JPH0276791A - 昇華型熱転写記録媒体 - Google Patents

昇華型熱転写記録媒体

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JPH0276791A
JPH0276791A JP63229463A JP22946388A JPH0276791A JP H0276791 A JPH0276791 A JP H0276791A JP 63229463 A JP63229463 A JP 63229463A JP 22946388 A JP22946388 A JP 22946388A JP H0276791 A JPH0276791 A JP H0276791A
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dye
layer
transfer
supply layer
thermal transfer
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JP63229463A
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Inventor
Akira Suzuki
明 鈴木
Hidehiro Mochizuki
望月 秀洋
Masaru Shimada
勝 島田
Hiroyuki Kamimura
上村 浩之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 抜批分災 本発明は昇華型熱転写記録媒体に関するものである。
従来技術 近年、フルカラープリンターの需要が年々増加し、この
フルカラープリンターの記録方式として電子写真方式、
インクジェット方式、感熱転写方式等があるが、この中
で保守性が容易。
騒音が無い等により感熱転写方式が多く用いられている
この感熱転写は、固体化したカラーインクシートと受像
紙とから成っており、レーザーやサーマルヘッド等の電
気信号により制御された熱エネルギーでインクを受容紙
に熱溶融転写又は昇華移行させて画像形成させる記録方
式である。
そしてこの感熱転写記録方式には大別して前記熱溶融転
写型と昇華転写型とがあり、特に後者は原理的にサーマ
ルヘッド等からの熱エネルギーに対応して昇華染料が単
分子状で昇華するため容易に中間調が得られ、且つ随意
に階調をコントロールすることが可能である利点を有し
、フルカラープリンターに最も適した方式と考えられる
但し、この昇華型転写記録方式は、記録用サプライとし
てカラーインクシートを用い、画像信号により選択的に
加熱記録を行なうため、1枚のフルカラー画像を得るた
めに、イエロー、マゼンタ、シアン、(ブラック)のイ
ンクシートを各1枚づつ使用し、その後未使用部が存在
しても、破棄するためランニングコストが高いという欠
点を有している。
そこで現在この欠点に着目し、インクシートを多数回使
用することにより、この欠点を改善しようとインクシー
トと受像体を等速に移動させ、繰返し利用する等速モー
ド法とインクシートの走行速度を受像体のそれより遅く
して色材層の第1回使用部分と第2回使用部分の重なり
を少しづつずらせ使用するN倍モード法とが提案されて
いる。
しかし、昇華型熱転写記録方式において、昇華、蒸発反
応が基本的に零次反応であり、等速モードにおいてはマ
ルチ使用に十分耐えられる染料量をインク層中に含ませ
ているにもかかわらず、印字回数が増加するにつれ急速
に特に高画像濃度部の転写濃度が低下してくるため、多
数回の印字が実質的にできないものであった。
そこで、本発明者等は、特願昭63−62866号にお
いて、積層構造の昇華型感熱転写記録媒体を提案し、″
染料供給層と染料転写寄与層との間において、染料放出
能を染料供給層〉染料転写寄与層とすること″により多
数回記録での濃度低下を改善した。
しかしながら、従来、本シート切支持体はコンデンサー
紙、ポリエステルフィルム又はポリイミドフィルムが用
いられていた。コンデンサー紙は耐熱性はあるが、引っ
張り強度がなく、耐湿性も無いので、破は易く、また膜
表面が均一性ではないので、画質が低下する欠点があっ
た。ポリエステルフィルムは強度はあるものの耐熱性が
