JPH03119148A - ジェットルームにおける給糸処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、巻付方式の緯糸測長貯留装置と緯入れ用メイ
ンノズルとの間の緯糸切断という給糸ミス発生の場合に
緯糸測長貯留装置から引き出される緯糸先端部を緯入れ
用メインノズルへ挿入する装置に関するものである。

［従来の技術］ この種の給糸処理装置が特開昭６０−２７４９号公報、
特開昭６４−４０６３８号公報及び特開平１−９２４５
２号公報に開示されている。特開昭６０−２７４９号公
報の従来装置では巻付方式の緯糸測長貯留装置と緯入れ
用メインノズルとの間に案内ノズルが配設されていると
共に、緯糸測長貯留装置の糸巻付面の側方に案内吸引管
が配設されており、糸巻付面上の巻付残糸が案内吸引管
内に吸引導入されて案内ノズルへ挿入されるようになっ
ている。

特開昭６４−４０６３８号公報の従来装置では糸巻付面
上の巻付残糸を機械的に把持し、この把持体を緯入れ用
メインノズルの入口付近まで移動して把持糸を緯入れ用
メインノズルへ挿入するようになっている。

特開平１−９２４５２号公報の従来装置では緯糸測長貯
留装置と緯入れ用メインノズルとの間に糸送りノズルが
配設されており、糸送りノズルと緯糸測長貯留装置との
間には第１の誘導パイプが誘導位置と退避位置とに切換
配置可能に配設されていると共に、糸送りノズルと緯入
れ用メインノズルとの間には第２の誘導パイプが誘導位
置と退避位置とに切換配置可能に配設されている。

実開昭６２−４６６７７号公報及び特開昭６２−６２９
５５号公報では吸引バイブによって糸巻付面上の巻糸を
全て吸引把持し、吸引パイプと糸巻付管との間で張設さ
れた緯糸を糸通し部材で引っ掛けて緯入れ用メインノズ
ルの入口へ移送するようにしている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、特開昭６４−４０６３８号公報の従来装
置では糸巻付面上の巻付残糸を機械的に把持して緯入れ
用メインノズルへ挿入するための機構が非常に複雑であ
り、機構の複雑化に伴って処理動作の長時間化も避けら
れない。

特開平１−９２４５２号公報の従来装置では織機運転時
の通常の緯糸経路位置と給糸処理時の給糸経路位置とが
略同じであり、給糸経路を形成するために一対の誘導パ
イプを緯糸経路上に切換配置しなければならない。糸巻
付管から緯入れ用メインノズルの入口での給糸案内を確
実にするため、第１の誘導バイブ長は糸巻付管と糸送り
ノズルとの間の緯糸経路長程度、第２の誘導バイブ長は
糸送りノズルと緯入れ用メインノズルとの間の緯糸経路
長程度にする必要があるが、切換配置される誘導パイプ
のこのような長大化は周辺機器の設置スペースに制約を
もたらし、給糸経路の形成は適切とはいえない。

実開昭６２−４６６７７号公報及び特開昭６２−６２９
５５号公報の装置では吸引バイブと糸巻付管との間に張
設された緯糸を糸通し部材で引っ掛けるために糸巻付管
を所定位置に停止させなければならないという制御の難
しさがある。しかも、糸巻付面上の巻付残糸全てを吸引
パイプの吸引作用によって引き剥がすことに関しても確
実性に欠ける。

本発明は機構、制御の複雑化及び処理時間の長時間化を
回避し得る給糸処理装置を提供することを目的とするも
のである。

［課題を解決するための手段］ そのために発明では、緯糸測長貯留装置上の巻糸を解放
可能に糸巻付面上に押接する巻糸押さえ手段と、巻糸把
持手段によって糸巻付面上に押接された巻糸の押さえ部
位より先端側の自由端をエア流で把持する巻糸把持手段
と、巻糸把持手段によって把持されると共に、巻糸押さ
え手段の押さえ作用から解放された巻糸を緯入れ用メイ
ンノズルの入口へ移送する緯糸移送手段とにより給糸処
理装置を構成した。

