JPH0275717A - ピストンの冷却装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、エンジンのピストンの裏面にエンジンオイル
をオイルノズルを介して噴射してピストンを冷却する冷
却装置に関する。

（従来の技術） 従来、この種装置として実公昭４６−２０１１２号公報
により、シリンダブロックにこれに穿設したオイル通路
に連通するオイルポートを開設し、該オイルポートに、
ピストンの裏面に指向するオイルノズルを連通部材を介
して取付けるものは知られ、この場合該連通部材の該オ
イルポートに開口する流入口は該ノズルの口径より大径
に形成するを一般としている。

（発明が解決しようとする課題）。

上記した従来のものでは、連通部材の流入口がオイルノ
ズルの口径より大径なためエンジンオイルに混入する異
物が該流入口を通過してオイルノズルの先端部に詰まる
ことがある。

ここで連通部材の流入口の径をオイルノズルの口径以下
としてオイルノズルに詰るような大きさの異物が該流入
口を通過しないようにすることが考えられる。然し、こ
れでは異物が連通部材の流入口に詰まってしまい、結局
オイルノズルからのエンジンオイルの噴射量が減少して
しまう。

本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは異物の詰りによる上記の如き不
具合を阻止した装置を提供することにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成すべく、請求項１の発明では、シリンダ
ブロックにこれに穿設したオイル通路に連通するオイル
ポートを開設し、該オイルポートに、ピストンの裏面に
指向するオイルノズルを連通部材を介して取付けるもの
において、該連通部材の該オイルポートに開口する流入
口を、該連通部材の端面に開口する環状溝で形成し、該
環状溝の溝巾を該オイルノズルの口径以下とした。

この場合、請求項２の発明の如く、前記連通部材の前記
環状溝の外周壁を前記オイル通路内に突出させることが
好ましい。

（作　用） 連通部材の環状溝の溝巾をオイルノズルの口径以下とす
るため、オイルノズルに詰るような大きさの異物は環状
溝を通過せずに該溝で止まるようになり、而も流入口を
環状溝とすることにより流入口で止まった異物で流入口
全体が塞がることがなくなり、結局異物によるオイルノ
ズルの詰りを阻止できるようになる。

エンジン停止後にオイル通路内のオイル中に浮遊するス
ラッジ等が沈下してオイルポートに集まりこれが連通部
材の流入口に入って目詰り生ずる可能性があるが、請求
項２の発明の如く連通部材の環状溝の外周壁をオイル通
路内に突出させておくことで、該外周壁によりスラッジ
の流入口への侵入を防止できるようになり、上記した不
具合を阻止できる。

（実施例） 第１図乃至第３図を参照して、（１）はエンジンのシリ
ンダブロック、（２）は該シリンダブロック（１）に穿
設したオイル通路を示し、該シリンダブロック（１）の
下部に座面（３）を形成して該座面（３）に該オイル通
路（２）に連通するオイルポート（４）を開設し、該オ
イルポート（４）に、ピストンａの裏面に指向するオイ
ルノズル（５）を連通部材を介して取付けた。そして、
前記連通部材の前記オイルポート（４）に開口する流入
口を、該連通部材の端面に開口する環状溝（６）で形成
し、該環状溝（６）の溝巾Ｗを前記オイルノズル（５）
の口径り以下とした。

更に詳述するに、前記連通部材は前記オイルポート（４
）に螺入可能な取付ボルト（７）で構成され、該取付ボ
ルト（７）に先端側が大径な段付孔（７ａ）を形成して
、該段付孔（７ａ）の大径孔部に、油孔（８ａ）を開設
したジェットカラー（８）を嵌合して、スナップリング
（９）で抜止めすると共に、該ジェットカラー（８）の
先端部を小径な段付形状に形成してこの段部により前記
環状溝（６）を形成し、該ジェットカラー（８）外周に
第４図に示す如くオイルノズル（５）の口径り以下の径
の径方向のオリフィス孔（８ｂ）を開設して、該環状溝
（６）と該油孔（８ａ）とを連通した。

