JPH03102091A - エレベータのドア制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、エレベータのドア制御装置に関し、特にパ
ルスエンコーダを用いてドアの位置を検出し制御するエ
レベータのドア制御装置に関する。

［従来の技術］ 従来、エレベータのドア制御装置としては、例えば特開
昭６２−９３１９４号公報に示すものが知られている。

この種のエレベータのドア制御装置は、ドア駆動モーク
に直結されたパルスエンコーダヲ用いて、これから発生
するパルスを計数することにより、ドアの位置を検出し
、その位置に応した速度指令及び戸開閉カリミッタ指令
を発生させ、これら指令信号によりモータを駆動してド
アの動きを制御するようになっている。

なお、エンコーダには、インクリメンタルなものと、絶
対値式のものがあるが、絶対値式のエンコーダは高価な
ため、エレベータのドア制御には、一般にインクリメン
タルなエンコーダが使用される。

［発明が解決しようとする課題］ 上述のような従来のドア制御装置において、これに使用
されるインクリメンタルなエンコーダは安価である反面
、エンコーダへの電源が遮断されるとパルスを発生しな
くなるため、ドアの位置が不明になる問題があった。

そこで、エンコーダとは別に絶対位置検出器をドア装置
の間口の中央に取り付け、この検出器が間口の中央位置
を検出した時、その絶対位置信号によって信号状態をリ
セットするようにしている。

しかしながら、通常のドア開閉動作時や装置及び回路が
正常な時は、上述するリセット方式でも問題がないが、
絶対位置検出器などが故障することによりリセット手段
が異常となり、これにより常時リセントがかかるような
故障が発生した場合、特にリセット条件が、ドア間口の
中央で戸速度が最高となり、かつ戸開閉カリミッタが大
となる領域であると、常に高速．高トルクで動作されて
しまい非常に危険となる問題があった。

この発明は上記のような点に鑑みなされたもので、常時
リセットがかかる異常状態になっても戸を低トルク，低
速で動作し、乗客への安全を確保できるエレベータのド
ア制御装置を得ることを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明にかかるエレベータのドア制御装置は、戸の全
開もしくは全閉付近に配置したドアの絶対位置検出器と
、この絶対位置検出器からの信号に基づいて前記位置検
出カウンタを低速，低トルク領域でリセットするリセッ
ト回路とを備えてなるものである。

［作　用］ 上記のように構成されたこの発明においては、リセット
回路が位置検出カウンタを低トルク，低速領域でリセッ
トするから、リセット回路などが故障して常時リセット
がかかる状態になっても戸を低速．低トルクで制御でき
、乗客への安全性を確保できる。

［実施例コ 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第ｌ図は、この発明によるエレベータのドア制御装置の
一実施例を示す全体の構戒可である。

第ｌ図において、ｌは直流電源、２は直流電源１を三和
の交流の変換するインバータ回路で、三相ブリッジに接
続したパワートランジスタから構威され、その各アーム
の出力端には、ドアを開閉駆動する三相誘導電動機３が
接続されている。４は電動機３に直結されたエンコーダ
で、電動機４の回転に応じてパルスを発生する。５はエ
ンコーダ４から出力されるパルスを計数してドアの位置
を検出する位置検出カウンタであり、この位置検出カウ
ンタ５からのドア位置信号は速度指令発生回路６及び戸
開閉カリミッタ回路７に入力され、さらに戸開閉指令発
生回路８からの戸開閉指令信号が人力されている。

速度指令発生回路６にはドア位置信号及び戸開閉指令信
号に応じて速度指令を送出するものであり、また、戸開
閉カリミッタ回路７はドア位置信号及び戸開閉信号に応
して戸開閉力のリミッタ指令を送出するものである。

トランジスタ駆動回路９は前記速度指令及び戸開閉カリ
ミッタ指令に基づき前記インバータ回路２のパワートラ
ンジスタを駆動する信号を生威するもので、このトラン
ジスタ駆動回路９にはインバータ回路２の各トランジス
タのベースが接続されている。

１０はドアの全開または全開位置に配置した絶対位置検
出器で、この絶対位置検出器１０が戸の全閉又は全開位
置で動作した時発生する絶対位置信号はリセット回路１
１に出力され、これにより動作するリセット回路ｌ１の
出力信号は位置検出カウンタ５に出力されるようになっ
ている。

