JP2756717B2 - 織機のよこ糸処理方法 - Google Patents
織機のよこ糸処理方法Info
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- JP2756717B2 JP2756717B2 JP2014784A JP1478490A JP2756717B2 JP 2756717 B2 JP2756717 B2 JP 2756717B2 JP 2014784 A JP2014784 A JP 2014784A JP 1478490 A JP1478490 A JP 1478490A JP 2756717 B2 JP2756717 B2 JP 2756717B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、よこ糸の給糸体からメインノズルに至る間
で、糸切れの発生時に、現在使用している給糸体言い替
えれば、切れ糸側の給糸体からのよこ糸の再引き出しの
可能性を判断し、その可否に応じて必要な糸処理を選択
的に行う方法に関する。
で、糸切れの発生時に、現在使用している給糸体言い替
えれば、切れ糸側の給糸体からのよこ糸の再引き出しの
可能性を判断し、その可否に応じて必要な糸処理を選択
的に行う方法に関する。
省力化の要求にともない、よこ糸の案内や糸通しなど
も自動化されている。例えば、特開平1−118644号の公
報は、給糸体からメインノズルに至る間での糸切れの発
生時に、給糸体につながるよこ糸の端部を気流によって
再びメインノズルまで引き通す技術を開示している。
も自動化されている。例えば、特開平1−118644号の公
報は、給糸体からメインノズルに至る間での糸切れの発
生時に、給糸体につながるよこ糸の端部を気流によって
再びメインノズルまで引き通す技術を開示している。
ところが、上記技術によると、糸切れの発生原因が給
糸体自体の欠陥によるものであったとき、すなわちその
給糸体からよこ糸が解舒できないか、または大きな解舒
抵抗によって解舒されにくいとき、それ以後の糸通し動
作が行えず、自動化にあたって大きな障害となってい
る。
糸体自体の欠陥によるものであったとき、すなわちその
給糸体からよこ糸が解舒できないか、または大きな解舒
抵抗によって解舒されにくいとき、それ以後の糸通し動
作が行えず、自動化にあたって大きな障害となってい
る。
一方、特開昭61−64673号公報は、給糸体からメイン
ノズルに至る間で糸切れの発生時に、新しい給糸体から
よこ糸を引き出すことを開示している。しかし、糸切れ
が発生したときに、常に新しい給糸体からよこ糸を引き
出すため、新しい給糸体の補給が頻繁になり、それだけ
補給作業が煩雑になる。
ノズルに至る間で糸切れの発生時に、新しい給糸体から
よこ糸を引き出すことを開示している。しかし、糸切れ
が発生したときに、常に新しい給糸体からよこ糸を引き
出すため、新しい給糸体の補給が頻繁になり、それだけ
補給作業が煩雑になる。
したがって、本発明の目的は、糸切れの発生後に、糸
切れ側の給糸体の状態に応じてよこ糸の自動処理を確実
かつ能率よくおこない、上記従来技術の欠点を解決する
ことである。
切れ側の給糸体の状態に応じてよこ糸の自動処理を確実
かつ能率よくおこない、上記従来技術の欠点を解決する
ことである。
本発明のよこ糸処理方法は、給糸体からメインノズル
に至る間で糸切れの発生時に、給糸体側の切れ糸に対し
て引き出し方向の牽引力を作用させることによって、当
該給糸体から引き続きよこ糸が引き出されるか否かを判
断し、例えば案内路内で引き出し方向の気流を作用させ
ることによって、または、切れ糸を把持しながら引き出
し方向に牽引することによって、当該給糸体から引き続
きよこ糸を引き出されるか否かを判断し、引き出し可能
なときに、使用中の給糸体からのよこ糸について糸通
し、糸排出などの糸処理を実行し、また使用中の給糸体
から糸の引き出しが不能なときに、別の給糸体からよこ
糸を新たに引き出し、ドラム式測長貯留装置やメインノ
ズルなどに必要な糸通し動作を実行するようにしてい
る。
に至る間で糸切れの発生時に、給糸体側の切れ糸に対し
て引き出し方向の牽引力を作用させることによって、当
該給糸体から引き続きよこ糸が引き出されるか否かを判
断し、例えば案内路内で引き出し方向の気流を作用させ
ることによって、または、切れ糸を把持しながら引き出
し方向に牽引することによって、当該給糸体から引き続
きよこ糸を引き出されるか否かを判断し、引き出し可能
なときに、使用中の給糸体からのよこ糸について糸通
し、糸排出などの糸処理を実行し、また使用中の給糸体
から糸の引き出しが不能なときに、別の給糸体からよこ
糸を新たに引き出し、ドラム式測長貯留装置やメインノ
ズルなどに必要な糸通し動作を実行するようにしてい
る。
第1図および第2図は、本発明のよこ糸案内装置1を
示している。
示している。
このよこ糸案内装置1は、2つの給糸体3a、3bからよ
こ糸4を引き出し、固定ドラム式測長貯留装置5でよこ
入れに必要な長さのよこ糸4を測長し、かつよこ入れ時
まで貯留して、織機のメインノズル7に供給する。な
お、このメインノズル7の先端側に、よこ入れミスに備
えて吹き上げノズル51が設けられている。この吹き上げ
ノズル51は、電磁バルブ52を介し圧力空気源53に接続さ
れており、メインノズル7と直交する方向に配置されて
いて、排糸処理装置54と対応している。なお、メインノ
ズル7の入口側に糸切れセンサー67が設けられている。
こ糸4を引き出し、固定ドラム式測長貯留装置5でよこ
入れに必要な長さのよこ糸4を測長し、かつよこ入れ時
まで貯留して、織機のメインノズル7に供給する。な
お、このメインノズル7の先端側に、よこ入れミスに備
えて吹き上げノズル51が設けられている。この吹き上げ
ノズル51は、電磁バルブ52を介し圧力空気源53に接続さ
れており、メインノズル7と直交する方向に配置されて
いて、排糸処理装置54と対応している。なお、メインノ
ズル7の入口側に糸切れセンサー67が設けられている。
2つの給糸体3a、3bの間で、よこ糸4は、巻き始め部
分と巻き終わり部分とで糸結びされており、一方の例え
ば給糸体3aから導糸管6の内部の糸案内経路中に案内さ
れ、固定ドラム式測長貯留装置5に導かれていく。給糸
体3a、3bは、それぞれスタンド8によって所定の向きに
