JPH06225543A - インバ−タのコンデンサ強制放電方法 - Google Patents
インバ−タのコンデンサ強制放電方法Info
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- JPH06225543A JPH06225543A JP50A JP2847793A JPH06225543A JP H06225543 A JPH06225543 A JP H06225543A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 2847793 A JP2847793 A JP 2847793A JP H06225543 A JPH06225543 A JP H06225543A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 インバ−タの制御回路に特に専用回路を付加
しないで本来の制御機能を活かし,確実に機能するイン
バ−タのコンデンサ強制放電方法を提供する。 【構成】 インバ−タ機能を停止して負荷装置7への電
力供給を遮断した後,インバ−タ機能を停止したときに
最後に通電させた対象負荷装置7のコイルに直列に接続
されるスイッチング素子を通電させてコンデンサ5の蓄
電電荷を放電するようにした。また,インバ−タの制御
信号をコンデンサ5の端子電圧値を基準にして設定する
ようにしてインバ−タを作動し,コンデンサ5の蓄電電
荷を放電するようにした。また,インバ−タ出力を順次
減衰させた後停止するときに,負荷装置7の特性に対応
させて,電力供給停止前に整流出力を停止した後インバ
−タを作動することによりコンデンサ5の蓄電電荷を放
電するようにした。
しないで本来の制御機能を活かし,確実に機能するイン
バ−タのコンデンサ強制放電方法を提供する。 【構成】 インバ−タ機能を停止して負荷装置7への電
力供給を遮断した後,インバ−タ機能を停止したときに
最後に通電させた対象負荷装置7のコイルに直列に接続
されるスイッチング素子を通電させてコンデンサ5の蓄
電電荷を放電するようにした。また,インバ−タの制御
信号をコンデンサ5の端子電圧値を基準にして設定する
ようにしてインバ−タを作動し,コンデンサ5の蓄電電
荷を放電するようにした。また,インバ−タ出力を順次
減衰させた後停止するときに,負荷装置7の特性に対応
させて,電力供給停止前に整流出力を停止した後インバ
−タを作動することによりコンデンサ5の蓄電電荷を放
電するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は直流回路に並列にコン
デンサを接続したインバ−タ回路における,インバ−タ
運転停止時におけるコンデンサの強制放電方法に関す
る。
デンサを接続したインバ−タ回路における,インバ−タ
運転停止時におけるコンデンサの強制放電方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】交流電動機等の負荷装置を駆動し制御す
るには,交流電力を整流して得られた直流電力を所定周
波数の交流に変換するインバ−タが使用されている。交
流の整流回路には通常平滑用のコンデンサを並列に接続
しているが,インバ−タの運転停止後,保守作業を実行
するのは,このコンデンサに電荷が蓄電されているため
に危険であり,このコンデンサに蓄電された電荷を放電
するための手段が設けられている装置がある。インバ−
タ運転停止時におけるコンデンサの強制放電機能を備え
たインバ−タ回路には例えば,図11に記すような構成
のものがある。図11において,3相交流電源1に接続
される交流回路は主回路電磁接触器2を経由して整流回
路3に接続され,整流回路3に接続される直流回路は第
1の直流電磁接触器4を経由し,並列接続した平滑用の
コンデンサ5とインバ−タ回路6に接続している。イン
バ−タ回路6は例えば半導体素子をブリッジ接続し,半
導体素子のスイッチング動作により作成した所定周波数
の交流電力を負荷装置7に供給している。上述した第1
の直流電磁接触器4には第2の直流電磁接触器4Aaと
所定値の固定抵抗器4Abとを直列に接続したコンデン
サ充電回路4Aを並列に接続していて,最初の電源投入
時にはコンデンサ充電回路4Aを閉路してコンデンサ5
に対して大きな充電電流が流れるのを防止している。ま
た,コンデンサ5には第3の直流電磁接触器5Aaと所
定抵抗値の固定抵抗器5Abとを直列に接続したコンデ
ンサ放電回路5Aを並列に接続していて,インバ−タ回
路6の運転停止後コンデンサ5に蓄電された電荷を放電
するのに用いられている。上述したインバ−タ回路6は
インバ−タ制御装置10によって制御され,インバ−タ
制御装置10はインバ−タまたはその上位システムの主
制御装置9から出力される指令信号によって操作されて
いる。主制御装置9は,上述した主回路電磁接触器2,
第1,第2,第3の各直流電磁接触器4,4Aa,5A
aそれぞれにも図示しない信号線によって操作信号を伝
送し操作している。
るには,交流電力を整流して得られた直流電力を所定周
波数の交流に変換するインバ−タが使用されている。交
流の整流回路には通常平滑用のコンデンサを並列に接続
しているが,インバ−タの運転停止後,保守作業を実行
するのは,このコンデンサに電荷が蓄電されているため
に危険であり,このコンデンサに蓄電された電荷を放電
するための手段が設けられている装置がある。インバ−
タ運転停止時におけるコンデンサの強制放電機能を備え
たインバ−タ回路には例えば,図11に記すような構成
のものがある。図11において,3相交流電源1に接続
される交流回路は主回路電磁接触器2を経由して整流回
路3に接続され,整流回路3に接続される直流回路は第
1の直流電磁接触器4を経由し,並列接続した平滑用の
コンデンサ5とインバ−タ回路6に接続している。イン
バ−タ回路6は例えば半導体素子をブリッジ接続し,半
導体素子のスイッチング動作により作成した所定周波数
の交流電力を負荷装置7に供給している。上述した第1
の直流電磁接触器4には第2の直流電磁接触器4Aaと
所定値の固定抵抗器4Abとを直列に接続したコンデン
サ充電回路4Aを並列に接続していて,最初の電源投入
時にはコンデンサ充電回路4Aを閉路してコンデンサ5
に対して大きな充電電流が流れるのを防止している。ま
た,コンデンサ5には第3の直流電磁接触器5Aaと所
定抵抗値の固定抵抗器5Abとを直列に接続したコンデ
ンサ放電回路5Aを並列に接続していて,インバ−タ回
路6の運転停止後コンデンサ5に蓄電された電荷を放電
するのに用いられている。上述したインバ−タ回路6は
インバ−タ制御装置10によって制御され,インバ−タ
制御装置10はインバ−タまたはその上位システムの主
制御装置9から出力される指令信号によって操作されて
いる。主制御装置9は,上述した主回路電磁接触器2,
第1,第2,第3の各直流電磁接触器4,4Aa,5A
aそれぞれにも図示しない信号線によって操作信号を伝
送し操作している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,図11によ
って上述したようなインバ−タ運転停止時におけるコン
デンサの強制放電方法によると,コンデンサ放電回路5
Aのような放電専用回路が必要になるのでコストアップ
になる。また,コンデンサ放電回路5Aが故障を起こす
とコンデンサ5の強制放電が実行できず,危険である。
本発明は上記従来のものの課題(問題点)を解決するイ
ンバ−タのコンデンサ強制放電方法を提供することを目
的とする。
って上述したようなインバ−タ運転停止時におけるコン
デンサの強制放電方法によると,コンデンサ放電回路5
Aのような放電専用回路が必要になるのでコストアップ
になる。また,コンデンサ放電回路5Aが故障を起こす
とコンデンサ5の強制放電が実行できず,危険である。
本発明は上記従来のものの課題(問題点)を解決するイ
ンバ−タのコンデンサ強制放電方法を提供することを目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,本発明に基づくインバ−タのコンデンサ強制放電方
法においては,インバ−タ機能を停止して負荷装置への
電力供給を遮断した後,インバ−タ装置への直流電力供
給を遮断するとともに,インバ−タ機能を停止したとき
に最後に通電させた対象負荷装置のコイルに直列に接続
されるスイッチング素子を通電させてコンデンサの蓄電
電荷を放電するようにした。また,インバ−タの制御信
号をコンデンサの端子電圧値を基準にして設定するよう
にして,インバ−タへの直流電力供給を遮断するととも
に,インバ−タを作動してコンデンサの蓄電電荷を放電
するようにした。また,インバ−タ出力を順次減衰させ
た後停止するときに,負荷装置の特性に対応させて,負
荷装置に対する電力供給停止前に整流出力を停止した
後,インバ−タを作動することによりコンデンサの蓄電
電荷を放電するようにした。また,交流電力負荷装置に
