JPH03109233A - 紫外線レーザ用合成シリカガラス光学体及びその製造方法 - Google Patents

紫外線レーザ用合成シリカガラス光学体及びその製造方法

Info

Publication number
JPH03109233A
JPH03109233A JP15408190A JP15408190A JPH03109233A JP H03109233 A JPH03109233 A JP H03109233A JP 15408190 A JP15408190 A JP 15408190A JP 15408190 A JP15408190 A JP 15408190A JP H03109233 A JPH03109233 A JP H03109233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silica glass
optical body
synthetic silica
glass optical
refractive index
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15408190A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0627013B2 (ja
Inventor
Shigeru Yamagata
茂 山形
Kyoichi Inagi
恭一 稲木
Toshikatsu Matsutani
松谷 利勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Quartz Products Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Quartz Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Quartz Products Co Ltd filed Critical Shin Etsu Quartz Products Co Ltd
Publication of JPH03109233A publication Critical patent/JPH03109233A/ja
Publication of JPH0627013B2 publication Critical patent/JPH0627013B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、略360nm以丁の紫外線レーザに使用され
るレンズ、窓部材、ミラー、プリズム、フィルタ、エタ
ロン板、その他のレーザ光用の合成シリカガラス製光学
体及びその製造方法に関する。
「従来の技術」 近年における1、sIの微細化、高集積化の進展は極め
て著しく、すでにチップ当りの素子数が百方以上のVL
SIの時代に入っている。これに伴ないウェハ上に集積
回路パターンを描画するりソグラフィ技術においても−
その開発か急速に進み、より微細な線巾例えばIMビッ
トDR八へに対応する線1111μl、4MビットDR
AMに対応する線rj10.8 μ■が開発されている
。そして今やサブミクロンの線巾すなわち16Mビット
乃至256MビットDRAMに対応する0、5乃至0.
2μIの線巾で描画可能なりソグラフィ技術の開発か急
務とされている。
しかしながら従来の光りソグラフィ技術はその欠点とし
て露光波長が大きいため、回折により解像力がi!IJ
限されるという問題があり、上記要請を満足することは
できない。
光の短波長化を図る為に、400nm以下の紫外線を用
いた技術が開示されているが、従来の光学ガラスを用い
たレンズでは使用波長が365nm (i線)付近より
光透過率が急激に低下するために、レンズ材料を従来の
光学ガラスから石英ガラスに代える必要があるが、石英
ガラスに通常の紫外線を透過した場合光スペクトル巾が
広いために色収差が発生してしまう。
そこでスペクトル11】の狭い且つ紫外域で発振する高
出力パルスレーザであるエキシマレーザ、特にサブミク
ロン惟位のより鮮明画像を得るために短波長なにrF 
(248nm) 、Art’ (+93nm)を前記光
リソグラフィー用の光源として用いた技術が検討されて
いる。
しかしなからエキシマレーザ光は従来のi線、g線等に
比較して極めてパワーが大であり而も発振波長の短波長
化が進むにつれ、例え前記石英ガラスを用いて前記レー
ザ光用光学部材を製作したとしても該レーザ光が長時間
照射されるとレンズ等の光学部材がダメージを受け、透
過率の低下等の光学特性が低下し、最終的にクラックが
発生するという問題が生じる。
ところで、従来水晶を溶融して造った天然石英ガラスを
水素ガス雰囲気中で約400〜tooo℃で加熱するこ
