JP2005330438A - 含フッ素樹脂粉体塗料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗膜形成の際に架橋剤由来のブロック化剤が放出されず、耐候性に優れ、艶消し性に優れる塗膜を与える含フッ素樹脂粉体塗料組成物の提供。
【解決手段】共重合組成の異なる2種の含フッ素共重合体AおよびB、架橋剤(インターナルブロック化ポリイソシアネート)を含む含フッ素樹脂粉体塗料組成物。含フッ素共重合体Bは、フルオロオレフィンに基づく重合単位、シクロアルキル基または分岐状アルキル基を有するビニルエーテルに基づく重合単位、架橋性官能基を有するモノマーに基づく重合単位を含有し、含フッ素共重合体Aは含フッ素共重合体Bにおける前記重合単位に加えさらに炭素数5以下の直鎖状アルキル基を有するビニルエーテルに基づく重合単位を含有する。
【選択図】なし

Description

本発明は艶消し性に優れる含フッ素樹脂粉体塗料組成物に関する。
含フッ素樹脂粉体塗料は、耐候性に優れるうえ、有機溶剤を含まず、塗着しない粉体塗料を回収して再利用できることから、環境適用性に優れる耐候性塗料として利用が進められている。近年、含フッ素樹脂粉体塗料の用途が拡大するにつれ、該塗料を用いて形成された塗膜の表面特性として艶消し性が要求されるようになってきた。
1つの分子内に、または、異なる分子に2種類以上の架橋部位を有するフッ素樹脂と、硬化剤の組合せからなるフッ素樹脂系艶消し塗料組成物(例えば、特許文献1参照。)が知られている。しかし、該塗料組成物に用いられる硬化剤は、ブロック化イソシアネートであり、塗膜を形成する際にブロック化剤が放出される問題がある。
特開2003−171599号公報
本発明の目的は、耐候性に優れ、塗膜を形成する際に架橋剤由来のブロック化剤が放出されない環境適用性に優れ、艶消し性に優れる含フッ素樹脂粉体塗料組成物を提供することにある。
本発明は、下記含フッ素共重合体Aの10〜55質量%、下記含フッ素共重合体Bの10〜85質量%および下記架橋剤の5〜40質量%を含むことを特徴とする含フッ素樹脂粉体塗料組成物を提供する。
含フッ素共重合体A:フルオロオレフィンに基づく重合単位、シクロアルキル基または分岐状アルキル基を有するビニルモノマーに基づく重合単位、架橋性官能基を有するモノマーに基づく重合単位および炭素数5以下の直鎖状アルキル基を有するビニルモノマーに基づく重合単位を含有する含フッ素共重合体。
含フッ素共重合体B:フルオロオレフィンに基づく重合単位、シクロアルキル基または分岐状アルキル基を有するビニルモノマーに基づく重合単位および架橋性官能基を有するモノマーに基づく重合単位を含有し、炭素数5以下の直鎖状アルキル基を有するビニルモノマーに基づく重合単位を含有しない含フッ素共重合体。
架橋剤:インターナルブロック化ポリイソシアネート。
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料組成物は、耐候性に優れ、耐衝撃性に優れ、基材表面への密着性に優れた塗膜を形成できる。また、本発明の含フッ素樹脂粉体塗料組成物は、塗膜を形成する際に架橋剤由来のブロック化剤が放出されず、環境適用性に優れる。また、形成された塗膜は艶消し性に優れる。
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料組成物は、共重合組成の異なる含フッ素共重合体Aと含フッ素共重合体Bとを含有することから、形成された塗膜は光沢の調節が可能で、艶消し性に優れる。すなわち、含フッ素共重合体の架橋性官能基の反応速度の違いを利用して、優れた艶消し塗膜を得ることができる。
本発明における含フッ素共重合体Aは、フルオロオレフィンに基づく重合単位、シクロアルキル基または分岐状アルキル基を有するビニルエーテルに基づく重合単位、架橋性官能基を有するモノマーに基づく重合単位および炭素数5以下の直鎖状アルキル基を有するビニルエーテルに基づく重合単位を含有する含フッ素共重合体である。
フルオロオレフィンとしては、テトラフルオロエチレン(以下、TFEと記す。)、フッ化ビニリデン(以下、VdFと記す。)、クロロトリフルオロエチレン(以下、CTFEと記す。)、トリフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン(以下、HFPと記す。)、ペンタフルオロプロピレン等が挙げられる。フルオロオレフィンは、塗膜に要求される性状、共重合体成分等に応じて適宜選択できる。また、フルオロオレフィンは、1種を用いてもよく、2種以上を用いてもよい。フルオロオレフィンとしては、TFE、CTFE、VdFまたはHFPが好ましく、顔料分散性に優れることからCTFEがより好ましい。
