JPH03115417A - 熱可塑性ポリウレタン - Google Patents

熱可塑性ポリウレタン

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JPH03115417A
JPH03115417A JP25597289A JP25597289A JPH03115417A JP H03115417 A JPH03115417 A JP H03115417A JP 25597289 A JP25597289 A JP 25597289A JP 25597289 A JP25597289 A JP 25597289A JP H03115417 A JPH03115417 A JP H03115417A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 不発明は特定の熱可塑性ポリウレタンに関する。
本発明によシ提供される熱可塑性ポリウレタンは力学的
性能、成形加工性に優れるとともに、耐水性、耐寒性な
どにおいても優れ、後述する広範な用途を有する。
〔従来の技術〕
従来より熱可塑性ポリウレタンは高弾性率を有し、耐摩
耗性および耐油性に優れる等の多くの特長を有するため
、ゴムおよびプラスチックの代替材料として注目されて
おり、通常のグラスチック成形加工法が適用できる成形
材料として広範な用途で多量使用されるようになってき
ている。熱可塑性ポリウレタンは高分子ジオール、ジイ
ソシアナートおよヒ1,4−ブタンジオールなどの鎖伸
長剤を混合して重合することにより製造されている。
熱可塑性ポリウレタンとしてはポリエステル系ポリウレ
タン、ポリエーテル系ポリウレタン、ポリカーボネート
系ボリウンタンが知られており。
それぞれの特長を活かして種々の用途に使用されている
〔発明が解決しようとする課題〕
上記のポリエステル系ポリウレタンは力学的性能に優れ
ている反面、耐水性に劣ることが知られている。
本発明者らの検討により、ポリエステル系ポリウレタン
はその構成成分であるポリエステルジオールの酸成分に
芳香族ジカルボン酸を用いた場合には脂肪族ジカルボン
酸を用いた場合よりも耐水性が向上すること、その反面
、耐寒性と成形加工性が低下することが見出されている
。すなわち、芳香族ジカルボン酸を酸成分として含有す
るポリエステルジオールより得らjたポリウレタンは、
例えば−20℃のような低温雰囲気下に放置された場合
には耐屈曲性に代表される柔軟性が著しく低下する。ま
た、このポリウレタンは流動開始温度および溶融粘度が
非常に高く、耐熱度よりも低い温度での成形加工が困難
である。
本発明の目的は力学的性能、成形加工性に優れるととも
に、耐水性、耐寒性においても優れる新規なポリエステ
ル系ポリウレタンを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、上記の目的は、(a)数平均分子量1
,500〜3,500のポリエステルジオールと(b)
ジイソシアナートおよび(c)鎖伸長剤とから得られ、
かつ成分(b)および(c)の重量の和が成分(a)、
 (b)および(c)の重量の和に対して13〜45%
の範囲であり、該ポリエステルジオールがジオール由来
の必須の構造単位として下記の構造単位(I)および/
または([1)を有し、ジカルボン酸由来の必須の構造
単位として下記の構造単位(I[l)および(IV)を
有しており、かつ構造単位(I)のモル分率と構造単位
(It)のモル分率の比が100対O〜50対50の範
囲であり、構造単位(III)のモル分率と構造単位(
It/)のモル分率の比が80対20〜35対65の範
囲であることを特徴とする熱可塑性ポリウレタンを提供
することによって達成される。
(I) : −0(−0L+九〇− CH3 (I) : −0−CH2−CH+CHz洩〇−(式中
、nは4〜12の整数を表し、 Arは炭素数6〜12
の2価の芳香族炭化水素基を表す。)本発明の上記の特
定された構造を有する熱可塑性ポリウレタンは力学的性
能、成形加工性、耐水性、耐寒性などが優れる等の特性
を高度に発現する0 本発明の熱可塑性ポリウレタンを構成するポリエステル
ジオールは水酸基価および酸価より求めた数平均分子量
が1,500〜3,500の範囲にあることが極めて重
要である。その数平均分子量は特に1,800〜3,0
00の範囲にあることが好ましい。
数平均分子量が1,500未満の場合には成形加工性お
よび耐寒性が低下し、また3、500を越える場合には
力学的性能および耐水性が低下する。
ポリエステルジオールはジオール由来の必須の構造単位
として前記の構造単位(I)および/または(■)を有
し、ジカルボン酸由来の必須の構造単位として前記の構
造単位(II)および(IV)を有する。
構造単位(I)を与える代表的な化合物として1゜9−