とにより電離線の作用によりその石英ガラスが着色を生
じるのを防止しようとする技術が提案されている(特公
昭40−10228号参照)が、このようなmに水素処
理を施しただけにすぎない石英ガラスでは耐レーザ性が
不充分であり、前記問題点を解決することができない。
他方、本出願人等は先に特開昭64−28240号にお
いて、略400nm以下の紫外線レーザ光に使用される
光学用石英ガラス部材において、脈理除去、特に三方向
脈理フリーの石英ガラス材よりなり、光が透過する区域
において屈折率変動幅Δnが5×10−’以下の均質性
を有することを特徴とする光学用石英ガラス部材を提案
した。しかし、かかる光学部材は高純度合成石英ガラス
塊を加熱し脈理を除去した後、円柱状等の所望形状に成
型し、更に内部歪除去と均質化を図る為に加熱−徐冷処
理(アニール処理)し、光学部材を作製するものである
ので、該徐冷工程時に該光学部材の中心域と周縁域とで
の温度差を生じ、仮想温度(Fictive teap
erature)分布が発生する。該仮想温度分布の発
生は結果として屈折率変動の分布を引き起し更なる改良
が望まれていた。
[発明が解決しようとする課題」 前記徐冷工程において徐冷速度を極力遅くしても、外気
と接する周縁側と中心域側の徐冷速度を均一化しながら
徐冷する事は不可能であり、慈徐冷中高温状態にあるガ
ラス塊の中心域より周縁域の冷却速度が必然的に早くな
ってしまい、いわゆる中心域より周縁側に向は同心状に
して且つその断面内における仮想温度(Fictive
 tea+perature)が中心域から周縁部に向
って順次大きな値を示す仮想温度分布を示す。
従って前記シリカガラス塊の屈折率分布の拘止を図る為
には、シリカガラスの合成による高純度化とともに、そ
の後における前記熱処理時における仮想温度分布の平坦
化を図らねばならないか、その改善には限界があり、結
果として前記屈折率分布の均質化を図るのは極めて困難
である。
そこで本発明は、OH基濃度分布による屈折率変動を効
果的に組合せることにより、前記問題を解決することを
目的とする。
[課題を解決する為の手段] 本発明は、屈折率分布の変動要因たる仮想温度差を極力
0に近づけて、光学部材における屈折率の高均一性を得
るのではなく、逆に何記仮!g温度差を実質的に0にす
る事が不可能である為に、前記変動要因の温度差の発生
を許容しつつ該温度差に対応させてOH基濃度分ノa状
態を各々適切に規制する“1■により、前記各々の分布
状態に起因して発生する屈折率変動を互いに打消し、結
果として少なくとも−の断面方向における屈折率分布の
変動幅を2X 10−6以下に抑制した点にある。
更に、本発明の第二の特徴とする所は、内部歪除去の加
熱処理後若しくは加熱処理と同時に行う水素ドーピング
処理にて紫外線レーザ照射による光透過率低下を抑制す
るに充分な量の水素ガスをドープした点にある。
前記水素ドープ量の有効な範囲は、水素分子濃度の測定
か又は水素分子放出量として測定することにより決定し
つる。
その好ましい範囲は、前記水素ガスが5X 10”(m
olecules/cm3)分子濃度以上、若しくは真
空下での1000℃昇温時における放出量が少なくとも
X 1020(mole1020(7m2)以上になる
ように水素ガスをドープさせるのがよい。
尚本発明による光学体は略360nmまでの特定波長域
の紫外線、特にレーザ光に好適に使用される。波長域が
36On@以上ではフォトンエネルギーが小さくなるの
で光学特性の安定性を考慮する必要性が少なく、本発明
の光学体を必ずしも使用する必要性はない。
「作用」 本発明の作用を第1図に基づいて詳細に説明する。
+lη記したように高純度で且つ均一組成の合成シリカ
ガラス塊を用いて加熱−徐冷処理を行った場合は、屈折
率分布は1)f記仮想温度分布に依存してしまう為に、
ガラス塊の中心域より周縁域に移行するに連れ順次屈折
率が大である曲線、例えば(B)に示すような軸対称で
且つ凹型曲線状の屈折率分布が生じてしまう。
そこで前記屈折率分布を打消し、(試料番号lの^)に
示すような平坦な屈折率分布を得る為には、加熱処理前
のシリカガラス塊の屈折率分布を (試料番号1のC)
のような、母材中心域から周縁域に移行するに連れ順次
小になるよう軸対称で且つ凸型曲線状の分布形状にすれ
ばよい。
−・方OH基濃度分布と屈折率分布は第1図に示すよう
に逆相関関係にある為に、第1図の試料番号l及び2に
示すようにその曲率カーブを任意に設定する事により、
前記仮想温度分布に依存する屈折率分布(+1)を打消
す屈折十分11i((:)の形成が容易であり、これに
より本願の効果を円滑に達成する事が可能となる。
尚、耐レーザ性能の評価要素である透過率や屈折率等の
変化は叶基の濃度分布のみならず、その含有量に依存し
