JPH03115527A - 磁気特性及び表面性状の優れた一方向性けい素鋼板の製造方法 - Google Patents

磁気特性及び表面性状の優れた一方向性けい素鋼板の製造方法

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JPH03115527A
JPH03115527A JP1250638A JP25063889A JPH03115527A JP H03115527 A JPH03115527 A JP H03115527A JP 1250638 A JP1250638 A JP 1250638A JP 25063889 A JP25063889 A JP 25063889A JP H03115527 A JPH03115527 A JP H03115527A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、圧延方向に優れた電磁特性を有する一方向
性けい素鋼板の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 方向性けい素鋼板は周知のごとく、変圧器その他の電気
機器の鉄心材料として使用され、仮面に(110)面、
圧延方向に<001>軸が揃った2次再結晶粒によって
構成されている。このような結晶方位の2次再結晶粒を
発達させるためには、インヒビターとよばれる微細なM
nS, MnSe, AIN等のような析出物を鋼中に
分散させ、高温仕上焼鈍中に他方値の結晶粒成長を効果
的に抑制することが必要である.そのためにはインヒビ
.ター分数形態をコントロールすることが有利で、この
コントロールは熱間圧延に先立つスラブ加熱中にこれら
析出物を一旦固溶させ、この後適当な冷却パターンの熱
間圧延を施すことにより行われる。熱間圧延の役割は、
スラブ鋳造組織を再結晶により微細化し、2次再結晶に
最適な集合組織を得ることにある。
そこで従来はインヒビターの固溶あるいは組織微細化を
個々に達成することに主眼が置かれていた。
例えばインヒビターの固溶に関して特開昭63−109
11号公報には、スラブ表面温度を1420〜1495
°Cの温度域に5〜60分保持するに際し、1320“
C以上において、1420〜1495°Cの温度域に達
するまで8゛C/分以上の昇温速度で昇温することによ
り、表面欠陥が少なく特性良好な一方向性けい素鋼板が
得られるとの開示がある。この方法により確かにインヒ
ビターの完全固溶は達成でき、原理的にはスラブ表面粒
の粗大化も抑制され表面性状も改善できるが、しかしス
ラブのような重量物に対して均一にこのような条件を達
成することは実際には困難であり、特にスラブ全長にわ
たって結晶粒粗大化を完全に抑制することは不可能で、
組織の均一性を保証するためには熱間圧延時に何らかの
結晶粒微細化の処置を加えることが必要である。
一方組織微細化に関しては、例えば特開昭54−120
214号公報に開示された、1190〜960°Cでの
再結晶高圧下圧延による方法、特開昭55−11912
6号公報で開示された、1230〜960°CでT相を
3%以上含んだ状態での30%以上の高圧下圧延による
方法、特開昭57−11614号公報で開示された、粗
圧延開始温度を1250°C以下にする方法および特開
昭59−93828号公報で開示された、1050〜1
200’Cで歪速度15s−’以下、圧下率を15%/
パス以上とする方法などが既に知られている。これらは
いずれも1200゛C付近の温度域で、高圧下圧延を行
って、組織微細化をはかるという点で共通している。す
なわち、これらはいずれも「鉄と鋼J 67 (198
1) 51200に発表されている再結晶限界に関する
知見あるいはそれと同一の技術思想に基づいている。第
3図はこの知見を示すものである。この図の示すところ
は、高温での圧延は再結晶には全く寄与せず、低温の再
結晶域での大きな歪付加のみが再結晶に寄与する点にあ
る。すなわち高温加熱したスラブでも再結晶による組織
微細化を狙うためには、1250°C以下に冷却後圧延