含フッ素共重合体Aにおけるフルオロオレフィンに基づく重合単位の含有量は、全重合単位に対して40〜60モル%が好ましく、45〜55モル%がより好ましい。含フッ素共重合体Aにおけるフッ素原子の含有量は、形成された塗膜の耐候性、耐水性に優れることから、10質量%以上が好ましく、23質量%以上がより好ましく、50質量%以上が最も好ましい。
シクロアルキル基または分岐状アルキル基を有するビニルエーテルとしては、シクロヘキシルビニルエーテル(以下、CHVEと記す。)、シクロペンチルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテル、tert−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、3−メチルブチルビニルエーテル等が挙げられる。該ビニルエーテルとしては、得られる塗膜が透明性に優れ、ガラス転移点が高いことから、CHVEが好ましい。含フッ素共重合体Aにおける該ビニルエーテルに基づく重合単位の含有量は、全重合単位に対して7〜45モル%が好ましく、15〜45モル%がより好ましく、30〜45モル%が最も好ましい。
本発明における架橋性官能基は、架橋剤と反応して架橋構造を形成する。該架橋性官能基としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、メルカプト基等が挙げられる。該架橋性官能基としては、架橋性に優れるため水酸基が好ましい。
架橋性官能基を有するモノマーとしては、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル(以下、HBVEと記す。)、ヒドロキシエチルビニルエーテル、アリルアルコール等が挙げられる。これらのうち、架橋剤との反応性に優れることからHBVEが好ましい。
含フッ素共重合体Aにおける該モノマーに基づく重合単位の含有量は、全重合単位に対して1〜45モル%が好ましく、7〜30モル%がより好ましい。また、水酸基価としいては1〜200mgKOH/gが好ましい。
炭素数5以下の直鎖状アルキル基を有するビニルエーテルとしては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル(以下、EVEと記す。)、プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、ペンチルビニルエーテル等が挙げられる。該ビニルエーテルとしては、ガラス転移温度を低下させず、単量体の安定性に優れ重合反応が容易に行えることから、EVEが好ましい。含フッ素共重合体Aにおける該ビニルエーテルに基づく重合単位の含有量は、全重合単位に対して1〜20好ましく、5〜15モル%がより好ましく、5〜10モル%が最も好ましい。
含フッ素共重合体Aの組成をモル比で表すと、フルオロオレフィンに基づく重合単位/シクロアルキル基または分岐状アルキル基を有するビニルエーテルに基づく重合単位/架橋性官能基を有するモノマーに基づく重合単位/炭素数5以下の直鎖状アルキル基を有するビニルエーテルに基づく重合単位は、40〜60/7〜45/1〜45/1〜20が好ましく、45〜55/15〜45/7〜30/5〜15がより好ましい。
含フッ素共重合体Aには、共重合体のガラス転移温度を適度に調節し、塗膜に適度な硬度を与え、また、可曉性を付与する等の目的のために、上記以外の他の単量体を共重合してもよい。他の単量体としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル等の有機酸のビニルエステル類、エチルアリルエーテル、プロピルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル等のアルキルアリルエーテル類、エチレン、プロピレン、ブチレン等のオレフィン類等が挙げられる。該他の単量体は、1種を用いてもよく、2種以上を用いてもよい。含フッ素共重合体Aにおける他の単量体に基づく重合単位の含有量は、全重合単位に対して1〜10モル%が好ましく、1〜5モル%がより好ましい。
