JPH09174772A - 易開封性共押出複合フィルム - Google Patents
易開封性共押出複合フィルムInfo
- Publication number
- JPH09174772A JPH09174772A JP7335132A JP33513295A JPH09174772A JP H09174772 A JPH09174772 A JP H09174772A JP 7335132 A JP7335132 A JP 7335132A JP 33513295 A JP33513295 A JP 33513295A JP H09174772 A JPH09174772 A JP H09174772A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- thickness
- composite film
- ethylene
- resin layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Bag Frames (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 深絞り包装機でパックした際にシール直後に
剥離し気密性を保持しえないという不都合を生ずること
がなく開封性が優れたい易開封性複合フイルムを提供す
る。 【解決手段】 シール層(A)に直鎖状低密度ポリエチ
レン、低密度ポリエチレン、エチレンー酢酸ビニルのい
ずれかを用い、隣接する層(B)としてポリプロピレン
にエチレンーαオレフイン共重合体を5〜50%ブレン
ドしたものを配するとともに前記層(A)の厚みが1〜
7μであることを特徴とする。
剥離し気密性を保持しえないという不都合を生ずること
がなく開封性が優れたい易開封性複合フイルムを提供す
る。 【解決手段】 シール層(A)に直鎖状低密度ポリエチ
レン、低密度ポリエチレン、エチレンー酢酸ビニルのい
ずれかを用い、隣接する層(B)としてポリプロピレン
にエチレンーαオレフイン共重合体を5〜50%ブレン
ドしたものを配するとともに前記層(A)の厚みが1〜
7μであることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種包装用フィルム
用、特に食品のガスパック包装特に用に好適に用いられ
る易開封性複合フィルムに関する。
用、特に食品のガスパック包装特に用に好適に用いられ
る易開封性複合フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品の保存性を改良するため包装
体に不活性ガスを充填してなるガスパック包装体では、
深絞り成形機で底材を成形した後食品を詰め不活性ガス
を充填し蓋材をシールすることがなされている。通常、
上記底材または蓋材用のフィルムにはシール性と易開封
性(イージーピール性)を付与した複合フイルムが使用
されている。しかしながら、このような複合フイルムで
はシール層に融点や軟化点の比較的低い樹脂を使用して
おり、シール直後にシール部分が剥離し易く、包装体内
部の気密性が保持でき難いという問題があった。
体に不活性ガスを充填してなるガスパック包装体では、
深絞り成形機で底材を成形した後食品を詰め不活性ガス
を充填し蓋材をシールすることがなされている。通常、
上記底材または蓋材用のフィルムにはシール性と易開封
性(イージーピール性)を付与した複合フイルムが使用
されている。しかしながら、このような複合フイルムで
はシール層に融点や軟化点の比較的低い樹脂を使用して
おり、シール直後にシール部分が剥離し易く、包装体内
部の気密性が保持でき難いという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の技術の
前記の問題点を解決した新規の共押出複合フィルムを提
供することを目的とする。
前記の問題点を解決した新規の共押出複合フィルムを提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の目的は以下の手段
によって達成される。
によって達成される。
【0005】すなわち、本発明はシール層(A)に直鎖
状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン
−酢酸ビニルのいずれかを用い、隣接する層(B)とし
てポリプロピレンにエチレン−αオレフィン共重合体を
5〜50重量%ブレンドしたものを配するとともに前記
層(A)の厚みが1〜7μであることを特徴とする易開
封性共押出複合フィルムを提案するものであり、層
(A)と層(B)間のシール強度が500〜2000g
f/15mm幅で、層(A)と層(B)の間が剥離する
こと、シール層(A)に防曇性を付与したことを含む。
状低密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン
−酢酸ビニルのいずれかを用い、隣接する層(B)とし
てポリプロピレンにエチレン−αオレフィン共重合体を