支持されており、それらの間でよこ糸4は、2つのクラ
ンパー9によって一直線状に保持されており、かつこれ
らの2つのクランパー9の間で2つのカッター10によっ
てそれぞれのクランパー9の近くで切断できるようにな
っている。なお、これらのクランパー9およびカッター
10は、それぞれ上記スタンド8のバー11によって位置調
整可能な状態で支持されている。
分と巻き終わり部分とで糸結びされており、一方の例え
ば給糸体3aから導糸管6の内部の糸案内経路中に案内さ
れ、固定ドラム式測長貯留装置5に導かれていく。給糸
体3a、3bは、それぞれスタンド8によって所定の向きに
支持されており、それらの間でよこ糸4は、2つのクラ
ンパー9によって一直線状に保持されており、かつこれ
らの2つのクランパー9の間で2つのカッター10によっ
てそれぞれのクランパー9の近くで切断できるようにな
っている。なお、これらのクランパー9およびカッター
10は、それぞれ上記スタンド8のバー11によって位置調
整可能な状態で支持されている。
そして、上記導糸管6は、第1図で実線で示す後退位
置において、固定のフレーム12の2つの受け具22上に載
置した状態で支えられ、フレーム12に回動可能に設けら
れた2本のピン13、導糸管6に取り付けた2つの取り付
け具16の部分の2つのピン14、およびこれらのピン13、
14を連結する平行等長のリンク15からなる平行リンク機
構によって、水平な状態のままで、後退位置から2点鎖
線で示す前進位置として2つのクランパー9の間のよこ
糸4の近くまで平行移動可能な状態で支持されている。
一方のリンク15のピン13は、駆動側であり、駆動アーム
17の一端に固着されている。この駆動アーム17の他端は
駆動シリンダー18のピストンロッド19に連結ピン20によ
って回動可能に連結されている。なお、この駆動シリン
ダー18は、フレーム12の背面側で、水平方向の支軸21に
よって揺動自在に支持されている。
置において、固定のフレーム12の2つの受け具22上に載
置した状態で支えられ、フレーム12に回動可能に設けら
れた2本のピン13、導糸管6に取り付けた2つの取り付
け具16の部分の2つのピン14、およびこれらのピン13、
14を連結する平行等長のリンク15からなる平行リンク機
構によって、水平な状態のままで、後退位置から2点鎖
線で示す前進位置として2つのクランパー9の間のよこ
糸4の近くまで平行移動可能な状態で支持されている。
一方のリンク15のピン13は、駆動側であり、駆動アーム
17の一端に固着されている。この駆動アーム17の他端は
駆動シリンダー18のピストンロッド19に連結ピン20によ
って回動可能に連結されている。なお、この駆動シリン
ダー18は、フレーム12の背面側で、水平方向の支軸21に
よって揺動自在に支持されている。
導糸管6は、パイプの孔の部分で糸案内経路を形成し
ており、その先端部分を吸引ノズル23が取り付けられて
いる。この吸引ノズル23は、第3図に示すようにノズル
管24の一端で導糸管6に固定されており、このノズル管
24の先端側でノズル体25を備え、またこれらの外側部分
に2つのノズル本体26、27を組み合わせて構成されてお
り、取り入れ口28から空気37を取り入れ、ノズル本体27
に形成された環状の空間27aおよびノズル管24に形成さ
れた孔24aを介してノズル管24内で空気37を矢印方向に
向けられて噴射することにより、ノズル体25の内部の糸
案内経路中に空気的な牽引力を発生する。なお、例えば
ノズル管24の中間部分に例えば光電式の糸確認センター
66が組み込まれている。
ており、その先端部分を吸引ノズル23が取り付けられて
いる。この吸引ノズル23は、第3図に示すようにノズル
管24の一端で導糸管6に固定されており、このノズル管
24の先端側でノズル体25を備え、またこれらの外側部分
に2つのノズル本体26、27を組み合わせて構成されてお
り、取り入れ口28から空気37を取り入れ、ノズル本体27
に形成された環状の空間27aおよびノズル管24に形成さ
れた孔24aを介してノズル管24内で空気37を矢印方向に
向けられて噴射することにより、ノズル体25の内部の糸
案内経路中に空気的な牽引力を発生する。なお、例えば
ノズル管24の中間部分に例えば光電式の糸確認センター
66が組み込まれている。
そして、この導糸管6の後端部分は、第1図および第
2図の他、第4図に詳しく示すように本体29に当接する
位置に設けられている。この本体29は、内部の孔30に挿
入されたノズル管56の一端で導糸管6の後端に向き合っ
ており、また他端部分で、保持用のノズル55および本体
キャップ57の案内孔58を介して、固定ドラム式測長貯留
装置5の中空の回転軸31の内部に通じており、また中間
部分で分岐して排出管32の排出孔33にも通じている。な
お、本体29の入口側に例えば光電式の糸切れセンサー64
が組み込まれている。
2図の他、第4図に詳しく示すように本体29に当接する
位置に設けられている。この本体29は、内部の孔30に挿
入されたノズル管56の一端で導糸管6の後端に向き合っ
ており、また他端部分で、保持用のノズル55および本体
キャップ57の案内孔58を介して、固定ドラム式測長貯留
装置5の中空の回転軸31の内部に通じており、また中間
部分で分岐して排出管32の排出孔33にも通じている。な
お、本体29の入口側に例えば光電式の糸切れセンサー64
が組み込まれている。
上記保持用のノズル55は、よこ糸4の案内経路を形成
するために、ノズル管56の後端部分でそれと同心的に組
み合わせられており、空気取り入れ口59から、適当な圧
力の圧力空気60を孔30内に取り入れ、ノズル管56の内周
面とノズル55の外周面との間隙部分から圧力空気60を矢
印方向に向けて噴射することにより、ノズル管56の内部
によこ糸4の案内方向と逆方向の空気流を発生する。な
お、上記空気取り入れ口59は、制御部61に接続されてい
る。この制御部61は圧力空気源62を内蔵しており、電磁
弁63を介し上記空気取り入れ口59に圧力空気60を供給す
る。そして、上記電磁弁63は、バルーニングセンサー2
a、2bの出力によって動作するタイマー機能付のドライ
バ65によって駆動される。ここで、上記バルーニングセ
ンサー2a、2bは、給糸体3a、3bから固定ドラム式よこ糸
