JPH0297855A - 吸収式冷凍機 - Google Patents
吸収式冷凍機Info
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- JPH0297855A JPH0297855A JP25036988A JP25036988A JPH0297855A JP H0297855 A JPH0297855 A JP H0297855A JP 25036988 A JP25036988 A JP 25036988A JP 25036988 A JP25036988 A JP 25036988A JP H0297855 A JPH0297855 A JP H0297855A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は吸収式冷凍機に係り、特に低温の排熱や太陽熱
を利用して冷凍するのに好適な吸収式冷凍機に関する。
を利用して冷凍するのに好適な吸収式冷凍機に関する。
C従来の技術〕
従来の吸収式冷凍機には、−単効用(単効用)と二重効
用との2つの方式があり、熱源の温度が低い場合には一
重効用方式が、また高い場合には二重効用方式が用いら
れていた。
用との2つの方式があり、熱源の温度が低い場合には一
重効用方式が、また高い場合には二重効用方式が用いら
れていた。
第5図に一重効用吸収冷凍器のフローの一例を示す、こ
の−単効用吸収冷凍器は、再生器50、凝縮器51.蒸
発器52.吸収器53及び熱交換器54などから構成さ
れており、冷媒には水、吸収剤にはLiB rが用いら
れている。再生器50には約58%のLiBr溶液56
が供給される。
の−単効用吸収冷凍器は、再生器50、凝縮器51.蒸
発器52.吸収器53及び熱交換器54などから構成さ
れており、冷媒には水、吸収剤にはLiB rが用いら
れている。再生器50には約58%のLiBr溶液56
が供給される。
このLiB r溶液は燃焼ガス、蒸気、温排水などの加
熱流体71により加熱され、水蒸気66を発生し、自ら
は約63%のLiBr溶液57となる。
熱流体71により加熱され、水蒸気66を発生し、自ら
は約63%のLiBr溶液57となる。
発生した水蒸気66は凝縮器51に導かれ、約35℃の
冷却水によって熱を奪われ、水80となる。この水80
は、蒸発器52に供給され、入口温度約12℃、出口温
度的8℃の冷水74の加熱によって水蒸気67となり、
吸収器53に導かれる。一方、前記再生器50で生成し
た約63%のLiBr溶液57は、熱交換器54を経て
吸収器53に供給され、前記水蒸気67を吸収し、自ら
は約58%のLiBr溶液59に戻る。このときの吸収
熱は約32℃の冷却水72に奪われる。この約58%の
濃度となったLiBr溶液59はポンプ55によって熱
交換器54を経て再生器50に戻される。
冷却水によって熱を奪われ、水80となる。この水80
は、蒸発器52に供給され、入口温度約12℃、出口温
度的8℃の冷水74の加熱によって水蒸気67となり、
吸収器53に導かれる。一方、前記再生器50で生成し
た約63%のLiBr溶液57は、熱交換器54を経て
吸収器53に供給され、前記水蒸気67を吸収し、自ら
は約58%のLiBr溶液59に戻る。このときの吸収
熱は約32℃の冷却水72に奪われる。この約58%の
濃度となったLiBr溶液59はポンプ55によって熱
交換器54を経て再生器50に戻される。
第7図にLiBr溶液の温度−圧力−濃度線図を示す0
図中において、再生器50.濃縮器51゜蒸発器52及
び吸収器53のそれぞれの器内における前記各条件を点
a、b、c、dで示す。図かられかる通り、再生器50
内の温度は約90℃となるので、加熱流体71の温度は
少なくとも90℃以上である必要がある。
図中において、再生器50.濃縮器51゜蒸発器52及
び吸収器53のそれぞれの器内における前記各条件を点
a、b、c、dで示す。図かられかる通り、再生器50
内の温度は約90℃となるので、加熱流体71の温度は
少なくとも90℃以上である必要がある。
第6図に二重効用吸収式冷凍機のフローの一例を示す、
この二重効用吸収式冷凍機は、前記−単効用吸収式冷凍
機に設けられた再生器50を高温再生器75と低温再生
器76とに分離し、さらに熱交換器54を高温熱交換器
77と低温熱交換器78とに分離したものである。高温
再生器75には約58%のLiB r溶液56が供給さ
れる。このLiBr溶液56は、燃焼ガス、蒸気、温排
水などの加熱体81に上り加熱され、水蒸気68を発生
し、自らは約60%のLiBr溶液60となる0発生し
た水蒸気68は低温再生器76に導かれ、この低温再生
器76内のLiBr溶液を加熱し、自らは凝縮して水と
なり、凝縮器51に導かれる。一方、高温再生器75に
おいて約60%となったLiBr溶液60は、高温熱交
換器77を経て低温再生器76に供給され、水蒸気68
の加熱によって水蒸気69を発生し、自らは約63%の
LiBr溶液62となる1発生した水蒸気69は凝縮器
51に導かれ、約35℃の冷却水73によって熱を奪わ
れて水となる。この水は低温再生器76で生成した水と
金わされて蒸発器52に供給され、入口温度約12℃、
出口温度的8℃の冷水74の加熱によって水蒸気70と
なり、吸収器53に導かれる。低温再生器76で約63
%となったLiBr溶液62は、低温熱交換器78を経
て吸収器53に供給され、水蒸気70を吸収し、自らは
約58%のLiBr溶液64に戻る。このときの吸収熱
は約32℃の冷却水72に奪われる。
この二重効用吸収式冷凍機は、前記−単効用吸収式冷凍
機に設けられた再生器50を高温再生器75と低温再生
器76とに分離し、さらに熱交換器54を高温熱交換器
77と低温熱交換器78とに分離したものである。高温
再生器75には約58%のLiB r溶液56が供給さ
れる。このLiBr溶液56は、燃焼ガス、蒸気、温排
水などの加熱体81に上り加熱され、水蒸気68を発生
し、自らは約60%のLiBr溶液60となる0発生し
た水蒸気68は低温再生器76に導かれ、この低温再生
器76内のLiBr溶液を加熱し、自らは凝縮して水と
なり、凝縮器51に導かれる。一方、高温再生器75に
おいて約60%となったLiBr溶液60は、高温熱交
換器77を経て低温再生器76に供給され、水蒸気68
の加熱によって水蒸気69を発生し、自らは約63%の
LiBr溶液62となる1発生した水蒸気69は凝縮器
51に導かれ、約35℃の冷却水73によって熱を奪わ
れて水となる。この水は低温再生器76で生成した水と
金わされて蒸発器52に供給され、入口温度約12℃、
出口温度的8℃の冷水74の加熱によって水蒸気70と
なり、吸収器53に導かれる。低温再生器76で約63
%となったLiBr溶液62は、低温熱交換器78を経
て吸収器53に供給され、水蒸気70を吸収し、自らは
約58%のLiBr溶液64に戻る。このときの吸収熱
は約32℃の冷却水72に奪われる。
前記約58%の濃度となったLiBr溶液64はポンプ
55によって、低温熱交換器78及び高温熱交換器77
を経て高温再生器75に戻される。
55によって、低温熱交換器78及び高温熱交換器77
を経て高温再生器75に戻される。
また、このときの高温再生器75、低温再生器76、凝
縮器51、蒸発器52及び吸収器53それぞれの器内の
温度−圧力−濃度条件は、第7図において点A、a、b
、6.dで示される0図かられかる通り、高温再生器7
5内の温度は約150℃となるので、加熱流体81の温
度は少なくとも150℃以上である必要がある。
縮器51、蒸発器52及び吸収器53それぞれの器内の
温度−圧力−濃度条件は、第7図において点A、a、b
、6.dで示される0図かられかる通り、高温再生器7
5内の温度は約150℃となるので、加熱流体81の温
度は少なくとも150℃以上である必要がある。
上述したように従来の吸収式冷凍機によると、加熱流体
温度が一重効用の場合は90℃以上、二重効用の場合は
150℃以上でなければ運転できず、従って90℃以下
の熱源は利用できないという問題があった。一方、50
℃〜90℃の熱源としては1発電プラントの冷却水、圧
縮器の冷却水、冷蔵庫及び空気調和器の排熱など多く存
在するが、現状ではこれらの熱は利用されず大気中に捨
てられている、また、これらの熱は温度レベルは低いが
多量に存在するので温熱公害を生じる原因となるという
問題もあった。
温度が一重効用の場合は90℃以上、二重効用の場合は
150℃以上でなければ運転できず、従って90℃以下
の熱源は利用できないという問題があった。一方、50
℃〜90℃の熱源としては1発電プラントの冷却水、圧
縮器の冷却水、冷蔵庫及び空気調和器の排熱など多く存
在するが、現状ではこれらの熱は利用されず大気中に捨
てられている、また、これらの熱は温度レベルは低いが
多量に存在するので温熱公害を生じる原因となるという
問題もあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、例えば
50℃〜90℃の低温の熱源を利用して運転することの
できる吸取式冷凍機を提供することを目的とする。
50℃〜90℃の低温の熱源を利用して運転することの
できる吸取式冷凍機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の吸収式冷凍機は、
冷媒と吸収剤との混合液を加熱して冷媒蒸気を発生する
再生器と、該冷媒蒸気を冷却して液化する凝縮器と、該
凝縮器から送られた流体から冷媒蒸気を発生させて、冷
水を冷却する蒸発器と、該蒸発器で発生した冷媒蒸気を
前記再生器との間を循環する冷媒と吸収剤の混合液に吸
収させかつ前記蒸発器で発生した冷媒蒸気の熱を冷却水
により奪う吸収器とを具備する吸収式冷凍機において、
前記凝縮器の代りに、前記混合液により吸収剤の低濃度
混合液を有し該低濃度混合液に前記再生器からの冷媒蒸
気を吸収して該低度混合液を冷却し前記吸収器より器内
圧力が高くなる高圧吸収器を設けたことを特徴としてい
る。
冷媒と吸収剤との混合液を加熱して冷媒蒸気を発生する
再生器と、該冷媒蒸気を冷却して液化する凝縮器と、該
凝縮器から送られた流体から冷媒蒸気を発生させて、冷
水を冷却する蒸発器と、該蒸発器で発生した冷媒蒸気を
前記再生器との間を循環する冷媒と吸収剤の混合液に吸
収させかつ前記蒸発器で発生した冷媒蒸気の熱を冷却水
により奪う吸収器とを具備する吸収式冷凍機において、
前記凝縮器の代りに、前記混合液により吸収剤の低濃度
混合液を有し該低濃度混合液に前記再生器からの冷媒蒸
気を吸収して該低度混合液を冷却し前記吸収器より器内
圧力が高くなる高圧吸収器を設けたことを特徴としてい
る。
また、前記蒸発器と高圧吸収器の間に、上流からの冷媒
蒸気を器内の前記冷媒と吸収液との混合液に吸収する別
途吸収器と、該別途吸収器に吸収した冷媒蒸気の熱を循
環水を介して受けて器内に貯えられた前記冷媒と吸収液
との混合液から冷媒蒸気を発生させて下流に送給する別
途蒸発器とから構成されたケミカルヒートポンプを設け
るめが冷凍器の熱的性能の向上に有効である。
蒸気を器内の前記冷媒と吸収液との混合液に吸収する別
途吸収器と、該別途吸収器に吸収した冷媒蒸気の熱を循
環水を介して受けて器内に貯えられた前記冷媒と吸収液
との混合液から冷媒蒸気を発生させて下流に送給する別
途蒸発器とから構成されたケミカルヒートポンプを設け
るめが冷凍器の熱的性能の向上に有効である。
さらに、熱的性能の向上のためには、前記吸収器と蒸発
器との組合せを2組とし、冷水を冷却する一方の蒸発器
から発生した冷媒蒸気の熱を吸収する一方の吸収器と、
該一方の吸熱器が吸収した冷媒蒸気の熱を循環水を介し
て受けて冷媒蒸気を発生する他方の蒸発器とによりケミ
カルヒートポンプを構成してもよい。
器との組合せを2組とし、冷水を冷却する一方の蒸発器
から発生した冷媒蒸気の熱を吸収する一方の吸収器と、
該一方の吸熱器が吸収した冷媒蒸気の熱を循環水を介し
て受けて冷媒蒸気を発生する他方の蒸発器とによりケミ
カルヒートポンプを構成してもよい。
上記の構成によれば1作動流体として冷媒と吸収剤の混
合液を用いる高圧吸収器を設けることにより、再生器の
熱源の温度を従来装置におけるよりも低くすることがで
きる。例えば、混合液としてLiBr溶液を用いた場合
LiBrの物性上、再生器内とLiBr溶液液を有する
高圧吸収器内の温度差は従来の装置における再生器内と
凝縮器内の温度差約50℃よりも小さくすることができ
る。
合液を用いる高圧吸収器を設けることにより、再生器の
熱源の温度を従来装置におけるよりも低くすることがで
きる。例えば、混合液としてLiBr溶液を用いた場合
LiBrの物性上、再生器内とLiBr溶液液を有する
高圧吸収器内の温度差は従来の装置における再生器内と
凝縮器内の温度差約50℃よりも小さくすることができ
る。
この高圧吸収器内の温度又は凝縮器内の温度はここで用
いる冷却水の温度により近似的に決まるので、再生器内
と高圧吸収器内との温度差を小さくすることは、再生器
内の温度を低下することになり、この再生器内を加熱す
る加熱流体の温度も低下できる。
いる冷却水の温度により近似的に決まるので、再生器内
と高圧吸収器内との温度差を小さくすることは、再生器
内の温度を低下することになり、この再生器内を加熱す
る加熱流体の温度も低下できる。
なお、蒸発器において冷水から奪った熱を吸収器におい
て冷却水に捨てるためには、例えば約7℃の冷水の温度
レベルの熱を例えば約40℃の冷却水の温度レベルまで
高める必要があるが、このためには吸収器及び蒸発器を
主体として構成されるケミカルヒートポンプを一段又は
複数段設置することによって解決される。
て冷却水に捨てるためには、例えば約7℃の冷水の温度
レベルの熱を例えば約40℃の冷却水の温度レベルまで
高める必要があるが、このためには吸収器及び蒸発器を
主体として構成されるケミカルヒートポンプを一段又は
複数段設置することによって解決される。
以下、本発明に係る吸収式冷凍機の一実施例を図面を参
照して説明する。
照して説明する。
第1図に本発明の第1の実施例を示す0本実施例はケミ
カルヒートポンプを二段設置したものであり、蒸発器1
,2.3にそれぞれ低圧吸収器4゜5.6をそれぞれ組
合せてなる3組と、再生器8と高圧吸収器7とを組合せ
てなる1組とから構成されている。
カルヒートポンプを二段設置したものであり、蒸発器1
,2.3にそれぞれ低圧吸収器4゜5.6をそれぞれ組
合せてなる3組と、再生器8と高圧吸収器7とを組合せ
てなる1組とから構成されている。
これらのうち蒸発器1.低圧吸収器6.高圧吸収器7及
び再生器8は、それぞれ第5図に示す従来例の蒸発器5
2.吸収ll53.凝縮器51及び再生器50に相当す
る。また低圧吸収器と蒸発器の組合せ4−2.5−3が
それぞれケミカルヒートポンプに相当する。
び再生器8は、それぞれ第5図に示す従来例の蒸発器5
2.吸収ll53.凝縮器51及び再生器50に相当す
る。また低圧吸収器と蒸発器の組合せ4−2.5−3が
それぞれケミカルヒートポンプに相当する。
次に本実施例の作用を各部の構成とともに説明する。約
49%のLiBr溶液30が蒸発器1に供給され、この
LiBr溶液30は入口温度約12℃、出口温度的7℃
の冷却水74の加熱によって水蒸気45を発生し、自ら
は約50.5%のLiBr溶液31となって、熱交換1
illを経て蒸発器2へ導入される。蒸発器2に入った
LiBr溶液31は循環水22の加熱によって水蒸気4
6を発生し、自らは約52%のLiBr溶液32となっ
て、熱交換器12を経て蒸発器3に導入される。蒸発器
3に入ったLiBr溶液32は、循環水23の加熱によ
って水蒸気47を発生し、自らは約53.5%のLiB
r溶液33となって熱交換器13を経て高圧吸収器7に
導入される。この高圧吸収器7に入ったLiBr溶液3
3は再生器8において発生した水蒸気48を吸収し、濃
度約49%のLiBr溶液34に戻る。このときの吸収
熱は約35℃の冷却水73に奪われる。約49%の濃度
となったLiBr溶液34はLiBrポンプ17によっ
て順次熱交換器13.12゜11を経て蒸発器1へ戻さ
れる。
49%のLiBr溶液30が蒸発器1に供給され、この
LiBr溶液30は入口温度約12℃、出口温度的7℃
の冷却水74の加熱によって水蒸気45を発生し、自ら
は約50.5%のLiBr溶液31となって、熱交換1
illを経て蒸発器2へ導入される。蒸発器2に入った
LiBr溶液31は循環水22の加熱によって水蒸気4
6を発生し、自らは約52%のLiBr溶液32となっ
て、熱交換器12を経て蒸発器3に導入される。蒸発器
3に入ったLiBr溶液32は、循環水23の加熱によ
って水蒸気47を発生し、自らは約53.5%のLiB
r溶液33となって熱交換器13を経て高圧吸収器7に
導入される。この高圧吸収器7に入ったLiBr溶液3
3は再生器8において発生した水蒸気48を吸収し、濃
度約49%のLiBr溶液34に戻る。このときの吸収
熱は約35℃の冷却水73に奪われる。約49%の濃度
となったLiBr溶液34はLiBrポンプ17によっ
て順次熱交換器13.12゜11を経て蒸発器1へ戻さ
れる。
低圧吸収器4には約63%のLiBr溶液35が供給さ
れ、蒸発器1で発生した水蒸気45を吸収し、約61.
5%のLiBr溶液36となって、熱交換器14を経て
低圧吸収器5に導入される。
れ、蒸発器1で発生した水蒸気45を吸収し、約61.
5%のLiBr溶液36となって、熱交換器14を経て
低圧吸収器5に導入される。
このときの吸収熱は循環水22に奪われる。低圧吸収器
5に入ったLiBr溶液36は蒸発器2で蒸発した水蒸
気46を吸収し、約60%のLiBr溶液37となって
熱交換器15を経て低圧吸収器6に導入される。このと
きの吸収熱は循環水23に奪われる。低圧吸収器6に入
ったLiBr溶液37は蒸発器3で発生した水蒸気47
を吸収し、約58.5%のLiBr溶液38となって熱
交換器16を経て再生器8に導入される。このときの吸
収熱は約32℃の冷却水72に奪われる。再生器8に入
ったLiBr溶液38は加熱流体25により加熱され、
水蒸気48を発生し、自らは約63%のLiB r溶液
と元の濃度に戻る。約63%の濃度となったLiBr溶
液39はLiBrポンプ18によって、順次熱交換器1
6,15.14を経て低圧吸収器4へ戻される。
5に入ったLiBr溶液36は蒸発器2で蒸発した水蒸
気46を吸収し、約60%のLiBr溶液37となって
熱交換器15を経て低圧吸収器6に導入される。このと
きの吸収熱は循環水23に奪われる。低圧吸収器6に入
ったLiBr溶液37は蒸発器3で発生した水蒸気47
を吸収し、約58.5%のLiBr溶液38となって熱
交換器16を経て再生器8に導入される。このときの吸
収熱は約32℃の冷却水72に奪われる。再生器8に入
ったLiBr溶液38は加熱流体25により加熱され、
水蒸気48を発生し、自らは約63%のLiB r溶液
と元の濃度に戻る。約63%の濃度となったLiBr溶
液39はLiBrポンプ18によって、順次熱交換器1
6,15.14を経て低圧吸収器4へ戻される。
このときの蒸発器1,2.3における各器内の温度−圧
力−濃度条件を第7図にそれぞれ点0゜PsQで示し、
低圧吸収8B4.5.6の前記条件をr、s、tで示し
、再生器8の前記条件をVで示し、高圧吸収器7の前記
条件をUで示す。
力−濃度条件を第7図にそれぞれ点0゜PsQで示し、
低圧吸収8B4.5.6の前記条件をr、s、tで示し
、再生器8の前記条件をVで示し、高圧吸収器7の前記
条件をUで示す。
第4図に再生器8の出口のLiBr溶液39と高圧吸収
器7の出口のLiBr溶液34のLiBr濃度が変化し
たときの、再生器8内の温度を示す、この温度が加熱流
体の最低温度となる0図に示すように再生器8内のLi
Br溶液のLiBr濃度を低下させ、高圧吸収器7内の
LiBr溶液のLiB r濃度を上昇させると、再生器
8内の温度を低くすることができる。なお、このときヒ
ートポンプの段数が下記の理由により多くなる。
器7の出口のLiBr溶液34のLiBr濃度が変化し
たときの、再生器8内の温度を示す、この温度が加熱流
体の最低温度となる0図に示すように再生器8内のLi
Br溶液のLiBr濃度を低下させ、高圧吸収器7内の
LiBr溶液のLiB r濃度を上昇させると、再生器
8内の温度を低くすることができる。なお、このときヒ
ートポンプの段数が下記の理由により多くなる。
冷房装置として外部から奪った熱は冷水74によって蒸
発器1に入り、この熱は水蒸気45を媒体として低圧吸
収器4に移動する。低圧吸収器4に入った熱は循環水2
2によって蒸発器2に移動し、さらに順次水蒸気46.
循環水23.水蒸気47を介して低圧吸収器5.蒸発器
3.低圧吸収器6へと移動する。そして低圧吸収器6の
冷却水72に伝えられ外部へ逃される。この熱の流れに
おいて、冷水74から受けた約7℃の熱は約32℃の冷
却水72に捨てるために約37℃まで昇温しでいる。そ
こで、再生器8内の高い方のLiBr濃度を低く、高圧
吸収器7内の低い方のLiBrを高くして1両者の濃度
を近づけると、蒸発器1.2.3とそれぞれ低圧吸収器
4,5.6との間の温度差が小さくなる。このような場
合、冷水74から受けた熱を冷却水72に捨てることが
できなくなるが、ケミカルヒートポンプの段数を増加す
ることにより昇温は十分可能である。
発器1に入り、この熱は水蒸気45を媒体として低圧吸
収器4に移動する。低圧吸収器4に入った熱は循環水2
2によって蒸発器2に移動し、さらに順次水蒸気46.
循環水23.水蒸気47を介して低圧吸収器5.蒸発器
3.低圧吸収器6へと移動する。そして低圧吸収器6の
冷却水72に伝えられ外部へ逃される。この熱の流れに
おいて、冷水74から受けた約7℃の熱は約32℃の冷
却水72に捨てるために約37℃まで昇温しでいる。そ
こで、再生器8内の高い方のLiBr濃度を低く、高圧
吸収器7内の低い方のLiBrを高くして1両者の濃度
を近づけると、蒸発器1.2.3とそれぞれ低圧吸収器
4,5.6との間の温度差が小さくなる。このような場
合、冷水74から受けた熱を冷却水72に捨てることが
できなくなるが、ケミカルヒートポンプの段数を増加す
ることにより昇温は十分可能である。
上述した実施例によれば、再生器8内の温度は64℃と
なり、この結果加熱流体25の温度は少なくとも64℃
以上あれば運転可能となる。すなわち、従来の一重効用
及び二重効用における加熱流体の温度は、それぞれ90
℃以上及び150℃以上である必要があったが1本実施
例によれば、低い温度の熱源を利用できる吸収冷凍機を
構成することができる。
なり、この結果加熱流体25の温度は少なくとも64℃
以上あれば運転可能となる。すなわち、従来の一重効用
及び二重効用における加熱流体の温度は、それぞれ90
℃以上及び150℃以上である必要があったが1本実施
例によれば、低い温度の熱源を利用できる吸収冷凍機を
構成することができる。
本発明の第2の実施例を第2図に示す0本実施例は第1
図に示す第1の実施例における蒸発機3゜低圧吸収器6
.熱交換器13.16を省略し、再生器8から出る約6
3%のLiBr溶液39を分岐して、低圧吸収器4,5
へ並列供給するようにし、しかも高圧吸収器7から出る
約49%のLiBr溶液34を分岐して、蒸発器1,2
へ並列供給するようにしたものである。
図に示す第1の実施例における蒸発機3゜低圧吸収器6
.熱交換器13.16を省略し、再生器8から出る約6
3%のLiBr溶液39を分岐して、低圧吸収器4,5
へ並列供給するようにし、しかも高圧吸収器7から出る
約49%のLiBr溶液34を分岐して、蒸発器1,2
へ並列供給するようにしたものである。
本実施例では、下流側の低圧吸収器4,5及び蒸発器1
,2のそれぞれの器内のLiBr溶液濃度は上流側の低
圧吸収器4,5及び蒸発器1,2のそれより減少させな
い。このため前記低圧吸収器4,5とそれぞれ蒸発器1
.2との器内の温度差も減少せず、ケミカルヒートポン
プの段数を減少できる効果が得られる。第1図に示す第
1の実施例では、低圧吸収器4,5.6とそれぞれ蒸発
器1,2.3との間の入口のLiBr溶液濃度差は、下
流側になるに従って14%、11%、8%と減少し、温
度差も18℃、12℃、6℃と減少するが1本実施例で
は濃度差は14%、温度差は18℃と一定である。従っ
て蒸発器1で冷水74から受けた約7℃の熱を37℃ま
でに昇温するために必要なケミカルヒートポンプの段数
を、2段から1段に減少することができる。
,2のそれぞれの器内のLiBr溶液濃度は上流側の低
圧吸収器4,5及び蒸発器1,2のそれより減少させな
い。このため前記低圧吸収器4,5とそれぞれ蒸発器1
.2との器内の温度差も減少せず、ケミカルヒートポン
プの段数を減少できる効果が得られる。第1図に示す第
1の実施例では、低圧吸収器4,5.6とそれぞれ蒸発
器1,2.3との間の入口のLiBr溶液濃度差は、下
流側になるに従って14%、11%、8%と減少し、温
度差も18℃、12℃、6℃と減少するが1本実施例で
は濃度差は14%、温度差は18℃と一定である。従っ
て蒸発器1で冷水74から受けた約7℃の熱を37℃ま
でに昇温するために必要なケミカルヒートポンプの段数
を、2段から1段に減少することができる。
本発明の第3の実施例を第3図に示す0本実施例はケミ
カルヒートポンプを有しない構成としたものである。す
なわち、第1図に示す第1の実施例における蒸発器2,
3.低圧吸収器4,5及び熱交換器12,13,15.
16をそれぞれ省略したものである。
カルヒートポンプを有しない構成としたものである。す
なわち、第1図に示す第1の実施例における蒸発器2,
3.低圧吸収器4,5及び熱交換器12,13,15.
16をそれぞれ省略したものである。
本実施例によれば、ケミカルヒートポンプを有しないた
め低い温度の冷水74からは熱を奪うことができない、
従って冷水74の温度を入口で約12℃、出口で約7℃
では装置を構成することができないが、冷水温度を15
℃〜20℃とすれば、装置の構成が可能である。
め低い温度の冷水74からは熱を奪うことができない、
従って冷水74の温度を入口で約12℃、出口で約7℃
では装置を構成することができないが、冷水温度を15
℃〜20℃とすれば、装置の構成が可能である。
上記各実施例では、吸収式冷凍機に用いる冷媒と吸収剤
の組合せが水とLiBrの組合せである場合について説
明したが、水とLiC1の組合せ、アンモニアと水の組
合せの場合でも同様の効果を得ることができる。この場
合、蒸発器1,2.3及び高圧吸収器7内の溶液は、比
較的LiCL濃度の低いLiC1溶液、または比較的高
いアンモニア濃度のアンモニア溶液となり、低圧吸収器
4゜5.6及び再生器8内の溶液は、比較的LiC1濃
度の高いLiC1溶液または比較的低いアンモニア溶液
となる。
の組合せが水とLiBrの組合せである場合について説
明したが、水とLiC1の組合せ、アンモニアと水の組
合せの場合でも同様の効果を得ることができる。この場
合、蒸発器1,2.3及び高圧吸収器7内の溶液は、比
較的LiCL濃度の低いLiC1溶液、または比較的高
いアンモニア濃度のアンモニア溶液となり、低圧吸収器
4゜5.6及び再生器8内の溶液は、比較的LiC1濃
度の高いLiC1溶液または比較的低いアンモニア溶液
となる。
本発明によれば、吸収式冷凍機において、冷媒の液を用
いる従来の凝縮器の代りに、冷媒と吸収剤との混合液−
例えばLiBr溶液−を用いる高圧吸収器を設けること
により、また蒸発器で冷水から奪った熱を吸収器で冷却
水に捨てるために別途蒸発器と別途吸収器で主として構
成されるケミカルヒートポンプを必要に応じて必要な台
数採用することにより、再生器用として低温−例えば5
0〜90℃−の熱源を用いる吸収冷凍機を構成できるの
で、これまで利用されずに大気に捨てられていた50〜
90℃の熱源を有効に利用できるという効果があり、そ
れと同時に上記熱源に囚する温熱公害を抑制する効果が
得られる。
いる従来の凝縮器の代りに、冷媒と吸収剤との混合液−
例えばLiBr溶液−を用いる高圧吸収器を設けること
により、また蒸発器で冷水から奪った熱を吸収器で冷却
水に捨てるために別途蒸発器と別途吸収器で主として構
成されるケミカルヒートポンプを必要に応じて必要な台
数採用することにより、再生器用として低温−例えば5
0〜90℃−の熱源を用いる吸収冷凍機を構成できるの
で、これまで利用されずに大気に捨てられていた50〜
90℃の熱源を有効に利用できるという効果があり、そ
れと同時に上記熱源に囚する温熱公害を抑制する効果が
得られる。
第1図は本発明に係る吸収式冷凍機の第1の実施例を示
すフロー図、第2図及び第3図はそれぞれ本発明の第2
及び第3の実施例を示すフロー図、第4図は本発明の各
実施例における再生器内温度とLiBr濃度及び低圧吸
収機内LiBr濃度の関係を示すグラフ、第5図及び第
6図はそれぞれ従来の一重効用及び二重効用の吸収式冷
凍機を示すフロー図、第7図はLiBr溶液の温度−圧
力−濃度の関係を示すグラフである。 1.2.3・・・蒸発器、4,5.6・・・低圧吸収器
、7・・・高圧吸収器、8・・・再生器、51・・・凝
縮器。
すフロー図、第2図及び第3図はそれぞれ本発明の第2
及び第3の実施例を示すフロー図、第4図は本発明の各
実施例における再生器内温度とLiBr濃度及び低圧吸
収機内LiBr濃度の関係を示すグラフ、第5図及び第
6図はそれぞれ従来の一重効用及び二重効用の吸収式冷
凍機を示すフロー図、第7図はLiBr溶液の温度−圧
力−濃度の関係を示すグラフである。 1.2.3・・・蒸発器、4,5.6・・・低圧吸収器
、7・・・高圧吸収器、8・・・再生器、51・・・凝
縮器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、冷媒と吸収剤との混合液を加熱して冷媒蒸気を発生
する再生器と、該冷媒蒸気を冷却して液化する凝縮器と
、該凝縮器から送られた流体から冷媒蒸気を発生させて
、冷水を冷却する蒸発器と、該蒸発器で発生した冷媒蒸
気を前記再生器との間を循環する冷媒と吸収剤の混合液
に吸収させかつ前記蒸発器で発生した冷媒蒸気の熱を冷
却水により奪う吸収器とを具備する吸収式冷凍機におい
て、前記凝縮器の代りに、前記混合液により吸収剤の低
濃度混合液を有し該低濃度混合液に前記再生器からの冷
媒蒸気を吸収して該低度混合液を冷却し前記吸収器より
器内圧力が高くなる高圧吸収器を設けたことを特徴とす
る吸収式冷凍機。 2、前記蒸発器と高圧吸収器の間に、上流からの冷媒蒸
気を器内の前記冷媒と吸収液との混合液に吸収する別途
吸収器と、該別途吸収器に吸収した冷媒蒸気の熱を循環
水を介して受けて器内に貯えられた前記冷媒と吸収液と
の混合液から冷媒蒸気を発生させて下流に送給する別途
蒸発器とから構成されたケミカルヒートポンプを設けた
ことを特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍機。 3、前記吸収器と蒸発器との組合せを2組とし、冷水を
冷却する方の蒸発器から発生した冷媒蒸気の熱を吸収す
る一方の吸収器と、該一方の吸熱器が吸収した冷媒蒸気
の熱を循環水を介して受けて冷媒蒸気を発生する他方の
、蒸発器とによりケミカルヒートポンプを構成したこと
を特徴とする請求項1記載の吸収式冷凍機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25036988A JPH0297855A (ja) | 1988-10-04 | 1988-10-04 | 吸収式冷凍機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25036988A JPH0297855A (ja) | 1988-10-04 | 1988-10-04 | 吸収式冷凍機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0297855A true JPH0297855A (ja) | 1990-04-10 |
Family
ID=17206898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25036988A Pending JPH0297855A (ja) | 1988-10-04 | 1988-10-04 | 吸収式冷凍機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0297855A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04139359A (ja) * | 1990-09-29 | 1992-05-13 | Osaka Gas Co Ltd | 吸収冷凍機 |
JP2006207883A (ja) * | 2005-01-26 | 2006-08-10 | Ebara Corp | 吸収ヒートポンプ |
JP2011169586A (ja) * | 2011-05-02 | 2011-09-01 | Ebara Corp | 吸収ヒートポンプ |
-
1988
- 1988-10-04 JP JP25036988A patent/JPH0297855A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04139359A (ja) * | 1990-09-29 | 1992-05-13 | Osaka Gas Co Ltd | 吸収冷凍機 |
JP2006207883A (ja) * | 2005-01-26 | 2006-08-10 | Ebara Corp | 吸収ヒートポンプ |
JP2011169586A (ja) * | 2011-05-02 | 2011-09-01 | Ebara Corp | 吸収ヒートポンプ |
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