JPH0288648A - 被覆プラスチック成形体およびその製造法 - Google Patents

被覆プラスチック成形体およびその製造法

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JPH0288648A
JPH0288648A JP63243055A JP24305588A JPH0288648A JP H0288648 A JPH0288648 A JP H0288648A JP 63243055 A JP63243055 A JP 63243055A JP 24305588 A JP24305588 A JP 24305588A JP H0288648 A JPH0288648 A JP H0288648A
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畠澤 剛信
Kenzo Yamaguchi
山口 健三
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1東上免■貝玉1 本発明は、酸化ケイ素被膜を形成した被覆プラスチック
成形体に関し、さらに詳しくは、酸化ケイ素被膜の密着
性に優れ、耐摩耗性、耐候性、耐薬品性などの表面状態
が改善された被覆プラスチック成形体およびその製造法
に関する。
良東皇且l プラスチック成形体の表面を改質するために、酸化ケイ
素などの金属酸化物や金属窒化物等で被覆する技術は公
知である。
従来、金属酸化物等を被覆する方法としては、真空蒸着
、スパッタ、イオンブレーティング、化学気相成長(C
VD)など各種の方法が知られているが、これらの被膜
形成法では、特別の設備を要したり、大型成形体や複雑
な形状の成形体表面に被膜を形成することが困難である
などの難点を有している。また、プラスチック成形体と
被膜との密着性が不充分であるという問題もある。
最近、酸化ケイ素被膜を直接プラスチック表面に被覆す
るのではなく、予めプラスチック成形体表面に付着性良
好なケイ素含有被膜を1次被膜(ブライマー)として被
覆し、さらにその上に該1次被膜と付着性良好な酸化ケ
イ素被膜を作成する方法が提案されている(特開昭61
−12734号公報)。すなわち、この方法は、プラス
チック成形体に、下記一般式(A)で示されるケイ素化
合物、それらの加水分解物、およびコロイダルシリカか
らなる群より選ばれた少なくとも1種のケイ素化合物を
被覆・硬化させて1次被膜とした後、該1次被膜つきプ
ラスチック成形体と酸化ケイ素の過飽和状態のケイフッ
化水素酸活液とを接触させて1次被膜上に酸化ケイ素被
膜を形成させることを特徴とする被覆プラスチック成形
体の製造方法である。
R’nS i (R2)4−n(A) (式中R1は炭素数1〜6の炭化水素基、ビニル基、メ
タクリロキシ基、エポキシ基、アミン基、メルカプト基
、フッ素または塩素を有する有機基であり、R2はアル
コキシ基、アルコキシアルコキシ基、アセトキシ基およ
び塩素元素から選ばれる1種もしくは、複数の結合基で
あり、nはO〜4である。) この方法によれば、前記従来法と比較して耐久性のよい
被膜を得ることができ、しかも塗布浸漬法を使用するこ
とができるため、大型形状あるいは複雑な形状のプラス
チック成形体にも適用可能である。しかしながら、この
方法では、酸化ケイ素膜とブライマーとの密着性は良い
けれども、プラスチック成形体とブライマーとの密着性
はなお不充分である。その理由は、ブライマーとして使
用する前記ケイ素化合物とプラスチック成形体との間に
化学結合がほとんど形成されないためであると推定され
る。そのために、酸化ケイ素被膜とプラスチック成形体
との密着性はいまだ充分ではない。
が ゛しよ と る 本発明の目的は、密着性に優れた酸化ケイ素膜を有する
プラスチック成形体を提供することにある。
さらに、本発明の目的は、プラスチック成形体と酸化ケ
イ素膜の両者に密着性の優れたブライマーを用いた被覆
プラスチック成形体を提供することにある。
本発明の他の目的は、耐摩耗性、耐候性、耐薬品性など
の表面状態が改善された被覆プラスチック成形体を提供
することにある。
本発明者らは、前記従来技術の有する問題点を克服する
ために鋭意研究した結果、プラスチック成形体をシリル
