JP2934440B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
- Publication number
- JP2934440B2 JP2934440B2 JP62335311A JP33531187A JP2934440B2 JP 2934440 B2 JP2934440 B2 JP 2934440B2 JP 62335311 A JP62335311 A JP 62335311A JP 33531187 A JP33531187 A JP 33531187A JP 2934440 B2 JP2934440 B2 JP 2934440B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- weight
- magnetic recording
- particles
- magnetic layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Magnetic Record Carriers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、非磁性支持体上に磁性粉末と結合剤とを主
体とする磁性層を有する磁気記録媒体に関するものであ
り、特に磁性層の改善に関するものである。 〔従来の技術〕 本発明は、非磁性支持体上に磁性粉末と結合剤とを主
体とする磁性層を形成してなる磁気記録媒体において、
前記磁性層中に所定にα化率と平均粒径を有したAl2O3
粒子を含有させることにより、電磁変換特性の向上及び
ドロップアウトの減少を図るとともにスチル耐久性の向
上、さらにはヘッドウェア(磁気記録媒体を走行させた
際に生じる磁気ヘッドの摩耗量)の低減を達成しようと
するものである。 〔従来の技術〕 近年、特にビデオテープ等の磁気記録媒体において
は、VTRの静止画像(スチル)、スローモーション等の
機能の充実により、磁気記録媒体の充分な耐摩耗性(ス
チル耐久性)を確保し、磁気ヘッドとの接触による磁気
記録媒体の磁性層の損傷を防止するために該磁性層を補
強することが要求されるようになってきた。 従来より、上記要求を満足するために磁気記録媒体の
磁性層中に非磁性無機材料粉末を添加するという対策が
提案されている。上記磁性層中に添加する非磁性無機材
料粉末としては例えば、酸化クロム、アルミナ、酸化チ
タン、α−酸化鉄、酸化亜鉛、シリカ、樹脂ビーズ等が
挙げられ、これらを磁性層中に添加した効果について従
来より種々検討されてきた。 中でも非磁性無機材料粉末として広く使用されている
アルミナは、α化率90重量%前後のものが通常使用され
ており、非常に硬質で研磨力が高く磁気ヘッドクリーニ
ングの効果も非常に大きなものであった。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記α化率90重量%前後のアルミナは
その製造方法上非常に高温で焼成することにより得られ
るものであるため、分散剤や結合剤との親和力が非常に
低く、磁性塗料中で分散不良を引き起こし、その結果磁
気記録媒体の電磁変換特性の劣化やドロップアウトの原
因となっていた。 また、磁性層の耐摩耗性を向上させようと多量にアル
ミナを添加した場合には、スチル耐久性等は向上するも
のの、磁気記録媒体の走行によって磁気ヘッドの損傷や
摩耗量の増大といった新たな問題が発生するようになっ
てしまっている。 そこで、本発明は上述の従来の実情に鑑みて提案され
たものであって、電磁変換特性の向上及びドロップアウ
トの減少を図るとともにスチル耐久性の向上、さらには
ヘッドウェアを低減させることが可能な磁気記録媒体を
提供することを目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は、上述の目的を達成せんものと鋭意研究
の結果、磁性層中に添加する非磁性無機材料粉末とし
て、α化率が50重量%以上60重量%未満で平均粒径が0.
3μmより大きく0.8μm以下のAl2O3粒子を所定量添加
することにより、電磁変換特性の向上及びドロップアウ
トの減少が図れ、さらにはスチル耐久性の向上、ヘッド
ウェアの低減といった効果を発揮するとの知見を得るに
至った。 本発明は、上記知見に基づいてなされたものであっ
て、非磁性支持体上に磁性粉末と結合剤とを主体とした
磁性層を形成してなる磁気記録媒体において、前記磁性
層中に、α化率が50重量%以上60重量%未満で平均粒径
が0.3μmより大きく0.8μm以下のAl2O3粒子を含有さ
せたものである。 この発明において使用されるAl2O3粒子は、極めて多
くの形が認められるもので、α,β,γ,δ等として表
され、通常Al2O3粒子はこれらの形が混在しているもの
である。特に、α形Al2O3粒子は、モース硬度が9程度
の非常に硬質な粒子であることを表している。 本発明に係る磁気記録媒体の磁性層に添加剤として用
いられるAl2O3粒子は、このAl2O3粒子のα化率が50重量
%以上60重量%未満であることが好ましい。Al2O3粒子
のα化率が50重量%未満であると、Al2O3粒子が軟質化
しすぎ研磨剤としての機能を発揮することができなくな
るばかりか製造も難しく、添加剤として用いたときの分
散性にも問題がある。また、Al2O3粒子のα化率が60重
量%以上であると、硬質化しすぎ磁気記録媒体の磁性面
と摺動面を削ってしまい、磁気ヘッドの摩耗量が大きく
なってしまうばかりか、添加剤として用いたときの分散
性にも問題があり、両者が相俟って電磁変換特性の劣化
やドロップアウトを生じさせてしまう。 一方、上記Al2O3粒子の平均粒子径は0.3〜0.8μmの
範囲内のものを使用することが好ましく、0.3μm未満
では上記Al2O3粒子を添加した効果が得られずスチル耐
久性の点で好ましくなく、0.8μmより大きい場合には
磁気記録媒体の磁性層との摺動面を研磨することとなり
ヘッドウェアが大きくなってしまうとともに、スペーシ
ングロスによる電磁変換特性の劣化をも招くこととな
る。 また、磁性層への添加量は磁性層中の磁性粉末100重
