JP3189542B2 - 負荷時タップ切換動作監視装置 - Google Patents

負荷時タップ切換動作監視装置

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JP3189542B2
JP3189542B2 JP30407893A JP30407893A JP3189542B2 JP 3189542 B2 JP3189542 B2 JP 3189542B2 JP 30407893 A JP30407893 A JP 30407893A JP 30407893 A JP30407893 A JP 30407893A JP 3189542 B2 JP3189542 B2 JP 3189542B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H9/00Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
    • H01H9/0005Tap change devices
    • H01H2009/0061Monitoring tap change switching devices

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  • Protection Of Transformers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、切換開閉器とタップ
選択器と転換器とからなる負荷時タップ切換器、および
負荷時タップ切換器を駆動する電動操作機構とを備えた
負荷時タップ切換装置の動作状態を、電動操作機構のモ
ータ電流と負荷時タップ切換器駆動トルクとにより監視
する負荷時タップ切換動作監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は例えば特開平4−137512
号公報に示されるこの種の従来の負荷時タップ切換動作
監視装置の構成を示すブロック図である。図11に示す
負荷時タップ切換動作監視装置は、負荷時タップ切換器
1の電動操作機構2のモータ電流を電流センサ3で検出
するとともに、この電流センサ3で得られた電流波形を
パターン変換器4で一連の切換動作に係るパターン出力
に変換し、このパターン変換器4で得られた検出電流パ
ターンと動作信号発信部6からの動作信号とを記憶部5
に記憶する。そして、この記憶部5に記憶された動作信
号から当該切換動作がいずれの切換パターンに該当する
かを切換パターン判別部7で判別するとともに、正常電
流パターン記憶部8により各切換パターン毎の正常動作
時の電流パターンを正常電流パターンとして記憶する。
そして、記憶部5に記憶された検出電流パターンと正常
電流パターン記憶部8に記憶された正常電流パターンと
を、異常個所判定部9で比較して異常表示部10に表示
することにより、負荷時タップ切換動作を監視するよう
にしたものである。
【0003】図12は例えば特開平4−137511号
公報に示される図10におけるものとは異なる従来の負
荷時タップ切換動作監視装置の構成を示すブロック図で
ある。図12に示す負荷時タップ切換動作監視装置は、
負荷時切換器1の電動操作機構2の駆動軸に発生するト
ルクをトルクセンサ部11で検出するとともに、このト
ルクセンサ部11で検出されたトルクを積分部12で切
換動作毎に積分し、記憶部13で動作信号発信部6から
の動作信号、トルクセンサ部11により検出される一連
の切換動作に係る検出トルクパターン、および積分部1
2からの積分値を記憶する。そして、動作信号から当該
切換動作がいずれの切換パターンに該当するかを切換パ
ターン判別部14で判別するとともに、正常トルクパタ
ーン記憶部15により各切換パターン毎の正常動作時の
トルクパターンを正常トルクパターンとして記憶する。
そして記憶部13に記憶された検出トルクパターンと正
常トルクパターン記憶部15に記憶された正常トルクパ
ターンとを、異常個所判定部16で比較して異常表示部
17に表示することにより、負荷時タップ切換動作を監
視するようにしたものである。なお、異常個所判定部1
6で異常ないしその兆候が検出されない場合は、記憶部
13からの積分値の変動傾向から正常トルクパターン記
憶部15内の記憶値を、正常トルクパターン補正部18
で補正するようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の負荷時タップ切
換動作監視装置は以上のように構成され、図11に示す
装置においては、負荷時タップ切換器1の電動操作機構
2のモータ電流を電流センサ3で検出することによって
得られる検出電流パターンと、正常電流パターン記憶部
8に記憶される正常電流パターンとを比較することによ
り、又、図12に示す装置においては、負荷時タップ切
換器1の電動操作機構2の駆動軸に発生するトルクを、
トルクセンサ部11で検出して得られる検出トルクパタ
ーンと、正常トルクパターン記憶部15に記憶された正
常トルクパターンとを比較することにより、それぞれ負
荷時タップ切換動作監視を行っているので、いずれの場
合においても全波形パターンを比較する必要があるため
処理が複雑となり、又、判定精度が低いという問題点が
あった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、処理が簡単で且つ精度の高い判
定が可能な負荷時タップ切換動作監視装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る負荷時タップ切換動作監視装置は、電動操作機構のモ
ータ電流を検出する電流検出手段と、負荷時タップ切換
器の駆動軸のトルクを検出するトルク検出手段と、負荷
時タップ切換器の切換動作の動作モードを識別する動作
