JPH0288388A - 小型ジェット推進艇 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、１人乗りまたは２〜３人乗りで海上を高速
で航走する小型ジェット推進艇に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、エンジン付きの小型船舶であって、水上を滑走す
るようにした小型ジェット推進艇が広く用いられている
。この推進艇は船内にエンジンを装備し、高速で水上を
滑走してスラローム、ジャンプ、トリックなどの種々の
運動を行なわせるものであり、船体中心線上に座席を設
けるとともにその前部に操作ハンドルを設け、人が座席
に跨ってその両側のデツキに足を乗せて操縦を行なうよ
うにしている。またこの小型ジェット推進艇を釣り船と
、して利用することも行なわれている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記ジェット推進艇は水上を高速で滑走して急旋回など
の種々の運動を行なうために、滑走中に大きな傾斜モー
メントが作用して転覆することもしばしば生じる。この
ため、船体は運動性能が優れたコンパクトな構成を保ち
ながら、大きな復原力を有することが望まれる。

ところが、一般に大きな復原力を有する構造にすると、
船体の幅が太き（なって運動性能が低下することになる
。

また釣り船として利用する場合には、釣り竿などの長尺
物の置場が問題であり、限られたスペース内で邪魔にな
らないようにかつ波などによって流されないように保管
する必要がある。

この発明は、このような従来の課題の解決のためになさ
れたものであり、コンパクトな構成で運動性能が優れて
いるとともに、復原力が大きくて安定して滑走すること
ができ、しかも釣り竿などの長尺物を保管することがで
きる収納部を有する小型ジェット推進艇を提供すること
を目的とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

この発明は、ＦＲＰでそれぞれ一体に成形されたデツキ
部材と船体部材とが互いにその周縁部で接合されてなる
小型ジェット推進艇であって、デツキ部材には船尾端を
除く周縁部にブルワークが形成されるとともに船体中心
線上に座席および操作ハンドル用台が突出して形成され
てその両側にデツキが形成され、このブルワークは浮力
体として°機能するようにその内部に浮力空間が形成さ
れ、このブルワーク内にはその長さ方向に延びる物入れ
が形成されるとともに、その開口部がブルワークの後端
部に形成され、この開口部には水蜜構造の蓋が着脱可能
に取付けられているものである。

〔作用〕

上記構成では、ブルワークにより大きな浮力の浮力空間
が形成され、これによって種々の運動に対して優れた安
定性を発揮することかで′きるともに、ブルワーク内に
細長い収納部が設けられているため・に、釣り竿などの
長尺物を安全に保管することができる。

（実施例） 第１図および第２図において、艇体１はＦＲＰでそれぞ
れ一体に成形された船体部材２とデツキ部材とが互いに
その周縁部で接合されてなり、この船体部材２とデツキ
部材とによって囲まれる部分が排水容積となるように密
閉空間に形成されている。船体部材２は船底板２０と船
側板２２とを有し、デツキ部材はデツキ３とその中央部
に突出。

して形成された座席台５と船尾端を除く周縁部に形成さ
れた立上り部３１とからなり、立上り部３１の上端は折
返されて折返し部３３が形成され、この折返し部３３の
下端部が船側板２２の上端部と重ね合わされて互いに接
合されている（接合部２３）。

上記立上り部３１と折返し部３３および船側板２２との
間（内側）に密閉空間からなる浮力空間３０が形成され
てブルワーク８が形成されている。

この浮力空間３０中には前後方向に延びる仕切壁８１が
取付けられてその上側に釣り竿１１が収納される物入れ
８０が形成されている。またこのブルワーク８の後端部
には開口部が形成され、この開口部には水密構造の蓋８
８が着脱可能に取付けられている。

またデツキ部材には、船体中心線上に座席台５および操
作ハンドル用台６が突出して形成され、その両側にはブ
ルワーク８との間にデツキ３が形成され、このデツキ３
は船首部で互いに連続して形成されるとともにほぼ単一
平面に形成され、このデツキ３の船尾端は開放して形成
されている。

