JP2006002034A - 含フッ素樹脂粉体塗料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐候性に優れ、艶消し性に優れ、表面の平滑性に優れる塗膜を与える含フッ素樹脂粉体塗料組成物の提供。
【解決手段】フルオロオレフィンに基づく重合単位および水酸基を有するモノマーに基づく重合単位を含有する含フッ素共重合体Aの30〜95質量%、架橋剤B(例えば、インターナルブロック化イソシアネート)の5〜60質量%、および、有機酸ビスマス塩または無機ビスマス塩を含むビスマス化合物C(例えば、オクチル酸ビスマス)の0.01〜10質量%を含有することを特徴とする含フッ素樹脂粉体塗料組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、艶消し性に優れる含フッ素樹脂粉体塗料組成物に関する。
含フッ素樹脂粉体塗料は、耐候性に優れるうえ、有機溶剤を含まず、塗着しない粉体塗料を回収して再利用できることから、環境適用性に優れる耐候性塗料として利用が進められている。近年、含フッ素樹脂粉体塗料の用途が拡大するにつれ、該塗料を用いて形成された塗膜の表面特性として艶消し性が要求されるようになってきた。
1つの分子内に、または、異なる分子に2種類以上の架橋部位を有するフッ素樹脂と、硬化剤の組合せからなるフッ素樹脂系艶消し塗料組成物(以下、特許文献1参照。)が知られている。しかし、該塗料組成物を用いて形成された塗膜は、表面の平滑性が充分でなかった。
特開2003−171599号公報
本発明の目的は、耐候性に優れ、艶消し性に優れ、表面の平滑性に優れる含フッ素樹脂粉体塗料組成物および該組成物を塗装してなる物品を提供することにある。
本発明は、フルオロオレフィンに基づく重合単位および水酸基を有するモノマーに基づく重合単位を含有する含フッ素共重合体Aの30〜95質量%、架橋剤Bの5〜60質量%、および、有機酸ビスマス塩または無機ビスマス塩を含むビスマス化合物Cの0.01〜10質量%を含有することを特徴とする含フッ素樹脂粉体塗料組成物を提供する。
また、本発明は前記含フッ素樹脂粉体塗料組成物を塗装してなる物品を提供する。
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料組成物は、耐候性に優れ、艶消し性に優れ、表面の平滑性に優れた塗膜を形成できる。
本発明における含フッ素共重合体Aは、フルオロオレフィンに基づく重合単位および水酸基を有するモノマーに基づく重合単位を含有する含フッ素共重合体である。
なお、以下において、アクリル酸とメタクリル酸を総称して、(メタ)アクリル酸と記し、(メタ)アクリレート等も同様に記す。
フルオロオレフィンとしては、テトラフルオロエチレン(以下、TFEと記す。)、フッ化ビニリデン(以下、VdFと記す。)、クロロトリフルオロエチレン(以下、CTFEと記す。)、トリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン(以下、HFPと記す。)、ペンタフルオロプロピレン等が挙げられる。フルオロオレフィンは、塗膜に要求される性状、共重合体成分等に応じて適宜選択できる。また、フルオロオレフィンは、1種を用いてもよく、2種以上を用いてもよい。フルオロオレフィンとしては、TFE、CTFE、VdFまたはHFPが好ましく、顔料分散性に優れることからCTFEがより好ましい。
含フッ素共重合体Aにおけるフルオロオレフィンに基づく重合単位の含有量は、40〜60モル%が好ましく、45〜55モル%がより好ましい。含フッ素共重合体Aにおけるフッ素原子の含有量は、形成された塗膜の耐候性、耐水性に優れることから、10質量%以上が好ましく、23質量%以上がより好ましく、50質量%以上が最も好ましい。
