JPH0276832A - 金属酸化物の製造方法 - Google Patents

金属酸化物の製造方法

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JPH0276832A
JPH0276832A JP16057388A JP16057388A JPH0276832A JP H0276832 A JPH0276832 A JP H0276832A JP 16057388 A JP16057388 A JP 16057388A JP 16057388 A JP16057388 A JP 16057388A JP H0276832 A JPH0276832 A JP H0276832A
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滝口 利夫
Toshio Iguma
猪熊 敏夫
Takaya Hayashi
林 孝也
Hisae Fukuyama
福山 寿江
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、取扱が簡単で保存安定性に優れた、熱分解に
より金属酸化物を生成する金属セスキテルペンアルコキ
シドの製造方法と、この化合物を熱分解して得た金属酸
化物粉末と、金属として特定の金属を選択し組み合わせ
た金属酸化物粉末と、この酸化物粉末を用いた超電導成
形体に関する。
[従来の技術と本発明が解決しようとする課題]従来熱
分解により金属酸化物を生成する有機金属化合物として
は、−船釣にレジネート、脂肪酸塩、メルカプチド、硫
化バルサム等が用いられ、また金属石鹸類や、金属アル
コキシドなども知られている。このうち特に金属のメト
キシド、エトキシド、プロポキシド、ブトキシドなどの
低級アルキルアルコールのアルコキシドは、金属含有率
が高く、また合成も簡単であり、はとんどの金属で化合
物を作るので、薄膜原料として期待されているが、保存
性に欠ける欠点がある。即ちこれらの金属アルコキシド
は加水分解し易く、また有機溶媒に対する安定性が悪い
ので、化合物そのものの取扱が難しい上、7B液の状態
で長期間保存すると一部分解してしまう結果、薄膜を形
成しようとしても均一な膜厚が得られ難くなるため薄膜
の形成には必ずしも適していなかった。更に金属アルコ
キシドは有機溶媒に対する選択性があり、ごく限られた
有機溶媒にしか溶解しないので、原材料として使用する
上で大きな問題がある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、金属アルコキシドと、セスキテルペンアルコ
ールとを反応させて金属セスキテルペンアルコキシドを
製造する方法、金属アセテートとセスキテルペンアルコ
ールとを反応させて金属セスキテルペンアルコキシドを
製造する方法、及び金属塩化物と、ナトリウムセスキテ
ルペンアルコキシドとを反応させて金属セスキテルペン
アルコキシドを製造する方法と、上記製造方法により製
造された金属セスキテルペンアルコキシドを焼成して熱
分解し、所望により粉砕して得た、金属酸化物粉末と、
金属元素としてBa、Y、Cuを併用した金属酸化物粉
末及び、バリウムセスキテルペンアルコキシド、イツト
リウムセスキテルペンアルコキシド、銅セスキテルペン
アルコキシドをモル比でBa:Y:Cu=2:1:3と
なるように有機溶剤に添加混合した混合物を焼成して熱
分解し上記方法により得た熱分解物を、次いで酸素雰囲
気中で焼成し所望により粉砕して得た、超電導金属酸化
物粉末と、上記方法により得た熱分解物を、成形し次い
で酸素雰囲気中で焼成して得た、超電導成形体に関する
さらに詳しく説明すれば、本発明は 「19式、   M (OR)z (Mは金属元素、R
はアルキル基、2は金属元素の原子価)で示される金属
アルコキシドと、セスキテルペンアルコールとを反応さ
せることを特徴とする特許M <0R)z−x (OA
