JPH03119764A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH03119764A
JPH03119764A JP25525289A JP25525289A JPH03119764A JP H03119764 A JPH03119764 A JP H03119764A JP 25525289 A JP25525289 A JP 25525289A JP 25525289 A JP25525289 A JP 25525289A JP H03119764 A JPH03119764 A JP H03119764A
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信 吉見
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、絶縁膜上に積層された半導体膜に形成され
る半導体装置に関し、特に高性能化の向上に関する。
(従来の技術) 絶縁膜上に形成された半導体膜(SOI膜)に形成され
た電界効果トランジスタ(FET)例えばMO8型トラ
ンジスタとしては、例えば第9図に示すような構造のも
のがある。
第9図において、半導体基板として例えばシリコン基板
1上には、絶縁膜2が形成され、この絶縁膜2上には薄
膜化されて素子形成領域となるSO■膜3が形成されて
いる。
SOI膜3には、所定の距離だけ離間して例えばn+型
の不純物領域からなるソース領域4及びドレイン領域5
が形成されている。これらの両領域に挾まれてSOI膜
3に形成されるP型のチャネル領域6上には、ゲート絶
縁膜7を介して例えば多結晶シリコン膜からなるゲート
電極8が形成されている。また、ソース領域4及びドレ
イン領域5には、表面を被覆する絶縁膜9を開口してそ
れぞれ電極配線10が形成されている。
このようなSOI構造のFETにあっては、SO■膜3
を1000人程度0厚さに薄膜化することによって、多
くの特性改善が得られることが報告されている(文献r
 M 、 Y osh1ml他、IEDM。
Technlcal  Digest 、  P640
. 1987)。
しかしながら、SOx膜の膜厚が薄膜化するにともなっ
て、ドレイン電流がドレイン電圧とともに急激に増大す
るドレイン破壊が発生し易くなっていた。また、このド
レイン破壊は、N型のトランジスタにおいて顕著に表わ
れるため、電源電圧が制約されるといった不都合を招い
ていた。
ドレイン領域で発生してチャネル領域を介してソース領
域に移動しようとする正孔は、チャネル領域のSOx膜
とソース領域とのPN接合における価電子帯に生じるエ
ネルギー障壁により、ソース領域への移動が妨げられる
。これにより、移動が妨げられた正孔は、ソース領域と
チャネル領域とのPN接合領域近傍に蓄積され、このP
N接合が順方向にバイアスされる。このため、ドレイン
領域に注入される電子が増大して、ドレイン領域とチャ
ネル領域との接合領域の電界が増大し、ドレイン破壊が
引き起こされていた。
また、ドレイン領域の深さはSOx膜の膜厚と同等とな
るので、SOx膜の薄膜化とともにドレイン領域におけ
るチャネル領域との接合面の曲率が鋭くなり、これによ
り、電界が集中し易くなり、ドレイ近傍の電界が増大す
る。
さらに、Nチャネルのトランジスタにあっては、ドレイ
ン領域にイオン注入された口型の不純物がSol膜中で
横方向に拡散して、チャネル領域との接合面近傍の不純
物濃度が高くなるため、ドレイン破壊が生じ易くなって
いた。
これらの対策としては、ドレイン構造を従来から知られ
ているL D D (L tght+y −D ope
d  D raIn)構造とすることにより、ドレイン
電界を緩和して、ドレイン耐圧を向上させることが可能
となる。しかしながら、その効果は十分ではなく、より
一層の向上が必要であった。
一方、SOI構造のFETにあっては、そのしきい値電
圧がゲート電極材料とチャネル領域のSOx膜との仕事
関数差によってほぼ一義的に決まることが、文献「吉見
他、電子情報通信学会論文誌、C−2,Vol、 J7
2−C−2、No、5、p。
510」等により従来から知られている。したがって、
プロセス的に安定したしきい値電圧が得られる。