5〜50重量%ブレンドしたものを配するとともに前記
層(A)の厚みが1〜7μであることを特徴とする易開
封性共押出複合フィルムを提案するものであり、層
(A)と層(B)間のシール強度が500〜2000g
f/15mm幅で、層(A)と層(B)の間が剥離する
こと、シール層(A)に防曇性を付与したことを含む。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。
する。
【0007】本発明においてシール層(A)としては、
直鎖状低密度ポリエチレン(以下、LLDPEとい
う。)、低密度ポリエチレン(以下、LDPEとい
う。)、エチレン−酢酸ビニル(以下、EVAとい
う。)等のポリエチレン系樹脂が好ましく用いられ、特
にLLDPEはシール直後の耐熱性が高く、また隣接す
る層(A)との接着性が良好であり好ましい。
直鎖状低密度ポリエチレン(以下、LLDPEとい
う。)、低密度ポリエチレン(以下、LDPEとい
う。)、エチレン−酢酸ビニル(以下、EVAとい
う。)等のポリエチレン系樹脂が好ましく用いられ、特
にLLDPEはシール直後の耐熱性が高く、また隣接す
る層(A)との接着性が良好であり好ましい。
【0008】上記シール層(A)に隣接する層(B)は
ポリプロピレンにエチレン−αオレフィン共重合体を特
定量ブレンドしたものであり、層(B)に用いるポリプ
ロピレン(以下、PPという。)はランダムコーポリマ
ー、ホモコーポリマーが考えられるがシール層との接着
性および透明性の点でランダムコーポリマーがより好ま
しい。
ポリプロピレンにエチレン−αオレフィン共重合体を特
定量ブレンドしたものであり、層(B)に用いるポリプ
ロピレン(以下、PPという。)はランダムコーポリマ
ー、ホモコーポリマーが考えられるがシール層との接着
性および透明性の点でランダムコーポリマーがより好ま
しい。
【0009】PPにブレンドするエチレン−αオレフィ
ン共重合体としてははα−オレフィンにプロピレン、ブ
テン−1を用いたタイプで、比重が0.90以下0.8
5以上の低結晶性あるいは非晶性のものが好適である。
結晶性の高い樹脂はシール層との接着強度が低くなりす
ぎて好ましくない。
ン共重合体としてははα−オレフィンにプロピレン、ブ
テン−1を用いたタイプで、比重が0.90以下0.8
5以上の低結晶性あるいは非晶性のものが好適である。
結晶性の高い樹脂はシール層との接着強度が低くなりす
ぎて好ましくない。
【0010】PPにブレンドするエチレン−αオレフィ
ン共重合体としてはα−オレフィン含有量は3〜25モ
ル重量%好ましくは5〜15モル重量%のものが好適で
ある。
ン共重合体としてはα−オレフィン含有量は3〜25モ
ル重量%好ましくは5〜15モル重量%のものが好適で
ある。
【0011】α−オレフィンの含有量が25モル重量%
を超えると押出性が悪くなる問題があり好ましくなく、
3モル重量%未満では接着強度がでにくい傾向がある。
を超えると押出性が悪くなる問題があり好ましくなく、
3モル重量%未満では接着強度がでにくい傾向がある。
【0012】ここで、層(A)と層(B)間のシール強
度が500〜2000gf/15mm幅、好ましくは8
00〜1500gf/15mm幅で層間剥離することが
好ましく、このシール強度はPPに対するエチレン−α
オレフィン共重合体のブレンド量を変えることにより調
整できる。
度が500〜2000gf/15mm幅、好ましくは8
00〜1500gf/15mm幅で層間剥離することが
好ましく、このシール強度はPPに対するエチレン−α
オレフィン共重合体のブレンド量を変えることにより調
整できる。
【0013】シール強度が500gf/15mm幅未満
であるとガスパック品の耐破袋性が不十分となりやす
く、2000gf/15mm幅を超えると開封性が悪く
なる傾向がある。またシール層の厚みは1〜7μの範囲
が好ましい。シール層の厚みが1μ未満ではシール時に
シール層が溶融して分散してしまう可能性があり、7μ
を超えると剥離時にシール部端でシール層が切れずシー
ル部以外の箇所まで剥離が進んでしまい、剥離外観が悪
くなり好ましくない。
であるとガスパック品の耐破袋性が不十分となりやす
く、2000gf/15mm幅を超えると開封性が悪く
なる傾向がある。またシール層の厚みは1〜7μの範囲
が好ましい。シール層の厚みが1μ未満ではシール時に
シール層が溶融して分散してしまう可能性があり、7μ
を超えると剥離時にシール部端でシール層が切れずシー
ル部以外の箇所まで剥離が進んでしまい、剥離外観が悪
くなり好ましくない。
【0014】本発明の共押出フィルムには層(A)、層
(B)の他にエチレンビニールアルコール、65ナイロ
ン、6−66ナイロン、12ナイロン、6−12ナイロ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、接着性樹脂
等を共押出しすることが可能であり、さらに共押出フィ
ルムのシール層の反対側に延伸ポリエチレンテレフタレ