本発明における含フッ素共重合体Bは、フルオロオレフィンに基づく重合単位、シクロアルキル基または分岐状アルキル基を有するビニルエーテルに基づく重合単位および架橋性官能基を有するモノマーに基づく重合単位を含有し、炭素数5以下の直鎖状アルキル基を有するビニルエーテルに基づく重合単位を含有しない含フッ素共重合体である。
フルオロオレフィンとしては、前記含フッ素共重合体Aにおけるフルオロオレフィンと同様の化合物およびその含有量が好ましい。また、シクロアルキル基または分岐状アルキル基を有するビニルエーテルとしては、前記含フッ素共重合体Aにおけるシクロアルキル基または分岐状アルキル基を有するビニルエーテルと同様の化合物およびその含有量が好ましい。
また、架橋性官能基を有するモノマーとしては、前記含フッ素共重合体Aにおける架橋性官能基を有するモノマーと同様の化合物およびその含有量が好ましい。また、含フッ素共重合体Bにおいても、含フッ素共重合体Aにおけるのと同様に、他の単量体を共重合してもよく、該他の単量体としては、含フッ素共重合体Aにおけるのと同様の化合物およびその含有量が好ましい。
含フッ素共重合体Bの組成をモル比で表すと、フルオロオレフィンに基づく重合単位/シクロアルキル基または分岐状アルキル基を有するビニルエーテルに基づく重合単位/架橋性官能基を有するモノマーに基づく重合単位は、40〜60/20〜45/0.5〜45が好ましく、45〜55/30〜45/7〜25がより好ましい。
含フッ素共重合体A、含フッ素共重合体Bの数平均分子量(M)は、いずれも5千〜3万が好ましく、7千〜2万がより好ましい。
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料組成物において、含フッ素共重合体A中の架橋性官能基の含有量(モル/g)と含フッ素共重合体B中の架橋性官能基の含有量(モル/g)の差は、0.0005〜0.0023モル/gであることが好ましく、0.0006〜0.002モル/gであることがより好ましく、0.0007〜0.0015モル/gが最も好ましい。該範囲であると、含フッ素共重合体Aと含フッ素共重合体Bの混合比率を調整することにより、光沢を調整でき、艶消し塗膜が形成できる。
本発明における架橋剤は、インターナルブロック化ポリイソシアネートである。インターナルブロック化ポリイソシアネートとしては、ウレトジオン結合を有するポリイソシアネートが好ましく、脂肪族ジイソシアネートを付加反応させて、それらのイソシアネート基同士が反応してウレトジオン結合が形成された、自己ブロック化されたポリイソシアネートが好ましい。
脂肪族ジイソシアネートとしては、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられる。該ウレトジオン結合は、常温において不活性であり、一方、一定温度以上においてはウレトジオン結合が解離してイソシアネート基が再生し、架橋反応することが知られている。
該架橋剤は、カプロラクタム、オキシム類、トリアジン等のブロック化剤を用いずにイソシアネート基を不活性化でき、塗膜を形成する際に架橋剤由来のブロック化剤が放出されないため好ましい。
架橋剤としては、市販の製品を用いることができ、たとえば、バイエル社製「クレランTPLS2147」、デグサ社製「クレアノバBF−1540」等が好ましく挙げられる。
含フッ素樹脂粉体塗料組成物における含フッ素共重合体Aの含有量は10〜55質量%であり、15〜50質量%が好ましい。含フッ素樹脂粉体塗料組成物における含フッ素共重合体Bの含有量は10〜85質量%であり、20〜75質量%が好ましい。含フッ素樹脂粉体塗料組成物における架橋剤の含有量は5〜40質量%であり、10〜30質量%が好ましい。
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料組成物には、前記含フッ素共重合体AおよびB以外に、他の樹脂を含んでいてもよい。他の樹脂としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、前記含フッ素共重合体以外のフッ素樹脂等が挙げられる。含フッ素樹脂粉体塗料組成物における他の樹脂の含有量は、含フッ素共重合体の特性が損われない範囲で用いるのが好ましく、含フッ素共重合体AおよびBの合計の100質量部に対して20〜150質量部が好ましい。
