JPH0283928A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH0283928A
JPH0283928A JP23615788A JP23615788A JPH0283928A JP H0283928 A JPH0283928 A JP H0283928A JP 23615788 A JP23615788 A JP 23615788A JP 23615788 A JP23615788 A JP 23615788A JP H0283928 A JPH0283928 A JP H0283928A
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oxidizing
oxidizing atmosphere
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、半導体装置の製造技術およびそれによって得
られる半導体装置の技術に関し、特に、選択酸化(Lo
cal 0xidat+on of 5ilicon 
;以下、L OCO−Sという)法を用いる素子分離領
域の形成に適用して有効な技術に関するものである。
〔従来の技術〕
LOCO5法による素子分離領域の形成方法については
、例えば、日経マグロウヒル社、昭和60年6月20日
発行rMO5−LS I製造技術」P29〜32に記載
がある。上記文献には、nチャネルM OS −F E
 T (Metal 0xide Sem1condu
ctor Field Effect Transis
tor)を作成する際におけるLOCO5法による素子
分離領域の形成方法について説明されており、その具体
的な形成方法は、次のとおりである。
すなわち、まず、半導体ウニ/X(以下、ウエノ\とい
う)の表面に二酸化シリコン(S i O2)からなる
熱酸化膜を成長させ、さらにその上に窒化シリコン(S
15N4)膜を堆積し、二層絶縁膜を形成する。
次に、この窒化シリコン膜の上に感光性樹脂(以下、フ
ォトレジストという)を塗布し、続いてフォトレジスト
パターンを形成する。
その後、このフォトレジストパターンをマスクに素子分
離領域となる部分の窒化シリコン膜をエツチングする。
さらに、その後、寄生チャネルの発生を防止をするため
、上記フォトレジストをマスクにウエノ1に所定量のボ
ロン(B)をイオン打ち込み、素子分離領域となる部分
のウェハ表面層の不純物濃度を高くする。
次いで、上記フォトレジストを除去した後、ウェハを石
英反応管を備えた酸化炉に挿入する。そして、炉内の温
度を1000℃前後に保つととも1;、その雰囲気を水
蒸気を含んだ酸素雰囲気にすることによって表面処理を
行い、フィールド酸化膜の成長と、イオン打ち込みされ
た不純物の拡散とを同時に行う。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、本発明者の検討によれば、水蒸気を含んだ酸
素雰囲気中で熱処理を行うと、ウエノ\の素子分離領域
にイオン打ち込みによって予め導入された不純物が、成
長しつつあるフィールド酸化膜中に吸収されてしまうと
いう問題が・見い出された。
このため、熱処理の後、素子分離領域のウェハ表面層に
おける不純物濃度が著しく低下してしまうとともに、不
純物の再分布も不均一となる。
特に、ボロンは、フィールド酸化膜に吸収され易く、打
ち込まれたボロンの7〜8割、場合によっては、9割が
フィールド酸化膜中に吸収されてしまう。
そして、打ち込まれたボロンが熱処理中に吸収されてし
まうと、素子分離領域のウェハ表面層における不純物濃
度が低下し、寄生チャネル等が生じ易くなるため、安定
、かつ充分に素子分離を行うことができない。
さらに、ウェハに打ち込まれる不純物量が、l×101
個/ c m’ 以上になると、このイオン打ち込みに
際してウェハに生じる結晶格子の歪が増加し、この歪に
起因してウェハ表面、及び内部に酸化積層欠陥(口xi
dation Induced Stacking F
ault;  以下、O3Fという)が生じてしまう。
そして、O3Fが発生すると、接合リーク電流が増加し
、素子の電気的特性が劣化してしまう。
