JPH03102103A - 湿分分離加熱器 - Google Patents

湿分分離加熱器

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JPH03102103A
JPH03102103A JP23724989A JP23724989A JPH03102103A JP H03102103 A JPH03102103 A JP H03102103A JP 23724989 A JP23724989 A JP 23724989A JP 23724989 A JP23724989 A JP 23724989A JP H03102103 A JPH03102103 A JP H03102103A
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堀 貞栄
Tadashi Fujiwara
正 藤原
Kunihiko Kawada
川田 邦彦
Yasuo Tajima
但馬 靖夫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は原子力発電の蒸気タービン用湿分分離加熱器に
係り、とくに蒸気に含まれる湿分の分離効率の向上によ
り発電効率を向上するのに好適な湿分分離加熱器に関す
る。
〔従来の技術〕
従来の湿分分離加熱器は、たとえば実開昭60一180
702号公報に記載され、その要部を第10図に示すよ
うに、円筒形状をした胴体26の下方に形成された蒸気
入口27よりの湿分を含む蒸気28を整流板29にて左
右方向に分岐し、湿分分離器30に導入する。
湿分分離器30に導入された湿分を含む蒸気28は湿分
と蒸気とに分離されて蒸気のみ上方の整流板31によっ
て両端部を支持された上下2段の加熱器32に加熱され
る。
加熱器32にて加熱された蒸気は胴体26の上方部に形
成された蒸気出口33を通って低圧蒸気タービン(図示
せず)に導かれるように構成されたものが提案されてい
る。
また、従来の湿分分離器は、たとえば特開昭63−54
501号公報に記載され、その要部を第11図に示すよ
うに蒸気入口27よりの湿分を含む蒸気28が円滑に湿
分分離器30に導入するため、整流板34を設けたもの
が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
一般に原子力発電の蒸気タービンに使用される湿分分離
器においては、蒸気入口よりの蒸気が方向変換する以前
に既に大きな水滴に成長した湿分を随伴して方向変換す
る。
そのため,大きな水滴を含む蒸気が方向変換するさい、
または整流板に当って方向変換するさいに大きな水浦は
蒸気と分離される。
ところが蒸気が方向変換する室内よりも蒸気入口の方が
圧力が高いので蒸気より分離した大きな水滴は逃げ場が
ないため,大きな水滴は蒸気に随伴して通路内を移動し
、湿分分離器内に導かれて湿分分離器により蒸気と分離
されていた。
このように上記従来技術においては、湿分分離器で蒸気
と湿分とを分離する前の早い段階で大きな水滴を蒸気と
分離する点について配慮がされておらず、大きな水滴を
蒸気に随伴して移動させるので蒸気の流動を妨げ効率が
低下するという問題があった。
また湿分分離器による蒸気と湿分との分離効率が低下す
るという問題があった。
本発明の目的は、湿分分離器で湿分と蒸気とを分離する
前の早い段階で蒸気と大きな水滴とを分離するとともに
分離された大きな水滴より変化したドレンを蒸気通路と
隔離された室に溜め、これによって蒸気の流動の妨げを
防止するとともに湿分分離器の分離効率の向上を可能と
する湿分分離加熱器を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達或するために、本発明の湿分分離加熱器に
おいては、蒸気入口より胴体内に蒸気が流入して湿分分
離器に達する迄の蒸気通路内に蒸気より分離された大き
な水滴を衝突させる多孔板を設け、かつ該多孔板によっ
て上記蒸気通路と隔離され上記大きな水滴から変化した
ドレンを溜める蒸気室を設けたものである。