なく、サーマルヘッドの熱でヘッドに融着する、いわゆ
るスティッキング現象を起こす欠点があった。近年、ポ
リエステルフィルムに滑性耐熱層を設けることによりか
なり耐熱性も強く、且つスティッキング防止可能な熱転
写媒体が提案されているが、比較的高記録エネルギーが
必要とされる昇華方式で、多数回記録を行う場合には、
フィルムに負担がかかり回数的に少なくなり、また本発
明者等が提案している特殊構成のインク層、特に染料供
給層にかなりの染料量を含有させるため昇華染料がポリ
エステルフィルム側へ昇華染着(マイグレーション)し
、多数回記録における画像濃度を低下させる問題が生じ
ていた。
一方、最後のポリイミドフィルムは、強度もあり、耐熱
性もあり、上記の如くフィルムへの昇華染着の問題はな
いが、唯一の欠点はフィルムコストが高く、仮に多数回
印字が10回可能になっても、ポリエステルフィルムの
1回記録よリランニングコスト的に高くなるという大き
な問題があった。
目     的 本発明は印字回数が増加しても転写濃度の急速な低下が
生じることがなく、記録時にスティッキング等の問題を
発生せず、且つランニングコストの小さい昇華型熱転写
記録媒体を提供することを目的とする。
通−一双 本発明は、基体上に、該基体側から順にそれぞれ、昇華
性染料を有機結着剤中に分散させてなる染料供給層及び
染料転写寄与層を積層させてなる昇華型熱転写記録媒体
で、前記基体が染料供給層を設ける面とは反対側の面に
ポリシロキサングラフトポリマーを主成分とする滑性耐
熱層を設けた芳香族ポリアミドフィルムからなることを
特徴とする昇華型熱転写記録媒体に関する。
本発明において基体として使用される芳香族ポリアミド
樹脂フィルムとは、芳香族ジカルボン酸(例えばフタル
酸)又はその誘導体と芳香族ジアミン(例えばフェニレ
ンジアミン)又はその誘導体とを縮重合させたものであ
り、例えば、特開昭60−174694号及び特開昭6
1−86288号を参照されたい。具体的には、東しく
製)でTXフィルムとして市販されているものがある。
その厚さは3〜10μmが好ましい。
本発明で滑性耐熱層として使用されるポリシロキサング
ラフトポリマーとは、例えば末端ヒドロキシル基含有ポ
リシロキサン存在下に、重合性シラン化合物を含む単量
体混合物を溶液重合させてできるものを指す。
上記の末端ヒドロキシル基含有ポリシロキサンとしては
、一般式、 HO+S i−〇+nH (但し、R1及びR2はそれぞれ独立に一価のハロゲン
置換されていてもよい炭化水素基、nは1以上の整数で
ある)で示されるものが用いられ、又、重合性シラン化
合物としては、分子中に少なくとも1個の重合性不飽和
基と少なくとも1個の前記ポリシロキサンと縮合反応し
得る基とを有する化合物であり、例えばビニルトリメト
キシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリプ
トキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)
シラン、アリルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アク
リロルメチルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロ
キシプロピルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、
2−スチリルエチルトリメトキシシラン、(メタ)アク
リロキシエチルジメチル(3−トリメトキシシリルプロ
ピル)アンモニウムクロライド、ビニルトリアセトキシ
シラン、ビニルトリクロルシラン等を挙げることができ
、これらの群から選ばれる1種または2種以上の混合物
を使用することができる。
これらをアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタ
コン酸等の不飽和有機酸、アクリル酸エステル類等の重
合性単量体等と共に溶液重合させるが、詳細には特開昭
61−200111号公報、特開昭61−215629
号公報に詳述されている。
上記ポリシロキサングラフトポリマーに混合する有機ま
たは無機の微粒子の材質には特に限定はなく、各種粒子
