JPH07145332A - 熱硬化性粉体塗料組成物 - Google Patents

熱硬化性粉体塗料組成物

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JPH07145332A
JPH07145332A JP31893693A JP31893693A JPH07145332A JP H07145332 A JPH07145332 A JP H07145332A JP 31893693 A JP31893693 A JP 31893693A JP 31893693 A JP31893693 A JP 31893693A JP H07145332 A JPH07145332 A JP H07145332A
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vinyl
mol
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fluorine
monomer unit
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JP31893693A
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Etsuzo Marumoto
悦造 丸本
Tatsuo Nishio
竜生 西尾
Akihito Iida
晃人 飯田
Hiroshi Inukai
宏 犬飼
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Toagosei Co Ltd
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Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐候性および耐久性と共に、熱安定性にも優れ
る含フッ素共重合体を主成分とする熱硬化性粉体塗料組
成物の提供。 【構成】全単量体単位の合計量を基準にして、(a)ク
ロロトリフルオロエチレンまたはテトラフルオロエチレ
ン単量体単位:30〜65モル%、(b)カルボン酸ビ
ニルエステルおよび/またはノルボナジエン単量体単
位:20〜60モル%、(c)クロトン酸ヒドロキシア
ルキル単量体単位:1〜25モル%およびその他のビニ
ル単量体単位:0〜20モル%を有し、かつガラス転移
温度が35℃以上の含フッ素共重合体、およびブロック
ポリイソシアネートからなる熱硬化性粉体塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐候性、顔料分散性、
基材密着性および耐汚染性に優れ、かつ熱安定性が良好
な熱硬化性粉体塗料組成物に関するものである。
【0002】
【従来技術およびその問題点】ディスパージョン型フッ
素樹脂塗料や溶剤可溶型フッ素樹脂塗料は、耐久性が極
めて高い塗料として広く使用されているが、最近ではフ
ッ素樹脂系の高耐久性塗料に対しても、無公害、省資源
という要望が増し、クロロトリフルオロエチレンおよび
ビニルエーテル等を共重合して得られる含フッ素共重合
体からなる熱硬化性粉体塗料が提案されている(特開平
1−103670号公報)。
【0003】しかしながら、ビニルエーテル単量体単位
を構成々分とする含フッ素共重合体を用いた熱硬化性粉
体塗料においては、該ビニルエーテル単量体単位が、熱
によって分解したり架橋反応をするため、重合体の分子
量の増大および着色等の変質が起こるという問題があ
り、得られる塗膜は、黄変、顔料分散性および平滑性に
おいて不満があった。そのために、より熱安定性に優れ
た含フッ素共重合体系の熱硬化性粉体塗料が求められて
いた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するため鋭意検討した結果、クロロトリフルオロ
エチレンまたはテトラフルオロエチレン、カルボン酸ビ
ニルエステルおよび/またはノルボルナジエンならびに
クロトン酸ヒドロキシアルキルを特定の割合で共重合し
て得られる含フッ素共重合体が、熱安定性に優れしかも
ブロッキング等の起こらない優れた粉体特性を有する粉