機械式ブレ−キを備えた場合は,負荷装置への電力供給
を遮断したときに,機械式ブレ−キを作動し,インバ−
タへの直流電力供給を遮断するとともにインバ−タを作
動してコンデンサの蓄電電荷を放電するようにした。ま
た,このインバ−タがベクトル制御インバ−タの場合
は,インバ−タ運転停止時に,ベクトル制御機能によっ
て負荷装置励磁位相成分のみの電流を負荷装置に供給す
ることにより,コンデンサの蓄電電荷を放電するように
した。
に,本発明に基づくインバ−タのコンデンサ強制放電方
法においては,インバ−タ機能を停止して負荷装置への
電力供給を遮断した後,インバ−タ装置への直流電力供
給を遮断するとともに,インバ−タ機能を停止したとき
に最後に通電させた対象負荷装置のコイルに直列に接続
されるスイッチング素子を通電させてコンデンサの蓄電
電荷を放電するようにした。また,インバ−タの制御信
号をコンデンサの端子電圧値を基準にして設定するよう
にして,インバ−タへの直流電力供給を遮断するととも
に,インバ−タを作動してコンデンサの蓄電電荷を放電
するようにした。また,インバ−タ出力を順次減衰させ
た後停止するときに,負荷装置の特性に対応させて,負
荷装置に対する電力供給停止前に整流出力を停止した
後,インバ−タを作動することによりコンデンサの蓄電
電荷を放電するようにした。また,交流電力負荷装置に
機械式ブレ−キを備えた場合は,負荷装置への電力供給
を遮断したときに,機械式ブレ−キを作動し,インバ−
タへの直流電力供給を遮断するとともにインバ−タを作
動してコンデンサの蓄電電荷を放電するようにした。ま
た,このインバ−タがベクトル制御インバ−タの場合
は,インバ−タ運転停止時に,ベクトル制御機能によっ
て負荷装置励磁位相成分のみの電流を負荷装置に供給す
ることにより,コンデンサの蓄電電荷を放電するように
した。
【0005】
【作用】本発明は,上述のような方法にしたので,いず
れの方法によっても,コンデンサの蓄電電荷は負荷装置
を介して放電され,負荷装置が電動機のように動力機構
を備えたものであっても,負荷装置にトルクが発生しな
いので負荷装置は駆動されない。即ち,インバ−タ機能
を停止したときに最後に通電させた対象負荷装置のコイ
ルに直列に接続されるスイッチング素子を通電させた場
合は,回転磁界形成機能における残留磁気と同一磁界が
形成されて回転磁界が発生しない。インバ−タの制御信
号をコンデンサ端子電圧値を基準にして設定するように
した場合は,対象負荷装置の起動トルク値を発生するよ
りも小さい電流を通電できるので負荷装置は駆動されな
い。また,コンデンサ端子電圧の減衰に対応してインバ
−タの制御信号を大きくすれば,常に対象負荷装置の起
動トルク値を発生するよりも小さい電流値を通電させな
がら急速にコンデンサの蓄電電荷が放電される。負荷装
置の特性に対応させて,電力供給停止所定時間前に整流
出力を停止した後,インバ−タを作動することによって
コンデンサの蓄電電荷を放電するようにした場合は,負
荷装置の停止と同時にコンデンサの蓄電電荷の放電が完
了する。機械式ブレ−キを作動してインバ−タを作動し
た場合は,負荷装置は機械式ブレ−キによって拘束され
るので,負荷装置内部にトルクが発生しても外部に機能
せず負荷装置は起動しない。ベクトル制御インバ−タに
よって負荷装置励磁位相成分のみの電流を負荷装置に供
給するようにした場合は,負荷装置にトルクが発生しな
い。
れの方法によっても,コンデンサの蓄電電荷は負荷装置
を介して放電され,負荷装置が電動機のように動力機構
を備えたものであっても,負荷装置にトルクが発生しな
いので負荷装置は駆動されない。即ち,インバ−タ機能
を停止したときに最後に通電させた対象負荷装置のコイ
ルに直列に接続されるスイッチング素子を通電させた場
合は,回転磁界形成機能における残留磁気と同一磁界が
形成されて回転磁界が発生しない。インバ−タの制御信
号をコンデンサ端子電圧値を基準にして設定するように
した場合は,対象負荷装置の起動トルク値を発生するよ
りも小さい電流を通電できるので負荷装置は駆動されな
い。また,コンデンサ端子電圧の減衰に対応してインバ
−タの制御信号を大きくすれば,常に対象負荷装置の起
動トルク値を発生するよりも小さい電流値を通電させな
がら急速にコンデンサの蓄電電荷が放電される。負荷装
置の特性に対応させて,電力供給停止所定時間前に整流
出力を停止した後,インバ−タを作動することによって
コンデンサの蓄電電荷を放電するようにした場合は,負
荷装置の停止と同時にコンデンサの蓄電電荷の放電が完
了する。機械式ブレ−キを作動してインバ−タを作動し
た場合は,負荷装置は機械式ブレ−キによって拘束され
るので,負荷装置内部にトルクが発生しても外部に機能
せず負荷装置は起動しない。ベクトル制御インバ−タに
よって負荷装置励磁位相成分のみの電流を負荷装置に供
給するようにした場合は,負荷装置にトルクが発生しな
い。
【0006】
【実施例】本発明に基づくインバ−タのコンデンサ強制
放電方法の実施例を図1ないし図10によって説明す
る。図1ないし図10に示す要素装置は図11と共通の
要素装置は図11と同一の符号を使用し,機能説明に直
接関係のない装置や配線類の図示説明は省略している。
また,本発明に基づくインバ−タ機能を備えたインバ−
タ全体をインバ−タ装置と記す。また,実施例に説明す
るインバ−タ装置の負荷装置は電動機,例えば3相誘導
電動機として説明する(以下,負荷装置を電動機と記
す)。 第1の実施例 まず,図1,図2によって第1の実施例を説明する。図
1において,3相交流電源1に接続される交流電源回路
は主回路電磁接触器2を経由して整流回路3に接続さ
れ,整流回路3から出力される直流回路は第1の直流電
磁接触器4を経由し,並列接続した平滑用のコンデンサ
5とインバ−タ回路6に接続している。インバ−タ回路
6は例えば6個のスイッチング素子6a1,6a2,6a
3,6a4,6a5,6a6によって構成され,各直列に接
続されるスイッチング素子6a1と6a4,6a2と6
a5,6a3と6a6との接続点は電動機7の各コイル
(図示せず)に接続している。電動機7周辺回路および
電動機7によって駆動される機構装置類等の図示は省略
している。上述したスイッチング素子は,例えば,所定
の電力特性と応答特性を備えた,トランジスタ,IGB
T等の半導体を使用している。このインバ−タ回路6を
含むインバ−タ装置または上位システムの主制御装置9
から出力されるインバ−タ操作信号によって,インバ−
タ制御装置11は,例えば,インバ−タ制御装置11が
PWMによって電動機7への供給電力を操作している場
合は,インバ−タ回路6の出力値を指定するPWMによ
る駆動信号によって各スイッチング素子6a1,6a2,
6a3,6a4,6a5,6a6を順次オンするように,各
スイッチング素子6a1,6a2,6a3,6a4,6
a5,6a6の操作端子,即ち,スイッチング素子として
使用する半導体の種類に対応してゲ−ト端子またはベ−
ス端子等に入力している。前述した第1の直流電磁接触
器4には第2の直流電磁接触器4Aaと所定の抵抗値を
有する固定抵抗器4Abとを直列に接続したコンデンサ
充電回路4Aを並列に接続している。また,インバ−タ
制御装置11には詳細を後述する記録機能(図示せず)
を備えている。図1においては,主制御装置9から主回
路電磁接触器2,第1の直流電磁接触器4,および,コ
ンデンサ充電回路4Aに備えた第2の直流電磁接触器4
Aaの操作部に接続する操作信号回路等の図示は省略し
ている。
放電方法の実施例を図1ないし図10によって説明す
る。図1ないし図10に示す要素装置は図11と共通の
要素装置は図11と同一の符号を使用し,機能説明に直
接関係のない装置や配線類の図示説明は省略している。
また,本発明に基づくインバ−タ機能を備えたインバ−
タ全体をインバ−タ装置と記す。また,実施例に説明す
るインバ−タ装置の負荷装置は電動機,例えば3相誘導
電動機として説明する(以下,負荷装置を電動機と記
す)。 第1の実施例 まず,図1,図2によって第1の実施例を説明する。図
1において,3相交流電源1に接続される交流電源回路
は主回路電磁接触器2を経由して整流回路3に接続さ
れ,整流回路3から出力される直流回路は第1の直流電
磁接触器4を経由し,並列接続した平滑用のコンデンサ
5とインバ−タ回路6に接続している。インバ−タ回路
6は例えば6個のスイッチング素子6a1,6a2,6a
3,6a4,6a5,6a6によって構成され,各直列に接
続されるスイッチング素子6a1と6a4,6a2と6
a5,6a3と6a6との接続点は電動機7の各コイル
(図示せず)に接続している。電動機7周辺回路および
電動機7によって駆動される機構装置類等の図示は省略
している。上述したスイッチング素子は,例えば,所定
の電力特性と応答特性を備えた,トランジスタ,IGB
T等の半導体を使用している。このインバ−タ回路6を
含むインバ−タ装置または上位システムの主制御装置9
から出力されるインバ−タ操作信号によって,インバ−
