JPH03116414A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH03116414A
JPH03116414A JP23116590A JP23116590A JPH03116414A JP H03116414 A JPH03116414 A JP H03116414A JP 23116590 A JP23116590 A JP 23116590A JP 23116590 A JP23116590 A JP 23116590A JP H03116414 A JPH03116414 A JP H03116414A
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一生 中村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 本発明は磁気テープ、磁気シート、磁気ディスク等の磁
気記録媒体に関するものである。
口、従来技術 一般に、磁気記録媒体は、ポリエチレンテレフタレート
等をテープ状若しくはシート状等に成形した支持体と、
この支持体上に磁性粉及びバインダーを主成分とする磁
性塗料を塗布してなる磁性層とによって形成される。
磁性層に含有する磁性粉は、角型比、飽和磁化、抗磁力
等の点で、メタル磁性粉の方が酸化鉄磁性粉より優れて
いる。ところが、メタル磁性粉は、1μm以下の粒径に
なると、分散性が悪くなるばかりでなく、酸化されて錆
びやすくなり、これによって飽和磁化が経時的に劣化し
、保存安定性及びスチル耐久性が低下する。また、メタ
ル磁性粉は、ある条件下では室温程度の温度でも大気中
で発火する傾向がある。このように、メタル磁性粉が酸
化に対し不安定になる原因は、メタル磁性粉自体の性質
、即ち室温〜70°Cの温度範囲で化学的性質が変化し
てしまうことにある。これに加えて、メタル磁性粉の表
面に存在するピンホールも要因であると考えられる。
一方、メタル系磁性粉を用いる場合、上記した優れた諸
性能を有してはいるものの、磁性層として十分な耐久性
(走行耐久性やスチル耐久性)が得られていない。この
ため、磁性層に高級脂肪酸等の種々の添加剤を用いるこ
とが考えられるが、そうした添加剤を加えても望ましい
特性を有する磁気記録層を得ることは困難であった。例
えば、これらの添加剤を多量に使用すると、磁気記録層
の機械的強度が低下する場合があったり、また磁気記録
層形成後、徐々に前記添加剤かにじみ出してくるプルー
ミング現象が認められることもあった。
ハ0発明の目的 本発明の目的は、上記したメタル系磁性粉の如きメタル
系磁性体が磁性層に含有されている磁気記録媒体におい
て、酸化安定性、走行耐久性、スチル耐久性の向上を達
成することにある。
二0発明の構成及びその作用効果 即ち、本発明は、アルミニウムを含有するメタル系磁性
粉と、カーボンブラックと、バインダーとを含有する磁
性層を有する磁気記録媒体に係るものである。
本発明によれば、メタル系磁性粉がアルミニウムを含有
しているために、熱的に安定でかつ耐酸化性に優れた磁
性粉となっている。
本発明者は、メタル系磁性粉の酸化安定性を究明する手
段として、メタル系磁性粉の表面状態の電子顕微鏡観測
と、示差熱分析曲線の安定性とについて調査した結果、
これらの間には次の如く極めて密接な関係があることを
見出した。
従来公知のメタル磁性粉(第1図に示す如く、示差熱分
析曲線が20°C〜70°Cで変化するメタル磁性粉)
の表面状態は、針状の粉末粒子が重なり合ったものであ
ることが確認され、単位の針状粒子は比較的滑らかな表
面をもっている。これに対し、示差熱分析曲線が第1図
に示す如く少なくとも80°Cまでは変化しない本発明
に好適なメタル磁性粉の場合は、単位の針状粒子の表面
状態はかなり荒れており、メタル磁性粉の酸化安定性と
密接な関係にあるとされるピンホールが少なくなってい
ると考えられる。そして、このようにピンホールが少な
くなってい柩ことが、メタル磁性粉の示差熱分析曲線の
熱安定性(ひいては酸化安定性)を向上せしめると考え
られる。
本発明の磁気記録媒体の磁性層に使用できる磁性粉とし
て、Fe−Ni−Co合金、Fe−MnZn合金、Fe
−Co−N1−P合金、FeNi−Zn合金、Fe−N
1−Cr−P合金、Fe−Co−Ni−Cr合金、Fe
−Co−P合金、Fe−Ni合金、Fe−Ni −Mn
合金、Zn合金、Fe−Ajl!−P合金等の如く、F
e。
Ni、Goを主成分とするメタル系磁性粉等が挙げられ
る。
示差熱分析曲線が少な(とも80“Cまでは変化しない
安定なメタル系磁性粉を得る方法として、下記(1)〜
(3)の方法が考えられる。
(1)、メタル系磁性粉の外表面を熱的に安定な高分子
化合物(例えばポリアミド樹脂)で被覆する方法。
(2)、メタル系磁性粉の外表面を徐酸化して、点々で
示す安定な酸化層(磁性粉の表面側にゆく程酸化度大:
連続的に酸化度増大)を形成する方法。
(3)、メタル系磁性粉の合金成分として主としてアル
ミニウム(他にもニッケル、けい素、マグネシウム、銅
、りん等の各種元素及び/またはこれらの化合物も併用
可)又はその化合物を含有若しくは被着等の方法で添加
する方法。
本発明の磁気記録媒体の磁性層に含有するメタル系磁性
粉は、上記のうち(3)の方法により得られた磁性粉末
である。但し、必要に応じて、(1)及び(2)の何れ
か一方又は両方の方法を補助的に採用することが好まし
い。
本発明によれば、メタル系磁性体として、アルミニウム
の含有によって上記示差熱分析曲線が少なくとも80°
Cまで(即ち、80’C以下、或いは80°Cより高温
の温度まで)は実質的に変化しないものを使用している
ので、磁気記録媒体を繰返し使用しても磁性体は酸化さ
れ難く、電磁変換特性も低下し難くなることに加えて、
磁気記録媒体の記録又は再生時に、磁気ヘッドと磁気記
録媒体との間の摩擦によって生ずる発熱温度(平衡温度
60°C〜75°C)では、磁性体は変化せず、スチル
耐久性に優れたものとなる。このように磁性体が熱的に
安定であることから、磁性層中のバインダーに対する触
媒作用も抑制され、本発明で使用するバインダーの特長
が経時的に変化せず、充二重に維持、発揮されることに
なる。
速度で加熱しながら両者間に生じる温度差を測定し、横
軸に温度(又は時間)を、縦軸に温度差又は熱量差をと
りミこの温度差又は熱量差の変化を示した曲線のことで
ある。この示差熱分析曲線は一般にDTA(Diffe