体を与えることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、全単量体単位の合計
量を基準にして、(a)クロロトリフルオロエチレンま
たはテトラフルオロエチレン単量体単位:30〜65モ
ル%、(b)カルボン酸ビニルエステルおよび/または
ノルボルナジエン単量体単位:20〜60モル%、
(c)クロトン酸ヒドロキシアルキル単量体単位:1〜
25モル%および(d)その他のビニル単量体単位:0
〜20モル%を有し、かつガラス転移温度が35℃以上
の含フッ素共重合体、およびブロックポリイソシアネー
トからなる熱硬化性粉体塗料組成物である。
【0006】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。本発明における含フッ素共重合体の好ましい構成
は、全単量体単位の合計量を基準にして、(a)クロロ
トリフルオロエチレンまたはテトラフルオロエチレン単
量体単位:30〜65モル%、(b)カルボン酸ビニル
エステル単量体単位および/またはノルボルナジエン単
量体単位:30〜55モル%、(c)クロトン酸ヒドロ
キシアルキル単量体単位:5〜15モル%および(d)
その他のビニル単量体単位:0〜20モル%の割合で、
前記(a)〜(d)の単量体単位を含む構成である。
【0007】含フッ素共重合体におけるクロロトリフル
オロエチレンまたはテトラフルオロエチレン単量体単位
が、30モル%未満であると耐候性に劣り、一方65モ
ル%を越えると基材密着性に劣る。カルボン酸ビニルエ
ステルおよび/またはノルボルナジエン単量体単位が、
20モル%未満であるとガラス転移温度が35℃未満と
なり、得られる粉体がブロッキングを起こし、一方60
モル%を越えると耐候性に劣る。カルボン酸ビニルエス
テルおよび/またはノルボルナジエン単量体は、含フッ
素共重合体のガラス転移温度を高くする役割を果たして
おり、含フッ素共重合体におけるそれらの好ましい割合
は、前記のとおり30〜55モル%である。
【0008】クロトン酸ヒドロキシアルキル単量体単位
が、1モル%未満であると硬化剤のブロックポリイソシ
アネートと反応させて得られる硬化塗膜の硬度に劣り、
一方25モル%を越えると耐候性に劣る。所望により使
用することができる、上記単量体以外のビニル単量体単
位が20モル%を越えると耐候性に劣る。
【0009】本発明における含フッ素共重合体を構成す
るフッ素系モノマーとしては、クロロトリフルオロエチ
レンがより好ましい。カルボン酸ビニルエステルとして
は、直鎖および分岐状の脂肪族カルボン酸ビニルエステ
ルならびに脂環式カルボン酸ビニルエステルが好まし
く、具体的には、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪
酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニル、ラウ
リン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、ピバリン酸ビニ
ル、バーサチック酸ビニルおよびシクロヘキサンカルボ
ン酸ビニル等が挙げられる。
【0010】以下に述べるノルボルナジエンと併用せず
に上記カルボン酸ビニルエステルを単独で使用する場合
には、得られる共重合体のガラス転移温度が高い点で、
プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニルおよびシク
ロヘキサンカルボン酸ビニルが好ましく、シクロヘキサ
ンカルボン酸ビニルが特に好ましい。これらの高いガラ
ス転移温度を与えるカルボン酸ビニルエステル以外のも
のについては、ノルボルナジエンと併用することが好ま
しい。安息香酸ビニル等の芳香族カルボン酸ビニルエス
テルを用いると、得られる含フッ素共重合体の耐候性が
やや劣る。
【0011】ノルボルナジエンとしては、2,5−ノル
ボルナジエン、ノルボルナジエン2−カルボン酸エチ
ル、ノルボルナジエン2−カルボン酸メチル、2−メト
キシノルボルナジエンおよび7−シアノノルボルナジエ
ン等などが挙げられる。重合性に優れる点で好ましく
は、2,5−ノルボルナジエンである。
【0012】クロトン酸ヒドロキシアルキルとしては、
クロトン酸2−ヒドロキシエチル、クロトン酸2−ヒド
ロキシプロピル、クロトン酸3−ヒドロキシプロピル、