)x  (Mは金属元素、Rはアルキル基、Aはセスキ
テルペニル基、2は金属元素の原子価、Xは1≦x≦z
の整数)で示される金属セスキテルペンアルコキシドの
製造方法。
2、式 %式% は金属元素の原子価) で示される金属アセテートとセスキテルペンアルコール
とを反応させることを特徴とする式、M <0A)z 
 (Mは金属元素、Zは金属元素の原子価、Aはセスキ
テルペニル基)で示される金属セスキテルペンアルコキ
シドの製造方法。
3、式、MCIz  (Mは金属元素、2は金属元素の
原子価〉で示される金属塩化物、または、式、M (O
COCH3)z  (Mは金属元素、2は金属元素の原
子価) で示される金属アセテートと、式、 NaOA  (Aはセスキテルペニル基)で示されるナ
トリウムセスキテルペンアルコキシドとを反応させるこ
とを特徴とする、式 M(OA)z  (Mは金属元素、Aはセスキテルペニ
ル基、Zは金属元素の原子価)で示される金属セスキテ
ルペンアルコキシドの製造方法。
4、第1項記載の方法により得た金属セスキテルペンア
ルコキシドを焼成して熱分解し、所望により粉砕して得
な、金属酸化物粉末 5、第2項記載の方法により得た金属セスキテルペンア
ルコキシドを焼成して熱分解し、所望により粉砕して得
た、金属酸化物粉末。
6、第3項記載の方法で得た金属セスキテルペンアルコ
キシドを焼成して熱分解し、所望により粉砕して得た、
金属酸化物粉末。
7、MとしてBa、Y、Cuを併用した第4乃至第6項
のいずれか1項記載の金属酸化物粉末。
8、バリウムセスキテルペンアルコキシド、イツトリウ
ムセスキテルペンアルコキシド、銅セスキテルペンアル
コキシドをモル比でBa:Y:Cu−2+1:3となる
ように混合した混合物を焼成して熱分解し、次いで酸素
雰囲気中で焼成し所望により粉砕して得た、第4項乃至
第7項のいずれか一項記載の超電導金属酸化物粉末。
9、バリウムセスキテルペンアルコキシド、イツトリウ
ムセスキテルペンアルコキシド、別セスキテルペンアル
コキシドをモル比でBa : Y : Cu=2:13
となるように混合した混合物を熱分解して得た生成物を
、成形し次いで酸素雰囲気中で焼成して成る、超電導成
形体、」に関する。
本発明により従来解決できなかっな、新規な安定性の良
い、取り扱いやすい、熱分解により容易に金属酸化物を
生成する金属セスキテルペンアルコキシドの製造方法、
金属セスキテルペンアルコキシドを原料として製造され
た金属粉末、金属として特定の金属を選択し組み合わせ
た超電導性を示す金属酸化物粉末組成物、及びこの組成
物からなる成形体を提供することができたのである。
金属アルコキシドのアルコール成分としては、メチルア
ルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール
、イソ−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、
tert−ブチルアルコール、等の低級アルコールが使
用される。
金属としては、これらのアルコールとアルコキシドを形
成するものであれば特に制限はなく、例えば、T’a、
Ti、AI、Sj、Sn、Sb、Pb、Zr、Zn、B
a、Bi、La、Y、Cu。
Ca等の卑金属、Ruなとの貴金属が使用される。
セスキテルペンアルコールは、組成式CIs HxO(
x = 18〜26)代表的にはCI5H240で示さ
れるテルペンアルコールである。液状でも固体状でもよ
いが好ましくは常温で液体のものであり、また金属アル
コキシドと反応させた後容易に反応生成物と分離できる
もの、または反応後そのまま有機ビヒクルとして使用で
きるものが望ましい0例えばベチベノール、ネロリドー
ル、ファルネソール、サンタロールなどが反応性、分離
、薄膜化の点から実用上有効である。
本発明により提供される、金属セスキテルペンアルコキ
シドはいずれら本出願前知られていなかつた新規な化合