を用いることができる。例えば、シリカ、アルミナ、酸
化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸アルミニウ
ム、窒化ホウ素、ステアリン酸コバルト、フッ化カーボ
ン、フッ化エチレン樹脂、ポリイミド樹脂、シリコーン
、ポリスチレン、その他の硬化性ポリマービーズ等であ
る。さらに金属の微粉末等が挙げられる。潤滑剤の例と
して、シリコーンオイル、ワックス、界面活性剤等が挙
げられる。
その配合比率は上記ポリシロキサングラフトポリマーに
対して0.1〜100重量部の範囲で用いられる。また
、これらの微粒子の大きさは、その粒径が小さい程画質
への影響が少なく、特に平均粒径が3μ以下であるもの
が適当である。
以上のポリシロキサングラフトポリマーと微粒子を溶剤
中に十分混合、分散させた液を基体である芳香族ポリア
ミドフィルム上にワイヤーバー、エアナイフ、ロール、
グラビア、スクリーンコーティング法などにより塗工す
る。その厚さは耐熱性及び滑り性の効果がらして0.1
〜8μであり、好ましくは0.3〜3μである。
本発明は本出願人の特願昭63−62866号の発明、
すなわち、その各処方にて同一付着量を基体上にそれぞ
れ単独層として形成し、その各々を別々の受像層と重ね
合わせ、両者に同一の熱エネルギーを印加したとき、そ
れぞれの受像層への染料転写量が、 染料供給層〉染料転写寄与層 の関係にあることを特徴とする昇華型熱転写記録媒体を
改良したものである。
本発明の知見によれば、インク層中における染料の拡散
はフィックの法則すなわち、断面積qをdt待時間通過
した染料量dnは、拡散方向における染料の濃度勾配を
dc/dxとし、百を熱印加されたときのインク層中の
各部位の平均拡散係数としたとき。
d n  =  −T5 (d c/d x) qd 
tの関係が適用される。
そこで、染料供給層から転写寄与層に昇華性染料が拡散
供給されやすくするための手段としては。
■、染料濃度に関して、染料供給層〉転写寄与層の関係
とさせること、および/またはU、それぞれの層中にお
ける拡散係数に関して。
染料供給層〉転写寄与層の関係とさせる手段がある。更
に上記Hに関して拡散係数を操作する具体的方法として
は例えば、酒井豊子他繊維学会誌VO1,30,N(1
12(1974)  ;黒木宣彦著「染色理論化学」槙
書店発行p、503〜;第1回ノンインパクトプリンテ
ィング技術シンポジューム論文集3−5等で紹介されて
いる。これらを参考にし、上記Hの手段を実現させる具
体的方法としては例えば。
(1)拡散係数は、染料−有機結着剤間の水素結合等に
よる染料拡散に対するエネルギー的抑制効果により影響
されるので、転写寄与層の結着剤として、昇華性染料と
水素結合し易い陽子供給性基又は陽子受容性基を多く有
する有機高分子材料を用いる方法、(2)拡散係数は、
染料を分散している有機結着剤のガラス転移または軟化
温度依存性があり、本プロセスにおける印字中の層の昇
温特性よりガラス転移または軟化温度が低い方が拡散係
数が大となり、従って染料供給層の有機結着剤として、
転写寄与層のそれより低ガラス転移温度または低軟化温
度の物質を用いる方法、 (3)染料供給層中の少なくとも一種の有機結着剤と相
溶性を有し、且つ転写寄与層中の全ての有機結着剤と非
相溶性である可塑剤を染料供給層中に含有させる方法。
(4)上記(1)、(2)及び(3)の方法を適当に組
合せて行なう方法1等が挙げられるが、上記拡散係数の
関係が満足されれば、これらの方法に限らないことは、
言うまでもない。
本発明における染料供給層および転写寄与層の材料処方
設計をする上で、上記Iおよび/または■の手段が有用
であり、これらの効果により意図した改善が実現してい
るか否かを確認する簡単な方法として、染料供給層およ
び転写寄与層の各処方にて同一付着量を基体上に単独層
として形成し、各々をそれぞれ別々の受像層と重ね合わ
せ、一定の昇華温度を印加したとき、昇華転写量が染料
供給層〉転写寄与層の関係になるような各層を選択する
方法がある。
次に転写寄与層の厚さは、−殻内には0.05〜5μm
、好ましくは、0.1〜2μmである。また染料供給層
の厚さは一般的には0.1〜20μm、好ましくは0.