、従ってOH基台4Tmを増大させる事により、蛍光特
性、屈折率、透過率等の光学特性の安定性が向上するの
は既に本発明者が先の出願(特願平1−134562号
、特願昭6:l−219628号)において記載した通
りである。
ただし、その理由はシリカガラスに強力なレーザ光を照
射すると、ガラス網目構造を構成する原子間の結合が切
断され、その結果透過率が低下し、吸収バンドが現われ
る。又5蛍光強度も増加するが、これら原子間の切断も
ガラス組織中に含まれるOIIM!や112の存在等に
より大部分が修復されるものと推定される。
そこで、本発明は前記OH基濃度分布における最少濃度
領域にあけるOH基濃度量を少なくとも50pp−以上
に設定している。
さて、レーザ光用光学部材2は第2図に示すように、少
なくとも前記叶基濃度分布を有する断面方向から直交す
る面方向にレーザー光入射面2aを設定する訳であるが
、該光学部材2の場合は第2図に示す光学体1の一部を
使用するものである為に、11f1記濃度分布の極大又
は極小点が中心域にあるとは限らず第2図の2^、2G
に示すように極大点又は極小点さえない場合もある。そ
こで請求項2)に記載した発明においては、水素ガスを
含4Tする高純度合成シリカガラスを用いて形成すると
ともに、その入射面と直交する面内における屈折率分布
変動幅(Δn)を抑制する為に、該面内におけるOH基
濃度が、最少濃度領域から最大濃度領域に向けて変曲点
をもつことなく順次大きい値を示す曲面状の分!11に
なるように設定したことを特徴としている。
「実施例」 次に製造手順に従って、本発明の好ましい実施例を説明
する。
先ず原料のケイ素化合物、に1I3s i (OICI
I3) 3を蒸留処理して不純物を除去させた後弗素樹
脂ライニング付ステンレス製容器に貯溜した高純度原料
を用意し、該高純度のelf35+ (OCI13)3
原料を酸水素炎中で加水分解反応させ円柱状の合成シリ
カガラスインゴットを製造するとともに、前記原料酸素
及び水素の各種ガスの混合比を調整して円柱軸に対して
、直交する断面におけるO1111基濃中心域で最小値
を示し、周縁域に移行するに従い順次大きくなる値を示
す曲線状の分布、具体的にはOH基最小濃度が中心域に
ある軸対称の上に凹型分布曲線(略二次分布曲線)にな
るように制御し、もしくは該OH基濃度が中心域で最大
値を示し5周縁域に移行するに従い順次小さくなる値を
示す曲線状の分布、具体的にはOH基最大濃度が中心域
にある軸対称の上に凸型分布曲線になるように制御し、
もしくは該0■基濃度が均一であるように制御した。
尚、前記合成シソ力ガラスインゴット中のOH基濃度及
びOH基濃度分布は原料ガスと酸水素ガスとの混合比率
を調整するのみならず、合成装置のバーナー形状、バー
ナー位置等を変化させて制御することが可能である。
次に、これらインゴットを一定の直径の棒状体に延伸し
た後、横型浮遊体域融解法(FZ法)により混練り均質
化し、三方向脈理フリーとした。そして前記インゴット
群よりOH基の含有量が3pp−以下、略1100pp
、略400pp11のインゴット ド (第2図参照)
を分取した。
そして、前記のようにして合成されたインゴット ビを
加熱成型し室温まで放冷した後円柱体側面の外周研削と
」二F面の平面研削を行いφ200xL 60mmのガ
ラス光学体を形成し、OH基濃度分布測定を行った。
この結果、前記OH基濃度分布曲線に対応する屈折率分
布曲線の最大点と最小点間の屈折率変動幅(Δn)は、
後記する加熱−徐冷処理による仮想温度分布と対応させ
て逆相関分布に設定され、具体的には現状の熱処理によ
る仮想温度分布差がOイ記合成シリカガラスの直径によ
っても異なるが有効域(光透過域)において多くとも4
℃以内の範囲にあることから、前記OH基濃度の最小点
をIooppmを1100pp以上に設定しつつそのO
H基濃度分布差(最大点と最小点の濃度差:ΔOH)を
略600ppm以内になるように設定される。
次に、前記各腫OH基濃度を有するシリカガラスインゴ
ットを電気加熱炉内の石英ガラスチャンバー内に設置し
て、各々llCl雰囲気下(表1の試料番号1′、2’
)と、5!に+7)I+(:1を加味した112雰囲気
下(表1及び図(の試料番号1〜6)にて、各々■10
0〜鳳200℃で一定時間保持した後、仮想温度分!5
差が有効域(光透過域)において略2℃P7になるよう
に制御しながら約200℃の温度以下になるまで一定の
プログラムにより徐冷を行い、その後大気放冷を行った
この際、熱処理温度を1100〜+200”Cの範囲と
した理由は、合成シリカガラスの歪点が約+ozot=
、徐冷点が約1120℃とされており、+020’Cか
51120℃のガラス転移領域を含む温度領域で熱処理
することがイf効であると考えられるからである。
この結果、前記仮想温度分布による屈折重分IH+が軸