パーオキサイド化合物によって被覆処理した後、該シリ
ルパーオキサイド化合物被覆層上に酸化ケイ素の被膜を
形成し、次いでシリルパーオキサイド化合物が熱分解し
てフリーラジカルを発生する条件下で熱処理することに
より、密着性に優れた酸化ケイ素被膜を有する被覆プラ
スチック成形体の得られることを見出し、その知見に基
づいて本発明を完成するに至った。
な   るだめの かくして、本発明によれば、(A)プラスチック成形体
、(B)下記一般式(I)で示されるシリルパーオキサ
イド化合物の被覆層、および(C)該シリルパーオキサ
イド化合物被覆層上に設けた酸化ケイ素被膜からなり、
かつ、シリルパーオキサイド化合物が熱分解する条件下
で熱処理されたものであることを特徴とする被覆プラス
チック成形体が提供される。
R4−n5 i (OOR’ )。     (I)(
式中、Rは互いに同一または相異なっていてもよく、炭
素数1〜6の炭化水素基、ビニル基、メタクリロキシ基
、エポキシ基、アミノ基、メルカプト基、フッ素を有す
る有機基または塩素を有する有機基を示し、R′は互い
に同一または相異なっていてもよく、アルキル基、アシ
ル基またはアリールアルキル基を示し、nは1〜4の整
数を示す) また、本発明によれば、プラスチック成形体を前記一般
式(I)で示されるシリルパーオキサイド化合物によっ
て被覆処理した後、該シリルパオキサイド化合物被覆層
上に酸化ケイ素の被膜を形成し、次いでシリルパーオキ
サイド化合物が熱分解する条件下で熱処理することを特
徴とする被覆プラスチック成形体の製造法が提供される
(以下余白) 以下、本発明の各構成要素について説明する。
(プラスチック成形体) 本発明に使用されるプラスチック成形体としては、特に
限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート
、ポリメチルメタクリレート、ポリアミド、ポリアセタ
ール、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンオ
キサイド、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルフォン
、芳香族ポリエステル、ポリエーテルケトン、ポリイミ
ド、ポリアクリロニトリル等に代表される熱可塑性樹脂
、エラストマー、およびそれらのポリマーブレンドから
なる成形体、ポリジエチレングリコールビスアリルカー
ボネート、フェノール樹脂等に代表される熱硬化性樹脂
成形体である。成形体の形状、大きさは任意である。
(シリルパーオキサイド化合物) 本発明で使用するシリルパーオキサイド化合物は、下記
一般式(I)で示される化学構造を有する化合物である
R4−、、S i (OOR′ )、、       
(I)(式中、Rは互いに同一または相異なっていても
よ(、炭素数1〜6の炭化水素基、ビニル基、メタクリ
ロキシ基、エポキシ基、アミノ基、メルカプト基、フッ
素を有する有機基または塩素を有する有機基を示し、R
′は互いに同一または相異なっていてもよ(、アルキル
基、アシル基またはアリールアルキル基を示し、nは1
〜4の整数を示す) シリルパーオキサイド化合物の具体例としては、ビニル
トリス(t−ブチルパーオキシ)シラン、ビニルトリス
(キュメンバーオキシ)シラン、ビニルトリス(アセチ
ルパーオキシ)シラン、ビニルトリス(ベンゾイルパー
オキシ)シラン、ビニルトリス(ラウロイルパーオキシ
)シラン、γ−グリシドキシプロビルトリス(t−ブチ
ルパーオキシ)シラン、γ−グリシドキシプロビルトリ
ス(キュメンバーオキシ)シラン、γ−グリシドキシプ
ロビルトリス(キュメンバーオキシ)シラン、γ−グリ
シドキシプロビルトリス(アセチルパーオキシ)シラン
、γ−グリシドキシプロビルトリス(ベンゾイルパーオ
キシ)シラン、γ−グリシドキシプロビルトリス(ラウ
ロイルパーオキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピ
ルトリス(t−ブチルパーオキシ)シラン、γ−メタク
リロキシプロピルトリス(キュメンバーオキシ)シラン
、γ−メタクリロキシプロプルトリス(アセチルパーオ
キシ)シラン、γ−メタクロキシプロピルトリス(ベン