ノナンジオールが挙げられ、構造単位(II)を与える
代表的な化合物として2−メチル−1,8−オクタンジ
オールが挙げられる。ジオール由来の構造単位において
構造巣位(I)および/または(II)の占める割合が
大きい程、上記の優れた特性を高度に発現する熱可塑性
ポリウレタンが得らルる。
構造単位(I)および/ま友は(If)のジオール由来
の構造単位において占める割合は30重量%以上である
場合が好ましく、50重量%以上でちる場合がより好ま
しい。ジオール由来の構造単位が構造単位(I)および
/または(II)のみから成る場合が特に好ましい。構
造単位(I)のモル分率と構造単位(II)のモル分率
の比は100対0〜50対50の範囲である。構造単位
(I1)の、モル分率が構造単位(I)のモル分率より
も多い場合には、熱可塑性ポリウレタンの耐熱性および
耐寒性が劣る。本発明におけるポリエステルジオールの
製造時に併用されるポリオールとしては1例えばエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1.4−フタン
ジオール、2−メチル−1,3−7”ロバンシオール。
ネオペンチルグリコール% 3−メチル−1,5−ベン
タンジオール、116−ヘキサンジオール、1.10−
デカンジオール、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパンなどが挙げられる。これらポリオールは単独
でまたは2種以上の混合物で使用される。
構造単位(III)を与える脂肪族ジカルボン酸として
は、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸。
ドデカンニ酸などが挙げられるが、アジピン酸およびア
ゼライン酸が゛好ましい。これらの脂肪族ジカルボン酸
は単独でまたは2種以上の混合物で使用される。構造単
位(IV)におけるArが表す炭素数6〜12の2価の
芳香族炭化水素基は具体的にはフェニレン基ま念はナフ
チレン基である。構造単位(IV)を与える芳香族ジカ
ルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オル
トフタル酸、1゜5−ナフタレンジカルボン酸、2.5
−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカル
ボン酸などが挙げられるが、インフタル酸およびテレフ
タル酸が好ましい。これらの芳香族ジカルボン酸は単独
でまたは2種以上の混合物で使用される。構造単位(I
II)のモル分率と構造単位(IV)のモル分率の比は
80対20〜35対65の範囲である。構造単位(II
I)のモル分率がこれと構造単位(J)のモル分率との
和に対して80%を越えるポリエステルジオールから得
られる熱可塑性ポリウレタンは本発明における上記の優
れた特性を発現しない。
また、構造単位(It/)のモル分率がこれと構造単位
(III)のモル分率との和に対して65%より多い場
合には、熱可塑性ポリウレタンの成形加工性および耐寒
性が低下する。
本発明におけるポリエステルジオールは、例えばポリエ
チレンテレフタレートまたはポリブチレンテレフタレー
トの製造において用いられる公知の方法と同様の方法、
すなわちエステル交換反応または直接エステル化反応と
それに続く溶融重縮合反応により製造される。
本発明の熱可塑性ポリウレタンは成分(b)および(c
)の重量の和、すなわちハードセグメント構成成分の重
量が成分(a)、(b)および(c)の重量の和に対し
て13〜45%の範囲にあることが重要である。
そのハードセグメント構成成分の重量は成分(a)。
(b)および(c)の重量の和に対して15〜40%の
範囲にあることが好ましい。ハードセグメント構成成分
の重量が13%未満の場合には、熱可塑性ポリウレタン
の力学的性能が不良となり、また45チを越える場合に
は、熱可塑性ポリウレタンの溶融粘度の経時変化が太き
く、成形加工性が不良となる。また、本発明の熱可塑性
ポリウレタンは成分(a)の水酸基に対する成分(b)
のイソシアナート基の当量比(NCOloH)が1.5
〜5.0の範囲にあることが好ましい。その描量比が1
.5未満の場合には、熱可塑性ポリウレタンの力学的性
能が低下する傾向にあり、また5を越える場合には、熱
可塑性ポリウレタンの成形加工性が不良となる傾向にあ
り、いずれの場合も好ましくない。
本発明の熱可塑性ポリウレタンはポリエステルジオール
とジイソシアナートと鎖伸長剤とを溶融重合することに
より得られる。使用されるジイソシアナートとしては、
インシアナート基を分子中に2個含有する脂肪族、脂環
族または芳香族のジイソシアナートであり1例えば4,
4′−ジフェニルメタンジイソシアナート、p−フ二二
