JPH0285019A - パワーユニットダンパー - Google Patents

パワーユニットダンパー

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JPH0285019A
JPH0285019A JP1078940A JP7894089A JPH0285019A JP H0285019 A JPH0285019 A JP H0285019A JP 1078940 A JP1078940 A JP 1078940A JP 7894089 A JP7894089 A JP 7894089A JP H0285019 A JPH0285019 A JP H0285019A
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power unit
ball
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disc
joint
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Masamitsu Kojima
正光 小島
Masaki Mochimaru
昌己 持丸
Ikuo Shimoda
郁夫 下田
Masaru Iwakura
岩倉 勝
Takanobu Ide
井手 孝信
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Oiles Industry Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
Oiles Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車のパワーユニット(エンジン+トラン
スミッション等による)のロール振動を粘性剪断抵抗を
利用して減衰するパワーユニットダンパーに関する。
(従来の技術) 従来、パワーユニットダンパーとしては、例えば、実開
昭63−14036号公報に記載されている粘性ダンパ
ーが知られている。
この従来公報には、パワーユニットに固定された円板と
、該円板を隙間余裕を持って内部に収容する円板収容空
間を有するケーシングと、前記円板とケーシングとの隙
間に密封充填された粘性流体と、前記ケーシングと車体
間を連結するリンク機構とによって構成された粘性ダン
パーが示されていて、前記リンク機構によりパワーユニ
ットのロール変位に伴なうパワーユニットと車体との相
対変位をケーシングと円板との相対回転変位に変換する
ようにしている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、パワーユニットと車体とは、あらゆる方
向の弾性変形を許容するゴム弾性体により支持されてい
る為、パワーユニットと車体との相対変位は、ロール方
向の変位のみではなく、ロール直交方向等のあらゆる方
向の変位成分を含むランダム相対変位となる。
即ち、パワーユニットと車体との相対変位は、パワーユ
ニットによるロール変位影響が主体とはなるものの、路
面の突起の乗り越えや転舵等による車体側からの外乱影
響も同時に受ける。
従って、このようなパワーユニットダンパーのリンク機
構には、ロール変位に直交する方向の変位を吸収する機
能を持たせる必要があり、具体的には、下記に列挙する
手段が考えられる。
■ リンク機構のリンクをバネ板リンクとする。
■ リンク機構の車体連結部とケーシング連結部の少な
くとも一方にラバーブツシュを設ける。
■ 前記■のバネ板リンクと前記■のラバーブツシュを
併用する。
しかしながら、前記■のバネ板リンクタイプにあっては
、リンクを引っ張る方向にロール相対変位する時には問
題ないが、リンクを圧縮する方向にロール相対変位する
時にはバネ板自体が曲がり変形し、この弯曲変形分、回
転変位に変換される相対変位の量が小さくなる。
また、前記■のラバーブツシュ介装タイプにあっては、
ロール方向の相対変位時にもラバーブツシュが弾性変形
し、この弾性変形の分、回転変位に変換される相対変位
の量が小さくなる。
更に、前記■の併用タイプにあっては、弯曲変形と弾性
変形により回転変位に変換される相対変位の量が非常に
小さくなる。
以上、上記■、■、■の手段を採用した場合、ランダム