を通る断面内における屈折率曲線が軸において最小値を
示し、周縁域に移行するに従い順次大きい値を示す曲線
、具体的には屈折率の最小値が11材中心域にある上に
凹型曲線(略二次曲線)状になり、OH基濃度分布に基
づく屈折率分布と対称形状となる。 (第1図(A)の
試料番号1,2)従つて1)1f記熱処理後のシリカガ
ラスインゴットの周縁域を研削したシリカガラス光学体
(φ160X L3OHm)の屈折率分布は、前記仮想
温度分布により形成される屈折率分布と、OH基濃度分
布により形成される屈折率分布が加算される結果、屈折
率変動幅(Δn)の小さい高均質なシリカガラス光学体
1を得ることができる。
そして、該光学体の所望部分を必要に応じて研磨その他
の加工をされた光学体は、屈折率変動幅(Δn) 2X
 10−’以下という高い均質性を示すことになる。 
(第1図(^)の試料番号I、2)しかしながら、OH
基を含有しないインゴットや叶基濃度略400ppmで
かつ均一な叶基濃度分布を有するインゴットでは、 +
3η記内部歪除去のための徐冷工程において発生する仮
想温度外1jiによる屈折率分布を01基濃度分布によ
る屈折率分布で打ち消すことができないために、加熱処
理されたシリカガラスインゴットを研削して作られた合
成シリカガラス光学体において、Δn(屈折率変動幅)
が2XIO−’以下という高均質性は得られなかフた。
(第1図(^)、(B)の試料番号3、りさらに、該O
H基濃度分布が前記徐冷工程において発生する仮想温度
分布による屈折率分布を打ち消すような分布を有しない
インゴットでは、加熱処理された該インゴットを研削し
て作られた合成シリカガラス光学体のΔn(屈折率変動
幅)は、7〜8X 10−’という不均質なものであフ
だ。 (第1図(B)の試料番号5.6) 次に、前記熱処理後の各インゴットについてアルカリ金
属元素Li、Na、に、アルカリ土類金属元素MgCa
及び遷移金属元素Ti、Cr、Fe、Ni、Cuの各元
素の微量分析を原子吸光光度法及び中性子放射化分析法
にて行ってみると2いずれもアルカリ金属元素が0、O
5ppm以下、7/L/カリ上類が0.01ppl+前
後、遷移金属元素が0.01ppa+以下と高純度が維
持されていた。
そして、このようにして形成した内部歪のない複屈折が
5 (nm/cm)以下のインゴットを40X :lO
Xt30mmの寸法に切断しかつ両面鏡面仕上を行って
エキシマレーザ照射実験用試験片を作成するのと同時に
112ガス測定用サンプルとして寸法40X 20Xt
liemでかつ両面を鏡面仕上したもの及び寸法tOX
10X 20(+)1層でかつ3面を鏡面仕上したもの
を作成して11□放出IIt及び112濃度の測定を行
う。前記112ガス放出量の測定はサンプルをセットし
た石英チャンバー内を真空雰囲気にした後、 4℃/s
inで1000℃まで昇温させた後、該1000℃にて
2hr保持する。その時放出される各種ガスを四重横型
質量分析計に導入し、分子の種類とflitを測定する
。(森木幸裕、他、照明学会 東京支部大会社、PP、
 16〜25、+989) さらに、レーザラマン散乱測定法による112ガス濃度
測定では、サンプルをセットした後^rレーザ(488
nm)で照射し4135(cm−’)と800(cm−
’)の散乱光の強度比より112ガス濃度を計算する。
(V、S、Kh。
timchcnko、  ct、al、  7.hur
nal  Pr1kladnoi  5pekLros
kopii、 Vol、46. No、6. Pr’、
987〜991.1986)これら測定結果によれば、
試料番号1.2における11□放出量は略2X 10”
(molecules/m2)、試料番号1゜2.3,
4,5.6 テは112濃度3x 1017〜5X 1
0”(molccules/cm3)という値を得た 
(第1図(^)、(11)参照)。
次に+iir記耐エキシマレーザー性Xf価用の試験片
に対して、 KrFエキシマレーザ(248nm)を用
い、パルス当りエネルギー密度100,200,400
(a+J/cm2−pulse)及び照射パルス数IX
 10’ 、 IX 106. IX 10’(pul
se)の組合せから成る照射条件にて照射を行った。
そして、前記照射終了後の各試験片について、透過率の
測定を行い、また、前記耐エキシマレザ性評価用の別の
試験片に対して^「Fエキシマレーザ(+93n■)を
用い、パルス当りエネルギー密度を100(*J/cm
2・pulse)、周波数を100(llz)にて連続
照射を行い、5.8eV (略215止)にあける内部
透過率が2を低下するまでの照射パルス数を測定し、に
rFエキシマレーザ(248nm)でのデータと比較を
行った (表2参照)。
この結果、OH基を略100ppm以上含有しかつ水素
分子濃度略5X 10”(molecules/cm3
)以上又は水素分子放出伝路IX 10”(molec
ules/m’)以上の値をイfする試料では、非常に
高い耐エキシマレーザ性が1ilられたが(第1図(^
) 、 (0)及び表1の試料番号1,2,4,5.6
)、一方水素分子濃度略5X 10”(■o1ecul
es/cai′3)以上又は水素分子放出伝路lX10
”(+*olecules/m”)以上の値を有するが
OH基を実質的に含有しない試料(試料番号3)では、
好ましい耐エキシマレーザ性は得られなかフた。
以上の実験結果を総合′1−ると試料番号!と2が優れ
た耐エキシマレーザ性を示し、Δn(屈折率変動幅)が
2X 10−’以下、複h17折率5 (ns/cm)
以下、脈理フリーの高均質性を41することが確認され
た。
ぐ1カガース び る キシマレ− −タ *1 波長:  にrF (248rua) パルスエネルギー+  400(Ill、I/c/−P
)周波数+   100(IIZ) *2 ^rF(+93nm) +00 (IIJ/C112・P) +00 (+17.) 「発明の効果」 以上記載の如く本発明によれば、脈理フリーで内部歪の
ない合成シリカガラス体をその仮想温度外15に基づく
屈折率変動とOH基濃度分布に基づく屈折率変動で互い
に打消し、実質的に屈折率変動のない構成にし、更に水
素ドープを組合わせて、長期間にわたるエキシマレーザ
光照射に対し透過率の低下を生ぜず耐レーザ性の優れた
光学部材をうることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(^)、(B)は合成シリカガラス光学体のOH
基濃度分布とその屈折率分布換算及び仮想温度分布とそ
の屈折率分布換算並びに屈折率分布の実測値を示すグラ
フ図である。 第2図は本発明の合成シリカガラス母材から光学体を切
り出した時のOH基含有量分布を示す製造手順図である
。 1 ・・・合成シリカガラス光学体

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)脈理除去及び内部歪除去の処理を施したOH基含有
    合成シリカガラス体からなり、該ガラス体はその仮想温
    度分布に基づく屈折率変動分布とOH基濃度分布に基づ
    く屈折率変動分布とが互いに打消し合い実質的に屈折率
    変動の無い構成としてあり、かつ、紫外線レーザ照射よ
    る光透過率低下を抑制するに充分な量の水素分子を含有
    していることを特徴とする紫外線レーザ用合成シリカガ
    ラス光学体。 2)前記合成シリカガラス光学体は、OH基の最低濃度
    領域におけるOH基濃度が少なくとも50ppmであり
    、かつ該OH基濃度が低濃度領域から高濃度領域へ変曲
    点を持つことなく順次増加する分布であることを特徴と
    する請求項1)記載の合成シリカガラス光学体。 3)前記シリカガラス光学体が水素分子含有量略5×1
    0^1^6(molecules/cm^3)以上であ
    ることを特徴とする請求項1)記載の合成シリカガラス
    光学体。 4)前記シリカガラス光学体が、真空下での1000℃
    昇温時における水素分子放出量略1×10^2^0(m
    olecules/m^2)以上になるように水素を含
    有していることを特徴とする請求項1)記載の合成シリ
    カガラス光学体。 5)前記紫外線レーザがKrFエキシマレーザであるこ
    とを特徴とする請求項1)記載の合成シリカガラス光学
    体。 6)前記紫外線レーザがArFエキシマレーザであるこ
    とを特徴とする請求項1)記載の合成シリカガラス光学
    体。 7)前記合成シリカガラス光学体が、アルカリ金属(L
    i、Na、K)含有量150ppb以下、アルカリ土類
    金属(Mg、Ca)含有量100ppb以下、遷移金属
    (Ti、Cr、Fe、Ni、Cu)含有量50ppb以
    下のものであることを特徴とする請求項1)記載の合成
    シリカガラス光学体。 8)前記合成シリカガラス光学体が、アルカリ金属元素
    Li、Na、Kの各含有量が50ppb以下、アルカリ
    土類金属元素Mg、Caの各含有量が10ppb以下、
    遷移金属元素Ti、Cr、Fe、Ni、Cuの各含有量
    が10ppb以下のものであることを特徴とする請求項
    1)記載の合成シリカガラス光学体。 9)前記合成シリカガラス光学体が、三方向脈理フリー
    のものであることを特徴とする請求項1)記載の合成シ
    リカガラス光学体。 10)前記合成シリカガラス光学体が複屈折率5(nm
    /cm)以下のものであることを特徴とする請求項1)
