JPH0271747A - 外科用接着材料 - Google Patents

外科用接着材料

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JPH0271747A
JPH0271747A JP1109219A JP10921989A JPH0271747A JP H0271747 A JPH0271747 A JP H0271747A JP 1109219 A JP1109219 A JP 1109219A JP 10921989 A JP10921989 A JP 10921989A JP H0271747 A JPH0271747 A JP H0271747A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の産業上の利用分野〕 本発明は、外科用接着剤に関する。
〔従来の技術とその課題〕
フィブリノーゲンに基く早期の外科用接着剤配合物は幾
つかの欠点を有していた。フィブリン溶液は高濃度(約
8〜10%)のフィブリノーゲンを必ず含んでおり、こ
れはフィブリノーゲン凍結乾燥物からのみかろうじて調
製し得た。この云わゆる寒冷沈降物は比較的不安定であ
り使用されるまで一20℃より低い温度で貯蔵する必要
があった。
寒冷沈降物の安定性を改良するための配合物は、プラス
ミノゲン活性化剤またはアルブミンの阻害剤を添加する
ことを含んでいた。フィブリノーゲン濃厚物は、傷への
適用直前にトロンビンと混合された。
外科用接着剤のその他の配合物は、傷を覆うためコラー
ゲンに基く細孔構造を有しており、ここでコラーゲン繊
維からなる不織布が傷に適用された。その布はコラーゲ
ン布の内側または外側に適用されるフィブリノーゲンと
トロンビンとの混合物を用いて傷に固定された。しかし
ながら、フィブリノーゲンは迅速に凝集し、それ故コラ
ーゲン布巾に有効に浸透しないことがわかった。
現行の配合物は、トロンビンと一緒に患者自原性の(p
atient autogenous)フィブリノーゲ
ン接着剤を使用する。0原性フィブリノーゲンの使用は
その材料の拒絶反応についての問題を避ける反面、接着
剤は比較的に多量の患者の血液を必要とする。
更に、処理時間は1時間〜−夜の範囲であり、そして訓
練された技術者と共に病院の臨床血液研究室の装置及び
導間知識の両方を必要とする。更に、幾つかの試薬が血
液中に導入されて、幾つかの患者自原性のフィブリン接
着剤(AFGと称する)配合物中の血漿からフィブリノ
ーゲン及び関連タンパク質を分割し濃厚にする。
米国特許筒4,650,678号明細書は、フィブリノ
ーゲン溶液の溶解性及び粘度を増大するための尿素基ま
たはグアニジン基を有する物質を含む固体フィブリノー
ゲン配合物を記載している。米国特許筒4,600,5
74号明細書は、フィブリノーゲン及び第X1ll因子
(この物質は凍結乾燥されてマトリックスを形成する)
の溶液で含浸された、コラーゲン、ゼラチンまたは多糖
類からなる平担材料に基く外科用接着剤を記載している
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、水性組成物中に、患者白魚性血漿、コラーゲ
ン、トロンビン、及び必要により抗繊維素溶解剤を含ん
でなる外科用接着剤を提供する。
本発明の接着剤は、フィブリノーゲンの濃縮または分離
のために添加される試薬の使用なしに、患者の血漿から
生成される。接着剤は使用の直前に一緒に混合される二
液の組成物として都合よく配合される。
〔具体的な態様の説明〕
コラーゲン及びトロンビンと組合せて患者の白魚性血漿
を使用する外科用接着剤が提供される。
血漿は直接使用されてもよく、あるいはフィブリノーゲ
ンが添加試薬の使用なしに濃縮された血漿寒冷沈降物と
して使用されてもよい。
外科用接着剤は、水性組成物中に、患者の白魚性血漿、
上記組成物を増粘するのに充分な量のコラーゲン、血漿
中に存在するフィブリノーゲンの重合を促進するのに充
分な量のトロンビン、及び必要により生成接着剤クロッ
トの分解を遅延するのに充分な量の抗繊維素溶解剤を含