また上記蒸気室の構成を簡単にするため,多孔板の上半
部に孔を形戊し、下半部の上記蒸気室の底部にドレン溜
めを構成したものである。
また簡単な構戒にて大きな水滴と蒸気との分離効率を向
上するため、ドレンダクトの下半部を構戊するドレンダ
クト仕切板を左右対称に適宜な角度で傾斜させ、上記蒸
気入口よりの大きな水滴を含む蒸気を左右方向に分岐し
、大きな水滴を仕切板に衝突させて分離し、蒸気を湿分
分離器に導くように構成したものである。
また湿分を含んだ蒸気がドレンタンク内に流入するのを
防止するため,蒸気室とドレンタンクとを接続するドレ
ン排出管のドレンタンク側先端部をドレンタンク内のド
レン中に侵入させ,蒸気室内とドレンタンク内の圧力差
をバランスさせるように構成したものである。
〔作用〕 本発明は,蒸気入口よりの大きな水滴を含む蒸気をドレ
ンダクトと下半部を構成するドレンダクト仕切板の傾斜
面にそうで左右方向に分岐し大きな水滴を多孔板に衝突
させて分離し,蒸気を湿分分離器に導入させる6 ついで、多孔板に衝突した大きな水滴は、多孔板の上半
部に形成された孔を通って多孔板により蒸気通路と隔離
された蒸気室内に溜められる。
一方大きな水滴と分離され、湿分分離器に導入された蒸
気は、湿分分離器にて湿分と分離されて加熱器に導入さ
れ,加熱器にて加熱されて蒸気出口を介して低圧タービ
ンに導入される。
蒸気より分離された湿分はドレンとなってドレンダクト
に導かれたのち,ドレンタンク内に排出される。
したがって大きな水滴を多孔板によって蒸気通路と隔離
された蒸気室に溜めるので、蒸気の流動を妨げ効率が低
下をするのを防止するとともに湿分分離器の分離効率を
向上することができる。
また上記蒸気室と上記ドレンタンクとを接続するドレン
排出管のドレンタンク側先端部をドレンタンク内のドレ
ン中に侵入させているので、蒸気室内とドレンタンク内
の圧力差をバランスさせることができ湿分を含んだ蒸気
がドレンタンク内に流入するのを防止することができる
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例である湿分分離加熱器を示す第
1図乃至第9図により説明する。
第1図および第2図に示すように、本実施例の湿分分離
加熱器は、円筒形状をした胴体1内に上下方向に2段の
第1加熱器2と第2加熱器3とを備えている。該第1加
熱器2および第2加熱器3はそれぞれ伝導管2a,3a
を有し蒸気loを加熱して加熱された蒸気l5をその上
方の胴体1に形威された蒸気出口7を介して低圧タービ
ン(図示せず)に導入している。
また上記胴体1内の第1加熱器2の下方位置に2個の湿
分分離器4を備えている。該2個の湿分分離器4は蒸気
21中の湿分を除去するとともに湿分を除去された蒸気
を上記第1加熱器2に導くため放射状に配置されている
また上記胴体1内にはドレンダクト6を備えている。該
ドレンダクト6は酩菱形状に形成され、その上方壁面6
aは上記2個の湿分分離器4の下方部とその内部に接続
するように支持し,2個の湿分分離器4にて蒸気10よ
り分離された湿分から変化したドレン1lをその底部に
集めている。該底部を形成するドレンダクト板25の底
部に集まったドレン11を上記胴体lの底部中央に有す
るドレンタンク8に導くため斜下方向に傾斜している。
また上記ドレンダクト6の下半部を構成するドレンダク
ト仕切板25は、上記胴体1の底部に形或された蒸気入
口5よりの大きな水滴を含む蒸気を左右方向に分岐する
とともに方向変換時に蒸気より分離した大きな水滴を後
述の多孔板l2に衝突させるとともに蒸気を湿分分離器
4に誘導するように左右対称に適宜な傾斜角度に形成さ
れている.また上記胴体1内の上記ドレンタンク8の両
側には2個の多孔板12を備えている。該2個の多孔板
l2はそれぞれ、上記ドレンタンク8の反対側の上記胴
体1内に蒸気室l9を形或するとともに該2個の多孔板
12に衝突して蒸気10より分離した大きな水滴16を
上方部に形成した孔18より蒸気室l9内に導き下方の
ドレン溜り20に溜めたのち、ドレン排出管22を通っ
て上記ドレンタンク8内のドレン中に導いている。