水酸基を有するモノマーとしては、アリルアルコール、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、3−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル(以下、HBVEと記す。)、4−ヒドロキシシクロヘキシルビニルエーテル、2−ヒドロキシエチルアリルエーテル、3−ヒドロキシプロピルアリルエーテル、4−ヒドロキシブチルアリルエーテル、4−ヒドロキシシクロヘキシルアリルエーテル、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸(以下、MALと記す、)、ヒドロキシ酢酸ビニル、ヒドロキシイソ酪酸ビニル、ヒドロキシプロピオン酸ビニル、ヒドロキシ酪酸ビニル、ヒドロキシ吉草酸ビニル、4−ヒドロキシシクロヘキシルカルボン酸ビニル等のヒドロキシ置換の脂肪酸のビニルエステル類等が挙げられる。
これらのうち、架橋剤Bとの反応性に優れることから、HBVE、MALが好ましい。含フッ素共重合体Aにおける水酸基を有するモノマーに基づく重合単位の含有量は、全重合単位に対して1〜45モル%が好ましく、7〜30モル%がより好ましい。また、水酸基価としては1〜150mgKOH/gが好ましく、30〜130mgKOH/gがより好ましい。
含フッ素共重合体Aには、上記以外の単量体Dを共重合してもよい。単量体Dとしては、シクロアルキル基または分岐アルキル基を有するアルキルビニルエーテル、炭素数5以下の直鎖アルキル基を有するアルキルビニルエーテルが好ましい。
シクロアルキル基または分岐アルキル基を有するアルキルビニルエーテルとしては、シクロヘキシルビニルエーテル(以下、CHVEと記す。)、シクロペンチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、tert−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、3−メチルブチルビニルエーテル等が挙げられる。該ビニルエーテルとしては、得られる塗膜が透明性に優れ、ガラス転移温度(T)が高いことから、CHVEが好ましい。含フッ素共重合体Aにおける該ビニルエーテルに基づく重合単位の含有量は、20〜45モル%が好ましく、30〜45モル%がより好ましい。
炭素数5以下の直鎖アルキル基を有するアルキルビニルエーテルとしては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル(以下、EVEと記す。)、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ペンチルビニルエーテル等が挙げられる。該ビニルエーテルとしては、Tを低下させず、単量体の安定性に優れ重合反応が容易に行えることから、EVEが好ましい。含フッ素共重合体Aにおける該ビニルエーテルに基づく重合単位の含有量は、全重合単位に対して1〜15モル%が好ましく、5〜10モル%がより好ましい。
含フッ素共重合体Aの組成は、フルオロオレフィンに基づく重合単位/水酸基を有するモノマーに基づく重合単位のモル比で、45/55〜80/20が好ましく、50/50〜55/45がより好ましい。
含フッ素共重合体Aには、共重合体のTを適度に調節し、塗膜に適度な硬度を与え、可暁性を付与する等の目的のために、上記以外の他の単量体を共重合してもよい。他の単量体としては、グリシジルビニルエーテル(以下、GVEと記す。)、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル等の有機酸のビニルエステル類、エチルアリルエーテル、プロピルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル等のアルキルアリルエーテル類、エチレン、プロピレン、ブチレン等のオレフィン類等が挙げられる。他の単量体は、1種を用いてもよく、2種以上を用いてもよい。他の単量体としては、GVEが好ましい。含フッ素共重合体Aにおける他の単量体に基づく重合単位の含有量は、全重合単位に対して1〜10モル%が好ましく、1〜5モル%がより好ましい。
本発明における含フッ素共重合体Aは、テトラヒドロフラン中の30℃での固有粘度(η)が0.1〜2.0dl/gであることが好ましく、0.1〜0.8dl/gがより好ましい。ηが該範囲であると、耐衝撃性に優れ、外力に対する抵抗力に優れた被膜が形成できる。また、含フッ素共重合体Aは、DSCにより測定されるガラス移転温度(T)が30〜80℃であることが好ましく、35〜60℃がより好ましい。Tが該範囲であると、形成された塗膜が透明性に優れ、耐溶剤性に優れる。
