JPH02736Y2 - - Google Patents

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JPH02736Y2
JPH02736Y2 JP1986106185U JP10618586U JPH02736Y2 JP H02736 Y2 JPH02736 Y2 JP H02736Y2 JP 1986106185 U JP1986106185 U JP 1986106185U JP 10618586 U JP10618586 U JP 10618586U JP H02736 Y2 JPH02736 Y2 JP H02736Y2
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sheet
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【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は物理強度に勝れかつクツシヨン性のあ
る写真感光材料の包装用の積層シートに関する。 一般に包材に使われる積層シートには被包装物
の種類、形状、重量等により種々の特性が要求さ
れるが、とくに製袋用の包材に対しては引裂き強
度、引張り強度、破裂強度、衝撃強度等の物理強
度のほか、必要によりクツシヨン性を有している
ことが要求される。 〔従来の技術〕 従来このような積層シート、とくに写真感光材
料包装用の積層シートとしては、本出願人の出願
に係る実開昭52−133631号公報あるいは実開昭55
−21168号公報に開示されたものが公知である。
すなわちこの積層シートは第4図にその基本的な
層構成を示すように、二枚の一軸延伸高密度ポリ
エチレンフイルム1,2を各フイルムの延伸軸の
なす角が45゜〜90゜となるように配置し、両者を接
着層3を介して接着してなるものである。ここに
接着層3には主として低密度ポリエチレンが用い
られるが、場合によつてはかかる接着層3を設け
ることなく、前記2枚のフイルム1,2を例えば
180℃前後の適当な加熱温度をもつてヒートシー
ルしてもよいものである。 このような積層シートによるときは、フイルム
相互の延伸方向がクロスしているので、たて、
横、斜めのいずれの方向においても強度が得ら
れ、この結果、少くとも従来の、例えば低密度ポ
リエチレンフイルムと紙、あるいはアルミ箔等か
ら成る複合ラミネート積層シートに比べ前記物理
強度に関しては著しい向上が見られた。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかしながら、このようにして得られた積層シ
ートにおいては、その物理強度は用いられる接着
層3の層厚によつて左右され、この厚みが増す
程、物理強度が低下し、またクツシヨン性の点で
劣ることが、本考案者らのその後の実験により見
い出された。これは、フイルム1,2を限界値以
上の厚みを有する接着層3により貼り合せた場合
には、両者はかかる接着層3により完全に一体化
されてしまい、所定の角度をもつて延伸方向をク
ロスさせたにもかかわらず、両者は実質的には一
枚のフイルムと同一の作用を奏するためであると
考えられている。従つて接着層3の厚みはできる
だけ小さく設定する必要があるが、これが小さす
ぎると膜切れが発生したり、接着力が低下してフ
イルム1,2が層間剥離を起こすという不具合が
あつた。 またフイルム1,2をヒートシールする方法で
は、延伸フイルムが加熱部分で熱収縮を起こし、
これがしわとなつて現われるために品質上好まし
いものではかつた。 本考案の目的は従来の積層シートの有する上記
欠点を解消し、物理強度に勝れ、かつクツシヨン
性に勝れた新規な写真感光材料包装用積層シート
を提供することにある。 〔問題点を解決する手段〕 本考案のかかる目的は、厚さ0.5〜2.0mmの空隙
シートの両面に一軸分子配向ポリオレフイン樹脂
フイルムを接着層を介して分子配向方向がクロス
関係となるように貼り合わせて成り、前記一軸分
子配向ポリオレフイン樹脂フイルム、前記空隙シ
ート及び前記接着層の少くともいずれか1つに遮
光性物質を特徴とする写真感光材料包装用積層シ
ートにより達成される。ここに空隙シートとは、
例えば発泡シートや織布等のシートの平面及び断
面方向に空間を有する可撓性帯状体を意味する。 この詳細を実施態様に基づき以下に説明する。 第1図は本考案の最も好ましい実施態様である