ート、無定形ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリプ
ロピレン、延伸ナイロン等をラミネートすることもでき
る。
(B)の他にエチレンビニールアルコール、65ナイロ
ン、6−66ナイロン、12ナイロン、6−12ナイロ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、接着性樹脂
等を共押出しすることが可能であり、さらに共押出フィ
ルムのシール層の反対側に延伸ポリエチレンテレフタレ
ート、無定形ポリエチレンテレフタレート、延伸ポリプ
ロピレン、延伸ナイロン等をラミネートすることもでき
る。
【0015】本発明の共押出フィルムあるいはそのラミ
ネート品は主に食品用の深絞りガスパックの底材あるい
は蓋材として非常に有用であり、特に防曇性を付与した
タイプでは非常に良好な透明性をもったイージーピール
の包装体が得られるものである。防曇性の付与はシール
層に防曇剤を練り込む方法やコーティング方法によれば
よい。
ネート品は主に食品用の深絞りガスパックの底材あるい
は蓋材として非常に有用であり、特に防曇性を付与した
タイプでは非常に良好な透明性をもったイージーピール
の包装体が得られるものである。防曇性の付与はシール
層に防曇剤を練り込む方法やコーティング方法によれば
よい。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【0017】実施例1 層構成が下記6層の複合フイルム(総厚み350μ)を
共押出により製膜し、底材用の複合フイルムとした。
共押出により製膜し、底材用の複合フイルムとした。
【0018】無定形ポリエチレンテレフタレート層
(厚み300μ)/接着性樹脂層(厚み5μ)/エ
チレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層(厚み10
μ)/ポリアミド樹脂層(厚み5μ)/接着性樹脂
層(厚み5μ)/LLDPE層フイルム(厚み25
μ)。
(厚み300μ)/接着性樹脂層(厚み5μ)/エ
チレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層(厚み10
μ)/ポリアミド樹脂層(厚み5μ)/接着性樹脂
層(厚み5μ)/LLDPE層フイルム(厚み25
μ)。
【0019】また、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物樹脂層(厚み10μ)/ポリアミド樹脂層(厚
み10μ)/接着性樹脂層(厚み10μ)/PP系
樹脂層(B層、厚み35μ)、LLDPE層(A層、厚
み3μ)とを共押出して得られた厚み68μの本発明の
共押出複合フィルムを用い、の表面に厚み12μの延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルムとをドライラミ
ネートして全体総厚み80μの蓋材用複合フィルムを得
た。
ン化物樹脂層(厚み10μ)/ポリアミド樹脂層(厚
み10μ)/接着性樹脂層(厚み10μ)/PP系
樹脂層(B層、厚み35μ)、LLDPE層(A層、厚
み3μ)とを共押出して得られた厚み68μの本発明の
共押出複合フィルムを用い、の表面に厚み12μの延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルムとをドライラミ
ネートして全体総厚み80μの蓋材用複合フィルムを得
た。
【0020】ここで、上記のPP系樹脂層はPP80重
量%とエチレン−αオレフィン共重合体20重量%とか
らなるものである。
量%とエチレン−αオレフィン共重合体20重量%とか
らなるものである。
【0021】実施例2 層構成が下記7層の複合フイルム(総厚み350μ)を
共押出により製膜し、底材用の本発明の複合フイルムを
得た。
共押出により製膜し、底材用の本発明の複合フイルムを
得た。
【0022】無定形ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム層(厚み300μ)/接着性樹脂層(厚み5μ)
/エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層(厚
み10μ)/ポリアミド樹脂層(厚み5μ)/接着
性樹脂層(厚み5μ)/PP系樹脂層(B層、厚み2
2μ)/LLDPE層(A層、厚み3μ)。
ルム層(厚み300μ)/接着性樹脂層(厚み5μ)
/エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物樹脂層(厚
み10μ)/ポリアミド樹脂層(厚み5μ)/接着
性樹脂層(厚み5μ)/PP系樹脂層(B層、厚み2
2μ)/LLDPE層(A層、厚み3μ)。
【0023】また、厚み30μ延伸PPフィルム、厚み
12μのK−ポリエチレンテレフタレートフィルム及び
厚み40μのLLDPEフィルムとをドライラミネート
して82μ厚さの蓋材用複合フィルムを得た。 ここで
上記のPP系樹脂層はPP70重量%とエチレン−αオ