タ制御装置11は,例えば,インバ−タ制御装置11が
PWMによって電動機7への供給電力を操作している場
合は,インバ−タ回路6の出力値を指定するPWMによ
る駆動信号によって各スイッチング素子6a1,6a2,
6a3,6a4,6a5,6a6を順次オンするように,各
スイッチング素子6a1,6a2,6a3,6a4,6
a5,6a6の操作端子,即ち,スイッチング素子として
使用する半導体の種類に対応してゲ−ト端子またはベ−
ス端子等に入力している。前述した第1の直流電磁接触
器4には第2の直流電磁接触器4Aaと所定の抵抗値を
有する固定抵抗器4Abとを直列に接続したコンデンサ
充電回路4Aを並列に接続している。また,インバ−タ
制御装置11には詳細を後述する記録機能(図示せず)
を備えている。図1においては,主制御装置9から主回
路電磁接触器2,第1の直流電磁接触器4,および,コ
ンデンサ充電回路4Aに備えた第2の直流電磁接触器4
Aaの操作部に接続する操作信号回路等の図示は省略し
ている。
【0007】次に図1に示した回路構成の動作を図2に
示す動作フロ−を参照して説明する。このインバ−タ装
置を備えたシステムの運転開始のためにオペレ−タが図
示しない起動スイッチを操作すると,主制御装置9の働
きによって主回路電磁接触器2が閉路されて3相交流電
源1から供給される交流電源は整流回路3に接続され
る。また,コンデンサ充電回路4Aに備えられた第2の
直流電磁接触器4Aaが主制御装置9の働きによって閉
路して,整流回路3から出力される直流電流はコンデン
サ充電回路4Aに備えられた固定抵抗器4Abの抵抗値
とコンデンサ5の静電容量値等によって定まる時定数に
よってコンデンサ5に蓄電する。コンデンサ5に蓄電が
完了するタイミングで主制御装置9は第1の直流電磁接
触器4を閉路して第2の直流電磁接触器4Aaを開路す
る。上述の動作の後,主制御装置9はインバ−タ制御装
置11に所定の運転指令信号を出力する。インバ−タ制
御装置11は指令された条件に従い,または,予め設定
された条件に従って,スイッチング素子駆動信号をイン
バ−タ回路6を構成するそれぞれのスイッチング素子に
順次出力してこのインバ−タ装置の運転を開始する。従
って,電動機7はインバ−タ回路6から供給される交流
電力によって駆動される。このインバ−タ装置を備えた
システムの運転をオペレ−タが図示しない停止スイッチ
を操作し,また,このシステムに予め設定された条件に
なって主制御装置9からインバ−タ制御装置11に停止
信号が出力されると予め設定されている停止動作条件に
従い,例えば,インバ−タ制御装置11がスイッチング
素子駆動信号としてPWM信号を出力している場合は,
インバ−タ回路6からはPWM信号のパルス幅を次第に
減少させた後,スイッチング素子駆動信号の出力を停止
する。
示す動作フロ−を参照して説明する。このインバ−タ装
置を備えたシステムの運転開始のためにオペレ−タが図
示しない起動スイッチを操作すると,主制御装置9の働
きによって主回路電磁接触器2が閉路されて3相交流電
源1から供給される交流電源は整流回路3に接続され
る。また,コンデンサ充電回路4Aに備えられた第2の
直流電磁接触器4Aaが主制御装置9の働きによって閉
路して,整流回路3から出力される直流電流はコンデン
サ充電回路4Aに備えられた固定抵抗器4Abの抵抗値
とコンデンサ5の静電容量値等によって定まる時定数に
よってコンデンサ5に蓄電する。コンデンサ5に蓄電が
完了するタイミングで主制御装置9は第1の直流電磁接
触器4を閉路して第2の直流電磁接触器4Aaを開路す
る。上述の動作の後,主制御装置9はインバ−タ制御装
置11に所定の運転指令信号を出力する。インバ−タ制
御装置11は指令された条件に従い,または,予め設定
された条件に従って,スイッチング素子駆動信号をイン
バ−タ回路6を構成するそれぞれのスイッチング素子に
順次出力してこのインバ−タ装置の運転を開始する。従
って,電動機7はインバ−タ回路6から供給される交流
電力によって駆動される。このインバ−タ装置を備えた
システムの運転をオペレ−タが図示しない停止スイッチ
を操作し,また,このシステムに予め設定された条件に
なって主制御装置9からインバ−タ制御装置11に停止
信号が出力されると予め設定されている停止動作条件に
従い,例えば,インバ−タ制御装置11がスイッチング
素子駆動信号としてPWM信号を出力している場合は,
インバ−タ回路6からはPWM信号のパルス幅を次第に
減少させた後,スイッチング素子駆動信号の出力を停止
する。
【0008】インバ−タ制御装置11は,スイッチング
素子駆動信号の出力を停止させる直前に最後に通電した
スイッチング素子をインバ−タ制御装置11に備えた記
録機能(図示せず)に記録する。例えば,スイッチング
素子6a1と6a5とを通電させたとすれば,スイッチン
グ素子6a1と6a5とを記録する。主制御装置9の指令
によって主回路電磁接触器2と第1の直流電磁接触器4
を開路した後,インバ−タ制御装置11は,記録したイ
ンバ−タ制御駆動信号の出力を停止させる直前に電流を
最後に通電したスイッチング素子,例えば,スイッチン
グ素子6a1と6a5とを通電させるようにする。即ち,
スイッチング素子駆動信号を出力してスイッチング素子
6a1と6a5をオンし通電させる。従って,コンデンサ
5に蓄電された電荷はスイッチング素子6a1と6a5お
よび直列に接続された電動機7のコイル(図示せず)を
通して放電される。この場合,インバ−タ制御装置11
がPWMによって電動機7への供給電力を操作している
場合は,適切な通電パルス幅によってコンデンサ5から
放電する電流値を制御しても良い。従って,コンデンサ
5に蓄電された電荷は,上述した通電電流値,または,
スイッチング素子6a1と6a5および直列に接続された
電動機7のコイルの直列インピ−ダンス値およびコンデ
ンサ5の持つ静電容量に伴うインピ−ダンス値に従った
時定数で放電するので,コンデンサ5の蓄電電荷を放電
するに適切な予め設定した時間後にインバ−タ制御装置
11は,インバ−タ制御信号出力を停止する。または,
予め設定した所定条件に従ってインバ−タ制御装置11
はインバ−タ制御信号出力を制御する。例えば,このイ
ンバ−タ装置がコンデンサ5の端子電圧を計測する手段
を有している場合は,コンデンサ5の端子電圧値が保守
作業員がタッチしても危険のない予め設定した所定値以
下になるのを検知して,インバ−タ制御装置11はスイ
ッチング素子駆動信号出力を停止するようにしても良
い。上述の動作の結果電動機7が回転運動を行うことな
くコンデンサ5の放電は完了し,このインバ−タ装置の
運転が完了する。
素子駆動信号の出力を停止させる直前に最後に通電した
スイッチング素子をインバ−タ制御装置11に備えた記
録機能(図示せず)に記録する。例えば,スイッチング
素子6a1と6a5とを通電させたとすれば,スイッチン
グ素子6a1と6a5とを記録する。主制御装置9の指令
によって主回路電磁接触器2と第1の直流電磁接触器4
を開路した後,インバ−タ制御装置11は,記録したイ
ンバ−タ制御駆動信号の出力を停止させる直前に電流を
最後に通電したスイッチング素子,例えば,スイッチン
グ素子6a1と6a5とを通電させるようにする。即ち,
スイッチング素子駆動信号を出力してスイッチング素子
6a1と6a5をオンし通電させる。従って,コンデンサ
5に蓄電された電荷はスイッチング素子6a1と6a5お
よび直列に接続された電動機7のコイル(図示せず)を
通して放電される。この場合,インバ−タ制御装置11
がPWMによって電動機7への供給電力を操作している
場合は,適切な通電パルス幅によってコンデンサ5から
放電する電流値を制御しても良い。従って,コンデンサ
5に蓄電された電荷は,上述した通電電流値,または,
スイッチング素子6a1と6a5および直列に接続された
電動機7のコイルの直列インピ−ダンス値およびコンデ
ンサ5の持つ静電容量に伴うインピ−ダンス値に従った
時定数で放電するので,コンデンサ5の蓄電電荷を放電
するに適切な予め設定した時間後にインバ−タ制御装置
11は,インバ−タ制御信号出力を停止する。または,
予め設定した所定条件に従ってインバ−タ制御装置11
はインバ−タ制御信号出力を制御する。例えば,このイ
ンバ−タ装置がコンデンサ5の端子電圧を計測する手段
を有している場合は,コンデンサ5の端子電圧値が保守
作業員がタッチしても危険のない予め設定した所定値以
下になるのを検知して,インバ−タ制御装置11はスイ
ッチング素子駆動信号出力を停止するようにしても良
い。上述の動作の結果電動機7が回転運動を行うことな
くコンデンサ5の放電は完了し,このインバ−タ装置の
運転が完了する。
【0009】第2の実施例 次に,図3,図4によって第2の実施例を説明する。図
3において,3相交流電源1に接続される交流電源回路
は主回路電磁接触器2を経由して整流回路3に接続さ
れ,整流回路3から出力される直流回路は第1の直流電