上記操作ハンドル用台６には操作ハンドル６ｏが取付け
られ、座席台５上にはその後部に座席５ｏ、前部に座席
５１が形成されている。

デツキ３の後端部付近には、ステップ３５がデツキ３と
一体に形成され、このステップ３５は高速滑走時に人が
足を踏張ることができるようにするために設けられてい
る。

操作ハンドル用台６および座席台５の下側にはエンジン
ルーム１２が形成され、このエンジンルーム１．２中に
は図示しないエンジンなどが配置され、このエンジンに
よってプロペラが回転して船底の水吸引口から水を吸引
して流路を通し、船尾で水平方向に揺動するノズルから
水を後方の所定方向に噴射させることにより、旋回力お
よび推進力を生じさせるようにしている。

第３図はこの発明の別の実施例を示し、船体主要部の構
成および立上り壁３１と折返し部３３および船側板２２
との間に浮力空間３０が形成さ鶴たブルワーク８の構成
は上記同様であるが、この例では浮力空間３０の上部に
筒体９が配置され、この筒体９の周囲にはプラスチック
の発泡体９２が充填されている。この筒体９は一対のＵ
字状の取付は片９１によりブルワーク８の内面に対して
固定されている。そしてこの筒体９の内部の細長い空間
により物入れ９０が形成され、その後端部は図示を省略
しているが、上記第１図に示すような水密構造の蓋８８
が着脱可能に取付けられている。

図面では両方のブルワーク８に物入れ８０．９０を形成
させた例を示しているが、一方のブルワーク８にのみ物
入れ８０．９０を構成させてもよい。

上記構成では、急旋回などで大きな傾斜モーメントが作
用した際に、両船側部のブルワーク８が大きな浮力の浮
力空間３０を有しているために、復原力が大きく、滑走
時の種々の運動に対して優れた安定性を発揮する。また
通常の滑走時には釣り竿１１は物入れ８０．９０中に収
納しておくが、物入れ８０．９０は蓋８８により水密構
造で密閉されているために、内部に水が入ることがなく
、このためブルワーク８を浮力本体として有効に作用さ
せることができる。さらに、万一１８０“転覆してしま
った場合には、片側のＭ２Ｒを開口することにより物入
れ８０．９０中に水を入れて浮力を減少させ、これによ
って艇体１を容易に復原させることができる。

また物入れ８０．９０は、本来の艇体構造内に形成され
て外表面に突出しないために、大が艇体上を移動する際
に邪魔にならず、また波が艇体上に打ち、上げられても
釣り竿などが流されるおそれがない。

なお、物入れ８０．９０用の開口部および蓋８８をブル
ワークの後端部に設けたのは、構造を簡単にするととも
に強度面でも有利なためである。

すなわち物入れの開口部をブルワーク８の上部または側
部に形成すると、開口部も長くなって構造が複雑になる
ばかりでなく、水密構造にすることも困難になり、さら
にブルワークの強度を弱める。

ことにもなるからである。

〔発明の効果〕

以上説明したように、この発明によれば、船体部材とデ
ツキ部材とから構成される船体においてその周縁部のブ
ルワークにより大きな浮力の浮力空間を形成し、これに
よって種々の運動に対して優れた安定性を発揮すること
ができるとともに、ブルワーク内に細長い収納部を設け
ているために、釣り竿などの長尺物を安全に保管するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例を示す船体の斜視図、第２図
はその横断面図、第３図は他の実施例を示す横断面図で
ある。 １・・・艇体、２・・・船体部材、３・・・デツキ、５
・・・座席台、６・・・操作ハンドル用台、８・・・ブ
ルワーク、９・・・筒体、３０・・・浮力空間、３１・
・・立上り壁、８０・・・物入れ、８１・・・仕切壁。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ＦＲＰでそれぞれ一体に成形されたデッキ部材と船
   体部材とが互いにその周縁部で接合されてなる小型ジェ
   ット推進艇であって、デッキ部材には船尾端を除く周縁
   部にブルワークが形成されるとともに船体中心線上に座
   席および操作ハンドル用台が突出して形成されてその両
   側にデッキが形成され、このブルワークは浮力体として
   機能するようにその内部に浮力空間が形成され、このブ
   ルワーク内にはその長さ方向に延びる物入れが形成され
   るとともに、その開口部がブルワークの後端部に形成さ
   れ、この開口部には水密構造の蓋が着脱可能に取付けら
   れていることを特徴とする小型ジェット推進艇。