第10図は、代表的な3種類のゲート電極材料を用いた
際のNチャネル及びPチャネルFETのしきい値電圧を
示す図である。同図に示すしきい値電圧は、SOx膜が
P型の不純物を10I50ffl−3程度含み、膜厚が
500人程0での値である。
第10図において、最も一般的に用いられているリンド
ープ(N+)ポリシリコンを用いた場合には、第10図
から明らかなように、NチャネルFETではデプリーシ
ョン型となる。このため、CMO8回路では十分な論理
振幅が得られないという不都合が生じていた。
そこで、SOx膜にP型の不純物を1017crB−3
程度に導入すれば、NチャネルFETではエンハンスメ
ント型となる。しかし、このようにした場合には、So
l構造の特徴であるSOx膜の低濃度化による利点が大
幅に損われてしまうことになる。
一方、ゲート電極にボロンドープ(p+)ポリシリコン
を用いた場合には、第10図から明らかなように、Nチ
ャネルFETではエンハンスメント型となる。しかしな
がら、PチャネルFETではデプリーション型になって
しまい、状況は改善されない。
そこで、Nチャネル、Pチャネルともにエンハンスメン
ト型にする方法としては、NチャネルFETのゲート電
極にはボロンドープポリシリコンを用い、PチャネルF
ETのゲート電極にはリンドープポリシリコンを用いる
方法が考えられる。
しかしながら、このような方法にあっては、製造工程が
複雑化するといった問題を招くことになる。
また、上記構造で得られるしきい値電圧は、Nチャネル
では+〇、9VSPチャネルでは一〇。
9vとなる。このため、素子の微細化にともなう電源電
圧の低下及び、回路動作の高速化に対応するためには高
すぎる。さらに、Sol構造の利点を損うことなく、回
路の特徴に応じたしきい値電圧を任意に設定することは
できなかった。
一方、第2の方法としては、タングステン(W)やモリ
ブデン(MO)等の金属材料を用いることが考えられる
。しかしながら、このような方法にあっては、金属材料
の加工が難しいため、製造が困難になるという不具合が
生じることになる。また、しきい値電圧が一義的に設定
されてしまうといった欠点は、依然として解消されない
(発明が解決しようとする課題) 以上説明したように、従来のSOI構造のFETにあっ
ては、Sol膜の薄膜化にともなってドレイン破壊が発
生し易く、電源電圧に制約を受けていた。
また、Sol構造の特徴を損うことなく、Nチャネル及
びPチャネルFETをともにエンハンスメント型にする
ことが困難であった。さらに、使用する回路の特徴に応
じてしきい値電圧を任意に設定できず、回路設計に対し
て大きな障害になっていた。
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであり
、その目的とするところは、SOI構造の特徴を損うこ
となく、ドレイン耐圧を向上して電源電圧の使用可能範
囲を広げ、SOI構造におけるFETの高性能化を図っ
た半導体装置を提供することにある。
また、この発明は、その目的とするところは、SOI構
造の特徴を損うことなく、さらに、製造方法の複雑化、
困難化を招くことなく、しきい値電圧の設定の自由度を
大幅に向上して、Sol構造におけるFETの高性能化
を図った半導体装置を提供するこ・とにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、絶縁膜上に形成された第1
導電型の半導体膜に所定距離だけ離間して設けられた一
対の第2導電型の不純物領域と、この両領域に挾まれた
チャネル領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたデー
11極を備えた半導体装置において、第1の発明は、少
なくとも一方の前記不純物領域は、前記チャネル領域が
すべて空乏化できる厚さに形成され、前記半導体膜より
も帯制帯幅が狭く、帯制帯が前記半導体膜の帯制帯の範
囲に含まれて前記半導体膜と接合されて構成される。
一方、半導体基板に積層された絶縁膜上に形成された半
導体膜に設けられた第1及び第2導電型の電界効果トラ
ンジスタ(FET)を備えた半導体装置において、第2
の発明は、前記両FETの下方の前記半導体基板に、そ
れぞれ独立して所定のバイアス電位が印加されるそれぞ
