JPH0273046A - 新規化合物ba−12物質,その製造方法並びにそれを含有するくろほ病防除剤 - Google Patents

新規化合物ba−12物質,その製造方法並びにそれを含有するくろほ病防除剤

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JPH0273046A
JPH0273046A JP22474688A JP22474688A JPH0273046A JP H0273046 A JPH0273046 A JP H0273046A JP 22474688 A JP22474688 A JP 22474688A JP 22474688 A JP22474688 A JP 22474688A JP H0273046 A JPH0273046 A JP H0273046A
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JP
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salt
smut
thermoactinomyces
novel compound
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JP22474688A
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Michitomo Osada
長田 通倫
Minoru Kamimura
稔 上村
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Sapporo Breweries Ltd
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Sapporo Breweries Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、植物のくろは病菌の胞子に対して発芽阻害作
用を有する下記の構造式で表わされる新規化合物BA−
12物質またはその塩、その製造方法並びにそれを含有
するくろは消防除剤に関する。
NHCOCHs HzN−CHz−C8潟CH−CI(2−CM−COO
H[従来の技術及び発明が解決しようとする課[1従来
、農業用殺菌剤として使用されている物質は合成化合物
が主体であるが、環境汚染が問題となりつつある今日に
おいては、自然界で安全に分解代謝され、消滅する物質
が求められている。
そのような物質としては、自然の産物である天然物、例
えば微生物により生産された物質などが考えられる。
植物のくろは病菌は人類にとって古来より重要な害菌で
あるが、これに有効な薬剤は少ないので、くろは病菌の
抑制に有効で、かつ低毒性物質の出現が期待されている
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、くろは病菌胞子に対する特異的な発芽阻
害物質が低毒性の抗くろは病剤になるとの考えに基づぎ
、多数の微生物の培養ン戸液の中からくろは病菌胞子に
対する特異的な発芽阻害物質を検索したところ、サーモ
アクチノミセス・ブルガリアスBA−12株の培養炉液
より単離された新規化合物のくろは病菌胞子に対する発
芽阻害性を見いだし、かかる知見に基づき本発明を完成
させた。
すなわち、本発明は下記の構造式で表わされる新規化合
物BA−12物質 N1(COC)13 )IJ−CH2−CH−CH−CH2−CH−COOH
またはその塩を提供するものであり、さらに該新規化合
物BA−12物質を生産する能力を有するサーモアクチ
ノミセス属に属する微生物を液体培地にて好気的に培養
することにより培養液中に該BA−12物質を生産させ
、培養液から該BA−12物質を採取し、必要に応じ常
法に従い塩とすることを特徴とする該BA−12物質ま
たはその塩の製造方法および該Bへ−12物質またはそ
の塩を有効成分として含有するくろは消防除剤を提供す
るものである。
本発明の新規化合物Bへ−12物質は、次のような理化
学的性質を有する。
1)元素分析値:炭素、水素、窒素、酸素からなり、リ
ン、イオウ、ハロゲンを含まない。本物質の元素分析値
の例をあげると、次に示す通りである。
C: 43.68% H: 7.87%、 N : 1
2.80%2)融点:125〜129℃ 3)分子量:186である。すなわち、BA−12物質
のトリメチルシリル化物(7MS化物)のガスクロマト
グラフィー質量分析(GC−MS分析)において243
(m/z、M″″−NH−TMS)のフラグメントイオ
ンピークが観測される。
4)比旋光度二 [α]D−−2−0(旦=0.44.