モード識別手段と、負荷時タップ切換器の切換動作中に
電流検出手段およびトルク検出手段で検出される電流波
形データおよびトルク波形データを動作モード識別手段
で識別された動作モード毎に収録する切換データ収録手
段と、動作モード識別手段で識別された各動作モード毎
の監視対象特定データの基準値と許容変動幅とを予め設
定して記憶する基準データ設定手段と、切換データ収録
手段で収録された電流波形データおよびトルク波形デー
タから基準データ設定手段で予め設定された監視対象特
定データに対応する各特定データをそれぞれ抽出する特
定データ抽出手段と、特定データ抽出手段で抽出された
各特定データをその動作モードに対応する基準データ設
定手段で設定された基準値と比較して許容変動幅を越え
ている場合は動作状態が異常と判定する異常判定手段と
を備えたものである。
【0007】又、この発明の請求項2に係る負荷時タッ
プ切換動作監視装置は、請求項1において、動作モード
識別手段で識別される動作モードを、切換開閉器のみの
動作で上昇切換の場合、切換開閉器のみの動作で下降切
換の場合、タップ選択器の動作を伴う動作で上昇切換の
場合、タップ選択器の動作を伴う動作で下降切換の場
合、タップ選択器および転換器の動作を伴う動作で上昇
切換の場合、タップ選択器および転換器の動作を伴う動
作で下降切換の場合の6種類にしたものである。
【0008】又、この発明の請求項3に係る負荷時タッ
プ切換動作監視装置は、請求項1または請求項2におい
て、モータ起動電流の値およびその継続時間、タップ選
択器またはタップ選択器および転換器動作時のモータ電
流の値およびその発生時間、モータ電流の継続時間のう
ちの少なくとも一つを監視対象特定データとし、その基
準値および許容変動幅を予め設定して記憶するようにし
たものである。
【0009】又、この発明の請求項4に係る負荷時タッ
プ切換動作監視装置は、請求項1または請求項2におい
て、基準データ設定手段は、タップ選択器またはタップ
選択器および転換器動作時のトルク値およびその発生時
間、切換開閉器動作時のトルク値およびその発生時間、
トルク波形データの面積のうちの少なくとも一つを監視
対象特定データとし、その基準値および許容変動幅を予
め設定して記憶するようにしたものである。
【0010】又、この発明の請求項5に係る負荷時タッ
プ切換動作監視装置は、請求項1または請求項2におい
て、特定データ抽出手段は、タップ選択器またはタップ
選択器および転換器動作点、切換開閉器動作点の各特定
点に対して予め一定の時間幅を設定し、時間幅の中の波
形の最大値の点を特定点と認知してその点の値と発生時
間とを抽出するようにしたものである。
【0011】又、この発明の請求項6に係る負荷時タッ
プ切換動作監視装置は、請求項1または請求項2におい
て、特定データ抽出手段は、タップ選択器またはタップ
選択器および転換器動作点、切換開閉器動作点の各特定
点に対して予め一定の時間幅を設定し、時間幅の中の波
形の勾配が正から負に変化する点を特定点と認知して、
その点の値と発生時間とを抽出するようにしたものであ
る。
【0012】又、この発明の請求項7に係る負荷時タッ
プ切換動作監視装置は、請求項5または請求項6におい
て、特定データ抽出手段における一定の時間幅の設定な
らびに特定点の発生時間の抽出は、モータ電流波形デー
タ後端の電流OFF点を時間基準点として行うようにし
たものである。
【0013】又、この発明の請求項8に係る負荷時タッ
プ切換動作監視装置は、請求項5または請求項6におい
て、特定データ抽出手段における特定点のトルク値の抽
出は、トルク波形データ後端の切換完了後の水平線部を
基準値として行うようにしたものである。
【0014】又、この発明の請求項9に係る負荷時タッ
プ切換動作監視装置は、請求項1において、異常判定手
段は、複数の特定データを組み合わせて各監視対象特定
データの基準値と比較するようにしたものである。
【0015】又、この発明の請求項10に係る負荷時タ
ップ切換動作監視装置は、請求項1において、電流検出
手段は、電動操作機構のモータとこのモータに短絡制動
をかけるための短絡制動用コンタクタ接続点との間に挿
入するようにしたものである。
【0016】
【作用】この発明の請求項1における負荷時タップ切換
動作監視装置の特定データ抽出手段は、切換データ収録
手段で収録された電流波形データおよびトルク波形デー
タから、基準データ設定手段で設定された監視対象特定
データに対応する各特定データをそれぞれ抽出し、ま
た、異常判定手段は、これら各特定データをその動作モ
ードに対応する基準値と比較して、許容変動幅を越えて
いる場合は動作状態が異常と判定する。
【0017】又、この発明の請求項2における負荷時タ
ップ切換動作監視装置の動作モード識別手段は、負荷時
タップ切換器の切換動作を6種類の動作モードに識別す
る。
【0018】又、この発明の請求項3における負荷時タ
ップ切換動作監視装置の基準データ設定手段は、モータ
起動電流の値およびその継続時間、タップ選択器または
タップ選択器および転換器動作時のモータ電流の値およ
びその発生時間、モータ電流の継続時間のうちの少なく
とも一つを監視対象特定データとし、その基準値および
許容変動幅を予め設定して記憶する。
【0019】又、この発明の請求項4における負荷時タ
ップ切換動作監視装置の基準データ設定手段は、タップ
選択器またはタップ選択器および転換器動作時のトルク
値およびその発生時間、切換開閉器動作時のトルク値お
よびその発生時間、トルク波形データの面積のうちの少
なくとも一つを監視対象特定データとし、その基準値お
よび許容変動幅を予め設定して記憶する。
【0020】又、この発明の請求項5における負荷時タ
ップ切換動作監視装置の特定データ抽出手段は、タップ
選択器またはタップ選択器および転換器動作点、切換開
閉器動作点の各特定点に対して予め一定の時間幅を設定
