JPH03110121A - 透明性に優れたフッ化ビニリデン系樹脂フィルムの製造方法 - Google Patents

透明性に優れたフッ化ビニリデン系樹脂フィルムの製造方法

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JPH03110121A
JPH03110121A JP1248789A JP24878989A JPH03110121A JP H03110121 A JPH03110121 A JP H03110121A JP 1248789 A JP1248789 A JP 1248789A JP 24878989 A JP24878989 A JP 24878989A JP H03110121 A JPH03110121 A JP H03110121A
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JP
Japan
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film
resin film
vinylidene fluoride
fluoride resin
roller
Prior art date
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JP1248789A
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English (en)
Inventor
Norio Matsuki
松木 憲雄
Yoshimi Ogushi
大串 芳美
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、押出成形により、透明性に優れたフッ化ビニ
リデン系樹脂フィルムを製造する方法に関する。
(従来技術) フッ化ビニリデン系樹脂を押出機中で混練し、押し出さ
れ・たフィルムを60℃以下の温度に象、冷することに
より透明性に優れたフッ化ビニリデン系樹脂フィルムを
製造する方法が知られている。
かかる方法でフッ化ビニリデン系樹脂フィルムを製造す
る場合、従来は、鏡面状の冷却キャスティングローラを
使用し、押し出された樹脂フィルムを、該ローラに密着
して急冷するという手段が採用されていた。
(発明が解決しようとする問題点) 上記の従来技術では、フィルムの引取速度が21II/
lll1n以下の場合には、押し出されたフィルムがロ
ーラに完全に密着して透明性に優れたフィルムが得られ
るのであるが、2 m/winを超えると、フィルムと
ローラとの密着が不均一となり、密着した部分は透明と
なるが、そうでない部分は透明性が不良となり、また平
滑なフィルムが得られないという問題があった。
この問題を解決するための手段として、キャスティング
ローラの温度を80〜120℃の範囲とすることが考え
られるが、この場合には、押し出された溶融樹脂フィル
ムをローラに均一に密着させることができるとしても、
該フィルムの冷却が急冷とならず徐冷となるために、透
明性が不十分なフィルムしか得られない。
従って本発明は、フィルムの引取速度を速くしながら透
明性に優れたフッ化ビニリデン系樹脂フィルムを製造す
ることを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、押出機から押し出されたフッ化ビニリデン系
樹脂の溶融樹脂フィルムを、薄い空気層を介して冷却キ
ャスティングローラに接触させるという手段を採用する
ことによって、上記目的を達成したものである。
即ち本発明によれば、フン化ビニリデン系樹脂を押出成
形し、押し出された樹脂フィルムを冷却キャスティング
ローラ上を通過せしめることによりフッ化ビニリデン系
樹脂フィルムを製造する方法において、 押し出された樹脂フィルムを、薄い空気層を介して前記
冷却キャスティングローラ上を通過せしめるごとを・特
徴とする透明性に優れたフッ化ビニリデン系樹脂フィル
ムの製造方法が提供される。
本発明の製造方法の一例を簡単に示す第1図において、
本発明方法によれば、押出機1中でフッ化ビニリデン系
樹脂の加熱混練が行われ、Tダイ2を介して押し出され
た溶融樹脂フィルム3は、薄い空気N4を介して冷却キ
ャスティングローラ5によって冷却され、巻取りローラ
6により回収される。
この場合、必要によりエアーノズル7が設けられ、溶融
樹脂フィルム3の背面からエアーが吹きつけられ、冷却
効果の増大がもたらされるとともに、該フィルム3とロ
ーラ5との間に形成される空気層4の厚みを薄く調整す
ることができる。
問皿 本発明において使用するフッ化ビニリデン系樹脂として
は、フッ化ビニリデンの単独重合体に限られず、その透
明性を損なわない範囲において、ヘキサフルオロプロピ