磁接触器4を経由し,並列接続した平滑用のコンデンサ
5とインバ−タ回路6に接続している。インバ−タ回路
6は,所定数のスイッチング素子(図示せず)によって
構成されていて負荷装置,例えば,3相誘導電動機(以
下負荷装置を電動機と記す)7に接続されている。電動
機7周辺回路および電動機7によって駆動される機構装
置類等の図示は省略している。上述したスイッチング素
子は,例えば,所定の電力特性と応答特性を備えた,ト
ランジスタ,IGBT等の半導体を使用している。この
インバ−タ回路6を含むインバ−タ装置または上位シス
テムの主制御装置9から出力されるインバ−タ操作信号
によってインバ−タ制御装置12は,例えば,インバ−
タ制御装置12がPWMによって電動機7への供給電力
を操作している場合は,インバ−タ回路6の出力値を指
定するPWMによる駆動信号を,インバ−タ回路6を構
成する各スイッチング素子(図示せず)の操作端子,即
ち,スイッチング素子として使用する半導体の種類に対
応してゲ−ト端子,または,ベ−ス端子等に入力してい
る。前述した第1の直流電磁接触器4には第2の直流電
磁接触器4Aaと所定の抵抗値を有する固定抵抗器4A
bとを直列に接続したコンデンサ充電回路4Aを並列に
接続している。また,前述したコンデンサ5には,例え
ば,所定値の2個の固定抵抗器を直列に接続した電圧値
検出手段13をコンデンサ5に並列に接続してコンデン
サ5の端子電圧値を検出し,検出電圧値をインバ−タ制
御装置12に入力している。図3においては,図1と同
様,主制御装置9から主回路電磁接触器2,第1の直流
電磁接触器4,および,コンデンサ充電回路4Aに備え
た第2の直流電磁接触器4Aaの操作部に接続する操作
信号回路等の図示は省略している。
3において,3相交流電源1に接続される交流電源回路
は主回路電磁接触器2を経由して整流回路3に接続さ
れ,整流回路3から出力される直流回路は第1の直流電
磁接触器4を経由し,並列接続した平滑用のコンデンサ
5とインバ−タ回路6に接続している。インバ−タ回路
6は,所定数のスイッチング素子(図示せず)によって
構成されていて負荷装置,例えば,3相誘導電動機(以
下負荷装置を電動機と記す)7に接続されている。電動
機7周辺回路および電動機7によって駆動される機構装
置類等の図示は省略している。上述したスイッチング素
子は,例えば,所定の電力特性と応答特性を備えた,ト
ランジスタ,IGBT等の半導体を使用している。この
インバ−タ回路6を含むインバ−タ装置または上位シス
テムの主制御装置9から出力されるインバ−タ操作信号
によってインバ−タ制御装置12は,例えば,インバ−
タ制御装置12がPWMによって電動機7への供給電力
を操作している場合は,インバ−タ回路6の出力値を指
定するPWMによる駆動信号を,インバ−タ回路6を構
成する各スイッチング素子(図示せず)の操作端子,即
ち,スイッチング素子として使用する半導体の種類に対
応してゲ−ト端子,または,ベ−ス端子等に入力してい
る。前述した第1の直流電磁接触器4には第2の直流電
磁接触器4Aaと所定の抵抗値を有する固定抵抗器4A
bとを直列に接続したコンデンサ充電回路4Aを並列に
接続している。また,前述したコンデンサ5には,例え
ば,所定値の2個の固定抵抗器を直列に接続した電圧値
検出手段13をコンデンサ5に並列に接続してコンデン
サ5の端子電圧値を検出し,検出電圧値をインバ−タ制
御装置12に入力している。図3においては,図1と同
様,主制御装置9から主回路電磁接触器2,第1の直流
電磁接触器4,および,コンデンサ充電回路4Aに備え
た第2の直流電磁接触器4Aaの操作部に接続する操作
信号回路等の図示は省略している。
【0010】次に図3に示した回路構成の動作を図4に
示す動作フロ−を参照して説明する。図2によって前述
した第1の実施例と同様,このインバ−タ装置を備えた
システムの運転を実行した後その運転を停止すると,主
制御装置9は,主回路電磁接触器2と第1の直流電磁接
触器4を開路する。次に,主制御装置9の指令によって
インバ−タ制御装置12は,後述する所定のスイッチン
グ素子駆動信号を出力してインバ−タ回路6を作動させ
る。即ち,インバ−タ制御装置12は電圧値検出手段1
3により検出したコンデンサ5の端子電圧値に対応し
て,負荷装置が電動機である場合は電動機7の起動トル
ク以下の電流をインバ−タ回路6によって電動機7に供
給する。従って,コンデンサ5に蓄電された電荷はイン
バ−タ回路および直列に接続された電動機7のコイルを
通して放電される。この場合,インバ−タ制御装置12
がPWMによって電動機7への供給電力を操作している
場合は,適切なPWM信号によってコンデンサ5から放
電する電流値を制御する。その他の制御手段の場合は,
それぞれの制御条件に対応して放電電流値を制御させれ
ば良い。従って,コンデンサ5に蓄電された電荷は,上
述した電動機7の起動トルク以下の通電電流値を指定す
るPWM信号によってスイッチング素子の駆動を開始
し,コンデンサ5の端子電圧低下に対応してPWM信号
のパルス幅を拡大させる。その他の制御手段の場合は,
それぞれの制御条件に対応して放電電流値を制御させれ
ば良い。インバ−タ制御装置12はコンデンサ5の端子
電圧値が保守作業員がタッチしても危険性のない所定値
以下になるとインバ−タ回路を構成する各スイッチング
素子に対する駆動信号出力を停止して,コンデンサ5の
蓄電電荷の放電を完了させる。従って,上述の動作の結
果電動機7が回転運動を行うことなくコンデンサ5の放
電は完了し,このインバ−タ装置の運転が完了する。
示す動作フロ−を参照して説明する。図2によって前述
した第1の実施例と同様,このインバ−タ装置を備えた
システムの運転を実行した後その運転を停止すると,主
制御装置9は,主回路電磁接触器2と第1の直流電磁接
触器4を開路する。次に,主制御装置9の指令によって
インバ−タ制御装置12は,後述する所定のスイッチン
グ素子駆動信号を出力してインバ−タ回路6を作動させ
る。即ち,インバ−タ制御装置12は電圧値検出手段1
3により検出したコンデンサ5の端子電圧値に対応し
て,負荷装置が電動機である場合は電動機7の起動トル
ク以下の電流をインバ−タ回路6によって電動機7に供
給する。従って,コンデンサ5に蓄電された電荷はイン
バ−タ回路および直列に接続された電動機7のコイルを
通して放電される。この場合,インバ−タ制御装置12
がPWMによって電動機7への供給電力を操作している
場合は,適切なPWM信号によってコンデンサ5から放
電する電流値を制御する。その他の制御手段の場合は,
それぞれの制御条件に対応して放電電流値を制御させれ
ば良い。従って,コンデンサ5に蓄電された電荷は,上
述した電動機7の起動トルク以下の通電電流値を指定す
るPWM信号によってスイッチング素子の駆動を開始
し,コンデンサ5の端子電圧低下に対応してPWM信号
のパルス幅を拡大させる。その他の制御手段の場合は,
それぞれの制御条件に対応して放電電流値を制御させれ
ば良い。インバ−タ制御装置12はコンデンサ5の端子
電圧値が保守作業員がタッチしても危険性のない所定値
以下になるとインバ−タ回路を構成する各スイッチング
素子に対する駆動信号出力を停止して,コンデンサ5の
蓄電電荷の放電を完了させる。従って,上述の動作の結
果電動機7が回転運動を行うことなくコンデンサ5の放
電は完了し,このインバ−タ装置の運転が完了する。
【0011】第3の実施例 次に,図5,図6によって第3の実施例を説明する。図
5において,3相交流電源1に接続される交流電源回路
は主回路電磁接触器2を経由して整流回路3に接続さ
れ,整流回路3から出力される直流回路は第1の直流電
磁接触器4を経由し,並列接続した平滑用のコンデンサ
5とインバ−タ回路6に接続している。インバ−タ回路
6は,所定数のスイッチング素子(図示せず)によって
構成されていて負荷装置,例えば,3相誘導電動機(以
下負荷装置を電動機と記す)7に接続されている。電動
機7周辺回路および電動機7によって駆動される機構装
置類等の図示は省略している。上述したスイッチング素
子は,例えば,所定の電力特性と応答特性を備えたトラ
ンジスタ,IGBT等の半導体を使用している。このイ
ンバ−タ回路6を含むインバ−タ装置または上位システ
ムの主制御装置9から出力されるインバ−タ操作信号に
よってインバ−タ制御装置14は,例えば,インバ−タ
制御装置14がPWMによって電動機7への供給電力を
操作している場合は,インバ−タ回路6の出力値を指定
するPWMによる駆動信号を,インバ−タ回路6を構成
する各スイッチング素子(図示せず)の操作端子,即
ち,スイッチング素子として使用する半導体の種類に対
応してゲ−ト端子またはベ−ス端子等に入力している。
インバ−タ制御装置14には,詳細を後述するコンデン
サ5の蓄電電荷放電動作のために使用する,電動機7の
停止時の特性を予め測定して記録している。また,前述
した第1の直流電磁接触器4には第2の直流電磁接触器
4Aaと所定の抵抗値を有する固定抵抗器4Abとを直
