JPH029614B2 - - Google Patents

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JPH029614B2
JPH029614B2 JP57010946A JP1094682A JPH029614B2 JP H029614 B2 JPH029614 B2 JP H029614B2 JP 57010946 A JP57010946 A JP 57010946A JP 1094682 A JP1094682 A JP 1094682A JP H029614 B2 JPH029614 B2 JP H029614B2
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JP
Japan
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group
acid
meth
compounds
acrylate
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JP57010946A
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JPS58129018A (ja
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Osamu Maruyama
Hideyoshi Ishikawa
Nobuo Takahashi
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DIC Corp
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は紫外線または電子線などの、いわゆる
電離性放射線の照射により迅速に硬化する新規に
して有用なる樹脂組成物に関するものであり、そ
の目的とする処は、金属、プラスチツクおよび木
材などの各種素材の表面に塗布し、必要に応じて
予備乾燥せしめたのちに電離性放射線を照射せし
めることによつて、すぐれた耐傷付き性の表面と
一層改善された二次付着性とを有する保護皮膜を
形成することのできる組成物を提供するにある。 紫外線などの照射により硬度、耐熱性および加
工性などの機能を有する硬化皮膜を得る方法とし
ては種々提案され、実用の段階に入りつつある
が、高硬度の表面耐傷付き性と良好な二次付着性
(すなわち耐水性、耐湿性、耐酸性、耐アルカリ
性または耐溶剤性などの試験後の付着性)とを併
せ有する硬化皮膜を形成しうる組成物は、目下の
処、得られておらず、実用化に踏み切れないとい
うのが実状である。 しかるに、本発明者らは上述した如き現状に鑑
み、実用上の諸性能を満足せしめうる組成物を得
るべく鋭意研究した結果、本発明を完成させるに
到つた。 すなわち、本発明は一種または二種以上のポリ
イソシアネート化合物(A)のイソシアネート基1当
量につき、一般式 〔但し、式中のXはそれぞれ同一または相異れる
炭素数1〜5なるアルキレン基もしくはそのアル
キレン基中の一個の水素原子が水酸基によつて置
換された基を、R1、R2はそれぞれアクリロイル
基および/またはメタクリロイル基、あるいは水
素原子を表すが、R1およびR2のうちの少なくと
も一つはアクリロイル基またはメタクリロイル基
であるものとする。また、nは1〜20なる整数で
あるものとする。〕 で示されるイソシアヌル酸誘導体(B)の水酸基0.05
〜1.90当量と、一種または二種のヒドロキシ基含
有ラジカル重合性化合物(C)の水酸基0.10〜0.95当
量とを反応させて得られるイソシアヌル環含有ウ
レタン変性ラジカル重合性化合物を必須の成分と
して含んで成る硬化性樹脂組成物を提供するもの
である。 ここにおいて、前記のポリイソシアネート化合
物(A)として代表的なものは2,4―トリレンジイ
ソシアネート、2,6―トリレンジイソシアネー
ト、1,3―キシリレンジイソシアネート、1,
4―キシリレンジイソシアネート、ジフエニルメ
タン―4,4′―ジイソシアネート、3―メチル―
ジフエニルメタンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタン―4,4′―ジイソ
シアネート、ジシクロヘキシルメタン―2,4′―
ジイソシアネートもしくはリジンジジイソシアネ
ートまたは上記したジイソシアネート化合物のう