レン、テトラフルオロエチレン、メチルメタクリレート
、ブチルアクリレート等の他のモノマーとの共重合体も
使用することができる。勿論、これら重合体乃至共重合
体は、フィルムを形成するに足る分子量を有しているべ
きである。
狸盛底旭 本発明において、フッ化ビニリデン系樹脂の押出成形に
よる溶融樹脂フィルム3の形成は、それ自体公知の条件
で行われ、例えば押出機1のシリンダー中での加熱混練
は170〜230°Cで行われ、Tダイ2中の樹脂温は
200〜260°Cの範囲に設定される。
また本発明においては、溶融樹脂フィルム3の厚みを3
0μm以下、特に20μm以下の範囲に調整することが
望ましい。この厚みが30μmを超えると、溶融樹脂フ
ィルム3の冷却を急冷とすることが困難となり、最終的
に得られるフィルムの透明性が不十分となる場合がある
。この溶融樹脂フィルム3の厚みの調整は、グイリップ
のスリット間隙を適宜変更すること及び押出速度と引取
速度の変更によるトラフト率の調整によって容易に行う
こと・ができる。
金星 本発明方法においては、既に述べた通り、前記溶融樹脂
フィルム3を薄膜の空気層4を介して冷却キャスティン
グローラ5に接触させることによって、該フィルム3を
急冷し、フッ化ビニリデン系樹脂の結晶化を防止して透
明フィルムを得る。
かかる空気層4を介在させることによって、樹脂フィル
ム3の引き取り速度を増大させながらフィルムの透明性
を向上させることが可能となるものである。
本発明において、冷却キャスティングローラ5の温度は
10〜60℃、特に20〜40°Cの範囲に調整されて
いることが望ましい。即ち、この温度が60°Cを超え
ると急冷効果が減少するとともに、溶融樹脂が不均一に
キャスティングローラに密着し、得られるフィルムは透
明性が不均一となり、また外観上も不均一で平滑なフィ
ルムを得ることが困難となる傾向がある。また冷却キャ
スティングローラの温度が10゛cよりも低くなると、
急冷の程度が大きくなり過ぎて熱収縮が大となり、フィ
ルム表面に凹凸が形成される場合がある。このような傾
向は、キャスティングローラによるフィルムの引取速度
が比較的小さい場合(例えば、Low/win程度)に
顕著である。
また本発明においては、有効な空気層を形成させるため
に、フィルムの引取速度を10m/min以上、特に2
0m/min以上とすることが望ましい。
即ち、フィルムの引取速度を上記のような範囲に調節し
ておくことにより、キャスティングローラ5と溶融樹脂
フィルム3との間に雰囲気中の空気が巻き込まれ、両者
の間に有効な空気層4が形成されて該フィルム3の急冷
が行われるのである。
例えば、フィルムの引取速度が10m/minよりも小
さい場合には、有効な空気層が形成されず、溶融樹脂フ
ィルム3がキャスティングローラ5に密着することがあ
り、不均一な冷却を生じ、透明性が良好なフィルムが得
られない場合がある。
さらに本発明によれば、溶融樹脂フィルム3の背面側に
エアーノズル7を設け、所謂エアーナイフにより冷却効
果を向上させることができる。
このエアーナイフは、熱可塑性樹脂の押出Tダイキャス
トフィルム成形において冷却効果を高めるために屡々採
用されるものであり、本発明においてもこれを併用する
ことによって、冷却効果が向上し、透明性に優れたフィ
ルムを得ることができる。
本発明において使用するこのエアーナイフは、溶融樹脂
フィルム3とキャスティングローラ5との間の空気層を
薄くするとともに、キャスティングローラ5とは反対側
にある溶融樹脂フィルム3の面を冷却する効果を有して
いる。
従って、この効果を最大とするためには、エアーの吹き
付は位置を、フィルムの冷却が始まる付近とすることが
好適であり、エアーナイフをキャスティングローラ5に
近づけ、該ローラ4とエアーノズル7との間隔を30m
m以下、特に20mm以下に設定することが望ましい。
またエアー圧力は特に大きくする必要はなく、あまりエ
アー圧力を大きくすると、却ってフィルム3がローラ5
に密着して空気層の破断を生じる場合がある。このため
に、−船釣に言って、エアーノズル7から吐出するエア
ー量は、フィルム幅1m当り0.1乃至10m3/wi
n、特に0.6乃至2.4 m’/minの範囲にある
ことが望ましい。すなわち、0.1 m+3/rain
よりも小さいときには、エアーノズルの効果が有効に発
現せず、10m2/winよりも大とすると、風速が大
きすぎるために均一な風圧を得ることが困難となり、フ
ィルムに揺れを生じたり部分的に空気層が破壊されたり
する傾向がある。
また該ノズル7の開口部スリット間隙は0.5〜10m
m、特に1.0〜2.On+mの範囲とすることが好適
である。更にこのエアーノズル7は、樹脂フィルム3の
幅等に応じてフィルム幅と同等かそれよりやや広幅のも
のが好適に使用される。