5〜10μlである。
又、本発明の転写寄与層及び染料供給層に使用される昇
華性染料、結着剤等は公知のものが使用できる。
昇華性染料としては60℃以上で昇華あるいは気化する
染料であり、主に分散染料、油溶性染料など熱転写捺染
で使用されるものであれば良く、例えばC,1,デイス
パースイエローの1,3,8゜9.16,41,54,
60,77.116など、C,1,デイスパースレッド
の1.4,6,11,15,17,55,59,60,
73.83など、C,1,デイスパースブルーの3.1
4,19,26,56,60゜64.72,99,10
8など、C,1,ソルベントイエローの77.116な
ど、 C,1,ソルベントレッドの23.25.27な
どC,1,ソルベントブルーの36.83,105など
が挙げられ、これらの染料の一種で使用可能であるが、
数種混合しても使用可能である。
染料転写寄与層及び染料供給層に使用される結着剤には
熱可塑性又は熱硬化性樹脂が用いられ、そのうち比較的
高ガラス転移点または高軟化性を有する樹脂としては1
例えば、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリアミド
、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポ
リプロピレン、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ポリエ
ステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂
、フッソ樹脂、ブチラール樹脂、メラミン樹脂、天然ゴ
ム、合成ゴム、ポリビニルアルコール、セルロース樹脂
等が挙げられる。
これらの樹脂は一種で使用できるが、数種を混合するか
、さらに共重合体を使用しても良い。
さらに染料転写寄与層と染料供給層との間においてガラ
ス転移又は軟化温度に対し差をつける場合、ガラス転移
温度0℃以下、又は軟化温度60℃以下の樹脂又は天然
、合成ゴムが好ましく、具体的には。
シンジオタクチック1.2−ポリブタジェン(市販品と
してJSRRB810,820,830日本合成ゴム)
酸又は非酸性酸を含むオレフィンコポリマー及びターポ
リマー(市販品としてデクソンXEA−7、デクソンケ
ミカル);エチレン−酸ピコポリマー(市販品として4
00&400A、405.430、アライド・ファイバ
ーズ&プラスチックス; P−3307(EV150)
 、P−2807(EV250)、三井・デュポンポリ
ケミカル);低分子量ポリオレフィン系ポリオール及び
その誘導体(市販品としてポリナールH114E三菱化
成工業);臭素化エポキシ樹脂(YDB−340、40
0,500,600東部化学);ノボラック型エポキシ
樹脂(YDCN−701,702,703東部化学);
熱可塑性アクリルツルージョン(タイヤナールLR10
75,1080,1081,1082,1063,10
79三菱レイヨン);熱可塑性アクリルエマルジョン(
LX−400、LX−450,三菱レイヨン);ポリエ
チレンオキサイド(アルコックスE−30,45,アル
コックスR−150,400,1000明成化学工業)
;カプロラクトンポリオール(プラクセルH−1.4,
7.ダイセル化学工業);などが好ましく、特に、ポリ
エチレンオキサイド、ポリカプロラクトンポリオールが
実用上有用であり、又先に記した、熱可塑性又は熱硬化
樹脂と上記1種又は数種と混合した形で用いるのが好ま
しい。
転写寄与層の染料濃度は通常5〜80%、好ましくは、
10〜60%程度である。
又、染料供給層の染料濃度については、5〜80%の染
料濃度が好ましいが、染゛料転写寄与層と染料供給層と
の間に染料濃度勾配をつける場合染料転写寄与層染料濃
度に対し、1.1〜5倍、好ましくは、1.5〜3倍が
望ましい。
前記方法(3)でいう染料供給層に含有させる可塑剤と
は、樹脂の分子間に入り込み、樹脂の硬い網状構造の原
因であるファン・デル・ワールス結合を弱め、結果的に
樹脂の2次転移点を低下させる物質であり、又、相溶性
とは樹脂と可塑剤とが互いに親和性を持ち、ゲル化速度
が速く、成形後も可塑剤が分離しないものと定義する。
また、具体的には、可塑剤と樹脂の相溶性を考慮しなが
ら、可塑剤について言及した書物、文献、カタログ等、
例えば、山田桜著、「プラスチック配合剤」(大成社発