本発明は上記問題点に着目してなされたものであり、そ
の目的は、素子分離領域のウェハ表面層における不純物
濃度を高濃度にすることのできる技術を提供することに
ある。
また、本発明の他の目的は、素子分離領域を形成する際
の熱処理に伴うO3Fの発生を防止することのできる技
術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、明
細書の記述および添付図面から明らかに7;るであろう
〔課題を解決するための手段〕
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概
要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、所定の集積回路が形
成されるウェハに、選択酸化法によって素子分離領域を
形成する際、前記ウェハを酸化炉内で熱処理する工程に
おいて、前記酸化炉内の雰囲気を、まず、非酸化性雰囲
気にして、その後、酸化性雰囲気にする半導体装置の製
造方法である。
また、請求項2記載の発明は、前記非酸化性雰囲気にお
ける熱処理工程と前記酸化性雰囲気における熱処理工程
との間に、非酸化性ガスと酸素ガスとの混合雰囲気にお
ける熱処理工程を加えた半導体装置の製造方法である。
また、請求項3記載の発明は、チャネルストッパ領域を
形成するために打ち込まれる不純物量がI X l O
”個/cts’未満であるウェハに、選択酸化法によっ
て素子分離領域を形成する際、前記ウェハを酸化炉内で
熱処理する工程において、前記酸化炉内の雰囲気を、ま
ず、非酸化性ガスと酸素ガスとの混合雰囲気にして、そ
の後、酸化性雰囲気にする半導体装置の製造方法である
〔作用〕
上記した請求項1記載の手段によれば、不純物のイオン
打ち込みによってウェハに生じた結晶格子の歪が解消で
き、同時に、上記不純物のウェハへの引き伸ばし拡散が
できる。
その際、非酸化性雰囲気中に酸素ガスを供給すると、不
純物の拡散速度が速くなるため、請求項2記載の手段に
よれば、上記した不純物の引き伸ばし拡散に要する処理
時間を短縮することができる。
ところで、ウェハに打ち込まれる不純物量がlx l 
Q 14個/cm’ 未満である場合は、ウェハの結晶
格子の歪が小さいため、酸化処理をしてもO3Fが生じ
にくい。この場合は、ボロンの引き伸ばし拡散処理だけ
が必要となる。
すなわち、請求項3記載の手段によれば、非酸化性雰囲
気における熱処理よりも、非酸化性ガスと酸素ガスとの
混合雰囲気による熱処理の方が、不純物の拡散速度が速
くなるので、不純物の引き伸ばし拡散に要する処理時間
を短縮することができ、請求項1記載の発明よりも全体
として処理時間を短縮することができる。
〔実施例1〕 第1図は本発明の一実施例である半導体装置の製造方法
においてウェハに素子分離領域を形成する際の処理工程
図9第2図はこの半導体装置の製造方法に用いる酸化炉
の略正面図、第3図(a)〜(社)はこの半導体装置の
製造方法を示すウェハの要部断面図である。
以下の説明では、高耐圧のnチャネルMO5・FETを
作成する工程を例に本実施例1の半導体装置の製造方法
を説明する。
まず、第3図(a)に示すように、例えば比抵抗lO〜
20ΩCff1のp型シリコン(Si)からなる半導体
ウェハ1を基板として、その表面に、例えば、0.05
〜0.1μm程度の二酸化シリコンからなる薄い熱酸化
膜2aを熱酸化法により成長させる。
さらに、その上面に、例えば、0.1μm程度の窒化ン
リコン膜3をCV D (Chemical Vapo
r Deposition)法などにより堆積する。
次に、この窒化シリコン膜3の上面にフォトレジスト4
aを均一に塗布し、このフォトレジスト4aを集積回路
パターンの描かれたガラス基板(図示せず)をマスクに
所定の形状にパターン形成する。
そして、このフォトレジストパターンをマスクにして、
素子分離領域となる部分の窒化シリコン膜3をエツチン
グする(第3図う))。
次いで、寄生MOS−FETのしきい値電圧(Thre
shold Voltage;以下、VTMI  とい
う) を所定値以上にするため、第3図(C)に示すよ
うに、上記フォトレジストパターンをマスクにして、ウ