量部に対して0.5〜25重量部の範囲内で添加することが
好ましく、0.5重量部未満ではAl2O3粒子を添加した効果
が得られずスチル耐久性の点で好ましくなく、25重量部
より多い場合には磁気記録媒体の磁性層と磁気ヘッド等
の摺接面と接触する量が増加し該摺動面を研磨すること
となりヘッドウェアが大きくなってしまうとともに、ス
ペーシングロスによる電磁変換特性の劣化をも招くこと
となる。 したがって、所定の粒子径を有したα化率が50重量%
以上60重量%未満のAl2O3粒子を磁性層中に所定量含有
することにより、該Al2O3粉末の分散性の向上、電磁変
換特性の向上、ドロップアウトの減少等の効果を発揮す
るとともに、スチル耐久性の向上、ヘッドウェアの低減
といった相反する効果をも同時に満足することができ
る。 なお、Al2O3粉末の粒子形状は球形、角形、いびつ形
等のいずれの形状であってもその効果は変わらず優れた
ものである。 上述のようなAl2O3粉末を含む磁性層は、通常、上記A
l2O3粉末を磁性粉末、結合剤成分、有機溶剤及びその他
の添加剤とともに混合分散して磁性塗料を調製し、これ
を非磁性支持体上に塗布し、乾燥させることによって形
成される。 ここで、結合剤としては、少なくとも塩化ビニル系共
重合体及びポリウレタン系樹脂を含有するものを使用す
る。 上記塩化ビニル系共重合体としては、重合度100〜700
程度のものが好ましく、例えば塩化ビニル,酢酸ビニ
ル,プロピオン酸ビニル,ビニルアルコール,メチルビ
ニルエーテル,イソブチルビニルエーテル,セチルビニ
ルエーテル等のビニル系モノマー、(メタ)アクリル酸
メチル,(メタ)アクリル酸エチル,(メタ)アクリル
酸プロピル,(メタ)アクリル酸イソプロピル,(メ
タ)アクリル酸ブチル,(メタ)アクリル酸ラウリル,
(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル,2ヒドロ
キシエチルメタクリレート,2ヒドロキシエチルアクリレ
ート,アクリル酸エステル等アクリル系モノマー、塩化
ビニリデン,フッ化ビニリデン等のビニリデン系モノマ
ー等の一種または二種以上が共重合したものが使用可能
である。 また、上記ビニル系共重合体には、前記ビニル系化合
物と共重合可能な二重結合を有するその他の単量体を共
重合させてもよい。かかる単量体としては、例えば1,3
−ブタジエン等のブタジエン系モノマー、マレイン酸,
無水マレイン酸,マレイン酸ジエチル,マレイン酸ブチ
ルベンジル,マレイン酸−ジ−2−ヒドロキシエチル,
イタコン酸ジメチル,スチレン,α−メチルスチレン、
p−メチルスチレン,アクリロニトリル,エチレン,プ
ロピレン等が挙げられる。 一方、ポリウレタン系樹脂は、ポリヒドロキシ化合物
とポリイソシアナートとの反応によって得られるもの
で、樹脂の主体となるポリヒドロキシ化合物,ポリイソ
シアナートとしては分子量約500〜5000の長鎖ジオー
ル、分子量約50〜500の短鎖ジオール、有機ジイソシア
ナートを用いることが好ましく、ポリウレタン系樹脂と
しては、分子量5000〜80000程度のものを使用すること
が好ましい。 上記長鎖ジオールは、例えばポリエシテルジオール、
ポリエーテルジオール及びポリエーテルエステルグリコ
ール等に大別される。ポリエステルジオールとしては、
具体的には例えばコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、
アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸、テレフタル酸、
イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸またはそれらの低
級アルコールエステルと、エチレングリコール、1,3−
プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,6
−ヘキサングリコール、ジエチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、あるいはビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド付加物等又はこれらの混合物とを反応して
得られるポリエステルジオール類又はε−カプロラクト
ン等のラクトンを開環重合して得られるラクトン系のポ
リエステルジオール等が挙げられる。ポリエーテルジオ
ールとしては、例えばポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレンエーテルグリコール、ポリテトラメチレンエー
テルグリコール類又はこれらの共重合ポリエーテルグリ
コール等が挙げられる。また、ポリエーテルエステルグ
リコールとしては、上記ポリアルキレンエーテルグリコ
ールをポリオール成分として脂肪族又は芳香族ジカルボ
ン酸と反応させて得られるポリエステルグリコール類が
挙げられる。この長鎖ジオールの分子量が余り小さすぎ
ると、得られるポリウレタン系樹脂のウレタン基濃度が
大きくなりすぎて樹脂の柔軟性が乏しくなり、また溶剤
に対する溶解性が悪くなり、磁気記録媒体の結合剤とし
て用いるのには余り好ましくない。また、長鎖ジオール
の分子量が余り大きすぎるときは、樹脂中の長鎖ジオー
ル含有量が多くなりすぎて相対的にウレタン基濃度が非
常に小さくなるため、樹脂の耐摩耗性及び耐熱性が低下
する。 上記短鎖ジオールは、例えばエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,6−
ヘキサングリコール、ネオペンチルグリコール等の脂肪
族グリコールあるいはビスフェノールAのエチレンオキ
サイド付加物またはプロピオンオキサイド付加物、ハイ
ドロキノンのエチレンオキサイド付加物等の芳香族ジオ
ール等があり、ポリウレタン樹脂の性質に応じてこれら
を単独または種々の量比で混合して使用できる。 さらに、グリセリン、グリセリンのエチレンオキサイ
ド付加物、2−メチルプロパン−1,2,3−トリオール、