 N20)5)紫外線吸収スペクトル:末端吸収を示す
のみである。
6)赤外線吸収スペクトル:第1図に示す通りである。
1640c+n−’にカルボニル基(COO−’)の1
580cm−’にアミノ基(NH2−’)の吸収が認め
られるので、 BA−12物質はアミノ酸である。
7)プロトン核磁気共鳴スペクトルニ第2図に示す通り
である(重水中にて測定)。
8)溶剤に対する溶解性:水にはよく溶け、メタノール
、エタノールには一部溶け、アセトン。
酢酸エチル、クロロホルム、ベンゼン、ヘキサン、エチ
ルエーテルには溶は難い。
9)塩基性、中性、酸性の区分二両性物質である。
10)物質の色:非常に薄い黄色。
11) Rf値:シリカゲおよびセルロース薄層クロマ
トグラフィー(メルク社製、 Tt、cアルミシート厚
さ; 0.2mIQ、薄層、キーゼルゲル60F254
1 あるいはセルロースF254)を常法により行い、
ニンヒドリン発色により検出されたRf値は次の通りで
ある。
第1表 12)呈色反応:ニンヒドリン反応およびライドンスミ
ス反応に陽性である。
以上の物理化学的性質を勘案すると、 BA−12物質
に最も適合する分子式はCa)l+4Nzosであり、
本物質は下記の構造を有することが明らかとなった。
N)IC(IcI(3 82N−(:)Iz−CH−CH−CHz−CH−GO
OH上記のHA−12物質の理化学的性質および化学構
造式を既知化合物のそれらと比較したところ、本物質は
いずれの既知化合物にも該当しないので、BA−12物
質は新規な化合物であると判定した。
本発明のBA−12物質は、BA−12物質生産能を有
するサーモアクチノミセス属に属する微生物を液体培地
にて好気的に培養することにより、培養液中に8A−1
2物質を蓄積させ、これを回収することにより製造され
る。
本発明のBA−12物質生産能を有する微生物としては
、本発明者らによって土壌から新たに分離された放線菌
サーモアクチノミセス・ブルガリアスBへ−12株があ
り、以下の菌学的性質を有する。
l)形態学的性質 栄養菌糸は酵母エキス・麦芽エキス寒天培地。
オートミール寒天培地等ではよく発達するが、ペプトン
・酵母エキス・鉄寒天培地、グリセリンアスパラギン寒
天培地、グルコース・硝酸塩寒天培地等では生育しない
。菌糸は通常は隔壁を有しない。気中菌糸は、酵母エキ
ス・麦芽エキス寒天培地、オートミール寒天培地等では
豊富に着生する。気中菌糸は白色で、主として粉状を呈
する。
顕微鏡下の観察によると、胞子柄は直線状(またはルー
プ状)を呈し、気中菌糸および基中菌糸のいずれにも主
に球状の単胞子が着生する。胞子の表面は平滑である。
菌核、胞子のりおよび遊走子は形成されない。
2)各培地上での性状 イー・ビー・シャーリングらの方法(Int、 J。
5yst、 Bacteriol、、 16巻、313
頁、 1966年)に従い、それに公知の培地および実
験方法を併用した。その結果を第2表に示す。色調は標
準色としてJIS Z8721に準拠の標準色表(日本
色彩研究新版)を用いて決定し、色名とともに括弧内に
そのコードを併せて記す。以下特記しないかぎり48℃
、1週間目の各培地における観察である。
また、第2表中のISPはインターナショナル・ストレ
プトミセス・プロジェクト選定の培地、Wはワックスマ
ン氏培地を示す。
第2表 培 地 項  目 培養特性 第2表(続き) 培 地 項  目 培養特性 可溶性色素 生産しない 可溶性色素 生産しない 気菌糸 可溶性色素 粉状に豊富に着生、 白色 生産しない 可溶性色素 生産しない 可溶性色素 生産しない 生  育 貧弱に発育、白色 可溶性色素 生産しない 第2表(続き) 地 グルコース グルコース 項 生 目 目 培養特性 生育しない 可溶性色素 生産しない 生  育 生育しない 可溶性色素 生産しない 3)生理的諸性質 a)メラニン色素の生成 杓 チロシン寒天培地 口) トリプトン・イース b)チロシナーゼ反応 C)硫化水素の生産 d)硝酸塩の還元 e)ゼラチンの液化 (グルコース・ペプトン・ f)スターチの加水分解 g)脱脂乳の凝固(37℃) h 脱脂乳のペプトン化 i 生育温度範囲 j)炭素源の利用 (ブリダム・ボッ 好んで利用する: 陰性 ト ン夜         陰性 陰性 陰性 陽性 陰性 ゼラチン培地、37℃) 陽性 陰性 (37℃)   陽性 33℃〜55℃ トリーブ寒天培地) D−グルコース、フルク トース、D−マンニトール 僅かに利用する;L−アラビノース、シュクロース、メ