れ分離された不純物領域が形成されて構成される。
(作用) 上記一方の構成において、第1の発明は、−方の不純物
領域とチャネル領域との接合におけるエネルギー障壁を
緩和することにより、この接合領域におけるキャリアの
蓄積を抑制し、他方の不純物領域における電界の増大を
抑制するようにしている。
一方、上記他方の構成において、第2の発明は、それぞ
れのFETに対応し分離されて形成された不純物領域に
、それぞれ独立して所定の基板ノくイアスミ位を与え、
それぞれのFETのしきい値電圧を基板バイアス電位に
応じた任意の値に独立して設定するようにしている。
(実施例) 以下、図面を用いてこの発明の詳細な説明する。
第1図は第1の発明の一実施例に係わるSOI構造の半
導体装置における断面構造を示す図である。
第1図に示すSol構造におけるNチャネルFETの特
徴とするところは、第9図に示した構造に対して、ソー
ス領域11及びドレイン領域12を、チャネル領域6を
形成するSOI膜のシリコンよりもエネルギーバンドギ
ャップ(禁制帯幅)が狭いシリコンとゲルマニウムの混
晶(S!xGe(1−X))で形成したことにある。ま
た、チャネル領域6とソース領域11との接合において
、シリコンとゲルマニウムの混晶の割合及びリン等の不
純物量を調整することにより、シリコン・ゲルマニウム
の禁制帯幅を調整して、チャネル領域6とソース領域1
1とのPN接合における価電子帯の接合状態がほぼ平坦
となるようにしている。
例えば、Sol膜の膜厚を100OA程度に薄膜化した
場合に、シリコン・ゲルマニウムの混晶の割合をx−0
,1として、S 1 o、+ Ge O,9を用いてソ
ース領域11を形成すると、チャネル領域6のシリコン
とソース領域11のシリコン・ゲルマニウムとのバンド
ギャップの差は、0.2eV程度となる。このため、従
来のシリコンのみの接合において0.2eV程度存在し
ていたバンドギツプの差がなくなる。
このため、SOIOsO4けるエネルギーバンド構造は
、ソース領域11及びドレイン領域12における価電子
帯が、第2図の点線(従来例)から実線(実施例)で示
すように、従来存在していたエネルギーギャップ(Eg
)だけ上昇し、ソース領域11とチャネル領域6との価
電子帯がほぼ平坦となる。この時に、シリコン・ゲルマ
ニウムの混晶におけるフェルミ準位の位置は、シリコン
・ゲルマニウムとシリコンとが接合されて両フェルミ準
位が一致した時に、両領域の価電子帯がほぼ平坦となる
ように濃度調整されている。
これにより、ソース領域11とチャネル領域6とのPN
接合における価電子帯のエネルギー障壁がほとんどなく
なる。このため、チャネル領域6からソース領域11へ
向かう正孔は、速やかにソース領域11へ流出されて、
この接合領域における正孔の蓄積は抑制される。
したがって、ドレイン領域12に注入される電子の急激
な増大は抑えられ、チャネル長が2μm程度のFETに
あっては、第3図に示すように、ドレイン耐圧を3v程
度改善することができるようになる。
一方、ソース領域11とチャネル領域6とのPN接合に
おける価電子帯のエネルギーギャップを有効に緩和して
、ドレイン耐圧を向上させるためには、ソース領域11
とチャネル領域6を形成するSol膜の膜厚を薄膜化す
る必要がある。この膜厚(T)としては、チャネル領域
をすべて空乏化できる最大の厚さとして規定され、次式
で表わされる。
T−2[εφF / (q Ns ) ] ”’ここで
、εは誘電率、φFはフェルミエネルギー(e V) 
、qは電子の基本電荷量(クーロク)、Nsは不純物濃
度(CIII−3)である。
Sol膜を上式で表わされる膜厚(T)以下に設定する
ようにすれば、第4図に示すように、ドレイン耐圧を向
上させることができる。
次に、第1図に示したSOI構造のFETの製造方法を
、第5図に示す製造工程断面図を参照して説明する。
まず、単結晶のシリコン基板1に、酸素イオンを120
KV程度の加速電圧、2X10”cII+2程度のドー
ズ量でイオン注入する。その後、1300℃程度の温度
で20時間程度のアニール処理を行なう。これにより、
シリコン基板1上に、200OA程度のシリコン酸化膜
(S102膜)2と750人程程度薄膜化されたSol
膜3を形成する(第5図(a))。
次に、Sol膜3をエツチングにより島状に分離して、