し、時間幅の中の波形の最大値の点を特定点と認知して
その点の値と発生時間とを抽出する。
【0021】又、この発明の請求項6における負荷時タ
ップ切換動作監視装置の特定データ抽出手段は、タップ
選択器またはタップ選択器および転換器動作点、切換開
閉器動作点の各特定点に対して予め一定の時間幅を設定
し、時間幅の中の波形の勾配が正から負に変化する点を
特定点と認知してその点の値と発生時間とを抽出する。
【0022】又、この発明の請求項7に係る負荷時タッ
プ切換動作監視装置の特定データ抽出手段は、モータ電
流波形データ後端の電流OFF点を時間基準点として、
一定の時間幅の設定ならびに特定点の発生時間の抽出を
行う。
【0023】又、この発明の請求項8に係る負荷時タッ
プ切換動作監視装置の特定データ抽出手段は、トルク波
形データ後端の切換完了後の水平線部を基準値として、
特定点のトルク値の抽出を行う。
【0024】又、この発明の請求項9における負荷時タ
ップ切換動作監視装置の異常判定手段は、複数の特定デ
ータを組み合わせて各監視対象特定データの基準値と比
較する。
【0025】又、この発明の請求項10における負荷時
タップ切換動作監視装置の電流検出手段は、電動操作機
構のモータとこのモータに短絡制動をかけるための短絡
制動用コンタクタ接続点との間に挿入され、電動操作機
構のモータ電流を検出する。
【0026】
【実施例】実施例1.以下、この発明の実施例を図に基
づいて説明する。図1はこの発明の実施例1における負
荷時タップ切換動作監視装置の構成を示すブロック図で
ある。図において、19は切換開閉器20、タップ選択
器21および転換器22で構成される負荷時タップ切換
器、23はモータ23aの駆動力を駆動軸23bを介し
て負荷時タップ切換器19に伝達して操作する電動操作
機構、24はこの電動操作機構23の駆動軸23bに装
着され駆動軸23bのトルクを検出するトルク検出手
段、25は電動操作機構23のモータ23aの電流を検
出する電流検出手段である。
【0027】26は電動操作機構23からの切換信号O
Sおよびタップ位置信号PS等から負荷時タップ切換器
19の切換動作の動作モードを識別する動作モード識別
手段で、切換開閉器20のみの動作でそれぞれ上昇・下
降切換の場合、タップ選択器21の動作を伴う動作でそ
れぞれ上昇・下降切換の場合、タップ選択器21および
転換器22の動作を伴う動作でそれぞれ上昇・下降切換
の場合の6種類の動作モードを識別する。27はトルク
検出手段24および電流検出手段25で検出されるトル
ク波形データおよび電流波形データを、動作モード識別
手段26で識別された6種類の動作モード毎に収録する
切換データ収録手段である。
【0028】28は動作モード識別手段26で識別され
た各動作モード毎の監視対象特定データの基準値と許容
変動幅を予め設定して記憶する基準データ設定手段、2
9は切換データ収録手段27によって収録されたトルク
波形データおよび電流波形データから、基準データ設定
手段28で設定された監視対象特定データに対応する各
特定データをそれぞれ抽出する特定データ抽出手段、3
0はこの特定データ抽出手段29で抽出された各特定デ
ータを、その動作モードに対応する基準データ設定手段
28で設定された基準値と比較して、許容変動幅を越え
ている場合は、負荷時タップ切換器19の動作状態が異
常と判定する異常判定手段である。
【0029】まず、以下の説明の便宜上、図1における
負荷時タップ切換器19の一般的動作について図に基づ
き説明する。図2は負荷時タップ切換器の回路構成を示
す回路図、図3は負荷時タップ切換器のタップ位置と各
構成要素の投入状態の関係を示す図である。図におい
て、図1に示すと同様な部分は同一符号を付して説明を
省略する。31は変圧器巻線で、主巻線31a、粗タッ
プ巻線31bおよび密タップ巻線31cにより構成され
ている。尚、図2に示す負荷時タップ切換器19は、従
来から広く用いられている極めて一般的な負荷時タップ
切換器であり、変圧器各巻線31a、31b、31cと
負荷時タップ切換器各構成要素20、21、22との接
続についても公知のものであるので、それらの詳細内容
についての再述は省略する。また、切換開閉器20には
実際には限流抵抗器や切換途中に接離する接点が設けら
れているが、その内部構成はこの発明の内容とは直接関
係ないので、説明の便宜上切換完了後の状態を示す単極
双投スイッチとして示した。
【0030】図2に示す状態は、負荷時タップ切換器1
9が上昇方向、すなわちPOS.4からPOS.5への
切換を終えた後POS.5で停止した場合を示してい
る。図3の上昇切換のPOS.5の投入状態にも示すよ
うに、タップ選択器21の奇数側がタップ(21−5)
に、偶数側がタップ(21−4)に、転換器22がタッ
プ(+)に、切換開閉器20が奇数側にそれぞれ投入さ
れ、主巻線31a→粗タップ巻線31b→同タップ
(+)→転換器22→密タップ巻線31c→同タップ
(21−5)→タップ選択器21の奇数側→切換開閉器
20の経路で電流パスが形成されている。この状態か
ら、さらに前回切換と同方向の上昇方向、すなわち、P
OS.5からPOS.6に切り換えると、まず電流パス
に無いタップ選択器21の偶数側がタップ(21−4)
から(21−6)に切換動作し、次に切換開閉器20が
偶数側に切換動作して、図3の上昇切換のPOS.6に
示す投入状態となる。
【0031】これとは逆に、図2に示す状態から、前回
とは逆方向の下降方向、すなわち、POS.5から元の
POS.4へ戻る場合には(以下、前回と逆方向への切
換を逆方向切換と呼ぶ)、タップ選択器21の偶数側が
既に目的のタップ(21−4)にあるのでタップ選択器
21は改めて切換動作をする必要がない。従ってタップ
選択器21は切換動作せずに切換開閉器20のみが奇数
側から偶数側へ切換動作し、図3の下降切換のPOS.