物である。金属アルコキシドとセスキテルペンアルコー
ルの反応を1例として、ベチベノールを使用した場合で
説明すると、ベチベノールはC+s H240で示され
るアルコールである。
金属アルコキシドとベチベノールの反応は両者を混合し
、70〜200℃で1〜2時間加熱することにより行わ
れ反応生成物である金属ベチベノキシドは新規な化合物
であって、蒸溜や抽出により反応系から容易に分離でき
る。
本発明により製造される金属セスキテルペンアルコキシ
ドは 一般式 M (OR)z−x (OA)x  (Mは金
属元素、Rはアルキル基、Aはセスキテルペニル基、2
は金属元素の原子価、Xは1≦X≦2である整数)で示
されるが式から明らかなようにX=2の場合は 一般式 M (OA) z  で示される金属セスキテ
ルペンアルコキシドであるがこの化合物ら本発明で製造
される化合物に含まれる。
本発明は、またこの金属セスキテルペンアルコキシドを
熱分解して得た金属酸化物粉末にも関する。また、金属
セスキテルペンアルコキシドの金属元素としてBa、Y
、Cuを選び3種の金属化合物を混合して熱分解するこ
とによりBa−Y−Cuの混合酸化物粉末を形成するこ
とができるが金属のW1合がモル比でBa:Y:Cu=
2: 1 :3となるようにして、熱分解し得られた粉
末を酸素雰囲気で焼成することにより超電導性の金属酸
化物粉末を形成することができる。さらにこの熱分解し
て得た粉末を成形して酸素雰囲気中で焼成することによ
り超電導性成形体とすることもできるのである。
[作用] この本発明により得られる、金属有機誘導体は、反応原
料である金属アルコキシドのアルコキシ基の少なくとも
1つがセスキテルペンアルコキシ基によって置換された
新規な金属有機誘導体であり、従来知られている金属ア
ルコキシドに比べて耐湿性、耐加水分解性が極めて良好
である上、取扱か簡単で保存安定性に優れている。また
アルコール。
、エーテル、エステル、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水
素など多くの種類の有R溶媒に対する溶解度が高く、こ
れらの溶媒に対する安定性も良い利点があり、かつ、溶
液状態での長期保存が可能であり、また溶媒に対する選
択姓が少ない利点を有する0本発明により得られる金属
セスキテルペンアルコキシドは熱分解して金属酸化物を
生成するので、金属酸化物膜、金属酸化物粉末の製造に
好適であり、複数の金属セスキテルペンアルコキシドを
混合して使用することもできる。また金属を選択するこ
とにより種々の特性を発揮させることができる。
例えば、金属のモル比でBa:Y:Cu=2;に3にな
るように調整して熱分解し、酸素雰囲気で焼成すると得
られた金属酸化物粉末は超電導性を示す・このほかこの
金属有機化合物は例えば薄膜形成原料として使用した場
合電気抵抗の11整、生成した膜のピンポールやクラッ
クの除去などに優れた作用効果を奏する。
[実施例] 実施例1 タンタルエトキシドTa (OC2H5)s、5.9 
g <0.015nol)とベチベノール CI6 H
24010g (0,045io1)とを混合し、15
0℃で2時間反応させて暗褐色の粘門な溶液を得た0次
いで減圧蒸溜を行い未反応物を除去した0反応生成物は
赤外吸収スペクトル、核磁気共鳴、熱分解ガスクロマト
グラフィ質量分析による分析結果から、いずれの出発物
質とも異なり、タンタルエトキシドのエトキシ基の少な
くとも1つがベチベノキシ基で置換された形の金属有機
誘導体であることが確認された。示差熱分析の結果、タ
ンタル含有率は35.5重量%であった。この化合物は
、カルボン酸、アミン、炭化水素、アルコール、アルデ
ヒド、ゲトン、エーテル、エステル、ハロゲン化炭化水
素、などほとんどの有機溶媒に溶解し溶液の安定性も高
い。
実施例2 バリウムエトキシドBa (OC2Hs ) 20、1
447g(0,0006nol )とベチベノール1.