［作用］ 緯糸測長貯留装置と緯入れ用メインノズルとの間で糸切
れが生じた場合、緯糸測長貯留装置の糸巻付面上の巻糸
が巻糸押さえ手段によって糸巻付面上に押接され、巻糸
の押さえ部位から先端例の自由端部が巻糸把持手段のエ
ア流による把持作用で把持される。この把持後、巻糸が
巻糸押さえ手段の押さえ作用から解放され、押さえ作用
から解放された巻糸が緯糸移送手段によって緯入れ用メ
インノズルの入口へ移送される。

［実施例］ 以下、本発明を具体化した一実施例を第１〜８図に基づ
いて説明する。

回転可能に支持された保持ブラケット１の基端部には緯
糸解舒用モータ２がギヤ機構を介して作動連結されてお
り、保持ブラケット１の先端に装着された緯糸チーズ３
が緯糸解舒用モータ２の作動によって緯糸解舒方向へ回
動するようになっている。

緯糸チーズ３の基端側周面の近傍には緯糸解舒用ブロー
ノズル４が配設されており、図示しない圧力エア供給タ
ンクの圧力エアが二方弁型の電磁バルブ■！を介して緯
糸解舒用ブローノズル４へ供給される。緯糸解舒用ブロ
ーノズル４の噴射軸線は緯糸チーズ３の基端側周面に向
けて緯糸チーズ３の軸線と略交差し、かつ緯糸チーズ３
の周面に対して浅い角度を成すように方向設定されてい
る。これにより緯糸解舒用ブローノズル４からの噴射エ
アは緯糸チーズ３の周面を基端側から先端側へ掃過して
いく。

緯糸チーズ３の前方には公知の巻付方式の緯糸測長貯留
装置５が設置されており、その糸巻付管５ａが機台駆動
モータ（図示路）とは別のモータＭにより回転駆動され
る。糸巻付管５ａの回転に伴って糸巻付管５ａから繰り
出される緯糸はカバー６の側部に支持された電磁ソレノ
イド７によって駆動される係止ピン７ａの出没によって
糸巻付面５ｂからの引き出しを制御される。糸巻付管５
ａに連通ずる緯糸導入口５Ｃ側には緯糸導入ダクト８が
取付けられており、緯糸導入ダクト８の側部に設けられ
た導入口８ａには透過式光電センサからなる糸切れセン
サ９が設置されている。又、緯糸導入ダクト８には緯糸
挿入用ブローノズル１０が緯糸導入口５Ｃを指向するよ
うに接続されており、前記圧力エア供給タンクの圧力エ
アが二方弁型の電磁パルプ■２を介して緯糸挿入用ブロ
ーノズル１０へ供給される。緯糸挿入用ブローノズル１
０からの噴射空気流は緯糸測長貯留装置５の導入口５Ｃ
に連通ずる糸巻付管５ａを経由してスレイ　（図示路）
上の緯入れ用メインノズル１１側まで到達する。

カバー６の上部内面には巻糸センサ１２が糸巻付面５ｂ
と対向するように設置されており、糸巻付面５ｂ上の巻
糸の量が巻糸センサ１２によって検出されるようになっ
ている。モータＭはこの巻糸センサ１２からの検出情報
に基づいて回転制御を受け、糸巻付面５ｂ上の巻糸量が
巻糸量検出情報に基づいて制御されるようになっている
。

緯糸チーズ３と緯糸測長貯留装置５との間には円錐形状
の緯糸案内管１３が介在されており、その大径開口側が
緯糸チーズ３側に向けられていると共に、小径開口が緯
糸導入ダクト８の導入口８ａに対向設定されている。こ
れにより緯糸解舒用ブローノズル４からの噴射空気流は
ほぼ全て緯糸案内管１３内へ導入され、緯糸案内管１３
内へ導入された噴射空気流は緯糸導入ダクト８内へ導入
される。