4に示す投入状態となる。尚、上記いずれの切換でも転
換器22は動作しない(以下、転換器REVが動作しな
い切換を普通タップ切換と呼ぶ)。転換器22が動作す
るのは図3に示すように、上昇切換ではPOS.10か
らPOS.11への切換、下降切換ではPOS.10か
らPOS.9への切換の時のみである(以下、転換器2
2が動作する切換を転換タップ切換と呼ぶ)。
【0032】以上のように、負荷時タップ切換器19の
動作には、下記表1に示す6種類の動作モードがあるこ
とが判る。すなわち、6種類の動作モードは各構成要素
の動作状態で整理すれば、切換開閉器20のみの動作で
それぞれ上昇・下降切換の場合、タップ選択器21の動
作を伴う動作でそれぞれ上昇・下降切換の場合、タップ
選択器21および転換器22の動作を伴う動作でそれぞ
れ上昇・下降切換の場合にそれぞれ識別される。
【0033】
【表1】
【0034】図4は負荷時タップ切換器を駆動操作する
電動操作機構の極めて一般的な制御回路を示す回路図で
ある。尚、説明の便宜上、図には以下の説明に必要なモ
ータとその起動・停止関連の器具および回路のみを抜粋
して示す。図において、32Rは上昇切換用コンタク
タ、32Lは下降切換用コンタクタ、32Bは短絡制動
用コンタクタ、32malは1回転/タップの軸に取り
付けられ切換途中で”閉”するパイロットカムスイッ
チ、RCOMは上昇切換指令接点、LCOMは下降切換
指令接点である。
【0035】又、図5は電動操作機構に切換指令を与え
て負荷時タップ切換器を切り換えた場合に、負荷時タッ
プ切換器の各構成要素および電動操作機構の各制御器具
がどのような順序で動作するか、また、電流検出手段お
よびトルク検出手段から出力されるモータ電流およびト
ルクの各データがどのような波形であるのかを示す図で
ある。尚、図5では横軸を角度で示すと共に、すべての
動作タイミングを1回転/タップの軸上に換算して示
し、また電流については半波整流された波形で示す。
【0036】次に、図2〜図5に基づきPOS.5から
POS.6に切り換える場合の動作について説明する。
まず、図2に示すようにPOS.4から上昇切り換えさ
れてPOS.5に到達した状態では、電動操作機構は基
準位置θ0からβだけ行き過ぎたθ1の位置に停止してい
る。この位置で上昇切換指令により上昇切換指令接点R
COMが閉じると、直ちに上昇切換用コンタクタ32R
のコイルが付勢される。このコイル付勢に次いで上昇切
換用コンタクタ32Rのb接点が開きa接点が閉じる。
そして、このa接点が閉じると同時に、短絡制動用コン
タクタ32Bのコイルが付勢される。このコイル付勢に
次いで短絡制動用コンタクタ32Bのb接点が開きa接
点が閉じる。このa接点の”閉”によりモータ23aの
電源回路が閉じモータ23aが回転を始める。すなわち
θ1の位置から電動操作機構による負荷時タップ切換器
19の上昇切換駆動が始まる。尚、動作順序の説明の便
宜上、図5中ではRCOM閉から32Ba接点閉までの
動作を角度軸方向に引伸して示したが、この間の所用時
間はコンタクタ接点の動作タイムラグのみであるので、
この間の動作は実際にはθ1の位置で瞬間的に完了す
る。
【0037】一方、電流検出手段25の出力は、起動電
流のピークを示した後定常電流レベルに落ち着く。そし
てトルク検出手段24の出力は、駆動軸23b系統のほ
ぼ一定したトルク(図中点線で示すレベル以下)に、切
換開閉器20の蓄勢機構(図示せず)巻き上げによる漸
増トルクが加わった上り勾配の波形を示す。
【0038】次いで、θ2の位置に到達すると、パイロ
ットカムスイッチ32malが閉じ、上昇切換用コンタ
クタ32Rの自己保持回路が形成される。この自己保持
回路形成のあとは、切換指令信号の保持は不要となるの
で解除され、上昇切換指令接点RCOMが開く。そし
て、θ3からθ4の間でタップ選択器21が動作する。ま
た電流検出手段25およびトルク検出手段24はタップ
選択器21の動作によるピークを捕えそれぞれ出力す
る。次いでθ5の位置で切換開閉器20の蓄勢機構が放
勢し、これによって切換開閉器20の高速切換動作が遂
行され、この蓄勢機構の放勢により巻き上げトルクが0
に戻って行くので、トルク検出手段24の出力もθ5
点で減少に転じ、駆動軸23b系統のほぼ一定したトル
ク値に落ち着く。
【0039】次いでθ6の位置でパイロットカムスイッ
チ32malが開き、これにより上昇切換用コンタクタ
32Rのコイルが直ちに消勢されるとともにa接点が開
きb接点が閉じる。そして、このa接点の”開”により
モータ23aは電源から切り離される。また、短絡制動
用コンタクタ32Bのコイルが消勢されるとともにa接
点が開きb接点が閉じる。尚、動作順序の説明の便宜
上、図5中では32mal開から32Bb接点閉までの
動作を角度軸方向に引伸して示したが、この間の所用時
間はコンタクタ接点の動作タイムラグのみであるので、
この間の動作は実際にはθ6の位置で瞬間的に完了す
る。
【0040】そして、短絡制動用コンタクタ32Bのb
接点の”閉”により、電源から切り離されて惰性回転状
態にあるモータ23aは短絡された状態となるので、誘
導発電機を短絡したに等価になり、モータ23aは強い
制動トルクを受けるとともに短絡回路には短絡電流が流
れる。この制動により回転速度が低下すると短絡電流も
急速に減少するのでこの短絡電流は瞬間的なものとな
る。そして、モータ23aはこの短絡制動力で回転速度
を急速に減じた後、残りの惰性が無くなるまで速度を漸
減しながら回転を続ける。そしてPOS.6の基準位置
θ0をβ行き過ぎたθ1の位置で回転速度0となって停止
する。また電流検出手段25の出力は、前記短絡電流に
よるピークを示した後0になり、トルク検出手段24の
出力は、モータ23aの惰性回転速度の低下と共に減少
して行き、モータ23aの停止によりその減少も停止
(横軸を時間軸にすれば停止後は水平線を示す)し、P
OS.5からPOS.6への切換が完了する。尚、短絡
制動用コンタクタ32Bが付設されていない場合、ある
いは、付設されていても電流検出手段25が短絡制動用
コンタクタ32Bの接続点とモータ23aとの間に挿入
されていない場合には、上記短絡電流によるピークは現
れない。すなわち電流検出手段25の出力波形はθ6
点でピーク無しに0となる。又、更に同方向に切り換え
た場合は、上記と全く同様にして、POS.6のθ1
起動し、θ2〜θ6を経てPOS.7のθ1で停止し、P