rential Thermal Analysis)
曲線又はサーモグラムと称されるものであってよいが、
これはD S C(Differential Sca
nningCa Ior ime ter)で測定した
曲線に対応するものである。その測定方法は、例えば、
日本化学会編:「新実験化学講座2、基礎技術」等にも
詳しく述べられている。
メタル系磁性粉に添加するアルミニウム量は、メタル系
磁性粉の金属成分の中で、Af原子(例えば、添加物が
A I!、20 sであれば、A2□)の占める割合が
、全金属成分の原子重量に対し、0.5〜20原子重量
%の範囲であるのがよく、特に好ましいのは、1〜20
原子重量%の範囲である。A2原子が0.5原子重量%
より少なくなると、得られるメタル系磁性粉の上述した
如き熱的又は酸化安定性が十分でなく、この磁性粉を用
いて作製された磁気記録媒体の特性、例えば保存安定性
、再生出力、スチル耐久性が不十分となり易い。
また、添加物として、Af基以外Si元素及び/又はそ
の化合物を併用した場合は、メタル系磁性粉の金属成分
部分(Al、S i、S、Fe、Ni、Co、Ra5H
f、Cu5P、Zn、Mn。
Cr、B t、Mg等の原子の占める部分)に対し、S
t原子の占める重量%は、1重量%以下、好ましくは0
.5重量%以下であり、場合によっては0.1更に、添
加物としてNi元素及び/又はその化合物を含有する場
合は、磁気特性の点から上限が30原子重量%以下、好
ましくは20原子重量%以下であることが望ましい。
第2図は、本発明の磁気記録媒体(磁気テープ)のスチ
ル耐久性(分)とテープに使用したメタル系磁性粉の示
差熱分析曲線の安定温度との関係を示す特性曲線aであ
る。この図から、示差熱分析曲線に変化が現れる最低温
度が80°C以上であると、テープのスチル耐久性が飛
躍的に増大することが確認できる。
本発明者は更に、上記したメタル系磁性粉に対しカーボ
ンブラックを磁性層に含有させることによって、意外に
も、媒体の走行耐久性が著しく向上し、かつスチル耐久
性も大きく向上することを見出した。即ち、カーボンブ
ラックは微粒状(好ましくは粒径10mμ〜1μ、特に
20〜200mμ)であって、磁性層に所定量添加する
と、その表面溝 に過度な凹凸を生ぜしめ、これによって表面の摩擦係数
が低下し、媒体の走行性が良好となる。この結果、長時
間の走行時でも電磁変換特性の変化が少なくなり(走行
耐久性の向上)、かつスチル耐久性も向上するので、上
述したアルミニウム含有の一メタル系磁性粉によるスチ
ル耐久性の向上環と併せて、媒体として極めて有効な耐
久性能を得ることができることになった。
これまで、上記した如きメタル系磁性粉を磁性層に用い
る場合、カーボンブラックは磁性層に添加してはいなか
った。その理由は、カーボンブラックは磁性層に導電性
を付与する等の性能を有するが、メタル系磁性粉は概し
てそれ自体で導電性があるために、カーボンブラックの
添加は不要であること、及びカーボンブラックの添加に
より却って磁性粉の充填密度が低下して電磁変換特性が
劣化すること等の既成概念が存在していたのである。
しかしながら、本発明者は、上記の如き既成概念を打破
し、メタル系磁性粉に対してカーボンブラックを併用し
た結果、予期できなかった効果(即ち、走行耐久性を向
上Iせて結果的に電磁変換特性も良好に維持できること
等)が得られることをつき止めたのである。これは、カ
ーボンブラックが単に導電性や遮光性があるだけでなく
、磁性層の表面を適度に荒らしてその摩擦係数を減少さ
せる作用があることに着目したものである。
本発明で使用するカーボンブラックの粒径は10mμ〜
1μがよく、特に20〜200mμが好ましいが、あま
り粒径が小さいと磁性層表面の摩擦係数は減少せず、ま
たあまり粒径が大きいと磁性層表面の凹凸が大きくなっ
て却って電磁変換特性が悪化する。
使用可能なカーボンブラックとしては、導電性を付与す
るカーボンブラック(以下、CB、と称する)をはじめ
、場合によっては、磁性層に遮光性を充分に付与するカ
ーボンブラック(以下、CB zと称する)が添加され
−るのが望ましい。
カーボンブラックの添加量は磁性粉100重量部当たり
0.1〜15重量部がよく、0.2〜10重量部が更に
よい。
上記したカーボンブラックCB、 、CB、を使用する
とき、両力−ボンブラックの各比表面積を前者について
は200〜500rrf/g(更には200〜300r
rr/g)、後者については40〜200 rd / 
gとするのが望ましい。即ち、第7図に示す如く、CB
 rの比表面積が200%/g未満であると粒径が大き
すぎてカーボンブラック添加によっても導電性が不充分
となり、また500%/gを越えると粒径が小さすぎて
却ってカーボンブラックの分散性が劣化し易くなる。こ
のカーボンブラックCB。
は粒子同士がいわばブドウの房状に連なったものが好適
であり、多孔質で比表面積の大きい、いわゆるストラフ
チャーレベルの高いものが望ましい。
こうしたカーボンブラックとしては、例えばコロンビア
カーボン社製のコンダクテックス(Conductex
)975(比表面積270ボ/g、粒径46mμ)、コ
ンダクテックス950(比表面積245rrf/g、粒
径46mμ)、カポット・パルカン(Cabot Vu
lcan) X C−72(比表面積257ボ/g、粒
径18mμ)等が使用可能である。また、CB、につい
ては、第7図に示すように、比表面積が40rW/g以
下であると粒径が大きすぎて遮光性が悪くなり易く、そ
の添加量を必要以上に増大させる必要があり、また20
0%/g以上であると粒径が小さすぎて層中への分散性
が悪くなり易い。このような遮光用カーボンブラックC
B、とじては、粒径が小さくてストラフチャーレベルの
比較的低く、しかも比表面積が比較的低いもの、例えば
コロンビアカーボン社製のラーベン(Raven) 2
000 (比表面積180rd/g、粒径19m u 
) 、2100.1170.1000、#100、#7
5、#44、#40、#35、#30等が使用可能であ
る。
上記の各カーボンブラックの混合比率(重量比)には一
定の好ましい範囲があり、CB、/CB。
=90/10〜50150がよ< 、80/20〜60
/40が更によい。この混合比率が90/10より大き
いと導電性カーボンブラックCB、の割合が多くなるの
で遮光性が不充分となり、また50150より小さいと
導電性カーボンブラックCB tが少ないために表面比