相対変位には対応し得ても、回転変位の量で決まるロー
ル振動の減衰効果を犠牲にしてしまう。
(発明の目的) 本発明は、上記のような問題に着目し、ランダム相対変
位に部分に設けられるパワーユニットダンパーにおいて
、ランダム相対変位に対応しながら高いロール振動の減
衰吸収効果を確保することを第1の目的とする。
また、ランダム相対変位に対応しながら高いロール振動
の減衰吸収効果を確保すると共に、アイドリンク時等に
生じる微振動の吸収効果をも確保することを第2の目的
とする。
(課題を解決するための手段) 上記第1の目的を達成するために本発明のパワーユニッ
トダンパーでは、リンク機構とボールジヨイントにより
ランダム相対変位を回転変位に変換し、この回転変位に
より粘性減衰作用を発揮させる手段とした。
また、第2の目的を達成するために、ボールジヨイント
部に非線形ばね定数特性を有する弾性部材を加えた。
即ち、請求項1記載の発明では、車体もしくはパワーユ
ニットのいずれか一方に固定された円板と、前記円板を
隙間余裕を持って内部に収容する円板収容空間を有する
ケーシングと、前記円板とケーシングとの隙間に密封充
填された粘性流体と、前記ケーシングの外周部に形成さ
れた第1ボールシート面に球面摺動可能に支持された第
1ジョイントボールと、車体もしくはパワーユニットの
他方に設けられた第2ボールシートに球面摺動可能に支
持された第2ジヨイントボールと、前記両ジョイントボ
ールを変形や伸縮を許容せず剛性的に連結するリンクと
、を備えている事を特徴とする手段とした。
また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明に
、第1ボールシート面あるいは第2ボールシート面の少
なくとも一方に設けられ、微小撓み域のはね定数が小さ
い非線形ばね定数特性を持つ弾性部材を加えた手段とし
た。
(作 用) 請求項1記載のパワーユニットダンパーの作用を説明す
る。
ダンパー組付時には、円板を、車体とパワーユニットの
いずれか一方に固定し、ケーシングを、第1ジョイント
ボール、第2ジヨイントボール及びリンクを介して車体
とパワーユニットの他方に固定することで組み付けが行
なわれる。
パワーユニットが往復ロール変位を伴なう振動(以下、
ロール振動)をする時には、パワーユニットと車体の相
対変位のうちロール方向変位成分については、相対変位
による力がリンクに対し圧縮方向に作用しても引張方向
に作用しても、両ジョイントボール部での球面摺接結合
により両結合中心点に遊びが無い為、相対変位による移
動量が無駄なく円板とケーシングとの相対回転変位に変
換される。
そして、この相対回転変位により、円板とケーシングと
の隙間に密封充填された粘性流体により剪断抵抗が与え
られる為、パワーユニットからのロール振動が減衰され
、車体側への振動伝達力が低減する。
請求項2記載のパワーユニットダンパーの作用を説明す
る。
アイドル時等に生じる微振動については、これを許容す
る構造を設けなかった場合には、粘性流体が微振動によ
り硬く高粘度の状態となり、パワーユニットからの振動
が直接車体側へ伝達され、車室内に不快なこもり音が発
生する。
この対策として微振動を許容する為、ボールジヨイント
部にガタを設けた場合には、ボールシートとジヨイント
ボールとの衝突により打音が発生するし、中立位置復帰
機能を持たない。
これに対し、第1ボールシート面あるいは第2ボールシ
ート面の少なくとも一方には、微小撓み域のばね定数が
小さい非線形ばね定数特性を持つ弾性部材を設けている
為、アイドル時等で微振動が入力される時は、打音を生
じることなく、中立位!復元力を持ちながら、微小撓み
域の小さいばね定数でこの微振動が吸収されることにな
る。
また、弾性部材で許容される変位は非常に小さい為、パ
ワーユニットと車体との相対変位が大きい時には、微小
撓み域の初期微小変位が弾性部材で許容されるだけでほ
とんどの変位は回転変位に変換されることになり、ロー
ル振動の減衰吸収効果を阻害することはない。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、構成を特徴する 請求項1に対応する第1実施例のパワーユニットダンパ
ーAは、第3図に示すように、センターメンバ1 (車
体)とパワーユニット2(横置きエンジン+トランスア
