JPH0277423A - ポリエーテルケトンの製造法 - Google Patents

ポリエーテルケトンの製造法

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JPH0277423A
JPH0277423A JP13587489A JP13587489A JPH0277423A JP H0277423 A JPH0277423 A JP H0277423A JP 13587489 A JP13587489 A JP 13587489A JP 13587489 A JP13587489 A JP 13587489A JP H0277423 A JPH0277423 A JP H0277423A
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JP
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water
group
organic solvent
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phenolate
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JP13587489A
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English (en)
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Seiichi Nozawa
清一 野沢
Hiroshi Noguchi
浩 野口
Fumitoshi Sakaguchi
坂口 文敏
Yuko Mihara
三原 祐子
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリエーテルケトンの製造法に間するものであ
る。詳しくは高重合度の芳香族ポリエーテルケトンを収
率よく製造する方法に間するものである。
(従来の技術と課B) 芳香族ポリエーテルケトンは低吸水性であり、機械的、
電気的性質及び耐薬品性に優れ、エンジニアリングプラ
スチックとして例えば電子材料のような精密部品等の用
途に使用されているが、その製造法としては、従来ケト
ン合成ルートによる方法とエーテル合成ルートによる方
法が知られている。
前者のケトン合成ルートでは、非プロトン性の有機溶媒
中で芳香族カルボン酸ハライドを塩化アルミニウムの存
在下で重合させる方法またはフッ化水素溶媒中で芳香族
カルボン酸ハライドを三フッ化ホウ素の存在下で重合さ
せる方法がよく知られているが、これ等の方法ではルイ
ス酸である塩化アルミニウムや三フッ化ホウ素を基質に
対して等モル比以上使用することが必要であり、取扱い
上あるいは機器腐蝕等の点で問題がある。
一方、エーテル合成ルートにおいては、4.4’−ジハ
ロゲノベンゾフェノンとジフェノールとをアルカリの存
在下で加熱して重合させる方法が知られているが、この
場合ジハロゲノベンゾフェノンとしては弗化物を除いて
、一般にフェノラート金属塩の調製時及び重合時に、ハ
ロゲンの加水分解反応が同時に進行するために重合度の
高いポリマーを得ることが困難である。
(r4題を解決するための手段) 本発明者等は、上記の問題を解決し、高重合度の芳香族
ポリエーテルケトンを、高価な弗化物原料からではなく
、安価な塩化物原料から工業的に有利に製造することを
目的として鋭意検討の結果、化合物の両端に塩素原子及
びフェノール性水酸基を有する芳香族ケトンとアルカリ
化合物とから、特定の方法により予め高純度のフェノラ
ートを製造し、次いでこれを溶媒中で加熱重合させるこ
とによフて、容易に高重合度の芳香族ポリエーテルケト
ンが得られることを知り本発明を達成した。
即ち、本発明の要旨は、一般式[1〕 %式%[ (式中Ar1及びArzは、 で示される2価の基を示し、R1−R12は水素原子、
塩素原子、アルコキシ基、フェノキシ基、アルキル基、
シクロアルキル基、フェニル基、アラルキル基、アシル
基、ニトリル基、ニドa基又はアシロキシ基な示し、Y
及び2は酸素原子又はケトン基を示し、n及び−は0〜