上記ドレンタンク8は、第3図に示すように多孔板l2
の孔l8より蒸気室19に導かれドレン溜り20に溜っ
たのち、ドレン排出管22にょり該ドレンタンク8内に
ドレンを導き,下方より排出している6第4図は上記ド
レン溜り2oにドレンの溜りが形戊されていない状態で
のドレンタンク8内と蒸気室l9内とに差圧が生じたと
きの圧カバランス状Bを示したものである。この場合に
はドレンタンク8内の水位24より下方のドレン中深く
までドレン排出管22の先端部を侵入させ.ドレン排出
管22内の水位23と上記ドレンタンク8内の水位24
との間に高さ方向に水位差を発生させこの水位差に相当
する水頭によりドレンタンク8内と蒸気室19内の圧力
差をバランスさせ、これによって湿分を含んだ蒸気10
がドレンタンク8内に流入するのを防止している。
つぎに湿分の分離加熱作用について説明する。
蒸気入口5よりの大きい水滴l6を含んだ蒸気1oはド
レン仕切板25により左右に分岐され、大きな水滴l6
は直進して多孔板12に衝突して多孔板12に付着する
.付着した水滴16は多孔板12の孔18により蒸気室
l9に導かれドレン溜り2oに溜るかまたはドレン排出
管22を通ってドレンタンク8内に排出される。
一方、大きな水滴16と分離した湿り蒸気10は流れの
方向を変えて湿分分離器4に入り、該湿分分離器4にて
蒸気10と湿分とが分離される。
湿分を分離された蒸気は伝導W2a+ 3aを通って加
熱され、加熱蒸気15となって蒸気出口7より低圧蒸気
タービンに導かれる。
蒸気より分離された湿分はドレンIIとなってドレン出
口9よりドレンタンク8内に導かれる。
ドレンタンク8内では、上記蒸気室19が孔18を通っ
て湿り蒸気10が導入されることによって該ドレンタン
ク8内の圧力よりも蒸気室19内の圧力が高くなったと
き第4図に示すように両者の圧力差に相当するだけ該ド
レンタンク8内のドレンの水位24よりもドレン排出管
22内のドレンの水位23が下がって両者の圧力差はバ
ランスする。そのため、湿分を含んだ蒸気10がドレン
タンク8内に流入するのを防止することができる。
したがって本発明による湿分分離加熱器は、蒸気入口5
より湿分分離器4に流れる大きな水滴16を含む蒸気1
0の通路途中で大きな水滴16を分離し、分離された大
きな水滴を上記蒸気10の通路と隔離された蒸気室19
内に導入したのち、その底部に溜めたのち,ドレン排出
管22を通ってドレンタンク8内に排出するので、蒸気
の流動を妨げ効率が低下するのを防止することができ、
湿分分離加熱器の効率を向上することができる。
つぎに多孔板の他の一実施例を示す第5図について説明
する。
第5図に示すように本実施例における多孔板12はその
上半部に孔18′を千鳥状に配置している。
なお22′はドレン排出管である。
また上記18′は第6図および第7図に示すHl’a,
18′bのように形或されている。
而して孔18′は第6図に示す18′aのように形成さ
れている場合には、第8図に示すように湿分を含んだ蒸
気10より分離した大きな水滴16は多孔板12’aの
表面に付着したのち孔18′aの内周面にそうて蒸気室
内に導入される。また孔18′は第7図に示す18b′
のように形威されている場合には、湿分を含んだ蒸気1
0より分離した大きな水滴16は、孔18′b周辺の凹
部分に付着したのち孔18′bの内周面にそうで蒸気室
内に導入される。
なお上記孔18’a, 18’bの形状は湿分を含んだ
蒸気10の流速状態によって適宜選択されることは云う
までもないところである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、蒸気に含む大きな水滴を早期に分離し
て蒸気通路と隔離された室に導入するので、蒸気の流動
を妨げ効率が低下するのを防止するとともに湿分分離加
熱器の分離効率を向上することができる。
また仕切板の上半分に孔を形成し、下半分でドレンを溜
めるように構成されているので,仕切板によって蒸気通
路と隔離された蒸気室を簡単な構成レこすることができ
る。
またドレンダクトを蒸気入口の直上位置に配置し該ドレ