クスル)との間に、パワーユニットマウント3とは独立
した位置に適応されている。
前記パワーユニットダンパーAは、第1図及び第2図に
示すように、パワーユニット2にボルト4及びパワーユ
ニット側ブラケット5を介して固定される円板10と、
該円板10を隙間余裕を持って内部に収容する円板収容
空間11aを有するケーシング11と、前記円板10と
ケーシング11との隙間に密封充填されたシリコーンオ
イル等による粘性流体12と、前記ケーシング11の外
周部に形成された第1ボールシート面13に球面摺動可
能に支持された第1ジヨイントボール14と、センター
メンバ1に車体側ブラケット6を介して設けられる第2
ボールシート15に球面摺動可能に支持された第2ジョ
イントボール16と、前記両ジヨイントボール14,1
6を変形や伸縮を許容せず剛性的に連結するリンク17
と、を備えている。
粘性ダンパーは、前記円板10とケーシング11と粘性
流体12とで構成され、その中心点Cと、第1ボールシ
ート面13と第1ジョイントボール14との結合中心点
C2とをパワーユニット2のロール中心軸C8の直交方
向に一致させている。
前記円板10は、内筒18と一体に、例えば、アルミニ
ュウム合金、炭素鋼、ステンレス鋼や繊維強化金属等の
金属素材により形成され、且つ、内筒18は、その中央
部を大径筒部18aとし両側部を小径筒部18bとして
いる。
前記ケーシング11は、相対回転軸に直交する方向に半
割りにした2つのケーシング部材をリベット19により
結合して形成され、前記内筒1日のうち小径筒部+8b
との間にシール材として0−リング20を介装させてい
る。そして、前記ケーシング11は、第1ボールシート
面13を一体に形成している為、耐熱性、摺動特性及び
機械的強度に優れた合成樹脂素材、例えば、ポリアセタ
ール等により形成される。
そして、前記ケーシング11の円板収容空間11aの内
面には、円板10に対し両側から等間隔位置で接する円
環状突条11bを形成している。
前記第1ジョイントボール14.第2ジョイントボール
16及びリンク17は、例えば、アルミニュウム合金、
炭素鋼、ステンレス鋼や繊維強化金属等の金属素材によ
り一体に形成されている。
前記第1ジョイントボール14は、リンク幅を越えた幅
のスリット13aを有する第1ボールシート面13に球
面摺動可能に組み付けられている。
前記リンク17は、第1ジョイントボール14からパワ
ーユニット2のロール中心軸CRの平行方向に延出する
第1リンク部17aと、第2ジョイントボール16から
パワーユニット2のロール中心軸CFlの平行方向に延
出する第2リンク部17bと、第1リンク部17aと第
2リンク部17bとをパワーユニット2のロール中心軸
C8の直交方向に連結する第3リンク部17cとによっ
て構成されている。
前記第2ボールシート15は、スリットt5aを有する
合成樹脂素材により形成され、内面を第2ボールシート
面15bとし、外周部の2個所に抜は止め爪15cが突
設されると共に、外周部の1個所に回転止め爪15dが
突設され、1枚板で形成された車体側ブラケット6に対
し抜は及び回転を防止して組み付けられるようにしてい
る。
そして、第2ボールシート15と第2ジョイントボール
16との結合中心点C3は、粘性ダンパー中心点C7と
結合中心点C2とを結ぶ延長線上に配置され、しかも、
この結合中心点C1は車体側ブラケット6の板中心と一
致している。
次に、作用を説明する。
(イ)ダンパー組付時 パワーユニット2側の組み付けは、内筒18の両端にカ
ラー7を配し、パワーユニット側ブラケット5の取付穴
及び内筒18にポルト4を挿着し、ナツト8により締め
付け、円板10をパワ・−ユニット2に固定することで
行なわれる。
センターメンバ1側の組み付けは、スリット15aを押
し開くことで嵌め込まれた第2ボールシート15の抜は
止め爪15cを車体側ブラケットの図外の対応型穴に合
わせて挿着し、回転止め爪15dを撓ませながら第2ボ
ールシート15を約90度回転させ、回転止め爪15d
が車体側ブラケット6の型穴6aに入り込み回転しない
状態とすることで行なわれる。
(ロ)ロール変位入力時 パワーユニット2が、第3図の矢印に示すように、ロー
ル振動をする時の振動減衰作用について説明する。
まず、センターメンバ1とパワーユニット2との相対変
