JPH0311335B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、局部を洗浄する衛生洗浄装置に関す
る。

〔従来技術〕

従来、衛生洗浄装置は温水を噴出して局部洗浄
する洗浄ノズルを備えた構成であり、この洗浄ノ
ズルへの温水供給は温水洗浄装置内の温水器によ
り行なわれる。温水器にはヒータと温度を検知す
る温度センサが設けられる制御部によりヒータへ
の電通を制御して、快適温度の温水となるように
している。そして、異常高温となることを防止す
るために温度ヒユーズ等の安全装置を配置してい
る。

しかし、制御素子等が破損したり故障して短絡
したような場合には、安全装置が動作開始するま
で時間を要し、ヒータへの通電が継続されて発熱
量が大となり、、高温の洗浄水が吐出して危険で
あるという問題点がある。

〔発明の目的〕

本発明は、洗浄水加熱系の異常時に過熱された
高温洗浄水が吐出されるのを防止することを目的
とする。

〔発明の構成〕

本発明の構成は、洗浄温水を局部に噴出させる
温水洗浄機能を備えた衛生洗浄装置において、温
水器のヒータへの通電を制御する制御部に過温検
知手段を設け、洗浄水が異常高温となつた時には
洗浄水流路を閉じて吐水を停止するようにしたも
のである。

〔実施例〕

以下、図面に示す実施例に基いて本発明を説明
する。

第１図は本発明に係る衛生洗浄装置の斜視図
で、図中１は内部に便鉢１ａを形成した便器、２
は洗浄水タンク、３は暖房便座、４は便蓋であ
る。さらに５は衛生洗浄装置本体で、内部に温水
洗浄装置６、温風乾燥装置７を有するとともに、
これら両装置６，７と暖房便座３の温度及び各主
作動を制御する制御部Ａを内臓し、パネル部には
操作部Ｂを設けている。また、８は温水洗浄装置
６の一部をなし便鉢１ａ方向に進退可能な洗浄ノ
ズル、９は同ノズル８近傍に設けられる温風吹出
口である。

上記構成において、暖房便座３、温水洗浄装置
６及び温風乾燥装置７の温度と各種作動は操作部
Ｂの設定値により、制御部Ａによつて制御され
る。尚、温風乾燥装置７及び暖房便座３の装備は
自由である。

第２図は温水洗浄装置６系の制御ブロツク図
で、図中１０は温度センサ１１及びヒータ１２を
設けた温水器で、同温水器１０は中途に電磁弁１
３を設けて水道等の給水源に連通し、かつ加熱さ
れた洗浄温水は洗浄ノズル８方向に給送される。
洗浄ノズル８は電動機１４により便鉢１ａ方向に
進退し、２つの洗浄位置で夫々の洗浄水噴出を行
なうことができ、この位置検出及び収納位置の検
出を位置検出センサ１５により行つている。

この電磁弁１３及び電動機１４は、操作部Ｂか
らの信号を受け、位置検出センサ１５からの信号
により制御部Ａの第１の制御手段Ｍ−１にて、そ
の作動が制御される。

ヒータ１２は制御部Ａの第２の制御手段Ｍ−２
により洗浄に適した温度となるように通電を制御
され、常時温水器１０内の洗浄水を快適温度に保
つようにしている。

１６は温度センサ１１の出力信号により快適温
度とは独立に設定された火傷防止温度（本実施例
では45℃）以上に洗浄水が加熱されたことを検知
する過温検知手段で、その出力信号は制御部Ａの
第１の制御手段Ｍ−１に入り電磁弁１３を閉弁さ
せるように制御される。

上記制御系による作動について述べると、操作
部Ｂの洗浄スイツチＳ−１をオンすれば電動機１
４によつて洗浄ノズル８が進出し、位置検出セン
サ１５による信号を制御部Ａの第１の制御手段Ｍ
−１が受けて洗浄位置に停止する。次に、電磁弁
１３が開弁して洗浄水が温水器１０に流入すると
ともにヒータ１２によつて加熱されている温水洗
浄ノズル８から噴出され洗浄することができる。

温水器１０内の温水は温度センサ１１と制御部
Ａの第２の制御手段Ｍ−２によりヒータ１２への
通電が制御され、快適温度の温水となるような熱
量を温水に与えて異常低温若しくは異常高温とな
らないようにしている。

ここで、制御部Ａの第２の制御手段Ｍ−２の制
御素子等が破損したり故障して短絡し、ヒータ１
２への通電制御が不可となつた場合を想定する。
この状態ではヒータ１２へ通電が継続されるため
発熱量が大となり、次第に洗浄水温度が上昇す
る。この洗浄水温度が45℃となつた時点での温度
センサ１１の出力信号により過温検知手段１６が
動作し、制御部Ａの第１の制御手段Ｍ−１を通し
て電磁弁１３を閉弁することができる。

従つて、洗浄ノズル８からの洗浄温水は最大45
℃となり、異常加熱された温水が吐出されること
がなく、安全に使用することができる。

第３図はこの過温検知による電磁制御弁閉弁の
制御系を実行するフローチヤートである。

上記実施例では、給水の開閉手段を電磁弁とし
たが、洗浄水タンクを給水源としてポンプを使用
しても良い、又洗浄ノズルの進退手段を電動機と
したが、水圧を利用することも可能であり、さら
に位置検出センサの装備は自由である。

〔効果〕

本発明は、温水器内の洗浄水が加熱された場
合、即時に洗浄ノズルへの流路を閉じることがで
き、異常高温洗浄水が吐出されることがなく安全
に使用できるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る衛生洗浄装置の斜視図、
第２図は温水洗浄装置の制御ブロツク図、第３図
は洗浄水の過温検出を実行するフローチヤートで
ある。 １……便器、１ａ……便鉢、２……洗浄水タン
ク、３……暖房便座、４……便蓋、５……衛生洗
浄装置本体、６……温水洗浄装置、７……温風乾
燥装置、８……洗浄ノズル、９……温風吹出口、
１０……温水器、１１……温度センサ、１２……
ヒータ、１３……電磁弁、１４……電動機、１５
……位置検出センサ、１６……過温検知手段、Ａ
……制御部、Ｂ……操作部、Ｍ−１……第１の制
御手段、Ｍ−２……第２の制御手段、Ｓ−１……
洗浄スイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 温水を噴出して局部を洗浄する温水洗浄装置
   及び同温水洗浄装置を作動させる操作部を有する
   衛生洗浄装置であつて、前記温水洗浄装置は、 (a) ヒータと温度センサを有し給水源に連通する
   温水器、 (b) 上記温水器に連通接続され洗浄温水を噴出す
   る洗浄ノズル、 (c) 上記洗浄ノズルと給水源の中途に設けられ給
   水の開閉を行なう電磁弁、 (d) 上記操作部の信号により上記洗浄ノズルの進
   退及び上記電磁弁の開閉の作動を制御する第１
   の制御手段、 (e) 上記温水器内の温水の温度を上記温度センサ
   の出力信号により快適温度に制御する第２の制
   御手段、 (f) 上記温水器内の温水温度が快適温度とは独立
   に設定された火傷防止温度以上になつたことを
   検知し、その出力信号を上記第１の制御手段に
   送信し、上記電磁弁を閉弁せしめる過温度検知
   手段、 とを有していることを特徴とする衛生洗浄装置。