外は、表
1と同様にして顔料分散液を調製し、更に、含フッ素共
重合体(2)を用いて表2に従い、含フッ素樹脂塗料組
成物を調製した。
【0025】
【実施例3】顔料としてチャンネルブラックブラック
〔MA−2200B、三菱化成(株)製〕を用いた点
と、顔料分散剤としてディスパロンDA−400〔楠本
化成(株)製〕を使用した以外は、実施例1と同様の方
法で含フッ素樹脂塗料組成物と調製した。顔料の分散に
際して採用した配合は、表3とおりであり、これによっ
て顔料濃度10の組成物をまず調整し、次いで表4の配
合によって顔料濃度5の塗料組成物を得た。
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】
【実施例4】成分(1)として含フッ素共重合体(1)
に代えて、、クロロトリフルオロエチレン/プロピオン
酸ビニル/バーサチック酸ビニル/クロトン酸2−ヒド
ロキシエチルから構成され、それぞれの比率が49/2
3/18/10(モル%)である含フッ素共重合体
(4)(Mn=13000,OHV=53、Tg=28
℃)のキシレン溶液(固形分60重量%)を用いた以外
は、表3と同様にして顔料分散液を調製し、更に、含フ
ッ素共重合体(2)を用いて表4に従い、含フッ素樹脂
塗料組成物を調製した。
【0029】
【比較例1】実施例1において、含フッ素共重合体
(2)を使用せずに、樹脂分として含フッ素共重合体
(1)のみを用い、酸化チタンCR−90は初めから顔
料濃度35に調整して分散し、ガラスビーズ濾過後、前
記コロネートHXを加え、さらに固形分45重量%とな
るようにシンナーを加え、含フッ素樹脂塗料組成物を調
製した。
【0030】
【比較例2】実施例1において、含フッ素共重合体
(1)を使用せずに、樹脂分として含フッ素共重合体
(2)のみを用い、比較例1と同様の方法で含フッ素樹
脂塗料組成物を調製した。
【0031】
【比較例3】含フッ素共重合体(1)に代えて、メタク
リル酸メチル/メタクリル酸イソブチル/アクリル酸/
メタクリル酸2−ヒドロキシエチルから構成され、その
構成比が33/52/4/11(モル%)であるアクリ
ル系共重合体(1)(分子量Mn=13000、OHV
=52)のキシレン溶液(固形分60重量%)を用いた
以外は、実施例1と同様に操作して、アクリル/含フッ
素樹脂塗料組成物を調製した。
【0032】
【比較例4】樹脂分として含フッ素共重合体(1)のみ
を用いた以外は、実施例3または実施例4と同様に操作
して塗料組成物を得た。チャンネルブラックMA−22
00Bは初めからPWCを5となるように分散し、ガラ
スビーズ濾過後、NCO/OH=1.0/1.0となる
割合でコロネートHXを加え、次いでシンナーを加えて
固形分45重量%の含フッ素樹脂塗料組成物を調製し
た。
【0033】
【比較例5】含フッ素重合体(1)に代えて、含フッ素
共重合体(2)を塗料用樹脂分として使用する以外は、
すべて比較例4と同様の方法によって含フッ素樹脂塗料
組成物を調製した。
【0034】
【比較例6】比較例3で用いたアクリル共重合体(1)
を用い、実施例3と同様の方法でよってアクリル/含フ
ッ素樹脂塗料組成物を調製した。
【0035】
【試験例1】実施例1で調製した塗料組成物を、バーコ
ーターを用いクロメート処理アルミ板上(0.6mm
厚)にコーティングし、常温で1週間硬化させた。(乾
燥膜厚25μm) 得られた塗膜について以下の物性を評価した。
【0036】1)60度光沢 :JIS−K5400に
準じて測定した。 2)鉛筆硬度 :JIS−K5400に準じて測定し
た。 3)T折曲げ試験:同じ板を間に挟み、バイスで折曲
げ、曲げ部の亀裂のない枚数(T)で示した。 4)促進耐候性 :JIS−B7754によるキセノン
耐候試験を行い、1500時間後の60度光沢の保持率
(%)を示した。 放射照度 :100W/cm2 温度 :ブラックパネル63℃ 湿度 :50%RH 降雨 :18min/120min 明暗 :3.8時間(明)と1時間(暗)の繰り返し
(暗サイクル時の湿度は95%以上) 上記の試験で得られた結果は以下のとおりであった。 60度光沢:87、鉛筆硬度:2H/4H。 T折曲げ試験:2T、耐候試験95%。
【0037】<試験例2〜4>実施例2〜4で得られた
含フッ素樹脂塗料組成物を用いて、試験例1と同様な方
法で塗膜を作成し、同様な方法で評価を行った。結果は
表5に示す。 <比較試験例1〜6>比較例1〜6で調製した含フッ素
樹脂塗料組成物、および、アクリル/含フッ素樹脂塗料
組成物を用いて、試験例1と同様な方法で塗膜を作成
し、同様な方法で評価を行った。結果は表5に示す。
【0038】
【表5】
【0039】
【発明の効果】本発明の塗料組成物によれば、高光沢を
有し、かつ耐候性に優れた着色塗膜が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸本 悦造 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成化学工業株式会社名古屋総合研究所 内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記成分(1)〜(4)を含有する主剤及
    び下記成分(5)を含有する副剤からなる含フッ素樹脂
    塗料組成物。 成分(1):全単量体単位の合計量を基準として、以下
    の割合の単量体単位a)〜d)を有する含フッ素共重合
    体 a)フルオロオレフィン単量体単位: 30〜55モル
    % b)水酸基含有単量体単位 : 5〜30モル
    % c)水酸基を有しないビニルエーテル単量体単位: 2
    5〜50モル% d)その他の単量体単位 : 0〜20モル
    % 成分(2):全単量体単位の合計量を基準として、以下
    の割合の単量体単位イ)〜ニ)を有する含フッ素共重合
    体 イ)フルオロオレフィン単量体単位 : 30〜
    55モル% ロ)水酸基含有単量体単位 : 5〜
    30モル% ハ)カルボン酸ビニルエステル単量体単位 : 25〜
    50モル% ニ)その他の単量体単位 : 0〜
    30モル% 成分(3):顔料 成分(4):有機溶剤 成分(5):水酸基と反応性の官能基を有する架橋剤
JP27240592A 1992-09-16 1992-09-16 含フッ素樹脂塗料組成物 Pending JPH06100834A (ja)

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