    記載の合成シリカガラス光学体。 11)前記合成シリカガラス光学体が屈折率変動分布幅
    Δn2×10^−^6以下のものであることを特徴とす
    る請求項1)記載の合成シリカガラス光学体。 12)OH基を含有する脈理フリーの高純度合成シリカ
    ガラス塊で、OH基濃度が中心域から周縁域に向けて変
    曲点を持つことなく順次高くなるように設定した該ガラ
    ス塊を温度1000〜1200℃に一定時間加熱し徐冷
    することにより内部歪除去の処理を施すと共に、この徐
    冷工程によってガラス塊の周縁域から中心域方向に形成
    される仮想温度分布に基づく屈折率変動分布と前記OH
    基濃度分布に基づく屈折率変動分布とを互いに打消し合
    う構成とし、ついでこのガラス塊を常圧ないし加圧の水
    素ガス雰囲気中で200〜1000℃に加熱処理するこ
    とにより、紫外線レーザ照射による光透過率低下を抑制
    するに充分な量の水素分子をドープすることを特徴とす
    る合成シリカガラス光学体の製造方法。 13)前記内部歪除去の処理工程を経たガラス塊につい
    て、水素分子ドープに先立って減圧下に200〜100
    0℃に加熱することにより脱ガス処理を施すことを特徴
    とする請求項12)記載の光学体の製造方法。 14)前記ガラス塊についての内部歪除去の処理を水素
    ガス雰囲気中で実施し、その徐冷工程において常圧ない
    し加圧雰囲気下で200〜1000℃に所定時間維持す
    ることにより、ガラス塊中へ紫外線レーザ照射による光
    透過率低下を抑制するに充分な量の水素分子をドープす
    ることを特徴とする請求項12)記載の光学体の製造方
    法。
JP2154081A 1989-06-14 1990-06-14 紫外線レーザ用合成シリカガラス光学体及びその製造方法 Expired - Lifetime JPH0627013B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14946689 1989-06-14
JP1-149466 1989-06-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03109233A true JPH03109233A (ja) 1991-05-09
JPH0627013B2 JPH0627013B2 (ja) 1994-04-13

Family

ID=15475756

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2154081A Expired - Lifetime JPH0627013B2 (ja) 1989-06-14 1990-06-14 紫外線レーザ用合成シリカガラス光学体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0627013B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06227827A (ja) * 1992-02-07 1994-08-16 Asahi Glass Co Ltd 透明石英ガラスとその製造方法
EP0720969A1 (en) * 1995-01-06 1996-07-10 Nikon Corporation Silica glass, optical member including the same, and method for producing the same
US5699183A (en) * 1993-02-10 1997-12-16 Nikon Corporation Silica glass member for UV-lithography, method for silica glass production, and method for silica glass member production
US5958809A (en) * 1996-08-21 1999-09-28 Nikon Corporation Fluorine-containing silica glass
JP2001342034A (ja) * 2000-05-29 2001-12-11 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd F2エキシマレーザー用合成石英ガラス光学材料及び光学部材
US6442973B1 (en) 1995-01-06 2002-09-03 Nikon Corporation Synthetic silica glass and its manufacturing method