積層シートの断面図を示す。 図に於て4及び5は一軸分子配向熱可塑性樹脂
フイルム、6は空隙シート、3は接着層を示す。 ここに一軸分子配向熱可塑性樹脂フイルム4、
5としては、一軸延伸熱可塑性樹脂フイルムをは
じめとする一軸分子配向が可能な全ての熱可塑性
樹脂から成るフイルムが適用される。とくに入手
性、汎用性、製造適性及びコストの面から、各種
密度のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート、
ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル化
合物、ポリアミド等から成るフイルムが好ましく
中でもポリオレフイン樹脂である各種密度のポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、及びエ
チレンとのコポリマー樹脂等からなるフイルムが
好ましく、これらのうちとくに、密度が0.94g/
cm3以上の一軸延伸高密度ポリエチレンフイルムが
好ましい。なお一軸分子配向熱可塑性樹脂フイル
ム4,5の分子配向方向はたて、横、斜めのいず
れでもよく、いずれにしても両者を貼り合せる場
合には分子配向方向が相互に45゜〜90゜角度をなす
ようにクロスさせることが必要である。 次に接着層3には、例えば低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合
樹脂、アイオノマー、エチレンーエチルアクリレ
ート共重合樹脂等の熱可塑性樹脂の外、エチレン
酢酸ビニル共重合物系、低分子ポリエチレン系、
ポリアミド系等の公知のホツトメルト接着剤や一
般の接着剤が用いられる。 必要によつてはこれらの接着層の素材に適当な
発泡剤、例えば重炭酸ナトリウム等の無機発泡剤
やジアゾアミノベンゼン等の有機発泡剤又は水を
添加しエクストルージヨン塗布等の適当な塗布装
置により押出す過程で平面方向に複数個の網目状
の空間を有する接着層としてもよい。例えば低密
度ポリエチレン樹脂を素材に用いる場合には、素
材の溶融前に0.1〜10重量%の水を添加し、以下
公知のTダイ法により押し出し塗布する方法が適
用できる。又Tダイよりタテスジ状に接着層を押
し出してもよい。このように接着層に空間部分を
設けると少くともこの空間部分では一軸分子配向
熱可塑性樹脂フイルム4,5と後述する空隙シー
ト6が密着することがなく、従つてこの部分では
各フイルムのクロス効果が生じ十分な物理強度を
得ることが出来る。またこのように空間を設ける
と少くともこの空間部に相当する量の接着用素材
が節減されるので接着層に空間部をもたない従来
接着層に比し、製造コストが低下する利点があ
る。 いずれにしても接着層3の厚味については本考
案の場合最低必要厚味だけが問題になり厚くなる
ことについてはコストと剛度がアツプする以外は
問題にならない。 要するに一軸分子配向熱可塑性樹脂フイルム
4,5と空隙シート6とを接着しうる最小厚味
(通常7μ程度)が確保されるならば、それ以上の
任意の値を選定できるので製造が容易である。 次に空隙シート6としては、製造適性、コスト
等の面から通常発泡シートが用いられる。その材
料としてはステレン系樹脂、オレフイン系樹脂、
塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂が主なも
のであるが、この外押し出し発泡が可能な全ての
樹脂が適用できる。発泡剤としても特に制限はな
く、押し出し発泡法に用いる公知の発泡剤が用い
られる。 発泡剤と樹脂の組み合わせの一例をあげるとポ
リエチレン樹脂に対してか低沸点のプロパンやブ
タン、ペンタン、プロピレン、塩化メチル、ジク
ロロジフロロメタン等の発泡剤が用いられ、ポリ
エチレン樹脂に対してはジクロロジフロロメタ
ン、アゾジーカーボンアミド、ジクロロテトラフ
ロロエタン、イソブタン等の熱分解性発泡剤が用
いられる。ポリウレタン樹脂に対してはトリクロ
ルフルオロメタン、ジクロルジフルオロメタン等
の発泡剤が用いられる。 空隙シート6は上記発泡シートの外、例えば
紙、布、不織布、クロスヤーン、ワリフ等を適宜
に選択し用いることができる。このように空隙シ
ート6を設けると積層シートにクツシヨン性を持
たせることができる。 空隙シートの厚みは0.5〜2.0mmが望ましい。0.5
mm未満では、物理強度が向上せず、クツシヨン性