クロトン酸3−ヒドロキシブチル、クロトン酸4−ヒド
ロキシブチル、クロトン酸5−ヒドロキシペンチル、ク
ロトン酸6−ヒドロキシヘキシル等が挙げられる。耐候
性や基材との密着性の点からクロトン酸2−ヒドロキシ
エチルが好ましい。
【0013】その他のビニル単量体としては、エチレ
ン、プロピレン、イソブチレン等のα−オレフィン;塩
化ビニル、塩化ビニリデン、フッ化ビニル、フッ化ビニ
リデン等のような部分ハロゲン化オレフィン;メチルメ
タクリレート、メチルアクリレート等の(メタ)アクリ
ル酸エステル;酢酸アリル、酪酸アリル等のアリル化合
物:クロトン酸エチル、クロトン酸プロピル等のクロト
ン酸エステル類:クロトン酸、(メタ)アクリル酸、ビ
ニル酢酸等のα,β−不飽和カルボン酸等が挙げられ
る。
【0014】本発明における含フッ素共重合体のガラス
転移温度は、前記のとおり35℃以上であり、好ましく
は、45〜120℃である。ガラス転移温度が35℃未
満であるとブロッキングが起こり粉体塗料用樹脂として
不適である。
【0015】含フッ素共重合体の好ましい数平均分子量
は、3000〜100000である。数平均分子量が3
000未満であると塗膜の加工性、柔軟性が悪く、一方
100000を越えると、塗膜のフロー性、レベリング
性が悪くなる。
【0016】上記含フッ素共重合体は、特開昭59−1
02962号公報または特開平3−231906号公報
等に記載されている公知の重合法によって製造できる。
すなわち、トルエン、キシレンまたは酢酸ブチル等の重
合溶媒を使用して、t−ブチルパーオキシピバレートま
たはアゾビスイソブチロニトリル等のラジカル発生化合
物を重合開始剤として使用し、温度40〜80℃で5〜
8時間、前記単量体の混合物を重合させることにより製
造できる。
【0017】上記重合法によって得られた含フッ素共重
合体の重合反応液から、重合体を分離し、得られた重合
体を衝撃式ハンマーミル型、振動ミル型またはウィレー
型等の粉砕機で粉砕した後、重合体と他の配合成分を混
合する。その際の含フッ素共重合体の粒径は、10〜2
50μm程度が好ましい。重合溶液から重合体を分離す
る方法としては、共重合体を溶解しない溶剤中に析出さ
せた後に揮発分を除去する方法、遠心薄膜蒸発法および
噴霧乾燥法等が挙げられる。このようにして得られる固
体状の含フッ素共重合体には、溶剤の含有量が1重量%
以下であることが好ましい。
【0018】本発明において好ましいブロックポリイソ
シアネートは、150〜180℃でブロック化剤が解離
するブロックポリイソシアネートであり、具体的には、
ε−カプロラクタムまたはメチルケトオキシム等のブロ
ック化剤でブロックされた各種ポリイソシアネートが挙
げられる。ポリイソシアネートとしては、イソホロンジ
イソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートおよび
それらのアダクト体等が挙げられる。
【0019】より好ましいブロックポリイソシアネート
は、解離温度が160〜180℃であり、かつ性状的に
もさらさらな粉末になり易い点で、ε−カプロラクタム
またはメチルケトオキシムでブロックされたイソホロン
ジイソシアネートである。ブロックポリイソシアネート
の好ましい配合割合は、該ポリイソシアネートに由来す
るイソシアメート基と含フッ素共重合体中の水酸基との
モル比が0.8〜1.2となる割合である。
【0020】本発明の熱硬化性粉体塗料組成物には、上
記含フッ素共重合体およびブロックポリイソシアネート
以外に、粉体塗料組成物に使用される顔料、例えばBA
SF社製商品名アクロナール14F(ポリブチルアクリ
レート)等のレベリング剤、ベンゾイン等の発泡防止
剤、エポキシ樹脂等の密着性向上剤および紫外線吸収剤
等を適量添加することができる。密着性向上剤として用
いられるエポキシ樹脂の具体例としては、例えば東都化
成(株)製商品名YD012が挙げられる。
【0021】顔料としては、酸化チタン、ベンガラ、カ
ーボンブラック、フタロシアニンブルー、フタロシアニ
ングリーン、キナクリドン系顔料、アゾ系顔料およびイ
ソインドリノン系顔料等の着色顔料、ならびにシリカ、
タルク、沈降性硫酸バリウムおよび炭酸カルシウム等の
体質顔料が挙げられる。顔料の好ましい添加量は、含フ
ッ素共重合体100重量部当たり、30〜100重量部
