JPH03111582A - セラミクス被覆ステンレス鋼 - Google Patents

セラミクス被覆ステンレス鋼

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JPH03111582A
JPH03111582A JP25119189A JP25119189A JPH03111582A JP H03111582 A JPH03111582 A JP H03111582A JP 25119189 A JP25119189 A JP 25119189A JP 25119189 A JP25119189 A JP 25119189A JP H03111582 A JPH03111582 A JP H03111582A
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JP
Japan
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stainless steel
weight
ceramic
film
alumina
Prior art date
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Pending
Application number
JP25119189A
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English (en)
Inventor
Tadashi Hamada
糾 濱田
Shuji Yamada
修司 山田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、セラミクス被覆ステンレス鋼に関する。
〔従来の技術〕
優れた母材の耐食性、耐候性、機械的性質に加えて、下
地との密着性が良好で、耐食性、耐候性、耐摩耗性、耐
熱衝撃性、耐機械的衝撃力に拶れた厚いセラミクス皮膜
を有するステンレス鋼は、肌ざわりが良く、美麗、清掃
し易いなどの利点を併わせもっため、内外装壁面パネル
、柱カバー尾根材などの内外装建築材、浴槽、流し台、
便器、表札、郵便受け、照明器具等各種家庭用器具など
の利用分野が考えられる。
ステンレス鋼表面の無機物質被覆法としては、従来、化
学的着色法として溶融塩法、硫化法、酸性黒色酸化法、
アルカリ性黒色着色法、酸性電解着色法、アルカリ性電
解着色法などがあり、特に黒着色はカメラ部品、光学部
品、電気器械、精密機械および建物金具に利用されてい
た。しかし、これらの方法では、形成された皮膜の下地
との密着性が充分でなく、また、膜厚がせいぜい1−と
薄いため、耐摩耗性が悪く機械的衝撃に弱かった。最近
は、カラーステンレスが普及し、このものは、耐食性、
耐候性、皮膜の美しさに優れているが、皮膜厚さが0.
3μ以下と薄く機械的衝撃に弱いという欠点があった。
ステンレス鋼表面に直接、無機塗料を塗布したり、セラ
ミクスの溶射やスパッタにより皮膜形成する方法もある
が、下地との密着性が悪く剥離し易い欠点があった。
上述の処理法においては、さらに、脱脂や酸洗など充分
な下地処理が必要であり煩雑であるため、従来、工業上
の応用が限定され前記利用分野への適用が困難であると
言う問題もあった。
〔発明が解決しようとする課題〕
ステンレス鋼表面に化学処理法で形成したセラミクス皮
膜の剥離の問題を解決し、あわせて耐摩耗性、耐機械的
衝撃力を向上させるには、セラミクス皮膜を下地に密着
性良くかつ厚く付着させる必要がある。また、セラミク
ス層の形成にあたって酸洗やブラスト処理など下地処理
の手間が省けることも、コスト的に重要な課題である。
この発明は、下地処理を必要とせず、ステンレス鋼との
密着性に優れた厚いセラミクス皮膜を有し、耐食性、耐
候性、耐摩耗性、耐機械的衝撃力に優れた美麗なセラミ
クス被覆ステンレス鋼の提供を課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため、この発明にかかるセラミクス
被覆ステンレス鋼は、表面にアルミナを析出させてなる
ステンレス鋼の上にセラミクス被覆を化学処理方法で形
成してなるものである。
この発明にかかるセラミクス被覆ステンレス鋼は、例え
ば、つぎのようにして作る。すなわち、AIを含むステ
ンレス鋼を下地処理せず大気中高温で焼成することによ
