JPS60593Y2 - 温風発生装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は温風発生装置に関するものである。

一般に温風発生装置には発熱体と送風装置が組み込まれ
ているが、通常の使用時には発熱体は送風装置から発生
する風で冷却されているため、過熱するおそれはないが
、送風装置が何らかの故障によって停止すると、風の発
生がなくなるため、発熱体は冷却されなくなり、異常に
過熱するおそれがある。

通常発熱体は比較的高消費電力のものが用いられている
ため、発熱体が過熱すると、その過熱を即座に検知して
発熱体への通電を確実に停止させる安全装置が働くよう
に構成するのが、温風発生装置の異常時の安全を確保す
る意味からも望ましい。

本考案は上記要望を満足することができる温風発生装置
を提供することを目的とするもので、以下、本考案をそ
の実施例を示す図面にもとづいて説明する。

第１図〜第３図において、１は樹脂等により構成された
温風発生装置本体で、一端に吸気口２を、他端に排気口
３をそれぞれ有し、内部には送風路４が構成される。

５は前記本体１の吸気口２側に近接して本体１内に設は
送風装置で、モータ６と、このモータ６により回転する
ファン７とにより構成されている。

８は本体１の排気口３側に近接して送風路４内に配設さ
れたコイル状発熱体、９はコイル状発熱体８とファン７
との間に位置して送風路４内に設けた温度ヒユーズ、サ
ーモスタット等の安全装置で、前記コイル状発熱体と直
列に接続される。

１０は安全装置９のＩＪ−ド線で、このリード線１０は
本体１に設けた孔１１を介して本体１外に導出され、か
っ端部は絶縁体１２に固定したターミナル１３に接続さ
れる。

また前記コイル状発熱体８には第２図に示すようにコイ
ル巻を密に巻いた大発熱部１４が設けられており、この
大発熱部１４に近接して前記安全装置９は配置されてい
る。

電気回路的には第３図に示すように、コイル状発熱体８
とモータ６は並列に接続され、かつコイル状発熱体８と
安全装置９は直列に接続される。

上記構成において、電源に通電すると、モータ６とコイ
ル状発熱体８が通電されるため、モータ６はファン７を
回転させる。

このファン７の回転により吸気口２より吸い込まれた空
気はコイル状発熱体８により暖められ、排気口３より温
風として放出される。

この使用時において何らかの原因でモータ６が故障する
と、コイル状発熱体８は異常に過熱するおそれがあるが
、この場合、安全装置９が動作するため、その安全を確
保することがてきる。

上記実施例においては、コイル状発熱体８の大発熱部１
４に近接して温度ヒユーズやサーモスタット等よりなる
安全装置９を設けているため、モータ６が故障してファ
ン７の回転が停止すると、すぐにコイル状発熱体８の大
発熱部１４の温度は上昇して安全装置９の動作温度まで
達することになり、その結果安全装置９を即座に動作さ
せることができる。

この安全装置９の動作によりコイル状発熱体８およびモ
ータ６への通電はすみやかに停止される。

以上のように本考案によれば、安全装置を発熱体のコイ
ルを密に巻いた大発熱部に近接する送風路内部分に設け
ているため、送風装置を構成するモータ等が何らかの原
因で故障した場合は、即座に安全装置を動作させること
ができ、その結果発熱体が異常に過熱されるこによる本
体の焼損等を未然に防止することができるという安全性
の極めて高い温風発生装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す温風発生装置の断面図
、第２図は第１図のＡ−Ａ’線断面矢視図、第３図は同
電気回路図である。 １・・・・・・本体、２・・・・・・吸気口、３・・・
・・・排気口、４・・・・・・送風路、５・・・・・・
送風装置、６・・・・・・モータ、７・・・・・・ファ
ン、８・・・・・・発熱体、９・・・・・・安全装置、
１４・・・・・・大発熱部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端に吸気口を、他端に排気口をそれぞれ有する本体の
   吸気口側に送風装置を設け、かつ排気口側に一部にコイ
   ルを密に巻いた発熱量の大なる部分を有する発熱体を設
   け、この発熱体の安全装置は、上記発熱体のコイルを密
   に巻いた発熱量の大なる部分に近接する送風路内部分に
   設けた温風発生装置。