6593g(0,0075n+ol )とを混合し、ア
ルゴンを流しながら、70℃に保って2時間加熱撹拌し
た。
生成物は、バリウム含有率3.4重量%の濃い茶色のバ
リウムエトキシベチベノキシド溶液であった。
実施例3 酢酸イツトリウムY (OCOCH3)31.8h  
(0,007noりを純水に溶解し、さらに少量のエタ
ノールを加えて溶液を調整した。 ベチベノール10.
32780(0,0468mol )とナトリウム0.
346g(0,0151nol >を120℃の油浴で
20分間加熱反応させ、冷却後、エタノールを加えて均
一なエタノール溶液とする。
このエタノール溶液に、撹拌しながら上記の酢酸イツト
リウム溶液を滴下し、全量滴下後110℃の湯浴で2時
間加熱を続は反応させた。
反応終了後冷却してから、クロロホルムを加え生成物を
クロロホルムに溶解抽出しな、生成物はイツトリウム含
有率2.1%の茶褐色の透明粘稠なイットリウムベチベ
ノキシド溶液であった。
実施例4 チタニウムイソ、10ボキシド1.0g (0,035
aol )とベチベノール1.2a (0,005ao
l )とを混合し、90℃で2時間反応させ、チタン含
有率6.9重量%の茶褐色の透明粘稠なチタニウムイソ
プロボキシベチベノキシド溶液を得た。
実施例5 アルミニウムイソプロポキシド1.40(0゜007n
ol)とネロリドール3.2g(0,014aol )
を混合し、150℃で2時間加熱反応させ、アルミニウ
ム含有率4.611L量%の濃い黄色の粘稠なアルミニ
ウムイソプロホキシネロリドキシド溶液を得た。
実施例6 鍋イソプロポキシド1.8g (0,005aol )
とネロリドール1.7g (0,008iol)を混合
し、130’Cで2時間加熱反応させ、錫含有率17.
4重量%の濃い茶色の鍋イソプロボキシネロリドキシド
の透明粘稠な溶液を得た。
実施例フ イツトリウムイソプロポキシイド 0.3g(0,001io1)とネロリドール1.4g
(0,006aol)を混合し、100℃で1時間加熱
反応させ、イツトリウム含有率5.4重量%の茶褐色の
透明粘稠なイツトリウムイソプロホキシネロリドキシド
溶液を得た。
実施例8 チタニウムイソプロポキシド1.4+I+ (−0、0
049no I )と鉛インプロポキシド1 、6(J
 (0,0049no l )をベチベノール2、80
 (0,0126no I )とを混合し、90℃で2
時間反応させ、チタニウムイソプロボキシベチベノキシ
ドと、鉛イソプロボキシベチベノキシドの混合物溶液5
.7gを得た。
実施例9 バリウムエトキシド3.0g(0,013iol)  
とベチベノール19.6g(0,088io1)とを混
合し、70℃で2時間反応させ、バリウム含有率3.8
重量%の濃い茶色の透明粘稠なバリウムエトキシベチベ
ノキシド溶液を得た。
実施例10 鉛イソプロポキシド1 、0g (0,003io 1
 )とベチベノール1 、3g10.006no、I 
)とを混合し、90’Cで1時間反応させ、鉛含有率3
2.1重量%の濃い茶色の透明粘稠な鉛イソプロポキシ
ベチベノキシド溶液を得た。
実施例11 シリコンエトキシド0.9g(0,004io1)とベ
チベノール1.5g(0,007aol)とを混合し、
130℃で120分間反応させ、シリコン含有率4.9
重量%の濃い茶色の透明粘稠なシリコンエトキシベチベ
ノキシド溶液を得た。
実施例12 Cu (0COCHs ) 22.0o(0,0111
Iof)に、エタノールを1401加え50℃に加温し
た後、N、N−ジエチルアニリン8gとベチベノール2
4g(0,1in+ol )を加え2時間撹拌還流させ
た。
その後エタノールを完全に除き、クロロホルムを加え生
成物をクロロホルムに溶解させ、さらに水を加えて、生
成物とN、N−ジエチルアニリンとを分離する。
クロロホルム層と水層を分離した後、減圧蒸溜でクロロ