SOIOsO4子形成領域を形成する。
その後、SOIOsO4面にゲート酸化膜7を500A
程度の厚さに堆積形成する。続いて、SO■膜3にP型
の不純物となる例えばボロンをイオン注入して、Sol
膜3をP型化する(第5図(b))。
次に、全面にゲート電極8となるポリシリコン膜13を
CVD法により堆積形成する。その後、堆積したポリシ
リコン膜13にリンを拡散導入して、ポリシリコン膜1
3を20Ω/口程度に低抵抗化する。続いて、ポリシリ
コン膜13上にパタ−ンニングされたレジスト14を形
成する(第5図(C))。
次に、このレジスト14をマスクとして、ポリシリコン
膜13の一部をRIE法によりエツチング除去し、ゲー
ト電極8を形成する。続いて、レジスト14を除去した
後、酸化雰囲気中で酸化処理を行ない、全面に酸化膜を
形成する。この時に、ポリシリコン膜とシリコン膜との
酸化速度の違いにより、ゲート電極8の表面に形成され
る酸化膜の膜厚は、Sol膜3の表面に形成される酸化
膜の膜厚よりも厚く成長形成される。そこで、ウェット
エツチング法によりSOI膜3上に形成された酸化膜を
除去する。これにより、ゲート電極8をゲート酸化膜7
で被覆して、SOI膜3の表面を露出状態とする(第5
図(d))。
次に、露出したSOI膜3を数百入程度エツチング除去
する。その後、分子線エピタキシャル成長法(MBE法
)により、エツチング除去された部分に、絶縁膜2上に
露出して残存するSol膜3を成長種としてシリコンと
ゲルマニウムの混晶(SIxGe  (1−x ) )
を、前述した膜厚(T)の条件を満足するように成長形
成する。これにより、シリコンとゲルマニウムの混晶か
らなるソース領域11とドレイン領域12を形成する(
第5図(e))。
なお、シリコンとゲルマニウムの混晶を成長形成する場
合に、絶縁膜2上に露出して残存させたSOI膜3を成
長種として形成せず、絶縁膜2上にSOI膜3を残存さ
せず、絶縁膜2上に直接ソース領域11及びドレイン領
域12となる物質を形成するようにしても良い。
最後に、表面を保護する絶縁膜9を全面に堆積形成して
、ソース領域11とドレイン領域12上の絶縁膜9にコ
ンタクトホールを開口形成し、このコンタクトホールを
通して、ソース領域11及びドレイン領域12上に電極
配線10を形成しく第5図(d ) ) 、第1図に示
すような構造が得られる。
なお、この発明は、上記実施例に限ることなく、例えば
NチャネルFETの場合には、正孔に対する価電子帯の
エネルギー障壁を緩和するようにすればよいので、少な
くともソース領域11のみをチャネル領域6を構成する
物質よりもバンドギャップの狭い物質で形成するように
しても同様の効果を得ることができる。
また、Sol膜よりもバンドギャップが狭く、SOI膜
との接合においてエネルギー障壁を緩和するソース領域
及びドレイン領域を形成する物質としては、シリコン・
ゲルマニウムに限定されることはなく、例えばGe  
(Eg−0,6e V)、Ga Sb  (Eg =0
.72e V) 、In As  (Eg =0.36
e V) 、Pb S (Eg−0,41eV) 、P
b Te  (Eg =0.31e V)等であっても
良い。
次に、第2の発明の一実施例を説明する。
第6図は第2の発明の一実施例に関わるSo!構造にお
けるCMO3FETの断面構造を示す図である。
この実施例の特徴とするところは、第6図において、P
型の単結晶シリコン基板1上の絶縁膜2上にそれぞれ分
離されて形成されたSOI膜3に、NチャネルFET2
1aとPチャネルFET21bが隣り合うように形成さ
れているCMOS構造において、NチャネルFET21
aの下方の基板1中の絶縁膜2との接合領域に、n1型
の高濃度不純物領域22aを形成し、PチャネルFET
21bの下方の基板1中の絶縁膜2との接合領域に、p
1型の高濃度不純物領域22bを形成し、それぞれの領
域22a、22bに対応して接続された配線23a、2
3bを介して基板バイアス電圧を独立して与え、これに
より、それぞれのFETのしきい値電圧を制御するよう
にしたことにある。
第7図はそれぞれの不純物領域22a、22bに与えら
れる基板バイアス電圧と、それぞれのチャネルのFET
のしきい値電圧との関係を示した図である。同図におい