US6831241B2 (en) 2001-07-06 2004-12-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Touch panel switch
JP2008044843A (ja) * 1997-03-07 2008-02-28 Schott Lithotec Ag 合成石英ガラス製プリフォーム
JP2008544947A (ja) * 2005-06-30 2008-12-11 コーニング インコーポレイテッド 低フルエンス依存性透過率を持つ合成シリカ材料およびその製造方法
JP2010502538A (ja) * 2006-09-05 2010-01-28 旭硝子株式会社 石英ガラス基板およびその製造方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69816758T2 (de) * 1997-05-20 2004-06-03 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Synthetisches quarzglas zur verwendung in uv-strahlung und verfahren zu seiner herstellung

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50143539A (ja) * 1974-05-07 1975-11-19
JPS6275604A (ja) * 1985-09-30 1987-04-07 Mitsubishi Metal Corp 耐放射線性の光伝送路
JPH01320232A (ja) * 1988-06-20 1989-12-26 Shin Etsu Chem Co Ltd 石英ガラスの製造方法
JPH0280343A (ja) * 1988-09-14 1990-03-20 Shin Etsu Chem Co Ltd 耐紫外線用合成石英ガラスおよびその製造方法
JPH02124739A (ja) * 1988-10-31 1990-05-14 Shin Etsu Chem Co Ltd 合成石英ガラスおよびその製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50143539A (ja) * 1974-05-07 1975-11-19
JPS6275604A (ja) * 1985-09-30 1987-04-07 Mitsubishi Metal Corp 耐放射線性の光伝送路
JPH01320232A (ja) * 1988-06-20 1989-12-26 Shin Etsu Chem Co Ltd 石英ガラスの製造方法
JPH0280343A (ja) * 1988-09-14 1990-03-20 Shin Etsu Chem Co Ltd 耐紫外線用合成石英ガラスおよびその製造方法
JPH02124739A (ja) * 1988-10-31 1990-05-14 Shin Etsu Chem Co Ltd 合成石英ガラスおよびその製造方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06227827A (ja) * 1992-02-07 1994-08-16 Asahi Glass Co Ltd 透明石英ガラスとその製造方法
US5699183A (en) * 1993-02-10 1997-12-16 Nikon Corporation Silica glass member for UV-lithography, method for silica glass production, and method for silica glass member production
US5719698A (en) * 1993-02-10 1998-02-17 Nikon Corporation Silica glass member for UV-lithography, method for silica glass production, and method for silica glass member production
EP0720969A1 (en) * 1995-01-06 1996-07-10 Nikon Corporation Silica glass, optical member including the same, and method for producing the same
US6442973B1 (en) 1995-01-06 2002-09-03 Nikon Corporation Synthetic silica glass and its manufacturing method