することが必須であることを示している。上記の技術に
おける加熱に関しては、いずれの場合も1250°C以
上としており、上限は特に規定していない。長時間炉内
に保持することにより、インヒビターを固溶して、スラ
ブ粒成長はある程度容認し、熱間圧延により微細粒化す
るという点が共通している。
しかしながらインヒビターを完全固溶させるためにスラ
ブを高温加熱するとホットストリップミル上に冷却装置
が必要であり、また低温の熱間圧延のためにミルパワー
が余計に必要となるなど、省エネと高生産性を目的とす
、る、ホットストリップミルの思想と矛盾する。また低
温圧延の効果に関しても必ずしも明確でなかった。
つまりこれらの方法を実工程に通用するには、得られる
効果に比べて余りにも問題が多かった。
(発明が解決しようとする課題) そこでこの発明の目的は、ホットストリップミルの量産
性という長所を最大限に生かし、さらにインヒビター宛
全固溶及び表面性状改善に有利な高温加熱を適用した条
件下においても、完全微細均一な組織が確実に得られる
、均一かつ優れた磁気特性及び良好な表面を有する方向
性けい素鋼板の製造方法を提案することにある。
(課題を解決するための手段) この発明は、含けい素鋼スラブを1380°以上の温度
に加熱した後、熱間圧延を施し、その後1回あるいは中
間焼鈍を挟む2回の冷間圧延を施して最終板厚に仕上げ
たのち、脱炭焼鈍を施し、次いで鋼板表面に焼鈍分離剤
を塗布してから、仕上焼鈍を施す一連の工程からなる方
向性けい素鋼板の製造方法において、上記熱間圧延工程
の粗圧延における1パス目および2パス目を、圧延温度
Tが1350°C以上でかつ圧下率Rが次式6式% に従う範囲で行うことを特徴とす、る磁気特性及び表面
性状の優れた方向性けい素鋼板の製造方法である。
(作 用) 発明者らは高温域での再結晶挙動について多くの研究を
行った結果、従来は歪回復域であるとして、全く検討の
対象とされなかった高温域でも、歪量が十分大きければ
再結晶が十分に進行することを新たに見いだした。
この知見についてはこれまで全く報告はない。
というのは工業的には高温加熱が非常に難しかったから
であり、実験室的に検討する場合でも、高温圧延を行う
のに不可欠となる高温加熱はスケール生成や実験炉の補
修などの問題がありその実施は非常に困難であった。ま
た普通鋼については多数の実験報告があるが、1200
°C以上の高温域は動的復旧領域であり、回復または動
的再結晶が主であるとされ、それ以上の検討が十分なさ
れていなかった。特に方向性けい素鋼の場合は3wtχ
 (以下単に%と示す)程度のSjを含むのでほとんど
がα相であり、α相は回復しやすいとされているため、
動的再結晶はおこらないであろうということから、全く
検討の対象とされていなかった。
しかし発明者らは上記の通説に疑問をもち、超高温加熱
が可能でかつスケールの影響の少ない高温炉を開発して
実験を行い、前述のような結果を初めて見出したのであ
る。
次にこの発明を完成するに至った実験結果について説明
する。
C: 0.04%、Si : 3.36%、Mn : 
0.05%、Se:0.022%を含み残部実質的にF
eからなるけい素鋼スラブを1350″Cで30分間加
熱し、所定の温度に到達した時点で1パスの圧延を施し
、次いで水冷した後、鋼板の断面組織を観察し再結晶率
を測定した。圧延温度及び圧下率を種々に変更して得ら
れた結果を、第1図に示す。
同図から、従来の知見では全く再結晶しないとされてい
た高温域、例えば1350″Cでも、30%以上の圧下
率があれば再結晶が進むことがわかる。この現象は次の
ように理解される。
まず断面組織の観察によれば1.圧延後の未再結晶粒内
には粗いネットワーク状の転位組織で構成されるサブグ
レインが形成されているのが確認された。したがって、
回復は圧延後のかなり速い時点で終了していると推定さ
れる。結晶粒間でこのネットワークの粗さ、すなわち転
位密度の差が再結晶の駆動力となり、高温では粒界が熱
活性化されて移動可能となり、その移動した粒界がある
程度以上の曲率をもつとそれは再結晶核となりうる。