4−〔ビス(2−ヒドロキシエチル)〕−2−ヒドロキ
シペンタン、3−メチルペンテン−1,3,5−トリオー
ル、1,2,6−ヘキサントリオール、1−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)アミノ−2−プロパノール、ジエタノー
ルアミンのプロピオンオキサイド付加物等のトリオール
を併用することも可能である。 上記有機ジイソシアナートとしては、テトラメチレン
ジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート等
の脂肪族ジイソシアナート、m−フェニレンジイソシア
ナート、p−フェニレンジイソシアナート、2,4−トリ
レンジイソシアナート、2,6−トリレンジイソシアナー
ト、ジフェニルメタンジイソシアナート、3,3−ジメト
キシ−4,4′−ビフェニレンジイソシアナート、3,3′−
ジメチル−4,4′−ビフェニレンジイソシアナート、4,
4′−ジイソシアナートジフェニルエーテル、1,5−ナフ
タレンジイソシアナート、2,4−ナフタレンジイソシア
ナート等の芳香族ジイソシアナート、1,3−ジイソシア
ナートメチルシクロヘキサン、1,4−ジイソシアナート
メチルシクロヘキサン、4,4′−ジイソシアナートジシ
クロヘキシルメタン、イソホロンジイソシアナート等の
脂環族ジイソシアナート等があげられる。 なお、本発明において言うポリウレタン系樹脂とは、
前述のポリウレタン系樹脂の他、ポリウレア樹脂、ポリ
ウレタンウレア樹脂も含むものとする。上記ポリウレア
樹脂、ポリウレタンウレア樹脂は、ポリウレタン系樹脂
を構成する有機ジイソシアナートの一部または全部を有
機ジアミンとすることによって得られる。 また、上述の塩化ビニル系共重合体及びポリウレタン
系樹脂は、さらに前述したその他の樹脂と組み合わせて
用いることも可能である。 上記塩化ビニル系共重合体もしくはポリウレタン系樹
脂あるいは併用するその他の結合剤には、さらに分散性
を向上させる目的から親水性極性基を導入してもよい。
上記親水性極性基としては、−SO3M基、−OSO3M基、−P
O(OM′)2基、−COOM基、−NR3X基、−NR2・HX基(但
し、Mは水素原子又はアルカリ金属原子を、M′は水素
原子,アルカリ金属原子又は炭化水素原子を、Rはアル
キル基を、Xはハロゲンをそれぞれ表す。)等が挙げら
れる。 本発明の磁気記録媒体において、磁性層は、例えば強
磁性粉末を上述の結合剤中に分散し有機溶剤に溶かして
調製される磁性塗料を非磁性支持体の表面に塗布して形
成される。 ここで、上記非磁性支持体の素材としては、通常この
種の磁気記録媒体に使用されるものであれば如何なるも
のであってもよく、例えばポリエチレンテレフタレート
等のポリエステル類、ポリエチレン,ポリプロピレン等
のポリオレフィン類、セルローストリアセテート,セル
ロースダイアセテート,セルロースアセテートブチレー
ト等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビ
ニリデン等のビニル系樹脂、ポリカーボネート,ポリイ
ミド,ポリアミド、ポリアミドイミド等応のプラスチッ
ク、紙、アルミニウム,銅等の金属、アルミニウム合
金,チタン合金等の軽合金、セラミックス、単結晶シリ
コン等が挙げられる。この非磁性支持体の形態として
は、フィルム,テープ,シート,ディスク,カード,ド
ラム等のいずれでも良い。 また、磁性層に用いられる磁性粉末には通常のもので
あればいずれも使用することができる。したがって、使
用できる磁性粉末としては、強磁性酸化鉄粒子、強磁性
二酸化クロム、強磁性合金粉末、六方晶系バリウムフェ
ライト微粒子、窒化鉄等が挙げられる。 上記強磁性酸化鉄粒子としては、一般式FeOxで表した
場合、Xの値が1.33≦X≦1.50の範囲にあるもの、即ち
マグヘマイト(γ−Fe2O3,X=1.50)、マグネタイト(F
e3O4,X=1.33)及びこれらの固溶体(FeOx,1.33<X<
1.50)である。さらに、これら強磁性酸化鉄には、抗磁
力をあげる目的でコバルトを添加してもよい。コバルト
含有酸化鉄には、大別してドープ型と被着型の2種類が
ある。 上記強磁性二酸化クロムとしては、CrOあるいはこれ
らに抗磁力を向上させる目的でRu,Sn,Te,Sb,Fe,Ti,V,Mn
等の少なくとも一種類を添加したものを使用できる。 強磁性合金粉末としては、Fe,Co,Ni,Fe−Co,Fe−Ni,F
e−Co−Ni,Co−Ni,Fe−Co−B,Fe−Co−Cr−B,Mn−Bi,Mn
−Al,Fe−Co−V等が使用でき、またこれらに種々の特
性を改善する目的でAl,Si,Ti,Cr,Mn,Cu,Zn等の金属成分
を添加してもよい。 さらに上記磁性層には、前記の結合剤、磁性粉末の他
に添加剤として通常使用される分散剤、潤滑剤、研磨
剤、帯電防止剤、防錆剤等が加えられてもよい。 磁性塗料の溶剤としては、アセトン,メチルエチルケ
トン,メチルイソブチルケトン,シクロヘキサノン等の
ケトン系、酢酸メチル,酢酸エチル,酢酸ブチル,乳酸
エチル,酢酸グリコールモノエチルエーテル等のエステ
ル系、グリコールジメチルエーテル,グリコールモノエ
チルエーテル,ジオキサン等のグリコールエーテル系、
ベンゼン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素、ヘ
キサン,ヘプタン等の脂肪族炭化水素、メチレンクロラ
イド,エチレンクロライド,四塩化炭素,クロロホル
ム,エチレンクロルヒドリン,ジクロルベンゼン等の塩
素化炭化水素等が挙げられる。 〔作用〕 Al2O3粉末のα化率を規定することによって、該Al2O3
粉末の硬度と分散性を制御することができ、ドロップア
ウトの低減、スチル耐久性の向上、ヘッドウェアの低減
等の効果を発揮する。 また、Al2O3粉末の平均粒径や含有量を規定すること
によって、磁性面の表面性を良好なものとしスペーシン
グロスを低減させ電磁変換特性の向上を図ることができ
るとともに、スチル耐久性の向上、ヘッドウェアの低減
といった相反する効果をも同時に満足することができ
る。 〔実施例〕 以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、
本発明がこれら実施例に限定されるものではないことは
いうまでもない。 比較例1 磁性粉末 100重量部 (比表面積40m2/g,Co−被着γ酸化鉄) 結合剤 10重量部 (塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体, UCC社製,商品名VAGA) 結合剤 10重量部 (ポリウレタン,日本ポリウレタン社製, 商品名N−2304) 潤滑剤(ブチルステアレート) 2重量部 帯電防止剤 2重量部 (カーボン,キャボット社製,商品名バルカンXC−72) 研磨剤 5重量部 (Al2O3,粒子径0.5μm,α化率70%) 溶剤(メチルエチルケトン) 120重量部 溶剤(メチルイソブチルケトン) 60重量部 溶剤(トルエン) 60重量部 上記組成物をボールミルにて48時間混合し、フィルタ
で濾過した後、コロネートLを2重量部添加した。30分
後、これを14μm厚のポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上に乾燥後の膜厚が6μmとなるように塗布した。
次いで磁場配向処理を行った後、乾燥して巻取った。こ
れをカレンダー処理した後、さらに硬化し、1/2インチ
幅にスリットしてサンプルテープを作製した。 実施例1〜実施例3 磁性塗料の組成中、研磨剤であるAl2O3の粒子径,添
加量,α化率を第1表に示すように変え、他は比較例1
と同様の方法によりサンプルテープを作製した。 比較例2〜比較例6 磁性塗料の組成中、研磨剤であるAl2O3の粒子径,添
加量,α化率を第1表に示すように変え、他は比較例1
と同様の方法によりサンプルテープを作製した。 実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例6で使用し
た研磨剤の粒子径,添加量,α化率を第1表に示した。 得られた各サンプルテープについて、それぞれ再生出
力、ドロップアウト量、スチル特性を測定した。 なお、上記再生出力は、4MHzの信号を記録した後、そ
の再生出力を測定して求めた。 また、ドロップアウト量は、テープを所定時間走行さ
せ1分当たりに発生したドロップアウト量を測定したも
のである。 さらに、スチル特性はテープに4.2MHzの映像信号を記
録し、再生出力が50%に減衰するまでの時間とした。 測定の結果を第2表に示す。 上記第2表から明らかなように、本発明に係る実施例
1〜実施例3の各サンプルテープにあっては、再生出力
が向上するとともにスチル特性が向上し、さらにドロッ
プアウト量も非常に少なく良好な結果を示している。 一方、比較例3のサンプルテープは粒子径が小さいた
めスチル特性が非常に悪く、また比較例4〜比較例6の
サンプルテープはα化率が90%と非常に硬質なものを使
用しているためドロップアウト量が多く実用性に欠け
る。 〔発明の効果〕 上述したように、本発明に係る磁気記録媒体は、平均
粒径が0.3μmより大きく0.8μm以下であり、α化率が
50重量%以上60重量%未満のAl2O3粒子を、磁性層中に
磁性粉100重量部に対して0.5〜25重量部添加しているの
で、Al2O3粒子の分散性を向上し、電磁変換特性を向上
させ、さらに記録される情報信号のドロップアウトを減
少させることができ、しかも、スチル耐久性の向上、ヘ
ッドウェアの低減を図ることができる。
体とする磁性層を有する磁気記録媒体に関するものであ
り、特に磁性層の改善に関するものである。 〔従来の技術〕 本発明は、非磁性支持体上に磁性粉末と結合剤とを主
体とする磁性層を形成してなる磁気記録媒体において、
前記磁性層中に所定にα化率と平均粒径を有したAl2O3
粒子を含有させることにより、電磁変換特性の向上及び
ドロップアウトの減少を図るとともにスチル耐久性の向
上、さらにはヘッドウェア(磁気記録媒体を走行させた
際に生じる磁気ヘッドの摩耗量)の低減を達成しようと
するものである。 〔従来の技術〕 近年、特にビデオテープ等の磁気記録媒体において
は、VTRの静止画像(スチル)、スローモーション等の
機能の充実により、磁気記録媒体の充分な耐摩耗性(ス
チル耐久性)を確保し、磁気ヘッドとの接触による磁気
記録媒体の磁性層の損傷を防止するために該磁性層を補
強することが要求されるようになってきた。 従来より、上記要求を満足するために磁気記録媒体の
磁性層中に非磁性無機材料粉末を添加するという対策が
提案されている。上記磁性層中に添加する非磁性無機材
料粉末としては例えば、酸化クロム、アルミナ、酸化チ
タン、α−酸化鉄、酸化亜鉛、シリカ、樹脂ビーズ等が
挙げられ、これらを磁性層中に添加した効果について従
来より種々検討されてきた。 中でも非磁性無機材料粉末として広く使用されている
アルミナは、α化率90重量%前後のものが通常使用され
ており、非常に硬質で研磨力が高く磁気ヘッドクリーニ
ングの効果も非常に大きなものであった。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、上記α化率90重量%前後のアルミナは
その製造方法上非常に高温で焼成することにより得られ
るものであるため、分散剤や結合剤との親和力が非常に
低く、磁性塗料中で分散不良を引き起こし、その結果磁
気記録媒体の電磁変換特性の劣化やドロップアウトの原
因となっていた。 また、磁性層の耐摩耗性を向上させようと多量にアル
ミナを添加した場合には、スチル耐久性等は向上するも
のの、磁気記録媒体の走行によって磁気ヘッドの損傷や
摩耗量の増大といった新たな問題が発生するようになっ
てしまっている。 そこで、本発明は上述の従来の実情に鑑みて提案され
たものであって、電磁変換特性の向上及びドロップアウ
トの減少を図るとともにスチル耐久性の向上、さらには
ヘッドウェアを低減させることが可能な磁気記録媒体を
提供することを目的とするものである。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は、上述の目的を達成せんものと鋭意研究
の結果、磁性層中に添加する非磁性無機材料粉末とし
て、α化率が50重量%以上60重量%未満で平均粒径が0.
3μmより大きく0.8μm以下のAl2O3粒子を所定量添加
することにより、電磁変換特性の向上及びドロップアウ
トの減少が図れ、さらにはスチル耐久性の向上、ヘッド
ウェアの低減といった効果を発揮するとの知見を得るに
至った。 本発明は、上記知見に基づいてなされたものであっ
て、非磁性支持体上に磁性粉末と結合剤とを主体とした
磁性層を形成してなる磁気記録媒体において、前記磁性
層中に、α化率が50重量%以上60重量%未満で平均粒径
が0.3μmより大きく0.8μm以下のAl2O3粒子を含有さ
せたものである。 この発明において使用されるAl2O3粒子は、極めて多
くの形が認められるもので、α,β,γ,δ等として表
され、通常Al2O3粒子はこれらの形が混在しているもの
である。特に、α形Al2O3粒子は、モース硬度が9程度
の非常に硬質な粒子であることを表している。 本発明に係る磁気記録媒体の磁性層に添加剤として用
いられるAl2O3粒子は、このAl2O3粒子のα化率が50重量
%以上60重量%未満であることが好ましい。Al2O3粒子
のα化率が50重量%未満であると、Al2O3粒子が軟質化
しすぎ研磨剤としての機能を発揮することができなくな
るばかりか製造も難しく、添加剤として用いたときの分
散性にも問題がある。また、Al2O3粒子のα化率が60重
量%以上であると、硬質化しすぎ磁気記録媒体の磁性面
と摺動面を削ってしまい、磁気ヘッドの摩耗量が大きく
なってしまうばかりか、添加剤として用いたときの分散
性にも問題があり、両者が相俟って電磁変換特性の劣化
やドロップアウトを生じさせてしまう。 一方、上記Al2O3粒子の平均粒子径は0.3〜0.8μmの
範囲内のものを使用することが好ましく、0.3μm未満
では上記Al2O3粒子を添加した効果が得られずスチル耐
久性の点で好ましくなく、0.8μmより大きい場合には
磁気記録媒体の磁性層との摺動面を研磨することとなり
ヘッドウェアが大きくなってしまうとともに、スペーシ
ングロスによる電磁変換特性の劣化をも招くこととな
る。 また、磁性層への添加量は磁性層中の磁性粉末100重
量部に対して0.5〜25重量部の範囲内で添加することが
好ましく、0.5重量部未満ではAl2O3粒子を添加した効果
が得られずスチル耐久性の点で好ましくなく、25重量部
より多い場合には磁気記録媒体の磁性層と磁気ヘッド等
の摺接面と接触する量が増加し該摺動面を研磨すること
となりヘッドウェアが大きくなってしまうとともに、ス
ペーシングロスによる電磁変換特性の劣化をも招くこと
となる。 したがって、所定の粒子径を有したα化率が50重量%
以上60重量%未満のAl2O3粒子を磁性層中に所定量含有
することにより、該Al2O3粉末の分散性の向上、電磁変
換特性の向上、ドロップアウトの減少等の効果を発揮す
るとともに、スチル耐久性の向上、ヘッドウェアの低減
といった相反する効果をも同時に満足することができ
る。 なお、Al2O3粉末の粒子形状は球形、角形、いびつ形
等のいずれの形状であってもその効果は変わらず優れた
ものである。 上述のようなAl2O3粉末を含む磁性層は、通常、上記A
l2O3粉末を磁性粉末、結合剤成分、有機溶剤及びその他
の添加剤とともに混合分散して磁性塗料を調製し、これ
を非磁性支持体上に塗布し、乾燥させることによって形
成される。 ここで、結合剤としては、少なくとも塩化ビニル系共
重合体及びポリウレタン系樹脂を含有するものを使用す
る。 上記塩化ビニル系共重合体としては、重合度100〜700
程度のものが好ましく、例えば塩化ビニル,酢酸ビニ
ル,プロピオン酸ビニル,ビニルアルコール,メチルビ
ニルエーテル,イソブチルビニルエーテル,セチルビニ
ルエーテル等のビニル系モノマー、(メタ)アクリル酸
メチル,(メタ)アクリル酸エチル,(メタ)アクリル
酸プロピル,(メタ)アクリル酸イソプロピル,(メ
タ)アクリル酸ブチル,(メタ)アクリル酸ラウリル,
(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル,2ヒドロ
キシエチルメタクリレート,2ヒドロキシエチルアクリレ
ート,アクリル酸エステル等アクリル系モノマー、塩化
ビニリデン,フッ化ビニリデン等のビニリデン系モノマ
ー等の一種または二種以上が共重合したものが使用可能
である。 また、上記ビニル系共重合体には、前記ビニル系化合
物と共重合可能な二重結合を有するその他の単量体を共
重合させてもよい。かかる単量体としては、例えば1,3
−ブタジエン等のブタジエン系モノマー、マレイン酸,
無水マレイン酸,マレイン酸ジエチル,マレイン酸ブチ
ルベンジル,マレイン酸−ジ−2−ヒドロキシエチル,
イタコン酸ジメチル,スチレン,α−メチルスチレン、
p−メチルスチレン,アクリロニトリル,エチレン,プ
ロピレン等が挙げられる。 一方、ポリウレタン系樹脂は、ポリヒドロキシ化合物
とポリイソシアナートとの反応によって得られるもの
で、樹脂の主体となるポリヒドロキシ化合物,ポリイソ
シアナートとしては分子量約500〜5000の長鎖ジオー
ル、分子量約50〜500の短鎖ジオール、有機ジイソシア
ナートを用いることが好ましく、ポリウレタン系樹脂と
しては、分子量5000〜80000程度のものを使用すること
が好ましい。 上記長鎖ジオールは、例えばポリエシテルジオール、
ポリエーテルジオール及びポリエーテルエステルグリコ
ール等に大別される。ポリエステルジオールとしては、
具体的には例えばコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、
アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸、テレフタル酸、
イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸またはそれらの低
級アルコールエステルと、エチレングリコール、1,3−
プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,6
−ヘキサングリコール、ジエチレングリコール、ネオペ
ンチルグリコール、あるいはビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド付加物等又はこれらの混合物とを反応して
得られるポリエステルジオール類又はε−カプロラクト
ン等のラクトンを開環重合して得られるラクトン系のポ
リエステルジオール等が挙げられる。ポリエーテルジオ
ールとしては、例えばポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレンエーテルグリコール、ポリテトラメチレンエー
テルグリコール類又はこれらの共重合ポリエーテルグリ
コール等が挙げられる。また、ポリエーテルエステルグ
リコールとしては、上記ポリアルキレンエーテルグリコ
ールをポリオール成分として脂肪族又は芳香族ジカルボ
ン酸と反応させて得られるポリエステルグリコール類が
挙げられる。この長鎖ジオールの分子量が余り小さすぎ
ると、得られるポリウレタン系樹脂のウレタン基濃度が
大きくなりすぎて樹脂の柔軟性が乏しくなり、また溶剤
に対する溶解性が悪くなり、磁気記録媒体の結合剤とし
て用いるのには余り好ましくない。また、長鎖ジオール
の分子量が余り大きすぎるときは、樹脂中の長鎖ジオー
ル含有量が多くなりすぎて相対的にウレタン基濃度が非
常に小さくなるため、樹脂の耐摩耗性及び耐熱性が低下
する。 上記短鎖ジオールは、例えばエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,6−
ヘキサングリコール、ネオペンチルグリコール等の脂肪
族グリコールあるいはビスフェノールAのエチレンオキ
サイド付加物またはプロピオンオキサイド付加物、ハイ
ドロキノンのエチレンオキサイド付加物等の芳香族ジオ
ール等があり、ポリウレタン樹脂の性質に応じてこれら
を単独または種々の量比で混合して使用できる。 さらに、グリセリン、グリセリンのエチレンオキサイ
ド付加物、2−メチルプロパン−1,2,3−トリオール、
4−〔ビス(2−ヒドロキシエチル)〕−2−ヒドロキ
シペンタン、3−メチルペンテン−1,3,5−トリオー
ル、1,2,6−ヘキサントリオール、1−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)アミノ−2−プロパノール、ジエタノー
ルアミンのプロピオンオキサイド付加物等のトリオール
を併用することも可能である。 上記有機ジイソシアナートとしては、テトラメチレン
ジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート等
の脂肪族ジイソシアナート、m−フェニレンジイソシア
ナート、p−フェニレンジイソシアナート、2,4−トリ
レンジイソシアナート、2,6−トリレンジイソシアナー
ト、ジフェニルメタンジイソシアナート、3,3−ジメト
キシ−4,4′−ビフェニレンジイソシアナート、3,3′−
ジメチル−4,4′−ビフェニレンジイソシアナート、4,
4′−ジイソシアナートジフェニルエーテル、1,5−ナフ
タレンジイソシアナート、2,4−ナフタレンジイソシア
ナート等の芳香族ジイソシアナート、1,3−ジイソシア
ナートメチルシクロヘキサン、1,4−ジイソシアナート
メチルシクロヘキサン、4,4′−ジイソシアナートジシ
クロヘキシルメタン、イソホロンジイソシアナート等の
脂環族ジイソシアナート等があげられる。 なお、本発明において言うポリウレタン系樹脂とは、
前述のポリウレタン系樹脂の他、ポリウレア樹脂、ポリ
ウレタンウレア樹脂も含むものとする。上記ポリウレア
樹脂、ポリウレタンウレア樹脂は、ポリウレタン系樹脂
を構成する有機ジイソシアナートの一部または全部を有
機ジアミンとすることによって得られる。 また、上述の塩化ビニル系共重合体及びポリウレタン
系樹脂は、さらに前述したその他の樹脂と組み合わせて
用いることも可能である。 上記塩化ビニル系共重合体もしくはポリウレタン系樹
脂あるいは併用するその他の結合剤には、さらに分散性
を向上させる目的から親水性極性基を導入してもよい。
上記親水性極性基としては、−SO3M基、−OSO3M基、−P
O(OM′)2基、−COOM基、−NR3X基、−NR2・HX基(但
し、Mは水素原子又はアルカリ金属原子を、M′は水素
原子,アルカリ金属原子又は炭化水素原子を、Rはアル
キル基を、Xはハロゲンをそれぞれ表す。)等が挙げら
れる。 本発明の磁気記録媒体において、磁性層は、例えば強
磁性粉末を上述の結合剤中に分散し有機溶剤に溶かして
調製される磁性塗料を非磁性支持体の表面に塗布して形
成される。 ここで、上記非磁性支持体の素材としては、通常この
種の磁気記録媒体に使用されるものであれば如何なるも
のであってもよく、例えばポリエチレンテレフタレート
等のポリエステル類、ポリエチレン,ポリプロピレン等
のポリオレフィン類、セルローストリアセテート,セル
ロースダイアセテート,セルロースアセテートブチレー
ト等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビ
ニリデン等のビニル系樹脂、ポリカーボネート,ポリイ
ミド,ポリアミド、ポリアミドイミド等応のプラスチッ
ク、紙、アルミニウム,銅等の金属、アルミニウム合
金,チタン合金等の軽合金、セラミックス、単結晶シリ
コン等が挙げられる。この非磁性支持体の形態として
は、フィルム,テープ,シート,ディスク,カード,ド
ラム等のいずれでも良い。 また、磁性層に用いられる磁性粉末には通常のもので
あればいずれも使用することができる。したがって、使
用できる磁性粉末としては、強磁性酸化鉄粒子、強磁性
二酸化クロム、強磁性合金粉末、六方晶系バリウムフェ
ライト微粒子、窒化鉄等が挙げられる。 上記強磁性酸化鉄粒子としては、一般式FeOxで表した
場合、Xの値が1.33≦X≦1.50の範囲にあるもの、即ち
マグヘマイト(γ−Fe2O3,X=1.50)、マグネタイト(F