抵抗が増大してしまう。
但し、本発明の磁気記録媒体においては、磁性層の遮光
性はメタル系磁性粉を高密度に含有せしめれば充分に得
られるから、この場合には上記CBtの添加は不要であ
る。
次−に、本発明において、上記のメタル系磁性粉は、陰
性有機基を有する七ツマーユニ・ノドを共重合成分とし
て少なくとも1つ含みかつ前記陰性有機基が塩が形成し
ている共重合体によって処理された状態で、磁性層に含
有されていることが望ましい。即ち、上記の共重合体は
、陰性有機基の塩を形成しているために、共重合体の炭
化水素残基の部分がバインダーと良好になじみ、かつ上
記の塩の部分が単なる(塩を形成していないフリーの)
有機基にくらべて適度に大きい解離定数を有しており、
磁性粉を特に水系中で上記共重合体で処理する際に磁性
体の親水性表面に充分に結合せしめられる。また、フリ
ーの有機基より親水性が高いため、表面処理された磁性
体をバインダー、溶剤中で分散する際にこれが脱着して
バインダー、溶剤相に移行する傾向が少ない。これによ
って、上記の共重合体は、一方では磁性体表面に充分に
結合し、脱着することなく他方では磁性層のバインダー
に対して良好になじむので、この共重合体で処理された
磁性体の分散性は向上し、角型比、出力、表面しみ出し
等の緒特性が改善される。
本発明において、磁性粉の表面を前処理するのに使用さ
れる上述の共重合体を詳しく説明する。
この共重合体を構成する陰性有機基含有モノマー(以下
、七ツマーユニットAと称する。)において、該陰性有
機基としては例えばカルボキシル基、リン酸残基、スル
ホン酸残基等があり、なかでもカルボキシル基、リン酸
残基が好ましく、その塩としてはアンモニウム塩、アル
カリ金属塩等があり、アンモニウム塩が好ましい。モノ
マーユニット八としては例えばアクリル酸、メタアクリ
ル酸、無水マレイン酸、2−ヒドロキシエチルアクリロ
イルホスフェート等があり、なかでもアクリル酸、無水
マレイン酸が好ましい。
前記陰性有機基としてカルボキシル基、リン酸残基が好
ましく、又、塩としてアンモニウム塩が好ましい。モノ
マーユニットAとしてアクリル酸、無水マレイン酸が好
ましいのは、保存性、分散性が特に優れているからであ
る。ブルーミング現象等を改善するために従来用いられ
ている添加剤の場合、プルーミング現象の改善はある程
度図れるが、保存性が悪くなり、くっつきが発生し易く
、また分散の際に凝集が起こり易かったが本発明で使用
凭守−合体はこれらの点に優れている。
この共重合体において、陰性有機基の塩の作用効果を説
明すると、次の如く、単なる陰性有機基(例えばフリー
の−COOH)とその塩(例えばアンモニウム塩、Na
塩)とでは各解離定数は異なっている。
〔解離定数K〕
C0OH<  COO’ N”H4<  COONaそ
して、これらの各基を有する七ツマーユニットAを成分
とする各共重合体で夫々表面処理された磁性粉を使用し
、後記で詳述する方法で作成した磁性層を具備する磁気
記録媒体の角型比(Bm/ B r )は例えば第3図
の如くになることが確認された。即ち、単なる一COO
Hを有する共重合体を用いた場合に比べ、本発明に基い
て−COOHが塩になっている共重合体を用いると、角
型比が向上することが分る。これは、−Cool−1を
塩にした場合には、解離定数が大きいためにより親水性
が大で、磁性粉の表面処理時に前記共重合体が磁性粉の
親水性表面に十分に結合し易(なり、かつ吸着したもの
が分散中に脱着する傾向が少ない(即ち親水性が良好で
ある)からであると考えられる。これに反し、−COO
Hは磁性粉表面に付着若しくは結合し易い性質を有して
いる。即ち、付着若しくは結合し易いが、塩に比べると
より親油性が高く、有機溶剤中での分散中に脱着され易
い。また、本発明による上記有機基のうち、第3図から
、アルカリ金属塩よりもアンモニウム塩の方が磁気特性
が良くなり、アンモニウム塩使用の場合を最高にしてそ
の前後では解離定数の減少または増大に伴って角型比が
低下する傾向があることが分る。この原因は、アルカリ
金属塩では、親水性がより大きいので(解離定数がかな
り大きいためと考えられる)、水系での表面処理時に磁
性粉表面に対し結合し易い性質と同時に、離脱し易い性
質も有しているが、アンモニウム塩は適度な解離定数に
よって磁性粉表面に対する結合が優先して生じるからで
あると思われる。また、有機溶剤中での脱着が少ない。
なお、磁性粉を何ら表面処理しないときには、媒体の特
性が低下する傾向がある(第3図参照)。
アンモニウム塩としては、上記−COO−N”l+4を
含む一般式: %式%() (但し、R1、R2、R3、R4は夫々水素原子、又は
互いに同一の若しくは異なる低級アルキル基である。) で表されるものが適用可能である。ここで、′上記R1
、R2、R3、R4が低級アルキル基である場合、R1
,R4の合計炭素原子数は6以下であるのが、立体障害
によってアンモニウム塩の塩基性を損なうことがないの
で望ましい。
本発明で使用する上記共重合体は、上記のモノマーユニ
ットA (+Aすとも記す。)と七ノマーユニッ)A(
千B十とも記す。)を用いて表せば、+A−)−i−1
−BすT と表すことができる。但し、m、nは夫々正の実数であ
る。(m+n)の平均値は100以下であり、好ましく
は50以下である。100を越えると、磁気記録媒体の
磁性層において均一に分散され難くなリ、記録媒体にお
いて、性能(例えば、出力等)が部分的に不均一になり
易く、好ましくない。また、(m+n)は、特に好まし
くは30以下であり、このときの分散効果は特に優れて
いて、本発明にかかる磁気記録媒体の性能を特に著しく
向上させる。なお、(m+n)の平均値は、ブルーミン
グ現象を防止する点から例えば、4以上であることが好
ましい。
ここで、mとnの値を夫々選択し、かつユニットA中の
有機基の塩の種類を選択することにより、共重合体の親
水性と疎水性との両性質、即ちHLB ()Iydro
phile Lipophile Ba1ance)の
適切なコントロールが可能である。
また、この共重合体のモノマーユニットA以外のモノマ
ーユニット(以下、モノマーユニッl−Bと称する。)
としては例えばスチレン、0−メチルスチレン、m−メ
チルスチレン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレ
ン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレ
ン、p −tertブチルスチレン、p−n−へキシル
スチレン、p−〇−オクチルスチレン、p−n−ノニル
スチレン、P  n−デシルスチレン、p−n−ドデシ
ルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチ
レン、p−クロルスチレン、3.4−ジクロルスチレン
等のスチレン及びスチレン誘導体が挙げられる。これら
以外の他のビニル系単量体としては、例えばエチレン、
プロピレン、ブチレン、インブチレン等のエチレン系不
飽和モノオレフィン類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、
臭化ビニル、弗化ビニル等のハロゲン化ビニル類;酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンジェ酸ビニル、酪酸
ビニル等のビニルエステル類;アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソ
ブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−オクチル
、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル
、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル
、アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、
メタアクリル酸メチル、メタアクリル酸エチル、メタア
クリル酸プロピル、メタアクリル酸n−ブチル、メタア
クリル酸n−イソブチル、メタアクリル酸n−オクチル
、メタアクリル酸ドデシル、メタアクリル酸2−エチル
ヘキシル、メタアクリル酸ステアリル、メタアクリル酸
フェニル、メタアクリル酸ジメチルアミノエチル、メタ
アクリル酸ジエチルアミノエチル等のα−メチレン脂肪
族モノカルボン酸エステル類;アクリロニトリル、メタ
アクリロニトリル、アクリルアミド等のアクリル酸若し
くはメタアクリル酸の誘導体:ビニルメチルエーテル、
ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等の
ビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルへキシ
ルケトン、メチルイソプロペニルケトン等のビニルケト
ンlNN−ビニルビロール、N−ビニルカルバゾール、
N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン等のN−
ビニル化合物;ビニルナフタリン類等を挙げることがで
きる。
上記共重合体で磁性粉を表面処理するには、磁性粉に共
重合体の水溶液を添加し、ニーダ−等で所定時間混練し
、更に水分を濾過及び/又は乾燥により除去すればよい
。濾過及び/又は乾燥後のメチルエチルケトン、エチル
セロソルブ、アセトン、メタノール等の溶媒に溶解し1
.その溶液に所定の割合で磁性粉を浸漬し、攪拌混合し
た後、濾別或いは溶媒を蒸発せしめ、必要に応じて、更
に乾燥処理することもできる。
また、処理されるべきメタル系磁性粉については、その
比表面積を30rrr/gr以上とすれば、上記の共重
合体による表面処理効果が良好に発揮されることが分っ
た。即ち、比表面積が30rrr/gr以上となれば粒
径が小さく、磁気特性は高密度記録という点ではある程
度向上するが磁性粉の分散性が悪くなる傾向がある。第
4図に示すように、磁性粉を何ら表面処理しない場合に
はその比表面積に伴って特性がある程度は良くなり、ま
た上記七ツマーユニットA中の有機基が単なる一COO
Hである共重合体で処理した磁性粉(処理磁性粉■)で
は特性がより向上しているが、磁性粉の比表面積に対し
ほぼ直線的にしか向上しない。これに対し本発明に基い
て共重合体で表面処理した磁性粉(処理磁性粉■)を用
いるとその比表面積が30イ/gr以上で処理磁性粉■
に比べ急激に特性が向上することが確認されている。こ
れは、磁性粉の分散性の低下が本発明による共重合体で
の表面処理により効果的に阻止されるだけでなく、分散
性を大幅に向上させ得ることを如実に示している。
なお、使用する磁性粉の比表面積は必要以上に大きくす
ると却って分散不良を生じるので、上限を100 rr
f/ g rとするのが望ましい。
なお、上記において「比表面積」とは、単位重量あたり
の表面積をいい、平均粒子径とは全く異なった物理量で
あり、例えば平均粒子径は同一であっても、比表面積が
大きなものと、比表面積が小さいものが存在する。比表
面積の測定は、例えばまず、磁性粉末を250’C@後
で30〜60分加熱処理しながら脱気して、該粉末に吸
着されているものを除去し、その後、測定装置に導入し
て、窒素の初期圧力を0.5kgr/rdに設定し、窒
素により液体窒素温度(−195℃)で吸着測定を行う
(−般にB、E、T法と称されている比表面積の測定方
法。詳しくはJ、 Ame、 Chem、 Soc、 
60309 (1938)を参照)。この比表面積(B
ET値)の測定装置には、濡洩電池■ならびに濡洩アイ
オニクス■の共同製造による[粉粒体測定装置(カンタ
−ソープ)」を使用することができる。比表面積ならび
にその測定方法についての一般的な説明は「粉体の測定
J  (J、 M、 DALLAVALLE、 CLY
DEORRJr共著、弁用その他訳;産業図書社刊)に
詳しく述べられており、また「化学便覧」 (応用編、
1170〜1171頁、日本化学会編、丸首Q@昭和4
1年4月30日発行)にも記載されている。(なお、前
記「化学便覧」では、比表面積を単に表面積(%/gr
)と記載しているが、本明細書における比表面積と同一
ののもである。) 本発明では、磁性層に使用するバインダー成分としてポ
リウレタン、特に引張強度が2ookg/c111以上
でありかつ破断伸びが900%未満である硬質ポリウレ
タンを用いるのが望ましい。この硬質ポリウレタンによ
って、ぺと付きや剛性(Stiffness)の低下を
防止して粘着性を抑えかつ媒体の腰を強(することがで
きる。また、カレンダー処理を容易にしかつ磁性層の接
着性を上げるためには、引張強度が200kg/ai1
未満でありかつ破断伸びが900%以上である軟質ポリ
ウレタンを併用することができる。なお、上記ポリウレ
タンの機械的物性値(引張強度、破断伸び)は日本工業