測長貯留装置5に至る間で、給糸中の給糸体3a、3bを判
別するために、また、よこ糸4が引き出されているか否
かを検知するために、第5図に示すように、吸引ノズル
23の部分で各給糸体3a、3bの位置と対応し、一対の投受
光式のセンサーとして組み込まれている。
するために、ノズル管56の後端部分でそれと同心的に組
み合わせられており、空気取り入れ口59から、適当な圧
力の圧力空気60を孔30内に取り入れ、ノズル管56の内周
面とノズル55の外周面との間隙部分から圧力空気60を矢
印方向に向けて噴射することにより、ノズル管56の内部
によこ糸4の案内方向と逆方向の空気流を発生する。な
お、上記空気取り入れ口59は、制御部61に接続されてい
る。この制御部61は圧力空気源62を内蔵しており、電磁
弁63を介し上記空気取り入れ口59に圧力空気60を供給す
る。そして、上記電磁弁63は、バルーニングセンサー2
a、2bの出力によって動作するタイマー機能付のドライ
バ65によって駆動される。ここで、上記バルーニングセ
ンサー2a、2bは、給糸体3a、3bから固定ドラム式よこ糸
測長貯留装置5に至る間で、給糸中の給糸体3a、3bを判
別するために、また、よこ糸4が引き出されているか否
かを検知するために、第5図に示すように、吸引ノズル
23の部分で各給糸体3a、3bの位置と対応し、一対の投受
光式のセンサーとして組み込まれている。
また排出管32は、この実施例の場合に、よこ糸4に対
する滑り抵抗の条件を満たすために、本体29の孔30に対
し給糸体3側すなわち導糸管6側の部分で鋭角を形成し
ている。そして、この排出管32は、内部で吸引ノズル管
34、吸引ノズル体35を同心的に備えており、リング状の
カバー36によって固定されている。なお、流体牽引力発
生時に、空気37は、取り入れ口38から吸引ノズル管34の
内部で吸引ノズル体35の外側空間に送り込まれる。吸引
ノズル管34の中心開口部分は、カバー36に取り付けられ
た案内管39に対し適当な間隔をおいて向き合っている。
またこのカバー36の近くで、吸引ノズル管34の開口側に
カッター40が配置されている。このカッター40は、カッ
ターホルダー41によって排出管32に取り付けられ、ソレ
ノイド42などによって駆動できるようになっている。
する滑り抵抗の条件を満たすために、本体29の孔30に対
し給糸体3側すなわち導糸管6側の部分で鋭角を形成し
ている。そして、この排出管32は、内部で吸引ノズル管
34、吸引ノズル体35を同心的に備えており、リング状の
カバー36によって固定されている。なお、流体牽引力発
生時に、空気37は、取り入れ口38から吸引ノズル管34の
内部で吸引ノズル体35の外側空間に送り込まれる。吸引
ノズル管34の中心開口部分は、カバー36に取り付けられ
た案内管39に対し適当な間隔をおいて向き合っている。
またこのカバー36の近くで、吸引ノズル管34の開口側に
カッター40が配置されている。このカッター40は、カッ
ターホルダー41によって排出管32に取り付けられ、ソレ
ノイド42などによって駆動できるようになっている。
次に、固定ドラム式測長貯留装置5は、第1図のよう
に、固定(静止)状態の例えばかご状のドラム43の外周
を回転ヤーンガイド44が回転するように構成されてい
る。なお回転ヤーンガイド44は、支持管70の先端に取り
付けられている。支持管70は、後端で回転軸31の中心孔
に通じるように取り付けられており、モータ45によって
駆動される回転軸31とともに回転する。測長貯留時に、
よこ糸4は、ドラム43の外周面上で、係止ピン46によっ
て係止され、ソレノイド47による係止ピン46の後退によ
って、解除される。なお上記モータ45は、第6図に示す
ように、制御器48によりドライバ49を介し所定の速度で
駆動され、エンコーダ50によりフィードバック制御の下
に回転制御されるようになっている。
に、固定(静止)状態の例えばかご状のドラム43の外周
を回転ヤーンガイド44が回転するように構成されてい
る。なお回転ヤーンガイド44は、支持管70の先端に取り
付けられている。支持管70は、後端で回転軸31の中心孔
に通じるように取り付けられており、モータ45によって
駆動される回転軸31とともに回転する。測長貯留時に、
よこ糸4は、ドラム43の外周面上で、係止ピン46によっ
て係止され、ソレノイド47による係止ピン46の後退によ
って、解除される。なお上記モータ45は、第6図に示す
ように、制御器48によりドライバ49を介し所定の速度で
駆動され、エンコーダ50によりフィードバック制御の下
に回転制御されるようになっている。
給糸動作時に、よこ糸4は、例えば給糸体3aから引き
出され、糸案内経路として導糸管6の内部、ノズル管5
6、ノズル55、案内孔58から回転軸31、および支持管70
の内部を経て、回転ヤーンガイド44を通り、係止ピン46
に係止され、織機のメインノズル7に導かれている。
出され、糸案内経路として導糸管6の内部、ノズル管5
6、ノズル55、案内孔58から回転軸31、および支持管70
の内部を経て、回転ヤーンガイド44を通り、係止ピン46
に係止され、織機のメインノズル7に導かれている。
測長貯留動作時に、回転ヤーンガイド44は、モータ45
によって、巻き付け方向に駆動され、静止状態のドラム
43の周りを回転することによって、給糸体3aからよこ糸
4を引き出し、ドラム43の上に係止ピン46で係止された
状態でよこ糸4を巻き付けることによって測長し、かつ
ドラム43上によこ入れタイミングまで貯留していく。よ
こ入れタイミングで、係止ピン46がソレノイド47に駆動
されてドラム43の外周面から後退したとき、よこ糸4
は、ドラム43から解除され、メインノズル7によってよ
こ入れできる状態となる。
によって、巻き付け方向に駆動され、静止状態のドラム
43の周りを回転することによって、給糸体3aからよこ糸
4を引き出し、ドラム43の上に係止ピン46で係止された
状態でよこ糸4を巻き付けることによって測長し、かつ
ドラム43上によこ入れタイミングまで貯留していく。よ
こ入れタイミングで、係止ピン46がソレノイド47に駆動
されてドラム43の外周面から後退したとき、よこ糸4
は、ドラム43から解除され、メインノズル7によってよ
こ入れできる状態となる。
固定ドラム式測長貯留装置5の動作中に、吸引ノズル