カバー６の上部には出入口６ａが切欠形成されており、
出入口６ａの上方にはエアシリンダ１４が下向きに配設
されていると共に、その駆動ロッドには糸端引き出しユ
ニット１５が装着されている。糸端引き出しユニット１
５は、ブローノズル部１５ａと、糸案内パイプ部１５ｂ
と、ゴム製の巻糸押さえ部材ｔＳＣと、糸案内パイプ部
１５ｂの側面に装着されたエアシリンダ１５ｄと、その
駆動ロンドに取付けられたゴム製の糸把持部材１５ｅと
、糸把持部材１５ｅの直上で糸案内バイブ部１５ｂ内に
設置された光電センサからなる緯糸検出器１６とから構
成されており、糸端引き出しユニット１５はエアシリン
ダ１４の作動によって第１図に示す待機位ｌと第４図に
示す作用位置とに切換配置可能である。エアシリンダ１
４．１５ｄは三方弁型の電磁パルプＶ３．Ｖ４を介して
前記圧力エア供給タンクに接続されており、ブローノズ
ル部１５ａは二方弁型の電磁パルプｖ５を介して圧カニ
７供給タンクに接続されている。

ブローノズル部１５ａの噴射方向は糸巻付面５ｂの傾斜
部５ｂ１の傾きに沿って水平部５ｂ２を指向しており、
糸案内パイプ部１５ｂの入口は糸巻付面５ｂの水平部５
ｂ２の延長面上でブローノズル部１５ａの噴射口と対向
するように設定されている。そして、巻糸押さえ部材１
５ｃはブローノズル部１５ａの噴射口と糸案内パイプ部
１５ｂの入口との間の間隙領域から電磁ソレノイド７側
に配設されていると共に、エアシリンダ１４の作動によ
る巻糸押さえ部材１５Ｇの上下動経路が糸巻付面５ｂの
水平部５ｂ２の上方の垂直方向に設定されている。

緯糸測長貯留装置の上方にはエアシリンダ１７が緯入れ
用メインノズル１１の入口１１ａを指向するように配設
されており、その駆動ロッドの先端には移送ガイド１８
が取付けられている。移送ガイド１８は第１図に示す待
機位置と第５図に鎖線で示す受は渡し位置との間で切換
配置可能であり、エアシリンダ１７は三方弁型の電磁バ
ルブ■６を介して前記圧力エア供給タンクに接続されて
いる。エアシリンダ１７の作動による移送ガイド１８の
経路は待機位置にある糸案内バイブ部１５ｂの入口を通
過すると共に、電磁ソレノイド７の設置側の糸巻付面５
ｂの水平部５ｂ２に接する接線と交差するように設定さ
れている。

緯入れ用メインノズル１１の入口１１ａには光電センサ
型の糸切れセンサ１９が設置されており、緯入れ用メイ
ンノズル１１の先端上部には固定刃１１ｂが緯入れ用メ
インノズル１１の先端から若干突出するように止着され
ている。緯入れ用メインノズル１１の直下にはブローノ
ズル２０が設置されており、その噴射方向が緯入れ用メ
インノズル１１の噴射経路を指向するように設定されて
いる。緯入れ用メインノズル１１の直上には緯糸導入ダ
クト２１が設置されており、その導入口２１ａが緯入れ
用メインノズル１１の噴射経路を挟んでブローノズル２
０の噴射口と対向する位置に設定されていると共に、出
口２１ｂが緯入れ用メインノズル１１の後方を指向する
位置に設定されている。出口２１ｂの後方にはエアガイ
ド２２が設置されており、エアガイド２２のテーパ状の
内部通路には透過式の光電センサからなる緯糸検出器２
３が取付けられている。エアガイド２２の後方には吸引
バイブ２４が設置されており、吸引パイプ２４の出口側
は図示しないダストボックスに向けて湾曲されていると
共に、この湾曲部にはブローノズル２５がダストボック
スを指向するように接続されている。

緯入れ用メインノズル１１、ブローノズル２０、緯糸導
入ダクト２１、エアガイド２２及び吸引パイプ２４はい
ずれもスレイ上に装着されており、スレイの揺動に伴っ
て一体的に揺動する。これら各部材１１，２０，２１，
２２．２４の＃３動領域の後方には緯糸引取モータ２６
が設置されており、緯糸引取モータ２６に作動連結され
た駆動ローラ２７の直上にはエアシリンダ２８が下向き
に配設されている。その駆動口・７ドには被動ローラ２
９が駆動ローラ２７に対向して回転可能に支持されてお
り、エアシリンダ２８の突出作動により駆動ローラ２７
に押接可能である。