ゾイルパーオキシ)シラン、γ−メタクロキシプロピル
トリス(ラウロイルパーオキシシラン)などを挙げるこ
とができる。
(被覆方法) 本発明の被覆プラスチック成形体は、プラスチック成形
体を前記シリルパーオキサイド化合物によって被覆処理
(第1工程)した後、該シリルパーオキサイド化合物被
覆層上に酸化ケイ素の被膜を形成しく第2工程)、次い
で熱処理する(第3工程)実質的に3工程からなる被覆
方法により製造される。
■第1工程 シリルパーオキサイド A による   理水発明にお
いては、シリルパーオキサイド化合物をブライマーとし
て使用する。
まず、シリルパーオキサイド化合物の1種または2種以
上を、トルエン、ヘキサン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、ヘプタン、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、アセトン、シクロヘキサノン等の有機溶剤に溶解し
て、ブライマー溶液を作成する。シリルパーオキサイド
化合物の濃度は適宜定めることができるが、溶液調製お
よび塗布作業の容易さ、所望の厚みのブライマー層を得
る観点から見て、通常、5〜50重量%の範囲が好まし
い。
このブライマー溶液をプラスチック成形体に、スピンコ
ード法、浸漬法、吹き付は法等により塗布した後、溶剤
を除去する。溶剤の除去は、シリルパーオキサイド化合
物が熱分解しない温度範囲で行なう。具体的には、1〜
2時間時間窓温で風乾するか、あるいは60 ’C程度
まで加熱して1〜5分間程度乾燥させる方法が好ましい
シリルパーオキサイド化合物の被覆層の厚さは、特に限
定されないが、通常、0,1〜10μm、好ましくは0
.5〜5μm程度である。この被覆層の厚さが過小であ
ると、ブライマーとしての初期の目的を達成することが
困難であり、逆に、過大であると、不経済である。
■第2工程 光 ケイ麦  の5成 シリルパーオキサイド化合物被覆層上に酸化ケイ素の被
膜を形成する方法としては、シランガスを用いたCVD
法、石英板をターゲットとしたスパッタ法、有機ケイ素
化合物の有機溶媒を用いたディッピング法、または酸化
ケイ素の過飽和状態のケイフッ化水素酸溶液中に浸漬し
酸化ケイ素被膜を析出させる析出法などがある。この中
では析出法が作業が簡単で、しかも均一な被膜を形成す
ることができるため好ましい。
この析出法については、特開昭61−12734号公報
に詳細に開示されている方法が適用でき1す る。すなわち、酸化ケイ素の過飽和状態のケイフッ化水
素酸溶液とは、ケイフッ化水素酸溶液に酸化ケイ素(シ
リカゲル、エアロジル、シソ力ガラス、その他酸化ケイ
素含有物など)を溶解させた後、水または試薬(ホウ酸
、塩化アルミニウムなど)を添加し、酸化ケイ素の過飽
和状態としたものである。この処理液にブライマー処理
したプラスチック成形体を浸漬すればよい。
酸化ケイ素の膜厚は、使用目的に応じて適宜定めること
ができるが、通常、数100人〜数1゜OOO人程度で
目的を達成することができる。
■第3工程 糺処1 本発明においては、シリルパーオキサイド化合物被覆層
上に酸化ケイ素の被膜を形成した後、熱処理を行なう。
この熱処理によりシリルパーオキサイド化合物を分解さ
せてフリーラジカルを発生させ、このフリーラジカルの
作用により化学結合を生じさせ、プラスチック成形体表
面と酸化ケイ素被膜とを強固に密着させる。
熱処理温度と時間は、使用するプラスチック成形体の熱
変形温度およびシリルパーオキサイド化合物の半減期に
よって決定することができる。例えば、ポリカーボネー
トやポリアクリレート、ポリブチレンテレフタレートな
どの成形体を用いるときは、90〜120℃で1〜2時
間熱処理すればよく、耐熱性の良好なポリエーテルイミ
ド成形体では、130〜170°Cで20〜50分間熱
処理すればよい。−船釣には、100℃程度で1〜2時
間熱処理すれば充分である。
熱処理の方法としては、操作の容易なことから熱風乾燥
機中で加熱することが好ましい。
■ 従来のシランカップリング剤などのケイ素化合物による
ブライマー処理では、ケイ素化合物とプラスチック成形
体表面との間に強固な化学結合は生じていない。