OS.6からPOS.7への切換を完了する。
【0041】次に、POS.7の状態からPOS.6の
状態に戻す逆方向切換の場合の動作を図2〜図4、図6
に基づいて説明する。尚、図6の場合は図5の場合と進
行方向が逆になるので、角度位置についてはθ0の左側
を正、右側を負として示す。まず、−θ1の停止位置で
下降切換指令により下降切換指令接点LCOMが閉じる
と、直ちに下降切換用コンタクタ32Lのコイルが付勢
される。以下、上記上昇切換の場合と全く同様にして切
換動作が進行し、POS.6のθ0をβ行き過ぎたθ1
位置で停止する。但し、逆方向切換ゆえ前述したよう
に、タップ選択器21の動作はない。従って電流検出手
段25およびトルク検出手段24の出力にも、タップ選
択器21の動作のピークは生じない。また、トルク検出
手段24は上昇切換時と逆のトルクを検出するのでその
波形は負側に振れた波形となる。又、更に同方向の下降
切換、すなわち、POS.6からPOS.5へ切り換え
る場合には、POS.6のθ1の位置で起動し、θ2〜θ
6を経てPOS.5のθ1で停止して切換を完了すること
は、前述上昇同方向切換の説明から容易に理解できるの
で改めて詳述はしない。但し、この切換は同方向切換ゆ
え、θ3からθ4の間でタップ選択器21が動作する。ま
た、下降切換で図6のPOS.6に到達した状態から、
また逆方向切換をしてPOS.7へ戻る場合には図5の
左右を反転したと同一のパターンで、POS.7へ戻る
ことも上記説明から容易に理解できるものである。
【0042】以上、転換器22の動作を伴わない場合の
動作をPOS.5〜POS.7の間に例をとり、同方向
・上昇および下降切換、逆方向・上昇および下降切換を
した場合について説明したが、転換器22の動作を伴う
タップ位置の切換(POS.10からPOS.11、ま
たは、POS.10からPOS.9への切換)の場合に
は、タップ選択器21の動作に転換器22の動作が重畳
する(転換器22はタップ選択器21の動作途中で動作
する)ので、タップ選択器21動作点の電流およびトル
クのピークが転換器22動作重畳分だけ増加する。した
がって、このように電流検出手段25およびトルク検出
手段24の出力波形は、図7に示すように各動作モード
別に違ってくることが明らかになる。このため、動作モ
ード識別手段26では、電動操作機構23からの切換信
号OSおよびタップ位置信号PSから負荷時タップ切換
器19の切換動作を、切換の都度切換開閉器20のみの
動作でそれぞれ上昇・下降切換の場合、タップ選択器2
1の動作を伴う動作でそれぞれ上昇・下降切換の場合、
タップ選択器21および転換器22の動作を伴う動作で
それぞれ上昇・下降切換の場合の6種類の動作モードに
識別している。
【0043】又、切換データ収録手段27では、負荷時
タップ切換器19の切換動作が行われる都度、電流検出
手段25およびトルク検出手段24で検出・出力される
全波形データを、動作モード識別手段26で識別された
動作モード毎に収録する。
【0044】又、基準データ設定手段28では、切換デ
ータ収録手段27で収録される電流およびトルクの全波
形データから抽出すべき監視対象特定データとして図8
に示すように、モータ起動電流の値※1およびその継続
時間※2、タップ選択器またはタップ選択器および転換
器動作時のモータ電流の値※3およびその発生時間※
4、モータ電流の継続時間※5、タップ選択器またはタ
ップ選択器および転換器動作時のトルク値※6およびそ
の発生時間※7、切換開閉器動作時のトルク値※8およ
びその発生時間※9、トルク波形データの面積(トルク
×時間の積分値)※10の10種類のデータを設定し、
負荷時タップ切換器19および電動操作機構23が正常
に動作した場合の上記監視対象特定データの値を基準値
とし、また、この基準値の例えば±25%とか±50%
の値を許容変動幅として予め設定する。
【0045】又、特定データ抽出手段29では、切換デ
ータ収録手段27で順次収録される電流およびトルクの
全波形データから、基準データ設定手段28で設定され
た監視対象特定データに対応する領域の各特定データを
抽出する。その際、発生時間に係る各データ※4、※
7、※9については、図8に示すように、電流波形後端
の電流OFF点を基準点として抽出する。電流波形後端
の電流OFF点は図5および図6に示すように、動作モ
ードに関わらず、切換開閉器20、タップ選択器21お
よび転換器22に対して、固定された相対位置関係を持
つパイロットカムスイッチ32malが開く位置θ6
常に一致している。一方、電流波形先端は、図5および
図6のθ1の位置に一致しているが、この位置はパイロ
ットカムスイッチ32malに対して一定した位置関係
を保持しない。すなわち、図5に示すように同方向切換
時にはパイロットカムスイッチ32malの閉する点θ
2に対し”θ2−θ1”の角度間隔を持つのに、逆方向切
換時には図6に示すように”θ2−(−θ1)=θ2
θ1”の角度を持つ、というように動作モードによって
異なる位置関係を示す。また、θ1の位置はモータ惰性
回転のばらつきによっても変動し得るので、この点から
も一定した位置関係を保ち難い。従って、電流波形後端
の電流OFF点を基準点として抽出する方が精度の高い
抽出を可能とする。
【0046】次に、トルク値に係る各データ※6、※8
については、図8に示すように、トルク波形後端の切換
完了後の水平線部を基準点として抽出する。負荷時タッ
プ切換器19を駆動した場合、駆動軸23bには切換完
了後も若干の残留トルクが残る。この残留トルクがゆえ
に、上昇・同方向切換のち逆転して下降・同方向切換を
した場合には、図9に示すようなトルク波形となる。す
なわち、波形後部(切換完了後)の水平線部が上昇と下
降で2dT(残留トルクdTの2倍)だけずれる。も
し、トルク波形の前部(切換前)の水平線部を基準点に
とると、同方向切換の場合はdTの残留応力を残した点
が基準になるのに対し、逆切換の場合は−dTの残留応
力を残した点が基準になるというように基準の条件が一
定しない。これに対し、トルク波形の後端の切換前の水
位線部を基準点にとると、同方向・逆方向切換に関わら
ず、常にdTの残留トルクを残した点が基準になるの
で、基準の条件が一定し抽出精度が向上する。尚、電流
の値はトルクのような残留分が無いので、切換前も後も
常に同値の0を示す。従って切換前・後いずれの水平線
を基準にしても良い。