緯入れ用メインノズル１１及びブローノズル２０゜２５
はいずれも二方弁型の電磁バルブＶ７．Ｖａ■９を介し
て前記圧力エア供給タンクに接続されており、エアシリ
ンダ２８は三方弁型の電磁バルブｖｌｏを介して圧力エ
ア供給タンクに接続されている。第７図に示すように各
電磁バルブＶ１〜Ｖ１ｏ、モータ２，２６．Ｍ及び電磁
ソレノイド７は織機ｉｌｌ　ｉＢコンピュータとは別の
制御コンピュータＣの指令制御を受ける。制御コンピュ
ータＣは糸切れセンサ９，１９、緯糸検出器１６．２３
及び巻糸センサ１２からの検出信号に応答して電磁バル
ブＶ１〜ＶＩＯの開閉制御を行なうと共に、モータ２゜
２６、Ｍ及び電磁ソレノイド７の制御を行なう。

第８図（ａ）〜（ｅ）は給糸処理プログラムを示すフロ
ーチャートであり、以下、このフローチャートに従って
給糸処理作業を説明する。

第１．２図は織機運転時の緯糸Ｙの緯糸経路を表し、緯
糸Ｙは上部開放の糸ガイド３０を経由する。緯糸チーズ
３と緯入れ用メインノズル１１との間で緯糸Ｙが切断す
ると、糸切れセンサ９又は１９がこの糸切れを検出し、
給糸ミス検出信号が制御コンピュータＣに送られる。制
′４Ｉ［１コンピユータＣはこの給糸ミス検出信号に応
答して機台停止信号を織機制御コンピュータに送り、織
機制御コンピュータは機台停止指令を発する。これによ
りスレイ上の緯入れ用メインノズル１１が織布の織前位
置付近に停止する。機台停止後、織機側’＜ＩＩＩ用コ
シコンピユータ定量の機台逆転を指令し、緯入れ用メイ
ンノズル１１が揺動領域の最後退位置（糸通し位置）へ
移動配置される。

緯糸測長貯留装置５と緯入れ用メインノズル１工との間
で糸切れが生じた場合、糸切れセンサ９は緯糸有りを検
出し、制御コンピュータＣはこの検出情報Ｇこ基づいて
巻糸センサ１２がらの巻糸量検出情報に基づいてモータ
Ｍの作動遂行の選択を判断する。巻糸量が所定量に達し
ている場合には制御コンピュータＣは電磁ソレノイド７
の励磁を指令し、巻糸量が所定量に達していない場合に
は制御コンピュータＣはモータＭの作動を指令する。

モータＭの回転により糸巻付管５ａが回転し、糸巻付面
５ｂ上に緯糸が巻かれる。この巻糸量が所定量に達する
と制御コンピュータＣはモータＭの作動停止を指令する
。

巻糸Ｙ１が糸巻付面５ｂ上に所定量巻かれた後、制御コ
ンピュータＣは電磁バルブ■３の開放を指令し、糸端引
き出しユニット１５がカバー６の出入口６ａを経由して
第１図の待機位置から第４図の作用位置へ下降する。巻
糸押さえ部材１５Ｃはこの下降によって糸巻付面５ｂ上
に接合し、巻糸Ｙ１が巻糸押さえ部材１５ｃによって糸
巻付面５ｂの水平部１５ｂ２上に押接される。次いで、
制御コンピュータＣは電磁ソレノイド７の励磁を指令し
、係止ビン７ａが糸巻付面５ｂから離間する。