含フッ素共重合体Aの粒子径は、特に限定されないが、50%体積平均粒子径として15〜200μmが好ましく、20〜150μmがより好ましく、20〜100μmが特に好ましい。なお、50%体積平均粒子径とは、各粒子径における体積占有率を累積させていったときに全体の50%占有率における粒子径である。該粒子径を測定する方法としては、レーザー回折法、細孔を通過する際の静電容量の変化量を利用する方法、撮像による方法等が挙げられる。
本発明における架橋剤Bは、特に限定されず、ポリイソシアネートが好ましく挙げられる。該ポリイソシアネートとしては、イソシアネート基をブロック化剤で不活性化したポリイソシアネート、または、インターナルブロック化ポリイソシアネートが好ましい。インターナルブロック化ポリイソシアネートとしては、ウレトジオン結合を有するポリイソシアネートが好ましく、脂肪族ジイソシアネートを付加反応させて、それらのイソシアネート基同士が反応してウレトジオン結合が形成された、自己ブロック化されたポリイソシアネートが好ましい。
脂肪族ジイソシアネートとしては、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。該ウレトジオン結合は、常温において不活性であり、一方、一定温度以上においてはウレトジオン結合が解離してイソシアネート基が再生し、架橋反応することが知られている。
該架橋剤Bは、カプロラクタム、オキシム類、トリアジン等のブロック化剤を用いずにイソシアネート基を不活性化でき、塗膜を形成する際に架橋剤由来のブロック化剤が放出されないため好ましい。
架橋剤Bとしては、市販の製品を用いることができ、たとえば、バイエル社製「クレランTPLS2147」、デグサ社製「クレアノバBF−1540」等が好ましく挙げられる。
本発明におけるビスマス化合物Cは、有機酸ビスウス塩または無機ビスマス塩を含む。ビスマス化合物Cの具体例としては、オクチル酸ビスマス塩、ステアリン酸ビスマス塩、セバシン酸ビスマス塩、ナフテン酸ビスマス塩、マレイン酸ビスマス塩、オレイン酸ビスマス塩、トリオキソビスマス酸ナトリウム塩等が好ましく挙げられる。
ビスマス化合物Cは、そのまま含フッ素共重合体と混合してもよく、シリカ、ゼオライト等の担持体に担持させてから添加してもよい。また、ビスマス化合物Cは、含フッ素共重合体Aと予め混合してもよく、含フッ素共重合体Aおよび架橋剤Bと混合してもよい。ビスマス化合物Cを含有する含フッ素樹脂粉体組成物は、平滑性に優れる塗膜を形成できる。これは、ビスマス化合物Cが、含フッ素共重合体Aと架橋剤Bとの相溶化剤として作用するためと考えられる。
含フッ素樹脂粉体塗料組成物における、含フッ素共重合体Aの含有量は30〜95質量%であり、35〜85質量%が好ましく、40〜75質量%がより好ましい。該範囲であると、耐候性に優れる。
含フッ素樹脂粉体塗料組成物における硬化剤Bの含有量は、5〜60質量%であり、10〜45質量%がより好ましく、10〜40質量%がより好ましい。該範囲であると、塗膜物性に優れる。
含フッ素樹脂粉体塗料組成物におけるビスマス化合物Cの含有量は、0.01〜10質量%であり、0.05〜3質量%が好ましく、0.1〜2質量%がより好ましい。該範囲であると、塗膜を形成する際の加熱によって着色しないため好ましい。
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料組成物には、前記含フッ素共重合体A以外に、他の樹脂を含んでいてもよい。他の樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、前記含フッ素共重合体A以外のフッ素樹脂等が挙げられる。含フッ素樹脂粉体塗料組成物における他の樹脂の含有量は、含フッ素共重合体Aの特性が損われない範囲で用いるのが好ましく、含フッ素共重合体Aの100質量部に対して20〜150質量部が好ましい。