規格(JI S ) K6301−1975で規定され
るものであり、そのうち破断伸びは同規格中の「切断時
の伸び]に相当している。
本発明の磁気記録媒体において磁性層のバインダーとし
て使用されるポリウレタン、特に硬質ポリウレタンは、
ポリオールとポリイソシアネートとの反応によって合成
できる。使用可能なポリオールとしては、フタル酸、ア
ジピン酸、三量化リルイン酸、マレイン酸等の有機二塩
基酸と、エチレングリコール、プロピレングリコール、
ブチレングリコール、ジエチレングリコール等のグリコ
ール類若しくはトリメチロールプロパン、ヘキサントリ
オール、グリセリン、トメデルロールエタン、ペンタエ
リスリトール等の多価アルコール頻若しくはこれらのグ
リコール類及び多価アルコール類の中から選ばれた任意
の2種以上のポリオールとの反応によって合成されたポ
リエステルポリオール;又は、S−カプロラクタム、α
−メチル−1−カプロラクタム、S−メチル−8−カプ
ロラクタム、T−ブチロラクタム等のラクタム類から合
成されるラクトン系ポリエステルポリオール;又はエチ
レンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキ
サイド等から合成されるポリエーテルポリオール等が挙
げられる。
これらのポリオールは、トリレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、メチレンジイソシアネ
ート、メタキシリレンジイソシアネート等のイソシアネ
ート化合物と反応せしめ、これによってウレタン化した
ポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン
が合成される、これらの本発明に係るポリウレタンは通
常は主として、ポリイソシアネートとポリオールとの反
応で製造され、そして遊離イソシアネート基及び/又は
ヒドロキシル基を含有するウレタン樹脂又はウレタンプ
レポリマーの形でも、或いはこれらの反応性末端基を含
有しないもの(例えばウレタンエラストマー〇形)であ
ってもよい。
ポリウレタン、ウレタンプレポリマー、ウレタンエラス
トマーの製造方法、効果架橋方法等については公知であ
るので、その詳細な説明は省略する。
上記したポリウレタンはその成分によって硬質のもの、
軟質のものを夫々得ることができる。例えば硬質ポリウ
レタンは、同一種のポリオールを使用するとか、或いは
イソシアネートの添加量を増やしたり、結晶化し易いイ
ソシアネートの使用や、分子中にベンゼン環を有するイ
ソシアネートの使用等によって合成することができる。
また、軟質ポリウレタンは、複数種のポリエステルポリ
オール成分を分子中にランダムに存在せしめたり、或い
はイソシアネートとしてイソシアネート基間の分子鎖が
鎖状の脂肪族炭化水素基からなるものを使用することに
よって得ることができる。
磁性層のバインダーとして、前記したポリウレタンの他
、これと熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、反応型樹脂、電
子線照射硬化型樹脂との混合物が使用されてもよい。
熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、塗布液の状態
では200,000以下の分子量であり、塗布乾燥後に
は縮合、付加等の反応により分子量は無限大のものとな
る。また、これらの樹脂のなかで樹脂が熱分解するまで
の間に軟化または溶融しないものが好ましい。具体的に
は、例えばフェノキシ樹脂、フェノール樹脂、エポキシ
樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、シリ
コン樹脂、アクリル系反応樹脂、メククリル酸塩共重合
体とジイソシアネートプレポリマーの混合物、尿素ホル
ムアルデヒド樹脂、ポリアミン樹脂、及びこられの混合
物等である。このうち、フェノキシ樹脂が好ましい。
熱可塑性樹脂としては、軟化温度が150’C以下、平
均分子量が10.000〜200,000 、重合度が
約200〜2.000程度のもので、例えばアクリル酸
エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エス
テル−塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エステル−
スチレン共重合体、メタクリル酸エステル−アクリロニ
トリル共重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビニリデ
ン共重合体、メタクリル酸エステル−スチレン共重合体
、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニトリル
共重合体、アクリロニトリル−ブタジェン共重合体、ポ
リアミド樹脂、ポリビニルブチラール、スチレン−ブタ
ジェン共重合体、ポリエステル樹脂、クロロビニルエー
テル−アクリル酸エステル共重合体、アミノ樹脂、各種
の合成ゴム系の熱可塑性樹脂及びこれらの混合物等が使
用される。
電子線照射硬化型樹脂としては、不飽和プレポリマー、
例えば無水マレイン酸タイプ、ウレタンアクリルタイプ
、ポリエステルアクリルタイプ、ポリエーテルアクリル
タイプ、ポリウレタンアクリルタイプ、ポリアミドアク
リルタイプ等、または多官能モノマーとして、エーテル
アクリルタイプ、ウレタンアクリルタイプ、リン酸エス
テルアクリルタイプ、アリールタイプ、ハイドロカーボ
ンタイプ等が挙げられる。
また、上述のポリウレタンと併用する望ましいバインダ
ーとして、繊維素系樹脂及び/又は塩化ビニル系共重合
体も含有せしめれば、磁性層中の磁性粉の分散性が向上
してその機械的強度が増大する。但し、繊維素系樹脂及
び塩化ビニル系共重合体のみでは層が硬くなりすぎるが
、これは上述のポリウレタンの含有によって防止できる
使用可能な繊維素系樹脂には、セルロースエーテル、セ
ルロース無機酸エステル、セルロース有機酸エステル等
が使用できる。セルロースエーテルとしては、メチルセ
ルロース、エチルセルロース、プロピルセルロース、イ
ソプロピルセルロース、ブチルセルロース、メチルエチ
ルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、エ
チルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース・ナトリウム塩