これにより糸巻付面５ｂ上の巻糸Ｙ１が係止ビン７ａの
係止作用から解放される。

電磁ソレノイド７の励磁後、制御コンピュータＣは電磁
バルブ■５の開放を指令し、ブローノズル部１５ａが噴
射する。この噴射エアは糸巻付面５ｂの水平部５ｂ２を
掃過した後、糸案内パイプ部１５ｂ内へ吹き込む。緯糸
測長貯留装置５と緯入れ用メインノズル１１との間にお
ける緯糸切れは専ら緯入れ用メインノズル１１における
吹き切れ、緯入れ終了時における係止ビン７ａの係止作
用による衝撃切れである。吹き切れの場合には緯糸の切
断端部が係止ビン７ａに引っ掛かっていることがあるが
、電磁ソレノイド７の励磁による係止ビン７ａの離間動
作によって切断端部は係止ビン７ａから外れる。又、衝
撃切れの場合には緯糸は係止ビン７ａの所で切れ、第４
図に示すように巻糸押さえ部材１５ｃによって押接され
ている巻糸ｙ、の部位よりも先端側の端部Ｙ１　°が自
由状態で垂れ下がる。ブローノズル部１５ａからの噴射
流はこの自由端部Ｙ１　°側を掃過する。これにより自
由端部Ｙ１　“が糸案内パイプ部１５ｂの入口へ吹き入
れられる。

緯糸が係止ビン７ａの所で切れた場合には自由端部Ｙ１
１の先端は緯糸検出器１６の設置位置まで到達する。即
ち、糸端引き出しユニッ）１５が第４図に示す作用位置
にある場合、糸巻付面５ｂの水平部５ｂ２から緯糸検出
器１６までの距離が係止ビン７ａの係止作用による衝撃
切れが生じた場合の自由端部Ｙ１　°の長さよりも小さ
い値に設定されており、自由端部Ｙｌ　ｌが緯糸検出器
１６によって検出される。制御コンピュータＣはこの緯
糸有検出信号に基づいて電磁バルブｖ４の開放を指令し
、糸把持部材１５ｅが糸案内パイプ部１５ｂの内面の対
向領域に圧接する。これにより糸案内パイプ部１５ｂ内
の自由端部Ｙ、＋が糸案内パイプ部１５ｂ内面と糸把持
部材１５ｅとの間に把持される。

自由端部Ｙ１　°が糸案内パイプ部１５ｂ内へ吹き入れ
られなかった場合には自由端部Ｙ１　′は緯糸検出器１
６の位置まで到達しないが、制御コンピュータＣは緯糸
検出器１６からの緯糸有検出情報を設定時間以内に得ら
ず、かつ移送失敗回数が設定回数Ｎに達しない場合には
電磁バルブｖ５゜ｖ３の開成及び電磁ソレノイド７の消
磁を指令する。これによ修ブローノズル部１５ａの噴射
が停止すると共に、糸端引き出しユニット１５が待機位
置へ復帰し、係止ビン７ａが糸巻付面５ｂに係合する。

そして、制御コンピュータＣは電磁バルブ■２の開放及
びモータＭの作動を指令する。これにより緯糸がブロー
ノズル１０の噴射作用によって糸巻付管５ａから吹き出
し、この吹き出し状態で糸巻付面５ｂ上に巻き付けられ
る。巻糸量が所定量に達すると制御コンピュータＣはモ
ータＭの作動停止及び電磁バルブ■２の閉成を指令し、
前記と同様に予備巻以後の給糸処理を遂行する。

なお、予備巻を行なうことなく糸端引き出しを繰り返す
だけのようにした処理プログラムでもよい。

糸把持部材１５ｅによる自由端部Ｙ、＋の把持後、制御
コンピュータＣは電磁バルブｖ５．ｖ３の閉成を指令し
、ブローノズル部１５ａの噴射が停止すると共に、糸端
引き出しユニット１５が待機位置へ上昇復帰する。この
上昇復帰によって自由端部Ｙ１　′が第５図に示すよう
に糸巻付面５ｂと糸案内パイプ部１５ｂの入口との間に
張設される。

次いで、制御コンピュータＣは電磁バルブ■６の開放を
指令し、第５図に示すように移送ガイド１８が待機位置
から緯入れ用メインノズル１１に向けて突出する。この
突出動作によって緯糸Ｙ１が移送ガイド１８に引っ掛け
られ、第５図に鎖線で示すように緯入れ用メインノズル
１１の入口１１ａの近傍まで移送される。制御コンピュ
ータＣは電磁バルブｖ６の開放と同時に電磁バルブＶ８
．Ｖ９゜■７の開放を指令し、ブローノズル２０．２５
＆び緯入れ用メインノズル１１が噴射する。緯入れ用メ
インノズル１１の噴射によってその入口１１ａには吸引
流が生じ、入口１１ａの近傍に配置された移送ガイド１
８上の緯糸Ｙ１が緯入れ用メインノズル１１内へ吸引導
入される。

