JPH07223304A - 包装用積層フイルム - Google Patents

包装用積層フイルム

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JPH07223304A
JPH07223304A JP3524794A JP3524794A JPH07223304A JP H07223304 A JPH07223304 A JP H07223304A JP 3524794 A JP3524794 A JP 3524794A JP 3524794 A JP3524794 A JP 3524794A JP H07223304 A JPH07223304 A JP H07223304A
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JP
Japan
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ethylene
layer
vinyl acetate
resin layer
adhesive
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3524794A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kawarada
浩 川原田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動充填包装機にて液体を高速で自動包装す
る場合においても、袋のシール強度が強く、耐圧強度が
優れ、輸送・保管中における内容物の漏れ出しがない包
装用積層フイルムを提供することにある。 【構成】 基材層にアンカー剤を介して、線状低密度ポ
リエチレンとエチレン−αオレフイン共重合体からなる
熱接着性樹脂層と、線状低密度ポリエチレンとエチレン
−αオレフイン共重合体と酢酸ビニル含量が5〜14%
のエチレン−酢酸ビニル共重合体とからなる熱接着性樹
脂層とを順に溶融押出ラミネーシヨンにより積層した構
成の包装用積層フイルムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体を包装するための包
装用積層フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動充填包装機を使用して液体を
包装するための包装用積層フイルムとしては、プラスチ
ツクフイルムからなる基材層に酢酸ビニル含量が5〜1
0%のエチレン−酢酸ビニル共重合体からなるフイルム
をドライラミネーシヨンにより積層するかないしは基材
層に上記のエチレン−酢酸ビニル共重合体を溶融押出ラ
ミネーシヨンにより積層した積層フイルム、基材層に低
密度ポリエチレンと上記のエチレン−酢酸ビニル共重合
体を溶融押出ラミネーシヨンにより積層した構成の積層
フイルム、基材層に線状低密度ポリエチレンをドライラ
ミネーシヨンないしは溶融押出ラミネーシヨンにて積層
した積層フイルム等が使用されていた。
【0003】しかしながら、酢酸ビニル含量が5〜10
%のエチレン−酢酸ビニル共重合体を使用した積層フイ
ルムにおいては、エチレン−酢酸ビニル共重合体に添加
されているブロツキング防止剤、滑り性付与剤等の影響
により基材とエチレン−酢酸ビニル共重合体との接着力
が充分でない上に、ダイロール方式の自動充填包装機に
て使用した場合、シールされた部分の樹脂層の厚みが薄
くなりシール強度がでないという欠点があり、また後者
の線状低密度ポリエチレンを積層した積層フイルムにお
いては、低温シール性が劣りシール強度が弱くなるとい
う欠点があり、共に袋の耐圧強度が充分でなく、輸送な
いし保管中に破袋したり内容物が漏れたりするという欠
点があつた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、自動
充填包装機を使用して液体を高速で自動包装する場合に
おいても、袋のシール強度が強く、耐圧強度が優れ、輸
送・保管中における内容物の漏れ出しがない包装用積層
フイルムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】基材層に、接着剤層を介
して熱溶融押出ラミネーシヨンにより、線状低密度ポリ
エチレンとエチレン−αオレフイン共重合体からなる第
1熱接着性樹脂層と、線状低密度ポリエチレンとエチレ
ン−αオレフイン共重合体と酢酸ビニル含量が5〜14
%のエチレン−酢酸ビニル共重合体とからなる第2熱接
着性樹脂層とを順に積層した構成からなることを特徴と
する包装用積層フイルムである。