位のうちロール方向変位成分のみに着目し、第4図に示
すように、車体側の結合中心点C3を固定点とし、パワ
ーユニット側の結合中心点C1が移動jlβだけ直線変
位すると仮定する。
この場合、直線変位による力がリンク17に対し圧縮方
向に作用しても引張方向に作用しても、球面摺接結合に
よる両結合中心点C2,C3に遊びが無い為、直線変位
による移動量βが無駄なく円板10とケーシング11と
の相対回転変位θに変換される。
そして、この相対回転変位θにより、円板10とケーシ
ング11との隙間に密封充填された粘性流体12により
剪断抵抗が与えられる為、パワーユニット2のロール振
動が減衰され、センターメンバ1側への振動伝達力が低
減する。
尚、パワーユニット2がO−小振動をする時には、車体
側からセンターメンバ1に入力される外乱等により、ロ
ール方向の変位成分のみではなく、ロール直交方向の変
位成分も含むランダム変位となる。
しかし、このロール直交方向変位は、第5図に示すよう
に、第1ボールシート面13と第1ジョイントボール1
4及び第2ボールシート面15bと第2ジヨイントボー
ル16とが、結合中心点C2,C3を移動させることな
く相対位置関係の変化に追従する球面接触作用を示す為
、円滑にロール直交方向変位が吸収される。
尚、第5図に示すように、ロール直交方向変位量dが相
当に大きな量であろうと、変形量限界により規制される
場合のように許容限度を越えてしまうことが無く、前述
の球面接触作用により、ロール振動減衰作用にはほとん
ど影響を与えないで吸収出来るし、ロール方向及びロー
ル直交方向以外の変位に対しても球面接触作用によりそ
の変位が吸取される。
以上説明してきたように、第1実施例のパワーユニット
ダンパーAにあっては、以下に列挙する効果が得られる
■ リンク17を変形や伸縮を許容しない金属剛体によ
り形成すると共に、その両端部を球面摺接結合構造とし
た為、パワーユニット2とセンターメンバ1とのランダ
ム相対変位対応しながらパワーユニット2のロール振動
の高い減衰吸収効果が確保される。
■ 第1ジョイントボール14を球面摺動可能に支持す
る第1ボールシート面13をケーシング11の外周部に
一体に形成した為、別途にボールシート部材を要さず、
部品点数の削減によりコスト的にスペース的に有利とな
ると共に、力の伝達が確実で強度的にも有利となる。
更に、第1ボールシート面13は樹脂である為、金属材
による第1ジョイントボール14の球面摺動摩擦抵抗を
低く抑えることが出来る。
■ 粘性ダンパーの中心点C1と、第1ボールシート面
13と第1ジョイントボール14との結合中心点C2と
をパワーユニット2のロール中心軸CRの直交方向に一
致させた為、ケーシング11への曲げモーメント入力が
無くなり、粘性ダンパーの耐久性向上を図れる。
また、回転支持部(大径筒部18a)へのこじれ入力も
無い為、高いロール振動減衰効果を確保出来るし、更に
、0−リング部(小径筒部18b)へのこじれ入力も無
い為、高いシール性を確保出来る。
■ ケーシング11の円板収容空間11aの内面には、
円板10に対し両側から等間隔位置で接する円環状突条
flbを形成した為、この円環状突条11bにより円板
10が円板収容空間11aの中間位置に位置決め設定さ
れると共に、0−リング20側への粘性流体12の流れ
を阻止するシール効果が同時に達成される。
■ 第1ジョイントボール14、第2ジヨイントボール
16およびリンク17は、例えば、アルミニュウム合金
、炭素鋼、ステンレス鋼や繊維強化金属等の金属素材に
より一体に形成したため、強度の向上を図り得ると共に
、コスト的にも有利となる。
■ 円板10を内筒18と一体に形成した為、円板10
の固定を確実にすると共に、溶接等を不要にしてコスト
的にスペース的に有利にすることが出来る。
■ 内筒18は、その中央部を大径筒部18aとし両側
部を小径筒部18bとし、大径間部18a側で円板10
を支持し、小径筒部18b側にO−リング20を設けた
為、ロール振動減衰時に円板10に加わる力をケーシン
グ11を傾動させることなく整然と支持出来ると共に、
相対回転による0−リング20でのフリクションを小さ
く抑えることが出来る。
■ 第2ボールシート15と第2ジョイントボール16
との結合中心点C1は、粘性ダンパー中心点C5と結合
中心点C2とを結ぶ延長線上に配置し、しかも、この結