しンジイソシアナ−1・、トリレンジイソシアナート、
1.5ナフチレンジイソシアナート、キシリレンジイソ
シアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート。
インホロンジイソシアナー)、4.4’−ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアナートなどが挙げられる。
ジイソシアナートとしては特に4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアナートが好ましい。トリメチロールフロ
パンまたはグリセリンの1モルに3モルのジイソシアナ
ートが付加したトリイソシアナートなどを少量併用する
ことも可能である。また鎖伸長剤としてはポリウレタン
業界における常用の連鎖成長剤、すなわちインシアナー
トと反応し得る水素原子を少なくとも2個含有する分子
量400以下の低分子化合物を用いることができ1例え
ばエチレングリコール、フロピレンゲリコール、1゜4
−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、3−メチ
ル−1,5−ベンタンジオール、16−ヘキサンジオー
ル、1.4−シクロヘキサンジオール、キシリレングリ
コール、1.4−ビス(β−ヒドロキンエトキシ)ベン
ゼン、ビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレート、
トリメチロール7’ Oパン、グリセリン等のポリオー
ル;エチレンジアミン、プロピレンジアミン、キシリレ
ンジアミン。
4.4′−ジアミノジフェニルメタン、3.3’−ジク
ロロ−4,4′−ジアミノジフェニルメタン、インホロ
ンジアミン、ピペラジン、フェニレンジアミン、トリレ
ンジアミンなどのジアミン;ヒドラジン;アジピン酸ジ
ヒドラジド、イソフタル酸ジヒドラジドなどのヒドラジ
ドなどが挙げられる。鎖伸長剤としては1.4−ブタン
ジオールまたは1,4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ
)ベンゼンヲ用いるのが最も好ましい。これらの化合物
は単独でまたは2種以上の組合わせで使用される。重合
条件は公知のウレタン生成反応に採用される条件が適用
されるが1重合温度としては190〜240℃の範囲の
温度を採用するのが好ましい。重合温度を190℃以上
に保つことにより成形加工性の良好な熱可塑性ポリウレ
タンを得ることができ、また重合温度を240℃以下に
保つことにより耐熱性の増大した熱可塑性ポリウレタン
を得ることができる。
重合方法としては特に多軸スクリュー型押出機を用いる
連伏溶融重合法を採用するのが好ましい。
上記のようにして得られる不発明の熱可塑性ポリウレタ
ンとしては、対数粘度が0,4〜1.8 dll?の範
囲のものが好ましく、0.5〜1.4dllfの範囲の
ものがより好ましい。
不発明の熱可塑性ポリワレタンは使用目的に応じて安定
剤、充填剤1強化剤、帯電防止剤、顔料などの添加剤を
混合して用いることができる。
本発明の熱可塑性ポリウレタンは成形加工性に優れてお
り1通常用いら、れている射出成形機、押出成形機、ブ
ロー成形機、カレンダーなどにより容易に成形される。
本発明の熱可塑性ポリウレタンは優れた力学的性能、耐
水性および耐寒性を有することから、シート、フィルム
、ロール、ギア、ソリツドタイア、スノータイア、スノ
ーチェーン。
ベル)、時計バンド、ホース、チューブ、バッキング材
、防振材、靴底、スポーツ靴、その他各種のラミネート
製品の素材、機械部品、自動車部品、スポーツ用品1弾
性繊維などに使用される。また、本発明の熱可塑性ポリ
ウレタンは溶剤に溶解して人造皮革、コーティング剤、
繊維処理剤、接着剤。
バインダー 途料などにも使用される。
〔実施例〕
以下、実施例により不発明を具体的に説明するが1本発
明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではな
い。
なお、参考例において、数平均分子量は下記の方法に従
って求めたものである。また実施例およヒ比較例におい
て、熱可塑性ポリウレタンの耐寒性、成形加工性、耐水
性、力学的性能、カッティング性は下記の方法に従って
評価したものである。
熱可塑性ポリウレタンのハードセグメント含有量は、ジ
イソシアナートおよび鎖伸長剤に基づくセグメントが熱
可塑性ポリウレタンにおいて占める重量割合を意味する
(I)  数平均分子量:ポリエステルジオールの水酸
基価および酸価より求めた。
(2)耐寒性:厚さ100μの熱可塑性ポリウレタンフ
ィルムより作製した試験片について、動的粘弾性測定装
置〔■レオロジ社製、DVEレオスペクトラ−〕を用い
、温度分散によりTα(E″のピーク温度、11.Hz