緯入れ用メインノズル１１への糸通しの前提となる移送
ガイド１８への緯糸Ｙ１の受は渡しは糸端引き出しユニ
ット１５による自由端部Ｙ１　′の把持によって達成さ
れる。糸巻付面５ｂ上の巻糸Ｙ１を糸案内パイプ部１５
ｂ内へ全て導入しようとすれば機械的把持の場合にはそ
の確実な把持が難しく、機構の複雑化が避けられない。

又、吸引把持では糸巻付面５ｂ上に巻付は状態にある巻
糸ｙ、を全て吸引しようとする場合にも吸引方向の制約
、巻付抵抗等によって困難である。

しかしながら、糸巻付面５ｂに巻付けられていない自由
端部Ｙ、ｌのみをエア噴射によって糸案内バイブ部１５
ｂ内へ吹き入れる本実施例ではブローノズル部１５ａに
おける噴射方向設定に比較的自由性がある上に巻糸Ｙ１
の先端側の一部のみを糸巻付面５ｂから吹き払えばよく
、糸案内パイプ部１５ｂへの自由端部Ｙ１　°の吹き入
れの成功割合は非常に高い。しかも、糸端引き出しユニ
ット１５による自由端部Ｙ、ｌの把持には糸巻付管５ａ
の停止位置が何等関与せず、糸巻付管５ａの停止制御と
いう給糸ミス処理全体の制御の複雑化に繋がる余分な制
御過程が不要である。

又、緯糸Ｙ１はリニア駆動方式の移送ガイド１８によっ
て緯糸測長貯留装置５から緯入れ用メインノズル１１へ
移送されるため、緯糸測長貯留装置５と緯入れ用メイン
ノズル１１との間に給糸経路設定用の緯糸誘導パイプを
切換配置するといった設置スペース上の不利性がもたら
されることはない。

緯入れ用メインノズルＩＩ内へ導入された緯糸Ｙ１の先
端部は緯入れ用メインノズル１１から吹き出すが、電磁
バルブ■８の開放によるブローノズル２０の噴射作用に
より緯糸導入ダク）２１の導入口２１ａ内へ強制挿入さ
れる。そして、緯糸Ｙ１の先端部は緯糸導入ダクト２１
の出口２１ｂからエアガイド２２に向けて吹き出し、エ
アガイド２２を通って吸引パイプ２４内へ吹き入れられ
、を磁バルブ■９の開放によるブローノズル２５の噴射
作用へと受は渡される。

緯糸Ｙ１の先端部が吸引パイプ２４内の緯糸検出器２３
の位置まで到達した場合、制御コンピュータＣは緯糸検
出器２３からの緯糸有検出情報に基づいて以後の給糸ミ
ス処理を引き続き行なう。

緯入れ用メインノズル１１への糸通し、即ち移送ガイド
１８による緯糸移送に失敗したような場合には緯糸Ｙ１
の先端部は緯糸検出器２３の位置まで到達しないが、制
御コンビニータＣは緯糸検出器２３からの緯糸有検出情
報を設定時間以内に得られず、かつ移送失敗回数が設定
回数Ｎに達しない場合には電磁バルブｖ４．ｖ６の閉成
及び電磁ソレノイド７の消磁を指令する。これにより糸
把持部材ｔｓｅが初期位置へ復帰すると共に、移送ガイ
ド１８が待機位置へ復帰し、係止ピン７ａが糸巻付面５
ｂに係合する。そして、制御コンピュータＣはモータＭ
の作動を指令して所定量の予備巻を作り、以後、前記と
同様に予備巻後の給糸処理を遂行する。

移送失敗回数が設定回数Ｎに達した場合には制御コンピ
ュータＣは電磁バルブｖ７．Ｖｅ、ｖ９及び電磁バルブ
Ｖ４．Ｖ６の閉成を指令し、緯入れ用メインノズル１１
及びブローノズル２０．２５の噴射が停止すると共に、
糸把持部材１５ｅ及び移送ガイド１８が待機位置へ復帰
する。そして、制御コンピュータＣは警報装置３１の警
報を指令する。

