JPH0288843A - 表装パネルの後付け施工方法及び表装パネルの支持用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、コンクリート造等の建物躯体の壁面に、表装
パネルを後付けにより取付ける為の施工方法、及び後付
は施工に際し表装パネルを壁面に位置決め固定する支持
用具に関するものである。

〈従来の技術〉 鉄筋コンクリート等の建物躯体の壁面を、外観意匠、断
熱、下地保護等の必要から所要の表装パネルで被覆する
ことがある。

第３図（イ）〜（ニ）は、上記表装パネルの建物壁への
後付は施工手順を示す説明図である。

即ち、まず建物壁Ｂ面の不陸を修正し、また仕上モルタ
ル浮き処理等を施して下地を調整した後取付けようとす
る複数の表装パネルＰの被覆取付は位置を墨出しする。

上記墨出しに基づき、表装パネルＰの取付は面となる壁
面の適宜の数箇所にダンゴ状又は厚塗りにより接着剤ｌ
を貼着する（第３図イ）。

次に、表装パネルＰの端辺に一部が対向するように、建
物壁Ｂの表装パネルＰの取付は面に対応した例えば四箇
所に小片のバッキング２を接着等により取付ける（第３
図口）。このバッキング２は、第３図（ハ）に示すよう
に、表装パネルＰを建物壁Ｂに取付ける際、予め設定し
た仕上面レベルに表装パネルＰの表面が位置し、また全
体として平坦に仕上がるように建物壁Ｂからの表装パネ
ルＰの位置を調整するものである。従って、建物壁Ｂの
部位によってはバッキング２の厚さか異なる。

上記バッキング２を取付け、隣接パネルとの目地幅間隔
を確保するため目地パツキン・目地材等をパネル周辺に
配設した後、表装パネルＰを対応するパツキン９２間に
架は渡して押圧する（第３図へ）。表装パネルＰは、前
記墨出しによる割付けに基づいて、必要とする枚数たけ
建物壁Ｂに取付けるものである。従って、バッキング２
はその使用数を少なく合理的な施工とする為に、前述の
通り隣接する表装パネルＰがそれぞれ部分的に当接する
ように配置している。

第３図（ハ）に示す表装パネルＰの抑圧により、この表
装パネルＰは接着剤１で仮付は的に支持される。そこで
この位置決め状態を手で抑圧支持したまま、次に固定ボ
ルト３を表装パネル２表面から建物壁Ｂに所要の工具等
てねし込み、表装パネルＰを建物壁Ｂに木付けする（第
３図二）。

そして、隣接する表装パネル２間に形成される目地４に
シーリング材等を充填し、また必要に応じて表装パネル
２表面を適宜の仕上材で処理して最終仕上げとしている
。

〈発明か解決しようとする課題〉 しかしながら、前述した表装パネルＰの位置決め固定作
業は次のような問題がある。

即ち、バッキング２は建物壁Ｂに対し点付けであり、厚
さを微妙に変化させることかてきない。

従って、表装パネルＰ毎又は数枚の表装パネルＰからな
る部分的な面においては精度的に都合よく取付けること
かてきても、取付けた表装面全体の平坦度等からみれば
満足しえない場合があった。

上記全体の平坦度等か良好でなければ、建物壁が外壁の
場合建物外観として見栄えが劣ることになる。この場合
、バッキング２は表装パネルＰで覆われるのて、後工程
としての手直しが非常に困難であり、実際上はできない
ものである。その為、バッキング２の取付は作業は慎重
さ等を要し、面倒なものてあった。また、表装パネルＰ
は固定ボルト３による木付は固定まで手で押圧支持する
必要もあり、この点からも作業を煩雑にするものであっ
た。

更にまた、表装パネルＰは、通常、接着剤ｌの固結前に
固定ボルト３による本付けとなる。従って、固定ボルト
３を過大に締め付けて、接着剤ｌを押し潰して表装パネ
ルＰに反りを発生させたりする問題を生しさせることも
あった。

本発明は前述のような従来の問題点を解消する為になさ
れたちのてあり、表装パネルの取付は位置調整か簡単に
且つ精度よく行なえ、また表装パネルの木付けまての手
による押圧支持等も不要として、作業容易て正確な取付
けかできる表装パネルの後付は施工方法及び表装パネル
の支持用具を提供することを目的とするものである。

〈課題を解決するための手段） 上記目的を達成する為に、本発明は、アンカー部から突
設したネジ軸にパネル受けナットを調整自在に取付けた
複数の支持用具を、そのアンカー部により建物壁の表装
パネル取付面に固着し、それぞれのパネル受けナットを
回転させて所定位置に調整した後、上記ネジ軸に、支持
孔を複数箇所に穿けた表装パネルをその支持孔を通して
パネル受けナットに当接させ、次いで押さえナツトを表
装パネルの外面から上記ネジ軸に取付けて締め込み、パ
ネル受けナットとの間で表装パネルを挟持して固定する
ようにした施工方法である。