んでなる。外科用接着剤は、血漿及びコラーゲンが第一
成分を構成し、トロンビンが抗繊維素溶解剤と一緒にな
って第二成分を構成する二液組成物として都合よく配合
される。
患者の自照性血漿は、前記組成物の接着剤成分を与える
フィブリノーゲン源を与える。血漿は、血液の細胞成分
を遠心分離することを含む通常の調製後にそのまま使用
し得る。また、その血漿は更に処理されてフィブリノー
ゲンを濃縮し血漿寒冷沈降物を調製し得る。血漿寒冷沈
降物は、血漿を約−20℃で少なくとも1時間凍結し、
ついで凍結血漿を約4℃で一夜貯蔵して徐々に解凍する
ことにより調製し得る。解凍された血漿は遠心分離され
、ついで血漿寒冷沈降物が血漿の約415を除去して血
漿の残りの115を含む寒冷沈降物を得ることにより回
収される。必要により、血漿寒冷沈降物は等容量の約1
0%のCaCl2溶液と混合されてもよい、血漿または
血漿寒冷沈降物の約0.51111〜約1.0mj2は
約1〜211の接着剤組成物を与え、これは中耳外科手
術用に充分である。
コラーゲン、好ましくは低アレルゲン(hypo−al
lergenic)コラーゲンが、接着剤組成物を増粘
するのに充分な量で接着剤中に存在する。コラーゲンは
アテロペプチドコラーゲンであってもよく、またはそれ
でなくてもよい。コラーゲンは、上記組成物を増粘する
他に、フィブリン網が吸着する巨大分子格子部分または
足場として作用することによりフィブリンを増大する。
これは、種々の濃縮された自照性フィブリノーゲン接着
剤配合物(即ち八FGs)と比較して、比較的低い濃度
のフィブリノーゲンを含む生成接着剤クロットに、より
一層の強度と耐久性とを与える。コラーゲンの量は、接
着剤の特別の用途に応じて異なる粘度及び強度の接着剤
を与えるように変えることができる。通常、コラーゲン
は接着剤配合物巾約5mg/m1〜約30t*g/me
、更に通常的10mg/mZ〜約20mg/社、最も通
常的15mg/mi’の最終濃度を与えるようにリン酸
塩M街剤入り溶液中に分散された流動性の組成物である
。コラーゲンはコラーゲン・コーポレーション(Cof
lagen Corporation) (この会社は
商品名ザイデーム(Zyderm)として低アレルゲン
コラーゲンを販売する)を含む種々の販売元から市販さ
れている。コラーゲンは無菌シリンジ中に包装された軟
質ペースト状七゛−最に入手し得る。
コラーゲンの更に詳しい説明は米国特許第4,233,
360号明細書中に見られる。
トロンビンはフィブリノーゲン用の触媒として作用して
不溶性ポリマーであるフィブリンを与える。トロンビン
は患者の血漿中に存在するフィブリノーゲンの重合を促
進するのに充分な量で外科用接着剤中に存在する。通常
、トロンビンは約1〜約1000NI11単位(Nll
luと称する)の活性、通常約100〜約50ONI!
Iu、最も通常約200〜約30ONIlluの濃度で
接着剤組成物中に存在する。トロンビンは種々の宿主動
物源、好ましくは牛から得ることができる。トロンビン
は、パーク・デービス(ParkeDavis)を含む
種々の販売元から市販されており、通常は、1000N
111u〜IO,0OONI[luの範囲のトロンビン
活性を与えるバイアル中でM’!Ifl塩及び安定剤と
共に凍結乾燥されている。トロンビンは、通常無菌蒸留
水または等張食塩水のいずれかの添加によりその粉末を
再形成することにより調製される。
通常、外科用接着剤は、治癒方法が行なわれる際に接着
剤クロットの完全性を高めるために有効量の抗繊維素溶
解剤を更に含む。幾つかの抗繊維素溶解剤が公知であり
、アプロチニン、C1−エステラーゼ阻害剤及びε−ア
ミノカプロン酸(EAC八と称する)を含む、FDAに
より認可された唯一の抗繊維素溶解剤であるε−アミノ
カプロン酸は、最終接着剤組成物の約5mg/m1〜約
40mg/社、更に通常約20〜約30ttrg/ml
の濃度で有効である。EAC^は約250mg/+*1
の濃度を有する溶液として市販される。好ましくは、市
販溶液は蒸留水で希釈され所望の濃度の溶液を与える。
その溶液が凍結乾燥トロンビンを所望のトロンビン濃度