吸引パイプ２４までの糸通しに成功した場合、制御コン
ピュータＣは緯糸検出器２３からの緯糸有検出情報に基
づいて電磁バルブＶ７．Ｖａ及び電磁バルブｖ４．ｖ６
の閉成を指令すると共に、電磁ソレノイド７の消磁を指
令し、緯入れ用メインノズル１１及びブローノズル２０
．２５の噴射停止、糸巻付面５ｂに対する係止ピン７ａ
の係合及び糸把持部材１５ｅ、移送ガイド１８の復帰が
行われる。次いで、電磁バルブＶｌｌ）の開放を指令し
、エアシリンダ２８が突出作動する。これにより被動ロ
ーラ２９が駆動ローラ２７に接合し、緯糸Ｙｌが両ロー
ラ２９，２７間に把持される。

両ローラ２７，２９の接合後、制御コンピュータＣはモ
ータＭの作動を指令し、糸巻付管５ａが回転する。これ
により緯糸測長貯留装置５の糸巻付面５ｂ上に緯糸Ｙが
巻付けられてゆき、この予備巻量が所定量に達すると制
御コンピュータＣは巻糸センサ１２からの予備巻情報に
基づいてモータＭの作動停止を指令する。この子（１１
１巻後、制御コンピュータＣは緯糸引取モータ２６の作
動を指令する。これにより緯糸Ｙ、が両ローラ２７，２
９によって引き取られ、この引き取り張力によって緯糸
Ｙ１が緯入れ用メインノズル１１上の固定刃１１ｂによ
って切断分離される。この切断片は両ローラ２７，２９
によって引き取られると共に、ブローノズル２５により
図示しないダストボックスへと排出される。

緯糸Ｙ１の切断片がすべてエアガイド２２を通過すると
、緯糸検出器２３が緯糸無を検出し、これに応じて制御
コンピュータＣが緯糸引取モータ２６の作動停止を指令
すると共に、電磁バルブＶｌＯの開成を指令する。これ
により緯糸引取モータ２６の作動が停止し、エアシリン
ダ２８が没入作動して被動ローラ２９が駆動ローラ２７
から離間する。

次いで、制御コンピュータＣは電磁バルブＶ９の開成を
指令し、ブローノズル２５からのエア噴射が停止する。

以後、機台が起動位置へ回転移行し、機台再起動に備え
る。

緯糸チーズ３と緯糸測長貯留装置５との間で糸切れが生
じた場合、糸切れセンサ９が緯糸無しを検出し、制御コ
ンピュータＣはこの検出情報に基づいて緯糸チーズ３か
らの緯糸先端部の引き出し及び緯糸測長貯留装置５への
糸通しのプログラムを遂行する。即ち、１を磁バルブＶ
ｌ　、Ｖ２．ｖａを開放してブローノズル４．１０を噴
射すると共に、緯糸解舒用モータ２を作動して緯糸チー
ズ３を回転させる。これにより緯糸チーズ３上の緯糸先
端部が緯糸チーズ３の周面から緯糸案内管１３内へ向け
て引き剥がさ゛れ、緯糸挿入用ブローノズル１０からの
噴射により緯糸測長貯留装置５の導入口５Ｃへ挿入され
る。導入口５Ｃへ挿入された緯糸先端部は糸巻付管５ａ
から吹き出すが、緯糸チーズ３の周面からの緯糸先端部
の引き剥がしに失敗したような場合には糸切れセンサ９
が緯糸有を検出することはない。糸切れセンサ９が設定
時間内に緯糸有を検出しなかった場合には制御コンピュ
ータＣは緯糸解舒用モータ２の作動停止及び電磁バルブ
ｖ１．ｖ２．ｖ３の閉成を指令し、緯糸チーズ３の回転
が停止すると共に、ブローノズル４，１０．２０の噴射
が停止する。そして、制御コンピュータＣは警部装置３
１の警報を指令する。