【0047】又、タップ選択器21またはタップ選択器
21および転換器22の動作点、および、切換開閉器2
0の動作点等の各特定点の値および発生時間を、切換デ
ータ収録手段27で収録された切換波形データから抽出
する際、それらの特定点に対して予め定められた一定の
時間幅の中の、波形の最大値の点を当該特定点と認知し
て、その点の値と発生時間を抽出する。図10はタップ
選択器21の動作点のトルク値および発生時間を抽出す
る例である。この動作点に対しては、設計上の発生時間
帯に若干の余裕を含めて予め設定した。すなわち、t1
〜t2の時間幅の中の最大トルク点Pを探し、このP点
をタップ選択器21の動作点であると認知して、tP
その発生時間、TPをそのトルク値として抽出する。
【0048】又、異常判定手段30では、基準データ設
定手段28で予め設定された監視対象特定データの基準
値と、特定データ抽出手段29で抽出される特定データ
の値とを比較し、許容変動幅を越えている場合は異常と
判定し出力する。
【0049】上記のように構成された実施例1によれ
ば、動作モード識別手段26で6種類の動作モードを識
別し、各処理をこの6種の動作モード対応で行っている
ので監視精度が向上する。又、基準データ設定手段28
で各構成要素の動作状態を監視するのに有効な10種類
のデータを予め抽出し、これら各データを監視対象特定
データとしているので、監視の効率および有効性が監視
毎に左右されることもなくなり監視精度が向上する。
【0050】又、特定データ抽出手段29で各特定デー
タを抽出する際に、電流波形後端の電流OFF点ならび
にトルク波形後端の切換完了後の水平線部を、特定点の
発生時間ならびにトルク値を抽出するための基準点なら
びに基準値としたので、基準の条件が常に一定した抽出
が可能となり監視精度が向上する。
【0051】実施例2.尚、上記実施例1では、6種類
の動作モードを識別し、各処理をこの6種類の動作モー
ド対応で行う場合について説明したが、6種類の動作モ
ードの内、上昇切換と下降切換とはトルク波形が正負逆
転しているだけであるので、絶対値をとるなどして共通
化すれば、3種類の動作モードに整理して識別すること
ができ、上記実施例1と同様の効果を発揮することがで
きる。
【0052】実施例3.尚、上昇/下降切換の識別用切
換接点信号OSとしては、例えば、上昇/下降切換用コ
ンタクタ32R/32Lの接点信号を利用し、上昇切換
用コンタクタ32Rの動作なら上昇切換、下降切換用コ
ンタクタ32Lの動作なら下降切換と識別する。又、同
方向/逆方向切換の識別は、例えば、タップ位置信号接
点PSを利用し、切換後のタップ位置が前々回のタップ
位置と同一でなければ同方向切換、同一ならば逆方向切
換と識別する。さらに又、普通タップ/転換器タップ切
換の識別は、例えば、タップ位置信号接点PSを利用
し、前々回・前回のタップ位置がそれぞれPOS.9・
POS.10で切換後のタップ位置がPOS.11の場
合、および、前々回・前回のタップ位置がそれぞれPO
S.11・POS.10で切換後のタップ位置がPO
S.9の場合には転換タップ切換、それ以外の場合は普
通タップ切換と識別するようにしても良い。
【0053】実施例4.又、上記実施例1では、電動操
作機構23に短絡制動をかけるための短絡制動用コンタ
クタ32Bが接続された場合について説明を行い、これ
と電流検出手段25との接続関係については特に説明を
行わなかったが、図4に示したように電流検出手段25
をモータ23aと短絡制動用コンタクタ32B接続点と
の間に挿入するようにすれば、短絡制動用コンタクタ3
2Bを接続しない場合、あるいは電流検出手段25を短
絡制動用コンタクタ32Bより電源側に接続した場合と
比較し、時間抽出の基準点として適用される電流波形後
端の電流OFF点に短絡電流ピークが重畳するので、波
形の際立ちが良くなり、監視精度はさらに向上する。
【0054】実施例5.さらに又、上記実施例1では、
特定データ抽出手段29が、タップ選択器21等の特定
点の値および発生時間を、切換データ収録手段27で収
録された切換波形データから抽出する際、それらの特定
点に対して予め定められた一定の時間幅の中の、波形の
最大値の点を当該特定点と認知して、その点の値と発生
時間を抽出するようにした場合について説明したが、予
め定められた一定の時間幅の中の、波形の勾配が正から
負に転じる点を当該特定点と認知して、その点の値と発
生時間を抽出するようにしても良く、上記実施例1と同
様の効果を奏することは言うまでもない。
【0055】実施例6.尚、上記実施例1では、異常判
定手段30により基準データ設定手段28で予め設定さ
れた監視対象特定データの基準値と、特定データ抽出手
段29で抽出された特定データの値とを比較して異常を
判定するようにしてるが、例えばタップ選択器21の状
態を監視するのに、図8におけるデータ※6、※7のみ
を比較して判定するよりも、データ※6、※7および※
3、※4を組み合わせ比較して判定するようにすれば、
判定精度が向上しさらに監視精度は向上する。
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、電動操作機構のモータ電流を検出する電流検出手
段と、負荷時タップ切換器の駆動軸のトルクを検出する
トルク検出手段と、負荷時タップ切換器の切換動作の動
作モードを識別する動作モード識別手段と、負荷時タッ
プ切換器の切換動作中に電流検出手段およびトルク検出
手段で検出される電流波形データおよびトルク波形デー
タを動作モード識別手段で識別された動作モード毎に収
録する切換データ収録手段と、動作モード識別手段で識
別された各動作モード毎の監視対象特定データの基準値
と許容変動幅とを予め設定して記憶する基準データ設定
手段と、切換データ収録手段で収録された電流波形デー
タおよびトルク波形データから基準データ設定手段で予
め設定された監視対象特定データに対応する各特定デー
タをそれぞれ抽出する特定データ抽出手段と、特定デー
タ抽出手段で抽出された各特定データをその動作モード
に対応する基準データ設定手段で設定された基準値と比
較して許容変動幅を越えている場合は動作状態が異常と
判定する異常判定手段とを備えたので、処理が簡単で且
つ精度の高い判定が可能な負荷時タップ切換動作監視装
置を提供することができる。
【0057】又、この発明の請求項2によれば、請求項
1において、動作モード識別手段で識別される動作モー