レフィン共重合体30重量%からなるものである。
12μのK−ポリエチレンテレフタレートフィルム及び
厚み40μのLLDPEフィルムとをドライラミネート
して82μ厚さの蓋材用複合フィルムを得た。 ここで
上記のPP系樹脂層はPP70重量%とエチレン−αオ
レフィン共重合体30重量%からなるものである。
【0024】実施例3 層構成が下記5層の複合フイルム(総厚み400μ)を
共押出により製膜し、底材用の複合フイルムを得た。
共押出により製膜し、底材用の複合フイルムを得た。
【0025】PP層(厚み300μ)/接着性樹脂
層 (厚み10μ)/エチレンー酢酸ビニル共重合体
樹脂層(厚み20μ)/接着性樹脂層(厚み10μ)
/LLDPE層(厚み60μ)。
層 (厚み10μ)/エチレンー酢酸ビニル共重合体
樹脂層(厚み20μ)/接着性樹脂層(厚み10μ)
/LLDPE層(厚み60μ)。
【0026】また、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケ
ン化物樹脂層(厚み10μ)/ポリアミド樹脂層(厚
み10μ)/接着性樹脂層(厚み10μ)/PP系
樹脂層(B層、厚み25μ)/LLDPE層(A層、
厚み5μ)とを共押出して得られた60μの本発明の共
押出複合フイルムを用い、の底面に厚み20μの延伸
ポリプロピレンフイルムをドライラミネートして総厚み
80μの蓋材用複合フイルムを得た。
ン化物樹脂層(厚み10μ)/ポリアミド樹脂層(厚
み10μ)/接着性樹脂層(厚み10μ)/PP系
樹脂層(B層、厚み25μ)/LLDPE層(A層、
厚み5μ)とを共押出して得られた60μの本発明の共
押出複合フイルムを用い、の底面に厚み20μの延伸
ポリプロピレンフイルムをドライラミネートして総厚み
80μの蓋材用複合フイルムを得た。
【0027】ここで上記のPP系樹脂層はPP60重量
%とエチレン−αオレフィン共重合体40重量%からな
るものである。
%とエチレン−αオレフィン共重合体40重量%からな
るものである。
【0028】実施例4 エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物層(厚み10
μ)/ポリアミド樹脂層(厚み5μ)/接着性樹脂
層(厚み5μ)/EVA層(厚み30μ)とを共押出
して得られた厚み50μの共押出複合フィルムと300
μ厚みのフィラー入りPPフィルムとをドライラミネー
トして全体厚み350μの底材用複合フィルムを得た。
μ)/ポリアミド樹脂層(厚み5μ)/接着性樹脂
層(厚み5μ)/EVA層(厚み30μ)とを共押出
して得られた厚み50μの共押出複合フィルムと300
μ厚みのフィラー入りPPフィルムとをドライラミネー
トして全体厚み350μの底材用複合フィルムを得た。
【0029】また、6ナイロン(厚み20μ)/エ
チレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物層(厚さ20μ)
/接着性樹脂層(厚み10μ)/PP系樹脂層(B
層、厚み37μ)/LLDPE層(A層、厚み3μ)
とを共押出して全体厚み90μの本発明の蓋材用共押出
複合フイルムを得た。
チレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物層(厚さ20μ)
/接着性樹脂層(厚み10μ)/PP系樹脂層(B
層、厚み37μ)/LLDPE層(A層、厚み3μ)
とを共押出して全体厚み90μの本発明の蓋材用共押出
複合フイルムを得た。
【0030】ここで、上記のPP系樹脂層はPP80重
量%とエチレン−αオレフィン20重量%からなるもの
である。
量%とエチレン−αオレフィン20重量%からなるもの
である。
【0031】実施例5 実施例1の蓋材用複合フィルムのシール層(A)をLL
PE層(厚み3μ)に代えた以外は実施例1と同様の底
材用複合フィルムと蓋材用複合フィルムを作成した。
PE層(厚み3μ)に代えた以外は実施例1と同様の底
材用複合フィルムと蓋材用複合フィルムを作成した。
【0032】実施例6 実施例1の蓋材用複合フィルムのシール層(A)をEV
A層(厚み3μ)に代えた以外は実施例1と同様の底材
用複合フィルムと蓋材用複合フィルムを作成した。
A層(厚み3μ)に代えた以外は実施例1と同様の底材
用複合フィルムと蓋材用複合フィルムを作成した。
【0033】比較例1 実施例1の蓋材用複合フィルムのPP系樹脂層を厚み
23μとし、LLDPE層(A層)を厚み15μに代
えた以外は実施例1と同一内容の底材用複合フィルムと
蓋材用複合フィルムを作成した。
23μとし、LLDPE層(A層)を厚み15μに代
えた以外は実施例1と同一内容の底材用複合フィルムと
蓋材用複合フィルムを作成した。
【0034】比較例2 実施例1の蓋材用複合フィルムのPP系樹脂層を厚み3
5μのPP単体層に代えた以外は実施例1と同一内容の
蓋材用複合フィルムと底材用複合フィルムを作成した。
5μのPP単体層に代えた以外は実施例1と同一内容の
蓋材用複合フィルムと底材用複合フィルムを作成した。
