JP3028970B2 - フロッピ−ディスク - Google Patents

フロッピ−ディスク

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JP3028970B2
JP3028970B2 JP3108770A JP10877091A JP3028970B2 JP 3028970 B2 JP3028970 B2 JP 3028970B2 JP 3108770 A JP3108770 A JP 3108770A JP 10877091 A JP10877091 A JP 10877091A JP 3028970 B2 JP3028970 B2 JP 3028970B2
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憲司 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、円盤状の非磁性支持
体上に磁性層を設けた磁気ディスクをジャケット内に回
転自在に収納してなるフロッピ−ディスクに関し、さら
に詳しくは耐久性および信頼性に優れたフロッピ−ディ
スクに関する。
【0002】
【従来の技術】フロッピ−ディスクは、ジャケット内に
収納した磁気ディスクを、磁気ヘッドと高パッド圧で摺
接させながら高速で回転させて記録再生を行うため、磁
気ディスクの磁性層やジャケットの内面に貼着された不
織布などからなるライナ−が摩耗されやすく、磁性層や
ライナ−の摩耗粉が磁気ディスク表面や磁気ヘッドに付
着してエラ−が発生しやすい。特に、近年、大容量化さ
れる傾向にあるフロッピ−ディスクは、トラック幅が狭
くなるとともに、最大線記録密度が大きくなるため、従
来エラ−とならなかった磁性層やライナ−の微細な摩耗
粉が磁気ディスク表面に付着してもエラ−が発生する。
このため、エラ−の発生を抑制し、耐久性および信頼性
を改善する方策として、潤滑剤を磁性層中に混入させる
ことが行われており、たとえば、酸素含有率が7重量%
以下の脂肪酸エステル、あるいは酸素含有率が8重量%
以上の脂肪酸エステルを、それぞれ単独で磁性層中に混
入することが試みられている。また、ジャケットの内面
に貼着されてライナ−として使用される不織布は、アク
リル50%とレ−ヨン50%の不織布、あるいはレ−ヨ
ン50%とポリエステル50%の不織布のように、レ−
ヨンの比率が50%以下の不織布が用いられている。
(特開昭64−84425号、特開平1−171176
号)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの潤
滑剤を磁性層中に混入したり、レ−ヨンの比率が50%
以下の不織布をライナ−として使用したものでは、未だ
充分な耐久性および信頼性が得られず、特に低温環境下
においては、磁性層が硬化して脆くなるため、ライナ−
によって磁性層が傷つきやすく、エラ−が発生しやす
い。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明はかかる現状に
鑑み種々検討を行った結果なされたもので、フロッピ−
ディスクのジャケット内に回転自在に収納した磁気ディ
スクの磁性層中に、酸素含有率が7重量%以下の脂肪酸
エステルと、酸素含有率が8重量%以上の脂肪酸エステ
ルとを混合比1/9〜9/1の割合で混合して含有さ
せ、主としてレ−ヨン繊維からなる不職布をジャケット
内面に貼着するライナ−として使用することによって、
フロッピ−ディスクにおける磁性層の耐摩耗性を充分に
向上させ、磁性層やライナ−からの摩耗粉の発生を抑制
してエラ−の発生を、たとえ低温環境下にあっても充分
に抑制し、あらゆる実用環境下で優れた耐久性および信
頼性が得られるようにしたものである。
【0005】この発明においてジャケット内に収納する
磁気ディスクの磁性層中に含有させる潤滑剤は、酸素含
有率が7重量%以下の脂肪酸エステルと、酸素含有率が
8重量%以上の脂肪酸エステルとを混合したものが好ま
しく使用され、酸素含有率が7重量%以下の脂肪酸エス
テルは、磁性層中の結合剤樹脂になじみにくく、表面に
油膜を形成しやすいため、磁気ヘッドおよびライナ−に
対する磁気ディスクの耐摩耗性が向上される。また、酸
素含有率が8重量%以上の脂肪酸エステルは、磁性層中
の結合剤樹脂となじみやすく、特に低温環境下で磁性層
が硬化してもろくなるのを緩和する作用を有するため、
ライナ−による磁性層の傷つきが抑制される。