て、ゲート電極の材料に01型の例えばリンをドープし
たポリシリコンを使用した場合は、基板バイアス電圧(
Vsub)は正の値であり、しきい値電圧を実線で示し
ている。
一方、ゲート電極の材料にp+型の例えばボロンをドー
プしたポリシリコンを使用した場合には、基板バイアス
電圧(Vsub)は負の値であり、しきい値電圧を点線
で示している。
第7図から明らかなように、それぞれの高濃度不純物領
域22a、22bに独立して基板バイアス電圧を印加す
ることが可能であるため、NチャネルFET、Pチャネ
ルFETのそれぞれのFETに対してしきい値電圧を1
11v以下の範囲で任意に設定することができる。また
、両チャネルのFETともに同一のゲート電極材料を用
いても、両チャネルのFETをともにエンハンスメント
型にすることができる。
これらのことから、製造工程を複雑化することなく、ま
た、SOI構造の利点を損うことなく、使用する回路の
特徴に応じたしきい値電圧を任意に設定することが可能
となる。このため、Sol構造のCMO8を使用した回
路の設計自由度が広がるとともに、回路の高性能化にも
寄与することが可能となる。
なお、それぞれの不純物領域22a 、  22bに与
えられる基板バイアス電圧は、両不純物領域22a、2
2bが順バイアス状態とならない電圧関係でそれぞれの
不純物領域22a、22bに与えられるものとする。
次に、第6図に示したsoI構造におけるCMO8の製
造方法を、第7図に示す製造工程断面図を参照して説明
する。
まず、P型の単結晶シリコン基板1に、120KV程度
の加速電圧、2X 10” c「2程度のドーズ量で酸
素イオンの注入を行なう。その後、130.0℃程度の
温度で20時間程度のアニール処理を行う。これにより
、シリコン基板1上に、2000A程度の厚さのシリコ
ン酸化膜からなる絶縁膜2と、750A程度の膜厚のs
o■膜3を形成する(第8図(a))。
次に、NチャネルFETの形成領域を開口したレジスト
パターン24をSol膜3上に形成する。
その後、このレジストパターン24をマスクにして、N
チャネルFETの形成領域下の基板1中に、IMV程度
の加速電圧、10” cm−2程度のドーズ量でリンの
イオン注入を行なう(第8図(b))これにより、基板
1中の絶縁膜2との接合領域に、1019〜1020C
「3程度のリンを含むn1型の高濃度不純物領域22a
を形成−する。同様にして、PチャネルFETの形成領
域下に、同程度の濃度の例えばボロンを含むp“型の高
濃度不純物領域22bを形成する。その後、両チャネル
の形成領域上にのみ残存するレジストパターン(図示せ
ず)をSOI膜3上に形成し、このレジストパターンを
マスクとして、SO■膜3の一部をエツチング除去し、
島状のSol膜3からなる素子形成領域25を形成する
。続いて、それぞれの素子形成領域25の表面に500
人程鹿の膜厚のゲート酸化膜26を形成する(第8図(
C))。
次に、全面にゲート電極8となるポリシリコン膜をCV
D法により堆積形成する。その後、堆積したポリシリコ
ン膜にリンを拡散導入して、ポリシリコン膜を20Ω/
口程度に低抵抗化する。続いて、バターニングされたレ
ジストをマスクとして、ポリシリコン膜の一部をRIE
法によりエツチング除去し、それぞれの素子形成領域2
5上の略中央部に両FETのゲート電極8を形成する(
第8図(d))。
次に、一方の素子形成領域25のSOI膜3に、例えば
ヒ素の不純物を40KV程度の加速電圧で高濃度にイオ
ン注入する。これにより、NチャネルF E T 21
 aのソース領域及びドレイン領域27a、28aを形
成する。また、他方の素子形成領域25のSol膜3に
、例えばボロンの不純物を20KV程度の加速電圧で高
濃度にイオン注入する。これにより、PチャネルFET
21bのソース領域及びドレイン領域27b、28bを
形成する(第8図(e))。
次に、全面に例えばシリコン酸化膜からなる絶縁膜9を
堆積形成し、この絶縁膜9に両FETのソース領域及び
ドレイン領域27a、27b  28a、28bに達す
る深さのコンタクトホール29と、それぞれの高濃度不
純物領域22a、22bに達する深さのコンタクトホー
ル3oを開口形成する(第8図(e))。
最後に、これらのコンタクトホール29,30を通して