(実施例) 実施■上 450mmの押出機において、シリンダー温度を170
〜225°0、ダイス温度を230°Cに設定して、フ
ッ化ビニリデン樹脂(ソルベー社製、“5OLEF“1
008)を押し出し、キャスティングローラ温度20°
C、フィルム引取速度10m/minの条件で、1m幅
のフィルムをTダイより押出し、押し出された樹脂フィ
ルムの冷却を行い、フィルムの製造を行った。
尚、フィルムの厚みは9μmであった。
得られたフィルムの透明性を、日本重色製のへイズメー
ターで測定し、その結果を第1表に示した。
裏施皿l キャスティングローラ温度35℃及びフィルム引取速度
30m/n+inとしてエアーナイフを使用した以外は
実施例1と同様にしてフィルムの製造を行い、得られた
フィルムの透明性を第1表に併せて示した。
尚、フィルムの厚みは9μmであった。
またエアーナイフのノズルスリット間隔は0.5鵬、吐
出量は1.2 m’/minとした。
遺」1例Jユ エアーナイフを使用しない以外は実施例2と同様にして
フィルムの製造を行い、フィルムの透明性を第1表に併
せて示した。
尚、フィルムの厚みは9μmであった。
土較■上 キャスティングローラ温度100°Cとし、フィルム引
取速度l0Ill/minとして実施例2と同様にして
フィルムの製造を行い、フィルムの透明性を第1表に併
せて示した。
尚、フィルムの厚みは9μmであった。
またエアーナイフのノズルスリット間隔は0.8鵬、吐
出量は2.5 m3/winとした。
止較尉I エアーナイフを使用、しない以外は比較例1と同様にし
てフィルムの製造を行い、フィルムの透明性を第1表に
併せて示した。
尚、フィルムの厚みは9μmであった。
止較■エ フィルム引取速度30m/minとした以外は比較例2
と同様にしてフィルムの製造を行い、フィルムの透明性
を第1表に併せて示した。
尚、フィルムの厚みは9μmであった。
止較±土 エアーナイフを使用した以外は比較例3と同様にしてフ
ィルムの製造を行い、フィルムの透明性を第1表に併せ
て示した。
尚、フィルムの厚みは9μmであった。
またエアーナイフのノズルスリット間隔は0.5閣、吐
出量は1.2 m’/minとした。
(発明の効果) 本発明によれば、フィルムの引取速度を速くしても透明
性に優れたフッ化ビニリデン樹脂フィルムを得ることが
でき、生産性を顕著に向上させることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法を実施するための装置の一例を簡
単に示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)フッ化ビニリデン系樹脂を押出成形し、押し出さ
    れた樹脂フィルムを冷却キャスティングロール上を通過
    せしめることによりフッ化ビニリデン系樹脂フィルムを
    製造する方法において、 押し出された樹脂フィルムを、薄い空気層を介して前記
    冷却キャスティングローラ上を通過せしめることを特徴
    とする透明性に優れたフッ化ビニリデン系樹脂フィルム
    の製造方法。
JP1248789A 1989-09-25 1989-09-25 透明性に優れたフッ化ビニリデン系樹脂フィルムの製造方法 Pending JPH03110121A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000037237A1 (de) * 1998-12-22 2000-06-29 Röhm GmbH & Co. KG Verfahren zur herstellung von folien mit einer mischungen aus fluorpolymeren und polyacrylaten enthaltenden schicht

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000037237A1 (de) * 1998-12-22 2000-06-29 Röhm GmbH & Co. KG Verfahren zur herstellung von folien mit einer mischungen aus fluorpolymeren und polyacrylaten enthaltenden schicht
US6420033B1 (en) 1998-12-22 2002-07-16 Roehm Gmbh & Co. Kg Methods for the production of films
CZ298439B6 (cs) * 1998-12-22 2007-10-03 Röhm GmbH & Co. KG Zpusob výroby fólií

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