JPS5938681Y2 - 温風暖房器の電気回路 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は温風暖房器の電気回路の改良に関するものであ
る。

従来のこの種電気回路を第１図について説明するに、１
は電源、２は暖房器の燃焼筒（図示せず）の温度を感知
して作動するサーモスイッチ、４は接点４ａ〜４ｃを有
するリレー、５は温風ファンで、リレー４と並列に、か
つサーモスイッチ２と直列に接続されている。

６は電磁弁、Ｔは自己保持接点７ａを有するリレー、８
は着火ヒータ用トランスである。

これらの３者６〜８は並列に接続されると共に、運転ス
イッチ１０と直列に接続されている。

９は電源１にリレー４の接点４ａを介して直列に接続さ
れた燃焼ファンである。

いま運転スイッチ１０を閉じると、着火ヒーター用トラ
ンス８および送油系路を開閉する電磁弁６に通電される
と共に、燃焼ファン９に通電されて燃焼が開始される。

同時にリレー７が作動し電磁弁６、リレー７、トランス
８および燃焼ファン９の燃焼制御回路力相己保持される
。

上記のように燃焼が開始されると、燃焼筒（図示せず）
は加熱されて温度が上昇する。

この燃焼筒の温度を感知してサーモスイッチ２が作動す
るので、温風ファン５は駆動して送風を行い定常運転と
なる。

一方、リレー４は作動し、その接点４ｃがオフとなるか
ら、着火ヒータ用トランス８は非通電となると同時に、
接点４ｂを介して電磁弁６およびリレー７の自己保持回
路は解消される。

次に運転スイッチ１０をオフにすると、まず電磁弁６が
消磁されるため、送油は停止されるから燃焼も停止され
る。

しかし、しばらくの間は燃焼筒の余熱によりサーモスイ
ッチ２はオン状態に保持されるので、リレー４の作動に
より温風ファン５および燃焼ファン９の運転は継続され
る。

ついで燃焼筒の温度低下によりサーモスイッチ２がオフ
となるため、温風ファン５の運転は停止される。

同時にリレー４はオフとなるため、燃焼ファン９の運転
も停止されるから消火に至る。

上述した従来の回路では、リレー４が誤動作をした場合
、運転スイッチ１０をオンにして定時運転を行った後に
、運転スイッチ１０をオフにして消火操作を行っても、
リレー７の自己保持接点７ａにより電磁弁６、着火ヒー
タ用トランス８および燃焼ファン９はオン状態に保持さ
れるため、燃焼は継続されると共に、燃焼による燃焼筒
の温度上昇に伴ってサーモスイッチ２は作動する。

したがって温風ファン５は運転を継続されるから、消火
操作を行っても消火しない欠点がある。

本考案は上記にかんがみリレーの誤動作により異常状態
が発生するのを防ぐことを目的とするもので、並列に設
置された温風ファン、リレーおよびタイムスイッチを燃
焼筒の温度により作動されるサーモスイッチに直列に接
続し、かつ前記リレーの接点をタイムスイッチと直列に
接続したことを特徴とする。

以下本考案の一実施例を図面を参照して説明する。

第２図に示す符号のうち第１図に示す符号と同一のもの
は同一部分を示すものとする。

第２図において、２は暖房器の燃焼筒（図示せず）の温
度を感知して作動するサーモスイッチ、３はサーモスイ
ッチ２と直列゛に、かつリレー４および温風ファン５と
並列に接続されたタイムスイッチ、３ａは燃焼制御回路
に設けられたタイムスイッチ３の接点、４ｄはタイムス
イッチ３と直列に接続されたリレー４の接点である。

その他の構成は第１図に示す従来のものと同一であるか
ら説明を省略する。

本実施例は上記のような構成からなり、リレー４の誤動
作時には、その接点４ｄがオンとなるからタイムスイッ
チ３に通電される。

このためタイムスイッチ３は一定時間後に作動し、その
接点３ａがオフとなり燃焼制御回路を開路するので、異
常時の安全性を確保することができる。

一方、リレー４が誤動作しないときには、その接点４ａ
はオフ状態となるためタイムスイッチ３は作動せず、そ
の接点３ａはオン状態に保持されているから定常運転が
継続される。

以上説明したように、本考案によればリレーの誤動作に
よる異常状態の発生を防止し、安全性を向上させること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の温風暖房器の電気回路を示す図、第２図
は本考案の温風暖房器の電気回路の一実施例を示す図で
ある。 ２・・・・・・サーモスイッチ、３・・・・・・タイム
スイッチ＼４・・・・・・リレー、４ｄ・・・・・・接
点、５・・・・・・温風ファン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃焼制御回路を制御する接点４ａ〜４ｃを有するリレー
   ４の接点４ｂと直列に接続したタイムスイッチ３と、リ
   レー４と、温風ファン５とを並列に接続し、これらを燃
   焼筒の温度を感知して作動し、前記リレー４をＯＮ、Ｏ
   ＦＦさせるサーモスイッチ２に直列に接続し、電源１に
   連らねるとともに、前記サーモスイッチ２及びタイムス
   イッチ３、リレー４、温風ファン５の回路にタイムスイ
   ッチ３の接点３ａを介して燃焼制御回路を接続し、リレ
   ー４の異常時タイムスイッチ３を作動させてその接点３
   ａにより燃焼制御回路をＯＦＦさせることを特徴とする
   温風暖房器の電器回路。