ェハ1の表面層に、ボロン等のp型不純物を高濃度(例
えば、I X 10”個/c112 以上)にイオン打
ち込みする。
なお、この段階では、打ち込まれたボロンのウェハl内
での分布は、ガウス分布で近似される形であり、ボロン
が打ち込まれたウェハlのシリコン結晶格子には歪が生
じている。
このようにして、ウェハ1の表面層にp゛不純物層5a
を形成した後、フォトレジス)4aを除去する。
次に、第2図に示すように、石英からなる治具6に立て
て置き、酸化炉7を構成する石英などからなる反応管8
の内部に開閉自在なキャップ9を開は挿入する。
そして、上記窒化シリコン膜3をマスクに、第3図(6
)に示すように、ウェハ1の表面の所定部分にのみ選択
的に、例えば、厚さ1μm程の二酸化シリコン等からな
る厚いフィールド酸化膜2bを成長させる。
また、その際、同時に、イオン打ち込みされたボロンを
ウェハ1内に拡散させ、チャネルストッパ領域5bを形
成し、素子分離領域を形成する。
ここで、上記した素子分離領域を形成する工程を、第1
図、第2図を用いてさらに詳しく説明する。
なお、第1図において、縦軸は、反応管8の内部の温度
を示し、横軸は、各処理工程(A、  B、D、E)に
おける処理時間を示している。また、本実施例1におい
ては、処理中の反応管8の内部の気圧を、例えば、常に
1気圧とする。
まず、ウェハlを反応管8の内部に挿入する前に、予め
反応管8の内部の温度を、例えば、850℃程度に設定
する(第1図)。
そして、酸化炉7のガス供給口10(第2図)から反応
管8の内部に、例えば、乾燥窒素ガスを毎分所定量づつ
供給し続け、反応管8の内部を非酸化性雰囲気にする。
なお、この後も乾燥窒素ガスを供給し続ける。
その後、複数枚のウェハlを、キャップ9を開けて反応
管8の内部に治具6ごと挿入する。
次に、ウェハlの反りを防止するため、反応管8の内部
の温度をヒータ11によって徐々に昇温させ、例えば、
1000℃に設定する(第1図A工程)。
そして、このような状態、すなわち、温度が、例えば、
1000℃、雰囲気が非酸化性雰囲気の状態で、例えば
、180分間程(第1図t1〜t)、ウェハlを熱処理
する(第1図B工程)。
このような非酸化性雰囲気における熱処理において、例
えば、20分間程(第1図t、〜tz )は、上記した
ボロンのイオン打ち込みの際にウェハ1に生じたシリコ
ン結晶格子の歪が解消する工程である(第1図B1 工
程;アニール工程)。
また、上記t、〜t2 の間に、イオン打ち込みされた
ボロンの引き伸ばし拡散も行われるが、この引き伸ばし
拡散は、ウェハlのシリコン結晶格子の歪が解消された
後も、例えば、160分間程(第1図t2〜ts )行
われる(第1図82 工程;ドライブイン工程)。
なお、この際、上記雰囲気中に酸素が含まれていないた
め、03Fiま生じない。
次いで、ボロンの引き伸ばし拡散が充分行われた後、フ
ィールド酸化膜2b(第3図(d))を成長させるため
、反応管3の内部の雰囲気を、次のようIこする。
まず、反応管8の内部の温度を1000℃にしたまま、
上記乾燥窒素ガスの供給を止め、例えば、大量の乾燥酸
素ガスをガス供給口lOから反応管8の内部に供給する
そして、反応管8の内部が乾燥酸素ガスで満たされたき
ころで、乾燥水素ガスをガス供給口10から供給する。
すると乾燥酸素ガスと乾燥水素ガスとが反応して燃焼す
ることにより、水蒸気(スチーム)が発生し、反応管8
の内部は、スチーム酸化性雰囲気となる。
なお、この際、反応管8の内部に供給する乾燥酸素ガス
と乾燥水素ガスとの比をl:2とすると、水素ガスが爆
発的に燃焼してしまうため、上記の比を、例えば、1:
1.8とする。
このようなスチーム酸化性雰囲気を、例えば、120分
〜360分間程(第1図t、〜1)続け、ウェハlをス
チーム酸化する(第1fflD工程)。
これにより、ウェハ1の表面の所定部分にフィールド酸
化膜2b(第3図(d))が成長し、同時にチャネルス
トッパ領域5b(第3図(d))が形成され、ウェハl
に素子分離領域が形成される。
素子分離領域の形成後は、反応管8の内部を安定させる
ため、その内部に、例えば、乾燥窒素ガスを供給する。