合中心点C3を車体側ブラケット6の板中心と一致させ
た為、粘性ダンパーへのこじれ入力が最小に抑えられる
と共に、車体側ブラケット6の板の曲がりを防止するこ
とが出来る。
■ 第2ボールシート15は、スリット15aを有する
合成樹脂素材により形成し、内面を第2ボールシート面
15bとし、外周部の2個所に抜は止め爪15cを突設
すると共に、外周部の1個所に回転止め爪15dを突設
した為、第2ジヨイントボール16や車体側ブラケット
6に対し、治具や固定具を要することなく容易に取付け
ることが出来る。
以上、第1実施例を第1図〜第5図に基づいて説明して
きたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものでは
なく、以下その変形例について説明する。
例えば、パワーユニットダンパーAがパワーユニットマ
ウント3とは独立した位置に適応した例を示したが、第
6図に示すように、パワーユニットマウント3の内筒側
ボルトを円板10の固定用のボルトとして共用してパワ
ーユニットダンパーAを並設した適応例であっても良い
し、更に、第7図に示すように、パワーユニットマウン
ト3に内蔵状態でパワーユニットダンパーAを並設した
適応例であっても良い。
また、第1ジヨイントボール14を球面摺動可能に支持
する第1ボールシート面1°3をケーシング11に一体
に形成した例を示したが、第8図に示すように、耐摩耗
性の第1ボールシート21をケーシング11に埋設し、
第1ボールシート面13をこの第1ボールシート21に
形成したものであっても良い。
また、第1ジヨイントボール14、第2ジョイントボー
ル16及びリンク17は、例えばアルミニウム合金、炭
素鋼、ステンレス綱や繊維強化金属等の金属素材により
一体に形成した例を示したが、第9図に示すように、第
1ジヨイントボール14と第1リンク部17aとを一体
に形成し、第2ジヨイントボール16.第2リンク部1
7b及び第3リンク部17cとはナツト17dにより後
付けするようにしても良く、この場合には、ケーシング
11にスリット13aを形成することを要しない。更に
、第10図に示すように、リンク17と両ジョイントボ
ール14,16を別体で形成し、カシメ等により一体に
固定して形成しても良い。
また、第11図及び第12図に示すように、抵抗面に同
心状の凹凸部10d、lldを設け、該凹凸部10d、
lidを互いに嵌め合わせて粘性剪断抵抗を増すように
してみ良いし、抵抗面にしぼり加工をして凹凸面を形成
し、抵抗面積を増やしても良い。
また、第13図に示すように、シール性を高める為、外
周側にもO−リング30を介装させ、該0−リング30
の外周にさらに漏れた粘性流体を溜めるための粘性流体
溜り31を設けるようにしても良い。
次に、請求項2記載の発明に対応する第2実施例のパワ
ーユニットダンパーBについて説明する。
前記パワーユニットダンパー日は、第14図及び第15
図に示すように、パワーユニットに固定される円板10
と、該円板10を隙間余裕を持って内部に収容する円板
収容空間11aを有するケーシング11と、前記円板1
0とケーシング11との隙間に密封充填されたシリコー
ンオイル等による粘性流体12と、前記ケーシング11
の外周位置に形成される第1ボールシート面40に装着
された第1シート41と、該第1シート41のボールシ
ート41aに球面摺動可能に支持された第1ジョイント
ボール14と、車体側ブラケットに設けられる第2シー
トカバー42と、該第2シートカバー42の内面により
形成される第2ボールシート面43に装着された第2シ
ート44(弾性部材)と、該第2シート44のボールシ
ート面44aに球面摺動可能に支持された第2ジョイン
トボール16と、前記両ジョイントボール14,16を
変形や伸縮を許容せず剛性的に連結するリンク17とを
備えている。
前記第2シート4゛4は、第16図に示すように、内面
に第2ジヨイントボール16と接するボールシート面4
4aが形成され、外面に第2ボールシート面43とは接
しない凹部44bが形成され、該凹部44bには第2ボ
ールシート面43と所定のストッパクリアランスSC(
0,5mm〜1.5mm程度)を介して突出する凸部4
4 cが形成されている。
尚、45はダストブーツである。
次に、第2実施例の作用を説明する。
アイドル時等に生じる微振動については、これを許容す
