JPH02129461A - 油圧式無段変速機 - Google Patents

油圧式無段変速機

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JPH02129461A
JPH02129461A JP28339788A JP28339788A JPH02129461A JP H02129461 A JPH02129461 A JP H02129461A JP 28339788 A JP28339788 A JP 28339788A JP 28339788 A JP28339788 A JP 28339788A JP H02129461 A JPH02129461 A JP H02129461A
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JP
Japan
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oil
motor
oil passage
hydraulic
pressure
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Application number
JP28339788A
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English (en)
Inventor
Eiichirou Kawahara
河原 ▲えい▼一郎
Mitsumasa Furumoto
光正 古本
Noboru Yamamoto
昇 山本
Kenichi Ikejiri
池尻 憲一
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ11発明目的 (産業上の利用分野) 本発明は、油圧ポンプと油圧モータとからなる油圧式無
段変速機に関し、さらに詳しくは、ポンプからのオイル
(圧油)をモータへ送出するとともにモータからのオイ
ルをポンプへ戻すための油路を形成する分配環を有した
油圧式無段変速機に関する。
(従来の技術) 油圧ポンプと油圧モータとから構成される無段変速機は
従来から公知であり、種々の用途に用いられている。1
例を挙げれば、特公昭32−716θ号公報、特公昭5
6−50142号公報に開示されているように、定吐出
量型油圧ポンプを入力軸に接続し、このポンプからの吐
出油を油圧閉回路を介して可変容量型油圧モータに導き
、この油圧モータを駆動してこれに接続された出力軸の
駆動を行わせる無段変速機がある。
このような無段変速機においては、油圧モータへの高圧
油の送出と油圧モータからの低圧油の送出とが急激に切
り換えられると、異音の発生等の問題がある。このため
、例えば、本出願人の提案した実願昭81−19142
5号においては、ポンプからモータへの第1油路とモー
タからポンプへの第2油路とを区画する分配環を設け、
この分配環により第1油路のオイルを膨張行程にあるモ
ータプランジャ室へ送出し、圧縮行程にあるモータプラ
ンジャ室からのオイルを第2油路に送出するようにした
構造において、分配環における第1油路との連通から第
2油路との連通に切り換える部分もしくは逆の切換の部
分に予圧縮・予膨張用のノツチ区間を設けたりして、高
低圧の切換を緩やかに行うようにしている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上述のような構成の場合でも、分配環におけ
る第1油路との連通から第2油路との連通に切り換える
部分においては、両部路を完全に分離する区間が必要で
ある。このため、上記構成において、ニュートラル時の
ように第1油路と第2油路とが短絡されて高圧側と低圧
側とが連通している時で、且つモータの斜板が傾転して
モータプランジャのストロークが大きいときには、上記
両部路を分離する区間にモータプランジャ室が対向する
と、モータプランジャ室内にオイルが閉じ込められた状
態となるため、この室内においてオイルの閉じ込め圧縮