ルビオース、ラ フィノース 利用しない  :L−ラムノース、サリシン、D−キシ
ロース、D− マンノース、i−イノシ トール、ニスキュリン k)ノボビオシン感受性(25μg/mL)   耐性
l)胞子の耐熱性       高度耐熱性(100℃
の煮沸に耐える) m)チロシンの資化性        陽性4)細胞壁
組成 細胞壁中のジアミノピメリン酸はmeso−型である。
細胞壁中にアラビノースおよびガラクトースが認められ
ない。
本面に関する以上の菌学的性状を要約すると次の通りに
なる。すなわち、本菌は1:細胞壁にmeso−型ジア
ミノピメリン酸を含有するが、特徴的な糖を含有しない
。2:形態的には直線状(もしくはループ状)の胞子柄
を形成し、匙中菌糸および気中菌糸のいずれにも主とし
て球状の!#胞子が着生する。3:胞子の表面は平滑で
ある。4:胞子は高度耐熱性である。5:培養中の栄養
菌糸はイエロー系の色を呈し、気菌糸はホワイト系の色
を呈する。6:可溶性色素およびメラニン色素を生産し
ない。
既知のサーモアクチノミセス・ブルガリアスIFO14
051株を基準種として、「放線菌の同定法」 (日本
放線菌学界縁、昭和60年)により、上記のごとき菌学
的性質を有するBA−12株を比較すると、 BA−1
2株はサーモアクチノミセス属ブルガリアス種に相当す
る放線菌に一致することから、本発明者らはBA−12
株を新菌株サーモアクチノミセス・ブルガリアスBA−
12と命名した。本菌株は工業技術院微生物工業技術研
究所に「微工研菌寄第9969号」として寄託されてい
る。
本発明では、BA−12物質を生産するための微生物は
サーモアクチノミセス・ブルガリアスBA−12株に限
定されることはなく、サーモアクチノミセス属に属し、
 BA−12物質を生産する能力を有する菌株であれば
、自然的または人工的に訪導された変異株であってもよ
い。
BA−12物質を生産する微生物を培養するための培地
としては、微生物の培養に常用される炭素源、窒素源、
無機物等を含む各種の培地を使用することができる。例
えば炭素源としては、ブドウ糖、麦芽糖、乳糖、蔗糖、
デンプン、デキストリン、オートミール、グリセリン、
水飴、糖蜜などが用いられ、窒素源としては、大豆粉、
コーンスチーブリカー、綿実粉、ペプトン、肉エキス。
乾燥酵母、カゼイン加水分解物、トマトペースト、アン
モニウム塩、硝酸塩などが用いられる。
その他、必要に応じて炭酸カルシウム、塩化ナトリウム
、塩化カリウム、リン酸塩等の無機塩類を適宜添加した
り、微生物の生育を助け、BA−12物質の生産を促進
するような有機および無機物を適当に添加することがで
きる。
BA−12物質を生産するサーモアクチノミセス属の微
生物を培養する方法は、抗生物質を生産する一般の方法
に準じて行えばよく、液体培養法、特に深部培養法が最
適である。培養は通常、好気的条件下で行われ、通気攪
拌培養が好適である。培養温度およびpHは微生物が発
育し、BA−12物質を生産する範囲で適宜変更できる
が、好ましい温度は37〜55℃であり、好ましいpH
は6〜8である。
培養期間は種々の条件によって異なるが、培養液中に生
成されるBA−12物質が最高量に達した時点で培養を
終了すればよく、通常は1〜4日程度である。
培養終了後、培養液からのBA−12物質の採取に当た
フては、前述の理化学的性質を有する抗生物質を微生物
の培養液より分離精製する公知の手段を単独または組み
合わせて行うことができる。すなわち、BA−12物質
は主として培養物の液体部分に存在し、前記の理化学的
性状で示すように水溶性の両性物質であるので、その抽
出および精製に当っては、アンバーライトIR−120
(米国、ローム・アンド・ハース社製)、ダウエックス
50W(米国、ダウ・ケミカル社製)等の陽イオン交換
樹脂もしくはアンバーライトIRA 41G等の陰イオ
ン交換樹脂に吸着させ、次いでBA−12物質を適当な
酸、アルカリもしくは塩溶液を用いて溶出すればよい。
例えば、培養ン戸液をアンバーライトIR−120[H
”lを充填したカラムに通過させることにより有効成分
をイオン交換樹脂に吸着させ、これをアンモニア水で溶
出させる方法はBA−12物質の精製法として有効な手
段である。このような方法で得られたBA−12物質の