23からドラム43に至る糸案内経路例えば導糸管6の中間
で、よこ糸4が切れたとき、よこ糸4は、もはや給糸体
3aから引き出されないため、バルーニングセンサー2a
は、センサー2a位置に糸が有るか無いかにかかわらず、
その状態を検出して、糸切れ信号を発生し、織機の制御
系に停止信号を発生させて、当該織機を直ちに停止させ
るとともに、固定ドラム式測長貯留装置5のモータ45を
停止させることにより、測長貯留動作を停止させる。こ
のとき糸切れセンサー64も糸の不存在信号、すなわち糸
切れ信号を出力している。停止動作に入った後も、回転
ヤーンガイド44、支持管70、およびモータ45は、それら
の慣性によって、しばらく回転し、やがて所定の停止位
置で止まる。なお、織機の制御系は、コンピュータによ
って組み立てられており、各種の動作態様のプログラム
を内蔵している。
23からドラム43に至る糸案内経路例えば導糸管6の中間
で、よこ糸4が切れたとき、よこ糸4は、もはや給糸体
3aから引き出されないため、バルーニングセンサー2a
は、センサー2a位置に糸が有るか無いかにかかわらず、
その状態を検出して、糸切れ信号を発生し、織機の制御
系に停止信号を発生させて、当該織機を直ちに停止させ
るとともに、固定ドラム式測長貯留装置5のモータ45を
停止させることにより、測長貯留動作を停止させる。こ
のとき糸切れセンサー64も糸の不存在信号、すなわち糸
切れ信号を出力している。停止動作に入った後も、回転
ヤーンガイド44、支持管70、およびモータ45は、それら
の慣性によって、しばらく回転し、やがて所定の停止位
置で止まる。なお、織機の制御系は、コンピュータによ
って組み立てられており、各種の動作態様のプログラム
を内蔵している。
この停止過程で、支持管70の内部の空気やよこ糸4言
い替えればドラム43側の切れ糸に遠心力が働くため、中
空軸31の内部から回転ヤーンガイド44に至る間で、よこ
糸4の引き出し方向の気流が発生する。このため、導糸
管6、ノズル管56、ノズル55、回転軸31および回転ヤー
ンガイド44が設けられている支持管70の内部のよこ糸4
は空気流の他、それ自体の遠心力によって、糸引き出し
方向の力を受け、回転ヤーンガイド44の先端から飛び出
す方向に移動しようとする。しかし、糸切れ時点でノズ
ル55が引き出し方向と反対方向の気流を発生し、ノズル
管56の内部に送り込んでいるため、導糸管6、ノズル管
56および回転ヤーンガイド44までのよこ糸4は、引き出
し方向と反対方向の気流によって牽引され、回転ヤーン
ガイド44から飛び出さず、それらの内部に保持される。
すなわち、糸切れが発生したとき、バルーニングセンサ
ー2aの糸切れ信号は、ドライバ65の入力となる。その時
点で、ドライバ65は、タイマー機能により所定の時間に
渡って電磁弁63を駆動して、開放状態とすることによっ
て、圧力空気源62からの圧力空気60をノズル55の外側空
間に供給する。したがって、ノズル55は、孔30の内部に
糸引き出し方向と反対方向の気流を発生し、その部分で
よこ糸4に牽引力を与えることによって、回転ヤーンガ
イド44の回転による飛び出し方向の牽引力を相殺し、導
糸管6、回転軸31および支持管70の内部の糸を停止した
ままの状態に保持する。したがって、よこ糸4は、回転
ヤーンガイド44の先端から必要以上に飛び出さず、係止
ピン46やメインノズル7のよこ糸4、さらにそれらの近
くの他の部材に絡まることもない。なお、このドライバ
65は、回転ヤーンガイド44の惰性回転の時間にわたって
のみノズル55を動作させるが、必要に応じて継続的に動
作させ、よこ糸4に継続的に牽引力を付与することもで
きる。
い替えればドラム43側の切れ糸に遠心力が働くため、中
空軸31の内部から回転ヤーンガイド44に至る間で、よこ
糸4の引き出し方向の気流が発生する。このため、導糸
管6、ノズル管56、ノズル55、回転軸31および回転ヤー
ンガイド44が設けられている支持管70の内部のよこ糸4
は空気流の他、それ自体の遠心力によって、糸引き出し
方向の力を受け、回転ヤーンガイド44の先端から飛び出
す方向に移動しようとする。しかし、糸切れ時点でノズ
ル55が引き出し方向と反対方向の気流を発生し、ノズル
管56の内部に送り込んでいるため、導糸管6、ノズル管
56および回転ヤーンガイド44までのよこ糸4は、引き出
し方向と反対方向の気流によって牽引され、回転ヤーン
ガイド44から飛び出さず、それらの内部に保持される。
すなわち、糸切れが発生したとき、バルーニングセンサ
ー2aの糸切れ信号は、ドライバ65の入力となる。その時
点で、ドライバ65は、タイマー機能により所定の時間に
渡って電磁弁63を駆動して、開放状態とすることによっ
て、圧力空気源62からの圧力空気60をノズル55の外側空
間に供給する。したがって、ノズル55は、孔30の内部に
糸引き出し方向と反対方向の気流を発生し、その部分で
よこ糸4に牽引力を与えることによって、回転ヤーンガ
イド44の回転による飛び出し方向の牽引力を相殺し、導
糸管6、回転軸31および支持管70の内部の糸を停止した
ままの状態に保持する。したがって、よこ糸4は、回転
ヤーンガイド44の先端から必要以上に飛び出さず、係止
ピン46やメインノズル7のよこ糸4、さらにそれらの近
くの他の部材に絡まることもない。なお、このドライバ
65は、回転ヤーンガイド44の惰性回転の時間にわたって
のみノズル55を動作させるが、必要に応じて継続的に動
作させ、よこ糸4に継続的に牽引力を付与することもで
きる。
やがて、回転ヤーンガイド44が停止した時点で、織機
の制御系から電磁バルブ52に動作指令が与えられ、電磁
バルブ52が開放状態に設定されるため、圧力空気源53か
らの圧力空気60は、吹き上げノズル51から噴射され、メ
インノズル7の先端部分のよこ糸4を排糸処理装置54の
入口側に向けて移動させる。このとき、係止ピン46が引
き上げられており、ドラム43の上でよこ糸4が解舒でき
る状態に設定されているため、メインノズル7の先端部
分のよこ糸4は、吹き上げノズル51からの空気流によっ
て、排糸処理装置54の内部に送り込まれる。ここで、排
糸処理装置54は、送り込まれたよこ糸4を巻き込むか、
空気流などによって引き込むことによって、所定の位置
に排出していく。このようにして、導糸管6から回転ヤ