る構造を設けなかった場合には、粘性流体12が微振動
により硬く高粘度の状態となり、パワーユニットからの
振動が直接車体側へ伝達され、車室内に不快なこもり音
が発生する。
この対策として微振動を許容する為、ボールジヨイント
部にガタを設けた場合には、ボールシートとジヨイント
ボールとの衝突により打音が発生するし、中立位置復帰
機能を持たない。
これに対し、第2シート44のばね定数特性は、第21
図に示すように、アイドル時の振幅領域である微小撓み
域でのばね定数に、は非常に小さな値としく k + 
#0.5kg/mm) 、この金小撓み域から前記スト
ッパクリアランスSCが無くなる底付き位置までのばね
定数に2は、加速時のこもり音に悪影響を与えない小さ
な値としく kz 場3kg/mm) 、それ以降の撓
み域でのばね定数に3は、例えば、最大撓み量が5mm
程度というように極力撓み量を小さくするべく非常に大
きな値としていて、はね定数特性としては、所謂、非線
形ばね定数特性を持つように設定されている。
従って、アイドル時等で微振動が入力される時は、微小
撓み域の非常に小さいばね定数に1でこの微振動が吸収
されることになる。
また、この全振動吸収時には、ボールジヨイント部にガ
タを設定した場合の様な、打音を生じることがないし、
さらに、中立位置復元力をも持つ。
また、加速時においてこもり音を発生する様な振動が入
力される時には、第22図に示す減衰力特性での力Fよ
りも大きな荷重位置にストッパクリアランスSCが無く
なる底付き位置を設定し、この撓み領域までは小さなば
ね定数に2が保たれる為、このこもり音の原因となる振
動が吸収され、加速時のこもり音に悪影響を与えない。
また、ロール振動入力時等でパワーユニットと車体との
相対変位が大きい時には、ストッパクリアランスSCが
無くなる底付き位置以降の非常に大きなばね定数に3に
より、最大撓み量が小さく抑えられている為、第2ボー
ルシート44で許容される変位は非常に小さく、はとん
どの変位は回転変位に変換されることになり、ロール振
動の減衰吸収効果を阻害することはない。
以上、第2実施例を第14図、第15図及び第21図、
第22図に基づいて、第1実施例とは異なる構成及び作
用を中心に説明してきたが、具体的な構成はこの第2実
施例に限られるものではなく、以下その変形例について
説明する。
例えば、第2ボールシートとしては、微小撓み域のばね
定数が小さい非線形ばね定数特性を持つ弾性部材であれ
ば良く、第17図に示すように、ボールシート面44a
側に多数の環状凹部44dを設けた第2ボールシート4
4′ としても良いし、第18図〜第20図に示すよう
に、連結部44eで分割されたストッパクリアランスS
C°を持つ第2ボールシート44”としても良い。
また、第2実施例では第2ボールシート面43の一方に
弾性部材としての第2ボールシート44を設けた例を示
したが、第1ボールシート41のみを弾性部材としても
良いし、両ボールシート41.44を共に弾性部材とし
ても良い。
(発明の効果) 以上説明してきたように、請求項1記載の本発明のパワ
ーユニ・ントダンバーにあっては、リンク機構とポール
ジヨイントによりランダム相対変位を回転変位に変換し
、この回転変位により粘性減衰作用を発揮させる手段と
した為、ランダム相対変位に対応しながら高い0−ル振
動の減衰吸収効果を確保することが出来るという効果が
得られる。
また、請求項2記載の本発明のパワーユニットダンパー
にあっては、リンク機構とポールジヨイントによりラン
ダム相対変位を回転変位に変換し、この回転変位により
粘性減衰作用を発揮させる手段とすると共に、ポールジ
ヨイント部に非線形はね定数特性を有する弾性部材を加
えた手段とした為、ランダム相対変位に対応しながら高
いロール振動の減衰吸取効果を確保することが出来ると
共に、アイドリンク時等に生じる徴橿動の吸収効果をも
確保することが出来るという効果が待られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明第1実施例のパワーユニットダンパーを
示す断面図、第2図は第・1実施例のパワーユニットダ
ンパーを示す正面図、第3図は第1実施例のパワーユニ
ットダンパーの適応例を示す図、第4図は第1実施例の
パワーユニットダンパーによる回転変位への変換作用説