列に接続したコンデンサ充電回路4Aを並列に接続して
いる。また,負荷装置である電動機7には回転速度検出
手段7a,例えば,パルスエンコ−ダが結合されてい
て,回転速度検出手段7aによって検出された電動機7
の回転速度は,インバ−タ制御装置14に入力してい
る。図5においては,図1と同様,主制御装置9から主
回路電磁接触器2,第1の直流電磁接触器4,および,
コンデンサ充電回路4Aに備えた第2の直流電磁接触器
4Aaの操作部に接続する操作信号回路等の図示は省略
している。
5において,3相交流電源1に接続される交流電源回路
は主回路電磁接触器2を経由して整流回路3に接続さ
れ,整流回路3から出力される直流回路は第1の直流電
磁接触器4を経由し,並列接続した平滑用のコンデンサ
5とインバ−タ回路6に接続している。インバ−タ回路
6は,所定数のスイッチング素子(図示せず)によって
構成されていて負荷装置,例えば,3相誘導電動機(以
下負荷装置を電動機と記す)7に接続されている。電動
機7周辺回路および電動機7によって駆動される機構装
置類等の図示は省略している。上述したスイッチング素
子は,例えば,所定の電力特性と応答特性を備えたトラ
ンジスタ,IGBT等の半導体を使用している。このイ
ンバ−タ回路6を含むインバ−タ装置または上位システ
ムの主制御装置9から出力されるインバ−タ操作信号に
よってインバ−タ制御装置14は,例えば,インバ−タ
制御装置14がPWMによって電動機7への供給電力を
操作している場合は,インバ−タ回路6の出力値を指定
するPWMによる駆動信号を,インバ−タ回路6を構成
する各スイッチング素子(図示せず)の操作端子,即
ち,スイッチング素子として使用する半導体の種類に対
応してゲ−ト端子またはベ−ス端子等に入力している。
インバ−タ制御装置14には,詳細を後述するコンデン
サ5の蓄電電荷放電動作のために使用する,電動機7の
停止時の特性を予め測定して記録している。また,前述
した第1の直流電磁接触器4には第2の直流電磁接触器
4Aaと所定の抵抗値を有する固定抵抗器4Abとを直
列に接続したコンデンサ充電回路4Aを並列に接続して
いる。また,負荷装置である電動機7には回転速度検出
手段7a,例えば,パルスエンコ−ダが結合されてい
て,回転速度検出手段7aによって検出された電動機7
の回転速度は,インバ−タ制御装置14に入力してい
る。図5においては,図1と同様,主制御装置9から主
回路電磁接触器2,第1の直流電磁接触器4,および,
コンデンサ充電回路4Aに備えた第2の直流電磁接触器
4Aaの操作部に接続する操作信号回路等の図示は省略
している。
【0012】次に図5に示した回路構成の動作を図6に
示す動作フロ−を参照して説明する。インバ−タ制御装
置14には,前述したように電動機7の停止時の特性を
予め測定して記録している。図2によって前述した第1
の実施例と同様,このインバ−タ装置を備えたシステム
の運転を実行した後その運転を停止しようとすると,主
制御装置9からの停止指令に従ってインバ−タ制御装置
14は予め設定された条件等に従って負荷装置である電
動機7の減速停止制御を行う。インバ−タ制御装置14
は,この減速停止制御に従って電動機7の回転速度が減
速し,回転速度検出手段7aによって検出された電動機
7の回転速度信号が,予め記録した電動機7の停止時の
特性に従った所定値になると,主制御装置9に所定の信
号を伝送し,主制御装置9は主回路電磁接触器2と第1
の直流電磁接触器4を開路する。インバ−タ制御装置1
4は,継続して電動機7の停止時の特性に対応して予め
設定した所定条件に従った駆動信号をインバ−タ回路6
を構成する各スイッチング素子に出力する。従って,コ
ンデンサ5に蓄電された電荷は電動機7のコイルを通し
て放電される。この場合,インバ−タ制御装置14がP
WMによって電動機7への供給電力を操作している場合
は,適切なPWM信号によってコンデンサ5から放電す
る電流値を制御すれば良い。従って,コンデンサ5に蓄
電された電荷の放電は,電動機7の停止タイミングと同
期をとって完了する。従って,上述の動作の結果,電動
機7は停止と同時にコンデンサ5の放電は完了し,この
インバ−タ装置の運転が完了する。上述した実施例で
は,電動機7の回転速度を計測してインバ−タ制御装置
14の制御を実行するように説明したが,電動機7が出
力するトルク特性等供給電力と電動機との対応特性を示
す適切な出力特性を計測し制御するようにしても良いこ
とは当然である。また,上述したインバ−タ制御装置1
4に記録する電動機7の停止時の特性に伴う設定条件と
制御条件は,電動機7の負荷装置としての条件に対応し
て,記録を固定しても,自己学習機能を設けて,例え
ば,負荷装置である電動機7の起動時における加速特性
から減速特性を演算設定して使用するようにしても,実
行時のデ−タによって以降の制御条件を修正するように
しても良い。
示す動作フロ−を参照して説明する。インバ−タ制御装
置14には,前述したように電動機7の停止時の特性を
予め測定して記録している。図2によって前述した第1
の実施例と同様,このインバ−タ装置を備えたシステム
の運転を実行した後その運転を停止しようとすると,主
制御装置9からの停止指令に従ってインバ−タ制御装置
14は予め設定された条件等に従って負荷装置である電
動機7の減速停止制御を行う。インバ−タ制御装置14
は,この減速停止制御に従って電動機7の回転速度が減
速し,回転速度検出手段7aによって検出された電動機
7の回転速度信号が,予め記録した電動機7の停止時の
特性に従った所定値になると,主制御装置9に所定の信
号を伝送し,主制御装置9は主回路電磁接触器2と第1
の直流電磁接触器4を開路する。インバ−タ制御装置1
4は,継続して電動機7の停止時の特性に対応して予め
設定した所定条件に従った駆動信号をインバ−タ回路6
を構成する各スイッチング素子に出力する。従って,コ
ンデンサ5に蓄電された電荷は電動機7のコイルを通し
て放電される。この場合,インバ−タ制御装置14がP
WMによって電動機7への供給電力を操作している場合
は,適切なPWM信号によってコンデンサ5から放電す
る電流値を制御すれば良い。従って,コンデンサ5に蓄
電された電荷の放電は,電動機7の停止タイミングと同
期をとって完了する。従って,上述の動作の結果,電動
機7は停止と同時にコンデンサ5の放電は完了し,この
インバ−タ装置の運転が完了する。上述した実施例で
は,電動機7の回転速度を計測してインバ−タ制御装置
14の制御を実行するように説明したが,電動機7が出
力するトルク特性等供給電力と電動機との対応特性を示
す適切な出力特性を計測し制御するようにしても良いこ
とは当然である。また,上述したインバ−タ制御装置1
4に記録する電動機7の停止時の特性に伴う設定条件と
制御条件は,電動機7の負荷装置としての条件に対応し
て,記録を固定しても,自己学習機能を設けて,例え
ば,負荷装置である電動機7の起動時における加速特性
から減速特性を演算設定して使用するようにしても,実
行時のデ−タによって以降の制御条件を修正するように
しても良い。
【0013】第4の実施例 次に,図7,図8によって第4の実施例を説明する。図
7において,3相交流電源1に接続される交流電源回路
は主回路電磁接触器2を経由して整流回路3に接続さ
れ,整流回路3から出力される直流回路は第1の直流電
磁接触器4を経由し,並列接続した平滑用のコンデンサ
5とインバ−タ回路6に接続している。インバ−タ回路
6は,所定数のスイッチング素子(図示せず)によって
構成されていて負荷装置,例えば,3相誘導電動機(以
下負荷装置を電動機と記す)7に接続されている。電動
機7周辺回路および電動機7によって駆動される機構装
置類等の図示は省略している。上述したスイッチング素
子は,例えば,所定の電力特性と応答特性を備えた,ト
ランジスタ,IGBT等の半導体を使用している。この
インバ−タ回路6を含むインバ−タ装置または上位シス
テムの主制御装置9から出力されるインバ−タ操作信号
によってインバ−タ制御装置15は,例えば,インバ−
タ制御装置15がPWMによって電動機7への供給電力
を操作している場合は,インバ−タ回路6の出力値を指
定するPWMによる駆動信号を,インバ−タ回路6を構
成する各スイッチング素子(図示せず)の操作端子,即
ち,スイッチング素子として使用する半導体の種類に対
応してゲ−ト端子またはベ−ス端子等に入力している。
前述した第1の直流電磁接触器4には第2の直流電磁接
触器4Aaと所定の抵抗値を有する固定抵抗器4Abと
を直列に接続したコンデンサ充電回路4Aを並列に接続
している。また,負荷装置である電動機7には機械式ブ
レ−キ7Aが結合されていて,機械式ブレ−キ7Aは,
インバ−タ制御装置15によって操作される。図7にお
いては,図1と同様,主制御装置9から主回路電磁接触
器2,第1の直流電磁接触器4,および,コンデンサ充
電回路4Aに備えた第2の直流電磁接触器4Aaの操作
部に接続する操作信号回路等の図示は省略している。