そして、反応管8の内部の雰囲気が乾燥窒素ガスにより
非酸化性雰囲気となった状態で、反応管8の内部の温度
を降温しく第1図E工・程)、例えば、850℃程度に
戻してから、ウェハlを治具6ごと反応管8の内部から
取り出し、次の工程へ移る。
次に、ウェハl上の窒化シリコン膜3、及び熱酸化膜2
aを順にエツチングして、第3図(e)に示すように、
フィールド酸化膜2bで囲まれた領域のウェハ1の表面
を露出させる。
その後、例えば、乾燥酸素ガス中に塩酸(HCIりガス
を加えた雰囲気でウェハ1を酸化し、上記露出したウェ
ハlの表面部分に、第1図(f)に示す極薄のゲート酸
化膜2Cを成長させる。
次に、図示はしないが、nチャネルMO3・FETのし
きい値電圧(V丁uz)を所定の値にするために、所定
量のボロンをウェハlにイオン打ち込みする。
次いで、ウェハlの表面に、例えば、n型の多結晶シリ
コン(以下、ポリシリコンという)をCVD法などによ
り堆積させ、続いて、このポリシリコンをフォトレジス
ト4bをマスクにエツチングし、ゲートポリシリコン1
2、及び配線13を形成する。
次に、フォトレジスト4bを除去し、第3図(母に示す
ように、ゲートポリシリコン12とフィールド酸化膜2
bとをマスクにして、自己整合的にn型不純物であるリ
ン(P)等をイオン打ち込みする。
次いで、打ち込まれたリンをシリコン結晶格子に組込み
電気的に活性化するため熱処理を行い、第3図(社)に
示すソース領域14、ドレイン領域15を形成する。
その後、ウェハ1の表面に、ゲートポリシリコン12、
及び配線13を被覆するように、リンケイ酸ガラス(以
下、PSGという)等からなる層間絶縁膜16をCVD
法などにより堆積し、続いて、これを熱処理によりリフ
ローする。
その後、図示しないフォトレジストをマスクにして層間
絶縁膜16の所定部分をエツチングし、コンタクト孔1
7を開孔形成する。
次に、層間絶縁膜16の上面にアルミニウム(,67り
等の導電膜をP V D (Physical Vap
er Deposition)法などにより堆積し、続
いて、この導電膜を図示しないフォトレジストをマスク
にエツチングして配線18をパターン形成する。
その後、配線13と配線18との良好なオーミックコン
タクトを得るため、熱処理を行う。
最後に、図示はしないが、層間絶縁膜16の上面に、表
面保護膜を形成し、次いで、パッケージとの接続を行う
電極を形成し、ウェハプロセスを終了する。
ウェハプロセス林T後、図示はしないが、ウェハlから
タイシング工程によって切り出された複数の半導体ベレ
ットのうち、正常な回路動作をする半導体ベレットのみ
がパッケージに収められ、半導体装置が製造される。
本実施例1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)、素子分離領域を形成する際、スチーム酸化によ
ってフィールド酸化膜2bを成長させる前に、非酸化性
雰囲気中におけるアニール工程(第1図tl−t2)に
よって1、ボロンのイオン打ち込みの際にウェハlに生
じたシリコン結晶格子の歪を解消しておくことができる
このため、スチーム酸化に際し、上記シリコン結晶格子
の歪に起因するO5Fの発生を防止することができる。
(2)、上記(1)により、O3Fに起因して発生する
接合リーク電流を大幅に低減することができるため、M
OS−FETの電気的特性の劣化を防止することができ
る。
(3)  スチーム酸化によってフィールド酸化膜2b
を成長させる前に、非酸化性雰囲気中におけるドライブ
イン工程(第1図t2〜tdによって、ボロンのウェハ
1への引き伸ばし拡散を行うことができる。
この結果、スチーム酸化に際し、フィールド酸化膜2b
に吸収されてしまうボロンの量を少なくすることができ
、スチーム酸化後のチャネルストッパ領域5bのボロン
を高濃度にすることができる。
(4)、上記(3)により、チャネルストッパ領域5b
のアクセプタ濃度が高くなるので、チャネルストッパ領
域5bの寄生MOS−F ETノVtn2(D値ヲ高く
できるため、寄生MO3−FETを確実に防止すること
ができる。
例えば、フィールド酸化膜2bの上に形成された配* 
13 ニ、12 (V) 〜13 (v)(7)高I!
