JPH03112722A - 車両のスライディングルーフ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、車両のルーフの開口部に装着したルーフパネ
ルがチルトアップし、かつルーフの外側面上にスライド
するアウタスライドタイプの車両のスライディングルー
フ装置に関する。

（従来の技術） チルトアップしたルーフパネルがルーフの外側にスライ
ドするアウタスライドタイプの車両のスライディングル
ーフ装置は、従来、例えば実開昭６３−１２１１２０号
公報等に開示されており、すでに公知である。第７図に
示すようにアウタスライドタ・イブの車両のスライディ
ングルーフ装置においては、車両１のルーフ２に形成し
た開口部３に装着したスライドルーフパネル４が、第７
図（Ａ）に示すように上方にチルトアップされ、その後
第７図（Ｂ）に示すようにチルトアップ状態を維持した
ままで開口部３後方のルーフ２上の車外側にスライドさ
れて、開口部３が開放されるようになっている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら従来にあっては、開口部３を開放するスラ
イドルーフパネル４が、所定のチルト角度まで立ち上げ
られるチルトアップ動作を行ないながらスライド移動す
るように設定されていた。

このため、降雨後等スライドルーフパネル４上に雨水等
が滞留している時にスライドルーフバネル４を作動して
開口部３を開放すると、この雨水等が、チルトアップ状
態で移動されるスライドルーフパネル４上から順次開放
されていく開口部３を介して車室内に滴下することにな
り、車室内が汚損されるという問題があった。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、ルー
フパネルのスライド作動による開口部の開放時、ルーフ
パネル上に滞留している雨水等の車室内への滴下を防止
できる車両のスライディングルーフ装置を提供すること
を目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明は、ルーフに形成された開口部を開閉するために
、開口部上でチルトアップ作動されその後チルトアップ
状態でルーフ上へスライド作動されるルーフパネルを有
するアウタスライドタイプの車両のスライディングルー
フ装置において、ルーフパネルのチルト角を、チルトア
ップ作動時に大きくスライド作動時に小さく設定するチ
ルトアップ量調整手段を備えたことを特徴とする。

（作　用） 以上のように構成すると、ルーフパネルのチルトアップ
作動時はルーフパネルが大きい傾斜角で一旦立上り、そ
の後のスライド作動時にはルーフパネルは小さい傾斜角
に降下される。したがってルーフパネル上に滞留してい
る雨水等は、ルーフパネルの°チルトアップ作動時の大
きい傾斜角で立上っているときに速やかに排水されるこ
とになる。

そしてその後ルーフパネルをスライド作動させるときは
、必要以上に大きい傾斜角で立ち上げておくことが却っ
て好ましくないことから、小さい傾斜角に降下させるよ
うになっている。

（実　施　例） 以下本発明に係る車両のスライディングルーフ装置の一
実施例を、図面を参照して説明する。

第１図および第２図は本発明に係る車両のスライディン
グルーフ装置に関し、車両のルーフを各々前後方向に沿
って切断した図であり、第１図は中央部断面図、第２図
は側縁部所面図である。そして、第３図は第２図を■−
ｍ矢視した断面図である。また、第４図〜第６図は作用
を説明するための拡大断面図である。

本発明は基本的には、ルーフ２に形成された開口部３を
開閉するために、開口部３上でチルトアップ作動されそ
の後チルトアップ状態でルーフ２上へスライド作動され
るルーフパネル４を有するアウタスライドタイプの車両
のスライディングルーフ装置において、ルーフパネル４
のチルト角を、チルトアップ作動時に大きくスライド作
動時に小さく設定するチルトアップ量調整手段３０を備
えて構成される。

図において、５はルーフ２を成すルーフパネル、６はイ
ンナパネル、７はフロントへラダアウタ、８はフロント
へラダインナ、９はルーフフレーム、１０はスライドル
ーフフレーム、１１はトリム、１２はトップシーリング
、１３はウェザストリップ、１４はモータであり、スラ
イドルーフフレーム１０のフロントヘッダ側は略Ｕ字断
面形状に成形されてその凹部がレインレール１５を成す
。また、１６はガイドレール、１７はスライダ、１８は
リフタ、１９はケーブル、２０はロアパネル、２１はロ
ーラ、２２は軸であり、リフタ１８には軸２２が係合さ
れるスライド溝１８ａ、１８ｂが形成されている。

本実施例においては、このりフタ１８のスライド溝１８
ｇ、１８ｂによってスライドルーフパネル４の立上げ傾
斜角（チルト角）調整用のチルトアップｆｆｌ調整手段
３０が構成されている。すなわち、リフタ１８のスライ
ド溝１８ａ、１８ｂは、それぞれ前後方向に延びる長孔
とされており、スライドルーフパネル４のチルト動作の
支点側である前側のスライド溝１８ａは、前後端部が低
く中間部が高い屈曲形状とされている。また、スライド
ルーフパネル４のチルト動作の昇降動作側である後側の
スライド溝１８ｂは、前後端部が高く中間部が低い屈曲
形状とされている。殊に、この後側のスライド溝１８ｂ
は、前後端部と中間部との高低差が大きく設定されてい
る。