【0035】比較例3 比較例1と同一内容の底材用複合フィルムを作成した。
また、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物層(厚
み10μ)/ポリアミド樹脂層(厚み10μ)/接
着性樹脂層(厚み10μ)/エチレン−酢酸ビニルフ
ィルム(厚み33μ)/EVA系樹脂層(厚み5μ)
を共押出しして得られた厚み68μの共押出複合フィル
ムを用い、層表面に厚み12μの延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルムをドライラミネートして蓋材用複
合フィルムを製作した。
また、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物層(厚
み10μ)/ポリアミド樹脂層(厚み10μ)/接
着性樹脂層(厚み10μ)/エチレン−酢酸ビニルフ
ィルム(厚み33μ)/EVA系樹脂層(厚み5μ)
を共押出しして得られた厚み68μの共押出複合フィル
ムを用い、層表面に厚み12μの延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルムをドライラミネートして蓋材用複
合フィルムを製作した。
【0036】なお、EVA系樹脂層はEVA75重量%
とPP25重量%とからなるものである。
とPP25重量%とからなるものである。
【0037】比較例4 比較例1と同一内容の底材用複合フィルムを作成した。
また、比較例1のPP系樹脂層を厚み35μのPP単
体層に代え、LLDPE層(A層)を厚み3μのLL
DPE系樹脂層に代えた以外は比較例1と同一内容の厚
み80μの蓋材用複合フィルムを得た。
また、比較例1のPP系樹脂層を厚み35μのPP単
体層に代え、LLDPE層(A層)を厚み3μのLL
DPE系樹脂層に代えた以外は比較例1と同一内容の厚
み80μの蓋材用複合フィルムを得た。
【0038】ここで、LLDPE系樹脂層は直鎖状L
LDPE60重量%とエチレン−αオレフィン40重量
%からなるものである。
LDPE60重量%とエチレン−αオレフィン40重量
%からなるものである。
【0039】<評価試験>前記のように得られた実施例
1〜6および比較例1〜4の底材用複合フィルムと蓋材
用複合フィルムを深絞り包装機(大森機械工業(株)F
V6300)にて縦12mm×横16mm×深さ2.5
mmの密封容器(パック品)を作成し、蓋材の剥離外観
イージーピール強度、耐熱性を評価した。また透明性に
ついては複合フィルムの原シートで評価した。
1〜6および比較例1〜4の底材用複合フィルムと蓋材
用複合フィルムを深絞り包装機(大森機械工業(株)F
V6300)にて縦12mm×横16mm×深さ2.5
mmの密封容器(パック品)を作成し、蓋材の剥離外観
イージーピール強度、耐熱性を評価した。また透明性に
ついては複合フィルムの原シートで評価した。
【0040】・剥離外観 蓋材を剥離後、蓋材のシール部分が膜状に残らず良好な
ものを○印、底材側に蓋材のシール部分が膜状 に3m
m以上残ったものを×印とした。
ものを○印、底材側に蓋材のシール部分が膜状 に3m
m以上残ったものを×印とした。
【0041】・イージーピール強度 パック品のイージーピール強度を引張試験で測定し、5
00〜2000gf/15mm幅の範囲のものを○印と
し、範囲外のものを×印とした。
00〜2000gf/15mm幅の範囲のものを○印と
し、範囲外のものを×印とした。
【0042】・透明性 複合フィルムの原シートを分光光度計で測定して得られ
たヘーズ8%以下のものを○印とし、8%を越えるもの
を×印とした。
たヘーズ8%以下のものを○印とし、8%を越えるもの
を×印とした。
【0043】・耐熱性 シール部直後にシール部分に剥離が発生しないものを○
印、剥離が発生したものを×印とした。
印、剥離が発生したものを×印とした。
【0044】
【表1】
【0045】表1より本発明の共押出複合フイルムを用
いた実施例1〜6については、の通り剥離外観、イージ
ーピール強度、透明性及び耐熱性のいずれも良好なこと
が分かる。これに対して、シール層(A)が厚い比較例
1については剥離外観が悪く、B層がPP単体層からな
る比較例2についてはイージーピール強度に劣ることが
分かる。また、剥離が凝集破壊タイプの比較例3ではシ
ール部の透明性が悪く、B層がPP単体層からなる比較
例4では耐熱性が劣ることが分かる。
いた実施例1〜6については、の通り剥離外観、イージ
ーピール強度、透明性及び耐熱性のいずれも良好なこと
が分かる。これに対して、シール層(A)が厚い比較例
1については剥離外観が悪く、B層がPP単体層からな
る比較例2についてはイージーピール強度に劣ることが
分かる。また、剥離が凝集破壊タイプの比較例3ではシ
ール部の透明性が悪く、B層がPP単体層からなる比較
例4では耐熱性が劣ることが分かる。
【0046】
【発明の効果】上述したように本発明の易開封性共押出
複合フイルムによれば、シール性とイージーピール性を