、ヒドロキシエチルセルロース、ベンジルセルロース、
シアノエチルセルロース、ビニルセルロース、ニトロカ
ルボキシメチルセルロース、ジエチルアミノエチルセル
ロース、アミノエチルセルロース等が使用できる。セル
ロース無機酸エステルとしては、ニトロセルロース、硫
酸セルロース、燐酸セルロース等が使用できる。また、
セルロース有機酸エステルとしては、アセチルセルロー
ス、プロピオニルセルロース、ブチリルセルロース、メ
タクリロイルセルロース、クロルアセチルセルロース、
β−オキシプロピオニルセルロース、ベンゾイルセルロ
ース、p−トルエンスルホン酸セルロース、アセチルプ
ロピオニルセルロース、アセチルブチリルセルロース等
が使用できる。
これら繊維素系樹脂の中でニトロセルロースが好ましい
。ニトロセルロースの具体例としては、旭化成■製のセ
ルツバBTH1/2、ニトロセルロース5L−1、ダイ
セル−製のニトロセルロースR3I/2が挙げられる。
ニトロセルロースの粘度(J I S、 K−6703
(1975)に規定されているもの)は2〜1/64秒
であるのが好ましく、特に1〜1/4秒が優れている。
この範囲外のものは、磁性層の膜付及び膜強度が不足す
る。
また、使用可能な上記の塩化ビニル系共重合体としては
、 一般式: で表されるものがある。この場合、 における!及びmから導き出されたモル比は、前者のユ
ニットについては95〜50モル%であり、後者のユニ
ットについては5〜50モル%である。また、Xは塩化
ビニルと共重合しうる単量体残基を表し、酢酸ビニル、
ビニルアルコール、無水マレイン酸、無水マレイン酸エ
ステル、マレイン酸、マレイン酸エステル、塩化ビニリ
デン、アクリロニトリル、アクリル酸、アクリル酸エス
テル、メタクリル酸、メタクリル酸エステル、プロピオ
ン酸ビニル、グリシジルメタクリレート、グリシジルア
クリレートからなる群より選ばれた少なくとも1種を表
す。(f +m)として表される重合度は好ましくは1
00〜600であり、重合度が100未満になると磁性
層等が粘着性を帯びやすく、600を越えると分散性が
悪くなる。上記の塩化ビニル系共重合体は、部分的に加
水分解されていてもよい。塩化ビニル系共重合体として
、好ましくは、塩化ビニル−酢酸ビニルを含んだ共重合
体(以下、「塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体」とい
う。)が挙げられる。塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
の例としては、塩化ビニル−酢酸ビニルアルコール、塩
化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸、塩化ビニル−
酢酸ビニル−ビニルアルコール−無水マレイン酸、塩化
ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール−無水マレイン
酸−マレイン酸の各共重合体等が挙げられ、塩化ビニル
−酢酸ビニル系共重合体の中でも、部分加水分解された
共重合体が好ましい。上記の塩化ビニル−酢酸ビニル系
共重合体の具体例としては、ユニオンカーバイト社製の
rVAGHJ、rVYH)IJ、「■McHJ、種水化
学■製の「エスレックA」、「エスレックA−5」、「
エスレックC」、「エスレックMJ。
電気化学工業■製の「デンカビニル100OGJ、「デ
ンカビニル100OWJ等が使用できる。上記の塩化ビ
ニル系共重合体と繊維素系樹脂は任意の配合比で使用さ
れてよいが、例えば第5図に示す如く、重量比にして塩
化ビニル系樹脂:繊維素系樹脂を90/10〜5/95
とするのが望ましく 80/20〜10/90が更に望
ましい。
また、ポリウレタンとその他の樹脂(特に繊維素系樹脂
及び塩化ビニル系共重合体の合計量)との割合は、第6
図に示す如く、重量比で90/10〜50150がよく
、85/15〜60/40が更によい。
本発明にかかるメタル系磁性粉とバインダーとの混合割
合は、該磁性粉100重量部に対してバインダー5〜4
00重量部、好ましくは10〜200重量部の範囲で使
用される。バインダーが多すぎると磁気記録媒体とした
ときの記録密度が低下し、少なすぎると磁性層の強度が
劣り、耐久性の減少、粉落ち等の好ましくない事態が生
じる。
更に本発明にかかる磁気記録媒体の耐久性を向上させる
ために磁性層に上述したイソシアネートの他、架橋剤と
してトリフェニルメタントリイソシアネート、トリス−
(P−イソシアネートフェニル)チオホスファイト、ポ
リメチレンポリフェニルイソシアネートを含有させてよ
い。
上記磁性層を形成するのに使用される塗料には必要に応
じて他の分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤等の添加
剤を含有させてもよい。
使用される他の分散剤としては、レシチン、リン酸エス
テル、アミン化合物、アルキルサルフェート、脂肪酸ア
ミド、高級アルコール、ポリエチレンオキサイド、スル
ホコハク酸エステル、公知の界面活性剤等及びこれらの
塩があり、又、陰性有機基(例えば−〇〇0H1−PO
,H)を有する重合体分散剤の塩を使用することも出来
る。これら分散剤は1種類のみで用いても、或いは2種
類以上を併用してもよい。これらの分散剤は磁性粉10
0重量部に対し1〜20重量部の範囲で添加される。こ
れらの分散剤は、あらかじめ磁性粉を前処理する為に用
いてもよい。また、潤滑剤とじては、シリコーンオイル
、グラファイト、カーボンブラックグラフトポリマー、
二硫化モリブデン、二硫化タングステン、ラウリル酸、
ミリスチン酸、炭素原子数12〜16の一塩基性脂肪酸
と該脂肪酸の炭素原子数と合計して炭素原子数が21〜
23個の一価のアルコールから成る脂肪酸エステル等も
使用できる。これらの潤滑剤は磁性粉100重量部に対
して0.2〜20重量部の範囲で添加される。使用して
もよい研磨剤としては、一般に使用される材料で溶融ア
ルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、コランダム、人造コ
ランダム、ダイヤモンド、人造ダイヤモンド、ザクロ石
、エメリー(主成分:コランダムと磁鉄鉱)等が使用さ
れる。これらの研磨剤は平均粒子径0.05〜5μの大
きさのものが使用され、特に好ましくは、0.1〜2μ
である。これらの研磨剤は磁性粉100重量部に対して
1〜20重量部の範囲で添加される。使用してもよい帯
電防止剤としては、カーボンブラックをはじめ、グラフ
ァイト、酸化スズ−酸化アンチモン系化合物、酸化チタ
ン−酸化スズ−酸化アンチモン系化合物等の導電性粉末
;サポニン等の天然界面活性剤;アルキレンオキサイド
系、グリセリン系、グリシドール系等のノニオン界面活
性剤;高級アルキルアミン類、第4級アンモニウム塩類
、ピリジン、その他の複素環類、ホスホニウム又はスル
ホニウム類等のカチオン界面活性剤;カルボン酸、スル
ホン酸、燐酸、硫酸エステル基、燐酸エステル基等の酸
性基を含むアニオン界面活性剤;アミノ酸類、アミノス
ルホン酸類、アミノアルコール硫酸又は燐酸エステル類
等の両性活性剤等が挙げられる。
又、磁性塗料には、硬化剤を加えて、磁性層の硬化を促
進することもできる。
使用可能な硬化剤としては、例えば多官能イソシアネー
ト及びこれらと活性水素化合物の付加体等が挙げられる
イソシアネート系化合物を示すと下記表−1に示すよう
な化合物が例示できる。
表 (以下余白、 次頁に続く) 磁性塗料の溶媒または磁性塗料塗布の際に使用する溶媒
としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;メタノ
ール、エタノール、プロパツール、ブタノール等のアル
コール類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸
エチル、エチレングリコールモノアセテート等のエステ
ル類;エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノエチルエーテル、ジオキサン、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類;ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素;メチレンクロライド、エチ
レンクロライド、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロル
ベンゼン等のハロゲン化炭化水素等のものが使用できる
また、上述した磁性層を形成する支持体の素材としては
、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6
−ナフタレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等
のポリオレフィン類、セルローストリアセテート、セル
ロースダイアセテート等のセルロース誘導体、ポリカー
ボネート等のプラスチック、AI!、、Zn等の金属、
ガラス、窒化珪素、炭化珪素、磁器、陶器等のセラミッ
ク等が使用される。これら支持体の厚みはフィルム、シ
ート状の場合は約3〜100μm程度、好ましくは5〜
50μmであり、ディスク、カード状の場合は、30μ
m〜lOma+程度であり、ドラム状の場合は円筒状と
し、使用するレコーダーに応じてその型は決められる。
支持体上へ前記磁性塗料を塗布し磁性層を形成するため
の塗布方法としては、エアーナイフコート、ブレードコ
ート、エアーナイフコート、スフイスコート、含浸コー
ト、リバースロールコート、トランスファーロールコー
ト、グラビアコート、キスコート、キャストコート、ス
プレィコート等が利用でき、その他の方法も可能である
。このような方法により支持体上に塗布された磁性層は
必要により層中のメタル系磁性粉を配向させる処理を施
したのち、形成した磁性層を乾燥する。また必要により
表面平滑化加工を施したり所望の形状に裁断したりして
、本発明の磁気記録媒体を製造する。
第8図〜第10図は、本発明による磁気記録媒体の具体
的構造を例示している。
上述のメタル系磁性粉、カーボンブラック、バインダー
等を含む磁性層は、第8図では支持体11上の層12と
して設けられ、かつテープ巻回時の巻き姿及び走行安定
性のために、支持体11の裏面にバックコート層(BC
層)13が設けられる。
また、第8図の磁気記録媒体は、磁性層12と支持体1
1との間に下引き層(図示せず)を設けたものであって
よく、或いは下引き層を設けなくてもよい(以下同様)
第8図のBC層13に含有せしめられる非磁性粉として
は、カーボンブラック、酸化珪素、酸化チタン、酸化ア
ルミニウム、酸化クロム、炭化珪素、炭化カルシウム、
酸化亜鉛、α−FezO1、タルク、カオリン、硫酸カ
ルシウム、窒化ホウ素、フッ化亜鉛、二酸化モリブデン
、炭酸カルシウム等からなるもの、好ましくはカーボン
ブラック又は酸化チタンからなるものが挙げられる。こ
れらの非磁性粉をBC層に含有せしめれば、BC層の表
面を適度に荒らして(マット化して)表面性を改良でき
、またカーボンブラックの場合にはBC層に導電性を付
与して帯電防止効果が得られる。
カーボンブラックと他の非磁性粉とを併用すると表面性
改良(走行性の安定化)と導電性向上の双方の効果が得
られ、有利である。但し、BC層の表面粗さは、表面凹
凸の中心線の平均粗さ又は高さ(Ra)を0.01〜O
,l pm、望ましくは0.025μm以下とし、また
最大粗さ(Rmax )を0.20〜0.80μmとす
るのがよい。Raについては、クロマS/Nを良好にす
る上でRa≦0.025μとするのが望ましい。Ra又
はRmaxの値が小さすぎると走行安定性、テープ巻同
時の巻き姿が不充分となり、また大きすぎるとBC層か
ら磁性層へ転写(テープ巻回時)が生じて表面が更に荒
れてしまう。なお、BC層13中の充填剤(非磁性粉を
含む)の粒径は、上記表面粗さを得るために0.5μm
以下、好ましくは0.2μm以下とするとよい。また、
BC層13は上記したと同様の方法で塗布形成可能であ
るが、その塗布・乾燥後の膜厚は0.1〜3.0部m、
好ましくは1μm以下、更には0.6μm以下がよい。
非磁性粉のBC層中への添加量は一般に100〜400
 m g / rd、好ましくは200〜300mg/
rrfとする。また、BC層13のバインダーとして、
磁性層12と同様のものが使用可能である。
なお、BC層13は高品質のテープとしては必要である
が、必ずしも設けなくてもよい。
第9図は、他の磁気記録媒体を示すものであるが、第8
図の媒体の磁性層12上にオーバーコート層(QC層)
14が設けられている。
この00層14は、磁性層12を損傷等から保護するた
めに設けられるが、そのためには滑性が充分である必要