行、p、 17−)やr 9887の化学商品」(化学
工業日報社発行、ρ。
745−)等に記載されているものから自由に選択でき
る。
これらから例示すると、下表のような組合せが挙げられ
る。
(以下余白) これらの組合せで可塑剤と相溶性樹脂は染料供給層に使
用し、また非相溶性樹脂は転写寄与層に使用する9又、
好ましい可塑剤としては耐熱性、揮発性に優れた上表に
記したものが好ましく、さらに可塑剤の樹脂に対する配
合比は10〜100%、好ましくは10〜50%である
今まで染料層を2層に分けた例について述べて来たが、
適切な染料転写量の差を生じさせ。
本発明が意図する機能分離ができれば染料層を2層以上
の多層にすることも可能である。
以上の説明は感熱ヘッドを用いての記録方法により説明
したが、本発明の転写媒体は、記録熱エネルギーを感熱
ヘッド以外の方法によって付与する記録方法、例えば、
熱印版、レーザー光、あるいは支持体及び/又はインク
層等媒体中で通電により発生するジュール熱を利用した
方法に対しても用いることができる。このうち、媒体中
で発生するジュール熱を用いる、所謂通電感熱転写法が
最もよく知られ、例えばUSP4 、103.066、
特開昭57−14060、特開昭57−11080、あ
るいは特開昭59−9096等の多くの文献に記載され
ている。
この通電転写法に用いる場合には支持体として、芳香族
ポリアミド等の樹脂に、アルミニウム、銅、鉄、錫、亜
鉛、ニッケル、モリブデン、銀等の金属粉及び/又はカ
ーボンブラック等の導電性粉末を分散させて抵抗値を絶
縁体と良導体との中間に調整した支持体、またこれらの
支持体に前述のような導電性金属を蒸着またはスパッタ
リングさせた支持体を用いれば良い。これらの支持体の
厚さはジュール熱の伝導効率を考慮すると、2〜15ミ
クロン程度であることが望ましい。
また、レーザー光転写法に用いる場合には、支持体とし
てレーザー光を吸収し、発熱する材質を選べば良い。例
えば従来の熱転写用フィルムにカーボン等の光吸収熱変
換材を含有させるか、又は吸収層を支持体の表、裏面に
形成したものが使用される。
以下1本発明を下記の実施例に基づいてさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない
実施例1 温度計、還流冷却器、滴下漏斗、窒素導入管及び攪拌器
を備えた四つロフラスコに末端ヒドロキシル基含有ポリ
シロキサンとして式、CH。
HO+ S i−〇 + n H CH。
(ただし、nが平均1500) で示されるジヒドロキシジメチルポリシロキサンの30
重量%トルエン溶液10部及びトルエン100部を仕込
み、窒素雰囲気下、80℃に昇温した。
これにメタクリル酸メチル64.4部、アクリル酸ブチ
ル20部、アクリル酸5部、アクリル酸ヒドロキシエチ
ル5.6部、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン5部及びアゾビスイソブチロニトリル2部からな
る単量体均一溶液の20重量%を加えて、80℃で30
分間、初期重合を行った0次いで同温度で残りの単量体
均一溶液を2時間かけて滴下し、滴下終了後20分間重
合を継続した時、イソプロピルアルコール100部を加
えて希釈した。引続き温度を80℃に保持しながら3時
間40分攪拌を続けて重合反応を継続した後、冷却して
、本発明の表面改質組成物用重合体の溶液を得た。得ら
れた重合体溶液の粘度は50cps (25℃、B型粘
度計、60rpm)で、固形分33.3重量%であった
この重合体溶液をトルエンで希釈して固形分25重量%
とし、この100部に対してジラウリン酸ジーn−ブチ
ル錫4部を加え、耐熱保護層用塗工液を作った。
この塗工液にトルエンとIPAの混合液を適度に加え、
希釈して基体である厚さ約6μmの芳香族ポリアミドフ
ィルム(東し製TX−I型)にワイヤーバーで塗工し、
100℃で1分間乾燥して厚さ約1.5μの滑性耐熱保
護層を形成した。
次いで、 重量部 溶 剤  トルエン          100メチル
エチルケトン      lOO上記処方において、染
料供給層用処方では上記昇華性染料を20重量部、転写
寄与履用処方では上記昇華性染料を10重量部とし、そ
れぞれの組成物を24時間ボールミルにて分散せしめた
次に、第1図に示したような構造の昇華型感熱転写媒体
を下記のように作成した。