7において,3相交流電源1に接続される交流電源回路
は主回路電磁接触器2を経由して整流回路3に接続さ
れ,整流回路3から出力される直流回路は第1の直流電
磁接触器4を経由し,並列接続した平滑用のコンデンサ
5とインバ−タ回路6に接続している。インバ−タ回路
6は,所定数のスイッチング素子(図示せず)によって
構成されていて負荷装置,例えば,3相誘導電動機(以
下負荷装置を電動機と記す)7に接続されている。電動
機7周辺回路および電動機7によって駆動される機構装
置類等の図示は省略している。上述したスイッチング素
子は,例えば,所定の電力特性と応答特性を備えた,ト
ランジスタ,IGBT等の半導体を使用している。この
インバ−タ回路6を含むインバ−タ装置または上位シス
テムの主制御装置9から出力されるインバ−タ操作信号
によってインバ−タ制御装置15は,例えば,インバ−
タ制御装置15がPWMによって電動機7への供給電力
を操作している場合は,インバ−タ回路6の出力値を指
定するPWMによる駆動信号を,インバ−タ回路6を構
成する各スイッチング素子(図示せず)の操作端子,即
ち,スイッチング素子として使用する半導体の種類に対
応してゲ−ト端子またはベ−ス端子等に入力している。
前述した第1の直流電磁接触器4には第2の直流電磁接
触器4Aaと所定の抵抗値を有する固定抵抗器4Abと
を直列に接続したコンデンサ充電回路4Aを並列に接続
している。また,負荷装置である電動機7には機械式ブ
レ−キ7Aが結合されていて,機械式ブレ−キ7Aは,
インバ−タ制御装置15によって操作される。図7にお
いては,図1と同様,主制御装置9から主回路電磁接触
器2,第1の直流電磁接触器4,および,コンデンサ充
電回路4Aに備えた第2の直流電磁接触器4Aaの操作
部に接続する操作信号回路等の図示は省略している。
【0014】次に図7に示した回路構成の動作を図8に
示す動作フロ−を参照して説明する。図2によって前述
した第1の実施例と同様,このインバ−タ装置を備えた
システムの運転を実行した後その運転を停止すると,主
制御装置9は,主回路電磁接触器2と第1の直流電磁接
触器4を開路する。次に,主制御装置9の放電運転指令
に従ってインバ−タ制御装置15は,機械式ブレ−キ7
Aがバネ等によって拘束動作をし解放信号によって解放
する制御条件の場合は,まず,機械式ブレ−キ7Aに対
する解放信号伝送を停止し,機械式ブレ−キ7Aを作動
して電動機7の回転軸を拘束する。インバ−タ制御装置
15は電動機7の回転軸を拘束した後,予め設定された
インバ−タ回路6を構成する各スイッチング素子を駆動
する駆動信号を出力してインバ−タ回路6を作動させ
る。従って,コンデンサ5に蓄電された電荷はインバ−
タ回路6および直列に接続された電動機7のコイルを通
して放電される。従って,コンデンサ5に蓄電された電
荷は,上述した負荷装置が電動機7の場合も回転するこ
となく,コンデンサ5の蓄電電荷の放電を完了させる。
従って,上述の動作の結果電動機7が回転運動を行うこ
となくコンデンサ5の放電は完了し,このインバ−タ装
置の運転が完了する。
示す動作フロ−を参照して説明する。図2によって前述
した第1の実施例と同様,このインバ−タ装置を備えた
システムの運転を実行した後その運転を停止すると,主
制御装置9は,主回路電磁接触器2と第1の直流電磁接
触器4を開路する。次に,主制御装置9の放電運転指令
に従ってインバ−タ制御装置15は,機械式ブレ−キ7
Aがバネ等によって拘束動作をし解放信号によって解放
する制御条件の場合は,まず,機械式ブレ−キ7Aに対
する解放信号伝送を停止し,機械式ブレ−キ7Aを作動
して電動機7の回転軸を拘束する。インバ−タ制御装置
15は電動機7の回転軸を拘束した後,予め設定された
インバ−タ回路6を構成する各スイッチング素子を駆動
する駆動信号を出力してインバ−タ回路6を作動させ
る。従って,コンデンサ5に蓄電された電荷はインバ−
タ回路6および直列に接続された電動機7のコイルを通
して放電される。従って,コンデンサ5に蓄電された電
荷は,上述した負荷装置が電動機7の場合も回転するこ
となく,コンデンサ5の蓄電電荷の放電を完了させる。
従って,上述の動作の結果電動機7が回転運動を行うこ
となくコンデンサ5の放電は完了し,このインバ−タ装
置の運転が完了する。
【0015】第5の実施例 次に,図9,図10によって第5の実施例を説明する。
図9において,3相交流電源1に接続される交流電源回
路は主回路電磁接触器2を経由して整流回路3に接続さ
れ,整流回路3から出力される直流回路は第1の直流電
磁接触器4を経由し,並列接続した平滑用のコンデンサ
5とインバ−タ回路6に接続している。インバ−タ回路
6は,所定数のスイッチング素子(図示せず)によって
構成されていて負荷装置,例えば,3相誘導電動機(以
下負荷装置を電動機と記す)7に接続されている。電動
機7の周辺回路および電動機7によって駆動される機構
装置類等の図示は省略している。上述したスイッチング
素子は,例えば,所定の電力特性と応答特性を備えた,
トランジスタ,IGBT等の半導体を使用している。こ
のインバ−タ回路6を含むインバ−タ装置または上位シ
ステムの主制御装置9からの指令信号によって機能する
インバ−タ制御装置16は,インバ−タ回路6を構成す
る各スイッチング素子(図示せず)の操作端子,即ち,
スイッチング素子として使用する半導体の種類に対応し
てゲ−ト端子またはベ−ス端子等に入力している。イン
バ−タ制御装置16はベクトル制御機能を備えたインバ
−タ制御装置を形成している。本実施例ではベクトル制
御機能をすべり周波数制御方式を採用しているとして説
明する。インバ−タ回路6と負荷装置である電動機7と
の結合回路には電流値検出手段8,例えば計器用変流器
が装着されていて,電流値検出手段8によって検出され
た電流値信号はインバ−タ制御装置16に入力してい
る。また,負荷装置である電動機7には回転速度検出手
段7a,例えば,パルスエンコ−ダが結合されていて,
回転速度検出手段7aによって検出された電動機7の回
転速度に比例する回転信号は,インバ−タ制御装置16
に入力している。前述した第1の直流電磁接触器4には
第2の直流電磁接触器4Aaと所定の抵抗値を有する固
定抵抗器4Abとを直列に接続したコンデンサ充電回路
4Aを並列に接続している。図9においては,図1と同
様,主制御装置9から主回路電磁接触器2,第1の直流
電磁接触器4,および,コンデンサ充電回路4Aに備え
た第2の直流電磁接触器4Aaの操作部に接続する操作
信号回路等の図示は省略している。
図9において,3相交流電源1に接続される交流電源回
路は主回路電磁接触器2を経由して整流回路3に接続さ
れ,整流回路3から出力される直流回路は第1の直流電
磁接触器4を経由し,並列接続した平滑用のコンデンサ
5とインバ−タ回路6に接続している。インバ−タ回路
6は,所定数のスイッチング素子(図示せず)によって
構成されていて負荷装置,例えば,3相誘導電動機(以
下負荷装置を電動機と記す)7に接続されている。電動
機7の周辺回路および電動機7によって駆動される機構
装置類等の図示は省略している。上述したスイッチング
素子は,例えば,所定の電力特性と応答特性を備えた,
トランジスタ,IGBT等の半導体を使用している。こ
のインバ−タ回路6を含むインバ−タ装置または上位シ
ステムの主制御装置9からの指令信号によって機能する
インバ−タ制御装置16は,インバ−タ回路6を構成す
る各スイッチング素子(図示せず)の操作端子,即ち,
スイッチング素子として使用する半導体の種類に対応し
てゲ−ト端子またはベ−ス端子等に入力している。イン
バ−タ制御装置16はベクトル制御機能を備えたインバ
−タ制御装置を形成している。本実施例ではベクトル制
御機能をすべり周波数制御方式を採用しているとして説
明する。インバ−タ回路6と負荷装置である電動機7と
の結合回路には電流値検出手段8,例えば計器用変流器
が装着されていて,電流値検出手段8によって検出され
た電流値信号はインバ−タ制御装置16に入力してい
る。また,負荷装置である電動機7には回転速度検出手
段7a,例えば,パルスエンコ−ダが結合されていて,
回転速度検出手段7aによって検出された電動機7の回
転速度に比例する回転信号は,インバ−タ制御装置16
に入力している。前述した第1の直流電磁接触器4には
第2の直流電磁接触器4Aaと所定の抵抗値を有する固
定抵抗器4Abとを直列に接続したコンデンサ充電回路
4Aを並列に接続している。図9においては,図1と同
様,主制御装置9から主回路電磁接触器2,第1の直流
電磁接触器4,および,コンデンサ充電回路4Aに備え
た第2の直流電磁接触器4Aaの操作部に接続する操作
信号回路等の図示は省略している。
【0016】次に図9に示した回路構成の動作を図10
に示す動作フロ−を参照して説明する。図2によって前
述した第1の実施例と同様,このインバ−タ装置を備え
たシステムの運転を実行した後その運転を停止すると,