該オリフィス孔（８ｂ）の個数は必要オイル量に合せて
適宜設定する。

更に、前記オイルノズル（５）の尾端のボス部（５ａ）
に取付ボルト（７）を挿通する孔（５ｂ）を形成して、
該孔（５ｂ）の内周に油溝（５Ｃ）を形成すると共に、
該ボルト（Ｄの外周に段付孔（７ａ）の小径孔部に連通
ずる連通孔（７ｂ）を開設し、オイルノズル（５）を該
取付ボルト（７）により該ボス部（５ａ）が前記座面（
３）に密着するように締結したとき該連通孔（７ｂ）が
該油溝（５Ｃ）に対向するようにし、かくてオイル通路
（２）のエンジンオイルを環状溝（６）からオリフィス
孔（８ｂ）、油孔（８ａ）、段付孔（７ａ＞の小径孔部
、連通孔（７ｂ）、油溝（５Ｃ）を介してオイルノズル
（５）に導入し得るようにした。

又、前記ジェットカラー（８）の端面に前記オリフィス
孔（８ｂ）と等径の小孔（８ｃ）を開設し、オイル通路
（２）のオイルを、前記環状溝（６）を介さずに該小孔
（８ｃ）から直接前記油孔（８ｂ）に導き得るようにし
た。

又、前記取付ボルト（７）に所定の油圧で開弁されるチ
エツク弁（ＩＧを組込み、エンジンに内蔵するオイルポ
ンプの吐出量が比較的少ないエンジンの低回転成では該
弁（′ＩＯによりオイルノズル（５）からのオイルの噴
出を停止して他の潤滑部にエンジンオイルを充分に供給
し得るようにした。

又、第３図は他の実施例を示し、このものでは取付ボル
ト（７）の環状溝（６）の外周壁（６ａ）をオイル通路
（２）内に突出させ、エンジン停止後オイル通路（２）
内のオイル中に浮遊するスラッジが沈下してこれが環状
溝（６）に入るのを該外周壁（６ａ）により阻止し得る
ようにした。

図面でａｖはオイルノズル（５）を位置決めするノック
ピンを示す。

（発明の効果） 本発明は、上記の如く構成したので以下の如き効果を奏
する。

請求項１の発明によれば、環状溝の溝＋ｌ＋をオイルノ
ズルの先端の内径以下とするためオイルノズルに詰るよ
うな大きさの異物を該環状溝で止めることができると共
に、流入口が環状溝なためこれに止められた異物で流入
口全体が塞がることかなくなり、従ってオイルノズルの
異物による詰りを阻止でき、又連通部材に環状溝を形成
するだけの簡単な構造なことから装置が廉価に得られる
効果ををする。

請求項２の発明によれば、オイル中のスラッジが沈下し
てこれが流入口から入り込むのを可及的に阻止でき、ス
ラッジの入り込みによるオイルノズルの詰りを防止でき
る効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置を具備するエンジンの部分数断側面
図、第２図はそのシリンダブロックの低面図、第３図は
第２図の■−■線拡大截断面図、第４図は第３図のＩＶ
−ｒＶ線線断断面図第５図は他の実施例を示す要部の截
断面図である。 （１）・・・シリンダブロック （２）・・・オイル通路 （４）・・・オイルポート （５）・・・オイルノズル（６）・・・環状溝（流入口
）（Ｂａ）・・・外周壁 （７）・・・取付ボルト（連通部材） Ｄ・・・オイルノズルの口径 Ｗ・・・溝　巾 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、シリンダブロックにこれに穿設したオイル通路に連
   通するオイルポートを開設し、該オイルポートに、ピス
   トンの裏面に指向するオイルノズルを連通部材を介して
   取付けるものにおいて、該連通部材の該オイルポートに
   開口する流入口を、該連通部材の端面に開口する環状溝
   で形成し、該環状溝の溝巾を該オイルノズルの口径以下
   としたことを特徴とするピストンの冷却装置。 ２、前記連通部材の前記環状溝の外周壁を前記オイル通
   路内に突出させたことを特徴とする請求項１記載のピス
   トンの冷却装置。