これに対し、シリルパーオキサイド化合物を用いるブラ
イマー処理では、熱処理によるシリルパ−オキサイド化
合物の熱分解によってフリーラジカルが発生し、化学反
応が進行する。そして、ラジカル機構によって、プラス
チック成形体表面と酸化ケイ素被膜とがブライマー層を
介して化学結合しているものと推定される。その結果、
ポリエステルやポリエチレンのように反応性基をもたな
いプラスチック成形体に対しても界面に強固な接着層が
形成される。
ラジカル機構により、例えば、次のような反応が生じて
いると推定できる。
熱処理を行ない、例えば、R55iOOR’構造を有す
るシリルパーオキサイド化合物を熱分解させると、R5
5iO・ラジカルと・OR’ ラジカルが発生し、Ra
5iO・ラジカルは酸化ケイ素のケイ素原子と結合する
。一方、・OR′ラジカルはプラスチックの炭素原子に
結合した水素原子を引き抜いてR′OHとなり、プラス
チック成形体表面にラジカルを発生させる。このプラス
チック表面に発生したラジカルが酸化ケイ素に結合した
前記R35iO基のケイ素原子と結合する。
もちろん、この他にも種々のラジカル反応機構が推定で
きるが、要するにシリルパーオキサイド化合物のブライ
マー層が熱処理の結果フリーラジカルを発生して化学反
応を進行させ、プラスチック成形体と酸化ケイ素被膜と
の間を化学結合により強固に接着させるものと推定でき
る。
また、Rがビニル基あるいはメタクリロキシ基であると
、発生したラジカルによって重合架橋反応が生じるため
、−層強固な接着層が形成される。
実」1例 以下、本発明を実施例および比較例を挙げて具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
[実施例1] ポリカーボネート平板(縦100mm、横100mm、
厚さ2mm)に、第1表に示す各種シリルパーオキサイ
ド化合物のn−ヘキサン溶液(濃度10重量%)を浸漬
法で塗布し、次いで熱風乾燥機中60℃で3分間乾燥し
た。乾燥後のシリルパーオキサイド化合物被膜の膜厚は
1μmであった。
上記処理を行なったポリカーボネート平板上に、特開昭
61−12734号公報に示されているのと同様の酸化
ケイ素被膜製造装置を用いて、酸化ケイ素被膜を析出さ
せた。
酸化ケイ素被膜製造装置は、外槽と内槽から成る浸漬槽
を有し、内槽と外槽の間には水が満しである。この水は
温度が35℃となるようヒータで加熱され、かつ温度分
布均一化のため撹拌機で撹拌されている。内槽は前部、
中部、後部から成り各部には工業用シリカゲル粉末を酸
化ケイ素の供給源として酸化ケイ素を溶解、飽和させた
20モル/12の濃度のケイフッ化水素酸水溶液を水を
用いて倍に希釈した3βの反応液が満たしである。ここ
で、循環ポンプを作動させ内槽後部の反応液を一定量ず
つ放出してフィルターで濾過し、内槽前部へ戻す処理液
循環を開始した。
その後、0.5モル/℃のホウ酸水溶液を連続的に内槽
後部に摘下し10時間保持した。この状態で反応液は適
度な酸化ケイ素過飽和度を有する処理液となった。
ここでフィルターの絶対除去率を1.5μmおよび処理
液循環量を240mβ/分に調整した。
そして、上記処理を行なったポリカーボネート平板を内
槽中部に垂直に浸漬し、16時間保持した。
しかる後、ポリカーボネート平板を浸漬槽から取り出し
、熱風乾燥機中110℃で1時間加熱して、シリルパー
オキサイド化合物を熱分解させた。
得られた被覆ポリカーボネート平板の酸化ケイ素被覆層
の膜厚は約5,000人であった。
被覆プラスチック成形体の特性について測定した結果を
第1表に示す。
[実施例2] プラスチック成形体として、ポリエーテルイミド平板(
縦100mm、横100mm、厚さ16mm)を用い、
熱処理を150℃で30分行なった以外は実施例1と同
様にして被覆ポリエーテルイミド平板を得た。
[実施例3] プラスチック成形体として、ポリメチルメタクリレート
平板(縦100mm、横100mm、厚さ1.4mm)
を用いた以外は、実施例1と同様にして被覆ポリメチル
メタクリレート平板を得た。
[実施例4〕 プラスチック成形体として、ポリブチレンテレフタレー
ト平板(縦100mm、横100mm、厚さ1.4mm
)を用いた以外は、実施例1と同様にして被覆ポリブチ
レンテレフタレート平板を得た。