および閉じ込め膨張、またはこれに類似した現象が生じ
る。これにより、モータプランジャ室内に圧力変動が発
生して、異音が発生するという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑み、ニュートラル時にお
いて、膨張行程にあるモータプランジャ室へのオイル(
圧油)の送出と、圧縮行程にあるモータプランジャから
のオイルの送出とを、分配環により切り換えるときに、
モータプランジャ室内での圧力変動の発生を抑えること
ができるような油圧式無段変速機を提供することを目的
とする。
口0発明の構成 (課題を解決するための手段) 上記目的達成のための手段として、本発明の無段変速機
においては、油圧ポンプの吐出側と油圧モータの吸入側
とを連通ずる第1油路と、油圧ポンプの吸入側と油圧モ
ータの吐出側とを連通ずる第2油路とを区画する分配環
を配設し、この分配環に、第1油路のオイルを膨張行程
にあるモータプランジャ室へ送出する第1開口と、圧縮
行程にあるモータプランジャ室からのオイルを第2油路
へ送出する第2開口と、油圧モータの回転時に第2開口
から第1開口への切換区間となる部分に一端が開口し他
端が第1油路に開口する第1通孔と、油圧モータの回転
時に第1開口から第2開口への切換区間となる部分に一
端が開口し他端が第2油路に開口する第2通孔とを形成
し、第1通孔にその一端からその他端へのオイルの流れ
のみを許容する第1ワンウェイバルブを配設し、第2通
孔にその他端からその一端へのオイルの流れのみを許容
する第2ワンウェイバルブを配設している。
(作用) 上記構成の油圧式無段変速機によれば、ニュートラル時
において、モータプランジャが圧縮行程から膨張行程へ
切り換えられるとき、プランジャが上死点に達する直前
において、閉じ込め圧縮によりこのモータプランジャ室
内の圧力が上昇しようとするが、第1ワンウェイバルブ
により第1通孔を介して上記モータプランジャ室内から
第1油路にオイルが流出されるので、このような圧力上
昇が防止される。また、モータプランジャが膨張行程か
ら圧縮行程へ切り換えられるとき、プランジャが下死点
に達する直前において、閉じ込め膨張によりモータプラ
ンジャ室内の圧力が低下しようとするのであるが、この
場合には、第2ワンウェイバルブにより第2通孔を介し
て第2油路からこのプランジャ室内へオイルが流入され
るので、このような圧力低下も防止される。
(実施例) 以下、図面に基づいて、本発明の好ましい実施例につい
て説明する。
第1図は本発明を適用した無段変速機の油圧回路図であ
り、この図において、°無段変速機Tは、入力軸1を介
してエンジンEにより駆動される定吐出量型斜板アキシ
ャルプランジャ式油圧ポンプPと、前後進切換装置20
を介して車輪(図示せず)を駆動する可変容量型斜板ア
キシャルプランジャ式油圧モータMとを有している。こ
れら油圧ポンプPおよび油圧モータMは、ポンプPの吐
出口およびモータMの吸入口を連通させる第1油路La
とポンプPの吸入口およびモータMの吐出口を連通させ
る第2油路Lbとの2本の油路により油圧閉回路を構成
して連結されている。これら2本の油路LaおよびLb
のうち第1油路Laは、エンジンEによりポンプPが駆
動されこのポンプPからの油圧によりモータMが回転駆
動されて車輪の駆動がなされるとき、すなわちエンジン
Eにより無段変速機Tを介して車輪が駆動されるときに
、高圧となり(なおこのとき第2油路Lbは低圧である
)、一方、第2油路Lbは車両の減速時等のように車輪
から駆動力を受けてエンジンブレーキが作用する状態の
ときに高圧となる(このとき、第1油路Laは低圧であ
る)。
この第1油路La内には、この油路Laを断続可能な直
結クラッチ弁DCが配設されている。
一対のギヤ組9a、9bを介してエンジンEにより駆動
されるチャージポンプ10の吐出口が、チエツクバルブ
15を有するチャージ油路Lhおよび一対のチエツクバ
ルブ3,3を存する第3油路Lcを介して閉回路に接続
されている。チャージポンプ10によりオイルサンプ1