他の樹脂としては、アクリル樹脂が好ましく、メタクリル酸メチル(以下、MMAと記す。)の重合単位を有する重合体がより好ましい。該MMAの重合単位を有する重合体を含有する含フッ素樹脂塗料組成物は、室温での粉砕性に優れ、塗膜の折り曲げ時の耐クラック性に優れ、耐衝撃性に優れ、艶消し性に優れ、平滑性に優れた塗膜を形成でき、硬度に優れ、クリアー塗装時の透明性に優れ、顔料分散性に優れ、基材への密着性に優れる。
該樹脂の具体例としては、ポリメチルメタクリレート、MMAを主体とするアクリル共重合体等が挙げられる。本発明の含フッ素樹脂粉体塗料組成物は、必要に応じて、機能性配合剤を含有することが好ましい。機能性配合剤としては、着色顔料、染料、塗膜の付着性向上のためのシランカップリング剤、紫外線吸収剤、硬化促進剤、光安定剤、艶消し剤等が好ましく挙げられる。
着色顔料、染料としては、カーボンブラック、酸化チタン等の無機顔料、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、キナクリドンレッド、インダンスレンオレンジ、イソインドリノン系イエロー等の有機染料が挙げられる。
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料組成物を用いて形成された塗膜は、60°鏡面光沢値が70以下であるのが好ましく、50以下がより好ましい。該範囲であると、艶消し性に優れる。
本発明の含フッ素樹脂塗料組成物を用いて塗膜を形成する基材としては、特に限定されず、コンクリート、自然石、ガラス、鉄、ステンレス、アルミニウム、銅、真鍮、チタン、プラスチック、ゴム、接着剤、木材、有機無機複合材であるFRP、樹脂強化コンクリート、繊維強化コンクリート、すでに形成された塗膜等が好ましく挙げられる。
以下、実施例(例1〜3)、比較例(例4、5)により本発明を詳細に説明する。表1に含フッ素共重合体の組成および水酸基価を示し、表2に粉体塗料組成物の組成を示し、表3に評価結果を示す。
[合成例1]含フッ素共重合体b
撹拌機が装着された内容積2.5Lのステンレス鋼製耐圧反応器に、キシレンの503g、CHVEの558gおよびHBVEの145gを仕込み、さらに炭酸カルシウムの12gおよびパーブチルピバレート(以下、PBPVと記す。)の7gを仕込み、液体窒素を用いて固化および脱気を行い、反応器内の溶存酸素を除去した。
次いで、CTFEの660gを導入し、65℃まで徐々に温度を上げて、65℃に維持しながら10時間反応を続けた。10時間後に反応器を水冷し、反応液を得た。得られた反応液を室温まで冷却した後、未反応の原料をパージし、濾過して未溶解物を除去して、固形分濃度が65質量%の含フッ素共重合体の溶液bを得た。得られた溶液bを減圧乾燥して、水酸基価が50mgKOH/g、ガラス転移温度(以下、Tと記す。)が50℃の含フッ素共重合体bを得た。
[合成例2]含フッ素共重合体a
例1において、キシレンの762g、CHVEの215g、HBVEの263g、EVEの123gを仕込んだ以外は、例1と同様にして、固形分濃度が65質量%の含フッ素共重合体の溶液aを得た。得られた溶液aを減圧乾燥して、水酸基価が100mgKOH/g、Tが35℃の含フッ素共重合体aを得た。
[例1]粉体塗料組成物1
共重合体bの108質量部および共重合体aの28質量部、イソホロンジイソシアネート系インターナルブロック化ポリイソシアネート(Bayer社製、商品名「クレランTPLS2147」)の38質量部、ベンゾインの1質量部、アクリル酸オリゴマー系レべリング剤(BYK−Chemie社製、商品名「BYK−360P」)の2.5質量部および顔料の二酸化チタン(石原産業社製、商品名「CR−95」)の70質量部を、高速ミキサーに投入して1分間混合した。そして、120℃に温度を調整した2軸練合機(Prism社製)を用いて混練を行い、吐出された混練物を冷却ロールで冷延後、ジョークラッシャーで塊砕を行い、ピンミルを用いて粉砕し、150メッシュの網で分級を行って、粉体塗料組成物1(50%体積平均粒子径:35μm)を得た。
[例2]粉体塗料組成物2
例1において、含フッ素共重合体bの68質量部および含フッ素共重合体aの68質量部を用い、さらにクレランTPLS2147の45質量部を用いた以外は、例1と同様にして、粉体塗料組成物2(50%体積平均粒子径:35μm)を得た。