次に上記のように構威された本実施例の動作を第２図〜
第４図を参照して説明する。

戸開閉指令発生回路８から出力される戸開又は戸閉指゛
令が速度指令発生回路６及び戸開閉カリミッタ回路７に
加えられると、戸の位置に応じて速度指令及び戸開閉カ
リミッタ指令がトランジスタ駆動回路９に出力される。

トランジスタ駆動回路９は速度指令及び戸開閉カリミッ
タ指令に応じたベース信号を生威し、これをインバータ
回路２の各トランジスタに加えることにより、各トラン
ジスタをＯＮ−ＯＦＦ制御し指令値に応じた三和交流を
電動機３に出力する。これにより、電動機３は戸開又は
戸閉方向に起動され、ドアを開又は閉動作する。

一方、電動機３が起動されると、エンコーダ４から電動
機３の回転に応じたパルスが発生し、このパルスは位置
検出カウンタ５で計数され、ドアの位置データとして速
度指令発生回路６及び戸開閉カリミッタ回路７に出力さ
れる。速度指令発生回路６及び戸開閉カリごツタ回路７
では位置検出カウンタ５からの戸位置データに基づいて
、戸の位置に応じた速度指令及び戸開閉カリミッタ指令
（トルク指令）をトランジスタ駆動回路９に出力する。

第２図は戸閉時における戸の位置と速度指令値及びリミ
ッタ値との関係を示すグラフで、正常時の場合を表わし
ている。このグラフから明らかな如く、ドア制御回路は
リミッタ値が高い時、電動機３のトルクが大に．低い時
は小に、また、速度が高い時は電動機３の回転数が大に
，低い時は小となるように制御し、戸閉する。

第３図及び第４図には故障時における戸の位置を速度指
令値及びリミッタ値との関係を示すグラフである。

第３図において、カウンタをドア間口の中央でリセット
されるようにした場合、Ａ点でリセット回路の故障が発
生したとすると、戸の位置が全開側にあるにも拘らず、
リセット時の条件は、第３図の実線に示すように中央の
位置である最大の速度指令値及びリミット値となり、戸
を高速．高トルクで閉動作させることになる。

これに対し、本実施例の場合は、位置検出カウンタ４の
リセット条件を全開又は全閉付近の低速，低トルクとす
るから、第４図に示すようにＡ点でリセット回路１ｌが
故障して位置検出カウンタ５にリセットが常時かかる状
態になっても、トランジスタ駆動回路９に加えられる速
度指令値及びリミッタ値は第４図の実線に示すように低
速，低トルツ領域に抑制され、これによって戸閉時の乗
客に対する安全を確保することができる。

〔発明の効果Ｊ 以上のように、この発明によれば、位置検出カウンタに
対するリセットを低速，低トルク領域で行うように構或
したので、リセット回路などが故障して常時リセットが
かかる状態になっても、戸の制御は低速，低トルクで行
われ、これによって戸開閉時の乗客に対する安全性を確
保できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明によるエレベータのドア制御装置の一
実施例を示す構威図、第２図〜第４図は本実施例におけ
る動作説明用のグラフである。 １・・・直流電源、２・・・インバータ回路、３・・・
電動機、４・・・エンコーダ、５・・・位置検出カウン
タ、６・・・速度指令発生回路、７・・・戸開閉カリξ
ツタ回路、８・・・戸開閉指令発生回路、９・・・トラ
ンジスタ駆動回路、１０・・・絶対位置検出器、ｌ１・
・・リセット回路。 第２図 第３図 Ａ ↓．．，．

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ドア駆動用電動機の回転をエンコーダで検出し、このエ
   ンコーダから送出されるパルスを位置検出カウンタで計
   数して戸の位置を検出すると共に、この戸位置データに
   基づき速度指令値及び戸開閉カリミッタ値を発生して前
   記電動機を制御するエレベータのドア制御装置において
   、戸の全開もしくは全閉付近に配置したドアの絶対位置
   検出器と、この絶対位置検出器からの信号に基づいて前
   記位置検出カウンタを低速，低トルク領域でリセットす
   るリセット回路とを備えたことを特徴とするエレベータ
   のドア制御装置。