が減少するため製品保護性が低下する。2.0mmを
こえる場合はヒートシール性が悪化し、層間剥離
が発生し易くなるため実用化が困難である。 〔実施例〕 第4図に示される層構成を有する従来積層シー
トと第1図に示される層構成を有する本考案積層
シートの物理強度について次の通り比較を行なつ
た。 ここに従来積層シートは、厚みが45μの2枚の
一軸延伸高密度ポリエチレンフイルムを用い、両
者の延伸軸のなす角が90度となるように配置し、
低密度ポリエチレンから成る接着層を20μ厚にエ
クストルージヨン塗布することにより両者を貼り
合せて成る総厚が110μのものである。 これに対し本考案積層シートは、従来のものと
全く同一の2枚の一軸延伸高密度ポリエチレンフ
イルムを、1mm厚のポリエチレン発泡シート(発
泡倍率50倍)の両側に、低密度ポリエチレンから
成る20μ厚のエクストルージヨン塗布接着層を介
して前記同様に両者の延伸軸が90度の角度をもつ
てクロスするように貼り合せて成る、総厚が
250μのものである。以上の通り作られた二種類
【表】 とくにすぐれていることを表わす。
第1表からも明らかなように、本考案積層シー
トは物理強度が従来包装材料より勝れたものであ
り、また落下強度のデータから判るように、クツ
シヨン性の点でも勝れたものであつた。 以上本考案を一実施態様に基き説明したが、本
考案は前記実施態様に限定されるものではなく次
のような変更が可能である。 第2図は第1図に示される前記積層シートに可
撓性シート7(プラスチツクフイルム、セロハア
ン、アルミ箔、紙、布、不良布等)を接着層3を
介して貼り合せたものであり、第3図は前記第1
図の一軸分子配向熱可塑性樹脂フイルム5と空隙
シート6の間に可撓性シート7を接着層3を介し
て貼り合せたものである。各層3〜7にはその用
途に応じてカーボンブラツクやアルミ粉末、アル
ミペースト、TiO2、炭酸カルシウム、クレー染
料等の遮光性物質、界面活性剤等の帯電防止剤そ
の他の各種添加剤を添加してもよく、その用途に
応じ適宜に選択しうるものである。 特に遮光性物質を一軸分子配向熱可塑性樹脂フ
イルムに添加した積層シートは物理強度、断熱
性、製品保護の点ですぐれ、写真感光材料用包材
に適用すれば従来にないすぐれた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案積層シートの好ましい態様を示
す断面図、第2図、第3図は本考案の変更例を示
す断面図である。そして、第4図は従来積層シー
トの層構成を示す断面図である。 1,2……一軸延伸高密度ポリエチレンフイル
ム、3……接着層、4,5……一軸分子配向熱可
塑性樹脂フイルム、6……空隙シート、7……可
撓性シート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 厚さ0.5〜2.0mmの空隙シートの両面に一軸分子
    配向ポリオレフイン樹脂フイルムを接着層を介し
    て分子配向方向がクロス関係となるように貼り合
    せて成り、前記一軸分子配向ポリオレフイン樹脂
    フイルム、前記空隙シート及び前記接着層の少く
    ともいずれか1つに遮光性物質を含むことを特徴
    とする写真感光材料の包装用積層シート。
JP1986106185U 1986-07-10 1986-07-10 Expired JPH02736Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5521168B2 (ja) * 1977-08-10 1980-06-07

Family Cites Families (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5197579U (ja) * 1975-02-03 1976-08-05
JPS6120590Y2 (ja) * 1978-07-28 1986-06-20

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JPS5521168B2 (ja) * 1977-08-10 1980-06-07

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JPS6213622U (ja) 1987-01-27

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