[例3]粉体塗料組成物3
例1において、含フッ素共重合体1の135質量部の代わりに含フッ素共重合体bの33質量部および含フッ素共重合体aの93質量部を用い、さらにクレランTPLS2147の50質量部を用いた以外は、例1と同様にして、粉体塗料組成物3(50%体積平均粒子径:35μm)を得た。
[例4]粉体塗料組成物4
例1において、含フッ素共重合体1の代わりに含フッ素共重合体bの145質量部を用い、さらにクレランTPLS2147の33質量部を用いた以外は、例1と同様にして、粉体塗料組成物4(50%体積平均粒子径:35μm)を得た。
[例5]粉体塗料組成物5
例1において、含フッ素共重合体1の135質量部の代わりに含フッ素共重合体aの120質量部を用い、さらにクレランTPLS2147の54質量部を用いた以外は、例1と同様にして、粉体塗料組成物5(50%体積平均粒子径:35μm)を得た。
[サンプルの調製]
得られた含フッ素塗料組成物1〜7を、粉体塗料静電塗装機(ランズバーグ社製「PG−1塗装機」)を用いて、80g/分の吐出量、−60kVの荷電圧で、70μmの膜厚になるようにリン酸亜鉛処理鋼板の表面に塗装し、200℃にて20分間焼き付けを行いサンプルを得た。得られたサンプルを用いて、以下の評価を行った。
[耐おもり落下性]
JIS−K5600−5−3に準拠したデュポン式の方法を用い、ポンチ径が1/2インチ、錘の重さが500gにおいて、異常の出ない落下高さ(単位:cm)を測定した。
[60°光沢値]
光沢計(日本電色工業社製「PG−1M」)を用いて、60°鏡面光沢値(単位:%)を測定した。
Figure 2005330438
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本発明の含フッ素塗料組成物を用いた例1〜3においては、耐おもり落下性に優れ、含フッ素共重合体b、aの混合比率に応じて塗膜の60°鏡面光沢値が調整できることがわかった。また混合する方法によらず鏡面光沢値の低い塗膜を得られることがわかった。
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料組成物の用途としては、橋梁、門扉、フェンス、家屋用サイディング材等の建築資材、自動車の車体、家電製品等が挙げられる。
本発明の含フッ素樹脂粉体塗料組成物を用いて塗装される物品としては、自動車、電車、航空機等の輸送用機器、橋梁部材、鉄塔などの土木部材、防水材シート、タンク、パイプ等の産業機材、ビル外装、ドア、窓門部材、モニュメント、ポール、ポリカーボネート製透光板等の建築部材、道路の中央分離帯、ガードレール、防音壁等の道路部材、通信機材、電気および電子部品等が挙げられる。

Claims (4)

  1. 下記含フッ素共重合体Aの10〜55質量%、下記含フッ素共重合体Bの10〜85質量%および下記架橋剤の5〜40質量%を含むことを特徴とする含フッ素樹脂粉体塗料組成物。
    含フッ素共重合体A:フルオロオレフィンに基づく重合単位、シクロアルキル基または分岐状アルキル基を有するビニルエーテルに基づく重合単位、架橋性官能基を有するモノマーに基づく重合単位および炭素数5以下の直鎖状アルキル基を有するビニルエーテルに基づく重合単位を含有する含フッ素共重合体。
    含フッ素共重合体B:フルオロオレフィンに基づく重合単位、シクロアルキル基または分岐状アルキル基を有するビニルエーテルに基づく重合単位および架橋性官能基を有するモノマーに基づく重合単位を含有し、炭素数5以下の直鎖状アルキル基を有するビニルエーテルに基づく重合単位を含有しない含フッ素共重合体。
    架橋剤:インターナルブロック化ポリイソシアネート。
  2. 前記含フッ素共重合体A中の架橋性官能基の含有量(モル/g)と前記含フッ素共重合体B中の架橋性官能基の含有量(モル/g)の差が0.0005〜0.0023モル/gである請求項1に記載の含フッ素樹脂粉体塗料組成物。
  3. 前記含フッ素共重合体A、前記含フッ素共重合体Bにおける架橋性官能基が水酸基である請求項1または2に記載の含フッ素樹脂粉体塗料組成物。
  4. 含フッ素樹脂粉体塗料組成物を用いて形成された塗膜の60°鏡面光沢値が70以下である請求項1、2または3に記載の含フッ素樹脂粉体塗料組成物。
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