ーンガイド44に至る間のよこ糸4が取り除かれる。
の制御系から電磁バルブ52に動作指令が与えられ、電磁
バルブ52が開放状態に設定されるため、圧力空気源53か
らの圧力空気60は、吹き上げノズル51から噴射され、メ
インノズル7の先端部分のよこ糸4を排糸処理装置54の
入口側に向けて移動させる。このとき、係止ピン46が引
き上げられており、ドラム43の上でよこ糸4が解舒でき
る状態に設定されているため、メインノズル7の先端部
分のよこ糸4は、吹き上げノズル51からの空気流によっ
て、排糸処理装置54の内部に送り込まれる。ここで、排
糸処理装置54は、送り込まれたよこ糸4を巻き込むか、
空気流などによって引き込むことによって、所定の位置
に排出していく。このようにして、導糸管6から回転ヤ
ーンガイド44に至る間のよこ糸4が取り除かれる。
このあと、織機の制御系は、糸処理のためのプログラ
ムを実行し、糸確認センサー66の信号により、導糸管6
の入口側近くでよこ糸4の存在を確認してから吸引ノズ
ル23を動作させ、導糸管6の内部によこ糸4の引き出し
方向の空気流を発生する。吸引ノズル23の吸引動作中
に、糸切れセンサー64がオンの状態になって、または、
バルーニングセンサー2aがバルーニング信号を出力し始
めて、よこ糸4の存在つまりよこ糸4の引き込みを確認
したとき、糸切れ中の給糸体3aから引き続きよこ糸4の
引き出しが可能であるから、織機の制御系は、このあと
再び同じ給糸体3aからよこ糸4を引き出して、例えば特
開昭61−64673号および特開昭61−119746号の糸通し手
段により糸通し動作を自動的に行わせる。
ムを実行し、糸確認センサー66の信号により、導糸管6
の入口側近くでよこ糸4の存在を確認してから吸引ノズ
ル23を動作させ、導糸管6の内部によこ糸4の引き出し
方向の空気流を発生する。吸引ノズル23の吸引動作中
に、糸切れセンサー64がオンの状態になって、または、
バルーニングセンサー2aがバルーニング信号を出力し始
めて、よこ糸4の存在つまりよこ糸4の引き込みを確認
したとき、糸切れ中の給糸体3aから引き続きよこ糸4の
引き出しが可能であるから、織機の制御系は、このあと
再び同じ給糸体3aからよこ糸4を引き出して、例えば特
開昭61−64673号および特開昭61−119746号の糸通し手
段により糸通し動作を自動的に行わせる。
また、給糸体3aからよこ糸4が引き出せないとき、吸
引ノズル23の吸引動作にもかかわらず、糸切れセンサー
64やバルーニングセンサー2aがオフのままで、よこ糸4
の引き込みを確認できないため、給糸体3aの不良と判断
し、織機の制御系は、排出手段例えばノズル55を動作さ
せて、給糸体3a側の切れ糸を導糸管6から外部に排出し
ていく。
引ノズル23の吸引動作にもかかわらず、糸切れセンサー
64やバルーニングセンサー2aがオフのままで、よこ糸4
の引き込みを確認できないため、給糸体3aの不良と判断
し、織機の制御系は、排出手段例えばノズル55を動作さ
せて、給糸体3a側の切れ糸を導糸管6から外部に排出し
ていく。
このよこ糸4の排出後に、よこ糸案内装置1は、新た
な給糸体3bからよこ糸4を引き出し、固定ドラム式測長
貯留装置5に供給する。まず駆動シリンダー18がピスト
ンロッド19を伸長させるように動作し、駆動アーム17を
第2図で反時計方向に回動させることにより、平行なリ
ンク15を駆動し、導糸管6を前進方向に平行移動させ、
吸引ノズル23を2つのクランパー9の間のよこ糸4に接
近させる。この状態で、吸引ノズル23は、空気37によっ
て、ノズル体25の先端部に吸引方向すなわちよこ糸4の
案内方向の牽引力を発生することによって、クランパー
9の間のよこ糸4を引き込む。この引き込み中に、糸切
れ中の給糸体3a側のカッター10が2つのクランパー9の
間でよこ糸4を切断する。これによって新たな給糸体3b
側のよこ糸4が吸引ノズル23の内部に取り込まれ、その
引き込み力によってクランパー9から外れ、導糸管6の
内部に引き込まれていく。このあと、吸引ノズル23が吸
引動作を停止するとともに導糸管6が後退位置に復帰
し、後端部分で本体29のノズル管56に接続される。この
とき、導糸管6の内部のよこ糸4は、再び動作を開始し
た吸引ノズル23による空気37の流れに乗ってノズル55、
案内孔58、中空軸31の内部を経て、支持管70の内部に入
り、回転ヤーンガイド44に通される。このあとで、後の
よこ入れに備えて、メインノズル7に対する糸通し、ド
ラム43に対する予備巻き動作が行われる。
な給糸体3bからよこ糸4を引き出し、固定ドラム式測長
貯留装置5に供給する。まず駆動シリンダー18がピスト
ンロッド19を伸長させるように動作し、駆動アーム17を
第2図で反時計方向に回動させることにより、平行なリ
ンク15を駆動し、導糸管6を前進方向に平行移動させ、
吸引ノズル23を2つのクランパー9の間のよこ糸4に接
近させる。この状態で、吸引ノズル23は、空気37によっ
て、ノズル体25の先端部に吸引方向すなわちよこ糸4の
案内方向の牽引力を発生することによって、クランパー
9の間のよこ糸4を引き込む。この引き込み中に、糸切
れ中の給糸体3a側のカッター10が2つのクランパー9の
間でよこ糸4を切断する。これによって新たな給糸体3b
側のよこ糸4が吸引ノズル23の内部に取り込まれ、その
引き込み力によってクランパー9から外れ、導糸管6の
内部に引き込まれていく。このあと、吸引ノズル23が吸
引動作を停止するとともに導糸管6が後退位置に復帰
し、後端部分で本体29のノズル管56に接続される。この
とき、導糸管6の内部のよこ糸4は、再び動作を開始し
た吸引ノズル23による空気37の流れに乗ってノズル55、
案内孔58、中空軸31の内部を経て、支持管70の内部に入
り、回転ヤーンガイド44に通される。このあとで、後の
よこ入れに備えて、メインノズル7に対する糸通し、ド
ラム43に対する予備巻き動作が行われる。
なお、給糸体3aから導糸管6入口までのよこ糸4切断
に対しては、糸切れセンサー64による糸の存在および糸
確認センサー66による糸の不存在の検知によってこれを
判断し、このとき無条件に新たな給糸体3bからよこ糸を
案内することが好ましい。また、固定ドラム式測長貯留
装置5とよこ入れノズル7との間でよこ糸4が切れたと