フて、第1図にみるように、ステンレス鋼母材1表面に
、密着性良、く、厚さが例えば0.5〜10μ、表面凸
部高さが例えば0゜5fm以上のアルミナ皮膜2を析出
形成させるようにする。そして、りfl〔、このアルミ
ナ皮膜2となじみが良(て密着性良く結合する無機物質
を、例えば2−以上の厚みで化学処理法により形成させ
ると、ステンレス鋼母材1との密着性に極めて優れた、
例えば2.5−以上の厚みのセラミクス皮膜3をステン
レス鋼母材1表面に形成させることができるのである。
この発明を以下に詳しく説明すると、アルミナ皮膜が表
面に析出形成されるステンレス鋼の組成は、例えば、次
の■〜■に示される。
■ C:0.025重量%以下 N:0.02重量%以下 Si:0.7重量%以下 Cr:10〜40重量% A1:2〜7重景% を含み、残部Feおよび不可避的に混入する不純物から
なるステンレス鋼。
■ 上記■にTi、Zr、Y、Hf、Ce、La、Nd
、Gdのうちのいずれか1種または2種以上を0.05
〜1.0重量%含むステンレス鋼。
ステンレス鋼の組成が上記のように構成される理由は、
以下のとおりである。
CTCは、高温でCrと反応してCr炭化物を形成し合
金を脆化させる。また、COあるいはCO□ガスとなり
アルミナ皮膜を破壊する。さらに、希土類元素と容易に
反応して、後述する希土類元素の効果を低下させる。こ
れらのことから、Cは0.025重量%以下が望ましい
NUNは、合金の靭性を低下させ、また高温加熱中にC
rと反応してCr窒化物となり、合金の脆化を起こす原
因となりうる。このため、Nは0゜02重景%以下が望
ましい。
Si :Siは、高温酸化中にSiO□となり、アルミ
ナ皮膜に混入して皮膜の緻密性を1員なう。
このことから、Siは0.7重量%以下とすることが望
ましい。
Cr : Fe−Cr−Al系合金において、Crは、
緻密で表面に均一なアルミナ皮膜を形成させるための必
須元素である。10重重四未満では、アルミナ皮膜が形
成されず、他方、Crlの増加とともに合金の脆化の傾
向が強くなるので、上限は40重量%である。
Al :Alは、高温酸化処理により合金表面にアルミ
ナ皮膜を形成させるために不可欠な元素である。特に、
緻密で均一な皮膜を形成させるためには、2重量%以上
の含有が必要であり、このため、下限値は2重量%であ
る。AI含有量の増加はアルミナ皮膜の形成に有利であ
るが、7重量%を越えると合金の加工性が著しく低下す
るので、7重量%が上限である。
Ti:Tiは、合金中に0.05重量%以上含有されて
いる場合、適当の熱処理により微細な金属間化合物を形
成して合金の強靭化に役立つが、1゜0重量%を越える
とアルミナ皮膜の密着性や緻密性を損なう恐れがあるの
で、1.0重量%以下が望ましい。
Zr、 Y、 Hf、 Ce、 La、 Nd、 Gd
 :これらの希土類元素は、アルミナ皮膜に混入して皮
膜の脆さを改善するとともに、皮膜直下の合金内に内部
酸化物粒子として分散して皮膜の密着性を著しく向上さ
せる。これらの効果が発揮されるには、Zr、Y、Hf
、Ce、La、Nd、Gdの1種または2種以上が少な
くとも0.05重量%必要であり、それ故、下限値は0
.05重重四である、他方、1.0重量%を越えて含有
すると合金の加工性が急激に低下するので、上限は1.
0重量%である。
これらのステンレス鋼を、大気中あるいは酸素雰囲気中
、800℃〜1250℃で焼成すると、焼成温度ならび
に時間に依存して容易に全面均一に厚み0.5〜10−
のアルミナ皮膜が析出形成される。例えば、大気中10
00℃、1時間焼成により14厚、同1200℃、3時
間焼成により51厚、表面凸部高さが0.54以上のア
ルミナ皮膜が形成される。焼成温度が1250℃では、
より短時間で5−厚のアルミナ皮膜が形成されるが、全
面均一なアルミナ皮膜を得るには0.5時間は必要であ
る。なお、800℃未満では酸化膜の成長が不均一きな
る傾向がある。
このアルミナ皮膜は、下地のステンレス鋼中のAIが高
温で表面に拡散し酸化して形成されたものであるから、
下地との密着性が極めて優れている。
セラミクス被覆となる無機物質は、酸化クロムあるいは
酸化クロムマトリクスに公知の酸化物、炭化物等硬質フ
ァインセラミクスが分散した複合セラミクスから成る。
化学処理液としては、例えば、酸化クロムからなるセラ
ミクス皮膜形成のための通常のクロム酸を用いる。
セラミクス皮膜厚さは、通常50〜200pであるが、