ドを、切換開閉器のみの動作で上昇切換の場合、切換開
閉器のみの動作で下降切換の場合、タップ選択器の動作
を伴う動作で上昇切換の場合、タップ選択器の動作を伴
う動作で下降切換の場合、タップ選択器および転換器の
動作を伴う動作で上昇切換の場合、タップ選択器および
転換器の動作を伴う動作で下降切換の場合の6種類にし
たので、処理が簡単で且つ精度の高い判定が可能な負荷
時タップ切換動作監視装置を提供することができる。
【0058】又、この発明の請求項3によれば、請求項
1または請求項2において、モータ起動電流の値および
その継続時間、タップ選択器またはタップ選択器および
転換器動作時のモータ電流の値およびその発生時間、モ
ータ電流の継続時間のうちの少なくとも一つを監視対象
特定データとし、その基準値および許容変動幅を予め設
定して記憶するようにしたので、処理が簡単で且つ精度
の高い判定が可能であることは勿論のこと、監視の効率
および有効性が監視する度に左右されることのない負荷
時タップ切換動作監視装置を提供することができる。
【0059】又、この発明の請求項4によれば、請求項
1または請求項2において、タップ選択器またはタップ
選択器および転換器動作時のトルク値およびその発生時
間、切換開閉器動作時のトルク値およびその発生時間、
トルク波形データの面積のうちの少なくとも一つを監視
対象特定データとし、その基準値および許容変動幅を予
め設定して記憶するようにしたので、処理が簡単で且つ
精度の高い判定が可能であることは勿論のこと、監視の
効率および有効性が監視する度に左右されることのない
負荷時タップ切換動作監視装置を提供することができ
る。
【0060】又、この発明の請求項5によれば、請求項
1または請求項2において、タップ選択器またはタップ
選択器および転換器動作点、切換開閉器動作点の各特定
点に対して予め一定の時間幅を設定し、時間幅の中の波
形の最大値の点を特定点と認知してその点の値と発生時
間とを抽出するようにしたので、処理が簡単で且つ精度
の高い判定が可能であることは勿論のこと、特定データ
の抽出精度を向上させることが可能な負荷時タップ切換
動作監視装置を提供することができる。
【0061】又、この発明の請求項6によれば、請求項
1または請求項2において、タップ選択器またはタップ
選択器および転換器動作点、切換開閉器動作点の各特定
点に対して予め一定の時間幅を設定し、時間幅の中の波
形の勾配が正から負に変化する点を特定点と認知して、
その点の値と発生時間とを抽出するようにしたので、処
理が簡単で且つ精度の高い判定が可能であることは勿論
のこと、特定データの抽出精度を向上させることが可能
な負荷時タップ切換動作監視装置を提供することができ
る。
【0062】又、この発明の請求項7によれば、請求項
5または請求項6において、特定データ抽出手段におけ
る一定の時間幅の設定ならびに特定点の発生時間の抽出
は、モータ電流波形データ後端の電流OFF点を時間基
準点として行うようにしたので、処理が簡単で且つ精度
の高い判定が可能であることは勿論のこと、特定データ
の抽出精度を向上させることが可能な負荷時タップ切換
動作監視装置を提供することができる。
【0063】又、この発明の請求項8によれば、請求項
5または請求項6において、特定データ抽出手段におけ
る特定点のトルク値の抽出は、トルク波形データ後端の
切換完了後の水平線部を基準値として行うようにしたの
で、処理が簡単で且つ精度の高い判定が可能であること
は勿論のこと、特定データの抽出精度を向上させること
が可能な負荷時タップ切換動作監視装置を提供すること
ができる。
【0064】又、この発明の請求項9によれば、請求項
1において、複数の特定データを組み合わせて各監視対
象特定データの基準値と比較するようにしたので、処理
が簡単で且つ精度の高い判定が可能な負荷時タップ切換
動作監視装置を提供することができる。
【0065】又、この発明の請求項10によれば、請求
項1において、電流手段を電動操作機構のモータとこの
モータに短絡制動をかけるための短絡制動用コンタクタ
接続点との間に挿入するようにしたので、処理波形の基
準点を明確にすることが可能となり、ひいては処理が簡
単で且つ精度の高い判定が可能な負荷時タップ切換動作
監視装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1における負荷時タップ切換
動作監視装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1における負荷時タップ切換器の回路構成を
示す回路図である。
【図3】図2における負荷時タップ切換器のタップ位置
と各構成要素の投入状態の関係を示す図である。
【図4】負荷時タップ切換器を駆動操作する電動操作機
構の一般的な制御回路を示す回路図である。
【図5】負荷時タップ切換器の各構成要素および電動操
作機構の各制御器具の動作順序、ならびにこの動作に伴
って電流検出手段およびトルク検出手段で検出されるモ
ータ電流およびトルクの各波形の変化状態をそれぞれ示
す図である。
【図6】負荷時タップ切換器の各構成要素および電動操
作機構の各制御器具の動作が図5におけると逆の動作順
序、ならびにこの動作に伴って電流検出手段およびトル
ク検出手段で検出されるモータ電流およびトルクの各波
形の変化状態をそれぞれ示す図である。
【図7】電流検出手段およびトルク検出手段から出力さ
れる各動作モード毎の波形をそれぞれ示す出力波形図で
ある。
【図8】電流検出手段およびトルク検出手段からそれぞ
れ出力される電流波形およびトルク波形における監視対
象特定データを示す出力波形図である。
【図9】負荷時タップ切換器を上昇・同方向切換後逆転
して下降・同方向切換をした場合のトルク波形の状態を
示すトルク波形図である。
【図10】タップ選択器の動作点のトルク値および発生
時間を抽出する事例を示す波形図である。
【図11】従来の負荷時タップ切換動作監視装置の構成
を示すブロック図である。
【図12】図11の場合とは異なる従来の負荷時タップ
切換動作監視装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