組物質は、他のイオン交換体やセルロース、シリカゲル
、アルミナ、セファデクス(スウェーデン国、ファルマ
シア・ファインケミカル社製)、バイオゲル(米国、バ
イオラッド社製)等を使用する公知の方法により、さら
に純度を高めることがで台る。
次に、BA−12物質の塩は常法に従い作成することが
可能である0例えば、 BA−12物質に等量の苛性ソ
ーダを加え、凍結乾燥することにより BA−12物質
のナトリウム塩を得ることができる。その他の塩として
はカリウム塩、リチウム塩、銅塩、マグネシウム塩、カ
ルシウム塩、亜鉛塩、ニッケル塩、マンガン塩、アンモ
ニウム塩、1〜4級の低級アルキル塩、低級ハイドロキ
シルもしくは低級アルケニルアンモニウム塩、塩酸塩、
硫酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、過塩素酸塩、硝酸塩
、酢酸塩、プロピオン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩。
モノクロル酢酸塩等をあげることができる。
上記方法により得られたBA−12物質またはその塩を
有効成分とすることによりくろは消防除剤を得ることが
可能である。例えば、その剤型は特に制限はないが、B
A−12物質が高い水溶性を示すことから液剤でよく、
その場合のBA−12物質またはその塩の含有量を2%
以上、望ましくは10%以上にする。またその剤型は、
土壌処理における効果の持久性を高めるために、有効成
分を徐倣効果を持つセライト(米国、ジョーンズ・マン
パイル・セールス社製)等の物質に吸着せしめて粉剤或
は粒剤とすることができる。ギョウギシバにおける防除
時期は胞子の完熟期から飛散直前が適期である。くろは
病が土壌感染による場合の防除法は土壌処理、なかんず
く表層処理、望ましくは全層処理による。土壌処理量は
有効成分で10mg/a+’以上、望ましくはSoff
Ig/m”以上である。
[実施例] 次に、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定さ
れるものではない。
実施例1 サーモアクチノミセス・ブルガリアスBA−12株(微
工研菌寄第9969号)の斜面培養菌体から1白金耳分
を種培地100+nj!に接種し、50℃で2日間培養
した。次いで、これを30j2容ジャーファーメンタ−
中の本培地15λに1%の割合で接種し、50℃で72
時間1通気;115u/分、攪拌数200rpmの条件
で通気攪拌培養を行った。なお、種培地の組成はグルコ
ース0.1%、デンプン2.4%、ペプトン0.3%、
肉エキス0.3%、酵母エキス0.5%。
炭酸カルシウム0.4%であり、本培地の組成はデンプ
ン1.0%、グリセリン0.2%、ペプトン0.2%1
硫酸アンモニウム0.2%、リン酸2カリウム0.1%
、硫酸マグネシウム0.1%、塩化ナトリウム0.1%
、炭酸カルシウム0.2%であり、共にpH7,0に調
整し、121℃で15分間滅菌した。
培養終了後、培養物15℃を6 N −NCRで911
2 、0に調整し、シャープレス型遠心機で遠心分前(
x 10.OQOrpm ) して、培養上清と菌体と
に分別した。得られた培養上清を強酸性陽イオン交換樹
脂アンバーライトIR−120[1(”]を充填したカ
ラム(1,5Il)に通過させ、有効成分を吸着させた
引続き水5..IZで洗浄し、0,5規定アンモニア水
で溶出させ、0.5 fLずつ分画した。得られた活性
画分(No、  3〜7)を減圧濃縮し、10倍量のメ
タノールを添加した。
生じた沈澱物を遠心除去し、得られた上清を減圧濃縮し
た。この濃縮液約50m1にアセトン500mj!を添
加し、生じた沈澱物を遠心分列した。この沈澱物を少量
の水に溶解させ、凍結乾燥することにより黄色の粗ペー
スト4.7gを得た。
この徂ペーストをセルロース300 gをn−ブタノー
ル/酢酸/水(10:1:1)で充填したカラムにかけ
、n−ブタノール/酢酸/水(3:11)で展開し、1
00+niJずつ分画した。次いで、得られた活性画分
(No、11〜20)を減圧下で濃縮し、バイオゲルP
−2カラム(350IMj))にかけ、水で展開し、5
mRずつ分画した。さらに、得られた活性画分(No、
14〜16)を減圧下で濃縮し、凍結乾燥を行い、シリ
カゲル30gをn−ブタノール/酢酸/水(5:1:1
)で充填したカラムにかけ、n−ブタノール/酢酸/水