に再形成するのに使用されることが望ましい。
歯科用途または整形用途に関し、天然産出または合成の
無機鉱物質もしくは無機鉱物質の混合物、好ましくは骨
の粉末またはチップ中に見られるヒドロキシアパタイト
もしくは鉱物質が、上記の配合物、最も好ましくは成分
1の血漿部分中に添加されてもよい、一種以上の鉱物質
が、所望の流動特性または目的とする用途及び部位に応
じて約1:1〜約4:1のコラーゲン成分に対する容量
比で存在する。更に、生存骨芽細胞が供給者の部位から
採取され、移植用の組成物、都合よくは成分1中に混入
されてもよい。
外科用接着剤は、更に抗菌剤を含んでもよい。
抗菌剤が液体である場合には、抗菌剤はコラーゲン成分
中に混入されてもよい。また、抗菌剤が扮末形態である
場合には、抗菌剤は成分2の血漿部分中に懸濁されても
よい。薬放出系用の多種の抗菌剤の治療投薬量は公知で
ある。例えば、恒■p3巻、Biotechnolog
y、(1988年) 209〜221頁〔マーセル・イ
ー・ニムニ(Marcel E、Nimn1)博士編集
、CRCブレス・インコーポレーション(Press 
InC,) )及びその中に引用された文献を参照のこ
と。抗菌剤は、日中の部位の如き露出された傷修復部位
または熱傷の如き傷つけられた傷部位に適用される組成
物に特に有用である。
外科用接着剤は、使用直前に二成分を混合することによ
り都合よく生成される。第一生成はコラーゲンと一緒に
白魚性血漿を含む。その生成は、血漿をコラーゲンと周
囲温度またはそれより低い温度で低剪断条件または非剪
断条件下で混合して実質的に−様な組成物を生成するこ
とにより都合よく調製される。
好ましくは、約1m+a以下の直径の開口部を有するシ
リンジコネクターによりつながれた二つのシリンジを使
用して、簡単で一般に入手し得る装置で実質的な一様性
を得ることができる。一般には、その開口部中を約5回
〜10回通すことで充分である。この成分は、室温で貯
蔵される場合には、外科手術中あるいは外科手術の8時
間前までに調製し得る。また、血漿部分が集められ、コ
ラーゲン部分と混合する1週間前までに調製されてもよ
い。第二成分はトロンビンを含む。抗繊維素溶解剤が組
成物中に存在する場合には、それは通常、成分2の部分
としてトロンビンと混合される。成分2は室温で約8時
間、約4℃で約2日間、または−20℃で凍結される場
合には一週間まで貯蔵し得る。
二つの成分は、患者への適用直前に混合される。
これらの成分は、成分を実質的に等しい容量で混合して
接着剤の最終調製を簡単にすることを可能にする濃度で
配合されてもよい。好ましくは、使い捨て混合チップを
備えた二重シリンジホルダーが使用し得る。また、二つ
の成分は上記の二つのシリンジを用いて混合されてもよ
い。
外科用接着剤は、従来技術の外科用接着剤が既に使用さ
れた用途に使用し得る。上記の材料はプラスチック再形
成外科手術に於ける軟質組織増強材または軟質組織代替
物として使用し得る。また、接着剤は、縫合糸を使用せ
ずに、または減少された数の縫合糸を用いて被移植者の
部位に皮膚移植片を付着するのに使用でき、あるいは骨
の修復及び再形成に於いて移植される無傷骨芽細胞用の
増殖マトリックスとして使用し得る。また、接着剤は、
耳小骨録再形成、神経吻合、または縫合糸による修復が
不可能であるか、または望ましくないようなその池の状
況の如き用途に使用でき、あるいは傷の手当用品として
使用し得る。外科用接着剤は、外科的な指示及び技術に
より決められた幾つかの方法で適用し得る。
以下の実施例は説明のために示されるものであり、限定
のために示されるものではない。
接着剤組成物の好ましい配合物を調製するため、以下の
プロトコールに従った。患者の血液(5cc)を静脈穿
刺によりクエン酸添加減圧集血管(バキュテナー(Va
cutainer))中に集めた。その血液を400O
rpmで10分間遠心分離した。約0.5ccの血漿を
バキュテナーから1ccのシリンジで取り出した。シリ
ンジコネクター(20−ゲージ)を使用してコラーゲン
(ザイデームI、コラーゲン・コーポレーション)0.