他の樹脂としては、アクリル樹脂が好ましく、メタクリル酸メチル(以下、MMAと記す。)の重合単位を有する重合体がより好ましい。該MMAの重合単位を有する重合体を含有する含フッ素樹脂粉体塗料組成物は、室温での粉砕性に優れ、塗膜の折り曲げ時の耐クラック性に優れ、耐衝撃性に優れ、艶消し性に優れ、平滑性に優れた塗膜を形成でき、硬度に優れ、クリアー塗装時の透明性を与え、顔料分散性に優れ、基材への密着性に優れる。
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料組成物は、必要に応じて、機能性配合剤を含有することが好ましい。機能性配合剤としては、着色顔料、染料、塗膜の付着性向上のためのシランカップリング剤、紫外線吸収剤、硬化促進剤、光安定剤、艶消し剤、可塑剤、増量剤等が好ましく挙げられる。
着色顔料、染料としては、カーボンブラック、酸化チタン等の無機顔料、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナクリドンレッド、インダンスレンオレンジ、イソインドリノン系イエロー等の有機染料等が挙げられる。
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料組成物を用いて塗膜を形成する基材としては、特に限定されず、コンクリート、自然石、ガラス、鉄、ステンレス、アルミニウム、銅、真鍮、チタン、プラスチック、ゴム、接着剤、木材、有機無機複合材であるFRP、樹脂強化コンクリート、繊維強化コンクリート、すでに形成された塗膜等が好ましく挙げられる。
以下、実施例(例1、2)、比較例(例3、4、5)により本発明を詳細に説明する。表2に粉体塗料組成物の組成を示し、表3に評価結果を示す。なお、粒子径の測定は、レーザー回折型粒度分布測定機(Sympatec(シンパテック)社:Helos(ヘロス)分散ユニット:Rodos(ロドス))を使用して行った。
[合成例1]
撹拌機が装着された内容積2.5Lのステンレス鋼製耐圧反応器に、キシレンの503g、CHVEの558g、HBVEの145g、炭酸カルシウムの12gおよびパーブチルピバレート(以下、PBPVと記す。)の7gを仕込み、液体窒素を用いて固化および脱気を行い、反応器内の溶存酸素を除去した。
次いで、CTFEの660gを導入し、65℃まで徐々に温度を上げて、65℃に維持しながら10時間反応を続けた。10時間後に反応器を水冷し、反応液を得た。得られた反応液を室温まで冷却した後、未反応の原料をパージし、濾過して未溶解物を除去して、固形分濃度が65質量%の含フッ素共重合体の溶液を得た。得られた溶液を減圧乾燥して、水酸基価が50mgKOH/g、Tが50℃の含フッ素共重合体1を得た。
[例1]粉体塗料組成物1
含フッ素共重合体1の52質量部、ε−カプロラクタムでブロック化されたイソシアネート樹脂「クレランUi(Bayer社製、商品名)」の22質量部、ベンゾインの0.4質量部、アクリル酸オリゴマー系レべリング剤「BYK−364P(BYK−Chemie社製、商品名)」の1質量部、顔料の二酸化チタン「CR−95(石原産業社製、商品名)」の28質量部およびオクチル酸ビスマスの0.1質量部を、高速ミキサー内に投入して1分間混合した。そして、120℃に温度調整した2軸練合機(Prism社製)を用いて混練を行い、吐出された混練物を冷却ロールで冷延後、ジョークラッシャーで塊砕を行い、ピンミルを用いて粉砕し、150メッシュの網で分級し、粉体塗料組成物1(50%体積平均粒子径:35μm)を得た。
[例2]粉体塗料組成物2
含フッ素共重合体1の54質量部、インターナルブロック化ポリイソシアネート樹脂「クレランVPLS2147(Bayer社製、商品名)」の18質量部、ベンゾインの0.4質量部、「BYK−364P」の1質量部、「CR−95」の28質量部およびオクチル酸ビスマスの0.1質量部を用いて、例2と同様にして粉体塗料組成物2(50%体積平均粒子径:35μm)を得た。
[例3]粉体塗料組成物3
含フッ素共重合体1の52質量部、「クレランUi」の22質量部、ベンゾインの0.4質量部、「BYK−364P」の1質量部、「CR−95」の28質量部およびオクチル酸スズの0.1質量部を用いて、例2と同様にして粉体塗料組成物3(50%体積平均粒子径:35μm)を得た。