圧が印加されても、チャネルスト−/パ領域5bのアク
セプタ濃度が高いため、上記配線13の下方のチャネル
ストッパ領域5bに反転層が形成されない。
(5)、上記(1)〜(4)により、素子分離効果を向
上させることができる。
(6)、上記(1)〜(5)により、信頼性の高い半導
体装置を得ることができ、歩留りも向上する。
〔実施例2〕 第4図は本発明の他の実施例である半導体装置の製造方
法においてウェハに素子分離領域を形成する際の処理工
程図、第5図は本実施例と従来の技術との酸化処理後に
おけるチャネルストッパ領域の不純物の再分布形状を比
較するグラフ図である。
本実施例2においては、前記実施例1の非酸化性雰囲気
における熱処理工程と、酸化性雰囲気における熱処理工
程との間に、非酸化性ガスと酸素ガスとの混合雰囲気に
おげろ熱処理工程を加えている以外は、前記実施例1と
同じである。
第4図を用いて本実施例2の処理工程を説明すると次の
とおりである。
すなわち、まず、前記実施例1と同様に、例えば、85
0℃に設定された反応管8の内部に、例えば、乾燥窒素
ガスを供給して、その雰囲気を非酸化性雰囲気とした後
、反応管8の内部に複数枚のウェハ1を挿入し、続いて
、反応管8の内部の温度を徐々に昇温しで、例えば、1
000℃に設定する(第4図C工程)。
そして、この状態、すなわち、温度が、例えば、1oo
o℃、雰囲気が非酸化性雰囲気の状態で、例えば、20
分間程(第4図t、〜t2)で、ボロンのイオン打ち込
みの際にウェハlに生じたシリコン結晶格子の歪を解消
させる(第4図B工程;アニール工程)。
次に、前記第2図に示す、反応管8の内部の温度を10
00℃にしたまま、その内部に、微量(例えば、0.1
%〜30%程度)の乾燥酸素ガス等をガス供給口10か
ら供給し、反応管8の内部を乾燥窒素ガスと微量の乾燥
酸素ガスとの混合雰囲気にする。
そして、このような混合雰囲気を、例えば、120分間
程(第4図t2〜11 )続け、ウェハIにイオン打ち
込みされたボロンの引伸ばし拡散を行う(第4図C工程
、ドライブイン工程)。
その後、前記実施例1と同様にして反応管8の内部の雰
囲気を、例えば、120分〜360分間程(11〜ta
 )スチーム酸化性雰囲気とする。
このようにして、ウェハ1にフィールド酸化膜2bを成
長させ、同時に、チャネルストッパ領域5bを形成し、
素子分離領域を形成する。
ところで、雰囲気中に酸素ガスを加えると、ボロンの拡
散速度が速くなる。
すなわち、本実施例2のよ・うに、スチーム酸化処理の
前に、非酸化性雰囲気で所定時間のアニール工程を行っ
た後、雰囲気中に乾燥酸素ガスを供給すると、ウェハl
にボロンを充分に拡散することができる。
そして、これと共に、反応管8に供給する酸素ガスの量
を少なめにしておけば、酸化速度が遅くなるため、フィ
ールド酸化膜2bに吸収されるボロンの量も少なくなる
したがって、本実施例2によれば、スチーム酸化の後も
、第5図に示すように、従来技術におけるボロンの再分
布形状(第5図破線)に比べ、フィールド酸化膜2bへ
のボロンの偏析量が少なく、かつ、チャネルストッパ領
域5bのボロン濃度が高い再分布形状(第5図実線)が
得られる。
しかも、上記したようにボロンの拡散速度が速くなるた
め、ボロンの引き伸ばし拡散に要する処理時間を前記実
施例1よりも短縮することができる。
それ以外は、実施例1で得られた(1)〜(6)の効果
と同じ効果が得られる。
〔実施例3〕 第6図は本発明のさらに他の実施例である半導体装置の
製造方法においてウェハに素子分離領域を形成する際の
処理工程図である。
ところで、チャネルストッパ領域5bを形成するためウ
ェハ1に打ち込まれるボロンのイオン打ち込み量が、I
×10′4個/C112未満の場合には、ウェハlのシ
リコン結晶格子の歪の程度が小さいので、酸化処理に際
してO5Fが発生しにくい。
そこで、この場合には、前記実施例2において説明した
非酸化性雰囲気中における熱処理を省略しても良い。
すなわち、第6図に示すように、反応管8の内部の温度
を、例えば、850℃に設定した後、初めからその内部
に、例えば、乾燥窒素ガスと微量(例えば、0.1〜3
0%)の乾燥酸素ガスとの混合ガスを供給し、反応管8