明図、第5図は第1実施例のパワーユニットダンパーに
よるロール直交方向の変位吸収作用説明図、第6図は第
1実施例のパワーユニットダンパーのパワーユニットマ
ウントに対する横並設適応例を示す図、第7図は第1実
施例のパワーユニットダンパーのパワ・−ユニ・ントマ
ウントに対する内蔵横並設適応例を示す図、第8図は第
1ボールシート面を埋込みボールシートに形成した例を
示す図、第9図及び第10図はジョイントボールを含む
リンク機構の他の例を示す図、第11図、第12図は粘
性剪断抵抗力を増大した例を示す図、第13図は粘性流
体のシール効果を高めた例を示す断面図、第14図は本
発明第2実施例のパワーユニットダンパーを示す断面図
、第15図は第2実施例のパワーユニットダンパーを示
す正面図、第16図は第2ボールシートを示す断面図、
第17図は第2ボールシートの他の例を示す断面図、第
18図、第19図は第2ボールシートの他の例を示す平
面図及び正面図であり、第20図は第18図I−I線に
よる断面図、第21図は第2ボールシートのばね定数特
性図、第22図は減衰力特性図である。 A・・・パワーユニットダンパー ト・・センターメンバ(車体) 2・・・パワーユニット 3・・・パワーユニットマウント 10・・・円板 11・・・ケーシング 11a・・−円板収容空間 11b・・・円環状突条 12・・・粘性流体 13・・・第1ボールシート面 14・・・第1ジョイントボール 15・・・第2ボールシート 16・・・第2ジョイントボール 17・・・リンク CR・・・ロール中心軸 C,、C2,C,・・・結合中心点 40・・・第7ボールシート面 41・・・第1ボールシート 42・・・第2ボールシートカバー 43・・・第2ボールシート面 44・・・第2ボールシート

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)車体もしくはパワーユニットのいずれか一方に固定
    された円板と、 前記円板を隙間余裕を持って内部に収容する円板収容空
    間を有するケーシングと、 前記円板とケーシングとの隙間に密封充填された粘性流
    体と、 前記ケーシングに形成された第1ボールシート面に球面
    摺動可能に支持された第1ジョイントボールと、 車体もしくはパワーユニットの他方に設けられた第2ボ
    ールシートに球面摺動可能に支持された第2ジョイント
    ボールと、 前記両ジョイントボールを変形や伸縮を許容せず剛性的
    に連結するリンクと、 を備えている事を特徴とするパワーユニットダンパー。 2)車体もしくはパワーユニットのいずれか一方に固定
    された円板と、 前記円板を隙間余裕を持って内部に収容する円板収容空
    間を有するケーシングと、 前記円板とケーシングとの隙間に密封充填された粘性流
    体と、 前記ケーシングに形成された第1ボールシート面に球面
    摺動可能に支持された第1ジョイントボールと、 車体もしくはパワーユニットの他方に設けられた第2ボ
    ールシートに球面摺動可能に支持された第2ジョイント
    ボールと、 前記第1ボールシート面あるいは第2ボールシート面の
    少なくとも一方に設けられ、微小撓み域のばね定数が小
    さい非線形ばね定数特性を持つ弾性部材と、 前記両ジョイントボールを変形や伸縮を許容せず剛性的
    に連結するリンクと、 を備えている事を特徴とするパワーユニットダンパー。
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US07/444,699 US5037058A (en) 1989-03-29 1989-12-01 Damper unit for automotive power unit or the like
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5613016U (ja) * 1979-07-10 1981-02-04
JPS6314036U (ja) * 1986-07-14 1988-01-29
JPS6337328U (ja) * 1986-08-28 1988-03-10

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