こうした現象が起こるため、従来は動的再結晶を起こす
ほどの歪はたまらないとされていた高温域でも、実際は
再結晶が可能であることが判明した。
ただしこの再結晶挙動は、上述したように未再結晶域の
転位密度が低いため、その成長の駆動力は非常に小さい
。しかし粒界の易動度が非常に大きいとき、すなわち温
度が非常に高いとき(1300°C以上)には再結晶が
十分に可能となるのである。
以上は3%Si含有鋼を1300’C以上の温度域で圧
延した場合、すなわちα相単相の状態での再結晶機構で
あり、今回初めて明らかになった点である。
これに対して、従来知られていた第3図に示す再結晶限
界曲線に従うのは、一部T相を含んだ場合である。つま
り従来は圧延実験でデータを収集してはいるが、その圧
延前の熱処理方法が省略され過ぎていた。すなわち高温
、例えば1350’c程度で溶体化処理したサンプルを
室温まで一度冷却してから、例えば1200″C程度に
再加熱してそれを圧延温度として圧延に供していたので
ある。この場合組織中には必ずT相が一部生成する。T
相はα粒の粒界付近に優先的に生成し、そこから再結晶
が容易に進行する。しかしこの場合圧延温度が低く再結
晶粒径は小さいので、元の粒径がスラブ鋳造粒のように
粗大な場合に再結晶は完了しがたく、旧粒中心部にどう
しても未再結晶部が残りやすい。
またγ相分率とその分散は温度のみならず、C15il
iや歪量そして冷却速度(保持時間)にも大きく依存す
る。したがって処理条件のわずがな変化でもその効果が
大きく変化することが知られている。これが従来低温の
熱間圧延による粒の微細化効果が安定して得られなかっ
た大きな理由であったと推定される。
ところが発明者らが見出した、高温でのα単相の場合に
おける再結晶挙動は、従来の低温でのT相存在下の再結
晶と異なり、T相を再結晶核生成サイトとせず、単に粒
界が核生成サイトとなり、また再結晶粒径も比較的大き
くなりゃすいため、未再結晶部が残存しにくく、均一な
再結晶粒組織が得られる。
以上に述べた高温での再結晶条件下では、高温加熱スラ
ブをそのまま圧延しても、粗大粒を微細化することが可
能となる。また熱間圧延の途中で圧延待ちなどにより低
温化する必要もないので、ホットストリップミルのメリ
ットを最大限利用できる。
これらの知見に基づき発明者らは先に特願平1−132
8号明細書にて、lパス目を高温大圧下で行い、再結晶
させることが優れた磁気特性の確保に非常に重要である
ことを指摘した。とくに1400“C以上の超高温に加
熱した場合は成分のばらつきにかかわらず、インヒビタ
ーの完全固溶が達成され、特性は向上することが判明し
た。しかしながらその一方で、鋳造粒が粗大化するため
十分に再結晶せず未再結晶粒が残存し、あるいは再結晶
しても結晶粒が大きいとそれに起因して結晶方位分散が
小さいコロニー化した組織となり、製品にリジングが発
生することも判明した。さらに製品のりジングはスラブ
鋳造粒が粗大化した場合、熱間圧延時に未再結晶のまま
残り、以後の工程で再結晶しても元の鋳造粒の方位の影
響が残ることに起因している可能性をも見出した。
鋼板表面に微細な凹凸が生じるリジングは、鋼板のすべ
り性を悪化し、とくに鉄心を積む場合の作業性を著しく
劣化させるので、得られた鋼板の磁気特性が良好であっ
ても、製品としての価値は低いものとなる。したがって
良好な磁気特性を得ることも重要であるが、製品の表面
状態を改善することも非常に重要である。
そこで1400℃以上の超高温加熱材においても、磁気
特性の劣化を伴わずにリジングを完全に防止する方策に
ついて検討したところ、スラブ段階での鋳造粒を完全に
破壊することが重要であることがわかり、その技術につ
いて多くの実験を行った結果、粗圧延の1パス目と2パ
ス目の両方において、先に発明者らが見出した、再結晶
促進に効果的な高温大圧下での圧延を行えば、鋳造組織
が破壊され、効果的にリジングを防止できることを新た
に見出した。
以上の基本的知見を基に、この発明は構成されたもので
ある。
次にこの発明の構成要件についてさらに詳述する。