緯糸測長貯留装置５への糸通しに成功した場合、制御コ
ンピュータＣは緯糸解舒用モータ２の作動停止及び電磁
バルブ■１の閉成を指令し、次いでモータＭの作動を指
令する。緯糸測長貯留装置５に通された緯糸はブローノ
ズル１０の噴射作用によって糸巻付管５ａから吹き出し
、この吹き出し状態で糸巻付面５ｂ上に巻き付けられる
。巻糸量が所定量に達すると制御コンピュータＣはｔ磁
バルブ■２の開放を指令し、前記と同様に予備巻以後の
給糸処理を遂行する。

本発明は勿論前記実施例にのみ限定されるものではな（
、例えば第９図に示すようにブローノズル部１５ａをエ
アシリンダ１７によって上下に駆動すると共に、糸案内
パイプ部１５ｂをモータ３２によって回動するようにし
だ糸端引き出しユニットの構成も可能である。糸案内パ
イプ部１５ｂは常には鎖線で示す待機位置にあり、巻糸
押さえ部材１５ｅによって巻糸Ｙ１を糸巻付面５ｂ上に
押さえ付けて自由端部Ｙ、ｌを糸案内パイプ部１５ｂに
吹き入れる場合には糸案内パイプ部１５ｂは実線位置に
回動配置される。緯糸Ｙ１を把持した糸案内パイプ部１
５ｂは鎖線位置へ回動配置され、この状態で移送ガイド
１８が緯糸Ｙ１を引っ掛けて緯入れ用メインノズルｌｌ
側へ移送する。従って、糸案内パイプ部１５ｂに把持さ
れている緯糸Ｙ１の糸切れが発生しにくい。

又、自由端部ｙ１　ｔ・を吸引把持して糸巻付面から引
き出したり、移送ガイド１８の代わりに吸引パイプを用
いて自由端部ｙ、＋を吸引把持して移送するようにして
もよい。

［発明の効果］ 以上詳述したように本発明は、緯糸測長貯留装置上の巻
糸を解放可能に糸巻付面上に押接した状態でこの押さえ
部位より先端側の自由端をエア流で把持し、この把持状
態のもとに糸巻付面上への押接作用から解放された巻糸
を緯入れ用メインノズル側へ移送するようにしたので、
糸巻付管の停止制御を行なうことなく巻糸の先端部とい
う自由部位のみを糸巻付面から引き出すことができ、こ
れにより糸巻付面からの巻糸の引き出し及び緯入れ用メ
インノズル側への移送が機構及び制御の複雑化をもたら
すことなく確実に行われるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１〜８図は本発明を具体化した一実施例を示し、第１
図は織機運転時の緯糸案内状態を示す側断面図、第２図
は第１図と同一状態の平断面図、第３図は要部拡大正面
図、第４図は糸引き出しユニ７）下降状態を示す側断面
図、第５図は移送ガイドによる緯糸引っ掛は状態を示す
側断面図、第６図は緯糸先端部を引き取りローラ対の接
合位置まで通した状態を示す側断面図、第７図はブロッ
ク図、第８図（ａ）〜（ｅ）は給糸処理プログラムを示
すフローチャート、第９図は別個を示ず側断面図である
。 糸把持手段を構成するブローノズル部１５ａ及び糸案内
パイプ部１５ｂ、巻糸押さえ手段を構成する巻糸押さえ
部材１５ｃ、緯糸移送手段を構成するエアシリンダ１７
及び移送ガイド１８、巻糸Ｙｌ、自由端部Ｙ１

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　緯糸チーズから引き出される緯糸を巻付方式の緯糸
   測長貯留装置にて測長貯留すると共に、この測長貯留さ
   れた緯糸を緯入れ用メインノズルから射出緯入れするジ
   ェットルームにおいて、緯糸測長貯留装置上の巻糸を解
   放可能に糸巻付面上に押接する巻糸押さえ手段と、 巻糸押さえ手段によって糸巻付面上に押接された巻糸の
   押さえ部位より先端側の自由端部をエア流で把持する糸
   把持手段と、 糸把持手段によって把持されると共に、巻糸押さえ手段
   の押さえ作用から解放された巻糸を緯入れ用メインノズ
   ルの入口へ移送する緯糸移送手段とにより構成したジェ
   ットルームにおける給糸処理装置。