の内部の雰囲気をこれらガスの混合雰囲気にする。
その後ミ複数枚のウェハlを前記第2図に示す反応管8
の内部に挿入し、続いて、その内部の温度を徐々に昇温
し、例えば、1000℃に設定する(第6図C工程)。
そして、この状態、すなわち、温度が、例えば1000
℃、雰囲気が混合雰囲気の状態で、例えば、120分間
程(第6図1.〜(1)、ボロンの引伸ばし拡散を行う
(第6図C工程;ドライブイン工程)。
ボロンの引き伸ばし拡散が充分に行われた後、反応管8
の内部の雰囲気を、実施例1.2と同様にして、スチー
ム酸化性雰囲気とする。
このようにしてウェハlに素子分離領域を形成する。な
お、各処理工程における反応管8の内部の気圧は、前記
実施例1.2と同様、例えば、常に1気圧とする。また
、以後の工程は、前記実施例1.2と同じである。
このように本実施例3によれば、チャネルストッパ領域
5bのボロンが高濃度となるので、素子分離効果が向上
する上、雰囲気中に酸素ガスが含まれるとボロンの拡散
速度が速くなることにより、ボロンの引き伸ばし拡散に
要する処理時間を前記実施例1の方法で行うよりも短縮
することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施例に基づき
具体的に説明したが、本発明は前記実施例1〜3に限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々
変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施例1.2においては、ウェハにイオン
打ち込みされるボロンの量を、lXl0’ffi/Cm
’ 以上としたがこれに限定されず、種々変更可能であ
り、例えば、実施例3と同様にlXl0”個/ ctl
未溝の低濃度のイオン打ち込みでも良い。
また、前記実施例1.2においては、反応管の内部の雰
囲気を非酸化性雰囲気にする際、乾燥窒素ガスを用いた
がこれに限定されず、種々変更可能であり、例えば、乾
燥アルゴン(A「)ガスを供給しても良い。
また、前記実施例2,3においては、非酸化性ガスと酸
、化性ガスとの混合雰囲気として、乾燥窒素ガスと乾燥
酸素ガスとの混合雰囲気としたがこれに限定されず、種
々変更可能であり、例えば、乾燥アルゴンガスと乾燥酸
素との混合雰囲気としても良い。
また、前記実施例3においては、反応管の内部に初めか
ら乾燥窒素ガスと乾燥酸素ガスとの混合ガスを供給した
がこれに限定されず、例えば、乾燥窒素ガスを反応管の
内部に供給しておいてから、徐々に乾燥酸素ガスを供給
しても良い。
また、前記実施例1〜3においては、酸化処理後の反応
管の内部の雰囲気を、乾燥窒素ガス雰囲気としたがこれ
に限定されず、種々変更可能であり、例えば、乾燥アル
ゴンガス雰囲気、あるいは、乾燥窒素ガスと微量の乾燥
酸素ガスとの混合雰囲気でも良い。
また、前記実施例1〜3において、反応管の内部の気圧
を1気圧としたがこれに限定されず、種々変更可能であ
り、例えば、4気圧にしても良い。
また、反応管の内部の温度や各雰囲気における処理時間
は、前記実施例1〜3の処理時間に限定されず、種々変
更可能であり、例えば、不純物のイオン打ち込みの際に
ウェハに生じた歪の度合や、成長させる酸化膜の膜厚や
、形成する素子構造などにより最適な温度や時間を設定
すれば良い。
また、前記本実施例1〜3においては、ウェハに打ち込
む不純物をボロンイオンとして説明したがこれに限定さ
れず、種々適用可能であり、例えば、フッ化ボロンイオ
ン(B F’°)でも良い。
また、不純物はボロンに限定されず、種々変更可能であ
り、例えば、酸化処理の際に酸化膜に吸収され易い不純
物に適用できる。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明
をその背景となった利用分野であるNチャネルMO3・
FETを備えた半導体装置に適用した場合について説明
したが、これに限定されず種々適用可能であり、例えば
、バイポーラ形トランジスタを備えた他の半導体装置に
適用することもできる。
〔発明の効果〕
本願において開示される発明のうち、代表的なものによ