この発明では後述の成分組成からなるけい素鋼スラブを
加熱炉に装入し、1380’C以上の温度域に加熱する
が、加熱温度および加熱時間はインヒビターの種類や量
によって異なり、インヒビターの完全固溶を達成できる
時間が確保されればよい。
ただし炉内での保持が長すぎると多量のスケールが発生
するので、表面性状に悪影響を及ぼさない程度の短時間
での加熱とするのが有利で、これには誘導加熱や抵抗加
熱などの電気的加熱炉を用いることが好ましい。こうし
て高温加熱され、インヒビターが完全固溶状態となった
スラブは、粗圧延に供せられる。
粗圧延は通常3〜4パスで行われるが、特に重要なのは
2パス目までであり、1および2パス目にてまず再結晶
率を高めて結晶粒径を均一化することが重要である。
ここでSt : 3.2%、C: 0.06%、Mn 
: 0.08%、Ss : 0.025%を含み残部実
質的にPeよりなる工場で製造されたスラブを、実験圧
延機で、種々の温度と圧下率で熱間圧延したときの実験
結果を第2図に示す。同図から、75%以上の再結晶率
を得るためにはかなりの高温大圧下が必要であることが
わかる。なお再結晶は、次の圧延パスまでには粗圧延の
場合数秒の時間を要するので、その間にさらに進行する
が、第2図には圧延後の再結晶率を示した。従って2パ
ス目までは1350°C以上の温度域で圧延されなけれ
ばならない。
またこの圧延温度T(’C)における再結晶に必要な圧
下率R(%)は、第2図に示した結果等より、下式に示
す条件を満足することが必要である。
なお本式はラボおよび工場実験の結果から回帰されたも
のである。
60≧R(%)≧−0,2T+300 さらに2パス目までに再結晶が完全に完了すれば、表層
での熱間割れに起因するヘゲ発生はかなり抑制されるこ
と、また未再結晶部の残存による最終焼鈍後のりジング
発生の抑制に顕著な効果があることも判明した。
なお1または2パス目以降の圧延での圧下率を確保する
必要があるため、粗圧延における圧下率の上限を、1パ
ス目で60%および2パス目で70%とすることが好ま
しい。
引続く熱間圧延工程における仕上圧延条件は通常と特に
変わるところはない。仕上圧延前に均一な組織(未再結
晶粒なし)を得ていれば、仕上圧延前段において、(α
+γ)2相域での再結晶が起こり組織の微細化は容易に
達成できる。仕上圧延された熱延鋼帯は必要に応じて焼
鈍後酸洗され、1回ないし中間焼鈍をはさむ2回の冷間
圧延で0.15〜0.50mm厚程度0最終板厚とする
この発明の素材である含けい素鋼としては、従来公知の
成分組成のものいずれもが適合するが、代表組成を掲げ
ると次のとおりである。
C: 0.01〜0.10% Cは、熱間圧延、冷間圧延中の組織の均一微細化のみら
なす、ゴス方位の発達に有用な元素であり、少なくとも
0.01%以上の添加が好ましい。しかしながら0.1
0%を超えて含有されるとかえってゴス方位に乱れが生
じるので上限は0.10%程度が好ましい。
Si : 2.0〜4.5% Siは、鋼板の比抵抗を高め鉄損の低減に有効に寄与す
るが、4.5%を上回ると冷延性が損なわれ、一方2.
0%に満たないと比抵抗が低下するだけでなく、2次再
結晶・純化のために行われる最終高温焼鈍中にα−T変
態によって結晶方位のランダム化を生じ、十分な鉄損改
善効果が得られないので、Si量は2.0〜4.5%程
度とするのが好ましい。
Mn : 0.02〜0.12% Mnは、熱間脆化を防止するため少なくとも0.02%
程度を必要とするが、あまりに多すぎると磁気特性を劣
化させるので上限は0.12%程度に定めるのが好まし
い。
インヒビターとしては、いわゆるMnS、 MnSe系
とAIN系とがある。MnSi MnSe系の場合は、
Se、 Sのうちから選ばれる少なくとも1種: o、
oos〜0.06% Se、 Sはいずれも、方向性けい素鋼板の2次再結晶
を制御するインヒビターとして有力な元素である。抑制
力確保の観点からは、少なくとも0.005%程度を必
要とするが、0.06%を超えるとその効果が損なわれ
るので、その下限、上限はそれぞれ0.01%、 0.
