JPH0298814A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野］ 本発明は、磁気記録媒体に関し、詳しくは六方晶フェラ
イトａ性粒子を用いた塗布型の高密度磁気記録媒体に関
する。

〔従来の技術〕

磁気記録媒体は、ポリエチレンテレフタレート等の非磁
性支持体と、その上に設けられた磁性粉とバインダー樹
脂を主成分とする磁性層で構成されている。

磁性粉としては、従来７−Ｆｅ、Ｏ，、Ｃｒｏ！、Ｃｏ
−γ−ＦｅｚＯｚ、金属鉄等の針状磁性粒子が広く用い
られてきた。最近においては、記録密度の大巾な向上を
図るために新しい磁性粉末が望まれており、このような
磁性体として、バリウムフェライト等の六方晶フエライ
ｉｆｆ性粉を用いた媒体が、高密度記録媒体として適し
ていることが見出されている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、六方晶フエライ）ｌ性粒子を用いた場合
は、その粒子形状の効果により針状磁性粒子を用いた場
合よりヘッドによる摩耗を受けやすく、走行耐久性が悪
くなるという問題がある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者達は、六方晶フェライト磁性粒子を用いた磁気
記録媒体の走行耐久性の向上について鋭意研究を重ねた
結果、磁性層中に含有させる研磨材粒子の種類、粒径及
び含有量が走行耐久性に大いに関係することを見出し、
本発明に到達した。

即ち、本発明の要旨は、非磁性支持体上に六方晶フェラ
イト磁性粒子をバインダー樹脂とともに塗布して磁性層
を形成してなる磁気記録媒体において、該磁性層中に平
均粒子径が１．ｃｒｍ以下である炭化ケイ素粒子を、六
方晶フェライトｍ性粒子１００重量部に対して１〜１３
重量部含有することを特徴とする磁気記録媒体に存する
。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明においては、磁性層中に平均粒子径が１μｍ以下
、好ましくは０．２〜１μｍの炭化ケイ素を研磨剤とし
て含有する。ここで平均粒子径とは、遠心沈降法により
測定した数平均粒子径のことである。平均粒子径が１μ
ｍより大きい場合は、走行耐久性には問題はないが、磁
性層表面の平滑性に悪影響を与え記録・再生特性が悪く
なるという問題が発生する。平均粒子径が０．２μｍよ
り小さい場合は、研摩材としての働きが不充分となり、
走行耐久性が悪くなる。

磁性層中の炭化ケイ素の含有量は、六方晶フヱライトｍ
性粒子１００重量部に対して１〜１３重量部である。含
有量が１重量部より少ない場合は、研摩材としての働き
を十分発揮することができず、走行耐久性が悪くなり、
１３重量部より多い場合は、走行耐久性の面からは問題
はないが、非磁性の粒子の割合が増加し、かつ磁性層表
面の平滑性が悪くなることにより、記録・再生特性が悪
化する。

また、炭化ケイ素以外の研磨剤、例えば酸化アルミニウ
ムや酸化クロム等の微粒子を必要に応じて含有させても
よい。

本発明で用いる六方晶フェライ１１性粒子としては、バ
リウムフェライト又はバリウムフェライトの置換体が好
適である。磁性粉の平均粒径は０、２　ｐ　ｍ以下、好
ましくは０．０２〜０．１５　μｍ、平均厚みは０．０
１〜０．２μｍが好適である。

本発明で用いるバインダー樹脂としては、通常、磁気記
録媒体に用いられるものが挙げられ、例えば、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素
樹脂、ブチラール樹脂、ホルマール樹脂、メラミン樹脂
、アルキッド樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂
、ポリアミド樹脂、エポキシ−ポリアミド樹脂、飽和ポ
リエステル樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂等のｉ′！
重合系の樹脂、あるいは高分子量ポリエステル樹脂とイ
ソシアネートプレポリマーの混合物、メタクリル酸塩共
重合体とジイソシアネートプレポリマーの混合物、ポリ
エステルポリオールとポリイソシアネートの混合物、低
分子量グリコールと高分子量ジオールとトリフェニルメ
タントリイソシアネートの混合物等、上記の縮重合系樹
脂とイソシアネート化合物等の架橋剤との混合物、塩化
ビニル−酢酸ビニル（カルボン酸含有も含む）、塩化ビ
ニル−ビニルアルコール−酢酸ビニル（カルボン酸含有
も含む）、塩化ビニル−塩化ビニリデン、塩化ビニル−
アクリロニトリル、ビニルブチラール、ビニルホルマー
ル等のビニル共重合系樹脂と架橋剤との混合物、ニトロ
セルロース、セルロースアセトブチレート等の繊維系樹
脂と架橋剤との混合物、ブタジェン−アクリロニトリル
等の合成ゴム系と架橋剤との混合物、さらにはこれらの
混合物が挙げられる。