4の整数を示し、ArI及びAr2は同一であっても異
なっていてもよい)で表されるフェノール化合物と、ア
ルカリ化合物を水の存在下反応させ、次いで水を除去す
ることにより、 一般式[2〕 CI −Ar1− C0−Ar2− OM −−−−−
−−[2](式中Ar1及びAr2は、夫々〔1〕式と
同一のものを示し、Mはアルカリ金属を示す) で表されるフェノラートを製造し、その際に系内に水と
共沸混合物をつくる有III溶媒を存在させて水を該有
機溶媒と共沸留去し、得られたフェノラートを重合溶媒
中で7Jff熱重合させることを特徴とするポリエーテ
ルケトンの製造法に存する。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明においては、先ず前記[1〕式で表されるフェノ
ール化合物をアルカリ化合物の水溶液とを反応させてフ
ェノラートとし、次いで水を除去して一般式[2]で表
されるフェノラート金属塩を製造するものである。
この際、原料として使用される[1〕式で表される化合
物としては、例えば4−クロロ・4′−ヒドロキシベン
ゾフェノン、!−(4−りaロベンゾイル)−4−(4
′−ヒドロキシベンゾイル)ベンゼン、4−(4−クロ
ロフェノキシ)−4’−(4−ヒドロキシフェノキシ)
ベンゾフェノン、4−(4−クロロフェニル)−4′−
ヒドロキシベンゾフェノン、1−(3−クロロフェノキ
シ)−4−(4′・ヒドロキシベンゾイル)ベンゼン、
1−(4−クロロフェノキシ)−4−(4’・ヒドロキ
シベンゾイル)ベンゼン等が挙げられ、これ等のうちで
最も好ましいのは4−クロロ−4′−ヒドロキシベンゾ
フェノンである。
一方、上記[1]式のフェノール化合物と反応させるア
ルカリ化合物としては、水に溶解してアルカリ性を示す
化合物は何れも使用することができ、具体的には例えば
、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、
リン酸カリウム、酢酸カリウム、水酸化ナトリウム、炭
酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ホウ酸ナトリウム
、水酸化リチウム等が挙げられる。
アルカリ化合物の使用量は、上記[1]のフェノール化
合物に対し0.9〜1.015モル比が好ましく、特に
0.97〜1.005モル比が好ましい、0.9モル比
未溝の場合には、未反応の[1]式のフェノール化合物
を除去しないと高純度の[2]式のフェノラートが得難
く、1.015モル比を超えると、上記フェノラート中
に水分が残存し、また高温で加熱すると塩素原子の加水
分解が著しく促進され、加水分解物が重合停止剤として
働くため高重合体の製造が困難になるからである。なお
、反応に際しては、アルカリ化合物の水溶液に上記[1
]のフェノール化合物を予め溶解しておくのが望ましい
[1]式のフェノール化合物をアルカリ化合物の水溶液
中で処理し、次いで水を除去することにより[2]式の
フェノラートが得られるが、本発明の方法では水を除去
する際に、水と共yA混合物をつくる有機溶媒(以下共
沸溶媒という)を系内に存在させ、水を共沸溶媒と共沸
留去させることが必須の要件であり、これにより系内の
水を比較的低い温度で除去できるので副反応が抑制され
、不純物を含まない高純度の〔2]式で示されるフェノ
ラートを得ることができる。
共沸溶媒としては種々のものが使用されるが、共沸温度
が200℃以下特に150℃以下のものを使用するのが
、副反応を抑制し高純度のフェノラートを得るうえで好
ましい。具体的にはベンゼン、I\ブタン、キシレン、
クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、クロロホルム、ア
セトニトリル、!、2−ジクロロエタン、エタノール、
ジメチルスルホキシド、シクロヘキサン、イソプロピル
アルコール、1.3−ジオキサン、メチルエチルケトン
などが挙げられるが、操作が容易である点から特にキシ
レンが好ましい。
これ等の共沸溶媒と水との混合比は、共沸組成によって
異なるので一部に規定することはできないが、反応系内
の全ての水を共沸混合物として除去するのに必要な量よ
りも過剰の共沸溶媒を用いるのが望ましい、また、フェ