【0006】
【作用】第1熱接着性樹脂層を、基材への接着性に優れ
且つシール強度が強く、ダイロール方式の自動充填包装
機にて使用してもシール部の樹脂層の厚さが薄くならな
い、線状低密度ポリエチレンとエチレン−αオレフイン
共重合体からなる樹脂で構成し、第2熱接着性樹脂層を
第1熱接着性樹脂層より融点が低く、挟雑物シール性、
ホツトタツク性、低温シール性に優れる線状低密度ポリ
エチレンとエチレン−αオレフイン共重合体と酢酸ビニ
ル含量が5〜14%のエチレン−酢酸ビニル共重合体と
からなる樹脂で構成した積層フイルムとすることによ
り、ダイロール方式の自動充填包装機で上記積層フイル
ムを使用して液状物を包装した場合に充分な耐圧強度が
得られる。
【0007】
【実施例】以下、図面を引用して本発明を説明する。図
1は 本発明の包装用積層フイルムの構成を示す断面図
であつて、1は基材層、2は接着剤層、3は第1熱接着
性樹脂層、4は第2熱接着性樹脂層をそれぞれ表す。
【0008】本発明の包装用積層フイルムの構成は図1
に示すように、基材層1にアンカー剤からなる接着剤層
2を設け、接着剤層2面に溶融押出ラミネーシヨンによ
り、線状低密度ポリエチレンとエチレン−αオレフイン
共重合体からなる第1熱接着性樹脂層3と、線状低密度
ポリエチレンとエチレン−αオレフイン共重合体と酢酸
ビニル含量が5〜14%のエチレン−酢酸ビニル共重合
体とからなる第2熱接着性樹脂層4とを順に積層した構
成からなる。
【0009】本発明の包装用積層フイルムの基材層1と
しては、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート、2軸延
伸ナイロン等の耐熱性、物理的強度の優れた2軸延伸プ
ラスチツクフイルム、上記2軸延伸プラスチツクフイル
ムに塩化ビニリデン樹脂をコーテイングしたフイルム、
ないしは上記2軸延伸プラスチツクフイルムにアルミニ
ウム箔、エチレン−ビニルアルコール共重合体フイル
ム、ポリビニルアルコールフイルム等を積層したフイル
ムが使用できる。
【0010】接着剤層2としては2液硬化型のウレタン
系接着剤を使用するのがよく、特にポリエステルポリオ
ールとポリイソシアネートからなる2液硬化型のウレタ
ン系接着剤が適している。基材層1に第1熱接着性樹脂
層を溶融押出ラミネーシヨンする際のアンカー剤として
上記2液硬化型のウレタン系接着剤を使用する。塗布量
としては0.1〜1.0g/m2 が適当である。
【0011】第1熱接着性樹脂層は、線状低密度ポリエ
チレンとエチレン−αオレフイン共重合体のブレンドか
らなる樹脂で構成され、エチレン−αオレフイン共重合
体を構成するαオレフインとしてはブロピレン、ブテン
−1、ペンテン−1等の密度が0.85〜0.90の低
結晶性ないし非結晶性のエチレン−αオレフイン共重合
体が使用される。線状低密度ポリエチレンに対して10
〜30%のエチレン−αオレフイン共重合体をブレンド
するのがよい。
【0012】第2熱接着性樹脂層は、線状低密度ポリエ
チレンとエチレン−αオレフイン共重合体とエチレン−
酢酸ビニル共重合体のブレンドからなる樹脂で構成さ
れ、エチレン−αオレフイン共重合体を構成するαオレ
フインとしては上記と同様であり、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体としては酢酸ビニル含量が5〜14%のもの
が使用される。線状低密度ポリエチレンとエチレン−α
オレフイン共重合体とエチレン−酢酸ビニル共重合体の
ブレンド比率は、線状低密度ポリエチレンに対してエチ
レン−αオレフイン共重合体が5〜50%、エチレン−
酢酸ビニル共重合体が3〜20%の範囲でブレンドする
のがよい。
【0013】本発明の包装用積層フイルムは上記のよう
に、第1熱接着性樹脂層を線状低密度ポリエチレンにエ
チレン−αオレフイン共重合体をブレンドした構成とす
ることにより基材層1への接着性を改良すると共に、第
2熱接着性樹脂層を線状低密度ポリエチレンにエチレン
−αオレフイン共重合体と酢酸ビニル含量が3〜14%
のエチレン−酢酸ビニル共重合体とをブレンドした構成
とすることにより、第1熱接着性樹脂層より融点を低下
させて低温シール性を向上させると共に、挟雑物シール
性をも改良した構成となつている。第2熱接着性樹脂層
の融点を第1熱接着性樹脂層の融点より低くすることに
より、ヒートシールに際しダイロールよりも遠い位置に
ある第2熱接着性樹脂層の溶融を第1熱接着性樹脂層と
同レベルのものとすることによりシール部分の熱接着性
樹脂層の厚さが薄くなり過ぎないようにして、シール強