き、この状態は、糸切れセンサー67により検出される。
固定ドラム式測長貯留装置5は停止用の制御指令を受け
て、係止ピン46でドラム43上のよこ糸4を係止しながら
動作を自動的に停止する。このときバルーニングセンサ
ー2aからバルーニング信号が出力されなくなる。この停
止状態で、ドラム43の上によこ糸4が残っているとき、
そのよこ糸4を取り除くために、制御器48は、モータ45
の回転軸に設けられたエンコーダ50からの回転量信号を
フィードバックしながら回転ヤーンガイド44を巻き付け
方向と逆の方向に、所定の速度で取り除きに必要な量だ
け回転させる。これと同時に、取り入れ口38の内部に空
気37が送り込まれ、排出管32の内部の排出孔33に排出方
向の空気牽引力が発生する。このため、本体29の内部の
よこ糸4は、U字状に屈曲しながら、排出孔33の内部に
引き込まれ、吸引ノズル体35の内部に入り、そこで空気
の流れに乗って、案内管39の方向に2つ折り状態のまま
送り出される。この送り出し過程で、よこ糸4は、ドラ
ム43側から引き込まれると同時に、給糸体3aの側からも
導糸管6を経て引き出されようとする。しかし、排出孔
33の形成方向が導糸管6側で鋭角に設定され、かつ回転
ヤーンガイド44側で鈍角に設定されているため、よこ糸
4は、ノズル管56の両端部分から排出孔33の内部にU字
状に曲がって入り込む過程で、鋭角の部分で大きな滑り
抵抗いわゆる屈曲抵抗を受け、鈍角の部分でそれよりも
小さな滑り抵抗を受けている。この結果、排出中のよこ
糸4は、給糸体3a側から引き出されず、もっぱらドラム
43の外周からだけ引き戻され、ドラム43から能率よく取
り除かれ、排出される。したがって、この排出過程で、
給糸体3aの部分からよこ糸4が無駄に消費されている。
このよこ糸4の排出過程でも、係止ピン46は、ドラム43
の周面に接していて、よこ糸4を係止したままの状態と
なっている。したがってよこ糸4の排出過程で、よこ糸
4は、その係止ピン46の外周面に接し、そこを滑りなが
ら排出されることになる。このように、給糸体3a側から
よこ糸4が繰り出されることなく、ドラム43側からのみ
引き込まれ、ドラム43上に巻かれていたよこ糸4がすべ
て排出管32の内部を通り、案内管39に引き通された状態
となる。次に、カッター40が動作して、余分なよこ糸4
を切断し、取り去る。このあと、排出管32の内部の吸引
ノズル管35が吸引動作を停止するとともに、吸引ノズル
23が導糸管6の内部によこ糸4の案内方向の空気流を発
生させることによって、ノズル管56および排出孔33の内
部のよこ糸4を空気流とともに回転軸31、回転ヤーンガ
イド44の方向に移動させ糸通しする。そして、回転ヤー
ンガイド44に糸通しされたよこ糸4は、図示しない装置
によって、メインノズル7に糸通しされ、固定ドラム式
測長貯留装置5側で次のよこ入れに備えて予備巻きされ
る。
に対しては、糸切れセンサー64による糸の存在および糸
確認センサー66による糸の不存在の検知によってこれを
判断し、このとき無条件に新たな給糸体3bからよこ糸を
案内することが好ましい。また、固定ドラム式測長貯留
装置5とよこ入れノズル7との間でよこ糸4が切れたと
き、この状態は、糸切れセンサー67により検出される。
固定ドラム式測長貯留装置5は停止用の制御指令を受け
て、係止ピン46でドラム43上のよこ糸4を係止しながら
動作を自動的に停止する。このときバルーニングセンサ
ー2aからバルーニング信号が出力されなくなる。この停
止状態で、ドラム43の上によこ糸4が残っているとき、
そのよこ糸4を取り除くために、制御器48は、モータ45
の回転軸に設けられたエンコーダ50からの回転量信号を
フィードバックしながら回転ヤーンガイド44を巻き付け
方向と逆の方向に、所定の速度で取り除きに必要な量だ
け回転させる。これと同時に、取り入れ口38の内部に空
気37が送り込まれ、排出管32の内部の排出孔33に排出方
向の空気牽引力が発生する。このため、本体29の内部の
よこ糸4は、U字状に屈曲しながら、排出孔33の内部に
引き込まれ、吸引ノズル体35の内部に入り、そこで空気
の流れに乗って、案内管39の方向に2つ折り状態のまま
送り出される。この送り出し過程で、よこ糸4は、ドラ
ム43側から引き込まれると同時に、給糸体3aの側からも
導糸管6を経て引き出されようとする。しかし、排出孔
33の形成方向が導糸管6側で鋭角に設定され、かつ回転
ヤーンガイド44側で鈍角に設定されているため、よこ糸
4は、ノズル管56の両端部分から排出孔33の内部にU字
状に曲がって入り込む過程で、鋭角の部分で大きな滑り
抵抗いわゆる屈曲抵抗を受け、鈍角の部分でそれよりも
小さな滑り抵抗を受けている。この結果、排出中のよこ
糸4は、給糸体3a側から引き出されず、もっぱらドラム
43の外周からだけ引き戻され、ドラム43から能率よく取
り除かれ、排出される。したがって、この排出過程で、
給糸体3aの部分からよこ糸4が無駄に消費されている。
このよこ糸4の排出過程でも、係止ピン46は、ドラム43
の周面に接していて、よこ糸4を係止したままの状態と
なっている。したがってよこ糸4の排出過程で、よこ糸
4は、その係止ピン46の外周面に接し、そこを滑りなが
ら排出されることになる。このように、給糸体3a側から
よこ糸4が繰り出されることなく、ドラム43側からのみ
引き込まれ、ドラム43上に巻かれていたよこ糸4がすべ
て排出管32の内部を通り、案内管39に引き通された状態
となる。次に、カッター40が動作して、余分なよこ糸4
を切断し、取り去る。このあと、排出管32の内部の吸引
ノズル管35が吸引動作を停止するとともに、吸引ノズル
23が導糸管6の内部によこ糸4の案内方向の空気流を発
生させることによって、ノズル管56および排出孔33の内
部のよこ糸4を空気流とともに回転軸31、回転ヤーンガ
イド44の方向に移動させ糸通しする。そして、回転ヤー
ンガイド44に糸通しされたよこ糸4は、図示しない装置
によって、メインノズル7に糸通しされ、固定ドラム式
測長貯留装置5側で次のよこ入れに備えて予備巻きされ
る。
なお、測長貯留装置5とメインノズル7との間での糸
切れが、給糸体3aからよこ糸4が解舒されにくくなって
きたことによってよこ糸が損傷を受け、切れやすくなっ
た結果発生することも考えられる。したがって、吸引ノ