ノラートを単離する場合には、過剰の共沸溶媒を常圧又
は減圧下で留去すればよく、これにより粉末状のフェノ
ラートが得られる。なお、共沸溶媒は[11式のフェノ
ール化合物をアルカリ化合物水溶液に溶解する当初から
添加しておいても差し支えない、水と共沸溶媒との共沸
混合物の留去は、常圧下、減圧下又は加圧下で実施する
ことができ、共沸溶媒は共沸混合物から回収して循環使
用することができる。
このようにして得られる[2]式で示されるフェノラー
トは極めて高純度のものである。
即ち、フェノラートのフェノラート化率は、上記で得ら
れた固形物の一部を採取し、これを水の存在下で超音波
洗浄した後、固形物を濾取し120℃で一夜間減圧下乾
燥し、得られた白色粉末をピリジン溶液中でトリメチル
シリル化し、ガス・クロマトグラフ法(以下GC法と略
記する)により、未反応の[1]式化合物のトリメチル
シリル化物の量を定量することによって求められる。
また、このフェノラートにおける塩素原子が加水分解さ
れていないことについては、GC法によりジフェノール
化合物をトリメチルシリル化して、トリメチルシリル化
物の存在の有無を調べることにより確認される。なお、
GC法の条件としては、[11式の化合物のトリメチル
シリル化物の定量では、ガスクロ工業社815E−30
5%2慴のカラムを用い、注入口温度250℃、カラム
温度200℃にて行なった。またジフェノール化合物の
トリメチルシリル化物の定量では、ガスクロ工業社製X
E−602%1m+のカラムを用い、注入口温度250
℃、カラム温度は80℃から230℃まで5℃/分の速
度で昇温させることによって求めた。
本発明においては、以上のようにして製造された高純度
の[21式で示されるフェノラートを重合溶媒中におい
て加熱重合させるものであり、これにより高重合度のポ
リエーテルケトンを収率よく製造することができる。
重合溶媒としては、高沸点の非プロトン性溶媒が好適で
あり、具体的には、例えばジフェニルスルホン、ジトリ
ルスルホン、ベンゾフェノン、ジフェニルエーテル、ジ
トリルスルホキシド、ジメチルアミノイミダゾリジノン
、トリエチレングリコールジブチルエーテル、ヘキサメ
チルホスフォン酸アミド、アニソール、ジクロロベンゼ
ン、トリクロロベンゼン、ジフェニル、ジベンジルアニ
ソール等が挙げられ、中でもジフェニルスルホンが高沸
点でかつ安定であるので好ましく、これ等は併用するこ
ともできる。
なお、これ等の高沸点溶媒は、前記[2]式のフェノラ
ートを製造する際に、共沸溶媒と共に予め存在させてお
いてもよく、この場合にはフェノラートの生成後、系内
の水を共沸留去すれば、フェノラートの高沸点溶媒溶液
が得られるので、そのまま引続いて重合反応を行なうこ
とができ工業的実施上便利である。
本発明における特に好ましい方法は、前記のように共沸
蒸留により水を除去して得られた[2]式のフェノラー
トを、重合反応に供与する際に、有機溶媒中において2
50〜290℃で0.5〜4時間加熱処理した後、再び
脱水処理して、脱水を更に完全に行なうことである。脱
水処理の方法としては、例えば水との共沸溶媒を用いて
再度共沸蒸留する方法、あるいは例えばグリニヤール試
薬、ジボラン、有機アルミニウム、五酸化リン、有機亜
鉛化合物のような水と反応性の大きい脱水可能な試薬を
使用する方法等が挙げられる。
このような脱水処理により、微量残存する水分がほぼ完
全に除去されて副反応が確実に抑制され、−層高純度の
[2]式で示されるフェノラートが得られる。それ故、
引続いての重合反応により極めて高重合度のポリマーを
得ることができる。
重合反応は、一般にポリマー濃度1〜50重量%、好ま
しくは3〜40重量%で、大気圧下200〜400℃、
好ましくは250〜380℃、特に好ましくは270〜
370℃の温度で実施されるが加圧下で行なうこともで
きる。なお、前述の再度の脱水処理を行なった場合の好
ましい重合温度は280〜400℃である0反応時間は
重合温度により異なるが、通常0.5〜36時間好まし
くは1.5〜24時間で実施される0重合反応に際して
ハロゲン化鋼のような銅化合物を触媒として用いてもよ
い。
本発明の方法の具体的U様は、後記実施例に示されるが
、一般には、まず[1]式のフェノール化合物を、0.