バインダー樹脂の含有量は、通常、六方晶フェライトｍ
性粒子に対して１０〜５０重量部である。

また、磁性層中には前述したバインダー樹脂および磁性
粒子の他に、各種脂肪酸や脂肪酸エステル等の潤滑剤、
導電性カーボンブラック等の導電性付与剤等を必要に応
じて含有させることができる。

潤滑剤は、磁性粒子に対して１〜１０重量部含有させる
ことが好ましい。１重量部より少ないと潤滑剤としての
効果が十分発揮されず、また１０重量部より多いと潤滑
剤のブリードアウト等が起きてしまう。

導電性付与剤は、磁性粒子に対して１〜１０重量部含有
させることが好ましい。１重量部より少ないと磁気記録
媒体の表面電気抵抗が大きくなりすぎ、１０重量部より
多いと耐久性が悪くなり、記録・再生特性が悪くなり易
い。

また、得られる磁気記録媒体の保持力は５０００ｅ以上
８０００ｅ以下が好ましい。保持力が５０００ｅ未満の
場合は十分な記録密度が得られず、８０００ｅより太き
いとオーバーライド特性が悪くなる。

本発明の磁気記録媒体は、例えば、上記バインダー樹脂
、磁性粒子、および必要に応じて研磨剤、潤滑剤、導電
性付与剤等を、メチルエチルケトン、イソブチルケトン
、シクロヘキサノン、トルエン等の有機溶媒とともにボ
ールミル、サンドミル、二本ロール等の混合分散機を用
いて混合、分散して塗ネ４状の磁気組成物を得た後、該
塗料状組成物をポリエチレンテレフタレートフィルム等
の非ｆｆｆ性基体上に塗布し、乾燥、加熱硬化処理する
ことによって製造することができる。

Ｃ実施例） 以下、実施例を用いて本発明の詳細な説明するが、本発
明はその要旨を越えない限り、実施例により限定される
ものではない。

実施例１ バリウムフヱライト磁性粉末　　１００重量部炭化ケイ
素粒子（平均粒子径０．５μｍ）６．５重量部 導電性カーボンブラック　　　　　３．５重量部メチル
エチルケトン　　　　　　　６０重量部トルエン　　　
　　　　　　　　　６０重量部シクロヘキサノン　　　
　　　　　６０重量部上記組成物をサンドミルを用いて
混合、分散して磁性塗料を製造し、さらにポリイソシア
ホー１−化合物を３．６重量部添加し、厚さ７５μｍの
ポリエチレンテレフタレートフィルム上に塗布し、乾燥
後、表面平滑化処理、加熱硬化処理をおこなった。同様
にして、ポリエチレンテレフタレートフィルムの両面に
膜厚約２〜３μｍの磁性層を形成した後、直径３．５イ
ンチのディスク状に打ち抜き、ディスク状磁気記録媒体
を得た。

また、室温において、最外周トラック位置で、ヘッド荷
重１００ｇ、回転数３０　Ｏｒｐｍの条件で得られた磁
気記録媒体を連続的に回転させ、ヘッドによる磁気記録
媒体表面のキズの発生を観察することにより、走行耐久
性の評価をおこなった。

結果を第１表に示す。

実施例２〜４および比較例１〜４ 炭化ケイ素粒子の平均粒子径および含有量を第１表に示
すように変えたこと以外は実施例１と同様にして磁気記
録媒体を製造し、評価をおこなった。結果を第１表に示
す。

比較例５ 炭化ケイ素粒子の代わりに平均粒子径０，５μｍのアル
ミナ粒子を用いたこと以外は実施例１と同様にして磁気
記録媒体を製造し、評価をおこなった。結果を第１表に
示す。

〔発明の効果〕

本願発明によると、高密度記録に適しており、かつ走行
耐久性にすぐれた磁気記録媒体が得られるため工業的に
有用である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）非磁性支持体上に六方晶フェライト磁性粒子をバ
   インダー樹脂とともに塗布して磁性層を形成してなる磁
   気記録媒体において、該磁性層中に平均粒子径が１μｍ
   以下である炭化ケイ素粒子を、六方晶フェライト磁性粒
   子１００重量部に対して１〜１３重量部含有することを
   特徴とする磁気記録媒体。