JPH0311320Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は建物の屋根等に積つた雪を融かす融雪
装置に関するものである。

（従来の技術） 従来、温風発生装置が機械室に設置されてい
て、その温風を屋根裏空間に送給して融雪を行う
ようにし、温風発生装置の筐体の温度が定められ
た温度以上に達すると過熱防止装置が作動し、温
風発生装置を停止するよう制御される融雪装置が
知られている。

（考案が解決しようとする問題点） 前記従来の融雪装置では、異常燃焼等による温
風発生装置の過熱に対しては温風発生装置の筐体
の近傍に感熱部を設けた過熱防止装置が作動する
ことにより過熱を防止するように速やかに制御す
ることができるが、機械室内部の過熱に対しては
前記の過熱防止装置の作動が遅れて、異常過熱が
防止できない場合が有つた。

（考案の目的） 本考案は前記従来の問題点に鑑み、温風発生装
置の過熱はもとより、機械室内部の過熱に対して
も速やかに作動し過熱を防止する融雪装置を提供
することにある。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前記目的を達成するため、機械室に設
置され機械室から吸気して温風を生成し機械室に
排出する温風発生装置と、該排出された温風を吸
入して屋根裏空間に送給する送給機構と、屋根裏
空間から機械室へ空気を還流する還流機構と、第
１の感熱部を温風発生装置の筐体の近傍に有して
なり該第１の感熱部が所定以上の温度を検出した
とき温風発生装置の加熱を停止させる第１の過熱
防止装置を備えた融雪装置において、送給機構の
温風吸入口の近傍に設けた第２の感熱部を含み、
該第２の感熱部が所定以上の温度を検出したとき
温風発生装置の加熱を停止させる第２の加熱防止
装置を設けた。

（作用） 本考案によれば、温風発生装置自体の過熱に対
しては第１の過熱防止装置が作動し、該温風発生
装置を安全な状態に制御することはもちろんのこ
と、機械室内部の温度が異常に上昇した場合で
も、第２の過熱防止装置又は前記第１の過熱防止
装置が作動し、温風発生装置を安全な状態に制御
することができる。

（実施例） 第１図及び第２図は本考案にかかわる一実施例
を示す。即ち１は機械室、２は機械室１の上部に
設けられた屋根裏空間、３は機械室１の内部に設
けられた温風発生装置、４は温風発生装置３から
排出される温風を吸入して屋根裏空間２に送給す
る送給ダクト、Ａはその送給用送風機、５は屋根
裏空間２から空気を還流させる還流ダクト、Ｂは
その還流用送風機である。６は機械室１の加熱と
防止するための第２の加熱防止装置をなしている
第２の感熱部、例えば所定の設定温度以上になる
とオフになる温度スイツチで、機械室１内部の送
給ダクト４の外表面に取付けられており、リード
線７を介して後記のAC電源に接続されている。
８は温風発生装置３の第１の過熱防止装置をなし
ている第１の感熱部、例えば所定の設定温度以上
でオフになる温度スイツチであり、温風発生装置
３の筐体３ａの内面に取付けられている。

第２図は本実施例にかかわる融雪装置の電気回
路図で、６ａは温度スイツチ６の常閉接点、８ａ
は温度スイツチ８の常閉接点、１０はリレー、１
０ａはリレー１０のメーク接点、１１は押ボタン
スイツチ、１２は温風発生装置３の通常の燃焼制
御を司る既知の燃焼制御回路、１３はAC電源で
ある。接点８ａ、押ボタンスイツチ１１、燃焼制
御回路１２は、AC電源１３に対して互に直列に
接続されている。

温度スイツチ６の接点６ａとリレー１０とは直
列に接続されて、燃焼制御回路１２と接点８ａと
の直列回路に並列に接続されている。また、リレ
ー１０のメーク接点１０ａは押ボタンスイツチ１
１に並列に接続され、押ボタンスイツチ１１によ
る電源供給の自己保持回路を構成している。

本実施例によれば、燃焼制御回路１２を起動さ
せる場合には、押ボタンスイツチ１１を押す。こ
れにより、燃焼制御回路１２が作動すると共に、
リレー１０が励磁されてメーク接点１０ａがオン
になり、押ボタンスイツチ１１を離しても電源供
給が自己保持される。

又本実施例によれば、温風発生装置３の筐体３
ａが過熱状態になると、温度スイツチ８が作動
し、温度スイツチ８の接点８ａがオフとなるた
め、電源供給がなくなり、燃焼制御回路１２は温
風発生装置３への燃料の供給を停止するように作
動する。一方、送給用送風機Ａが異常停止するな
どで、機械室１の内部の温度が所定の設定温度よ
り上昇した場合には、温度スイツチ６が作動し接
点６ａがオフとなるため、リレー１０は非励磁状
態となり、メーク接点１０ａはオフとなるので、
電源供給がなくなり、燃焼制御回路１２は温風発
生回路３への燃料の供給を停止するように作動す
る。又温度スイツチ６又は８のいずれかが作動す
ることにより燃焼制御回路１２は温風発生装置３
への燃料の供給を停止することとなるので、温風
発生装置３にかかわる異常過熱が二重にチエツク
されて処置されるものであり、安全性が向上され
る。

（考案の効果） 以上説明したように本考案は、温風発生装置自
体の過熱に対しては温風発生装置内部の第１の過
熱防止装置が作動し、速やかに温風発生装置を安
全な状態になるよう制御出来るのはもとより、機
械室内部の温度が上昇し過熱状態となつた場合
は、機械室に設けた第２の過熱防止装置又は前記
第１の過熱防止装置のいずれかが速やかに作動
し、温風発生装置を安全な状態になるように制御
するので安全性をより高めることができるという
効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案にかかわる融雪装置
を示し、第１図は融雪装置の一部切欠き正面図、
第２図は電気回路図である。 図中、１……機械室、２……屋根裏空間、３…
…温風発生装置、４……送給ダクト、５……還流
ダクト、６……温度スイツチ、６ａ……接点、７
……リード線、８……温度スイツチ、８ａ……接
点、１０……リレースイツチ、１０ａ……メーク
接点、１１……押ボタンスイツチ、１２……燃料
制御回路、１３……AC電源、Ａ……送給用送風
機、Ｂ……還流用送風機。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機械室に設置され機械室から吸気して温風を生
   成し機械室に排出する温風発生装置と、該排出さ
   れた温風を吸入して屋根裏空間に送給する送給機
   構と、屋根裏空間から機械室へ空気を還流する還
   流機構と、第１の感熱部を温風発生装置の筐体の
   近傍に有してなり該第１の感熱部が所定以上の温
   度を検出したとき温風発生装置の加熱を停止させ
   る第１の過熱防止装置を備えた融雪装置におい
   て、送給機構の温風吸入口の近傍に設けた第２の
   感熱部を含み、該第２の感熱部が所定以上の温度
   を検出したとき温風発生装置の加熱を停止させる
   第２の加熱防止装置を設けたことを特徴とする融
   雪装置。