9モル比乃至小過剰量のアルカリ化合物の水溶液中に溶
解し、更に共沸溶媒及び重合反応用高沸点溶媒を加え、
窒素ガスのような不活性ガス気流中で、室温において3
0分間程度攪拌することにより[2]式のフェノラート
が生成する0反応終了後加熱して系内の水を共沸混合物
として留去し、好ましくは更に加熱して脱水処理を行な
い、次いで前記の重合反応条件で加熱し、重合溶媒を除
去することにより高重合度のポリエーテルケトンを収率
よく得ることができる。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明によれば、従来のケトン合成
ルートにおける取扱い操作の問題や機器腐蝕の問題がな
く、また従来のエーテル合成ルートのように、副反応に
基づいて重合度の高いポリマーを得ることが困難である
という欠点もなく、工業的有利に高重合度の芳香族ポリ
エーテルケトンを製造することができる。
(実施例) 以下本発明を実施例について更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を超えない限りこれ等の実施例に限定さ
れるものではない。
実施例1 攪拌機、窒素導入口、熱電対受口及び蒸留装量を備えた
反応器に、4−クロロ−4′−ヒドロキシベンゾフェノ
ン21.75 g(93,5ミリモル)及び予めファク
ターを滴定で決定した2N−水酸化カリウム93.5ミ
リモルを仕込み、乾燥窒素を400 m+:/分の流量
で導入しながら、室温で30分間攪拌してフェノラート
化反応を行なった。得られた黄色透明の反応液にキシレ
ン1401を加え、1.5時間かけて共沸蒸留を行ない
水とキシレンを留去した。更に30分間加熱して残りの
キシレン及び少量残存する水分を除去し、内温が280
℃に達した時点て反応を停止して4−クロロ−4′−ヒ
ドロキシベンゾフェノンのカリウム塩の黄色粉末を得た
。本物質中の水分量は125 ppmであり、4−クロ
ロ−4′−ヒドロキシベンゾフェノンのカリウム塩に対
して0.19モル%に相当する。
この4−クロロ−4′−ヒドロキシベンゾフェノンのカ
リウム塩21.31 gを、予めモレキュラーシーブで
脱水した水分含量41 l1l)−のジフェニルスルホ
ン47.08 gと混合し、窒素気流下で280℃で2
時用加熱処理し、次いて320℃で4時間攪拌して重合
反応を行なった。重合反応混合物を冷却し、粉砕して得
られた粉末をアセトンで3回、各20分間還流して洗浄
してジフェニルスルホンを除去し、次いで熱水で2回洗
浄し、120℃で12時間真空乾燥してポリエーテルケ
トンを得た。得られたポリマーの対数粘度はyl in
h 0.68 dl/ gであった。
得られた乾燥ポリマーを、水及びアセトン中でソックス
レー抽出を行なって不純物を除去した後、400℃に加
熱溶融し、同温度で60分間保持して得られたポリマー
の対数粘度はηinh 0.69 dl/gであった。
なお、対数粘度は濃硫酸(比重1.84)中、温度30
℃、ポリマー濃度1.0 g/dlで測定した値である
。従来法によるポリマーの上記対数粘度は0.2〜0.
3dl/g程度であることから、本実施例で得られたポ
リマーが高重合度のものであることが理解される。
この乾燥重合物をフローテスター(島津製作所製CFT
−500A)を用いテ400’C11’溶融押出しを行
ないストランド化したところ、得られたストランドは強
靭であった。また、このポリマーをセイコー電子社製 
DSC−20により測定した融点(T+I1)は376
.7℃、結晶化温度(Tc)は337.3℃、融解熱(
68m)は40.2 *J/ rag、結晶化熱(ΔH
c)は−43,7mJ/ mgであった。
実施例2 実施例1に記載した方法において、重合反応を320℃
で10時間実施した以外は、実施例1と同様の処理を行
なった。得られた重合物の対数粘度はηinh O,8
8dl/gであった。この重合物を実施例1の方法によ
り乾燥した乾燥重合物をフローテスターを用いて400
℃で溶融押出を行ないストランド化したところ、得られ
たストランドは極めて強靭であった。
実施例3 攪拌機、窒素導入口、熱電対受口及び共沸蒸留装置を備
えた反応器に、4−クロロ−4′−ヒドロキシベンゾフ
ェノン21.75 g(93,5ミリモル)、10重量
%濃度の水酸化カリウム水溶液52.5 g(水酸化カ
リウム93.5ミリモル)を仕込み、乾燥窒素を200
11/分の流量で導入しながら、室温で30分間攪拌し
てフェノラート化反応を行なった。得られた黄色透明の
反応液に、キシレン14o1及びジフェニルスルホン5
0 gを添加し、100’Cで2時間加熱して、水をキ
シレンとの共沸物として留去した。なお、残留液の一部