ホルムを除いた。こうして、銅含有率0゜4重量%の粘
稠で透明な緑色の銅ベチベノキシド溶液が得られた。
実施例13 ベチベノール5a (0,023mol )をキシレン
1001に溶解し、Na1(]を加え3時間還流する。
次いでキシレンを除去して、テトラヒドロフラン200
1を加えて溶解しこれに、塩化jpJcucI2・2H
20,0゜IQ (0,00611Q+)を純水200
1に溶解して添加し、70℃に加温して3時間反応させ
る0反応溶液にクロロホルムを加えて反応物と水を分離
する。クロロホルムを除去し、銅含有率4.15%の粘
度の高い緑色の銅ベチベノキシド溶液が得られた。
実施例14 インプロパツール4011、ベンゼン3811、Na1
.4713gをN2を流しながら加温して反応させ、N
aイソプロポキシドを生成し、次いで塩化ビスマスB 
L Cl s 2.4680gを添加し、加熱撹拌を行
い1.5時間反応させた。得られたビスマスイソプロポ
キシドに、ベチベノール6.6gを加えて70°Cで2
時間反応を行った。こうしてBi含有率26.9%の濃
い焦げ茶色のビスマスイソプロボキシベチベノキシド溶
液が得られた。
実施例15 実施例2.3.13で製造した、バリウムエトキシベチ
ベノキシド、イットリウムプロボキシベチベノキシド、
銅ベチベノキシド、を金属モル比でBa:Y:Cu=2
:1:3になるようにアルミするつぼに秤り収り、少量
のピネンで希釈し、均一に混合した。
この混合物を大気中で300℃で15分間焼成した後大
気中、800℃で3時間焼成し、徐冷してBa、Y、C
uの複合酸化物粉末を得た。粉砕混合した焼成試料を2
401qr/−の圧力で径10關、厚さ0.8市のベレ
ットに成形した。このベレットを大気中850℃で10
時間焼成し、徐冷した。
次いで、酸素雰囲気中900℃で6時間焼成した。この
焼成体はX線的にはBa2YCu 30y−δ 構造を
示し臨界温度(Tc)103.4にで電気抵抗が完全に
零となった。
[効果] 本発明の金属セスキテルペンアルコキシドの作用効果を
比較例と応用例を示しながら説明する。
わかりやすいように、熱分解により薄膜を形成し、膜の
状態、性能を示し、熱分解性、溶解性などの比較をする
比較例1 タンタルエトキシドの20%ベンゼン溶液を調製し、ス
ピンナー法で96%アルミナ基板上に塗布し、乾燥した
後、760℃で10分焼成し、徐冷して薄膜を得た。こ
の塗布、乾燥、焼成の操作を3回繰り返して膜厚3fi
の薄膜を得た。焼成膜はX線回折により’I’a205
であることが確認されたが、走査型電子顕微鏡で観察し
たところ亀裂が多く不連続膜であった。
比較例2 タンタル−エトキシドの20%ラベンダー油溶液を調整
し、比較例1と同様に薄膜を形成した。
焼成膜を走査型電子顕微鏡及びX線回折で調べたところ
T a 205の均一な亀裂のない連続膜であった。し
かし、この溶液はデシゲータ中に保存しても数週間後に
は小量の沈澱物が認められ、この状態で薄膜を形成する
と膜厚が均一にならない。
これは保存中にアルコキシドが分解して、一部高分子化
したゲル状物質が生成し、基板に突起物として堆積する
ためと考えられる。
応用例1 実施例1で得た化合物をローズマリー油に溶解して10
重量%溶液(金属含有率3゜5重量%)を調整し、これ
をスピンナー法で96%アルミナ基板上に塗布し、乾燥
した。この乾燥膜を760℃出10出量0成し、徐冷し
て薄膜を得な、この塗布、乾燥、焼成の操作を10回繰
り返して膜厚1゜0nunの薄膜を得た。焼成膜はX線
回折によりTa205であることが確認された。また走
査型電子顕微鏡で観察したところ亀裂やピンホールの無
い平滑な連続膜であった。
応用例2 実施例4で得た生成物をクロロボルム希釈してチタン含
有率3.5重量%の溶液とし、応用例1と同様にして膜
厚1.0μmの薄膜を形成した。焼成膜はX線回折によ
りTiO2であることが確認された。また走査型電子顕