ズル管35が吸引動作を停止し、吸引ノズル23か空気流を
発生したときにバルーニングセンサー2aからバルーニン
グ信号が出力されるか否かを判断し、これによって糸通
し動作を行うか、または新たな給糸体3bから糸を取り入
れるようにしてもよい。
切れが、給糸体3aからよこ糸4が解舒されにくくなって
きたことによってよこ糸が損傷を受け、切れやすくなっ
た結果発生することも考えられる。したがって、吸引ノ
ズル管35が吸引動作を停止し、吸引ノズル23か空気流を
発生したときにバルーニングセンサー2aからバルーニン
グ信号が出力されるか否かを判断し、これによって糸通
し動作を行うか、または新たな給糸体3bから糸を取り入
れるようにしてもよい。
この実施例は、第7図に示すように、排出手段を導糸
管6の入口付近に設けた糸係止レバー68によって構成
し、また糸案内手段を進退可能な糸保持器69によって構
成し、さらによこ糸4が給糸体3から引き出されるか否
かを確認するための糸センサー80を、停止位置の回転ヤ
ーンガイド44に対向するように設けられた吸引管81に設
置する例である。この実施例での導糸管6は、回転軸31
と同一の方向で、固定的に設けられている。
管6の入口付近に設けた糸係止レバー68によって構成
し、また糸案内手段を進退可能な糸保持器69によって構
成し、さらによこ糸4が給糸体3から引き出されるか否
かを確認するための糸センサー80を、停止位置の回転ヤ
ーンガイド44に対向するように設けられた吸引管81に設
置する例である。この実施例での導糸管6は、回転軸31
と同一の方向で、固定的に設けられている。
糸切れ時に吸引ノズル23がオンの状態に設定され、導
糸管6の内部に引き出し方向の空気流が発生し、一方で
吸引管81が吸引動作を行っていても、糸センサー80がオ
フのままの状態にあるとき、使用中の給糸体3aからのよ
こ糸4の引き出しが不可能であるため、排出手段とし
て、モータ71を駆動して、糸係止レバー68を回動させ
て、使用中の給糸体3a側の切れ糸としてのよこ糸4を導
糸管6から外部に排出する。なお、この排出状態は、糸
確認センサー66の信号の変化によって確認できる。この
排出後、糸案内手段としての糸保持器69は、エアシリン
ダ73に駆動され、後退位置から導糸管6の入口まで移動
し、そこで新たな給糸体3bからのよこ糸4を開放状態と
する。この開放後に、吸引ノズル23が吸引動作を開始
し、新たなよこ糸4を導糸管6の内部に引き込み、上記
と同様に、メインノズル7に対する糸通しを完了する。
糸管6の内部に引き出し方向の空気流が発生し、一方で
吸引管81が吸引動作を行っていても、糸センサー80がオ
フのままの状態にあるとき、使用中の給糸体3aからのよ
こ糸4の引き出しが不可能であるため、排出手段とし
て、モータ71を駆動して、糸係止レバー68を回動させ
て、使用中の給糸体3a側の切れ糸としてのよこ糸4を導
糸管6から外部に排出する。なお、この排出状態は、糸
確認センサー66の信号の変化によって確認できる。この
排出後、糸案内手段としての糸保持器69は、エアシリン
ダ73に駆動され、後退位置から導糸管6の入口まで移動
し、そこで新たな給糸体3bからのよこ糸4を開放状態と
する。この開放後に、吸引ノズル23が吸引動作を開始
し、新たなよこ糸4を導糸管6の内部に引き込み、上記
と同様に、メインノズル7に対する糸通しを完了する。
なお、排出手段としては吸引ノズル23の入口付近に吹
き上げノズルを設置して構成してもよい。
き上げノズルを設置して構成してもよい。
上記実施例ではいずれも給糸体3a、3b側の切れ糸に対
し引き出し方向の気流を作用させることによって、給糸
体3a、3bからよこ糸4が引き出されるか否かを検知して
いたが、気流に限らず第8図および第9図に示すように
機械的な牽引装置90によってよこ糸を引き出すようにし
てもよい。
し引き出し方向の気流を作用させることによって、給糸
体3a、3bからよこ糸4が引き出されるか否かを検知して
いたが、気流に限らず第8図および第9図に示すように
機械的な牽引装置90によってよこ糸を引き出すようにし
てもよい。
牽引装置90は、おもにロータリアクチュエータ92と自
動開閉可能なクランパ94とから構成されている。回転96
にはボス98が形成されており、さらにボス98およびねじ
りスプリング100を介してカラー102が回転軸96に遊嵌さ
れている。カラー102にはロッド104を介してクランパ94
が支持されている。ボス98には、近接スイッチ106が設
けられており、カラー102には、近接体108が近接スイッ
チ106に対向するように設けられている。なお、通常両
部材は、ねじりスプリング100の付勢力によって所定の
間隔を有しているので、近接スイッチ106からは信号が
出力されない。
動開閉可能なクランパ94とから構成されている。回転96
にはボス98が形成されており、さらにボス98およびねじ
りスプリング100を介してカラー102が回転軸96に遊嵌さ
れている。カラー102にはロッド104を介してクランパ94
が支持されている。ボス98には、近接スイッチ106が設
けられており、カラー102には、近接体108が近接スイッ
チ106に対向するように設けられている。なお、通常両
部材は、ねじりスプリング100の付勢力によって所定の
間隔を有しているので、近接スイッチ106からは信号が
出力されない。
糸切れが発生したとき、ロータリアクチュエータ92の
回転によってクランパ94が給糸体と導糸管6にまたがる
よこ糸4のところまで案内される。ここでクランパ94が
よこ糸4を把持し、その後ロータリアクチュエータ92が
さらに回転してクランパ94を移動させることによってよ
こ糸4を引き出し方向に牽引する。このとき給糸体3bか
らよこ糸4が引き出されれば、近接スイッチ106と近接
体108との相対位置は、変化しないため近接スイッチ106
からは信号が出力されない。しかし、よこ糸が引き出さ
れない場合、近接スイッチ106がねじりスプリング100の
付勢力に抗して近接体108側に相対移動し、近接スイッ
チ106から信号が出力されることによって、これが検知
される。
回転によってクランパ94が給糸体と導糸管6にまたがる
よこ糸4のところまで案内される。ここでクランパ94が
よこ糸4を把持し、その後ロータリアクチュエータ92が
さらに回転してクランパ94を移動させることによってよ