度、耐圧強度を向上させる効果がある。
【0014】本発明の包装用積層フイルムは、液体スー
プ、ラー油、麺つゆ、マヨネーズ、ジヤム、生味噌等の
液状食品、シヤンプーその他の液状製品をダイロール方
式の自動充填機にて包装するための包装材料として使用
することにより、耐圧強度が優れ、輸送・保管中におけ
る内容物の漏れが発生しない包装体が得られる。本包装
用積層フイルムは基材層1に溶融押出ラミネーシヨンに
より熱接着性樹脂層を積層した構成からなるので品質の
安定性が優れる。
【0015】実施例1 厚さ15ミクロンの塩化ビニリデン樹脂コート2軸延伸
ナイロン(KON)の塩化ビニリデン樹脂面にウレタン
系樹脂からなるインキを用いて所定の絵柄をグラビア印
刷方式により行い、上記印刷面にポリエステルポリオー
ルとイソシアネートからなるアンカー剤を塗布して、線
状低密度ポリエチレンに対してエチレン−αオレフイン
共重合体を25%ブレンドした樹脂を使用して溶融押出
ラミネーシヨンにより25ミクロン厚さの第1熱接着性
樹脂層を積層し、次いで線状低密度ポリエチレンに対し
てエチレン−ブテン−1共重合体を30%、酢酸ビニル
含量7%のエチレン−酢酸ビニル共重合体を10%ブレ
ンドした樹脂を使用して溶融押出ラミネーシヨンにより
25ミクロン厚さの第2熱接着性樹脂層を積層して包装
用積層フイルムを作製した。
【0016】比較例1 第1熱接着性樹脂層と第2熱接着性樹脂層を共に線状低
密度ポリエチレンとした以外は実施例1と同様にして包
装用積層フイルムを作製した。
【0017】比較例2 第1熱接着性樹脂層を低密度ポリエチレンとし、第2熱
接着性樹脂層を酢酸ビニル含量5%のエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体とした以外は実施例1と同様にして包装用
積層フイルムを作製した。
【0018】実施例1、比較例1、比較例2で作製した
積層フイルムを使用して、縦シール温度170℃、横シ
ール温度140℃、速度200個/分で、20ccの水
を充填し、オートグラフにより10mm/分の速度が加
圧し、袋が破袋する最大耐圧強度を、n=5で測定した
結果は表1の通りであつた。
【0019】
【0020】
【発明の効果】基材層に、接着剤層を介して線状低密度
ポリエチレンとエチレン−αオレフイン共重合体からな
る第1熱接着性樹脂層と線状低密度ポリエチレンとエチ
レン−αオレフイン共重合体とエチレン−酢酸ビニル共
重合体とからなる第2熱接着性樹脂層を順に溶融押出ラ
ミネーシヨンにより積層した構成の包装用積層フイルム
を使用することにより、ダイロール方式の自動充填包装
機を使用して液体を高速で自動包装する場合において
も、袋のシール強度が強く、耐圧強度が優れ、輸送・保
管中における内容物の漏れ出しがない包装体が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装用積層フイルムの構成を示す断面
図。
【符号の説明】
1 基材層 2 接着剤層 3 第1熱接着性樹脂層 4 第2熱接着性樹脂層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層に、接着剤層を介して熱溶融押出
    ラミネーシヨンにより、線状低密度ポリエチレンとエチ
    レン−αオレフイン共重合体からなる第1熱接着性樹脂
    層と、線状低密度ポリエチレンとエチレン−αオレフイ
    ン共重合体と酢酸ビニル含量が5〜14%のエチレン−
    酢酸ビニル共重合体とからなる第2熱接着性樹脂層とを
    順に積層した構成からなることを特徴とする包装用積層
    フイルム。
JP3524794A 1994-02-09 1994-02-09 包装用積層フイルム Withdrawn JPH07223304A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000167973A (ja) * 1998-12-08 2000-06-20 Dainippon Printing Co Ltd 透明バリアフィルム、それを使用した積層材および包装用容器
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JP2011005809A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Tosoh Corp 液体包装用ラミネートフィルム

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Effective date: 20010508