有する共にシール直後にシール部分が剥離しにくいとい
う耐熱性に優れており、各種包装用フイルム、特に食品
のガスパック包装用に好適に使用できる。
複合フイルムによれば、シール性とイージーピール性を
有する共にシール直後にシール部分が剥離しにくいとい
う耐熱性に優れており、各種包装用フイルム、特に食品
のガスパック包装用に好適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 33/00 B65D 33/00 C
Claims (3)
- 【請求項1】 シール層(A)に直鎖状低密度ポリエチ
レン、低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニルのい
ずれかを用い、隣接する層(B)としてポリプロピレン
にエチレン−αオレフィン共重合体を5〜50重量%ブ
レンドしたものを配するとともに前記層(A)の厚みが
1〜7μであることを特徴とする易開封性共押出複合フ
ィルム。 - 【請求項2】 層(A)と層(B)間のシール強度が5
00〜2000gf/15mm幅で、層(A)と層
(B)の間が剥離する請求項1に記載の易開封性共押出
複合フィルム。 - 【請求項3】 シール層(A)に防曇性を付与した請求
項1または2に記載の易開封性共押出複合フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7335132A JPH09174772A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 易開封性共押出複合フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7335132A JPH09174772A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 易開封性共押出複合フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09174772A true JPH09174772A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18285132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7335132A Pending JPH09174772A (ja) | 1995-12-22 | 1995-12-22 | 易開封性共押出複合フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09174772A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11115128A (ja) * | 1997-10-21 | 1999-04-27 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 易開封性複合フィルム |
WO2005012594A1 (ja) * | 2003-08-04 | 2005-02-10 | Sakata Inx Corp. | ガスバリヤ性コーティング剤組成物、その製造方法及びそれを用いて得られるガスバリヤ性包装容器 |
JP2010094860A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-04-30 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 共押出多層フィルム |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56142061A (en) * | 1980-04-09 | 1981-11-06 | Sumitomo Bakelite Co | Composite sheet |
JPS62199440A (ja) * | 1986-02-28 | 1987-09-03 | 出光石油化学株式会社 | 易剥離性多層材料 |
JPS62199422A (ja) * | 1986-02-28 | 1987-09-03 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 共押出多層材料 |
JPH0647878A (ja) * | 1992-07-31 | 1994-02-22 | Tonen Chem Corp | ポリエチレン系包装材用イージーピール性多層フイルム |
-
1995
- 1995-12-22 JP JP7335132A patent/JPH09174772A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56142061A (en) * | 1980-04-09 | 1981-11-06 | Sumitomo Bakelite Co | Composite sheet |