[実施例5コ シリルパーオキサイド化合物のn−ヘキサン溶液(濃度
40%重量%)を用いた以外は実施例1と同様にして被
覆ポリカーボネート平板を得た。
なお、乾燥後のシリルパーオキサイド被覆層の膜厚は4
μmであった。
[比較例] 比較のために、シリルパーオキサイド化合物によるブラ
イマー処理を行なっていないプラスチック成形体につい
ても実施例1と同様にして酸化ケイ素被膜を形成させた
得られた被覆プラスチック成形体について密着性テスト
などを行なった結果を第1表にまとめて示す。
〈測定方法〉 11止孟込±: 被覆プラスチック平板面に粘着テープを貼りつけ、90
度方向に急激に剥す。酸化ケイ素被膜が剥れるとX、剥
れない場合を○とした。また、部剥れた場合ば△とした
肚侯店: 被覆プラスチック平板面をカーボンアーク型のウェザオ
メーター(WE−3un−DC;東洋理化株式会社製)
中で200時間暴露した後、密着性テストを行なった。
評価方法は密着性テストと同じ。
討Jしに牲: 被覆プラスチック平板面を熱水中で1時間煮沸した後、
密着性テストを行なった。評価方法は密着性テストと同
じ。
肚烈店: 被覆プラスチック平板面をオーブン中80℃で50時間
放置した後、密着性テストを行なった。
評価方法は密着性テストと同じ。
#UL!1: 被覆プラスチック平板面を恒温恒湿機にて65℃、95
%RHで3週間放置した後、密着性テストを行なった。
評価方法は密着性テストと同じ。
第1表から明らかなように、本発明の被覆プラスチック
成形体は、優れた密着性を有し、耐候性、耐熱性、耐湿
性等に優れている。
(以下余白) 弦月Rと弧宋 本発明によれば、ブライマーとしてシリルパーオキサイ
ド化合物を用いることにより、プラスチック成形体と酸
化ケイ素の両方に密着性の優れたブライマー層を有する
酸化ケイ素被覆プラスチック成形体を得ることができる
そして、本発明の被覆プラスチック成形体は、酸化ケイ
素被膜の密着性、表面硬度、耐候性、耐薬品性、透湿性
、吸湿性などが大幅に改善された成形体であるから、例
えば、光磁気ディスク用ポリカーボネート樹脂基板や磁
気ディスク用プラスチック基板、車や電車の窓ガラスの
代用としてのポリカーボネート樹脂基板をはじめ広範な
分野において用いることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)プラスチック成形体、(B)下記一般式(
    I )で示されるシリルパーオキサイド化合物の被覆層
    、および(C)該シリルパーオキサイド化合物被覆層上
    に設けた酸化ケイ素被膜からなり、かつ、シリルパーオ
    キサイド化合物が熱分解する条件下で熱処理されたもの
    であることを特徴とする被覆プラスチック成形体。 R_4_−_nSi(OOR′)_n( I )(式中、
    Rは互いに同一または相異なっていてもよく、炭素数1
    〜6の炭化水素基、ビニル基、メタクリロキシ基、エポ
    キシ基、アミノ基、メルカプト基、フッ素を有する有機
    基または塩素を有する有機基を示し、R′は互いに同一
    または相異なっていてもよく、アルキル基、アシル基ま
    たはアリールアルキル基を示し、nは1〜4の整数を示
    す)
  2. (2)プラスチック成形体を下記一般式( I )で示さ
    れるシリルパーオキサイド化合物によって被覆処理した
    後、該シリルパーオキサイド化合物被覆層上に酸化ケイ
    素の被膜を形成し、次いでシリルパーオキサイド化合物
    が熱分解する条件下で熱処理することを特徴とする被覆
    プラスチック成形体の製造法。 R_4_−_nSi(OOR′)_n( I )(式中、
    Rは互いに同一または相異なっていてもよく、炭素数1
    〜6の炭化水素基、ビニル基、メタクリロキシ基、エポ
    キシ基、アミノ基、メルカプト基、フッ素を有する有機
    基または塩素を有する有機基を示し、R′は互いに同一
    または相異なっていてもよく、アルキル基、アシル基ま
    たはアリールアルキル基を示し、nは1〜4の整数を示
    す)
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