JPH0311605Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は強制対流式ガスオーブンの、特に安全
装置に関する。

(ロ) 従来の技術 ガスバーナの燃焼熱気を調理室内に強制循環す
る循環フアンが何らかの異常によつて停止した場
合には、例えば実公昭58−1689号公報にて示す異
常温度検知器にて検出しているが、この場合の異
常温度検知器の取付位置は、循環フアン停止時の
ブロワ３４等によるガスバーナの燃焼熱気の炎孔
７上方への流出を考慮して設定している。従つて
上記ブロワを他の例えば調理室上方等に配設した
場合には、上記異常温度検知器へのガスバーナの
燃焼熱気の流出が不安定になる。

(ハ) 考案が解決しようする問題点 本考案は循環フアン停止時のハイリミツトスイ
ツチへのガスバーナの燃焼熱気の流出を確実に行
なう事を目的とする。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は調理室側面に下端をガスバーナの炎孔
部に対向して設けた通孔に連通するダクトを立設
すると共に、このダクトに感熱面を調理室に向け
かつダクト内に臨ませてハイリミツトスイツチを
装着し、このスイツチにてガスバーナ等をを安全
制御するものである。

(ホ) 作用 循環フアンの異常停止時にはガスバーナの燃焼
熱気が通孔を経てダクト内に流入して上昇するの
で、これをハイリミツトスイツチにて検出してガ
スバーナの燃焼を停止する等の安全制御を行な
う。又調理室内の温度を検出するサーモの故障等
によつて調理室が異常温度に上昇すると、この温
度上昇により調理室周囲に発散される輻射熱を上
記ハイリミツトスイツチにて検出して安全制御を
行なう。

(ヘ) 実施例 本考案の実施例を先ず第１図及び第２図に基づ
き説明すると、１は強制対流式ガスオーブンのオ
ーブン本体で、外装ケース２内の略中央部にこの
外装ケースの横巾よりも少許横巾の狭い調理室３
を区画形成していると共に、この調理室の下方に
燃焼室４を区画形成している。

又上記燃焼室の略中央部には、調理室３の底部
に着脱自在に配設した被加熱物載置用の調理皿５
を回転駆動する駆動モータ６を装着していると共
に、この駆動モータの後方に炎孔７，７を後方に
向けて上下に一対のガスバーナ８，８を配設して
いる。

更に上記調理室３の後方には内部に循環フアン
９を収納した送風室１０を区画形成し、この循環
フアンによつて上記ガスバーナ８，８の燃焼熱気
を吸気孔１１より送風室１０内に吸引した後、図
示しない吐出孔より調理室３内に供給する。１２
は循環フアン９の駆動用のフアンモータである。

そして又上記調理室３の上方には、この調理室
内に高周波電波を供給するマグネトロン１３及び
このマグネトロン等を冷却する冷却フアン１４と
その駆動モータ１５、上記ガスバーナ８，８への
燃料制御を行なう電磁弁セツト１６、これら電装
部品を制御する制御回路の回路基板１７等を配設
している。

一方上記ガスバーナ８，８の一端には燃焼室４
外の空室部１８にてノズルセツト１９を装着して
いると共に、上記ガスバーナ８，８は第３図及び
第４図にて示す様に燃焼室４の側壁４′に穿設し
た通孔２０より挿脱自在に構成し、かつこの通孔
はガスバーナ８，８の炎孔部２１，２１の側方２
２を除きバーナ支持板２３にて閉塞している。

２４は上記調理室３の側面をわずかなギヤツプ
２５を置いて被覆する遮熱板で、上記通孔２０の
側方２２部上方にダクト２６を立設している。そ
してこのダクトの下端には側方２２部の後方をわ
ずかに覆う垂下部２７を設けていると共に、遮熱
板２４に対向して取付穴２８を穿設し、この取付
穴に第５図にても示す様に感熱面２９を上記調理
室３に対向してハイリミツトスイツチ３０をビス
３１，３１止めしている。尚上記ハイリミツトス
イツチ３０は周知の所定温度以上に達すと電気接
点を開くバイタルスイツチ、温度ヒユーズ等で構
成する。

又上記ハイリミツトスイツチ３０の取付位置
は、循環フアン９の異常停止によりガスバーナ
８，８の燃焼熱気が通孔２０の側方２２部を経て
ダクト２６の通路２６′内に流入時、これを迅速
に検出すると共に、上記調理室３内の温度を検出
するサーミスタ等のサーモの故障等によつて調理
室３が異常高温に達すると、この調理室の室壁
３′並びに遮熱板２４の輻射熱等が異常高温に達
した事を適確に検出する様に設定している。尚ハ
イリミツトスイツチ３０の設定温度も300℃前後
の高温調理時に誤動作しない様に設定している。

而して調理中にフアンモータ１２の故障、循環
フアン９の取付不良等によつてフアンが正常回転
しない場合、ガスバーナ８，８の燃焼熱気はドラ
フト及び冷却フアン１４による対流等によつて通
孔２０の側方２２部より空室部１８内に流出後、
この空室部１８内に拡散するが、その一部は上記
ダクトの垂下部２７等にて通路２６′内に流入し
てハイリミツトスイツチ３０を作動し、ガスバー
ナ８，８の燃焼を停止する等の安全制御を行な
う。

(ト) 考案の効果 本考案の構成によつて、循環フアンの故障等に
よる回転不良に伴なうガスバーナの燃焼熱気の異
常流出時には、調理室の上方に配設した冷却フア
ンによる対流等に影響される事なく、これをハイ
リミツトスイツチにて確実に検出できると共に、
このハイリミツトスイツチにて調理室の異常温度
上昇をも検出することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の側面縦断面図、第２図は同じ
く側面図、第３図は同じく要部の拡大による側面
図、第４図は同じく要部の背面縦断面図、第５図
は第３図中のＡ視図である。 ３……調理室、４……燃焼室、８，８……ガス
バーナ、９……循環フアン、２０……通孔、２
１，２１……炎孔部、２６……ダクト、２９……
感熱面、３０……ハイリミツトスイツチ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 調理室の下方に燃焼室を区画形成し、この燃焼
   室内にガスバーナを配設すると共に、このガスバ
   ーナの燃焼熱気を循環フアンにて上記調理室内に
   供給し、かつ上記調理室の上方に、電装部品等を
   冷却する冷却フアンを配設したものにおいて、上
   記燃焼室側面に、ガスバーナの炎孔部に対向して
   通孔を設けると共に、この通孔から上方で上記調
   理室側面に位置して、下端を上記通孔に連通した
   ダクトを立設し、このダクトに感熱面を調理室に
   向け、かつダクト内に臨ませてハイリミツトスイ
   ツチを装着し、このスイツチにて上記ガスバーナ
   等を安全制御する事を特徴とする強制対流式ガス
   オーブン。