微鏡で観察したところ亀裂やピンホールの無い平滑な連
続膜であった。
本発明により、新規かつ安定な金属セスキテルペンアル
コキシドが提供され、これにより装飾用、工学用、エレ
クトロニクスの分野に於いて優れた効果を奏する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式、 M(OR)_z(Mは金属元素、Rはアルキル基、zは
    金属元素の原子価) で示される金属アルコキシドと、セスキテルペンアルコ
    ールとを反応させることを特徴とする式、M(OR)_
    z−x(OA)_x(Mは金属元素、Rはアルキル基、
    Aはセスキテルペニル基、zは金属元素の原子価、xは
    1≦x≦zの整数)で示される金属セスキテルペンアル
    コキシドの製造方法。 2、式 M(OCOCH_3)_z(Mは金属元素、zは金属元
    素の原子価) で示される金属アセテートとセスキテルペンアルコール
    とを反応させることを特徴とする式、M(OA)_z(
    Mは金属元素、zは金属元素の原子価、Aはセスキテル
    ペニル基)で示される金属セスキテルペンアルコキシド
    の製造方法。 3、式、MCl_z(Mは金属元素、zは金属元素の原
    子価)で示される金属塩化物、または、式、M(OCO
    CH_3)_z(Mは金属元素、zは金属元素の原子価
    )で示される金属アセテートと、式、NaOA(Aはセ
    スキテルペニル基) で示されるナトリウムセスキテルペンアルコキシドとを
    反応させることを特徴とする、式M(OA)_z(Mは
    金属元素、Aはセスキテルペニル基、zは金属元素の原
    子価)で示される金属セスキテルペンアルコキシドの製
    造方法。 4、特許請求の範囲第1項記載の方法により得た金属セ
    スキテルペンアルコキシドを焼成して熱分解し、所望に
    より粉砕して得た、金属酸化物粉末。 5、特許請求の範囲第2項記載の方法により得た金属セ
    スキテルペンアルコキシドを焼成して熱分解し、所望に
    より粉砕して得た、金属酸化物粉末。 6、特許請求の範囲第3項記載の方法で得た金属セスキ
    テルペンアルコキシドを焼成して熱分解し、所望により
    粉砕して得た、金属酸化物粉末。 7、MとしてBa、Y、Cuを併用した特許請求の範囲
    第4乃至第6項のいずれか一項記載の金属酸化物粉末。 8、バリウムセスキテルペンアルコキシド、イットリウ
    ムセスキテルペンアルコキシド、銅セスキテルペンアル
    コキシドをモル比でBa:Y:Cu=2:1:3となる
    ように混合した混合物を焼成して熱分解し、次いで酸素
    雰囲気中で焼成し所望により粉砕して得た、特許請求の
    範囲第4項乃至第7項のいずれか一項記載の式、 Ba_2YCU_3O_7−δ で表される、超電導金属酸化物粉末。 9、バリウムセスキテルペンアルコキシド、イットリウ
    ムセスキテルペンアルコキシド、銅セスキテルペンアル
    コキシドをモル比でBa:Y:Cu=2:1:3となる
    ように混合した混合物を熱分解して得た生成物を、成形
    し次いで酸素雰囲気中で焼成して成る、式、Ba_2Y
    CU_3O_7−δで表される、超電導成形体。
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JPS545904A (en) * 1977-06-11 1979-01-17 Dynamit Nobel Ag Continuos process for preparing alkali alcholate and apparatus therefor

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