って得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりで
ある。
すなわち、所定の集積回路が形成されるウェハに、選択
酸化法によって素子分離領域を形成する際、前記ウェハ
を酸化炉内で熱処理する工程において、前記酸化炉内の
雰囲気を、まず、非酸化性雰囲気にして、その後、酸化
性雰囲気にすることにより、酸化処理の前に、不純物の
イオン打ち込みの際にウェハに生じた結晶格子の歪が解
消することができ、同時に、上記不純物のウェハへの引
き伸ばし拡散ができる。
また、前記非酸化性雰囲気による熱処理工程と酸化性雰
囲気による熱処理工程との間に、非酸化性ガスと酸素ガ
スとの混合雰囲気による熱処理工程を加えることにより
、不純物の拡散速度が速くなるため、不純物の引き伸ば
し拡散に要する処理時間を短縮することができる。
さらに、ウェハに打ち込まれた不純物量が1×1×10
14個/cm2未満の場合には、酸化炉内の雰囲気を、
まず、非酸化性ガスと酸素ガスとの混合雰囲気にし、そ
の後、酸化性雰囲気とすることにより、非酸化性雰囲気
中で不純物の引き伸ばし拡散を行うよりも引き伸ばし拡
散に要する処理時間を短縮できるので、上記した方法よ
りも全体として処理時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例である半導体装置の製造方
法においてウェハに素子分離領域を形成する際の処理工
程図、 第21!lは、この半導体装置の!2造方法に用いる酸
化炉の略正面図、 第3図(a)〜(ロ)は、この半導体装置の製造方法を
示すウェハの要部断面図、 第4図は、本発明の他の実施例である半導体装置の製造
方法においてウェハに素子分離領域を形成する際の処理
工程図、 第5図は、実施例2と従来の技術との酸化処理後におけ
るチャネルストッパ領域の不純物の再分布形状を比較す
るグラフ図、 第6図は、本発明のさらに他の実施例である半導体装置
の製造方法においてウェハに素子分離領域を形成する際
の処理工程図である。 l・・・半導体ウェハ 2a・・・熱酸化膜、2b・・
・フィールド酸化膜、2c・・・ゲート酸化膜、3・・
・窒化シリコン膜、4a、4b・・・フォトレジスト、
5a・・・P°不純物層、5b・・・チャネルストッパ
領域、6・・・治具、7・・・酸化炉、8・・・反応管
、9・・・キャップ、10・・・ガス供給口、11・・
・ヒータ、12・・・ゲートポリシリコン、1.3.1
8・・・配線、14・・・ソース領域、15・・・ドレ
イン領域、16・・・層間絶縁膜、17・・・コンタク
ト孔、A−E・・・処理工程。 代理人 弁理士 筒 井 大 和 度(1:) 第3図 (Q) (b) に半導体ウェハ 第3図 (C) (d) 第2図 7 酸化炉 8:反応管 第3図 (e) (f) 第3図 (h) b C b

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、所定の集積回路が形成される半導体ウェハに、選択
    酸化法によって素子分離領域を形成する際、前記半導体
    ウェハを酸化炉内で熱処理する工程において、前記酸化
    炉内の雰囲気を、まず、非酸化性雰囲気にして、その後
    、酸化性雰囲気にすることを特徴とする半導体装置の製
    造方法。 2、前記非酸化性雰囲気における熱処理工程と前記酸化
    性雰囲気における熱処理工程との間に、非酸化性ガスと
    酸素ガスとの混合雰囲気における熱処理工程を加えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。 3、前記半導体ウェハにチャネルストッパ領域を形成す
    るために打ち込まれる不純物の量が1×10^1^4個
    /cm^2未満である場合において、前記酸化炉内の雰
    囲気を非酸化性雰囲気に代えて非酸化性ガスと酸素ガス
    との混合雰囲気にしたことを特徴とする請求項1記載の
    半導体装置の製造方法。 4、請求項1、2または3の製造方法によって得られる
    半導体装置。
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