JPS6030658Y2 - 温風暖房機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は燃焼熱気を室内に排出する温風暖房機に関し、特
に効率及び安全性を改良した温風暖房機に関する。

従来、燃焼熱気を室内に排出する温風暖房機於ては熱気
が直接室内に送り出されるので効率が良い反面、排出ガ
スによる室内空気の汚染や燃焼熱気の漏れによる異常加
熱等の問題があり、安全な暖房機とは言えないものであ
った。

本案は上記の点に鑑み、燃焼熱気をスムースに対流させ
、異常時でも加熱の心配のない温風暖房機を実現したも
のである。

第１図は本案の一実施例である温風暖房機の斜視図であ
る。

図に於いて、１は吸気口であり、室内の空気を取り入れ
る開口で、内部で燃焼によって熱せられた空気が下方の
吹出口２から排出されて室内を暖める。

３は化粧板で、その下には第１図の前板４を取った正面
図である第２図に示される操作釦５が配置されており、
操作釦５の回動によって制御回路部６を駆動して内部の
燃焼やモータ７の回転を制御し、クロスファン８によっ
て燃焼熱気と室内空気の混合気を下から吹出す。

第３図は、第１図の縦断面図で内部の燃焼状態を示す図
である。

吸気口１のすぐ近くにはフィルター９が設けられており
、吸気口１から吸い込まれる空気を清浄にし、内部に取
り入れる。

フィルター９後の空気は上方の第１遮熱板１０．下方の
前板４及び風切板１１の一部によってカバーされ、左右
を第２図の仕切板１２によって囲まれるので、中央の第
２遮熱板１３の燃焼壁１４．１５との間及び第１の遮熱
板１０と第２の遮熱板１３との間を通ってクロスファン
８へ導びかれ、吹出口２から室内に排出される。

上記第１遮熱板１゜の上部の吸気口１近くに通気孔１６
があり、クロスファン８の吸引力によって第１１第２の
遮熱板１０．１３の間の空気流の一部を第１遮熱板１゜
と外筐１７との間に流し、燃焼室１８からの熱気による
第１遮熱板１０の昇温を防止する。

つまり空気の流入口附近に吸入口を持ち、クロスファン
８の空気吸引路に開口を有する通気路を形威し、外筐１
７への熱の伝達を防止するものである。

また、左右の仕切板１２のクロスファン８の上方近くに
は通気孔１９が設けられ、仕切板１２の左右の外筐１７
との間にある制御回路部６やモータ７等の電気部品を冷
却する空気流を形威する。

また、上記風切板１１の上部と後方の燃焼壁１５との間
の仕切板２０にも調整用の通気孔２１を設け、前板４と
第３の遮熱板２２との間に気流を形威し、前板４の冷却
及びクロスファン８の上部から下降してくる空気量との
バランスを調整する。

なお、バランスを調整するために上記通気孔２１の大き
さや配列を変更したり、第３の遮熱板２２の高さを変え
られるように構成すれば良い。

燃焼室１８の中央には燃焼器となるバーナ２３が設けら
れており、その前後には整流板２４が並置され、バーナ
２３の燃焼用空気である二次空気流を整流板２４に沿っ
た安定した空気流とし、安定した燃焼を実現する。

整流板２４とバーナ２３との間隔はバーナ２３の容量に
よって変わるが、空気流が層状となるよう適当な間隔を
設定すべきである。

バーナ２３からの燃焼熱気は燃焼壁１４．１５の上部か
ら第２遮熱板１３に上昇し、クロスファン８の働きによ
って第２遮熱板１３の後部２５と燃焼壁１５との間を下
降し、第１．第２遮熱板１０．１３間の空気流と混合さ
れて適度の温風となり、吹出口２から排出される。

第２遮熱板１３の空気流入側である前部２６は熱気排出
側である後部２５より同一かそれより下方に伸びており
、クロスファン８が万一停止した場合に熱気を第１、第
２遮熱板１０．１３間に導びくように構成したもので、
その場合に通気孔１６の附近の感熱部２７によって異常
が検知され、制御回路部６によって燃焼が停止させられ
る。

感熱部２７は通常は第１．第２遮熱板１０，１３間に吸
入される室内の空気の温度を監視するためのものであり
室温コントロールと上記の過熱検知の働きをする。

本案は以上の如く構成したから、効率よく熱気を取出す
ことができ、ファンの故障により熱気が滞留した場合に
、遮熱板の熱気排出側を空気流入側に比べて下方に延長
した際には、遮熱板の空気流入側から熱気が出やすくな
るが、吸気口より外気が吸込まれることにより熱気の流
出が阻止され、その結果、熱気が遮熱板内に溜まり、遮
熱板内に熱気が一杯になってやっと遮熱板から熱気が洩
れるから、感熱部によって異常が検出されるまでに時間
がかかるのに比べ、本案は、遮熱板の空気流入側を熱気
排出側に比べて下方に延長したから、熱気は吸気口より
吸込まれるわずかの空気により押出されるように熱気排
出側から上昇腰感熱部によりすばやく異常を検知するこ
とができる。

また、燃焼室全体を遮熱板及び仕切板で包囲し遮熱板及
び仕切板の通気孔によって外筐との間に冷却用の空気流
を循環させているので、熱気は外筐には伝わらず、効率
よく、しかも安全な暖房機を実現する事ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の一実施例の温風暖房機の斜視図、第２図
は第１図の前板を取った正面図、第３図は第１図の縦断
面図である。 図に於いて、１は吸気口、２は吹出口、４は前板、７は
モータ、８はファン、１０．１３は遮熱板、１８は燃焼
室、１６，１９．２１は通気孔である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃焼室からの燃焼熱気を吸気口より吸込んだ空気と混合
   して吹出口から室内に排出するファンと、前記燃焼室の
   上部を包囲して熱気をファン方向に導びく遮熱板と、該
   遮熱板の上方に設けられた感熱部と、該感熱部により異
   常が検知された際、燃焼器の燃焼を停止させる制御回路
   とを備え、前記遮熱板の空気流入側を熱気排出側に比べ
   て下方に延長した事を特徴とする温風暖房機。