7から汲み上げられチャージ圧リリーフバルブ16によ
り調圧された作動油は、チエツクバルブ3,3の作用に
より上記2本の油路L a t L bのうちの低圧側
の油路に供給される。
このチャージポンプ10と同軸上にガバナバルブ8が取
り付けられている。このガバナバルブ8には図示しない
制御バルブから所定圧の作動油が供給され、ガバナバル
ブ8はこの作動油の圧をエンジンEの回転速度に対応し
たガバナ油圧に変換する。なお、この図ではガバナバル
ブ8に繋がる入出力油路の表示は省略している。
シャトルバルブ4を有する第4油路Ldが上記閉回路に
接続されている。このシャトルバルブ4には、高圧およ
び低圧リリーフバルブ6.7を有してオイルサンプ17
に繋がる第5および第6油路Le、Lfが接続されてい
る。シャトルバルブ4は、2ボ一ト3位置切換弁であり
、第1および第2油路La、i、bの油圧差に応じて作
動し、第1および第2油路Law Lbのうち高圧側の
油路を第5油路Leに連通させるとともに低圧側の油路
を第6油路Lfに連通させる。これにより高圧側の油路
のリリーフ油圧は高圧リリーフバルブ6により調圧され
、低圧側の油路のリリーフ油圧は低圧リリーフバルブ7
により調圧される。
第1および第2油路L a + L b間には、両部路
を短絡する第7油路Lgも設けられており、この第7油
路Lgにはこの油路の開度を制御する可変絞り弁からな
るメインクラッチ弁CLが配設されている。
油圧モータMの回転軸2と平行に出力軸28が配置され
ており、両軸2,28間に前後進切換装!120が設け
られる。この装置!20は回転軸2上に軸方向に間隔を
存して配された第1および第2駆動ギヤ21.22と、
出力軸28に回転自在に支承されるとともに第1駆動ギ
ヤ21に噛合する第1被動ギヤ23と、中間ギヤ24を
介して第2駆動ギヤ22に噛合するとともに出力軸28
に回転自在に支承された第2被動ギヤ25と、第1およ
び第2被動ギヤ23.25間で出力軸28に固設される
クラッチハブ26と、軸方向に滑動可能でありクラッチ
ハブ26と前記両被動ギヤ23゜25の側面にそれぞれ
形成されたクラッチギヤ23aもしくは25aとを選択
的に連結するスリーブ27とを備え、このスリーブ27
.はシフトフォーク29により左右に移動される。なお
、この前後進切換装置20の具体的構造は第2図に示す
。この前後進切換装置20においては、スリーブ27が
シフトフォーク29により図中左方向に滑動されて図示
の如く第1被動ギヤ23のクラッチギヤ23aとクラッ
チハブ26とが連結されている状態では、出力軸28が
回転軸2と逆方向に回転され、車輪が無段変速機Tの駆
動に伴い前進方向に回転される。一方、スリーブ27が
シフトフォーク29により右に滑動されて第2被動ギヤ
25のクラッチギヤ25aとクラッチハブ28とが連結
されている状態では、出力軸28は回転軸2と同方向に
回転され、車輪は後進方向に回転される。
次に、上記無段変速機Tの具体的な構造を第2図を用い
て簡単に説明する。
この無段変速機Tは、第1〜第4ケース5a〜5dによ
り囲まれた空間内に油圧ポンプPおよび油圧モータMが
間怠に配設されて構成されている。油圧ポンプPの入力
軸1はカップリング1aを介してエンジンEの出力軸E
sと結合されている。このカップリング1aの内周側に
遠心フィルタ50が配設されている。
また、上記入力軸1上には駆動ギヤ9aがスプラインに
より結合配設され、この駆動ギヤ9aに被動ギヤ9bが
噛合している。被動ギヤ9bはチャージポンプ10の駆
動軸11と同軸に結合しており、エンジンEの回転は上
記一対のギヤ9a、9bを介してチャージポンプ10の
駆動軸11に伝達され、チャージポンプ10が駆動され
る。この駆動軸11はチャージポンプ10を貫通してギ
ヤ9bと反対側に突出し、ガバナバルブ8にも連結され
ている。このため、エンジンEの回転はこのガバナバル
ブ8にも伝達され、ガバナバルブ8により、エンジンE
の回転に対応したガバナ油圧が作られる。
油圧ポンプPは、入力軸1にスプライン結合されたポン
プシリンダ60と、このポンプシリンダ60に円周上等
間隔に形成された複数のシリンダ孔61に摺合した複数
のポンププランジャ62とを有してなり、入力軸1を介
して伝達されるエンジンEの動力により回転駆動される
油圧モータMは、ポンプシリンダ60を外囲して設けら
れたモータシリンダ70と、モータシリンダ70に円周
上等間隔に形成された複数のシリンダ孔71に摺合した
複数のモータプランジャ72とから構成されており、ポ
ンプシリンダ60と同芯上にて相対回転可能なようにな
っている。
モータシリンダ70は、軸方向に並んで一体に結合され
た第1〜第4の部分70a〜70dにより構成される。
第1の部分70aはその左端外周においてベアリング7
9aを介してケース5bにより回転自在に支持されると
ともに、右側内側面は入力軸1に対して傾斜してポンプ
斜板部材を構成しており、このポンプ斜板部材上にポン
プ斜板リング63が設けられている。第2の部分70b
には前記複数のシリンダ孔71が形成され、第3の部分
70cは各シリンダ孔81.71への油路が形成された
分配盤80を存する。第4の部分70dには、前記第1
および第2駆動ギヤ21,22を宵するギヤ部材GMが
圧入されるとともに、ベアリング79bを介してケース
5cにより回転自在に支持されている。
上記ポンプ斜板リング63上には、円環状のポンプシュ
ー64が回転滑動自在に取り付けられ、このポンプシュ
ー64とポンププランジャθ2とが連接桿65を介しで
ある程度首振り自在に連結されている。ポンプシュー6
4とポンプシリンダ60には互いに噛合する傘歯車68
 a、 68 bが形成されている。このため、入力細
工からポンプシリンダ60を回転駆動するとポンプシュ
ー64も同一回転駆動され、ポンプ斜板リング63の傾
斜に応じてポンププランジャ62は往復動され、吸入口
からのオイルの吸入および吐出口へのオイルの吐出がな
される。
また、各モータプランジャ72に対向する斜板部材73
が、その両外端から紙面に直角な方向に突出する一対の
トラニオン軸(揺動軸)73aを介して第2ケース5b
により揺動自在に支承されテイル。この斜板部材73の
モータプランジャ72に対向する面上にはモータ斜板リ
ング73bが配設され、このモータ斜板リング73b上
に滑接してモータシュー74が取り付けられている。
モータシュー74は、各モータプランジャ72の端部に
首振り自在に連結されている。この斜板部材73は、そ
のトラニオン軸73aから離れた位置で、リンク部材3
8を介して変速用サーボユニット30のピストンロッド
33と連結されており、変速用サーボユニット30によ
り、ピストンロッド33が軸方向に移動されると、斜板
部材73はトラニオン軸73aを中心に揺動されるよう
になっている。
モータシリンダ70の第4の部分70dは中空に形成さ
れており、その中心部に、配圧盤18に固定された固定
軸91が挿入されている。この固定軸91の左端には分
配環92が液密に嵌着されており、この分配環92の軸
線方向左端面が偏心して分配盤80に摺接し得るように
されている。
この分配環92により、第4の部分70d内に形成され
た中空部が、内側油室と外側油室とに区画され、内側油
室が第1油路Laを構成し、外側油室が第2油路Lbを
構成する。なお、上記配圧盤18は、シャトルバルブ4
、高圧および低圧リリーフバルブ6.7等を宵しており
、第3ケース5cの右側面に取り付けられるとともに、
第4ケース5dにより覆われている。
この分配盤80および第4の部分70d内の詳細構造を
第3図に示しており、以下、第3図も参照して説明する
分配盤80には、ポンプ吐出ポート81aおよびポンプ
吸入ポート82aが穿設されており、その吐出ポート8
1aおよびこれに繋がる吐出路81bを介して、吐出行
程にあるポンププランジャ82+71Jシリンダ孔61
と内側油室からなる第1油路Laとが連通され、また、
ポンプ吸入ポート82aおよびこれに繋がる吸入路82
bを介して、吸入行程にあるポンププランジャ62のシ
リンダ孔61と外側油室からなる第2油路Lbが連通さ
れる。さらに、分配盤80には、各モータプランジャ7
2のシリンダ孔(シリンダ室)71に連通ずる連絡路8
3が形成されており、この連絡路83の開口が、分配環
92の作用により、モータシリンダ70の回転に応じて
第1油路Laもしくは第2油路Lbと連通される。この
ため、膨張行程にあるモータプランジャ72のシリンダ
孔71と第1油路Laとが、収縮行程にあるモータプラ
ンジャ72のシリンダ孔71と第2油路Lbとがそれぞ
れ連絡路83を介して連通される。
このようにして、油圧ポンプPと油圧モータMとの間に
は、分配盤80および分配環92を介して油圧閉回路が
形成されている。したがって、入力軸1よりポンプシリ
ンダ80を駆動すると、ポンププランジャ62の吐出行
程により生成された高圧の作動油が、ポンプ吐出ポート
81aからポンプ吐出路81b1第1油路La(内側油
室)およびこれと連通状態にある連絡路83を経て膨張
行程にあるモータプランジャ72のシリンダ孔71に流
入して、そのモータプランジャ72に推力を与える。一
方、収縮行程にあるモータプランジャ72により排出さ
れる作動油は、第2油路Lb(外側油室)に連通ずる連
絡路83、ポンプ吸入路82bおよびポンプ吸入ポート
82aを介して吸入行程にあるポンププランジャ62の
シリンダ孔61に流入する。
このような作動油の循環により、吐出行程のポンププラ
ンジャ62がポンプ斜板リング63を介してモータシリ
ンダ70に与える反動トルクと、膨張行程のモータプラ
ンジャ72がモータ斜板部材73から受ける反動トルク
との和によって、モータシリンダ70が回転駆動される
ポンプシリンダ60に対するモータシリンダ70の変速
比は次式によってあたえられる。
モータシリンダ70の回転数 油圧ポンプPの容量 上式かられかるように、変速用サーボユニット30によ
り斜板部材73を揺動させ、油圧モータMの容量を0か
らある値に変えれば、変速比を1(最小値)からある必
要な値(最大値)にまで変えることができる。
一方、前述のように、モータシリンダ70の第4の部分
70dには、第1および第2駆動ギヤ21.22を有す
るギヤ部材GMが圧入固設されている。このため、モー
タシリンダ70の回転駆動力は、前後進切換装置20を
介して出力軸28に伝達される。この出力軸28は、フ
ァイナルギヤm28a、28bを介してディファレンシ
ャル装置100に繋がっており、出力軸28の回転駆動
力はディファレンシャル装置100に伝達される。そし
て、ディファレンシャル装置100により左右のドライ
ブシャフト105,106に分割された回転駆動力は、
左右の車輪(図示せず)に伝達され、車両の駆動がなさ
れる。
なお、第4の部分70dの中空部内に挿入された固定軸
91内には、第1油路Laと第2油路Lbとの短絡路を
形成するとともにこの短絡路を全閉から全開市で制御可
能なメインクラッチ弁CL1および第1油路Laを断続
制御可能な直結クラッチ弁DCが配設される。
まず、メインクラッチ弁CLについて説明する。固定軸
91の周壁には、第1油路Laと第2油路Lbとを連通
し得る短絡ポート91aが穿設されており、この固定軸
81の中空部に円筒状のメインクラッチ弁体95が挿入
されている。この弁体95は固定軸91に対して相対回
転自在であり、上記短絡ポー)91aに整合し得る短絡
孔95aが穿設されている。この弁体95の右端に形成
されたアーム95aを回動操作することにより、弁体9
5を回動させて短絡ポー)91aと短絡孔95aとの整
合(重なり)量を調整できるようになっている。この整
合部の大きさが第1油路Laと第2油路Lbとの短絡通
路の開度となり、このため、弁体95の回動制御により
、上記短絡通路の開度を全開から全閉まで制御すること
ができる。短絡通路の開度が全開であれば、ポンプ吐出
ポー)81aから第1油路Laに吐出された作動油は、
短絡ポート91aおよび短絡孔95aから直接第2油路
Lbに流入するとともにポンプ吸入ポート82aに流入
するので、油圧モータMが不作動となり、クラッチOF
Fの状態となる。当然ながら、逆に、短絡通路の開度が
全閉であれば、クラッチON状態が実現する。
このメインクラッチ弁体95の中空部内に、直結クラッ
チ弁DCが配設される。この直結クララ弁DCは、上記
弁体95内に軸方向に移動自在に挿入されたピストン軸
85と、このピストン軸85の先端に取り付けられたシ
ム−86と、ピストン軸85内に挿入されたパイロット
スプール84とから構成され、パイロットスプール84
を軸方向に移動させることにより、油路La内から図示
の油室87a、87bへの油圧供給制御を行って、ピス
トン軸85をこれに追従させて軸方向に移動させること
ができるようになっている。このタメ、パイロットスプ
ール84を左動させて、ピストン軸85を左動させ、そ
の先端のシュー88により分配盤80の端面に開口する
ポンプの吐出路を塞ぎ、第1油路Laを遮断することが
できるようになっている。このようにポンプ吐出路を閉
塞した状態では、ポンププランジャ62が油圧的にロッ
クされ、油圧ポンプPと油圧モータMとが直結状態とな
る。
なお、この直結状態は、モータMの斜板部材73を直立
にした変速比最小の位置、すなわち、トップ位置にて行
われるもので、直結させることにより入力軸1から出力
軸2への動力伝達効率を向上するとともに、モータプラ
ンジャ72が斜板部材73に及ぼす推力を低減させて、
摩擦抵抗の減少および軸受等に加わる負荷の軽減を図る
ことができる。
次に、固定軸91の左端に嵌入されて分配盤80に摺接
する分配環92について、第4A〜40図および第5図
も併用して説明する。
前述したように、分配環92は、モータシリンダ70の
第4の部分70d内に形成された中空部を、第1油路L
aを構成する内側油室と第2油路Lbを構成する外側油
室とに区画する。第1油路Laのオイル(圧油)を膨張
行程のモータプランジャ72へ送出する第1開口130
は、分配盤80の吐出路81bの開口に対応する円形部
130aと、分配盤80の連絡路83の開口が移動され
るときの円形軌跡に対応する円弧状部130b1その一
端で上記円形軌跡に沿った予膨張用の溝部130cとが
連続する形状となっている。また、圧縮行程のモータプ
ランジャ72からのオイルを第2油路Lbへ送出する第
2開口131は、上記円形軌跡に対応する円弧状部13
1aと、その一端で上記円形軌跡に沿った予圧縮用の溝
部131bとが連続する形状となっている。
そして、モータシリンダ70の回転に伴って連絡路83
の開口の連通が第2開口131から第1開口130へ切
り換わる区間には、端面92aと第1油路Laとの間を
L字状に連通ずる小さな第1通孔137が設けられてい
る。この第1通孔137内にはボールが配設されて第1
ワンウェイバルブ139が構成されており、これにより
第1通孔137は端面92aから第1油路Laの方向に
のみオイルが流れ得るようになっている。また、第1開
口130から第2開口131へ切り換わる区間には、端
面92aと第2油路Lbとの間を直線的に連通ずる小さ
な第2通孔138が形成されている。この第2通孔13
8内にもボールが配設されて第2ワンウェイバルブ14
0が構成されており、これにより第2通孔138は第2
油路Lbから端面92aの方向にのみオイルが流れ得る
ようになっている。
予膨張用の溝部130cおよび予圧縮用の溝部131b
は、モータシリンダ70の回転に伴いモータプランジャ
室71が第1油路Laとの連通から第2油路との連通へ
の切換もしくは逆の切換がなされるときでの、油圧変化
を緩やかにする役割を果たす。この役割を大きくするに
は溝130c、131bの先端と第2開口131および
第1開口130との径方向距離“d”をできる限り近ず
けると良い。しかしあまり近ずけると、モータプランジ
ャ室71に連通ずる連絡路83の開口を介して、第1開
口130と第2開口131とが連通し、容積効率が低下
するため、上記距離“d”は連絡路83の開口の直径と
同じもしくはこれより若干大きく設定する必要がある。
ところが、上記距離“d”の設定を上記のように行った
場合、ニュートラル時のようにメインクラッチ弁CLが
OFFとなって第1油路Laと第2油路Lbとが連通し
ている場合でも、モータMの斜板部材73が傾転してモ
ータプランジャ72のストロークが大きいと、プランジ
ャ室71内に圧力変動が発生する。これについて、以下
に説明する。
第5図は、モータプランジャ室71に連通ずる連絡路8
3の開口の回転軌跡に沿って分配環92の端面を展開し
て示す図で、この図から良く分かるように、予膨張およ
び予圧縮用の溝130 C1131bの先端はそれぞれ
上死点(T、D、C,)および下死点(B、D、C,)
に達しており、第2開口131および第1開口130は
これら上・下死点から連絡路83の開口の直径分だけ前
の位置で終了している。このため、モータシリンダ70
の回転に伴って、連絡路83の開口が矢印Aで示すよう
に移動すると、この開口は、図中点線で示す位置(第1
もしくは第2開口と溝の先端との間、すなわち、第1開
口から第2開口に至る切換区間もしくはこれと逆の切換
区間)において、第1および第2開口130,131の
いずれとも連通しない状態となる。ところが、この位置
ではモータプランジャ72はまだ上もしくは下死点に到
達していないため、この位置において、モータプランジ
ャ室71内は閉じ込め膨張もしくは圧縮状態となる。こ
のため、もし、第1および第2通孔137.138がな
ければ、プランジャ室71内の油圧は、第5図に破線で
示すように両死点の直前において、上昇もしくは低下さ
れる。
しかしながら、本例の分配環92には、既述のように、
第1および第2通孔137.138が形成され、これら
に配設された第1および第2ワンウェイバルブ139,
140の作用により、上記閉じ込め膨張および圧縮によ
る油圧変動が防止されるようになっている。
具体的には、連絡路83の開口が第2開口131の後端
と第1開口130の溝部130cの先端との間に位置し
たとき、すなわち、モータプランジャ72が圧縮行程か
ら膨張行程に切り換えられる上死点の直前にあるときに
は、プランジャ室71内のオイルが第1ワンウェイバル
ブ139の作用により第1通孔137を介して第1油路
Laに流出される。これにより、上記位置でのプランジ
ャ室71内のオイルの閉じ込め圧縮が防止され、油圧変
動は、第5図において実線で示すようにほとんどなくな
る。
これとは逆に、連絡路83の開口が第1開口130の後
端と第2開口131の溝部131bの先端との間に位置
したとき、すなわち、モータプランジャ72が膨張行程
から圧縮行程に切り換えられる下死点の直前にあるとき
には、第2油路Lb内のオイルが第2ワンウェイバルブ
140の作用により第2通孔138を介してプランジャ
室71内に流入される。これにより、上記位置でのプラ
ンジャ室71内のオイルの閉じ込め膨張が防止され、こ
の場合にも油圧変動は第6図において実線で示すように
ほとんどなくなる。
以上において、ニュートラル時にモータMの斜板部材7
3が傾斜している場合での閉じ込め圧縮・膨張による油
圧変動の防止について説明したが、ニュートラル以外の
場合に、モータプランジャ72が上もしくは下死点の近
傍に位置するときにも、上記第1および第2通孔137
,138を介して第1油路Laと第2油路Lbとが連通
ずる。しかしながら、通常はポンプ吐出ポート81aに
繋がる第1油路La内が高圧となるため、第1および第
2ワンウェイバルブ139,140が上記連通を阻止す
るようになっている。
すなわち、上記開通孔137.138および両ワンウェ
イバルブ139,140により、ニュートラル時のプラ
ンジャ室71内の油圧変動が抑えられるが、ニュートラ
ル以外の状態では、通常は、これらは全く作動しない状
態となる。
ハ9発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、モータプランジャ
が圧縮行程から膨張行程へ切り換えられるとき、プラン
ジャが上死点に達する直前において、閉じ込め圧縮によ
りこのモータプランジャ室内の圧力が上昇しようとする
と、第1ワンウェイバルブにより第1通孔を介して上記
モータプランジャ室内から第1油路にオイルが流出され
るので、このような圧力上昇が防止される。また、モー
タプランジャが膨張行程から圧縮行程へ切り換えられる
とき、プランジャが下死点に達する直前において、閉じ
込め膨張によりモータプランジャ室内の圧力が低下しよ
うとすると、この場合には、第2ワンウェイバルブによ
り第2通孔を介して第2油路からこのプランジャ室内へ
オイルが流入されるので、このような圧力低下も防止さ
れる。このため、プランジャ室内での油圧変動の発生が
確実に抑えられ、=x)シル時における異音の発生を防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した油圧式無段変速機の油圧回路
図、 第2図は上記無段変速機の断面図、 第3図は上記無段変速機の一部を拡大して示す断面図、 第4A図は分配環を示す正面図、第4B図および第4C
図は第4A図の矢印B−B及びC−Cに沿って分配環を
示す断面図、 第5図は分配環の正面端面をモータプランジャ室に連通
ずる連絡路の開口の回転軌跡に沿って示す展開正面図で
ある。 4・・・シャトルパルプ  20・・・前後進切換装置
30・・・変速用サーボユニット 60・・・ポンプシリンダ 70・・・モータシリンダ
80・・・分配盤     92・・・分配環130.
131・・・第1および第2開口137.138・・・
第1および第2通孔P・・・油圧ポンプ    M・・
・油圧モータCL・・・メインクラッチ弁 DC・・・直結クラッチ弁

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)入力軸に接続された油圧ポンプと出力軸に接続され
    た油圧モータとを油圧閉回路を介して連結し、前記油圧
    ポンプからの油圧力により前記油圧モータを駆動するよ
    うにした油圧式無段変速機において、 前記油圧ポンプの吐出側と前記油圧モータの吸入側とを
    連通する第1油路と、前記油圧ポンプの吸入側と前記油
    圧モータの吐出側とを連通する第2油路とを区画する分
    配環を配設し、 この分配環に、前記油圧モータの回転に応じて、前記第
    1油路のオイルを膨張行程にあるモータプランジャ室へ
    送出する第1開口と、圧縮行程にあるモータプランジャ
    室からのオイルを前記第2油路へ送出する第2開口と、
    前記油圧モータの回転時に前記第2開口から前記第1開
    口への切換区間となる部分に一端が開口し、他端が前記
    第1油路に開口する第1通孔と、前記油圧モータの回転
    時に前記第1開口から前記第2開口への切換区間となる
    部分に一端が開口し、他端が前記第2油路に開口する第
    2通孔とを形成し、 前記第1通孔にその一端からその他端へのオイルの流れ
    のみを許容する第1ワンウェイバルブを配設し、前記第
    2通孔にその他端からその一端へのオイルの流れのみを
    許容する第2ワンウェイバルブを配設したことを特徴と
    する油圧式無段変速機。
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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5317873A (en) * 1991-02-14 1994-06-07 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha High efficiency reduced-noise swash-plate-type hydraulic device
US5333453A (en) * 1991-02-14 1994-08-02 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha High-efficiency reduced-noise swash-plate-type hydraulic device

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