ンダクトの下半部を構成するドレンダクト板を左右対称
的に適宜な角度で傾斜させ、上記蒸気入口よりの大きな
水滴を含む蒸気を左右方向に分岐し,大きな水滴を仕切
板に衝突させ、蒸気を湿分分離器に導くように構成され
ているので、簡単な構戊にて大きな水滴と蒸気との分離
効率を向上することができる。
また、蒸気室とドレンタンクとを接続するドレン排出管
のドレンタンク側先端部をドレンタンク内のドレン中に
侵入させることにより、蒸気室内と、ドレンタンク内の
圧力差をバランスさせることができるので、湿分を含ん
だ蒸気がドレンタンク内に流入するのを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例である湿分分離加熱器の第2
図A−A断面正面図,第2図は断面側面図、第3図およ
び第4図は第2図のB−B断而図、第5図は多孔板の他
の一実施例を示す図、第6図および第7図は多孔板の孔
の形状を示す断面図、第8図および第9図は第6図およ
び第7図に示す孔における大きな水滴の分離状況を示す
説明図,第lO図および第11図は従来の湿分分離加熱
器を示す断面正面図である。 1・・・胴体、2a, 3a・・・伝導管,3・・・第
1加熱器、4・・・第2加熱器、12・・・多孔板、1
9・・・蒸気室、25・・・ドレンダクト板。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、円筒形状をし、蒸気入口、ドレンタンクおよび蒸気
    出口を有する胴体と、該胴体内上方部に上下方向に複数
    個配置され蒸気を加熱する加熱器と該加熱器の下方位置
    に放射状に配置され、蒸気と湿分とを分離して蒸気のみ
    該加熱器に導く複数個の湿分分離器と、該複数個の湿分
    分離器の下端部を1体に接続し、該湿分分離器にて蒸気
    と分離されたドレンを上記ドレンタンクに導くドレンダ
    クトと該ドレンダクトの両側の上記蒸気入口から上記湿
    分分離器に達する蒸気通路の途中に配置され、上記蒸気
    入口からの蒸気に含まれた大きな水滴を分離し、孔を通
    って上記蒸気通路と隔離された蒸気室に導入する複数個
    の多孔板とを設けた湿分分離加熱器。 2、上記多孔板は、その上半部に孔を形成し、下半部の
    蒸気室の底部にドレン溜めを構成した請求項1記載の湿
    分分離加熱器。 3、上記ドレンダクトは該ドレンダクトの下半部を構成
    するドレンダクト仕切板を左右対称に適宜な角度で傾斜
    させ、蒸気入口よりの大きな水滴を含む蒸気を左右方向
    に分岐し、大きな水滴を仕切板に衝突させて分離し、蒸
    気を湿分分離器に導くように構成された請求項1記載の
    湿分分離加熱器。 4、上記ドレンタンクは蒸気室の底部のドレン溜めと接
    続するドレン排出管をその先端部がドレン中に侵入する
    ように設け、上記蒸気室内と該ドレンタンク内の圧力差
    をバランスさせるように構成された請求項1記載の湿分
    分離加熱器。
JP23724989A 1989-09-14 1989-09-14 湿分分離加熱器 Expired - Lifetime JP2688442B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108720631A (zh) * 2018-08-30 2018-11-02 衡阳中盈环保科技发展有限公司中盈厨具设备厂 用于蒸汽蒸柜的水汽分离器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108720631A (zh) * 2018-08-30 2018-11-02 衡阳中盈环保科技发展有限公司中盈厨具设备厂 用于蒸汽蒸柜的水汽分离器
CN108720631B (zh) * 2018-08-30 2023-08-22 衡阳中盈环保科技发展有限公司中盈厨具设备厂 用于蒸汽蒸柜的水汽分离器

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