[例4]粉体塗料組成物4
含フッ素共重合体1の52質量部、「クレランUi」の22質量部、ベンゾインの0.4質量部、「BYK−364P」の1質量部、「CR−95」の28質量部、オクチル酸コバルトの0.1質量部を用い、例2と同様にして粉体塗料組成物4(50%体積平均粒子径:35μm)を得た。
[例5]粉体塗料組成物5
含フッ素共重合体1の54質量部、「クレランVPLS2147」の18質量部、ベンゾインの0.4質量部、「BYK−364P」の1質量部、「CR−95」の28質量部、オクチル酸コバルトの0.1質量部を用い、例2と同様にして粉体塗料組成物5(50%体積平均粒子径:35μm)を得た。
[サンプルの調製]
得られた粉体塗料組成物1〜5を、粉体塗料静電塗装機(ランズバーグ社製「PG−1塗装機」)を用いて、80g/分の吐出量、−60kVの荷電圧で、70μmの膜厚になるようにリン酸亜鉛処理鋼板の表面に塗装し、200℃にて20分間焼き付けを行いサンプルを得た。得られたサンプルを用いて、以下の評価を行った。
[鏡面光沢値]
光沢計(日本電色工業社製「PG−1M」)を用いて、60°鏡面光沢値、20°鏡面光沢値(単位:%)を測定した。
[耐おもり落下性]
JIS K5600−5−3に準拠したデュポン式法を用い、ポンチ径が1/2インチ、錘の重さが500gにおいて、異常のでない落下高さ(単位:cm)を測定した。
[密着性]
JIS K5600−5−6に準じたクロスカット法を用い、はく離が生じているクロスカット部分の表面の状態を評価した。評価は以下の5段階で行った。0:全く剥離がない、1:交差部を中心に全体の5%以下で剥離している、2:交差部を中心に全体の5%以上15%以下で剥離している、3:交差部を中心に全体の15%以上35%以下で剥離している、4:交差部を中心に全体の35%以上65%以下で剥離している、5:殆ど剥離している。
[表面粗度]
表面粗さ測定器((株)小坂研究所製「SE−30H」)を用いて、中心線平均粗さ(以下、Rと記す。単位:μm)を測定した。測定条件は表1のとおり。Rの数字が大きいほど表面が粗いことを示す。
Figure 2006002034
[引っかき硬度]
JIS K5600−5−4に準じた鉛筆法を用い、きず跡を生じなかった最も硬い鉛筆の硬度で評価した。
Figure 2006002034
Figure 2006002034
本発明の含フッ素塗料組成物を用いた例1〜2においては、耐おもり落下性に優れ、艶消し性に優れることがわかった。
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料組成物の用途としては、橋梁、門扉、フェンス、家屋用サイディング材等の建築資材、自動車の車体、家電製品等が挙げられる。
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料組成物を用いて塗装される物品としては、自動車、電車、航空機等の輸送用機器、橋梁部材、鉄塔などの土木部材、防水材シート、タンク、パイプ等の産業機材、ビル外装、ドア、窓門部材、モニュメント、ポール等の建築部材、道路の中央分離帯、ガードレール、防音壁、ポリカーボネート製透光板等の道路部材、通信機材、電気および電子部品等が挙げられる。

Claims (3)

  1. フルオロオレフィンに基づく重合単位および水酸基を有するモノマーに基づく重合単位を含有する含フッ素共重合体Aの30〜95質量%、架橋剤Bの5〜60質量%、および、有機酸ビスマス塩または無機ビスマス塩を含むビスマス化合物Cの0.01〜10質量%を含有することを特徴とする含フッ素樹脂粉体塗料組成物。
  2. 上記含フッ素共重合体Aが、シクロアルキル基または分岐アルキル基を有するアルキルビニルエーテルに基づく重合単位、または、炭素数5以下の直鎖アルキル基を有するアルキルビニルエーテルに基づく重合単位を含有する共重合体である、請求項1に記載の含フッ素樹脂粉体塗料組成物。
  3. 請求項1または2に記載の含フッ素樹脂粉体塗料組成物を塗装してなる物品。
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