前記滑性耐熱層を設けたフィルムを支持体lとして使用
し、この上にワイヤバーを用いて上記染料供給層4用イ
ンク組成物を膜厚2.40μmになるように塗布後、さ
°らにその上に上記処方の染料転写寄与層5用インク組
成物を膜厚0.61μmになるように塗布し、インク層
2を形成し。
昇華転写媒体を製造した。
実施例2 実施例1と同じ重合体溶液をトルエンで希釈して、固形
分25重量2とし、この100部に対してしてジラウリ
ン酸ジーn−ブチルvA4部及びシリカ微粉末(日本ア
エロジル製アエロジル0X50) 6部を加え、耐熱保
護層用塗工液を作った。実施例1と同様に支持体として
芳香族ポリアミドフィルム約6.0μmのTX−I型フ
ィルム(東し製)を用い、この上にワイヤーバーを用い
て上記塗工液を十分に分散した液を適度に希釈して塗布
し、約1.0μmの滑性耐熱層を設けた1次いで、[染
料供給層の処方コ 重量部 溶 剤  トルエン          100メチル
エチルケトン      100上記処方の組成物を2
4時間ボールミルにて分散後、前記滑性耐熱層を設けた
フィルムにワイヤバーを用いて上記染料供給層用インク
組成物を膜厚2.40μmになるように塗布後、さらに
その上に実施例1と同様処方の染料転写寄与履用インク
組成物を膜厚0,61μmになるように塗布し、昇華転
写媒体を製造した。
比較例1 支持体として約8.0μmのコンデンサー紙(本州製紙
製)を用い、実施例1と同様に滑性耐熱層を設け、さら
に逆の面に実施例1と同様の染料供給層及び染料転写寄
与層を塗布し、昇華転写媒体を形成した。
比較例2 支持体として約6.0μmのポリエステルフィルム(東
し製)を用い、実施例1と同様に滑性耐熱層を設け、さ
らに逆の面に実施例1と同様の染料供給層及び染料転写
寄与層を塗布し、昇華転写媒体を形成した。
以上の実施例1〜2及び比較例1〜2の昇華型熱転写媒
体について、第1図に示すように、受像体3として昇華
型感熱転写記録用受像紙である日立ビデオプリンターV
Y−50用サプライVY−5100の受像紙を用い、サ
ーマルヘッド6を用いて印字条件として印加電力442
mW/ドツト、最高エネルギー2.21mJ/ドツトに
て同一箇所による多数回印字を行った結果、第2図〜第
5図に示したような結果を得た。但し、印字濃度(光学
的濃度)はマクベス濃度計RD−514を用いて評価し
た。
一方、前記多数回記録後の受像紙上の画質の均一性を目
視により評価すると、下表の結果を得た。
表1 実施例1〜2及び比較例1は印字回数(n)を7回まで
増加させても印字濃度は1回目の印字と実質的な差異は
見られない。これに対して、比較例2は初期の印字濃度
も低く、印字回数が増えるに従って印字濃度が低下する
のがわかる。
さらに、印字回数5回を過ぎると基体裏面に穴が開き、
印字回数は5回で中止した。また、比較例1は上記表1
に示す如く、コンデンサー紙は表面の粗さが出て、画質
の均一性が良くない結果を得た。
夏−一末 以上述べたようにインク層構成の改善された本発明の昇
華型熱転写体は、多数回印字を行っても印字濃度が実質
的に低下せず、良好な多数回印字特性を備え、さらに記
録時にスティッキング等の問題を起こさず、且つランニ
ングコストを低下させることが可能な昇華型熱転写媒体
が提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の昇華型感熱転写体の構造を示す説明図
である。 第2図〜第3図は本発明の実施例1〜2の昇華型感熱転
写体の印字濃度(反射濃度)と印加エネルギーとの関係
を示すグラフである。 第4図〜第5図は比較例1〜2の昇華型感熱転写体の印
字濃度(反射濃度)と印加エネルギーとの関係を示すグ
ラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、基体上に、該基体側から順にそれぞれ、昇華性染料
    を有機結着剤中に分散させてなる染料供給層及び染料転
    写寄与層を積層させてなる昇華型熱転写記録媒体で、前
    記基体が染料供給層を設ける面とは反対側の面にポリシ
    ロキサングラフトポリマーを主成分とする滑性耐熱層を
    設けた芳香族ポリアミドフィルムからなることを特徴と
    する昇華型熱転写記録媒体。
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