この発明では、ステンレス鋼表面に0.5〜10,1/
11のアルミナ皮膜が既に形成されているため、母材と
セラミクス相の界面にFeおよびCrを含む中間相を形
成する必要がなく、2鴻厚でも皮膜の密着性や耐機械的
衝撃性が劣ることはない。なお、皮膜厚さに上限はない
が、厚くし過ぎるとコスト的に問題が生じるので、2〜
50μmが望ましい。
化学処理法は、たとえば、クロム酸あるいは硬質ファイ
ンセラミクスが入ったクロム酸にアルミナ析出ステンレ
ス鋼を浸漬後、−度250〜600℃で焼成し、さらに
続けてクロム酸からなる化学緻密化剤を含浸後500〜
600℃で焼成するという工程を数回以上繰返すと言う
方法による。
これによって、通常、充填率が99%以上の酸化クロム
あるいは酸化クロムマトリクスに硬質ファインセラミク
スが分散した複合セラミクス皮膜が得られる。
得られた皮膜の表面には、表面凸部高さが1−程度の凹
凸があるので、ナイロンバフ等により表面磨き仕上げを
行うと、光沢のある表面を得ることができる。
〔実 施 例〕
一実施例1 前記■記載の組成の市販5UH21ステンレス鋼(11
0x100xl鰭)を下地処理無しで、大気中、120
0℃、3時間焼成すると、第1図に示すように、ステン
レス鋼母材1の表面に、厚さが5μm、表面凸部高さが
0.5μm以上のアルミナ皮膜2が析出形成される。ア
ルミナ皮膜が形成された、このステンレス鋼を、クロム
酸(例えば、トーカロ側のCDC−ZACコーティング
法により)に浸漬後、300℃で焼成し、さらにクロム
酸からなる化学緻密化剤を含浸したのち500℃での焼
成を行う工程を3回繰返すことにより、アルミナ皮膜2
の上に厚さ3〜4−の酸化クロム皮膜3を形成した。皮
膜表面は、凸部高さlfm程度の凹凸を有するので、ナ
イロンバフ研磨を行い、光沢のある酸化クロム皮膜とし
た。
得られた無機質皮膜の密着性、耐衝撃性および外観を比
較するため、酸洗処理した市販5US304に、上記と
同様の上記無機物質皮膜を形成したセラミクス被覆ステ
ンレス鋼(比較例)を作って、上記各特性の試験を行っ
た。結果を第1表に示す。表から分かるように、この発
明の組成を有するステンレス鋼で、かつ表面にアルミナ
皮膜を有するものは、化学処理酸化クロム皮膜の密着性
に優れ、また硬く美しい外観を示している。
一実施例2− 前記■記載の組成のステンレス鋼を母材として、実施例
1と同様に被膜形成を行った結果は、実施例1とほぼ同
様の特性を得た。
〔発明の効果〕
この発明によれば、下地処理無しで、密着性が良く、か
つ耐摩耗性、耐機械的衝撃力に優れたセラミクス被覆ス
テンレス鋼を得ることができる。
セラミクス皮膜は、厚く、また高強度であるため、耐食
性、耐候性、耐熱衝撃性に優れ、美麗であり、肌ざわり
が良いため、内外装建材や各種家庭用器具など、産業玉
料する所が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明にかかるセラミクス被覆ステンレス
鋼の横断面図である。 ■・・・ステンレス鋼母材 2・・・アルミナ皮膜 3
・・・セラミクス皮膜

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 表面にアルミナを析出させたステンレス鋼の上にセ
    ラミクス被覆を化学処理方法で形成してなるセラミクス
    被覆ステンレス鋼。 2 ステンレス鋼が、 C:0.025重量%以下 N:0.02重量%以下 Si:0.7重量%以下 Cr:10〜40重量% Al:2〜7重量% を含み、残部Feおよび不可避的に混入する不純物から
    なるものである請求項1記載のセラミクス被覆ステンレ
    ス鋼。 3 ステンレス鋼が C:0.025重量%以下 N:0.02重量%以下 Si:0.7重量%以下 Cr:10〜40重量% Al:2〜7重量% およびTi,Zr,Y,Hf,Ce,La,Nd,Gd
    のうちの少なくとも1種を0.05〜1.0重量%含み
    、残部Feおよび不可避的に混入する不純物からなる請
    求項1記載のセラミクス被覆ステンレス鋼。
JP25119189A 1989-09-26 1989-09-26 セラミクス被覆ステンレス鋼 Pending JPH03111582A (ja)

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