)を測定し、こiKより耐寒性を評価した。
(3)  成形加工性:熱可塑性ポリウレタンの流動開
始温度と溶融粘度で評価した。流動開始温度は、高化式
フローテスター〔■高滓製作所製、高化式フローテスタ
ーCF T −500型〕を用いて、昇温法(ホールド
150℃×360秒、昇温速度5℃/分、ダイス径×長
さ=1.Omφ×10閣。
荷M100に9)にて測定した。溶融粘度についても同
様の装置を用い、定温法(200℃、ダイス径×長さ=
1.0目φ×10圏、荷重50 Kg)にて測定した。
(4)耐水性:熱可塑性ポリウレタンのベレットを圧縮
成形して得られ念厚さ100μのフィルムを100℃の
熱水中に入れて2週間加水分解促進テストを行い、該テ
ストの前後のフィルムの引張強度保持率で耐水性を評価
した。
(5)力学的性能:熱可塑性ポリウレタンのベレットを
圧縮成形して得られた厚さ100μのフィルムを3号ダ
ンベルによって打ち抜いて、引張速度30 cm / 
minで破断強度および破断伸度を測定し、これらによ
り力学的性能を評価した。
(6)  カッティング性−重合の際ストランド状の熱
可塑性ポリウレタンをペレタイザーでカットしてベレッ
トにする時のカッティングのし易さについても評価し、
問題の無いものを○、カットしにくいものを×、その中
間をΔで示した。
参考例1 ポリエステルジオールの製造 1.9−ノナンジオールと2−メチル−1,8−オクタ
ンジオールの混合物(モル比=95 : 5)2.08
09、およびアジピン酸とイソフタル酸の混合物(モル
比=50: 50 )1,560り(ジオールとアジピ
ン酸のモル比=1.3:1.0)を反応器に仕込み、常
圧下に窒素ガスを系内に通じつつ。
反応温度を160℃から220℃に徐々に上げなから縮
合水を系外に留去させてエステル化反応を行った。ポリ
エステルの酸価が0.5以下になった時点で真空ポンプ
により徐々に真空度を上げ、反応を完結させた。このよ
うにして得られたポリエステルジオールは水酸基価55
.8、酸価0.3.数平均分子量2,000を有してい
た。
参考例2〜11 ポリエステルジオールの製造 参考例1においてそれぞれ表1に示すジカルボン酸成分
を与えるジカルボン酸およびジオール成分を与えるジオ
ールを用いる以外は同様にしてエステル化反応を行い、
それぞれ表1に示すポリエステルジオールを得た。
参考例1〜11で得られたポリエステルジオールについ
て、ジオール成分およびその割合、ジカルボン酸成分、
数平均分子量をまとめて表1に示す。なお、表1におい
てジオール成分およびジカルボン酸成分はこれらを各々
与える次の略号で示されるジオールおよびジカルボン酸
で表した。
MOD  :  2−メチル−1,8−オクタンジオー
ルND  :  1.9−ノナンジオールHD    
1.5−ヘキサンジオールAD : アジピン酸 AZA  :  アゼライン酸 SA  、  セバシン酸 IPA:  イソフタル酸 TA : テレフタル酸 実施例1 ポリウレタンの製造および性能評価 ポリエステルジオール(5)および1,4−ブタンジオ
ール(以下、これをBDと略称する)のモル比1対2の
混合物を30℃に加熱し、これに50℃に加熱溶融した
4、4−ジフェニルメタンジイソシアナート(以下、こ
れをMDIと略称する)をポリエステルジオール(5)
対MDI対BDのモル比が1対3対2となる量で定量ポ
ンプによシ同方向に回転する二軸スクリュー型押出機に
連続的に仕込み、連続溶融重合反応を行った。この二軸
スクリュー型押出機の内部を前部、中間部および後部の
3つの帯域に分けた場合の最も高温となる該中間部の温
度(重合温度)を220°Cとした。生成したポリウレ
タンをストランド状で水中へ連続的に押し出し、ついで
ペレタイザーでカットしてベレットに成形した。さらに
熱プレスによシベレットを成形してシートおよびフィル
ムを得、これらについて耐水性、耐寒性、力学的性能を
評価した。
また、ベレットを用いて成形加工性についても評価した
。評価結果を表2に示す。
得られたポリウレタンは成形加工性、耐水性、耐寒性、
力学的性能、カッティング性がともに良好であった。
実施例2 ポリウレタンの製造および性能評価 実施例1においてポリエステルジオール(A)対MDI
対BDのモル比が1対2対1となる量で仕込む以外は同
様にして反応および操作を行うことによシポリウレタン
のベレットを得、これを同様にしてシートおよびフィル
ムに成形し、各種性能を評価した。評価結果を表2に示
す。
得られたポリウレタンは成形加工性、耐水性。
耐寒性、力学的性能、カッティング性のすべてにおいて
良好であった。
比較例1 ポリウレタンの製造および性能評価 実施例1においてポリエステルジオール(5)対MDI
対BDのモル比が1対5.5対4.5となる量で仕込む
以外は同様にして反応および操作を行うことによυポリ
