JPS592446Y2 - 温風発生装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は温風発生装置に関するものである。

一般に温風発生装置には発熱体と送風装置が組み込まれ
ているが、通常の使用時には発熱体は送風装置から発生
する風で冷却されているため、過熱するおそれはないが
、送風装置が何らかの故障によって停止すると、風の発
生がなくなるため、発熱体は冷却されなくなり、異常に
過熱して本体を焼損させるおそれがある。

そのため、送風路内には温度ヒユーズやサーモスタット
等の安全装置が組み込まれているが、上記異常時には発
熱体の過熱を即座に検知して安全装置を働かせることが
上記過熱を未然に防止する上で非常に大事なことである
。

本考案は上記の点に鑑み、発熱体の過熱を即座に検知し
て安全装置を働かせることができる温風発生装置を提供
しようとするもので、以下、本考案をその実施例を示す
図面にもとづいて説明する。

第１図、第２図において、１は樹脂等により構成された
温風発生装置本体で、一端に吸気口２を、他端に排気口
３をそれぞれ有し、内部には送風路４が構成される。

５は前記本体１の吸気口２側に近接して本体１内に設け
た送風装置で、モータ６と、このモータ６により回転す
るファン７とにより構成されている。

８は本体１の排気口３側に位置して送風路４内に配設さ
れた発熱体で、この発熱体８はファン７の回転中は赤熱
せず、かつファン７の回転が停止すると赤熱する性質を
有するコイルヒータにより構成されている。

９は発熱体８とファン７との間に位置して送風路４内に
設けた温度ヒユーズ、サーモスタット等の安全装置で、
前記発熱体８と直列に接続される。

また発熱体８とモータ６は並列に接続されている。

１０は安全装置９のリード線で、このリード線１０は本
体１に設けた孔１１を介して本体１外に導出され、かつ
端部は絶縁体１２に取り付けられる。

１３は安全装置９と発熱体８との間に位置して送風路４
内に設けた金属製の反射板で、この反射板１３は安全装
置９側に近接し、前記発熱体８の赤熱による輻射熱を安
全装置９に反射させる作用を有するものである。

上記構成において、電源に通電すると、モータ６と発熱
体８が通電されるため、モータ６はファン７を回転させ
る。

このファン７の回転により吸気口２より吸い込まれた空
気は発熱体８により暖められ、排気口３より温風として
放出される。

この使用時において何らかの原因でモータ６が故障する
と、発熱体８は赤熱し、この赤熱による輻射熱は矢印で
示すように安全装置９を直接加熱するとともに、反射板
１３を介して安全装置９を間接的に加熱するため、安全
装置９は即座に動作することになり、その結果発電体８
およびモータ６への通電はすみやかに停止される。

以上のように本考案によれば、発熱体から発散される輻
射熱を安全装置に反射させる反射板を設けているため、
送風装置を構成するモータ等が何らかの原因で故障した
場合は、即座に安全装置を動作させることができ、その
結果発熱体が異常に過熱されることによる本体の焼損等
を未然に防止することができるという安全性の極めて高
い温風発生装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す温風発生装置の断面図
、第２図は同電気回路図である。 １・・・・・・本体、２・・・・・・吸気口、３・・・
・・・排気口、４・・・・・・送風路、５・・・・・・
送風装置、６・・・・・・モータ、７・・・・・・ファ
ン、８・・・・・・発熱体、９・・・・・・安全装置、
１３・・・・・・反射板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一端に吸気口を、他端に排気口をそれぞれ有する本体の
   吸気口側に送風装置を設け、かつ排気口側に発熱体を設
   け、この発熱体から発散される輻射熱を送風路内に設け
   た安全装置に反射させる反射板を設けたことを特徴とす
   る温風発生装置。