である。
【0022】粉体化された含フッ素共重合体、ブロック
ポリイソシアネートおよび上記各種添加物は、ヘンシェ
ルミキサー等の混合機により、室温下で一次混合され、
得られた混合物は、さらに2軸押出機等により温度90
〜110℃で溶融混合される。溶融混合された組成物
は、冷却された後、常温下で衝撃式ハンマーミル型、振
動ミル型またはウィレー型等の粉砕機で粉砕することに
より、粉体塗料化される。
【0023】上記混合によって得られる本発明の粉体塗
料は、流動浸漬および静電塗装等の方法により、鉄、ア
ルミ、銅、亜鉛あるいはこれらの合金からなる基材の表
面に塗装でき、その後、赤外炉、誘電加熱炉または熱風
炉等の加熱手段を採用し、温度180〜200℃で20
〜30分加熱することにより硬化塗膜が得られる。
【0024】
【実施例】以下に、合成例、実施例および比較例を示
し、本発明をさらに具体的に説明する。 <合成例1> (含フッ素共重合体Aの合成)攪拌機を備えた1リット
ルのオートクレーブに、酢酸ブチル300g、2,5−
ノルボルナジエン(以下NDという)100g、カプロ
ン酸ビニル(以下VCpという)100g、クロトン酸
2−ヒドロキシエチル(以下HECRという)45gを
仕込み、脱気と窒素置換を3回繰り返した後、クロロト
リフルオロエチレン(以下CTFEという)300gを
仕込んだ。次いで64℃まで昇温させた後、t−ブチル
パーオキシピバレート1gを圧入し重合を開始させた。
10時間重合を行い、圧力が7kg/cm2になった時点で、
未反応のCTFEをパージし、オートクレーブを開放し
て重合反応液を得た。得られた反応液を5mmHg、1
80℃の条件下で薄膜蒸発機により溶剤を蒸発させた
後、衝撃式ハンマーミルで粉砕し、200gの固体状の
含フッ素共重合体を得た。
【0025】得られた含フッ素共重合体の数平均分子量
は12000(GPCによるポリスチレン換算値)であ
り、ガラス転移温度(以下Tgという)は55℃であっ
た。この共重合体のフッ素含有量は、フッ素分析の結果
25.4重量%であり、また水酸基価は24(mg−KO
H/g)であった。さらに、1H−NMRおよび13C−
NMRの測定結果とも併せて、共重合体の組成は、CT
FE/ND/VCp/HECR=52/19/23/6
(モル%)であることが分かった。
【0026】<合成例2> (含フッ素共重合体Bの合成)共重合させる単量体を、
CTFE/ND/プロピオン酸ビニル(以下VPrとい
う)/HECR=300g/40g/125g/55g
に変更し、溶媒をキシレンに変更した以外、合成例1と
同様の方法で重合して、250gの固体状の含フッ素共
重合体を得た。
【0027】上記共重合体の数平均分子量は14000
であり、Tgは58℃であり、さらにフッ素分析値は2
4.1%であり、水酸基価は40であった。実施例1と同
様に重合体の組成解析を行った結果、共重合体の組成
は、CTFE/ND/VPr/HECR=46/18/
28/8(モル%)であった。
【0028】<合成例3> (含フッ素共重合体Cの合成)合成例1と同様の方法に
より、CTFE/シクロヘキサンカルボン酸ビニル(以
下VCHという)/HECR=300g/200g/1
00gの組成の単量体混合物を重合して、数平均分子量
が15000で、Tgが55℃で、また水酸基価が44
であり、構成がCTFE/VCH/HECR=53/3
6/11(モル%)の共重合体を300g得た。
【0029】<比較合成例1> (含フッ素共重合体Xの合成)合成例1で使用したもの
と同一のオートクレーブに、キシレン250g、ND6
8g、エチルビニルエーテル(以下EVEという)60
g、ヒドロキシブチルビニルエーテル(以下HBVEと
いう)48gおよび炭酸カリウム10gを仕込み、脱気
と窒素置換を3回繰り返した後、CTFE300gを仕
込んだ。次いで64℃まで昇温させた後、アゾビスイソ
ブチロニトリル2.5gが溶解されたキシレン溶液を圧入
し重合を開始させた。20時間重合を行い、圧力が6kg
/cm2になった時点で重合を停止し、得られた反応液から
炭酸カリウムを除去した後、実施例1と同様に共重合体
を分離して、固体状の300gの含フッ素共重合体を得
た。
【0030】上記共重合体の数平均分子量は18000
であり、Tgは47であり、さらにフッ素分析値は28.