5ccを患者の血漿0.5ccと約5回〜約10回通し
て混合した。ついで成分1を使用のため用意するか、あ
るいは室温で約6時間〜8時間までの間貯蔵した。
アミノカプロン酸の250mg/n+7の溶液ICCを
12ccのシリンジ中に抜き取ることにより、成分2を
調製した。注射用水(Water for Injec
tion。
U、S、P、) 9 ccを同じシリンジ中に抜き取っ
て25mg/la1の濃度のアミノカプロン酸を得た。
その溶液2ccを1000NII単位のウシトロンビン
(トロンボスタット (Thrombostat)、パ
ーク−デービス(r’arke−Davis))に添加
し、ついでlccのシリンジ中に抜き取った。成分2を
使用に用意するか、あるいは前記のように貯蔵した。
その時点で、二つのシリンジのいずれかを二重シリンジ
デイスペンサー/ミキサーに取りつけるか、あるいは改
良されたとげ状m逍の(spinal)タップニードル
を個々のシリンジに取り付けてjt酸成分混合し適用し
た。
下記の物質を使用して試験管内のゲル化時間を測定した
シグマ・ケミカル・カンパニイ (SigmaChem
ical Company)からの速壓眉J[乙ニブ刃
−ノーゲン(生涯、cat、 #F4753)、(リン
ガ−液で所望の濃度に再形成した) 35mg/m1の、コラーゲン・コーポレーションから
の、コラーゲン ザイデーム・コラーゲン・インブラン
ト1  (Zyderm CollagenImplC
olla、(必要によりリンガ−液で希釈した)、及び パーク・デービスからの凍愁膚浦U浪rye−と トロ
ンボスタット(注射用無菌水、U、S、P。
でl0ONIH単位/m1に再形成した)(INI11
単位(10μりを各試験配合物中に加えた。)クエン酸
添加バキュテナーを用いてヒトの血漿を集め、ついで4
000rpmで10分間遠心分離した。
各配合物の試験溶液1社を、各分析中、循環水浴を用い
て37℃に保った。
第1表及び第2表は、その結果を示す。表中に使用され
る(Fibro) (コラーゲン〕は、夫々リンガ−液
中に溶解された凝固性う凍結乾燥フィブリノーゲン及び
コラーゲンの濃度を表わし、ゲル化時間はクロットのゲ
ル化の時間である。コラーゲン濃度及びフィブリノーゲ
ン濃度は、試験接着剤混合物中の最終濃度である。
第一」−」艮 第−」L」友 2.5 1.25 0.6 0.3 0.15 0.07 0.035 0.017 固体クロット 固体クロット 固体クロット 固体クロット 固体クロット 流動性クロット、透明 流動性クロット、脆い 流動性クロット、脆い クロット形成が目視されず 2.5    7   固体クロット 1.25    8    固体クロット0.6   
 9   固体クロット 0.3    14    固体クロット0.15  
  20    固体クロット0.07    −  
 明らかな凝固効果なし0.035    −   明
らかな凝固効果なしコラーゲンを用いずにフィブリノー
ゲンを用いて示されたように(第1表)、0.07柚g
/社及び0.035tag、/alのフィブリノーゲン
濃度では若干の凝固効果があった。しかしながら、得ら
れるクロットの脆性及び流動性のため、並びに6mg/
dのコラーゲンを用いるコラーゲン−単独の対照の粘度
との比較により、これらの−層低い濃度では凝固効果を
認めることは難しかった。第2表に示されるように、5
mg/m1のコラーゲンを用いて2.5〜0.15B/
mlのフィブリノーゲン濃度で固体クロットが得られた
2.5 1.25 0.6 0.3 0.15 0.07 0.035 0.017 第3表 瞬時にゲル化 固体クロット 固体クロット 固体クロット 固体クロット 流動性で脆いクロット 流動性で脆いクロット 流動性で脆いクロット このデータは、再形成された凍結乾燥ウシフィブリノー
ゲンに関してこれらの実験条件下で使用し得る濃度の実
用上の制限を示しな。特に、2.5tag/ml程度に
高い凍結乾燥フィブリノーゲン濃度をもつ組成物は瞬時
にゲル化し、有効ではなかった。0.07mg/me以
下の濃度は流動性で脆いクロットを生成した。  15
mg7m1のコラーゲンと一緒に1.25〜0.15m
g/+++1のフィブリノーゲンを使用する配合物は有
効な接着剤組成物を生成した。15mg/lagより高
い濃度のコラーゲンが好結果で使用し得る。しかしなが
ら、比較的高粘度の試験溶液を評価することに於ける現
行の試験装置の制限のためゲル化時間を客観的に分析す
ることは難しい。
適当なりロット形成に充分である血漿の希釈を測定する
ための検討を行なった。結果が第4表に示される。血漿
希釈以外の諸条件は、第1表〜第3表中に示された検討
について記載された条件と同じであった。
第一」−」瓦 策−旦−1゜ 1.0    0 0.75    0.25 0.5    0.5 0.33   0.67 0.25   0.75 0.12    0.87 15    固体クロット 12    固体クロット 20    固体クロット 30    流動性のクロット 35    流動性のクロット ゲル化なし、 小さいクロット 0.75  0.25   8.75    15  
      *0.5  0.5  17.5   1
0   固体クロット0.33 0.67  23.1
   30   固体クロット0.25 0.75  
26.2  100   小さいクロット* コラーゲ
ンはゲル中で小さいクロットに凝固し、これは評価し難
かった。
この検討の目的は、種々の血漿希釈の効果を比較するこ
とであった。本質的には血漿をコラーゲンで希釈して接
着剤を生成するので、ゲル化時間及びクロット品質に関
して希釈剤として緩衝溶液と比較してコラーゲンの効果
を検討した。血漿をzcrコラーゲン(35mg/n+
1)と混合して血漿フィブリノーゲン濃度の有効な範囲
を測定した。
第5表に示されるように、血漿:コラーゲンの約1=1
〜約1=2の比で血漿容量を3’5mg/mlのコラー
ゲンと組合せることは有効な接着剤を生成した。この検
討は、血漿希釈剤としてのコラーゲンの存在が、コラー
ゲンを用いない以外には同じ条件の血漿フィブリノーゲ
ンよりも一層低いフィブリノーゲン濃度で固体クロット
を生成することを可能にすることを示した。
ゲル化時間及びクロット品質の両方に関してカルシウム
イオン濃度の効果を調べた。凍結乾燥ウシフィブリノー
ゲン(3mg/m1)を種々のCaCl2溶液に溶解し
た。この検討に於いて、コラーゲンを使用しなかった。
標準条件(即ち、37℃の試験温度、(Ca”)投与量
当り1mfの使用試験溶液、INIIIuのトロンビン
)を使用しな。
0.01 0.02 0.04 迅速に開始し、徐々に硬化、 脆い 堅いクロット 堅いクロット 45g¥軟いクロット、ついで 0.10     150 鼾膠へ&雇卯几汽 0.20    10分 0.40>10分 o、so    >to分 リンガ−液 21秒 (Ca”)=0.02M 第6表に示された結果は、最適のゲル化時間及びクロッ
ト品質を得るためのカルシウムイオン濃度が0.02M
〜0.04Mの範囲であることを示す。これは以前に発
表された研究と一致する。
この検討に使用された試薬及びゲル化条件は、実施例2
に記載されたものと同じであった。
凍結乾燥フィブリノーゲンは、下記の濃度でリンガ−液
中で再形成された。
訛i産1へl炙 一フィブリノーゲン:試験溶液中3B/ml、−コラー
ゲン  Δしt・フィブリノーゲンコ ラ −ゲ ン:
試験溶液中17.5B/mt’、フィブリノーゲン:試
験溶液中1.5…g/m(1、された盃゛ ゲル 試験温度二37℃ 試験溶液へ11m1 トロンビンへl : I N1tlu (注射用無菌水中の100NIlluの溶液10cz/
>第一二し−に− 呆一」し二色 168           15 10寧* フィブ
リノーゲンは、トロンビンの添加前に37℃に解凍され
た時でさえもゲル化したようである。
Time Tenp Exp (1+rs)=示された
温度(22℃または4℃)への試験溶液の暴露(または
貯蔵)の時間ZC11=ZC11を用いない、〔コラー
ゲンを用いないウシフィブリノーゲン溶液〕 + ZC11= ZCIIを用いる、〔コラーゲンと混
合されたウシフィブリノーゲン溶液〕 1     15     *      1    
 183     16     京      2 
    174      15     *    
   4     1420     20     
車      8     1730     15 
    車      24     2048   
   18     * 120      17     * * 試験溶液は、トロンビンの添加前にゲル化したよう
であった。
表に示されたように、コラーゲンと混合された凍結乾燥