06%程度とするのが好ましい。
AIN系の場合は、 Al ; 0.005〜0.10%、 N : 0.0
04〜0.015%A1およびNの範囲についても、上
述したMnSi MnSe系の場合と同様な理由により
、上記の範囲に定めた。ここに上記したMnS、 Mn
Se系およびAIN系はそれぞれ併用が可能である。
インヒビター成分としては上記したSi Se、 Al
の他、Cu+ Sn+ CrS[;e、 Sb、 Mo
、 Te+旧およびPなども有利に適合するので、それ
ぞれ少量併せて含有させることもできる。ここに上記成
分の好適添加範囲はそれぞれ、Cu、 Sn、 Cr 
: 0.01〜0゜15%、Ge、 Sb、 Mo、 
Te、 Bi : 0.005〜0.1%、P:0.0
1〜0.2%であり、これらの各インヒビター成分につ
いても、単独使用および複合使用いずれもが可能である
なおスラブは、連続鋳造されたものもしくはインゴット
より分塊されたものを対象とするが、連続鋳造された後
に、分塊再圧されたスラブも対象に含まれることはいう
までもない。
(実施例) 実施例1 C: 0.040%、St : 3.30%、Mn :
 0.054%、Se : 0.022%及びSb :
 0.024%を含有し残部実質的にFeよりなる連鋳
スラブを、まず加熱炉に装入しN2雰囲気中で均熱保持
し、均熱終了後直ちに粗圧延に供した0以上の工程にお
ける条件は、表1に示す、粗圧延終了後は30mm厚の
シートバーとし、以後は仕上げタンデムミルで2.0 
m厚の熱延鋼板とした。この熱延鋼板を酸洗後1次冷間
圧延で0.60鵬厚にし、950°C,3分間の中間焼
鈍の後、2次冷間圧延で0.23mm厚の製品厚に仕上
げた。その後湿水素中で800°C14分間の脱炭焼鈍
を行いMgOを主成分とする焼鈍分離剤塗布した後、8
50°Cでの一次保定後、乾燥水素中で1200°C1
5時間の純化焼鈍を施し最終製品とした。製品の特性お
よび表面性状を表1に併わせて示した。ここですべり性
は、第4図(a)に示すように、製品板を100枚積み
重ねて、−側面を平面板にあて、数回振動させて、例え
ば同図ら)〜(e)に示すように、平面にあたらない面
における凹凸のでる枚数にて評価した。またヘゲ発生率
は、製品1mにつき、ヘゲ発生が1ヶ以上あれば、ヘゲ
発生部1mとして数え製品全長に対してのヘゲ発生部の
累計長さを%であられしたものである。
表1から明らかなように、粗圧延の1パス目および2パ
ス目を高温大圧下で行ったものは、磁気特性および表面
性状に優れていることがわかる。
実施例2 表2に示す化学成分の鋼を含有し残部実質的にFeより
なるスラブを、A(発明法)およびB(比較法)の条件
で粗圧延した。
A(発明法) スラブ加熱温度: 1422°C 粗圧延1パス目 温度: 1399°C圧下率;41%
粗圧延2パス目 温度: 1354°C圧下率;34%
B(比較法) スラブ加熱温度1407°C 粗圧延1パス目 温度: 1331°C圧下率:28%
粗圧延2パス目 温度: 1314°C圧下率;48%
粗圧延終了後は35fflII!厚のシートバーとし、
以後は仕上げタンデムミルで2.4 mm厚の熱延鋼板
とした。二〇熱延鋼板を酸洗後1次冷間圧延で0.85
mm厚にし、950°C,2分間の中間焼鈍の後、2次
冷間圧延でo、3ommw−の製品厚に仕上げた。その
後湿水素中で820°C13分の脱炭焼鈍を行いMgo
を主成分とする焼鈍分離剤を塗布乾燥後、乾燥水素中で
1180℃、7時間の最終仕上焼鈍を施して最終製品と
した。製品の特性および表面性状について調査した結果
を、表3に示す。なお評価方法は、実施例1と同様であ
る。
同表から、いずれの鋼においてもAの発明法を適用する
ことにより、磁気特性および表面性状ともに優れた製品
が得られることがわかる。
表 (発明の効果) この発明方法により、ホットストリップミルのメリット
を最大限に生かし、かつ、安定的に磁気特性及び表面性
状の優れた方向性けい素鋼板が製造できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はα単相での再結晶限界の実験結果を示すグラフ
、 第2図はスラブ加熱直後の単相での再結晶限界を示すグ
ラフ、 第3図はα+T2相域での再結晶限界を示すグラフ、 第4図(a)〜(e)はすべり性の評価方法の説明図で
ある。 第3図 圧下dP(’/、) 第4図 (b) (d)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、含けい素鋼スラブを1380゜以上の温度に加熱し
    た後、熱間圧延を施し、その後1回あるいは中間焼鈍を
    挟む2回の冷間圧延を施して最終板厚に仕上げたのち、
    脱炭焼鈍を施し、次いで鋼板表面に焼鈍分離剤を塗布し
    てから、仕上焼鈍を施す一連の工程からなる方向性けい
    素鋼板の製造方法において、 上記熱間圧延工程の粗圧延における1パス 目および2パス目を、圧延温度Tが1350℃以上でか
    つ圧下率Rが次式 60≧R(%)≧−0.2T+300 に従う範囲で行うことを特徴とする磁気特性及び表面性
    状の優れた方向性けい素鋼板の製造方法。
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