また、上記表装パネルの支持用具は、建物壁に固着する
アンカー部と、アンカー部から突設したネジ軸と、この
ネジ軸に調整自在に取付けたパネル受けナット及び押さ
えナツト、とからなり、上記ネジ軸か挿通する支持孔を
複数ケ所に設けた表装パネルをパネル受けナットと押さ
えナツトの間で挟持するように構成したものである。

〈作用〉 表装パネルは位置調整自在な機能を備えた支持用具で支
持される。そこで、建物壁面からの仕上面レベルへの表
装パネルの位置設定は、表装パネルの厚さか予め判明し
ているので支持用具への表装パネルの取付けの前に支持
用具を精度よく調整して施工することが可能である。ま
た、表装パネルは取付は位置固定の前に予め支持用具で
支持しているのて、上記固定まで手て押圧支持する必要
がなく、これにより作業性が向上する。そして、この施
工方法においては、上記の通り支持用具を建物壁に固着
し１次いでレベル出しの後表装パネルを取付けて押さえ
ナツトで固定する作業であるから工数としても単純であ
り、迅速に行なうことかできる。

また、この施工に利用する支持用具は、アンカー部に突
設したネジ軸と、表装パネルをこのネジ軸に両面から挟
んで固定するパネル受けナット及び押さえナツトとから
構成しているから、部材としては簡単で取扱いやすい支
持用具である。

〈実施例） 以下本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。

第１図（イ）〜（ニ）は本発明の一実施例における建物
壁への表装パネルの後付は施工手順を示す説明図であり
、第２図は本発明の一実施例に係る支持用具を用いて表
装パネルを建物壁に支持固定した状態を示す構成断面図
である。

まず、本発明に係る施工を実施する際に使用する表装パ
ネルの支持用具の構成を第２図により説明する。

図において、符号１０は支持用具全体を示している。１
１はホルダパイプであり、フェノール樹脂。

ポリプロピレン樹脂、ナイロン樹脂等のプラスチック系
材料て形成して建物壁Ｂのドリルによる下孔Ｈに嵌合す
るものである。１２はアンカー部て、軸形状としてホル
ダパイプ１１に嵌合する。１３は所要長のネジ軸であり
、アンカー部１２と一体にしている。１４はナツトスト
ッパであり、ネジ軸１３に取付けて、アンカー部１２の
建物壁Ｂ内への呑込み量、即ちネジ軸１３の出張り量を
規制するものである。１５は円板状のパネル受はす・ン
トてあり、ネジ軸１３に調整自在に取付けて表装パネル
Ｐを適宜の位置で受は止めるものである。１６は押さえ
ナツトてあり、パネル受けナット１５で受は止めた表装
パネルＰを外側からパネル受けナット１５に押圧して挟
持するものである。

そして、表装パネルＰは、上記支持用具１０のネジ軸１
３が挿通する支持孔Ｐａを複数箇所に穿設している。ま
た、支持孔Ｐａは、その内部で押さえナツト１６が着座
するよう、一部深さまて座ぐりを施した支持孔Ｐａ（以
下、座ぐり肘支持孔Ｐａという）に形成している。

上記構成からなる支持用具１０及び表装パネルＰを予め
所要数だけ準備する。

そしてまず、墨出し等により表装パネルＰの取付位置を
割付けた建物壁Ｂの上記表装パネルＰの座ぐり肘支持孔
Ｐａに対応した位置に、所要長の下孔Ｈを穿け、この下
孔Ｈに支持用具ＩＯのホルダパイプ１１を嵌合させる（
第１図イ）。

次に支持用具１０のアンカー部１２をホルダパイプ１１
に打込み用工具（金づち）Ｔで打込み、強固に嵌合させ
て取付ける（第１図口）。この打込みに際し、ナツトス
トッパ１４をネジ軸１３の所要の位置に取付けて、この
ナツトストッパ１４の建物壁当接によりネジ軸１３が後
述する表装パネルＰの外表面から突出しないようにする
。そして、パネル受けナット１５をネジ軸１３に取付け
て、建物壁Ｂからの出入り量を調整する。この出入り量
は、後述する表装パネルＰの外表面が、予め設定した仕
上面レベルに位置するように、表装パネルＰの予め判明
している厚さを考慮して調整する。この場合、建物壁Ｂ
に取付けたそれぞれの支持用具１０のバネル受けナット
１５は、所要の測定器で一括的に上記仕上面レベルに対
応した出入り調整を行ってもよい。

次に、建物壁Ｂの表装パネルＰの割付面の適宜数箇所に
ダンゴ状又は厚塗りにより接着剤ｌを貼き、表装パネル
Ｐをネジ軸１３に挿通係止させた際に、その裏面側に接
着させて係止する。

上記表装パネルＰの係止の後、その外面からネジ軸１３
に押さえナツト１６を取付け、この押さえナツト１６を
座ぐり肘支持孔Ｐａの着座位置までねじ込んで締め込み
、次いで表装パネルＰの所要位置から建物壁Ｂに振動ト
リルにて穿った下穴に固定ボルト３をねじ込み、締めつ
ける（第１図二）。これにより表装パネルＰの建物壁Ｂ
への本付けができる。尚、押さえナツト１６の締め込み
は、その表面に工具係合凹溝等の既知の係合構造を設け
ることて可能である。

上記第１図（イ）〜（ニ）の作業を表装パネルＰ毎に施
すことで建物壁の表装パネルＰによる被覆が完了する。

この場合、上記表装パネルＰは、押さえナツト１６を座
ぐり肘支持孔Ｐａ内に埋込むのて表面部に座ぐり肘支持
孔Ｐａの一部が四部となって露出する。従って、最終的
な仕上げとしては、上記座ぐり肘支持孔Ｐａに所要のシ
ーリング材、パテ材等を充填し、また表装パネルＰ同士
のて、上記実施例では接着剤ｌをも利用しているか、支
持用具１０の上記機能を考慮すれば接着剤ｌを利用しな
くとも本発明の施工は可能である。

また、表装パネルＰは、国側ては二層の複合パネルとし
ているか、これは例えば建物壁Ｂか外壁の場合は外断熱
パネルとして外装材Ｐ、の内側に断熱材Ｐ２を設けると
いった複合機能を持たせることを考慮したもので、必ず
しもこれに限られるものではない。更に、本発明は外壁
のみに利用するような特別の施工手段ではなく、これは
内壁の表装にもそのまま適用てきるものである。

更にまた、実施例ては固定ボルト３を使用して表装パネ
ルＰを木付けすることを説明したが、支持用具１０の寸
法１表装パネルＰの材質等によっては支持用具１０のみ
で木付けとすることも可使である。この場合は、支持用
具ＩＯが表装パネルＰの位置調整治具と固定ボルトの機
能を併せ持つことになる。

次に、実施例に係る支持用具１０は、建物壁Ｂに固着す
る為に、プラスチック系材料からなるホルダパイプ１１
を介して打込み埋設する軸状のアンカー部１２を設ける
ことで説明したが、このホルダバイブ１１は化学反応に
より硬化するいわゆるケミカルアンカー材でもよい。ま
た、アンカー部１２も自身式アンカー、ウニジット等種
々の形態のものが利用可能である。

更に、支持用具ｌＯは上記打込み埋設のアンカー部形態
でなく、台板形式のアンカー部として建物壁に当接固定
することも可能である。この場合のネジ軸１３は台板か
ら突出して一体に設けた形状となる。

この場合、アンカー部１２及びネジ軸１３にナイロン等
の断熱性のよい材料を使用すれば、このネジ軸１３等か
冷・熱橋作用を起こさず、建物壁Ｂに結露等の悪影響を
及ぼすことを防止することができる。モして又、この構
成では副次的に、ネジ軸１３の切断加工性が向上するか
ら、表装パネルＰの外面とネジ軸１３の先端部の位置調
整か容易に行えるようになる。

〈発明の効果〉 以上詳細に述べたように、本発明の施工方法によれば建
物壁の不陸等の下地処理を不要として表装パネルの取付
けが容易にでき、また精度よく設定することがてきて、
施工性が極めて向上する。

更に、表装パネルを建物壁へ木付けするまで手て押圧支
持する必要かないので、安全性及び作業性も極めて向上
する。

また、本発明の支持用具によれば、パネル受けナットと
押さえナツトの機能で表装パネルの位置決め係止と固定
が精度よくできるので、従来のように表装パネルの木付
けで反りが発生したりすることがなく、実用性に極めて
優れた支持用具を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図（イ）〜（ニ）は、本発明の一実施例における建
物壁への表装パネルの後付は施工手順を示す説明図、 第２図は、本発明の一実施例に係る支持用具を用いて表
装パネルを建物壁に支持固定した状態を示す構成断面図
、 第３図（イ）〜（ニ）は、従来における建物壁への表装
パネルの後付は施工手順を示す説明図である。 ｌ・・・接着剤、　　３・・・固定ボルト。 ＩＯ・・・支持用具、１２・・・アンカー部。 １３・・・ネジ軸、　　　１５・・・パネル受けナット
。 １６・・・埋込み押さえナツト、　Ｂ・・・建物壁。 Ｐ・・・表装パネル、　　Ｐａ・・・座ぐり肘支持孔。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）アンカー部から突設したネジ軸にパネル受けナッ
   トを調整自在に取付けた複数の支持用具を、そのアンカ
   ー部により建物壁の表装パネル取付面に固着し、それぞ
   れのパネル受けナットを回転させて所定位置に調整した
   後、 上記ネジ軸に、支持孔を複数箇所に穿けた表装パネルを
   その支持孔を通してパネル受けナットに当接させ、 次いで押さえナットを表装パネルの外面から上記ネジ軸
   に取付けて締め込み、パネル受けナットとの間で表装パ
   ネルを挟持して固定するようにしたことを特徴とする表
   装パネルの後付け施工方法。
2. （２）建物壁に固着するアンカー部と、 このアンカー部から突設したネジ軸と、 このネジ軸に調整自在に取付けたパネル受けナット及び
   押さえナット、とからなり、 ネジ軸が挿通する支持孔を複数ケ所に設けた表装パネル
   をパネル受けナットと押さえナットの間で挟持するよう
   に構成したことを特徴とする表装パネルの支持用具。