フィブリノーゲンは、4℃で120時間以上安定であっ
た。コラーゲンと混合されたヒト血漿(血漿中のフィブ
リノーゲン濃度の通常の範囲は約2〜4mg/m/であ
る)は、4℃で1時間未満で自然にゲル化した。室温(
22℃)で、混合物は約8時間まで安定であった。
接着剤物質1mlをリンガ−液約30m1中に入れ、ク
ロットが完全に溶解するまで37℃で静置した。
比較された接着剤物質は、下記のものであった。
# 1−25 mg/m1のε−アミノカプロン酸1m
t’中の0.5m1ヒト血漿+0.52CIIコラーゲ
ン+100 NIH単位のウシトロンビン、#2−注射
用無菌水、U、S、P、  1社中の0.5社ヒト血漿
+0.5m/ ZCIIコラーゲン+100NIH単位
のウシトロンビン、 # 3−25 mg/社のε−アミノカプロン酸1ml
中の1.0社のヒト血漿+100 Nl11単位のウシ
トロンビン、及び #4−注射用無菌水、U、S、r’、 1社中の1.0
社のヒト血漿+100 NIH単位のウシトロンビン。
6個の反復クロットを4つの群の夫々について形成した
。一つのリンガ−液対照を濁り度測定のため使用した。
データは、35日後に#1群が最小の分解を示し、6個
のクロットのうち2個が極めて少量の凝集物質を生じた
。#2群は、二番目に耐久性のあるクロットの群であり
、6個のクロットのうち4個が凝集物質を出した。#3
群は#2群より不安定であり、6個のクロ・ソトのうち
6個が凝集物を生じた。#4群は最大の分解を示し、6
個のクロットのうち2個が完全に分解し、残りのクロッ
トがその他の群よりもかなり流動性で凝集性であった。
ヒトの臨床試験は、種々の中耳外科的処置並びに一つの
神経処置をうける24人の患者を含んでいた。24のケ
ースを二つの相に分けた。相■はコラーゲンと混合した
患者の自己血漿寒冷沈降物、トロンビン、及び抗繊維素
寒冷沈降物の使用を取り入れた。21人の被験者をこの
第−相に指定した。相■は、コラーゲンと混合した患者
のクエン酸添加の自己血漿(フィブリノーゲン濃縮なし
)、トロンビン及び抗繊維素溶解薬の使用を取り入れた
。3人の被験者をこの相に組み入れた。両相に於ける各
被験者に関する外科的処置及び結果が後に概説される。
各相の調製工程は、以下のとおりである。相Iに関して
、患者の血液10ccを2個のクエン酸添加の5ccの
バキュテナー中に集めた。
血液を4000rpmで10分間遠心分離した。血漿を
多管から集め、20−ゲージ×3インチ(7,6cm)
のとげ状構造のニードル及び12ccのシリンジを用い
て一つのシリコン処理バキュテナーに移した。
血漿を冷凍器(cryofreezer)または循環ア
セトン洛中で一20℃で1時間以上貯蔵した。冷凍血漿
を4℃で一夜貯蔵して徐々に解凍した。
外科手術の朝に、沈殿物を含む解凍血漿を4000rp
−で10分間遠心分離した。透明な血漿部分の上部的4
.5mlを、20−ゲージ×3インチ(7,6cm>の
とげ状構造のニードル及び12ccのシリンジを用いて
取り出し、寒冷沈降物を含む血漿の底部0.5mlをバ
キュテナー管に残した。ついで、10%CaC1z溶液
0.5社を、寒冷沈降物を含む血漿に添加し、渦流ミキ
サーを用いて充分混合した。混合後、寒冷沈降物/Ca
Cl2溶液0.5社を、lccのツベルクリンシリンジ
を用いて取り出した。そのシリンジを、シリンジコネク
ターを用いてリドカイン(l 1docaine)を含
まないzcriコラーゲン(35wag/ ttrl)
0.5mlを含む別のlccのシリンジに連結し、混合
物が一様になるまで5〜7回通して混合した。
成分1の調製が完結した。成分2を実施例1に記載され
たようにして生成した。
相■に関して、患者の血液的5ccを、外科的処置中に
1個のクエン酸添加の5ccのバキュテナー中に集めた
。通常、血液はカテーテル接続部から麻酔科医により集
められた。ついで、クエン酸添加バキュテナー中に集め
られた血液を臨床遠心分離器中で4000rp…で10
分間遠心分離した。ついで血漿部分0.5ccを20ゲ
一ジ×3インチ(7,6cm)のとげ状構造のニードル
及びlccのツベルクリンシリングを用いて抜き取った
。とげ状構造のニードルを除去し、無菌のシリンジコネ
クターを取り付けた。ついでZCII(リドカインを含
まない)ICCを含むシリンジをコネクターの他端に取
り付けた。
ついでコラーゲン0.5ccを、クエン酸添加血漿0.