e3O4,X=1.33)及びこれらの固溶体(FeOx,1.33<X<
1.50)である。さらに、これら強磁性酸化鉄には、抗磁
力をあげる目的でコバルトを添加してもよい。コバルト
含有酸化鉄には、大別してドープ型と被着型の2種類が
ある。 上記強磁性二酸化クロムとしては、CrOあるいはこれ
らに抗磁力を向上させる目的でRu,Sn,Te,Sb,Fe,Ti,V,Mn
等の少なくとも一種類を添加したものを使用できる。 強磁性合金粉末としては、Fe,Co,Ni,Fe−Co,Fe−Ni,F
e−Co−Ni,Co−Ni,Fe−Co−B,Fe−Co−Cr−B,Mn−Bi,Mn
−Al,Fe−Co−V等が使用でき、またこれらに種々の特
性を改善する目的でAl,Si,Ti,Cr,Mn,Cu,Zn等の金属成分
を添加してもよい。 さらに上記磁性層には、前記の結合剤、磁性粉末の他
に添加剤として通常使用される分散剤、潤滑剤、研磨
剤、帯電防止剤、防錆剤等が加えられてもよい。 磁性塗料の溶剤としては、アセトン,メチルエチルケ
トン,メチルイソブチルケトン,シクロヘキサノン等の
ケトン系、酢酸メチル,酢酸エチル,酢酸ブチル,乳酸
エチル,酢酸グリコールモノエチルエーテル等のエステ
ル系、グリコールジメチルエーテル,グリコールモノエ
チルエーテル,ジオキサン等のグリコールエーテル系、
ベンゼン,トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素、ヘ
キサン,ヘプタン等の脂肪族炭化水素、メチレンクロラ
イド,エチレンクロライド,四塩化炭素,クロロホル
ム,エチレンクロルヒドリン,ジクロルベンゼン等の塩
素化炭化水素等が挙げられる。 〔作用〕 Al2O3粉末のα化率を規定することによって、該Al2O3
粉末の硬度と分散性を制御することができ、ドロップア
ウトの低減、スチル耐久性の向上、ヘッドウェアの低減
等の効果を発揮する。 また、Al2O3粉末の平均粒径や含有量を規定すること
によって、磁性面の表面性を良好なものとしスペーシン
グロスを低減させ電磁変換特性の向上を図ることができ
るとともに、スチル耐久性の向上、ヘッドウェアの低減
といった相反する効果をも同時に満足することができ
る。 〔実施例〕 以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、
本発明がこれら実施例に限定されるものではないことは
いうまでもない。 比較例1 磁性粉末 100重量部 (比表面積40m2/g,Co−被着γ酸化鉄) 結合剤 10重量部 (塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体, UCC社製,商品名VAGA) 結合剤 10重量部 (ポリウレタン,日本ポリウレタン社製, 商品名N−2304) 潤滑剤(ブチルステアレート) 2重量部 帯電防止剤 2重量部 (カーボン,キャボット社製,商品名バルカンXC−72) 研磨剤 5重量部 (Al2O3,粒子径0.5μm,α化率70%) 溶剤(メチルエチルケトン) 120重量部 溶剤(メチルイソブチルケトン) 60重量部 溶剤(トルエン) 60重量部 上記組成物をボールミルにて48時間混合し、フィルタ
で濾過した後、コロネートLを2重量部添加した。30分
後、これを14μm厚のポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上に乾燥後の膜厚が6μmとなるように塗布した。
次いで磁場配向処理を行った後、乾燥して巻取った。こ
れをカレンダー処理した後、さらに硬化し、1/2インチ
幅にスリットしてサンプルテープを作製した。 実施例1〜実施例3 磁性塗料の組成中、研磨剤であるAl2O3の粒子径,添
加量,α化率を第1表に示すように変え、他は比較例1
と同様の方法によりサンプルテープを作製した。 比較例2〜比較例6 磁性塗料の組成中、研磨剤であるAl2O3の粒子径,添
加量,α化率を第1表に示すように変え、他は比較例1
と同様の方法によりサンプルテープを作製した。 実施例1〜実施例3及び比較例1〜比較例6で使用し
た研磨剤の粒子径,添加量,α化率を第1表に示した。 得られた各サンプルテープについて、それぞれ再生出
力、ドロップアウト量、スチル特性を測定した。 なお、上記再生出力は、4MHzの信号を記録した後、そ
の再生出力を測定して求めた。 また、ドロップアウト量は、テープを所定時間走行さ
せ1分当たりに発生したドロップアウト量を測定したも
のである。 さらに、スチル特性はテープに4.2MHzの映像信号を記
録し、再生出力が50%に減衰するまでの時間とした。 測定の結果を第2表に示す。 上記第2表から明らかなように、本発明に係る実施例
1〜実施例3の各サンプルテープにあっては、再生出力
が向上するとともにスチル特性が向上し、さらにドロッ
プアウト量も非常に少なく良好な結果を示している。 一方、比較例3のサンプルテープは粒子径が小さいた
めスチル特性が非常に悪く、また比較例4〜比較例6の
サンプルテープはα化率が90%と非常に硬質なものを使
用しているためドロップアウト量が多く実用性に欠け
る。 〔発明の効果〕 上述したように、本発明に係る磁気記録媒体は、平均
粒径が0.3μmより大きく0.8μm以下であり、α化率が
50重量%以上60重量%未満のAl2O3粒子を、磁性層中に
磁性粉100重量部に対して0.5〜25重量部添加しているの
で、Al2O3粒子の分散性を向上し、電磁変換特性を向上
させ、さらに記録される情報信号のドロップアウトを減
少させることができ、しかも、スチル耐久性の向上、ヘ
ッドウェアの低減を図ることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭58−171721(JP,A)
特開 昭62−250518(JP,A)
特開 昭57−55973(JP,A)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.非磁性支持体上に磁性粉末と結合剤とを主体とした
磁性層を形成してなる磁気記録媒体において、 前記磁性層中に、α化率が50重量%以上60重量%未満で