【0006】しかして、酸素含有率がそれぞれ7重量%
以下の脂肪酸エステルと、8重量%以上の脂肪酸エステ
ルとを混合して磁気ディスクの磁性層中に含有させる
と、磁気ヘッドおよびライナ−に対する磁気ディスクの
耐摩耗性が向上され、またライナ−による磁性層の傷つ
きが抑制されて、エラ−の発生が充分に抑制され、耐久
性および信頼性に優れたフロッピ−ディスクが得られ
る。
【0007】このような酸素含有率が7重量%以下の脂
肪酸エステルと、酸素含有率が8重量%以上の脂肪酸エ
ステルは、重量比にして1/9〜9/1の割合で混合し
て磁性層中に含有させるのが好ましく、酸素含有率が7
重量%以下の脂肪酸エステルが多すぎると高温環境下で
のライナ―および磁性層の摩耗が多くなり、酸素含有率
が8重量%以上の脂肪酸エステルが多すぎると低温環境
下での磁性層表面の付着性が強くなつてエラ―が発生し
やすくなる。また、このような酸素含有率が7重量%以
下の脂肪酸エステルとしては、オレイルオレ―トがとく
好適なものとして使用され、酸素含有率が8重量%以
上の脂肪酸エステルとしては、グリセリントリオレ―
ト、トリメチロ―ルプロパントリオレ―ト、ブチルステ
アレ―ト、エポキシエチルステアレ―ト、イソアミルス
テアレ―トの中から選ばれる少なくとも1種がとくに
適なものとして使用される。
【0008】酸素含有率が7重量%以下の脂肪酸エステ
ルおよび酸素含有率が8重量%以上の脂肪酸エステルを
磁気ディスクの磁性層中に含有させるには、これらの脂
肪酸エステルを、磁性粉末、結合剤樹脂等とともに混合
分散して磁性塗料を調製し、この磁性塗料を非磁性支持
体上に塗布、乾燥して磁性層を形成するか、あるいはこ
れらの脂肪酸エステルをトルエン、n−ヘキサンなどの
溶剤に溶解させ、この溶液を予め形成した磁性層の表面
に塗布もしくは噴霧するか、もしくはこの溶液中に予め
形成した磁性層を浸漬するなどの方法で行われる。
【0009】磁気ディスクの磁性層を形成する際使用さ
れる磁性粉末としては、γ−Fe23 粉末、Fe3
4 粉末、Co含有γ−Fe2 3 粉末、Co含有Fe3
4粉末、CrO2 粉末、Fe粉末、Co粉末、Fe−
Ni粉末、バリウムフェライト粉末など、一般に磁気記
録媒体に使用される磁性粉末が広く使用され、結合剤樹
脂としては、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、繊維
素系樹脂、ポリエステル系樹脂、イソシアネ−ト化合
物、放射線硬化型樹脂など、従来から磁気記録媒体に使
用されているものがいずれも使用される。また有機溶剤
としては、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサンな
ど、磁気記録媒体に汎用されるものがいずれも使用され
る。
【0010】なお、磁性塗料中には通常使用されている
各種添加剤、たとえば、分散剤、研磨剤、帯電防止剤な
どを適宜配合してもよい。
【0011】また、この発明のフロッピ−ディスクの磁
気ディスクを収納するジャケットの内面に貼着するライ
ナ−としては、主としてレ−ヨン繊維からなる不織布で
構成されたものが好ましく使用され、このように主とし
てレ−ヨン繊維からなる不織布で構成されたライナ−
は、高速回転によって磁気ディスクと摺接しても削れ難
く、ライナ−の摩耗が抑制される。しかして、ライナ−
摩耗粉のディスク表面や磁気ヘッドへの付着によるエラ
−の発生が充分に抑制され、耐久性および信頼性に優れ
たフロッピ−ディスクが得られる。
【0012】このようなライナ−としては、レ−ヨン繊
維のみからなる不織布の他、ナイロン、ポリエステルな
ど他の繊維と混合したものも使用され、他の繊維と混合
した場合は、レ−ヨン繊維の混合割合がライナ−全量に
対して80%以上のものが好ましく使用される。
【0013】このようにして、ジャケット内に回転自在
に収納した磁気ディスクの磁性層中に、酸素含有率が7
重量%以下の脂肪酸エステルおよび酸素含有率が8重量
%以上の脂肪酸エステルを含有させ、またジャケットの
内面に貼着するライナ−として、主としてレ−ヨン繊維
からなる不織布を使用したフロッピ−ディスクは、エラ
−の発生が良好に抑制され、あらゆる実用環境下で優れ
た耐久性および信頼性が得られる。
【0014】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。 実施例1 Co含有γ−Fe2 3 75 重量部 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコ−ル共重合体 50 〃 ポリウレタン樹脂 30 〃 三官能性イソシアネ−ト化合物 20 〃 アルミナ 20 〃 カ−ボンブラック 2 〃 オレイルオレ−ト 15 〃 グリセリントリオレ−ト 5 〃 シクロヘキサノン 120 〃 トルエン 120 〃 この組成物をサンドミル中で混合分散して磁性塗料を調
製し、この磁性塗料を厚さ75μmのポリエステルフィ
ルムの両面に、乾燥厚が 2.5μmとなるように塗布、乾
燥した後、カレンダ処理を施して磁性層を形成した。次
いで、これを80℃にて16時間熱キュアした後、円盤
状に打ち抜き研磨して磁気ディスクを作製した。
【0015】このようにして得られた磁気ディスクを、
ライナ−としてケンド−ル社製149−245(レ−ヨ
ン100%、レ−ヨン80%とナイロン20%、レ−ヨ
ン100%の3層構造の不織布)を内面に貼着したジャ
ケット内に組み込んでフロッピ−ディスクを作製した。
【0016】実施例2 実施例1における磁性塗料の組成において、グリセリン
トリオレ−トに代えてトリメチロ−ルプロパントリオレ
−トを同量使用した以外は、実施例1と同様にして磁気
ディスクを作製し、フロッピ−ディスクを作製した。
【0017】比較例1 実施例1における磁性塗料の組成において、グリセリン
トリオレ−トを省き、オレイルオレ−トの使用量を15
重量部から20重量部に変更した以外は、実施例1と同
様にして磁気ディスクを作製し、フロッピ−ディスクを
作製した。
【0018】比較例2 実施例1におけるフロッピ−ディスクの作製において、
ライナ−としてケンド−ル社製149−245を内面に
貼着したジャケットに代えて、ケンド−ル社製149−
188(レ−ヨン50%とポリエステル50%の混合不
織布)を内面に貼着したジャケットを使用した以外は、
実施例1と同様にしてフロッピ−ディスクを作製した。
【0019】各実施例および比較例で得られたフロッピ
−ディスクを 3.5インチのフロッピ−ディスクドライブ
に装填して250KHz の信号を記録し、5℃および4
5℃のサイクル温度環境中でランダムシ−クさせて、ド
ロップアウトが発生するまでの走行パス数を測定し、エ
ラ−の発生と耐久性を調べた。下記表1はその結果であ
る。
【0020】
【0021】
【発明の効果】上記表1から明らかなように、この発明
で得られたフロッピ−ディスク(実施例1および2)は
従来のフロッピ−ディスク(比較例1および2)に比
し、ランダムシ−クにおけるドロップアウトが発生する
までの走行パス数がはるかに多く、このことからこの発
明で得られるフロッピ−ディスクは、磁気ヘッドおよび
ライナ−部材、特にライナ−部材による磁性層の摩耗が
抑えられるとともに、ライナ−部材の摩耗による塵埃の
発生も抑えられて、フロッピ−ディスクの記録、再生時
のエラ−発生が減少し、あらゆる実用環境下で優れた耐
久性および信頼性を有していることがわかる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状の非磁性支持体上に磁性粉末と結
    合剤樹脂を含む磁性層を設けた磁気デイスクを、この磁
    気デイスクの磁性層表面と接触する不織布からなるライ
    ナ―を内面に貼着したジヤケツト内に回転自在に収納し
    てなるフロツピ―デイスクにおいて、磁気デイスクの磁
    性層中に酸素含有率が7重量%以下の脂肪酸エステル
    してオレイルオレ―トと、酸素含有率が8重量%以上の
    脂肪酸エステルとしてグリセリントリオレ―ト、トリメ
    チロ―ルプロパントリオレ―ト、ブチルステアレ―ト、
    エポキシエチルステアレ―ト、イソアミルステアレ―ト
    の中から選ばれる少なくとも1種とを混合して含有さ
    せ、主としてレ―ヨン繊維からなる不織布をジヤケツト
    内面にライナ―として貼着したことを特徴とするフロツ
    ピ―デイスク
  2. 【請求項2】 酸素含有率が7重量%以下の脂肪酸エス
    テルと、酸素含有率が8重量%以上の脂肪酸エステルと
    を、重量比にして1/9〜9/1の割合で磁性層中に含
    有させた請求項1記載のフロツピ―デイスク
  3. 【請求項3】 主としてレ―ヨン繊維からなる不織布
    が、レ―ヨン繊維を80%以上の割合で含む不織布であ
    る請求項1または2記載のフロツピ―デイスク
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