主制御装置9は,主回路電磁接触器2と第1の直流電磁
接触器4を開路する。主回路電磁接触器2と第1の直流
電磁接触器4が開路された後インバ−タ制御装置16は
コンデンサ5の放電動作を実行する。インバ−タ制御装
置16は回転速度検出手段7aによって検出される電動
機7の回転速度に比例する回転信号ゼロ,即ち,電動機
7の回転スリップが無限大になるように,電動機7に供
給するトルク出力位相成分をゼロ,励磁位相成分がコン
デンサ5に蓄電された電荷の放電を的確に実行できるよ
うに予め設定された条件に従った電流値になるようにイ
ンバ−タ回路6を操作する。インバ−タ回路6から電動
機7に供給される電流値は電流値検出手段8によって検
出され,回転速度検出手段7aによって検出される電動
機7の回転信号とともにインバ−タ制御装置16に入力
し,インバ−タ制御装置16は設定通りの電流位相成分
の電流が電動機7に供給されるように制御動作を実行す
る。上述の動作の結果電動機7が回転運動を行うことな
くコンデンサ5の放電は完了し,このインバ−タ装置の
運転が完了する。
に示す動作フロ−を参照して説明する。図2によって前
述した第1の実施例と同様,このインバ−タ装置を備え
たシステムの運転を実行した後その運転を停止すると,
主制御装置9は,主回路電磁接触器2と第1の直流電磁
接触器4を開路する。主回路電磁接触器2と第1の直流
電磁接触器4が開路された後インバ−タ制御装置16は
コンデンサ5の放電動作を実行する。インバ−タ制御装
置16は回転速度検出手段7aによって検出される電動
機7の回転速度に比例する回転信号ゼロ,即ち,電動機
7の回転スリップが無限大になるように,電動機7に供
給するトルク出力位相成分をゼロ,励磁位相成分がコン
デンサ5に蓄電された電荷の放電を的確に実行できるよ
うに予め設定された条件に従った電流値になるようにイ
ンバ−タ回路6を操作する。インバ−タ回路6から電動
機7に供給される電流値は電流値検出手段8によって検
出され,回転速度検出手段7aによって検出される電動
機7の回転信号とともにインバ−タ制御装置16に入力
し,インバ−タ制御装置16は設定通りの電流位相成分
の電流が電動機7に供給されるように制御動作を実行す
る。上述の動作の結果電動機7が回転運動を行うことな
くコンデンサ5の放電は完了し,このインバ−タ装置の
運転が完了する。
【0017】上述の説明は本発明の技術思想を実現する
ための基本手法と構成を示したものであって,種々応用
改変することができる。例えば,主制御装置やインバ−
タ制御装置がどのような回路構成であっても,また,コ
ンピュ−タによるソフト処理であっても,本発明の技術
思想に基づいて適切な回路またはプログラムを構成させ
れば良い。また,本発明を適用するインバ−タとそのイ
ンバ−タを使用するシステムの条件に対応して,上述し
た各実施例を適宜組み合わせて実用しても良いことは当
然である。
ための基本手法と構成を示したものであって,種々応用
改変することができる。例えば,主制御装置やインバ−
タ制御装置がどのような回路構成であっても,また,コ
ンピュ−タによるソフト処理であっても,本発明の技術
思想に基づいて適切な回路またはプログラムを構成させ
れば良い。また,本発明を適用するインバ−タとそのイ
ンバ−タを使用するシステムの条件に対応して,上述し
た各実施例を適宜組み合わせて実用しても良いことは当
然である。
【0018】
【発明の効果】本発明は上述したように構成したので以
下に記すような優れた効果を有する。 放電専用回路や制御手段が不要になりコストダウンが
はかれる。 部品点数を増加する必要がなく,標準運転機能のみで
実現できるので信頼性が向上できる。 負荷装置が電動機であっても,放電電流によって駆動
され回転する恐れがない。 インバ−タ機能を停止したときに最後に通電させた対
象負荷装置のコイルに直列に接続されるスイッチング素
子を通電させた場合は,回転磁界形成機能における残留
磁気と同一磁界が形成されて回転磁界が発生しない。 インバ−タの制御信号をコンデンサ端子電圧値を基準
にして設定するようにした場合は,対象負荷装置の起動
トルク値を発生するよりも小さい電流値を通電できるの
で負荷装置は駆動されない。 インバ−タの制御信号をコンデンサ端子電圧値を基準
にして設定するようにした場合は,コンデンサ端子電圧
値の減衰に対応してインバ−タの制御信号を大きくすれ
ば,常に対象負荷装置の起動トルク値を発生するよりも
小さい電流値を通電させながら急速にコンデンサの蓄電
電荷が放電できる。 負荷装置の特性に対応させて,負荷装置に対する電力
供給停止前に整流出力を停止した後インバ−タを作動さ
せることによりコンデンサの蓄電電荷を放電するように
した場合は,負荷装置の停止と同時にコンデンサの蓄電
電荷の放電が完了する。 機械式ブレ−キを作動してインバ−タを作動した場合
は,負荷装置は機械式ブレ−キによって拘束されるの
で,負荷装置内部にトルクが発生しても外部に機能せず
負荷装置は起動しない。 ベクトル制御インバ−タによって負荷装置励磁位相成
分のみの電流を負荷装置に供給するようにした場合は,
負荷装置にトルクが発生しない。
下に記すような優れた効果を有する。 放電専用回路や制御手段が不要になりコストダウンが
はかれる。 部品点数を増加する必要がなく,標準運転機能のみで
実現できるので信頼性が向上できる。 負荷装置が電動機であっても,放電電流によって駆動
され回転する恐れがない。 インバ−タ機能を停止したときに最後に通電させた対
象負荷装置のコイルに直列に接続されるスイッチング素
子を通電させた場合は,回転磁界形成機能における残留
磁気と同一磁界が形成されて回転磁界が発生しない。 インバ−タの制御信号をコンデンサ端子電圧値を基準
にして設定するようにした場合は,対象負荷装置の起動
トルク値を発生するよりも小さい電流値を通電できるの
で負荷装置は駆動されない。 インバ−タの制御信号をコンデンサ端子電圧値を基準
にして設定するようにした場合は,コンデンサ端子電圧
値の減衰に対応してインバ−タの制御信号を大きくすれ
ば,常に対象負荷装置の起動トルク値を発生するよりも
小さい電流値を通電させながら急速にコンデンサの蓄電
電荷が放電できる。 負荷装置の特性に対応させて,負荷装置に対する電力
供給停止前に整流出力を停止した後インバ−タを作動さ
せることによりコンデンサの蓄電電荷を放電するように
した場合は,負荷装置の停止と同時にコンデンサの蓄電
電荷の放電が完了する。 機械式ブレ−キを作動してインバ−タを作動した場合
は,負荷装置は機械式ブレ−キによって拘束されるの
で,負荷装置内部にトルクが発生しても外部に機能せず
負荷装置は起動しない。 ベクトル制御インバ−タによって負荷装置励磁位相成
分のみの電流を負荷装置に供給するようにした場合は,
負荷装置にトルクが発生しない。
【図1】本発明に基づくインバ−タのコンデンサ強制放
電方法の第1の実施例を説明する概要構成ブロック図で
ある。
電方法の第1の実施例を説明する概要構成ブロック図で
ある。
【図2】第1の実施例の働きを説明する概要フロ−図で
ある。
ある。
【図3】本発明に基づくインバ−タのコンデンサ強制放
電方法の第2の実施例を説明する概要構成ブロック図で
ある。
電方法の第2の実施例を説明する概要構成ブロック図で
ある。
【図4】第2の実施例の働きを説明する概要フロ−図で
ある。
ある。
【図5】本発明に基づくインバ−タのコンデンサ強制放
電方法の第3の実施例を説明する概要構成ブロック図で
ある。
電方法の第3の実施例を説明する概要構成ブロック図で
ある。
【図6】第3の実施例の働きを説明する概要フロ−図で
ある。
ある。
【図7】本発明に基づくインバ−タのコンデンサ強制放
電方法の第4の実施例を説明する概要構成ブロック図で
ある。
電方法の第4の実施例を説明する概要構成ブロック図で
ある。
【図8】第4の実施例の働きを説明する概要フロ−図で
ある。
ある。
【図9】本発明に基づくインバ−タのコンデンサ強制放
電方法の第5の実施例を説明する概要構成ブロック図で
ある。
電方法の第5の実施例を説明する概要構成ブロック図で
ある。
【図10】第5の実施例の働きを説明する概要フロ−図
である。
である。
【図11】従来のインバ−タのコンデンサ強制放電方法
の適用例を説明する概要構成ブロック図である。
の適用例を説明する概要構成ブロック図である。
【符号の説明】 5:コンデンサ 6:インバ−タ回路 6a1,6a2,6a3,6a4,6a5,6a6:スイッチング素
子 7:電動機(負荷装置) 7A:機械式ブレ−キ 7a:回転速度検出手段 8:電流値検出手段 11,12,14,15,16:インバ−タ制御装置 13:電圧値検出手段
子 7:電動機(負荷装置) 7A:機械式ブレ−キ 7a:回転速度検出手段 8:電流値検出手段 11,12,14,15,16:インバ−タ制御装置 13:電圧値検出手段
Claims (5)
- 【請求項1】 交流電源を整流し並列に接続したコンデ
ンサにより濾波して得られた直流を所定周波数の交流に