(3:1:1)で展開し、3mρずつ分画した。最後に
、得られた活性画分(No、59〜77)を減圧下で濃
縮し、凍結乾燥することにより淡黄色粉末状のBA−1
2物質440mgを得た。
実施例2 ギョウギシバ〈ろは病菌の胞子に対するBA−12物質
の発芽阻害試験を次のような方法により行った。すなわ
ち、直径9cmのシャーレに1.5%に溶解した寒天を
10m1l入れ、静置し、寒天が固化するのを待って、
直径10mm+の寒天小片をくり抜いた。
得られた寒天小片にBA−12物質を所定濃度含むくろ
は病菌胞子懸濁液20μ!を乗せ、室温にて24時間培
養したのち、顕微鏡下(xtOO)で胞子の発芽を観察
し、発芽阻害率を算定した。なお、胞子懸濁液の鞄子量
は1視野あたり100個程度になるように調整した。そ
の結果、 0A−12物質の最少発芽阻害濃度は0.0
8μg/Inflであった。
実施例3 マウスを用いて、BA−12物質の腹腔内投与による急
性毒性試験を環境制御室にて実施したところ、600m
g/kgで毒性を全く示さなかった。
実施例4 以下に示す微生物9 fffiを用いてBA−12物質
の発育阻止試験を実施した。使用した菌株は、スタフィ
ロコッカス・アウレウス(Sta hylococcu
saureus) FDA 209P、バチルス・ズブ
チルレス(Bacillus 5ubtllls)AT
CC398、ミクロコツカス・ルテウス(Microc
occus 1uteus) PC1219,エシェリ
ヒア・コリ(Escherichia coli) 1
3.シュードモナス・エルギノーザ(Pseudomo
nas肚匹旦皿二)IFO3449,キサントモナス・
キャンペストリス(Xanthomonas リ見LB
L」) NIAES 1151.サツカロミセス・セレ
ビシz (Saccharomyces cerevi
siae)kyokai−7,キャンディダ・アルビカ
ンス(Candldaalbicans) ATCC1
0259,アスペルギルス・ニガー(旦と」匡■胚山二
) rAM 2020”l’、?+ル。その結果、寒天
希釈法による最少発育阻止濃度はlOOμg/mρ以上
であった。    1実施例2〜4の結果より、 BA
−12物質はくろは病菌に対する選択的発芽阻害物質で
あり、かつ低毒性物質であることが判った。
[発明の効果] 本発明によれば、植物のくろは病菌に対して選択的発芽
阻害作用を有するBA−12物質を、微生物を用いて効
率よく製造することができる0本発明の新規化合物B^
−12物質およびその塩は、植物のくろは病の抑制に有
効であり、かつ低毒性物質であるので、安全なくろは消
防除剤としての必要条件を満たしている。
【図面の簡単な説明】
第1図は、 BA−12物質を臭化カリウム錠剤法で測
定した赤外線吸収スペクトルである。第2図は、ジオキ
サンを内部標準として、 BA−12物質をアルカリ性
下の重水中で測定したプロトン核磁気共鳴吸収スペクト
ルである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の構造式で表わされる新規化合物BA−12
    物質またはその塩。 ▲数式、化学式、表等があります▼
  2. (2)請求項1記載の新規化合物BA−12物質を生産
    する能力を有するサーモアクチノミセス属に属する微生
    物を液体培地にて好気的に培養することにより培養液中
    に該BA−12物質を生産させ、培養液から該BA−1
    2物質を採取し、必要に応じ常法に従い塩とすることを
    特徴とする新規化合物BA−12物質またはその塩の製
    造方法。
  3. (3)サーモアクチノミセス属に属し、新規化合物BA
    −12物質を生産する菌がサーモアクチノミセス・ブル
    ガリアスBA−12株(微工研菌寄第9969号)また
    はその変異株である請求項2記載の製造方法。
  4. (4)請求項1記載の新規化合物BA−12物質または
    その塩を有効成分として含有するくろほ病防除剤。
JP22474688A 1988-09-09 1988-09-09 新規化合物ba−12物質,その製造方法並びにそれを含有するくろほ病防除剤 Pending JPH0273046A (ja)

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