5ccを含むシリンジに通した。コラーゲンを含むシリ
ンジをコネクターから除去し、空のICCのシリンジを
取り付けた。血漿/コラーゲン混合物を、−様になるま
で前後に5〜10回通すことにより混合した。成分2を
、実施例1に記載されたようにして生成した。ついで、
二つの成分を含むシリンジを二重シリンジプリバー装置
に取りつけるか、あるいは改良されたとげ状構造ニード
ルを夫々個々のシリンジに取り付けた。
策−」L二重 第1四目! 22  レーザーあぶみ骨摘出  44   女   
223  耳小骨形成       29   男  
 2(External canal ExoLose
s) :後溝壁皮膚を隆起させ、手動式空気ぼり取り器
具(pneumatic hand−beld de−
burriB tool)を用いて骨エクソトージス(
bony exotoses)を除去した。ついで溝壁
皮膚を、外科用接着剤を用いてもとにもどして、それを
骨壁に接着し、かつ溝壁皮膚弁中の空隙中に詰めた。
レ一 −ぶみ    Sta edotom  +鼓膜
を隣接する溝壁皮膚の一部に沿って、溝から部分切開し
た。あぶみ骨の十字部(cruces)をレーザー切開
によりフットプレート(footplate)から除去
した。ついで、レーザーによりあぶみ骨フッ)・プレー
トの中央部に小穴をあけた。ついで、あぶみ骨人工器官
のテフロン端部をその穴の中に導入し、外科用接着剤で
適所に接着した。ついで人工器官の白金ワイヤ一端部を
、きぬた骨のまわりに巻き付けた。ついで鼓膜弁を講に
再配置し、外科用接着剤で適所に接着した。鼓膜を適所
に保持するための溝バッキングは使用しなかった。
tz−−#i)ニ一般に、耳の直後で切開手術を行なっ
た。鼓膜を、隣接する溝壁皮膚の弁に沿って切開し、中
耳空間への良好な露出及び接近を可能にするため折りた
たんだ。小骨の状態に応じて、三つの小骨の一つ、二つ
または全部を置換する人工器官を鼓膜及び/または小骨
のいずれかに取り付け、ついで外科用接着剤で適所に接
着した。鼓膜及び取り付けられな溝壁皮膚弁を再配置し
、それらのもとの配置にもどして接着した。ついで、後
心耳切開部を縫合糸で閉じた。鼓膜を適所に保持するた
めの消バッキングは使用しなかった。修正は、これが患
者に特別な処置の反復であったことを示す。
正を tう耳 骨   正 前記と同じ処置に従ったが、1個以上の小骨を置換する
前に、幾つかの小さな切開手術を聴覚溝(メクタス(m
ectus))の軟骨孔部中、並びに溝壁に沿って行な
った。軟骨片及び皮膚の小片を所望により切除して変形
した耳道及び溝を再成形し再輪郭付けを行なった。切開
部を再配置し、外科用接着剤で接着した。皮膚閉鎖部中
の露出空隙を接着剤で詰めて傷を閉じた。ついで、前記
のようにして耳小骨形成を続けた。耳小骨形成処置の後
に、管形成を再変調べて所望の耳道及び溝の配置が維持
され続いて抗菌剤で浸軟された包帯で覆われていること
を確めた。
m本1肢藍 これは、前記の耳小骨形成の別の修正である。
しかしながら、鼓膜は鼓膜同種移植片または側頭筋から
成形され乾燥され時としてホルムアルデヒドで定着され
た患者の自己の筋膜のいずれかで置換された。耳小骨人
工器官が配置され、置換鼓膜上に接着された。また、置
換鼓膜が外科用接着剤により溝中の適所に接着された。
溝バッキングは使用しなかった。
を tう 室 上記の鼓室耳小骨形成を行なうことの他に、溝壁及び中
耳空間の直後部の乳突骨の一部を再形成した。感染乳突
骨を、耳の後方の切開による部位の露出後に手動式空気
ドリルにより壊死組織切除した。ついで、ひき続いて形
成された空洞を中耳空間から仕切り、同時に予め形成さ
れたホルムアルデヒド定着硬膜の片により後方の溝壁を
再形成した。骨芽細胞を乳突骨中の供与部位から採取し
、その場で、あるいは外科用接着剤の調製中に外科用接
着剤と混合した。ついで、この接着剤/骨芽細胞混合物
を使用して予め形成された硬膜を適所に保持した。つい
で溝壁皮膚を再配置し、耳小骨人工器官及び同種鼓膜移
植片を適所に接着した後、外科用接着剤で硬膜壁に接着
した。
鼓窟屓1U0■艮 この処理は、耳小骨の置換を行なわなかった以外は、乳
突切除を伴なう鼓室耳小骨形成に於いて前記された処置
と同じであった。
後押−径腫一 耳の後方の頭骨に約5cmの直径の穴をあけた。
孔部の直下の硬膜を切開し、ついで折りたたんで小脳及
び脳幹を見えるようにした。聴神経(第8脳神経)上の
腫瘍増殖を、レーザー及び顕微手術装置を用いて局所化
し切除した。患者の自己の筋肉片及び筋膜を外科用接着
剤で被覆し内耳溝中に挿入した。聴覚神経がこの処理で
除去されたので、追加の接着剤を使用して液密シールを
得、脳を髄液の漏出を防止した。