変換して負荷装置に供給する複数のスイッチング素子に
よってインバ−タ回路を構成したインバ−タの作動停止
方法において,インバ−タ機能を停止して負荷装置への
電力供給を遮断した後,上記コンデンサを含むインバ−
タ回路への直流電力供給を遮断するとともに,インバ−
タ機能を停止したときに最後に通電させた対象負荷装置
のコイルに直列に接続されるスイッチング素子を通電さ
せて上記コンデンサの蓄電電荷を放電するようにしたこ
とを特徴とするインバ−タのコンデンサ強制放電方法。 - 【請求項2】 交流電源を整流し並列に接続したコンデ
ンサにより濾波して得られた直流を所定周波数の交流に
変換して負荷装置に供給する複数のスイッチング素子に
よってインバ−タ回路を構成したインバ−タの作動停止
方法において,インバ−タ機能を停止して負荷装置への
電力供給を遮断した後,上記コンデンサを含むインバ−
タ回路への直流電力供給を遮断するとともに,該コンデ
ンサの端子電圧値を基準とする設定値信号によって当該
インバ−タを制御し作動させることによって上記コンデ
ンサの蓄電電荷を放電するようにしたことを特徴とする
インバ−タのコンデンサ強制放電方法。 - 【請求項3】 交流電源を整流し並列に接続したコンデ
ンサにより濾波して得られた直流を所定周波数の交流に
変換して負荷装置に供給する複数のスイッチング素子に
よってインバ−タ回路を構成したインバ−タの作動停止
方法において,インバ−タ出力を順次減衰させた後,停
止するときに,負荷装置の特性に対応させて,負荷装置
に対する電力供給停止前に整流出力を停止した後,所定
条件に従って当該インバ−タを制御し作動させることに
よって上記コンデンサの蓄電電荷を放電するようにした
ことを特徴とするインバ−タのコンデンサ強制放電方
法。 - 【請求項4】 交流電源を整流し並列に接続したコンデ
ンサにより濾波して得られた直流を所定周波数の交流に
変換し該交流電力を機械式ブレ−キを備えた負荷装置に
供給する複数のスイッチング素子によってインバ−タ回
路を構成したインバ−タの作動停止方法において,負荷
装置への電力供給を遮断したときに,前記機械式ブレ−
キを作動した後,上記コンデンサを含むインバ−タ回路
への直流電力供給を遮断するとともに,当該インバ−タ
を作動して上記コンデンサの蓄電電荷を放電するように
したことを特徴とするインバ−タのコンデンサ強制放電
方法。 - 【請求項5】 交流電源を整流し並列に接続したコンデ
ンサにより濾波して得られた直流を所定周波数の交流に
変換して負荷装置に供給する複数のスイッチング素子に
よってインバ−タ回路を構成したベクトル制御インバ−
タの作動停止方法において,インバ−タ運転停止時に,
上記コンデンサを含むインバ−タ回路への直流電力供給
を遮断するとともに,当該ベクトル制御インバ−タによ
って負荷装置励磁位相成分のみの電流を負荷装置に供給
することにより,上記コンデンサの蓄電電荷を放電する
ようにしたことを特徴とするインバ−タのコンデンサ強
制放電方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50A JPH06225543A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | インバ−タのコンデンサ強制放電方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP50A JPH06225543A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | インバ−タのコンデンサ強制放電方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06225543A true JPH06225543A (ja) | 1994-08-12 |
Family
ID=12249734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP50A Pending JPH06225543A (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | インバ−タのコンデンサ強制放電方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06225543A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10304673A (ja) * | 1997-04-25 | 1998-11-13 | Hitachi Ltd | 電力変換器の放電回路 |
JP2002369570A (ja) * | 2001-06-01 | 2002-12-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | モータの制御方法およびモータ駆動装置 |
JP2006109558A (ja) * | 2004-10-01 | 2006-04-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 空気調和装置 |
JP2009038849A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Sharp Corp | 回転容器駆動装置及びその制御方法,洗濯機,乾燥機 |
JP2013046432A (ja) * | 2011-08-22 | 2013-03-04 | Toyota Motor Corp | 回転電機の駆動システム |
JP2013059202A (ja) * | 2011-09-08 | 2013-03-28 | Toshiba Corp | 電気機器の電源制御システム及び洗濯機 |
WO2013073612A1 (ja) * | 2011-11-18 | 2013-05-23 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電力変換装置 |
JP2014107933A (ja) * | 2012-11-27 | 2014-06-09 | Omron Automotive Electronics Co Ltd | 電源回路およびそれを用いた充電装置 |
-
1993
- 1993-01-26 JP JP50A patent/JPH06225543A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10304673A (ja) * | 1997-04-25 | 1998-11-13 | Hitachi Ltd | 電力変換器の放電回路 |
JP2002369570A (ja) * | 2001-06-01 | 2002-12-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | モータの制御方法およびモータ駆動装置 |
JP2006109558A (ja) * | 2004-10-01 | 2006-04-20 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 空気調和装置 |
JP2009038849A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Sharp Corp | 回転容器駆動装置及びその制御方法,洗濯機,乾燥機 |
JP2013046432A (ja) * | 2011-08-22 | 2013-03-04 | Toyota Motor Corp | 回転電機の駆動システム |
JP2013059202A (ja) * | 2011-09-08 | 2013-03-28 | Toshiba Corp | 電気機器の電源制御システム及び洗濯機 |
WO2013073612A1 (ja) * | 2011-11-18 | 2013-05-23 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電力変換装置 |
JP2013110821A (ja) * | 2011-11-18 | 2013-06-06 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 電力変換装置 |
US9667169B2 (en) | 2011-11-18 | 2017-05-30 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | Power conversion apparatus |
JP2014107933A (ja) * | 2012-11-27 | 2014-06-09 | Omron Automotive Electronics Co Ltd | 電源回路およびそれを用いた充電装置 |
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