US5958809A (en) * 1996-08-21 1999-09-28 Nikon Corporation Fluorine-containing silica glass
JP2008044843A (ja) * 1997-03-07 2008-02-28 Schott Lithotec Ag 合成石英ガラス製プリフォーム
JP2001342034A (ja) * 2000-05-29 2001-12-11 Shinetsu Quartz Prod Co Ltd F2エキシマレーザー用合成石英ガラス光学材料及び光学部材
US6831241B2 (en) 2001-07-06 2004-12-14 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Touch panel switch
JP2008544947A (ja) * 2005-06-30 2008-12-11 コーニング インコーポレイテッド 低フルエンス依存性透過率を持つ合成シリカ材料およびその製造方法
JP2010502538A (ja) * 2006-09-05 2010-01-28 旭硝子株式会社 石英ガラス基板およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0627013B2 (ja) 1994-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0401845B1 (en) Optical members and blanks of synthetic silica glass and method for their production
US5325230A (en) Optical members and blanks of synthetic silica glass and method for their production
KR100359947B1 (ko) 엑시머레이저 및 엑시머램프용의 실리카유리광학재료 및그 제조방법
US6689705B2 (en) Synthetic quartz glass optical material and optical member
US7312170B2 (en) Optical synthetic quartz glass and method for producing the same
JPH03109233A (ja) 紫外線レーザ用合成シリカガラス光学体及びその製造方法
US20050183461A1 (en) Method for producing an optical component
JPH0388742A (ja) 合成シリカガラス光学体及びその製造方法
JPH0388743A (ja) 紫外線レーザ用合成シリカガラス光学体及びその製造方法
JP4193358B2 (ja) 合成石英ガラス光学部材およびその製造方法
JPH06166522A (ja) 耐紫外線レーザー用光学部材の製造方法
JP2936138B2 (ja) 石英ガラス、それを含む光学部材、並びにその製造方法
JP2000239040A (ja) F2エキシマレーザー光学部材用石英ガラス材料及び光学部材
JP3472234B2 (ja) エキシマレーザ及びエキシマランプ用のシリカガラス光学材料
JP2005239537A (ja) 光学素子の製造法
JPH0742133B2 (ja) 紫外線レーザー用合成石英ガラス光学部材
JPH03101282A (ja) レーザ光用光学系部材
JPH0558667A (ja) 光学部材
JP4485031B2 (ja) 紫外線用石英ガラスおよびその製造方法
JPH02102139A (ja) 光透過体用石英ガラス母材とその製造方法、及び前記母材を用いて形成した光透過体
JP2566151B2 (ja) レーザー光学系母材の製造方法
JPH11240728A (ja) 合成石英ガラス光学部材の製造方法
JP4177078B2 (ja) 光学部材用合成石英ガラス材料
JP4159852B2 (ja) 光学部材用合成石英ガラス材料
JP2652847B2 (ja) レーザ光用光学系部材及びリソグラフィ装置用光学系部材

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090413

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413

Year of fee payment: 17

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413

Year of fee payment: 17