JPS62199440A (ja) * | 1986-02-28 | 1987-09-03 | 出光石油化学株式会社 | 易剥離性多層材料 |
JPS62199422A (ja) * | 1986-02-28 | 1987-09-03 | Idemitsu Petrochem Co Ltd | 共押出多層材料 |
JPH0647878A (ja) * | 1992-07-31 | 1994-02-22 | Tonen Chem Corp | ポリエチレン系包装材用イージーピール性多層フイルム |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11115128A (ja) * | 1997-10-21 | 1999-04-27 | Mitsubishi Plastics Ind Ltd | 易開封性複合フィルム |
WO2005012594A1 (ja) * | 2003-08-04 | 2005-02-10 | Sakata Inx Corp. | ガスバリヤ性コーティング剤組成物、その製造方法及びそれを用いて得られるガスバリヤ性包装容器 |
US7892615B2 (en) | 2003-08-04 | 2011-02-22 | Sakata Inx Corp. | Coating material composition with gas-barrier property, process for producing the same, and gas-barrier packaging container obtained therefrom |
JP2010094860A (ja) * | 2008-10-15 | 2010-04-30 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 共押出多層フィルム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5888648A (en) | Multi-layer hermetically sealable film and method of making same | |
US8827557B2 (en) | Gusseted bag with easy-open lap seal | |
US5911665A (en) | Fatigue crack resistant liquid packaging pouch | |
JP7140105B2 (ja) | 積層フィルム及び食品包装袋 | |
TWI755577B (zh) | 積層薄膜及食品包裝袋 | |
MX2008015137A (es) | Bolsa de compartimientos multiples con sello frangible. | |
US6355732B1 (en) | Peel seal blend of 1-polybutylene, m-LLDPE and LDPE with high hot tack | |
JP7140104B2 (ja) | 積層フィルム及び食品包装袋 | |
WO2017018282A1 (ja) | 積層フィルム及び包装材 | |
US20040173492A1 (en) | Reclosable packages and method for forming, filling and sealing such packages | |
JP2004167956A (ja) | 積層体およびそれを用いた包装容器 | |
EP1518896B1 (en) | Pucker resistant film and package | |
JP3853417B2 (ja) | レトルトパウチ | |
JPH09174772A (ja) | 易開封性共押出複合フィルム | |
JP3795205B2 (ja) | 易開封性複合フィルム | |
JP6988190B2 (ja) | 包装材用フィルム、およびこれを用いた包装材、包装体 | |
JPH10264330A (ja) | 易開封性共押出複合フィルム | |
JP2968425B2 (ja) | 複合多層フィルム | |
JP2019209541A (ja) | 積層フィルム及び包装材 | |
JP2003211596A (ja) | 多層フィルム | |
CA2731809A1 (en) | Laminate for packaging hygroscopic materials, pouches made therefrom, and method for manufacturing same | |
JP4152037B2 (ja) | 積層体及び密封容器 | |
JP3575774B2 (ja) | 易開封性複合フイルム | |
JP3576336B2 (ja) | 深絞りガスパック包装体 | |
JPH07137216A (ja) | 易開封性フィルム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040218 |