このスライディングルーフ装置では第４図に示すように
、全開状態においてスライダ１７の軸２２がリフタ１８
のスライド溝１８ａ、１８ｂの前端部に係合している。

この状態から第５図および第６図に示すように、モータ
１４でケーブル１９を後方に駆動することにより、ケー
ブル１９に連結したスライダ１７がガイドレール１６に
沿って移動し、その際スライダ１７の軸２２のリフタ１
８の各スライド溝１８ａ、１８ｂに対する相対移動並び
に係合により、そのリフタ１８にロアパネル２０を介し
て連結されたスライドルーフパネル４が上方にチルトア
ップされ、その後後方つまりモータ１４側に開スライド
してオーブン状態となるようになっている。

このオープン動作に際し、スライダ１７の軸２２がリフ
タ１８のスライド溝１８ａ、１８ｂの前端部から後端部
に達するまでの相対移動区間で、スライドルーフパネル
４のチルトアップ作動が行われ、スライダ１７の軸２２
がリフタ１８のスライド溝１８ａ、１８ｂの後端部に達
して係合した後、スライドルーフパネル４がスライド作
動するものであるが、チルトアップ作動時第５図に示す
ように、軸２２がスライド溝１８ａ、１８ｂの中間部に
達し軸２２がスライド溝１８ｂの最下方位置に位置して
リフタ１８を大きい傾斜角で立ち上げることにより、ス
ライドルーフパネル４が最大限上昇した状態となる。し
たがって、スライドルーフパネル４のチルトアップ作動
時にスライドルーフパネル４が最も大きいチルト角で立
ち上るので、ルーフパネル４上に滞留している雨水等は
、このとき速やかにレインレール１５に排水されること
になる。その後軸２２がスライド溝１８ａ１８ｂの中間
部を越えると、第６図に示すようにスライドルーフパネ
ル４は小さい傾斜角となるまで降下し、軸２２がスライ
ド溝１８ａ、１８ｂの後端部に係合した後、スライドル
ーフパネル４は後方にスライド作動し始め、開スライド
動作に移行する。したがって、スライド作動の際は、ス
ライドルーフパネル４上から既に雨水等が排除されてい
る。またスライド作動時は、スライドルーフパネル４を
必要以上に大きい傾斜角で立ち上げておくことが却って
好ましくないことから、小さい傾斜角に降下させるよう
になっている。

なお、モータ１４を逆回転させれば前記と逆の作用が行
なわれ、スライドルーフパネル４が閉スライドすると共
にチルトダウンし、クローズ状態となる。

また本実施例によれば、チルトアップ１１調整手段３０
がリフタ１８のスライド溝１８ａ、１８ｂおよびこれに
係合する軸２２によって構成されるので、従来のスライ
ディングルーフ装置に比して部品点数が増加することも
なく、部品な構成により容易に実施化することができる
。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば、チルトアップ量調整手段
により、ルーフパネルのチルトアップ作動時にはルーフ
パネルが大きいチルト角で立ち上り、その後スライド作
動時にはルーフパネルは小さいチルト角に降下されて後
方にスライドされるようにしたので、ルーフパネル上に
滞留している雨水等は、ルーフパネルのチルトアップ作
動時の大きいチルト角で立ち上っているとき速やかに排
水され、その後のルーフパネルがスライド作動されると
きには、雨水等がルーフパネル上から排除され、室内に
滴下することはない。したがって、ルーフパネルのスラ
イド作動による開口部の開放時、ルーフパネル上に滞留
している雨水等が車室内へ滴下するのを防止できるとい
う効果が奏される。

【図面の簡単な説明】

第１図は車両のルーフの中央部断面図、第２図はその側
縁部所面図、第３図は第２図の■−■矢視断面図、第４
図〜第６図は本発明装置の開動作時の作用を順次に示す
拡大断面図、第７図（Ａ）。 （Ｂ）は一般的な車両のルーフ部位を示す斜視図である
。 ２・・・・・・ルーフ ３・・・・・・開口部 ４・・・・・・ルーフパネル（スライドルーフパネル）
３０・・・チルトアップ量調整手段

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ルーフに形成された開口部を開閉するために、該開口部
   上でチルトアップ作動されその後チルトアップ状態で該
   ルーフ上へスライド作動されるルーフパネルを有するア
   ウタスライドタイプの車両のスライディングルーフ装置
   において、上記ルーフパネルのチルト角を、チルトアッ
   プ作動時に大きくスライド作動時に小さく設定するチル
   トアップ量調整手段を備えたことを特徴とする車両のス
   ライディングルーフ装置。