ウレタンのベレットを得、これを同様にしてシートおよ
びフィルムに成形し、各種性能を評価した。評価結果を
表2に示す。
得られたポリウレタンは成形加工性および耐寒性が著し
く不良であった。
比較例2 ポリウレタンの製造および性能評価 実施例1においてポリエステルジオール(へ対MDI対
BDのモル比が1対1.1対0.1となる量で仕込む以
外は同様にして反応および操作を行うことによシポリウ
レタンのベレットを得、これを同様にしてシートおよび
フィルムに成形し、各種性能を評価した。評価結果を表
2に示す。
得られたポリウレタンは力学的性能が著しく不良であっ
た。
実施例3〜8および比較例3〜7 ポリウレタンの製造および性能評価 実施例1においてポリエステルジオール(5)の代夛に
表2に示すポリエステルジオールを用い、かつ表2に示
すモル比でポリエステルジオール、MDIおよびBDを
仕込む以外は同様にして反応および操作を行うことによ
シポリウレタンのベレットを得、これを同様にしてシー
トおよびフィルムに成形し、各種性能を評価した。評価
結果を表2に示す。
実施例によシ得られたポリウレタンは成形加工性、耐水
性、耐寒性、力学的性能、カッティング性がともに良好
であった。
比較例により得られたポリウレタンは成形加工性、耐水
性、耐寒性、力学的性能、カッティング性のすべてにお
いて良好ではなかった。比較例7によシ得られたポリウ
レタンは特にカッティング性が著しく不良であった。
実施例9 ポリウレタンの製造および性能評価 実施例1においてBDの代りにBDと1.4−ビス(β
−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン(以下、これをBHE
Bと略称する)のモル比2対1の混合物を用い、かつM
DIをポリエステルジオール(A)対MDI対BD対B
HEBのモル比が1対2.5対1,0対0.5となる量
で仕込む以外は同様にして反応および操作を行うことに
よシポリウレタンのベレットを得、これを同様にしてシ
ートおよびフィルムに成形し、各種性能を評価した。評
価結果を表2に示す。
得られたポリウレタンは成形加工性、耐水性、耐寒性、
力学的性能、カッティング性がともに良好であった。
以下余白 〔発明の効果〕 本発明によυ提供される熱可塑性ポリウレタンは、前記
の表2から明らかなように、成形加工性、耐水性、耐寒
性、力学的性能、カッティング性のすべてにおいて優れ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (a)数平均分子量1,500〜3,500のポリエス
    テルジオールと(b)ジイソシアナートおよび(c)鎖
    伸長剤とから得られ、かつ成分(b)および(c)の重
    量の和が成分(a)、(b)および(c)の重量の和に
    対して13〜45%の範囲であり、該ポリエステルジオ
    ールがジオール由来の必須の構造単位として下記の構造
    単位( I )および/または(II)を有し、ジカルボン
    酸由来の必須の構造単位として下記の構造単位(III)
    および(IV)を有しており、かつ構造単位( I )のモ
    ル分率と構造単位(II)のモル分率の比が100対0〜
    50対50の範囲であり、構造単位(III)のモル分率
    と構造単位(IV)のモル分率の比が80対20〜35対
    65の範囲であることを特徴とする熱可塑性ポリウレタ
    ン。 ( I ):▲数式、化学式、表等があります▼ (II):▲数式、化学式、表等があります▼ (III):▲数式、化学式、表等があります▼ (IV):▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、nは4〜12の整数を表し、Arは炭素数6〜
    12の2価の芳香族炭化水素基を表す。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04209619A (ja) * 1990-12-05 1992-07-31 Sanyo Chem Ind Ltd 熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物およびその製造法

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JPH04209619A (ja) * 1990-12-05 1992-07-31 Sanyo Chem Ind Ltd 熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物およびその製造法

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