0%であり、水酸基価は53であった。実施例1と同様
に重合体の組成解析を行った結果、CTFE/ND/E
VE/HBVE=51/20/19/10(モル%)で
あった。
【0031】<比較合成例2> (含フッ素共重合体Yの合成)比較合成例1と同様な方
法により、CTFE/シクロヘキシルビニルエーテル
(以下CHVEという)/HBVE=260g/230
g/54gの組成の単量体混合物を重合して、数平均分
子量が17000で、Tgが47℃で、また水酸基価が
42であり、構成がCTFE/CHVE/HBVE=5
0/40/10(モル%)の共重合体を400g得た。
【0032】<実施例1〜3、比較例1〜2>表1の配
合で構成された実施例1〜3および比較例1〜2の組成
物を、ヘンシェルミキサーにより室温下で約1分間混合
し、次に90℃〜110℃で押出混練機により溶融混練
した。
【0033】なお、表1中、酸化チタンは石原産業
(株)製商品名R902であり、エポキシ樹脂は東都化
成(株)製商品名YD012であり、レベリング剤はB
ASF社製商品名アクロナール14Fであり、また硬化
剤はヒュルス社製商品名B1530(ε−カプロラクタ
ムでブロックされたイソホロンジイソシアネート)であ
る。
【0034】溶融混合された組成物を冷却後、衝撃粉砕
機により微粉砕し、次に150メッシュの篩いにより粗
粒を除去して粉体塗料を得た。得られた粉体塗料を厚さ
0.8mmのリン酸亜鉛処理した鉄板上に静電塗装を行
い、190℃で20分間焼き付けて、硬化塗膜を得た。
硬化塗膜の性能は表2のとおりである。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】表2における各種物性の評価方法は、以下
のとおりである。 塗膜の黄変性───色差計によるb値が−1.0未満の
とき、良好と評価した。 塗膜の平滑性───点灯した螢光灯に塗膜面を接近さ
せ、塗膜面に写された螢光灯の輪郭に歪みがないとき、
良好と評価した。 光沢───JIS−K5400に規定の方法(60度
鏡面光沢度).
【0038】密着性───JIS−K5400に規定
の方法(碁盤目試験による残存率). 耐候性───螢光紫外線耐候性試験機(Qパネル社
製)を用い、4000時間(8時間を1サイクルとし
て、1サイクルのうち4時間は試験片の裏側からイオン
交換水をスプレーした)連続で光線を照射した後の60
度鏡面光沢度の保持率(単位:%)。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、耐候性、耐汚染性、顔
料分散性、基材密着性および塗膜平滑性と共に、熱安定
性にも優れるフッ素樹脂系の熱硬化性粉体塗料組成物が
得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 晃人 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成化学工業株式会社名古屋総合研究所 内 (72)発明者 犬飼 宏 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東 亞合成化学工業株式会社名古屋総合研究所 内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全単量体単位の合計量を基準にして、
    (a)クロロトリフルオロエチレンまたはテトラフルオ
    ロエチレン単量体単位:30〜65モル%、(b)カル
    ボン酸ビニルエステルおよび/またはノルボルナジエン
    単量体単位:20〜60モル%、(c)クロトン酸ヒド
    ロキシアルキル単量体単位:1〜25モル%および
    (d)その他のビニル単量体単位:0〜20モル%を有
    し、かつガラス転移温度が35℃以上の含フッ素共重合
    体、およびブロックポリイソシアネートからなる熱硬化
    性粉体塗料組成物。
JP31893693A 1993-11-25 1993-11-25 熱硬化性粉体塗料組成物 Pending JPH07145332A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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