電極配線10.23a、23bを形成し、第8図に示し
たCMO3構造が完成する。
なお、第2の発明は、上記実施例に限ることはなく、例
えば基板バイアス電圧が与えられるそれぞれの高濃度不
純物領域の濃度は、基板バイアス電圧が印加された際に
、不純物領域が空乏化されず、FETのチャネル領域に
基板バイアス電圧による電界が有効に作用する程度であ
れば良い。
また、FETの導電型に対して、高濃度不純物領域の導
電型は、必ずしも一致させることはなく、FETのゲー
ト電極の材料により適切な導電型を選択するようにすれ
ば良い。
[発明の効果] 以上説明したように、第1の発明によれば、チャネル領
域よりも狭い帯制帯幅の物質でチャネル領域と接合され
る少なくとも一方の不純物領域を形成するようにしたの
で、チャネル領域との接合におけるエネルギー障壁を緩
和して、キャリアの蓄積を制御することが可能となる。
これにより、他方の不純物領域における電界の増大が抑
制され、ドレイン耐圧を向上させることができる。この
結果、SOI構造における半導体装置の高性能化を図る
ことができるようになる。
一方、第2の発明によれば、それぞれのFETに対応し
分離されて形成された不純物領域に、それぞれ独立して
所定のバイアス電位を与えるようにしたので、それぞれ
のFETのしきい値電圧を、基板バイアス電位に応じた
任意の値に独立して設定することが可能となる。これに
より、回路の特徴に応じてしきい値電圧を選択すること
が可能となり、回路設計の自由度を大幅に向上できる。
この結果、Sol構造における半導体装置の高性能化を
図ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1の発明の一実施例に関わる半導体装置の構
造断面図、 第2図は第1図に示す装置のエネルギーバンド図、 第3図は第1図に示す装置と従来装置との電流電圧特性
を示す図、 第4図は第1図に示す装置のドレイン耐圧とドレイン膜
厚との関係を示す図、 第5図は第1図に示す装置の製造方法を示す工程断面図
、 第6図は第2の発明の一実施例に関わる半導体装置の構
造断面図、 第7図は第6図に示す装置のしきい値電圧の特性を示す
図、 第8図は第1図に示す装置の製造方法を示す工程断面図
、 第9図は従来のso■構造における半導体装置の一構造
を示す断面図、 第10図は従来のso■構造の半導体装置におけるしき
い値電圧とゲート電極材料との関係を示す図である。 1・・・半導体基板、   2.9・・・絶縁膜、3・
・・SOI膜、 4.11,27a 、27b−7−ス領域、5.12.
28a 、28b−’fレインeR域、6・・・チャネ
ル領域、 7.26・−・ゲート絶縁膜、 8・・・ゲート電極、 10.23a、23b・・・電極配線、13・・・ポリ
シリコン膜、14.24・・・レジスト、21a−Nチ
ャネルFET。 21b・・・PチャネルFET。 22a・・・n′″型の高濃度不純物領域、22b・・
・p”Wの高濃度不純物領域、25・・・素子形成領域
、 29.30・・・コンタクトホール。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)絶縁膜上に形成された第1導電型の半導体膜に所
    定距離だけ離間して設けられた一対の第2導電型の不純
    物領域と、この両領域に挾まれたチャネル領域上にゲー
    ト絶縁膜を介して形成されたゲート電極を備えた半導体
    装置において、 少なくとも一方の前記不純物領域は、前記チャネル領域
    がすべて空乏化できる厚さに形成され、前記半導体膜よ
    りも帯制帯幅が狭く、帯制帯が前記半導体膜の帯制帯の
    範囲に含まれて前記半導体膜と接合されてなることを特
    徴とする半導体装置。
  2. (2)半導体基板に積層された絶縁膜上に形成された半
    導体膜に設けられた第1及び第2導電型の電界効果トラ
    ンジスタ(FET)を備えた半導体装置において、 前記両FETの下方の前記半導体基板に、それぞれ独立
    して所定のバイアス電位が印加されるそれぞれ分離され
    た不純物領域が形成されてなることを特徴とする半導体
    装置。
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