を採取し、冷却して得られたフェノラートの前記GC法
により求めたフェノラート化率は99.75%であり、
ビフェノール(クロル原子の加水分解による副生物)は
検出されなかった。
水をキシレンとの共沸物として留去した上記残留液を常
圧下(760mmH8)加熱し、1時間を要して内温を
250℃まで昇温しで過剰のキシレンを留去した後、更
に280℃に昇温し12時間攪拌して重合反応を行なっ
た。重合反応終了後、室温まで冷却し、得られた黄褐色
の固形物を濾取し、粉砕して1.01ふるいスクリーン
を通過する微粉末を得た。
この粉末をアセトン中で3回、各20分間還流してジフ
ェニルスルホンを除去し、次いで熱水で洗浄した後、真
空乾燥機で120″CI Torr、+2時間乾燥して
クリーム白色粉末状のポリエーテルケトンを得た。ポリ
マーの収率はほぼ100%であり、その対数粘度ηin
hは0.50 dl/gであった。
実施例4 実施例3の方法において、重合反応を280℃で6時閏
行った以外は実施例3と同様に処理して対数粘度ηin
h 0.46 dl/ gのポリエーテルケトンを得た
実施例5 実施例3の方法において、重合反応を300℃で2時閏
行った以外は実施例3と同様に処理して対数粘度ηin
h O,52dl/ gのポリエーテルケトンを得た。
実施例6 実施例3の方法において、フェノラート化反応に使用し
た10重量%濃度の水酸化カリウム水溶液52.5 g
(水酸化カリウム93.5ミリモル)の代りに、lO1
量%量産濃度酸化カリウム水溶液53.5 g(水酸化
カリウム95.4ミリモル)を使用し、かつ重合反応を
280℃で6時間行った以外は実施例3と同様に処理し
て対数粘度ηinh O,50dl/ gのポリエーテ
ルケトンを得た。
実施例7 攪拌機、窒素導入口、熱電対受口及び共沸蒸留装置を備
えた反応器に、4−クロロ−4°−ヒドロキシベンゾフ
ェノン21.75 g(93,5ミリモル)、IO重量
%濃度の水酸化カリウム水溶液52.5 g(水酸化カ
リウム93.5ミリモル)を仕込み、乾燥窒素を200
−17分の流量で導入しながら、室温で30分間攪拌し
てフェノラート化反応を行なった。得られた黄色透明の
反応液にキシレン1401及びジフェニルスルホン50
 gを加え、常圧下(76011−1g)100℃で1
.5時閉加防し、次いで100℃から250℃に昇温し
ながら反応器の内圧を30分間を要して7601−Hg
 b)ら80 anHgまで減圧し、水をキシレンとの
共沸物として留去した。
次いで常圧下加熱して過剰のキシレンを留去した後、2
80℃まで昇温しで6時閉攪拌して重合反応を行なった
。1合反応終了後、室温まで冷却し、得られた黄褐色の
固形物を濾取し、粉砕して1,01ふるいスクリーンを
通過する微粉末を得た。この粉末をアセトン中で3回、
各20分間還流してジフェニルスルホンを除去し、次い
で熱水で洗浄した後、真空乾燥機で120℃I Tor
r、12時部用燥してクリーム白色粉末状のポリエーテ
ルケトンを得た。得られたポリマーの対数粘度W in
h 0.48 dl/gであった。
実施例8 実施例7に使用した反応器に、4−クロロ−4′−ヒド
ロキシベンゾフェノン21.75 g(93,5ミリモ
ル)及び予めファクターを滴定で決定した2N−水酸化
カリウム93.5ミリモルを仕込み、乾燥窒素を200
−17分の流量で導入しながら、室温で30分間攪拌し
てフェノラート化反応を行なった。得られた黄色透明の
反応液にキシレン140 ml及びジフェニルスルホン
50 gを加え、1.5時閏かけて共沸蒸留を行ない水
とキシレンを留去した0次いで■時閉を要して内温を2
80℃まで昇温させ、残りのキシレン及び少量残存する
水分を除去した。280℃で2時閉加熱した後、160
℃まで冷°却し、キシレン140■1を加えて再び共沸
蒸留を行ない、キシレン及び微量残存する水分を除去し
た0次いで320”Cまで昇温して4時間重合反応を行
なった。
重合反応終了後冷却し、重合反応混合物中の水分を測定
するために、反応混合物をドライボックス中で精秤し、
水分気化装置(三菱化成社製VA−21)の加熱炉に入
れて180”cに加熱し、窒素に水分を同伴させて、予
めカールフィッシャー試薬(三菱化成社製アクアミクロ
ンAKS  )を入れた滴定セル中に送入し、水分測定
装置(三菱化成社!!  CA−05)を用いて定量し
た結果、水分量は原料の4−クロロ−41−ヒドロキシ
ベンゾフェノンに対して0.55モル%であった。
上記重合反応混合物を粉砕し、得られた粉末をアセトン
で3回、各20分間還流して洗浄してジフェニルスルホ
ンを除去し、次いで熱水で2回洗浄し、120℃で12
時時閏空乾燥してポリエーテルケトンを得た。得られた