本発明の外科用接着剤の使用はTM及び溝切開部の一層
早い治癒を容易にした。更に、外科用接着剤の使用また
未使用によるMIPsの非公式の比較に於いて、接着剤
を使用して人工器官を適所に固定することを行なわない
と、相当数のはずれた人工器官が生じたことが認められ
た。
認められた唯一の欠点は、コラーゲン成分に対する患者
の感受性反応があり得ることであった。
ザイデームIに対する現在の反応率は約2%であった。
上記のデータは、種々の従来技術の自製性フィブリノー
ゲン粘着剤(AFG)配合物に対し本発明の外科用接着
剤配合物の以下に述べるような利点を示しな。外科用接
着剤は、A F Gより高い粘度を有し、これが接着剤
の一層正確な配置及び過剰の物質の掃除を可能にした。
粘度は種々の用途に提供するために添加されるコラーゲ
ンの量に応じて変化された。外科用接着剤の白味を帯び
た色は、赤味を帯びているか、あるいは麦わら色のAF
Gと異なって外科分野で傑出している。
−層大きな接着性及び全耐久性は、接着剤のより一層雑
な取扱いを可能にした。試験管内データは、−層良好な
治癒を可能にするクロットの一層大きな持続性を示した
。外科用接着剤は、耳外科手術のプラスチック再形成の
面で良好な組織充填剤である。−層低粘度の材料(コラ
ーゲンを含まない配合物に見られるような)は、管形成
をバッキングで充分保持するのには使用し得ながった。
外科用接着剤は、特に臨床試験の相■のように血漿が寒
冷沈降物に代えて使用された場合に、現行のAFG配合
物よりも極めて早期に、かつ迅速に調製された。事実、
外科用接着剤は、−夜の処理を必要とする現行のAFG
配合物と違って、患者が麻酔をうけている際にOR中で
調製された。
外科用接着剤は、少なくとも約40〜80ccの血液を
必要とする現行のAFG配合物よりもはるかに少ない患
者の血液を使用した。対比するに、わずかに5ccの血
漿が胃及び/または軟組織再形成を伴なう中耳外科手術
に充分な量として必要とされた。
局所抗菌剤が経皮的もしくは外部の弁の閉鎖もしくは増
強のための外科用接着剤に添加し得る。
本明細書中に記載された全ての刊行物及び特許明細書は
、本発明が関連する分野の当業者の技術水準を示す。全
ての刊行物及び特許明細書は、あたかも夫々個々の刊行
物または特許明細書が参考として含丈れるように詳細か
つ独立に示されたのと同程度に参考として本明IMI書
に含まれる。
本発明について充分説明されたが、多くの変更及び改良
が本発明の精神または範囲から逸脱しないでなし得るこ
とは明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、水性組成物中に (a)患者からの血漿、 (b)前記組成物を増粘するのに充分な量のコラーゲン
    、及び (c)前記血漿中に存在するフィブリノーゲンの重合を
    促進してクロットを生成するのに充分な量のトロンビン
    を含んでなる患者の治療に有効な外科用接着剤。 2、水性組成物中に (a)患者からの血漿、 (b)約5mg/ml〜約30mg/mlの濃度のコラ
    ーゲン、及び (c)約1〜約1000NIHuのトロンビンを含んで
    なる患者の治療に有効な外科用接着剤。 3、前記のコラーゲン濃度が約10mg/ml〜約20
    mg/mlである請求項2記載の外科用接着剤。 4、抗繊維素溶解剤を更に含む請求項2記載の外科用接
    着剤。 5、抗菌剤を更に含む請求項2記載の外科用接着剤。 6、無機鉱物質を更に含む請求項2記載の外科用接着剤
    。 7、前記鉱物質がヒドロキシアパタイトである請求項6
    記載の外科用接着剤。 8、前記無機鉱物質が骨粉末または骨チップから供給さ
    れる請求項6記載の外科用接着剤。 9、患者からの骨芽細胞を更に含む請求項2記載の外科
    用接着剤。 10、(a)患者からの血漿を、前記血漿を増粘して濃
    厚組成物を生成するのに充分な量のコラーゲンと混合し
    、 (b)前記の濃厚組成物を前記の血漿中に存在するフィ
    ブリノーゲンの重合を促進するのに充分な量のトロンビ
    ン及び必要により有効量の抗繊維素溶解剤と組合せ、こ
    れにより前記のフィブリノーゲンが重合されて外科用接
    着剤を形成する ことを含んでなる患者の治療のための外科用接着剤を製
    造する方法。 11、トロンビンが約100〜約500NIHu/ml
    の濃度で存在する請求項10記載の方法。 12、第一容器中に流動性で分散性のコラーゲンを含み
    、かつ第二容器中に必要により抗繊維素溶解剤と組合さ
    れた、トロンビンを含んでなるキット。
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