がある。そこで、00層14のバインダーとして、上述
の磁性層12に使用したポリウレタンを(望ましくは繊
維素系樹脂及び/又は塩化ビニル系共重合体を併用して
)使用するのがよい。
第10図は、磁気ディスクとして構成された磁気記録媒
体を示し、支持体11の両面に上述と同様の磁性層12
が夫々設けられている。これらの磁性層上には第9図に
示したと同様の00層が夫々設けられてよい。
以上のようにして作成された本発明にかかる磁気記録媒
体は、従来公知の磁気記録媒体にくらべて耐摩耗性、耐
久性が極めて良好であり、また分散性6表面性に優れ、
ドロップアウトも少な(することができる。更に、本発
明にかかる磁気記録媒体はS/N比が従来の磁気記録媒
体よりも大幅に改善され、再生出力についても、従来の
ものよりも高い再生出力を得ることができる。
ホ、実施例 以下、本発明を具体的な実施例につき説明する。
以下に示す成分、割合、操作順序等は、本発明の精神か
ら逸脱しない範囲において種々変更しうる。
なお、下記の実施例において「部」はすべて「重量部」
を表す。
まず、鉄系メタル磁性粉を下記(a)〜(d)の各共重
合体で表面処理し、夫々対応した処理磁性粉を得た。即
ち、メタル磁性粉100部に対し、固形分が2.5部と
なるように各共重合体の水溶液を夫々添加し、ニーダ−
(弁上製作所製)で2時間混練した。これによって表面
処理された各処理磁性粉を回転振動型乾燥機に移して含
有水分を蒸発させ、更にコロイドミルにて磁性粉を解き
ほぐし、メツシュ状の篩にかけて分級し、所望の粒径の
処理磁性粉を得た。
(a)2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェート
とラウリルアクリレートとの共重合体のアンモニウム塩 (b)  アクリル酸とプロピレンとの共重合体のアン
モニウム塩 (C)  メタアクリル酸とブチレンとの共重合体のブ
チルアミン塩(アンモニウム塩) (d)  アクリル酸とエチレンの共重合体のアンモニ
ウム塩 そして、これらの処理磁性粉を用いて下記の組成物を調
製した。
処理済みメタル磁性粉(上記)      100部ポ
リウレタン      30部(溶液として)(大日本
ポリウレタン社製ニッポラン N −2304:引張強度400kg/c+fl、破断
伸び700%)(固形分35%) フェノキシ樹脂     20部(〃)(PKHH)(
固形分20%) コンダクテックス975        2.5部(B
ET値270rrf / g r 、粒径46ynμ)
レシチン                5部ミリス
チン酸              2部バルミチン酸
ブチルエステル      1部ア″ミナ      
          4部メチルエチルケトン    
      50部シクロヘキサノン        
   100部この組成物をボールミルで充分に攪拌混
合した。
この際、一定時間毎にサンプリングしてガラス板上に塗
布し、その分散程度を100倍の顕微鏡下で標準板と比
較し、分散の終点を決めた。そしてこの組成物に多官能
イソシアネート(硬化剤)を5部添加し、平均孔径1μ
mのフィルターで濾過した。得られた磁性塗料を10μ
m厚のポリエステルフィルム上に磁場ヲ印加しつつリバ
ースロールコータ−で塗布し、乾燥せしめた(乾燥膜厚
3.2μm)。しかる後、スーパーカレンダロールで磁
性層を表面加工処理し、所定厚さの磁性層を存する幅広
の磁性フィルムを得た。このフィルムを12.65 m
m幅に切断し、ビデオ用の磁気テープを作成した。
上記の磁性塗料において、各磁性粉及びカーボンブラッ
クの有無をまとめて下記表−2に示した。
(以下余白、次頁に続く) 表 *フリーの酸:アクリノ4とブチルアクリレートの共重
合体以上の各磁気テープについて、ビデオ特性、耐久性
を夫々測定し、結果を下記表−3に示した。
これらの測定方法は次の通りであった。
RF出カニ バージンテープにつき5MHzの再生出力
をRFとする条件で測定し、比 較例5の測定値を0として、相対値で 表示した。
スチル耐久性:バージンテープにつき静止画像の再生出
力が2dB低下するまで の時間を分単位で示す。
RF出力低下(走行耐久性): テープをビデオデツキで常温常 瀉下で100回録再を繰返し、初回 のRF比出力100回後のRF比出 力の出力差をdB単位で表示する。
100回後の出力が初回の再生時の RF比出力り低下した値を示した。
(以下余白、次頁に続く) 表 3 この結果から、本発明に基いて磁性層にアルミニウム含
有メタル磁性粉とカーボンブラックとを含有した媒体は
、RF出力大にしてスチル耐久性、走行耐久性が向上し
ていることが分る。これに反し、比較例1〜4のように
、カーボンブラックを含まないものはスチル耐久性、走
行耐久性ともに悪くなり、また、アルミニウムを含有し
ないものは比較例5や6のようにRF比出力悪くなるこ
と、更にカーボンブラックも含まないものは走行耐久性
が極端に悪くなることが分る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明を説明するだめのものであって、第1図は
メタル系磁性粉の示差熱分析曲線を示すグラフ、 第2図は磁気記録媒体の磁性層に含有したメタル系磁性
粉の示差熱分析曲線に変化が観測できる温度と磁気記録
媒体のスチル耐久性との関係を示す特性曲線図、 第3図は磁性粉表面処理剤の種類による磁気記録媒体の
角型比を示すグラフ、 第4図は磁性粉の比表面積による各種磁性粉の出力S/
Nの変化を示すグラフ、 第5図はポリウレタン以外の他の樹脂の配合比によるテ
ープ特性変化を示すグラフ、 第6図はポリウレタンと他の樹脂との配合比によるスチ
ル耐久性の変化を示すグラフ、第7図はカーボンブラッ
クの比表面積によるテープ特性変化を示すグラフ、 第8図、第9図、第10図は各側による磁気記録媒体の
一部分の各拡大断面図 である。 なお、図面に用いられている符号において、1・・・・
・・・・・メタル系磁性粉 11・・・・・・・・・支持体 12・・・・・・・・・磁性層 である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、アルミニウムを含有するメタル系磁性粉と、カーボ
    ンブラックと、バインダーとを含有する磁性層を有する
    磁気記録媒体。
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