ちの芳香族イソシアネート類を水添させて得られ
るジイソシアネート化合物(たとえば水添キシリ
レンジイソシアネートまたは水添ジフエニルメタ
ン―4,4′―ジイソシアネートなどのジイソシア
ネート類やトリフエニルメタントリイソシアネー
トもしくはジメチレントリフエニルトリイソシア
ネートなどの如き2価あるいは3価のポリイソシ
アネート化合物を多量化させて得られる、たとえ
ば「デユラネート24A−100」(旭化成工業(株)製
品)、「スミデユールL−100」(住友バイエル(株)製
品)、「コロネートEH」(日本ポリウレタン工業
(株)製品)または「バーノツクDN−970」(大日本
インキ化学工業(株)製品)の如きポリイソシアネー
ト化合物などであり、さらには1分子中に2個以
上の水酸基を有する数平均分子量62〜5000のポリ
オール化合物の水酸基1当量に対して前記したポ
リイソシアネート化合物の一種または二種以上が
1.2〜3当量なるイソシアネート基となる比率で
両者化合物を反応させて得られる末端イソシアネ
ート基含有ウレタンプレポリマーもまた、本発明
におけるポリイソシアネート化合物(A)として使用
することができる。 ここにおいて、上記ポリオール化合物として代
表的なものにはエチレングリコール、1,2―プ
ロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,3−プロピレングリ
コール、1,3―ブチレングリコール、ネオペン
チルグリコール、1,4―ブタンジオール、1,
6―ヘキサンジオール、2,2,4―トリメチル
―1,3―ペンタンジオール、ジクロロネオペン
チルグリコール、ジブロモネオペンチルグリコー
ル、シクロヘキサンジメタノール、1,4―シク
ロヘキサンジオール、トリメチロールエタン、ト
リメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリ
スリトール、ポリエチレングリコール、ポリプロ
ピレングリコール、1,2,6―ヘキサントリオ
ール、ヒドロキシピバリルヒドロキシピバレー
ト、ビスフエノールA、水添ビスフエノールA、
ポリオキシテトラメチレングリコールもしくはス
ピログリコールなどがあり、またこれら上記のポ
リオール化合物、たとえばビスフエノールAにエ
チレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイド
などの如きアルキレンオキサイドを付加させて得
られる、上記ポリオール化合物のポリオキシアル
キレンエーテル化合物などがあるし、さらには上
記したポリオール化合物の一種または二種以上の
公知慣用の多塩基酸の一種または二種以上とのエ
ステル化反応により得られるポリエステルポリオ
ール類も包含されるが、上記多塩基酸として代表
的なものにはアジピン酸、コハク酸、フマル酸、
マレイン酸、セバチン酸、イタコン酸、アゼライ
ン酸、2,2,4―トリメチルアジピン酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、テト
ラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、シト
ラコン酸、ムコン酸、シユウ酸、マロン酸、グル
タル酸もしくはトリメリツト酸またはダイマー酸
あるいはそれらの無水物などがある。 こうしたポリエステルポリオール類を得るにさ
いしては、前記したポリオール化合物のほかに、
前記ポリオール化合物および/または上記多塩基
酸とエピクロルヒドリンとの縮合によつて得られ
る、たとえばビスフエノールA型ジグリシジルエ
ーテル類ネオペンチルグリコール・ジグリシジル
エーテル、スピログリコール、2,2′―ビス(グ
リシジルオキシエトキシフエニル)プロパン、テ
レフタル酸ジグリシジルエステル、アジピン酸ジ
グリシジルエステルまたはダイマー酸ジグリシジ
ルエステルの如き多官能性のエポキシ化合物をは
じめとして、ブチルグリシジルエーテルなどの如
きアルキルグリシジルエーテル類、フエニルグリ
シジルエーテル、p―t―ブチルフエニルグリシ
ジルエーテルまたは安息香酸グリシジルエーテル
などの如き一官能性のエポキシ化合物もまた、当
該ポリオール成分として使用することができるの
は勿論である。 そしてまた、前記したそれぞれポリオール化合
物および/またはポリエステルポリオール類とε
―カプロラクトンまたはγ―ブチルラクトンなど
の如きラクトン類との重縮合によつて得られるラ
クトン変性ポリエステルポリオール類も、当該ポ
リオール成分として使用することができる。 次に、前掲の一般式〔〕で示されるイソシア
ヌル酸誘導体(B)とは、イソシアヌル酸、アルキレ
ンオキサイド、および(メタ)アクリル酸または
それらのアルキルエステルを主原料として製造さ
れるものであるが、このアルキレンオキサイドに
はエチレンオキサイド、プロピレンオキサイドま
たはブチレンオキサイドなどがある。このうち、
エチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイド
の使用が硬化皮膜に適度の硬度を与える上で好ま
しい。また、このアルキレンオキサイド鎖の重合
度(n)が20を超えると硬度が著しく低下するば
かりでなく、各種プラスチツク素材に対する付着
性も著しく低下するので好ましくない。 そして、当該イソシアヌル酸誘導体(B)は上記し
た如きアルキレンオキサイドをイソシアヌル酸に
付加せしめて、まずトリス(ポリオキシアルキレ
ンエーテルアルキル)イソシアヌレートを得、次
いでこのトリスイソシアヌレートの1モルに対し
て、それぞれ2モルのアクリル酸および/または
メタクリル酸を脱水縮合せしめるか、あるいは2
モルのアクリル酸アルキルエステルおよび/また
はメタクリル酸アルキルエステルをエステル交換
せしめるかして得られる。 さらに、前記したヒドロキシル基含有ラジカル
重合性化合物(C)として代表的なものを挙げれば、
2―ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2
―ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2―
ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、2―
ヒドロキシ―3―メトキシプロピル(メタ)アク
リレート、2―ヒドロキシ―3―エトキシプロポ
キシ(メタ)アクリレート、2―ヒドロキシ―3
―ブトキシ(メタ)アクリレート、プロピレング
リコール・モノ(メタ)アクリレート、ブタンジ
オール・モノ(メタ)アクリレート、ヘキサンジ
オール・モノ(メタ)アクリレートもしくはネオ
ペンチルグリコール・モノ(メタ)アクリレート
などの如き2価アルコールのモノ(メタ)アクリ
レート類;トリメチロールエタン・モノ(メタ)
アクリレート、トリメチロールエタン・ジ(メ
タ)アクリレート、トリメチロールプロパン・モ
ノ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ン・ジ(メタ)アクリレート、グリセリン・モノ
(メタ)アクリレートもしくはトリグリセリン・
ジ(メタ)アクリレートなどの如き3価アルコー
ルのモノまたはジ(メタ)アクリレート類;ジペ
ンタエリスリトールなどの如き4価アルコールの
モノ、ジまたはトリ(メタ)アクリレート類;ジ
ペンタエリスリトールなどの如き6価アルコール
のモノ、ジ、トリ、テトラまたはペンタ(メタ)
アクリレート類;あるいは前記した如き一官能ま
たは多官能性のエポキシ化合物(各種エーテルお
よびエステル類)の(メタ)アクリレート類など
であり、これらは一種または二種以上の混合物の
形で使用することができる。 かくして、前記イソシアヌル環含有ウレタン変
性ラジカル重合性化合物は、通常、この種のウレ
タン化反応に慣用されている方法により極めて容
易に得ることができる。 すなわち、以上に記述されたイソシアヌル酸誘
導体(B)およびヒドロキシル基含有ラジカル重合性
化合物(C)の混合物中に、前記したポリイソシアネ
ート化合物(A)を、発熱に注意しながら徐々に仕込
んでウレタン化反応せしめることにより容易に目
的とする化合物が得られる。 このポリイソシアネート化合物(A)の仕込み、お
よびその後のウレタン化反応は20〜120℃、好ま
しくは40〜100℃なる温度で行うのが適当であり、
またこのウレタン化反応の促進のために、たとえ
ばトリエチルアミンもしくはトリブチルアミンの
如き三級アミン類またはジブチル錫ジラウレート
もしくはジブチル錫アセテートの如き有機錫化合
物のような公知慣用の触媒を使用することも何等
妨げるものではない。 本発明組成物は、かくして得られるイソシアヌ
ル環含有ウレタン変性ラジカル重合性化合物を必
須の皮膜形成成分として、該皮膜形成成分中に
0.1〜100重量%、好ましくは5〜100重量%含有
せしめることにより得られるが、本発明の目的お
よび効果を最大限に発揮させるために、必要に応
じて、本発明組成物には下記する如き(イ)〜(ト)なる
各種の物質を一種または二種添加して併用するこ
ともでき、このようにすることによつて本発明組
成物は一層実用的なものとなる。 (イ) 1分子中に2個以上のラジカル重合性二重結
合を有するプレポリマー類であつて、たとえば
R&DレポートNo.11「感光性樹脂の合成と応用」
〔(株)シー・エム・シー、1980年発行〕の第404〜
418頁に記載の不飽和ポリエステル類、ポリオ
ール(メタ)アクリレート類、ポリエステル
(メタ)アクリレート類、ウレタン(メタ)ア
クリレート類、エポキシ(メタ)アクリレート
類、シリコーン(メタ)アクリレート類その他
の(メタ)アクリレートオリゴマーなどの如き
ラジカル硬化性化合物; (ロ) 一般に反応性希釈剤と呼ばれる化合物であつ
て、たとえば同上書の第425〜431頁に記載の化
合物や、「化学工業時報」第1753号(1981年6
月25日発行)の第6〜8頁に記載のアクリル酸
エステル類および/またはメタクリル酸エステ
ル類などの他に、さらにはN―ビニルピロリド
ン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ヴアー
サテイツク酸ビニル、スチレンもしくはα―ア
ルキルスチレン、(メタ)アクリロニトリル、
(メタ)アクリルアミド、ジアセトン(メタ)
アクリルアミドまたは2―(メタ)アクリルア
ミド―2―メチルプロパンスルホン酸の如きス
ルホニル基含有(メタ)アクリルアミド誘導体
などのビニル化合物など; (ハ) 光重合開始剤および光重合促進剤に属する化
合物であつて、たとえば「塗装技術」1979年10
月号の第130頁に記載の化合物や、「塗装と塗
料」1980年5月号(No.324)の第49頁に記載の
化合物など; (ニ) 有機過酸化物類に属する化合物であつて、た
とえば日本油脂(株)発行の技術資料「有機過酸化
物」第3版に記載のケトンパーオキサイド、ハ
イドロパーオキサイド、ジアルキルパーオキサ
イド、ジアシルパーオキサイド、またはパーオ
キシエステル類など; (ホ) アゾビスイソブチロニトリルまたはアゾビス
バレロニトリルなどの如きジアゾ化合物; (ヘ) その他、一般の塗料などに使用されている各
種添加剤としての、たとえば有機および/また
は無機の体質顔料、着色顔料、充填剤;シラン
カツプリング剤やチタンカツプリング剤などの
接着性付与剤;レベリング剤、チキソトロピツ
ク剤、スリツプ剤などのフロー改良剤;アクリ
ル樹脂、ケトン樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ
樹脂、アルキド樹脂もしくはメラミン樹脂また
はゴム類などの非ラジカル重合性改質用樹脂;
重合禁止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤あるい
は染色性付与剤など;そして (ト) 常圧において50〜250℃なる範囲の沸点を有
する各種の有機溶剤類。 本発明組成物はプラスチツクス、金属類および
木材類などをはじめとする各種の素材に適用する
ことができる。 たとえばABS、AS、ポリスチレン、ポリカー
ボネート、ポリメチルメタクリレートの如き各種
アクリル樹脂、ポリブチレンテレフタレート、ポ
リアリルジグリコールカーボネート、ポリ塩化ビ
ニルまたは酢酸セルロースから形成される各種プ
ラスチツクス成形品に対しては、特にすぐれた耐
摩耗性と付着性とを有する硬化皮膜を形成するこ
とができる。 また、上記したプラスチツクス類や、さらにガ
ラス類などのメタライジング処理されたもの、た
とえば真空蒸着法、イオンプレート法またはスパ
ツタリング法などを用いてアルミニウムや銅など
の金属薄膜が形成された表面に、さらにアンダー
コート処理をして、あるいは何等の処理をも施さ
ずに本発明組成物を塗布し硬化せしめることによ
り、金属薄膜層を有する高付加価値のプラスチツ
クス成形品を製造することもできる。 さらに、本発明組成物はこれら上記以外の分野
にも応用することができるものであり、たとえば
木工分野においては本発明組成物を直接、木材に
塗布せしめるか、あるいはアルキド樹脂塗料、二
液型ウレタン塗料または不飽和ポリエステル塗料
などが塗布され乾燥の施された表面に、本発明組
成物をさらに塗布し硬化せしめることにより、耐
摩耗性と付着性とにすぐれた硬化皮膜を容易に得
ることもできる。 かくして、本発明組成物は紫外線または電子線
などの電離性放射線の照射により、すぐれた耐傷
付き性と大巾に改善された二次付着性とを有する
保護皮膜を形成させるものであつて、たとえば前
記した各種プラスチツクス類から形成される家庭
用品(各種容器類、玩具類)、光学用品(サング
ラス用レンズ、眼鏡用レンズ、カメラ用レンズ、
望遠鏡用レンズ、顕微鏡、虫めがねなど)、学習
用品(定規、筆箱など)、自動車用部品(窓ガラ
ス、各種表示部品、ヘツドライト、テールランプ
など)、航空機用窓ガラス、船舶用窓ガラスまた
はデイスプレイなどの、現在のところ無機質ガラ
スが使用されている物品のプラスチツクス代替品
などや弱電関連分野での表示部分などのプラスチ
ツクス製品の他にも、金属薄膜を有する各種プラ
スチツクスないしはガラス成形品(各種キヤツプ
類、ボタン類、容器類など)および家具、民芸品
などの木工製品、ならびに清涼飲料や調味料、酒
類、化粧品などのガラス製容器類に応用されるも
のである。 また、本発明組成物により得られる硬化塗膜は
耐候性にも非常にすぐれるものであるために、建
築材料の塗装にも好適であり、たとえば瓦、スレ
ートおよびタイルなどの表面保護ないしは美観向
上にも有用である。 次に、本発明を参考例、実施例および比較例に
より具体的に説明するが、以下において部および
%は特に断りのない限りは、すべて重量基準であ
るものとする。 参考例1 〔イソシアヌル環含有ウレタン変性ラ
ジカル重合性化合物(B)の調製例〕 撹拌機、温度計およびコンデンサーを備えたフ
ラスコに、トリスヒドロキシエチルイソシアヌレ
ート(以下、これをTHEICと略記する。)のアク
リル酸エステル(該THEICの組成はモノアクリ
レートが5%、ジアクリレートが90%、およびト
リアクリレートが5%である。以下同様)の369
部、2―ヒドロキシエチルアクリレート(以下、
これをHEAと略記する。)の116部、ハイドロキ
ノンモノメチルエーテル(以下、これをMEHQ
と略記する。)の0.5部およびトリエチルアミンの
0.2部を仕込み、窒素気流中にて80℃に昇温し、
さらに2,4―トリレンジイソシアネート(以
下、TDIと略記する。)の174部を、1時間を要し
て滴下した。その後も同温度に5時間反応を継続
させて、イソシアネート基濃度が0%なるプレポ
リマー(イソシアヌル環含有ウレタン変性ラジカ
ル重合性化合物)を得た。以下、これをプレポリ
マー(B―1)とする。 参考例2 (同上) HEMに替えるに、同量の2―ヒドロキシプロ
ピルアクリレート(以下、これをHPAと略記す
る。)を用い、また滴下すべき物質として、TDI
に替えるに、168部のヘキサメチレンジイソシア
ネート(以下、これをHMDIと略記する。)を使
用し、かつ、滴下後の反応時間を8時間に変更さ
せた以外は、参考例1と同様にして、イソシアネ
ート基濃度が0%なるプレポリマーを得た。以
下、これをプレポリマー(B―2)とする。 参考例3 (同上) 参考例1と同様のフラスコに、THEICのアク
リル酸エステル369部、HEA70部、HPA65部、
MEHQ0.7部およびトリエチルアミン0.2部を仕込
んで70℃に昇温したのち、「デユラネート24A−
100」(イソシアネート基濃度=23.2%)の362部
を1時間に亙つて仕込み、さらに80℃にて5時間
に亙り反応を継続させた処、イソシアネート基濃
度が0%なるプレポリマーが得られた。以下、こ
れをプレポリマー(B―3)とする。 参考例4 (同上) 参考例1と同様のフラスコに、「ニツサン・エ
ピオールP」(日本油脂(株)製フエニルグリシジル
エーテル:エポキシ当量=151)の151部、アクリ
ル酸の72部、MEHQの0.5部およびトリエチルア
ミンの0.5部を仕込み、90〜95℃なる温度で11時
間反応させて、0.5なる酸価(mgKOH/g)をゆ
うするエステル化合物を得た。 次いで、これにTHEICのアクリル酸エステル
を390部仕込んで80℃にしてから174部のTDIを、
1時間を要して加え、さらに同温度で5時間反応
を継続させて、イソシアネート基濃度が0%なる
プレポリマーを得た。以下、これをプレポリマー
(B―4)とする。 参考例5 (イソシアヌル環不含のウレタン・プ
レポリマーの調製例) 参考例1と同様のフラスコに、トリメチロール
プロパンの1モルとアクリル酸の2モルとの比率
でエステル化反応せしめて得られたトリメチロー
ルプロパン・ジアクリレートを242部およびHPA
を130部用いるように変更し、かつ、HMDI添加
後の反応時間を7時間に変更させた以外は、参考
例2と同様にして、イソシアネート基濃度が0%
なるプレポリマーを得た。以下、これをプレポリ
マー(B′―1)とする。 参考例6 (同上) 参考例1と同様のフラスコに、グリセリン・ジ
アクリレート400部、MEHQ0.5部およびトリエ
チルアミン0.2部を仕込んで80℃に昇温させてか
ら、キシリレンジイソシアネート188部を、1時
間を要して加え、さらに同温度に6時間反応継続
させて、イソシアネート基濃度が0%なるプレポ
リマーを得た。以下、これをプレポリマー
(B′―2)とする。 実施例1〜30および比較例33 第1〜4表に記載された組成割合で配合し均一
に混合させて本発明組成物および比較対照用の組
成物を調製し、次いで得られた各組成物を後記す
る各種のプラスチツクス素材に塗布し、乾燥し、
硬化させて硬化皮膜を形成せしめた。 なお、このさい、デイツプ塗装法により塗布
し、次いで塗膜を60℃の温風乾燥炉中で5分間予
備乾燥を行つたのち、岩崎電気(株)製の出力80W/
cmなるオゾン・タイプの高圧水銀灯を1灯用い、
このランプから15cmの距離下に乾燥塗膜を、2
m/分なるコンベア・スピードにて1回の紫外線
照射を行つて硬化皮膜を形成させた。 しかるのち、かくして得られた各硬化皮膜につ
いて下記する如き各種の性能評価を行つた。 (1) 初期付着性: 素材表面に形成された皮膜上に、カツター・
ナイフを用いて1mm幅のカツトを縦と横とが直
角に交叉するようにそれぞれ11本入れ(1mm2
桝目が100個形成される)、その上にセロフア
ン・テープを万遍なく粘り、勢いよく剥がした
ときに素材上に残つた桝目の数で評価した。 なお、以下に示す各二次付着性の評価もま
た、同様の方法で行つたものである。 (2) 耐水試験後の二次付着性: イオン交換水に浸漬し、40℃において24時間
経過後の付着性により評価した。 (3) 耐湿試験後の二次付着性: 50℃において、98%以上の温度を有するヒユ
ミデイテイ・ボツクス中に24時間暴露させたの
ちの付着性により評価した。 (4) 耐酸試験後の二次付着性: 5%硫酸水溶液中に、20℃で24時間浸漬させ
たのちの付着性により評価した。 (5) 耐アルカリ試験後の二次付着性: 5%水酸化ナトリウム水溶液中に20℃で24時
間浸漬させたのちの付着性により評価した。 (6) 耐アルコール試験後の二次付着性: 100%エチルアルコール中に、20℃で24時間
浸漬させたのちの付着性により評価した。 (7) スチール・ウール耐摩耗性: #000のスチール・ウールを用いて 強く擦つても傷が付かない ……◎ 軽く擦つたとき傷が付かない ……〇 軽く擦つても傷が付く ……× なる三段階の評価を行つた。 各組成物についてのこれら各性能試験の結果
は、第1〜4表にまとめて示す。 なお、第1、2および3表はそれぞれ、ABS
樹脂、ポリカーボネート樹脂およびポリメタクリ
ル酸メチル(PMMA樹脂)を素材として用いた
場合のものであり、また第4表もこのPMMA樹
脂を用いた場合のものであるが、第3表と第4表
とは組成物中の配合成分が異なり、DPHAの存
在の有無による差異がある。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 必須の成分として、下記する(A)、(B)および(C)
    なる三種の化合物を反応させて得られるイソシア
    ヌル環含有ウレタン変性ラジカル重合性化合物を
    含むものにして、一種または二種以上のポリイソ
    シアネート化合物(A)のイソシアネート基1当量に
    つき、一般式 〔但し、式中のXはそれぞれ同一または相異れる
    炭素数1〜5なるアルキレン基もしくはそのアル
    キレン基中の水素原子一個が水酸基によつて置換
    された基を、R1、R2はそれぞれアクリロイル基
    および/またはメタクリロイル基、あるいは水素
    原子を表わすが、R1およびR2のうちの少なくと
    も一つはアクリロイル基またはメタクリロイル基
    であるものとする。また、nは1〜20なる整数で
    あるものとする。〕 で示されるイソシアヌル酸誘導体(B)の水酸基0.05
    〜1.90当量と、一種または二種以上のヒドロキシ
    ル基含有ラジカル重合性化合物(C)の水酸基0.10〜
    0.95当量とを反応させることから成る硬化性樹脂
    組成物。
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