19 負荷時タップ切換器 20 切換開閉器 21 タップ選択器 22 転換器 23 電動操作機構 23a モータ 23b 駆動軸 24 トルク検出手段 25 電流検出手段 31 変圧器巻線 31a 主巻線 31b 粗タップ巻線 31c 密タップ巻線 32B 短絡制動用コンタクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江草 克己 赤穂市天和651番地 三菱電機株式会社 赤穂製作所内 (56)参考文献 特開 平3−152910(JP,A) 特開 平4−137512(JP,A) 特開 平5−66163(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 29/04 G01R 31/00 H02H 7/055

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切換開閉器とタップ選択器と転換器とか
    らなる負荷時タップ切換器、および上記負荷時タップ切
    換器を駆動する電動操作機構とを備えた負荷時タップ切
    換装置の動作状態を監視する負荷時タップ切換動作監視
    装置において、 上記電動操作機構のモータ電流を検出する電流検出手段
    と、上記負荷時タップ切換器の駆動軸のトルクを検出す
    るトルク検出手段と、上記負荷時タップ切換器の切換動
    作の動作モードを識別する動作モード識別手段と、上記
    負荷時タップ切換器の切換動作中に上記電流検出手段お
    よびトルク検出手段で検出される電流波形データおよび
    トルク波形データを上記動作モード識別手段で識別され
    た動作モード毎に収録する切換データ収録手段と、上記
    動作モード識別手段で識別された各動作モード毎の監視
    対象特定データを設定しその基準値と許容変動幅とを予
    め設定して記憶する基準データ設定手段と、上記切換デ
    ータ収録手段で収録された電流波形データおよびトルク
    波形データから上記基準データ設定手段で予め設定され
    た監視対象特定データに対応する各特定データをそれぞ
    れ抽出する特定データ抽出手段と、上記特定データ抽出
    手段で抽出された各特定データをその動作モードに対応
    する上記基準データ設定手段で設定された基準値と比較
    して上記許容変動幅を越えている場合は動作状態が異常
    と判定する異常判定手段とを備えたことを特徴とする負
    荷時タップ切換動作監視装置。
  2. 【請求項2】 動作モード識別手段で識別される動作モ
    ードは、切換開閉器のみの動作で上昇切換の場合、上記
    切換開閉器のみの動作で下降切換の場合、タップ選択器
    の動作を伴う動作で上昇切換の場合、上記タップ選択器
    の動作を伴う動作で下降切換の場合、上記タップ選択器
    および転換器の動作を伴う動作で上昇切換の場合、上記
    タップ選択器および上記転換器の動作を伴う動作で下降
    切換の場合の6種類であることを特徴とする請求項1記
    載の負荷時タップ切換動作監視装置。
  3. 【請求項3】 基準データ設定手段は、モータ起動電流
    の値およびその継続時間、タップ選択器または上記タッ
    プ選択器および転換器動作時のモータ電流の値およびそ
    の発生時間、モータ電流の継続時間のうちの少なくとも
    一つを監視対象特定データとし、その基準値および許容
    変動幅を予め設定して記憶するようにしたことを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の負荷時タップ切換動
    作監視装置。
  4. 【請求項4】 基準データ設定手段は、タップ選択器ま
    たは上記タップ選択器および転換器動作時のトルク値お
    よびその発生時間、切換開閉器動作時のトルク値および
    その発生時間、トルク波形データの面積のうちの少なく
    とも一つを監視対象特定データとし、その基準値および
    許容変動幅を予め設定して記憶するようにしたことを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の負荷時タップ切
    換動作監視装置。
  5. 【請求項5】 特定データ抽出手段は、タップ選択器ま
    たは上記タップ選択器および転換器動作点、切換開閉器
    動作点の各特定点に対して予め一定の時間幅を設定し、
    上記時間幅の中の波形の最大値の点を上記特定点と認知
    してその点の値と発生時間とを抽出するようにしたこと
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の負荷時タッ
    プ切換動作監視装置。
  6. 【請求項6】 特定データ抽出手段は、タップ選択器ま
    たは上記タップ選択器および転換器動作点、切換開閉器
    動作点の各特定点に対して予め一定の時間幅を設定し、
    上記時間幅の中の波形の勾配が正から負に変化する点を
    上記特定点と認知してその点の値と発生時間とを抽出す
    るようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の負荷時タップ切換動作監視装置。
  7. 【請求項7】 特定データ抽出手段における一定の時間
    幅の設定ならびに特定点の発生時間の抽出は、モータ電
    流波形データ後端の電流OFF点を時間基準点として行
    うようにしたことを特徴とする請求項5または請求項6
    記載の負荷時タップ切換動作監視装置。
  8. 【請求項8】 特定データ抽出手段における特定点のト
    ルク値の抽出は、トルク波形データ後端の切換完了後の
    水平線部を基準値として行うようにしたことを特徴とす
    る請求項5または請求項6記載の負荷時タップ切換動作
    監視装置。
  9. 【請求項9】 異常判定手段は、複数の特定データを組
    み合わせて各監視対象特定データの基準値と比較するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の負荷時タップ
    切換動作監視装置。
  10. 【請求項10】 電流検出手段は、電動操作機構のモー
    タとこのモータに短絡制動をかけるための短絡制動用コ
    ンタクタ接続点との間に挿入されていることを特徴とす
    る請求項1記載の負荷時タップ切換動作監視装置。
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