重合物の対数粘度は1inhO,57dl/gであった
実施例9 実施例8と同一の方法によりフェノラート化反応を行な
い、反応液にキシレン1401及びジフェニルスルホン
50gを加え1.5時間かけて共沸蒸留し、次いで1時
間を要して内温を280℃まで昇温させて残りのキシレ
ン及び少量残存する水分を除去し、更に280℃で2時
閏加熱して160℃まで冷却した後、5.62ミリモル
のトリイソブチルアルミニウムをキシレン201で希釈
して添加し、320℃まで昇温した。同温度で4時間重
合反応を行なった。
重合反応混合物を冷却し、サンプリングして実施例8と
同様の方法で水分を測定したところ、水分量は原料の4
−クロロ−4′−ヒドロキシベンゾフェノンに対して0
.22モル%であった。また、この重合反応混合物を、
実施例日と同様に後処理して得られた重合物の対数粘度
はηinh 0.89 dl/ gであった。
実施例10 実施例8と同一の方法によりフェノラート化反応を行な
い、反応液にキシレン1401及びジフェニルスルホン
50gを加え1.5時閏かけて共沸蒸留した後、脱水操
作を行なうことなく320℃に昇温して4時間重合反応
を行なった0重合反応混合物を冷却し、サンプリングし
て実施例日と同様の方法で水分を測定したところ、水分
量は原料の4−クロロ−4′−ヒドロキシベンゾフェノ
ンに対して2.23モル%であった。また、この重合反
応混合物を、実施例日と同様に後処理して得られた重合
物の対数粘度は77 inh 0.45 dl/3であ
った。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式[1] Cl−Ar_1−CO−Ar_2−OH・・・・・・・
    [1] (式中Ar_1及びAr_2は、 ▲数式、化学式、表等があります▼ で示される2価の基を示し、R^1〜R^1^2は水素
    原子、塩素原子、アルコキシ基、フェノキシ基、アルキ
    ル基、シクロアルキル基、フェニル基、アラルキル基、
    アシル基、ニトリル基、ニトロ基又はアシロキシ基を示
    し、Y及びZは酸素原子又はケトン基を示し、n及びm
    は0〜4の整数を示し、Ar_1及びAr_2は同一で
    あっても異なっていてもよい)で表されるフェノール化
    合物と、アルカリ化合物を水の存在下反応させ、次いで
    水を除去することにより、 一般式[2] Cl−Ar_1−CO−Ar_2−OM・・・・・・・
    [2] (式中Ar_1及びAr_2は、夫々[1]式と同一の
    ものを示し、Mはアルカリ金属を示す) で表されるフェノラートを製造し、その際に系内に水と
    共沸混合物をつくる有機溶媒を存在させて水を該有機溶
    媒と共沸留去し、得られたフェノラートを重合溶媒中で
    加熱重合させることを特徴とするポリエーテルケトンの
    製造法。
  2. (2)請求項1に記載のポリエーテルケトンの製造法に
    おいて、一般式[1]で表されるフェノール化合物に対
    するアルカリ化合物の使用量を0.9〜1.015モル
    比とし、水と共沸混合物をつくる有機溶媒を存在させて
    水を該有機溶媒と共沸留去することにより一般式[2]
    で表されるフェノラートを製造し、得られたフェノラー
    トを有機溶媒中で200〜400℃で重合させることを
    特徴とするポリエーテルケトンの製造法。
  3. (3)請求項1に記載のポリエーテルケトンの製造法に
    おいて、水を有機溶媒と共沸蒸留することにより得られ
    る一般式[2]で表されるフェノラートを、有機溶媒中
    で250〜290℃で0.5〜4時間加熱処理し、更に
    脱水処理した後、重合溶媒中で加熱重合させることを特
    徴とするポリエーテルケトンの製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009227961A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Gharda Chemicals Ltd モノマーでありフェノラートであるポリエーテルケトンの製造方法

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JP2009227961A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Gharda Chemicals Ltd モノマーでありフェノラートであるポリエーテルケトンの製造方法

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