こ糸4を引き出し方向に牽引する。このとき給糸体3bか
らよこ糸4が引き出されれば、近接スイッチ106と近接
体108との相対位置は、変化しないため近接スイッチ106
からは信号が出力されない。しかし、よこ糸が引き出さ
れない場合、近接スイッチ106がねじりスプリング100の
付勢力に抗して近接体108側に相対移動し、近接スイッ
チ106から信号が出力されることによって、これが検知
される。
そのほかに牽引装置としては、入口付近の導糸管6内
に設けられた図示しないクランパと第7図に開示されて
いるようなモータ71と係止レバー68とから構成してもよ
い。すなわち、クランパによって導糸管6内にある切れ
糸を把持した状態で、モータ71を回転させてよこ糸を係
止レバー68によって係止し、係止レバー68にかかるよこ
糸4の張力を検出することによって判断してもよい。
に設けられた図示しないクランパと第7図に開示されて
いるようなモータ71と係止レバー68とから構成してもよ
い。すなわち、クランパによって導糸管6内にある切れ
糸を把持した状態で、モータ71を回転させてよこ糸を係
止レバー68によって係止し、係止レバー68にかかるよこ
糸4の張力を検出することによって判断してもよい。
本発明では、下記の効果がある。
糸切れの発生時に、まず現在使用中の給糸体からよこ
糸が引き出されるか否かの確認がなされ、これによって
使用中の給糸体そのものの良否が判断され、その判断結
果にもとづいて異なる糸処理が選択的に行われるため、
自動的な糸処理が確実かつ効率よく行われる。
糸が引き出されるか否かの確認がなされ、これによって
使用中の給糸体そのものの良否が判断され、その判断結
果にもとづいて異なる糸処理が選択的に行われるため、
自動的な糸処理が確実かつ効率よく行われる。
また、新たな給糸体が無駄に消費されないため、給糸
体の補給動作を必要以上に行うこともなくなる。
体の補給動作を必要以上に行うこともなくなる。
第1図はよこ糸案内装置の平面図、第2図は導糸管の支
持部分の側面図、第3図は吸引ノズルの断面図、第4図
はよこ糸案内経路の断面図、第5図はバルーンセンサー
の正面図、第6図はモータの制御系の接続図、第7図お
よび第8図は他の実施例の要部の平面図、第9図は回転
部分の一部破断側面図である。 1……よこ糸案内装置、2……給糸装置、2a、2b……バ
ルーニングセンサー、3……給糸体、4……よこ糸、5
……固定ドラム式測長貯留装置、6……導糸管、7……
メインノズル、23……吸引ノズル、29……本体、30……
孔、31……中空軸、43……ドラム、44……回転ヤーンガ
イド、45……モータ、51……引き上げノズル、54……排
糸処理装置、55……ノズル、56……ノズル管、60……圧
力空気、61……制御部、62……圧力空気源、63……電磁
弁、64……糸切れセンサー、66……糸確認センサー、67
……糸切れセンサー、69……糸保持器、70……支持管、
80……糸センサー。
持部分の側面図、第3図は吸引ノズルの断面図、第4図
はよこ糸案内経路の断面図、第5図はバルーンセンサー
の正面図、第6図はモータの制御系の接続図、第7図お
よび第8図は他の実施例の要部の平面図、第9図は回転
部分の一部破断側面図である。 1……よこ糸案内装置、2……給糸装置、2a、2b……バ
ルーニングセンサー、3……給糸体、4……よこ糸、5
……固定ドラム式測長貯留装置、6……導糸管、7……
メインノズル、23……吸引ノズル、29……本体、30……
孔、31……中空軸、43……ドラム、44……回転ヤーンガ
イド、45……モータ、51……引き上げノズル、54……排
糸処理装置、55……ノズル、56……ノズル管、60……圧
力空気、61……制御部、62……圧力空気源、63……電磁
弁、64……糸切れセンサー、66……糸確認センサー、67
……糸切れセンサー、69……糸保持器、70……支持管、
80……糸センサー。
Claims (1)
- 【請求項1】給糸体からメインノズルに至る間での糸切
れの発生時に、給糸体側の切れ糸に対して引き出し方向
の牽引力を作用させ、この引き出し方向の牽引力によっ
て現在使用している給糸体からよこ糸が引き出されるか
否かを検知し、現在使用している給糸体からよこ糸の引
き出しが可能なときに、現在使用している給糸体からの
よこ糸について以後の糸処理動作を実行し、現在使用し
ている給糸体からよこ糸の引き出しが不可能なときに、
別の給糸体からよこ糸を新たに案内することを特徴とす
る織機のよこ糸処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014784A JP2756717B2 (ja) | 1990-01-26 | 1990-01-26 | 織機のよこ糸処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014784A JP2756717B2 (ja) | 1990-01-26 | 1990-01-26 | 織機のよこ糸処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03220344A JPH03220344A (ja) | 1991-09-27 |
JP2756717B2 true JP2756717B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=11870680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014784A Expired - Lifetime JP2756717B2 (ja) | 1990-01-26 | 1990-01-26 | 織機のよこ糸処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2756717B2 (ja) |
-
1990
- 1990-01-26 JP JP2014784A patent/JP2756717B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03220344A (ja) | 1991-09-27 |
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