平均粒径が0.3μmより大きく0.8μm以下のAl2O2粒子
を含有することを特徴とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62335311A JP2934440B2 (ja) | 1987-12-29 | 1987-12-29 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62335311A JP2934440B2 (ja) | 1987-12-29 | 1987-12-29 | 磁気記録媒体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01176321A JPH01176321A (ja) | 1989-07-12 |
| JP2934440B2 true JP2934440B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=18287103
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62335311A Expired - Fee Related JP2934440B2 (ja) | 1987-12-29 | 1987-12-29 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2934440B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2734998B2 (ja) * | 1994-08-10 | 1998-04-02 | 日本ビクター株式会社 | 磁気記録媒体 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5755973A (en) * | 1980-09-19 | 1982-04-03 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Preparation of magnetic paint |
| JPS58171721A (ja) * | 1982-04-01 | 1983-10-08 | Tdk Corp | 磁気記録媒体 |
| JPS62250518A (ja) * | 1986-04-23 | 1987-10-31 | Tdk Corp | 磁気記録媒体 |
-
1987
- 1987-12-29 JP JP62335311A patent/JP2934440B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01176321A (ja) | 1989-07-12 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0770043B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH0470688B2 (ja) | ||
| JP2934440B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2843038B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH0370287B2 (ja) | ||
| JP3852198B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2606238B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2671340B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH01260626A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2621222B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2623614B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH01173320A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2699413B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPS61261817A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2661179B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH0719366B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2722532B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP3521002B2 (ja) | 磁気記録媒体及びその製造方法 | |
| JP3348289B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2576529B2 (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH01319122A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JP2621222C (ja) | ||
| JPH0817036A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH10208232A (ja) | 磁気記録媒体 | |
| JPH05250652A (ja) | 磁気記録媒体 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |