JPH0289843A - 油圧式無段変速機 - Google Patents

油圧式無段変速機

Info

Publication number
JPH0289843A
JPH0289843A JP24286088A JP24286088A JPH0289843A JP H0289843 A JPH0289843 A JP H0289843A JP 24286088 A JP24286088 A JP 24286088A JP 24286088 A JP24286088 A JP 24286088A JP H0289843 A JPH0289843 A JP H0289843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydraulic
motor
cylindrical part
pump
oil passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP24286088A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2618263B2 (ja
Inventor
Eiichirou Kawahara
河原 ▲えい▼一郎
Kenichi Ikejiri
池尻 憲一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP24286088A priority Critical patent/JP2618263B2/ja
Publication of JPH0289843A publication Critical patent/JPH0289843A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2618263B2 publication Critical patent/JP2618263B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ1発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は、油圧ポンプと油圧モータとからなる油圧式無
段変速機に関し、さらに詳しくは、油圧モータの回転駆
動力を出力軸に伝達するためのギヤ部材をモータシリン
ダに取り付けてなる形式の油圧式無段変速機に関する。
(従来の技術) 油圧ポンプと油圧モータとから構成される無段変速機は
従来から公知であり、種々の用途に用いられている。1
例を挙げれば、特公昭32−7159号公報、特公昭5
8−50142号公報に開示されているように、定吐出
量型油圧ポンプを入力軸に接続し、このポンプからの吐
出油を油圧閉回路を介して可変容量型油圧モータに導き
、この油圧モータを駆動してこれに接続された出力軸の
駆動を行わせる無段変速機がある。
このような無段変速機においては、油圧モータのモータ
シリンダの回転を出力回転として取り出すことも多い。
このため、モータシリンダに駆動ギヤを取り付け、この
駆動ギヤを出力軸に取り付けた波動ギヤと噛合させ、油
圧モータの回転をこれらギヤ組を介して出力軸に伝達す
る構造がある。例えば、本出願人の提案による特願昭6
2−264841号の構造があり、ここでは、油圧モー
タシリンダの一部を、内部に油圧閉回路を汀する中空の
筒状部となし、この筒状部をモータシリンダ外径より縮
径して形成し、この縮径された筒状部外周に駆動ギヤを
スプライン結合して取り付ける構造となっている。
このような出力取り出し構造においては、駆動ギヤおよ
び被動ギヤの外径をできる限り小さく抑え、これらギヤ
系の小型化を図り、変速機の小型・コンパクト化を図る
のが望ましい。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記構造の場合、駆動ギヤが取り付けら
れる筒状部は、その内部に油圧ポンプと油圧モータとを
連結する油圧閉回路を設けているため、以下のような問
題がある。
油圧閉回路用の空間を確保しつつ、駆動ギヤ径を小さく
すると、筒状部の肉厚が薄くなるという問題がある。油
圧閉回路内の油圧は、出力軸の負荷の増大等に応じてか
なり高圧(例えば、200〜300kg/cd)になる
ことがあり、上記筒状部の肉厚が薄いとこの高圧を受け
て筒状部が受ける応力が過大となり、この部分が歪んだ
りするという問題がある。
なお、W軟部の外径に駆動ギヤを一体に形成すれば、筒
状部の肉厚を厚くすることが可能と考えられるのである
が、この場合には、モータシリンダと一体にギヤを形成
することになり、モータシリンダの成形・加工が難しく
なるという問題があり、さらに、モータシリンダの筒状
部より大きな径を有する部分が歯切加工(例えば、ホブ
加工)の妨げとなり、駆動ギヤの歯幅を充分に確保する
のが難しいという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑み、上記のような出力伝
達用のギヤ系の小型化・軽量化を図りながら、駆動ギヤ
が取り付けられる筒状部の強度ψ剛性を向上させること
ができるような構造の油圧式無段変速機を提供すること
を目的とする。
口0発明の構成 (課題を解決するための手段) 上記目的達成のための手段として、本発明の油圧式無段
変速機においては、油圧モータのシリンダに、そのシリ
ンダ外径より縮径され、且つ内部に油圧閉回路を構成す
る油路が設けられる中空の筒状部を一体に形成し、この
筒状部の外周に、油圧モータの回転駆動力を出力軸に伝
達するためのギヤ部材を圧大拳固設している。
(作用) 上記構成の油圧式無段変速機によれば、筒状部の外周に
ギヤ部材を圧入・固設することにより、筒状部とギヤ部
材とが一体化されるとともに、筒状部に予め外側から径
方向内方への圧縮力が付与される。このため、筒状部が
強化され、内部に設けられた油圧閉回路内の油圧が高圧
になったとしても、この部分の歪み・応力が過大になる
ことがない。このため、筒状部の肉厚は薄くすることが
可能であり、駆動ギヤ径も小さくすることが可能′とな
る。さらに、この駆動ギヤの歯切りは圧入…Iになされ
るので、歯切加工の問題が生ずることがなく、その歯幅
をギヤ部材の幅まで最大限拡げることができる。
(実施例) 以下、図面に基づいて、本発明の好ましい実施例につい
て説明する。
第1図は本発明を適用した無段変速機の油圧回路図であ
り、この図において、無段変速機Tは、入力軸1を介し
てエンジンEにより駆動される定吐出量型斜板アキシャ
ルプランジャ式油圧ポンプPと、前後進切換装置20を
介して車輪(図示せず)を駆動する可変容量型斜板アキ
シャルプランジ+式油圧モータMとを存している。これ
ら油圧ポンプPおよび油圧モータMは、ポンプPの吐出
口およびモータMの吸入口を連通させる第1油路Laと
ポンプPの吸入口およびモータMの吐出口を連通させる
第2油路Lbとの2本の油路により油圧閉回路を構成し
て連結されている。これら2本の油路LaおよびLbの
うち第1油路Laは、エンジンEによりポンプPが駆動
されこのポンプPからの油圧によりモータMが回転駆動
されて車輪の駆動がなされるとき、すなわちエンジンE
により無段変速機Tを介して車輪が駆動されるときに、
高圧となり(なおこのとき第2油路Lbは低圧である)
、一方、第2油路Lbは車両の減速時等のように車輪か
ら駆動力を受けてエンジンブレーキが作用する状態のと
きに高圧となる(このとき、第1油路Laは低圧である
)。
この第1油路La内には、この油路Laを断続可能な直
結クラッチ弁DCが配設されている。
一対のギヤ組9a、9bを介してエンジンEにより駆動
されるチャージポンプ10の吐出口が、チエツクバルブ
15を有するチャージ油路Lhおよび一対のチエツクバ
ルブ3,3を有する第3油路Lcを介して閉回路に接続
されている。チャージポンプ10によりオイルサンプ1
7から汲み上げられチャージ圧リリーフバルブ16によ
り調圧された作動油は、チエツクバルブ3.3の作用に
より上記2本の油路La、t、bのうちの低圧側の油路
に供給される。
このチャージポンプ10と同軸上にガバナバルブ8が取
り付けられている。このガバナバルブ8には図示しない
制御バルブから所定圧の作動油が供給され、ガバナバル
ブ8はこの作動油の圧をエンジンEの回転速度に対応し
たガバナ油圧に変換する。なお、この図ではガバナバル
ブ8に繋がる入出力油路の表示は省略している。
シャトルバルブ4を有する第4油路Ldが上記閉回路に
接続されている。このシャトルバルブ4には、高圧およ
び低圧リリーフバルブ6.7を有してオイルサンプ17
に繋がる第5および第6油路Le、Lfが接続されてい
る。シャトルバルブ4は、2ポ一ト3位置切換弁であり
、第1および第2油路L a lL bの油圧差に応じ
て作動し、第1および第2油路L a s L bのう
ち高圧側の油路を第5油路Leに連通させるとともに低
圧側の油路を第6油路Lfに連通させる。これにより高
圧側の油路のリリーフ油圧は高圧リリーフバルブ6によ
り調圧され、低圧側の油路のリリーフ油圧は低圧リリー
フバルブ7により調圧される。
第1および第2油路La、Lb間には、両部路を短絡す
る第7油路Lgも設けられており、この第7油路Lgに
はこの油路の開度を制御する可変絞り弁からなるメイン
クラッチ弁CLが配設されている。
油圧モータMの回転軸2と平行に出力軸28が配置され
ており、両軸2,28間に前後進切換装置20が設けら
れる。この装置20は回転軸2上に軸方向に間隔を育し
て配された第1および第2駆動ギヤ21.22と、出力
軸28に回転自在に支承されるとともに第1駆動ギヤ2
1に噛合する第1波動ギヤ23と、中間ギヤ24を介し
て第2駆動ギヤ22に噛合するとともに出力軸28に回
転自在に支承された第2波動ギヤ25と、第1および第
2波動ギヤ23.25間で出力軸28に固設されるクラ
ッチハブ26と、軸方向に滑動可能でありクラッチハブ
26と前記両被動ギヤ23゜25の側面にそれぞれ形成
されたクラッチギヤ23aもしくは25aとを選択的に
連結するスリーブ27とを備え、このスリーブ27はシ
フトフォーク29により左右に移動される。なお、この
前後進切換装置20の具体的構造は第2図に示す。この
前後進切換装置20においては、スIJ −ブ27がシ
フトフォーク29により図中左方向に滑動されて図示の
如く第1被動ギヤ23のクラッチギヤ23aとクラッチ
ハブ26とが連結されている状態では、出力軸28が回
転軸2と逆方向に回転され、車輪が無段変速機Tの駆動
に伴い前進方向に回転される。一方、スリーブ27がシ
フトフォーク29により右に滑動されて第2被動ギヤ2
5のクラッチギヤ25aとクラッチハブ26とが連結さ
れているv、態では、出力軸28は回転軸2と同方向に
回転され、車輪は後進方向に回転される。
次に、上記無段変速機Tの具体的な構造を第2図を用い
て簡単に説明する。
この無段変速機Tは、第1〜第4ケース5a〜5dによ
り囲まれた空間内に油圧ポンプPおよび油圧モータMが
開広に配設されて構成されている。油圧ポンプPの入力
軸1はカップリング1aヲ介してエンジンEの出力軸E
sと結合されている。このカップリング1aの内周側に
遠心フィルタ50が配設されている。
また、上記入力軸1上には駆動ギヤ9aがスプラインに
より結合配設され、この駆動ギヤ9aに被動ギヤ9bが
噛合している。被動ギヤ9bはチャージポンプIOの駆
動軸11と同軸に結合しており、エンジンEの回転は上
記一対のギヤ9a、9bを介してチャージポンプ10の
駆動軸11に伝達され、チャージポンプ10が駆動され
る。この駆動軸11はチャージポンプ10を貫通してギ
ヤ9bと反対側に突出し、ガバナバルブ8にも連結され
ている。このため、エンジンEの回転はこのガバナバル
ブ8にも伝達され、ガバナバルブ8により、エンジンE
の回転に対応したガバナ油圧が作られる。
油圧ポンプPは、入力軸1にスプライン結合されたポン
プシリンダ60と、このポンプシリンダ60に円周上等
間隔に形成された複数のシリンダ孔61に摺合した複数
のポンププランジャ62とを存してなり、入力軸1を介
して伝達されるエンジンEの動力により回転駆動される
油圧モータMは、ポンプシリンダ60を外囲して設けら
れたモータシリンダ70と、モータシリンダ70に円周
上等間隔に形成された複数のシリンダ孔71に摺合した
複数のモータプランジャ72とから構成されており、ポ
ンプシリンダ60と同芯上にて相対回転可能なようにな
っている。
モータシリンダ70は、軸方向に並んで一体に結合され
た第1〜第4の部分70a〜70dにより構成される。
第1の部分70aはその左端外周においてベアリング7
9aを介してケース5bにより回転自在に支持されると
ともに、右側内側面は入力軸1に対して傾斜してポンプ
斜板部材を構成しており、このポンプ斜板部材上にポン
プ斜板リング63が設けられている。第2の部分70b
には前記複数のシリンダ孔71が形成され、第3の部分
70cは各シリンダ孔81.71への油路が形成された
分配盤80を有する。第4の部分70dには、前記第1
および第2駆動ギヤ21.22を有するギヤ部材GMが
圧入されるとともに、ベアリング79bを介してケース
5Cにより回転自在に支持されている。
上記ポンプ斜板リング63上には、円環状のポンプシュ
ー64が回転滑動自在に取り付けられ、このポンプシュ
ー64とポンププランジャ62とが連接桿65を介しで
ある程度首振り自在に連結されている。ポンプシュー6
4とポンプシリンダ60には互いに噛合する傘歯車88
a、88bが形成されている。このため、入力軸1から
ポンプシリンダ60を回転駆動するとポンプシュー64
も同一回転駆動され、ポンプ斜板リング63の傾斜に応
じてポンププランジャ62は往復動され、吸入口からの
オイルの吸入および吐出口へのオイルの吐出がなされる
また、各モータプランジャ72に対向する斜板部材73
が、その両外端から紙面に直角な方向に突出する一対の
トラニオン軸(揺動軸)73aを介して第2ケース5b
により揺動自在に支承されている。この斜板部材73の
モータプランジャ72に対向する面上にはモータ斜板リ
ング73bが配設され、このモータ斜板りング73b上
に沿接してモータシュー74が取り付けられている。
モータシュー74は、各モータプランジャ72の端部に
首振り自在に連結されている。この斜板部材73は、そ
のトラニオン軸73aから離れた位置で、リンク部材3
9を介して変速用サーボユニット30のピストンロッド
33と連結されており、変速用サーボユニット30によ
り、ピストンロッド33が軸方向に移動されると、斜板
部材73はトラニオン軸73aを中心に揺動されるよう
になっている。
モータシリンダ70の第4の部分70dは中空に形成さ
れており、その中心部に、配圧盤18に固定された固定
軸91が挿入されている。この固定軸91の左端には分
配環92が液密に嵌菅されており、この分配環92の軸
線方向左端面が偏心して分配盤80に摺接し得るように
されている。
この分配環82により、第4の部分70d内に形成され
た中空部が、内側油室と外側油室とに区画され、内側油
室が第1油路Laを構成し、外側油室が第2油路Lbを
構成する。なお、上記配圧盤18は、シャトルバルブ4
、高圧および低圧リリーフバルブ6.7等を有しており
、第3ケース5cの右側面に取り付けられるとともに、
第4ケース5dにより覆われている。
この分配盤80および第4の部分70cl内の詳細構造
を第3図に示しており、以下、第3図も参照して説明す
る。
分配盤80には、ポンプ吐出ポート81aおよびポンプ
吸入ポート82aが穿設されており、その吐出ポート8
1aおよびこれに繋がる吐出路81bを介して、吐出行
程にあるポンププランジャ62のシリンダ孔61と内側
油室からなる第1油路Laとが連通され、また、ポンプ
吸入ポート82aおよびこれに繋がる吸入路82bを介
して、吸入行程にあるポンププランジャe2のシリンダ
孔61と外側油室からなる第2油路Lbが連通される。
さらに、分配盤80には各モータプランジャ72のシリ
ンダ孔(シリンダ室)71に連通ずる連絡路83が形成
されており、この連絡路83の開口が、分配環92の作
用により、モータシリンダ70の回転に応じて第1油路
Laもしくは第2油路Lbと連通される。このため、膨
張行程にあるモータプランジャ72のシリンダ孔71と
第1油路Laとが、収縮行程にあるモータプランジャ7
2のシリンダ孔71と第2油路Lbとがそれぞれ連絡路
83を介して連通される。
このようにして、油圧ポンプPと油圧モータMとの間に
は、分配盤80および分配環92を介して油圧閉回路が
形成されている。したがって、入力軸1よりポンプシリ
ンダ80を駆動すると、ポンププランジャ62の吐出行
程により生成された高圧の作動油が、ポンプ吐出ポー)
81aからポンプ吐出路81b1第1油路La(内側油
室)およびこれと連通状態にある連絡路8Bを経て膨張
行程にあるモータプランジャ72のシリンダ孔71に流
入して、そのモータプランジャ72に推力を与える。一
方、収縮行程にあるモータプランジャ72により排出さ
れる作動油は、第2油路Lb(外側油室)に連通ずる連
絡路83、ポンプ吸入路82bおよびポンプ吸入ポート
82aを介して吸入行程にあるポンププランジャ62の
シリンダ孔61に流入する。
このような作動油の厖環により、吐出行程のポンププラ
ンジャ62がポンプ斜板りング63を介してモータシリ
ンダ70に与える反動トルクと、膨張行程のモータプラ
ンジャ72がモータ斜板部材73から受ける反動トルク
との和によって、モータシリンダ70が回転駆動される
ポンプシリンダ60に対するモータシリンダ70の変速
比は次式によってあたえられる。
上式かられかるように、変速用サーボユニット30によ
り斜板部材73を揺動させ、油圧モータMの容量をOか
らある値に変えれば、変速比を1(最小値)からある必
要な値(最大値)にまで変えることができる。
一方、前述のように、モータシリンダ70の第4の部分
70dには、第1および第2駆動ギヤ21.22を有す
るギヤ部材GMが圧入固設されている。このため、モー
タシリンダ70の回転駆動力は、前後進切換8120を
介して出力軸28に伝達される。この出力軸28は、フ
ァイナルギヤ組28a、28bを介してディフルンシャ
ル装置100に繋がっており、出力軸28の回転駆動力
はディファレンシャル装置100に伝達される。そして
、ディファレンシャル装置100により左右のドライブ
シャフト105.106に分割された回転駆動力は、左
右の車輪(図示せず)に伝達され、車両の駆動がなされ
る。
なお、第4の部分70dの中空部内に挿入された固定軸
91内には、第1油路Laと第2油路Lbとの短絡路を
形成するとともにこの短絡路を全閉から全開まで制御可
能なメインクラッチ弁CLlおよび第1油路Laを断続
制御可能な直結クラッチ弁DCが配設される。
まず、メインクラッチ弁CLについて説明する。固定軸
91の周壁には、第1油路Laと第2油路Lbとを連通
し得る短絡ポート91aが穿設されており、この固定軸
91の中空部に円筒状のメインクラッチ弁体95が挿入
されている。この弁体95は固定軸91に対して相対回
転自在であり、上記短絡ポー)91aに整合し得る短絡
孔95aが穿設されている。この弁体95の右端に形成
されたアーム95aを回動操作することにより、弁体9
5を回動させて短絡ポート91aと短絡孔95aとの整
合(重なり)量を調整できるようになっている。この整
合部の大きさが第1油路Laと第2油路Lbとの短絡通
路の開度となり、このため、弁体95の回動制御により
、上記短絡通路の開度を全開から全閉まで制御すること
ができる。短絡通路の開度が全開であれば、ポンプ吐出
ポート81aから第1油路Laに吐出された作動油は、
短絡ポート91aおよび短絡孔95aから直接第2油路
Lbに流入するとともにポンプ吸入ポート82aに流入
するので、油圧モータMが不作動となり、クラッチOF
Fの状態となる。当然ながら、逆に、短絡通路の開度が
全開であれば、クラッチON状態が実現する。
このメインクラッチ弁体95の中空部内に、直結クラッ
チ弁DCが配設される。この直結クララ弁DCは、上記
弁体95内に軸方向に移動自在に挿入されたピストン軸
85と、このピストン軸85の先端に取り付けられたシ
ュー88と、ピストン軸85内に挿入されたパイロット
スプール84とから構成され、パイロットスプール84
を軸方向に移動させることにより、油路La内から図示
の油室87a、87bへの油圧供給制御を行って、ピス
トン軸85をこれに追従させて軸方向に移動させること
ができるようになっている。このため、パイロットスプ
ール84を左動させて、ピストン軸85を左動させ、そ
の先端のシュー86により分配盤80の端面に開口する
ポンプの吐出路を塞ぎ、第1油路Laを遮断することが
できるようになっている。このようにポンプ吐出路を閉
塞した状態では、ポンププランジャ62が油圧的にロッ
クされ、油圧ポンプPと油圧モータMとが直結状態とな
る。
なお、この直結状態は、モータMの斜板部材73を直立
にした変速比最小の位置、すなわち、トップ位置にて行
われるもので、直結させることにより入力軸1から出力
軸2への動力伝達効率を向上するとともに、モータプラ
ンジャ72が斜板部材73に及ぼす推力を低減させて、
摩擦抵抗の減少および軸受等に加わる負荷の軽減を図る
ことができる。
次に、モータシリンダ70へのギヤ部材GMの取付構造
について説明する。
モータシリンダ70の第4の部分70dは、モータシリ
ンダ外径と同一外径のフランジ部110と、このフラン
ジ部110よりも小径に形成された中空の第1筒状部1
11と、この第1筒状部111よりも小径で中空の第2
筒状部112とが一体的に形成されている。フランジ部
110は各シリンダ孔7エの頂部を構成し、第1筒状部
111内は第1油路La(内側油室)および第2油路L
b(外側油室)となっており、第2筒状部112はベア
リング79bを介して第3ケース5cにより回転自在に
支持されている。そして、第1および第2駆動ギヤ21
.22を有するギヤ部材GMが、第1筒状部111の外
周に圧入固設されている。なお、ギヤ部材GMの一端面
はフランジ部110に当接され、他端内周部は第1筒状
部111に溶接113により固着されている。また、フ
ランジ部110はギヤ部材GMの外周よりも外側位置で
複数本のボルト114によりモータシリンダ70の第3
の部分70cに結合されている。
上述したギヤ部材GMの取付構造によれば、第1筒状部
111の外周にギヤ部材GMを圧入固設することにより
、第1箇状部111とギヤ部材GMが一体化されるとと
もに、第1筒状部111に予め外側から径方向内方への
圧縮力が付与される。このため、第1筒状部111が極
めて強固になる上に、第1および第2油路La、Lbの
高圧(本例では、減速時に第2油路Lbが高圧となる)
により第1筒状部111に内側から膨張力が加わっても
、上記予圧縮力により第1筒状部111の内部応力が高
くなるのが防止される。従って、第1筒状部111の強
度および剛性が向上する。また、各シリンダ孔71内の
高圧油によりフランジ部110にギヤ部材GMの一端面
を当接させているので、上記膨張力がギヤ部材GMによ
り受は止められ、フランジ部110の軸方向の歪みも防
止される。
そして、第1筒状部111の強度向上のために、第1筒
状部111の肉厚を厚くしたり段付きにしたりする必要
がないので、第1筒状部ttiの外径を小さく抑えるこ
とができ、歯外径の小さなギヤ部材GMが用いられてい
る。これにより、ギヤ系全体の小型化および軽量化が図
られている。
しかも、圧入前のギヤ部材GM自体は第1筒状部111
とは別体であるから、ギヤ部材GMに形成されるギヤ2
1.22の歯幅をギヤ部材GMの幅を最大限利用するよ
うに拡げることができ、充分な歯幅を確保することがで
きる。
なお、フランジ部110がギヤ部材GMの外周よりも外
側位置で複数本のボルト114によりモータシリンダ7
0の第3の部分70cに結合されているので、第1筒状
部111にギヤ部材GMが圧入されていても、モータシ
リンダ70の第4の部分70dの組付けおよび分解は何
ら支障なく行うことができる。
ハ0発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、油圧モータの回転
駆動力を出力軸に伝達するためのギヤ部材が、油圧閉回
路の油路を有する小径の筒状部の外周に圧入固設されて
いるので、この筒状部の強度・剛性が高められ、油路内
の高圧により筒状部に内側から膨張力が加わっても、こ
の部分の内部応力および歪みが過大となることがない。
このようにすると、筒状部の強度・剛性を向上させるた
めに、筒状部の肉厚を厚くしたり、段付きにしたりする
必要がないので、歯外径の小さなギヤ部材を用いること
ができ、ギヤ系全体の小型化、軽量化を図ることができ
る。
しかも、ギヤ部材でのギヤ歯切りはこれを圧入する前に
行えばよいので、ギヤ部材の幅をいっばいに利用してギ
ヤの歯切りが行え、充分な歯幅を確保することが容易と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した油圧式無段変速機の油圧回路
図、 第2図は上記無段変速機の断面図、 第3図は上記無段変速機の一部を拡大して示す断面図で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)入力軸に接続された油圧ポンプと出力軸に接続され
    た油圧モータとを油圧閉回路を介して連結し、前記油圧
    ポンプからの油圧力により前記油圧モータを駆動して前
    記出力軸の駆動を行わせる油圧式無段変速機において、 前記油圧モータのモータシリンダに、このモータシリン
    ダの外径よりも縮径され且つその内部に前記油圧閉回路
    の油路が形成される中空の筒状部を設け、前記油圧モー
    タの回転駆動力を前記出力軸に伝達するためのギヤ部材
    を、前記筒状部の外周に圧入・固設したことを特徴とす
    る油圧式無段変速機。
JP24286088A 1988-09-28 1988-09-28 油圧式無段変速機 Expired - Fee Related JP2618263B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24286088A JP2618263B2 (ja) 1988-09-28 1988-09-28 油圧式無段変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24286088A JP2618263B2 (ja) 1988-09-28 1988-09-28 油圧式無段変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0289843A true JPH0289843A (ja) 1990-03-29
JP2618263B2 JP2618263B2 (ja) 1997-06-11

Family

ID=17095338

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24286088A Expired - Fee Related JP2618263B2 (ja) 1988-09-28 1988-09-28 油圧式無段変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2618263B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2618263B2 (ja) 1997-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2325525B1 (en) Transmission
US5353595A (en) Nonstep hydrostatic transmission
JP3566728B2 (ja) 出力シャフトに組込まれた構成要素を作動させる伝達比コントローラを有する連続可変水圧トランスミッション
US5065578A (en) Hydrostatic continously variable transmission with adjustable clutch valve
EP0309223B1 (en) Hydrostatic continuously variable transmission
AU759540B2 (en) Electronically controlled dampener for hydrostatic transmission
JPS62258254A (ja) トロイダル型無段変速機
JP2000329161A (ja) 動力伝達機構
JPH0289867A (ja) 油圧式無段変速機
CA2114392C (en) Bevel gear load balance in a hydrostatic transmission
JPH0289843A (ja) 油圧式無段変速機
JPH02212670A (ja) 変速機のクラッチ制御装置
JPH02129461A (ja) 油圧式無段変速機
JP2568922B2 (ja) 油圧ニユットの分配環
JPH0289868A (ja) 斜板式油圧装置
JP2713741B2 (ja) 油圧式無段変速機の油圧クラッチ装置
JPH02102958A (ja) 斜板プランジャ式油圧装置
JP2000065169A (ja) 無段変速機
JPH02129450A (ja) 油圧式無段変速機の直結クラッチ装置
JPH10311400A (ja) 液圧式無段変速装置
JP2561153B2 (ja) アキシャルプランジャ式油圧ユニット
JPH0751985B2 (ja) 油圧式無段変速機
JPH02102971A (ja) 油圧式無段変速機の斜板制御サーボユニット
JPH02211386A (ja) 斜板式油圧装置
JPH02129413A (ja) 変速機のクラッチ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees